JP2577858Y2 - 車両の排障装置 - Google Patents
車両の排障装置Info
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- JP2577858Y2 JP2577858Y2 JP1993005936U JP593693U JP2577858Y2 JP 2577858 Y2 JP2577858 Y2 JP 2577858Y2 JP 1993005936 U JP1993005936 U JP 1993005936U JP 593693 U JP593693 U JP 593693U JP 2577858 Y2 JP2577858 Y2 JP 2577858Y2
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- JP
- Japan
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- foreign matter
- foreign
- absorbing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえばリニアモータ
などによって推進力を得る車両に設けられる排障装置に
関する。
などによって推進力を得る車両に設けられる排障装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、図6に示されてい
る(特開昭64−67472号)。車体1の前部には、
排障装置2が設けられる。この排障装置2は、レール近
傍に存在する異物を跳ね飛ばす排障板3とその後方に配
置される緩衝装置4とによって構成され、緩衝装置4
は、支持棒5,6によって車体1に固定される。
る(特開昭64−67472号)。車体1の前部には、
排障装置2が設けられる。この排障装置2は、レール近
傍に存在する異物を跳ね飛ばす排障板3とその後方に配
置される緩衝装置4とによって構成され、緩衝装置4
は、支持棒5,6によって車体1に固定される。
【0003】図7は、図6に示される先行技術の底面図
である。また排障板3および緩衝装置4は、走行方向前
方(図6および図7の左方)に向けて凸に湾曲して形成
されており、軌道内の異物を軌道の外に跳ね飛ばすこと
ができる。
である。また排障板3および緩衝装置4は、走行方向前
方(図6および図7の左方)に向けて凸に湾曲して形成
されており、軌道内の異物を軌道の外に跳ね飛ばすこと
ができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、排障装置2によって跳ね飛ばされた異物が軌道の周
辺に飛び、したがって軌道の周囲では、危険であるとい
う問題がある。
は、排障装置2によって跳ね飛ばされた異物が軌道の周
辺に飛び、したがって軌道の周囲では、危険であるとい
う問題がある。
【0005】またこのような先行技術が、リニアモータ
カーによって推進力を得る車両に関連して実施されたと
き、車体に固定される車上コイルに対向して地上に車体
の両側方で設置された側壁に、地上コイルが取付けら
れ、車上コイルと地上コイルとの間で生じる電磁力によ
って車体に推進力が与えられる構成となっている。この
ようなリニアモータを用いる車両では、両側壁間内で、
軌道内の異物は、排障装置によって繰り返し跳ね飛ばさ
れ続けるという問題が生じる。
カーによって推進力を得る車両に関連して実施されたと
き、車体に固定される車上コイルに対向して地上に車体
の両側方で設置された側壁に、地上コイルが取付けら
れ、車上コイルと地上コイルとの間で生じる電磁力によ
って車体に推進力が与えられる構成となっている。この
ようなリニアモータを用いる車両では、両側壁間内で、
軌道内の異物は、排障装置によって繰り返し跳ね飛ばさ
れ続けるという問題が生じる。
【0006】またこの先行技術では、排障装置2によっ
て跳ね飛ばされた異物が、その車両の後部に衝突したり
噛み込んだりして悪影響を及ぼすおそれがある。
て跳ね飛ばされた異物が、その車両の後部に衝突したり
噛み込んだりして悪影響を及ぼすおそれがある。
【0007】本考案の目的は、異物を跳ね飛ばすことに
よって生じる上述の問題、すなわち異物が繰り返し衝突
すること、異物が飛んでくることによって周囲が危険な
状態になること、および異物が再び軌道上に落下して後
部車両に巻き込むなどの悪影響を及ぼすことなどを防ぐ
ことができるようにした車両の排障装置を提供すること
である。
よって生じる上述の問題、すなわち異物が繰り返し衝突
すること、異物が飛んでくることによって周囲が危険な
状態になること、および異物が再び軌道上に落下して後
部車両に巻き込むなどの悪影響を及ぼすことなどを防ぐ
ことができるようにした車両の排障装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、衝突した異物
を吸収して捕捉する金属薄板製異物吸収用ハニカム構造
体20と、異物吸収用ハニカム構造体20の前部に固定
され、衝突した異物が貫通する第1板体19と、第1板
体19の前部に設けられ、粘着性および弾力性を有し、
異物を吸収するゴム材料層27と、ゴム材料層27の前
部に設けられ、衝突した異物が貫通する第2板体28
と、衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24であって、
この衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24の前部が、
異物吸収用ハニカム構造体20の後部に固定され、衝突
エネルギ吸収用ハニカム構造体24の後部が、車体の前
部に固定され、衝突した異物の衝突エネルギを、座屈変
形によって吸収する金属薄板製衝突エネルギ吸収用ハニ
カム構造体24とを含むことを特徴とする車両の排障装
置。
を吸収して捕捉する金属薄板製異物吸収用ハニカム構造
体20と、異物吸収用ハニカム構造体20の前部に固定
され、衝突した異物が貫通する第1板体19と、第1板
体19の前部に設けられ、粘着性および弾力性を有し、
異物を吸収するゴム材料層27と、ゴム材料層27の前
部に設けられ、衝突した異物が貫通する第2板体28
と、衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24であって、
この衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24の前部が、
異物吸収用ハニカム構造体20の後部に固定され、衝突
エネルギ吸収用ハニカム構造体24の後部が、車体の前
部に固定され、衝突した異物の衝突エネルギを、座屈変
形によって吸収する金属薄板製衝突エネルギ吸収用ハニ
カム構造体24とを含むことを特徴とする車両の排障装
置。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】本考案に従えば、車両の軌道などに存在する異
物が車両の走行中に第2板体28に衝突すると、その異
物は、第2板体28を貫通し、さらにゴム材料層27お
よび第1板体19を貫通し、異物吸収用ハニカム構造体
20に吸収されて捕捉される。ゴム材料層27ならびに
第1および第2板体19,28は、異物が跳ね飛ばされ
ることを防いで、異物を保持する働きをする。この異物
の衝突エネルギは、異物吸収用ハニカム構造体20の後
部に固定された衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24
の座屈変形によって吸収される。したがって異物が周囲
に飛んでいって周囲が危険な状態になることはなく、ま
たその異物が軌道上に落下して後部車両に巻き込んで悪
影響を及ぼすことがなく、また車両の軌道の側壁などと
の間で異物が繰り返し衝突するという問題が解決され
る。
物が車両の走行中に第2板体28に衝突すると、その異
物は、第2板体28を貫通し、さらにゴム材料層27お
よび第1板体19を貫通し、異物吸収用ハニカム構造体
20に吸収されて捕捉される。ゴム材料層27ならびに
第1および第2板体19,28は、異物が跳ね飛ばされ
ることを防いで、異物を保持する働きをする。この異物
の衝突エネルギは、異物吸収用ハニカム構造体20の後
部に固定された衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24
の座屈変形によって吸収される。したがって異物が周囲
に飛んでいって周囲が危険な状態になることはなく、ま
たその異物が軌道上に落下して後部車両に巻き込んで悪
影響を及ぼすことがなく、また車両の軌道の側壁などと
の間で異物が繰り返し衝突するという問題が解決され
る。
【0012】ゴム材料層27は、粘着性および弾力性を
有し、異物の吸収保持を確実にする。ゴム材料層27は
弾力性を有するので、異物が貫通した孔を閉じ、異物が
跳ね飛ばされることを防ぐ。異物吸収用ハニカム構造体
20と衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24とは、い
ずれも、金属薄板製であり、たとえばアルミニウムなど
から成る。衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24の座
屈変形によって、異物の衝突エネルギを上述のように吸
収することができる。この衝突エネルギの吸収を行う働
きによって、異物の衝突時に、車体に大きな衝撃力が生
じることが防がれる。
有し、異物の吸収保持を確実にする。ゴム材料層27は
弾力性を有するので、異物が貫通した孔を閉じ、異物が
跳ね飛ばされることを防ぐ。異物吸収用ハニカム構造体
20と衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24とは、い
ずれも、金属薄板製であり、たとえばアルミニウムなど
から成る。衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24の座
屈変形によって、異物の衝突エネルギを上述のように吸
収することができる。この衝突エネルギの吸収を行う働
きによって、異物の衝突時に、車体に大きな衝撃力が生
じることが防がれる。
【0013】
【実施例】図1は本考案の前提となる構成を示す側面図
であり、図2はその構成の底面図である。リニアモータ
などによって推進力を得る車両の車体11の前部には、
本考案に従う排障装置12が設けられる。この車体11
の軌道の両側方には、地上で側壁13が立設されて設け
られており、車体11に取付けられた車上コイルと側壁
13に取付けられた地上コイルとの間で発生する電磁力
によって、車体11が浮上して推進力が与えられて走行
する。排障装置12は、車体11の前部に設けられてい
る先頭部外板14によって囲まれており、異物吸収手段
15とその後部に設けられるエネルギ吸収手段16とを
有し、このエネルギ吸収手段16の後部は受金17によ
って支持されて、車体11の台枠18に固定される。
であり、図2はその構成の底面図である。リニアモータ
などによって推進力を得る車両の車体11の前部には、
本考案に従う排障装置12が設けられる。この車体11
の軌道の両側方には、地上で側壁13が立設されて設け
られており、車体11に取付けられた車上コイルと側壁
13に取付けられた地上コイルとの間で発生する電磁力
によって、車体11が浮上して推進力が与えられて走行
する。排障装置12は、車体11の前部に設けられてい
る先頭部外板14によって囲まれており、異物吸収手段
15とその後部に設けられるエネルギ吸収手段16とを
有し、このエネルギ吸収手段16の後部は受金17によ
って支持されて、車体11の台枠18に固定される。
【0014】図3は、排障装置12の側面図である。異
物吸収手段15は、薄い、したがって強度が小さい板体
19と、その板体19に取付けられるハニカム構造体2
0と、ハニカム構造体20の後部に固定された連結用の
フランジである板体21とを有する。
物吸収手段15は、薄い、したがって強度が小さい板体
19と、その板体19に取付けられるハニカム構造体2
0と、ハニカム構造体20の後部に固定された連結用の
フランジである板体21とを有する。
【0015】図4は、ハニカム構造体20の正面図であ
る。六角形状の中空空間22を形成する薄板23は、た
とえばアルミニウムなどの材料から成り、その厚みはた
とえば0.1〜0.01mmに選ばれる。中空部22の
長さL1は、たとえば3mm〜5cm程度の範囲で定め
られる。板体19,21もまた、アルミニウム製薄板か
ら成る。
る。六角形状の中空空間22を形成する薄板23は、た
とえばアルミニウムなどの材料から成り、その厚みはた
とえば0.1〜0.01mmに選ばれる。中空部22の
長さL1は、たとえば3mm〜5cm程度の範囲で定め
られる。板体19,21もまた、アルミニウム製薄板か
ら成る。
【0016】エネルギ吸収手段16は、複数のアルミニ
ウム製ハニカム構造体24を有する。各ハニカム構造体
24は、接続フランジおよび異物衝突変形を衝突部周囲
にも拡散してハニカム構造体24に伝える役割を持つ板
体25を有し、こうして複数(この構成では4)のハニ
カム構造体24が接続される。図3における最も左方の
ハニカム構造体24と異物吸収手段15におけるハニカ
ム構造体20とは、板体21,25のボルトおよびナッ
トなどを用いて固定される。また隣接するハニカム構造
体24は、板体25によってフランジ結合される。ハニ
カム構造体24もまた、前述のハニカム構造体20と同
様な構成を有する。したがって車体11が図1、図2お
よび図3の左方に走行中に、矢符26で示されるように
異物が外板14を貫通して異物吸収手段15に衝突した
とき、その異物は板体19を貫通してハニカム構造体2
0内に侵入し、その異物はハニカム構造体20内で吸収
されて保持され、捕捉される。したがってその異物は、
ハニカム構造体20内にあり、その異物が跳ね飛ばされ
ることはなく、また一旦ハニカム構造体20内に保持さ
れた異物が落下することはない。
ウム製ハニカム構造体24を有する。各ハニカム構造体
24は、接続フランジおよび異物衝突変形を衝突部周囲
にも拡散してハニカム構造体24に伝える役割を持つ板
体25を有し、こうして複数(この構成では4)のハニ
カム構造体24が接続される。図3における最も左方の
ハニカム構造体24と異物吸収手段15におけるハニカ
ム構造体20とは、板体21,25のボルトおよびナッ
トなどを用いて固定される。また隣接するハニカム構造
体24は、板体25によってフランジ結合される。ハニ
カム構造体24もまた、前述のハニカム構造体20と同
様な構成を有する。したがって車体11が図1、図2お
よび図3の左方に走行中に、矢符26で示されるように
異物が外板14を貫通して異物吸収手段15に衝突した
とき、その異物は板体19を貫通してハニカム構造体2
0内に侵入し、その異物はハニカム構造体20内で吸収
されて保持され、捕捉される。したがってその異物は、
ハニカム構造体20内にあり、その異物が跳ね飛ばされ
ることはなく、また一旦ハニカム構造体20内に保持さ
れた異物が落下することはない。
【0017】異物吸収手段15のハニカム構造体20内
に吸収されるときの異物の衝突エネルギは、積層構造と
されたハニカム構造体24が座屈変形することによって
吸収される。したがって異物が本件排障装置12に衝突
したときにおいて、車体11への反力を小さくすること
ができる。
に吸収されるときの異物の衝突エネルギは、積層構造と
されたハニカム構造体24が座屈変形することによって
吸収される。したがって異物が本件排障装置12に衝突
したときにおいて、車体11への反力を小さくすること
ができる。
【0018】図5は、本考案の一実施例の異物吸収手段
15aの側面図である。この実施例は、前述の異物吸収
手段15に類似し、対応する部分には同一の参照符を付
す。この実施例ではさらに、板体19の前方に、粘着性
合成ゴム材料27が介在され、さらにその前部にはアル
ミニウム等から成る薄い板体28が設けられる。このよ
うな粘着性を有する材料層27によって、板体28を貫
通して、その材料層27およびハニカム構造体20内に
めり込んで侵入した異物を、確実に捕捉することができ
る。材料層27は、粘着性とともに、弾力性を有してお
り、これによって異物の捕捉がさらに確実になる。
15aの側面図である。この実施例は、前述の異物吸収
手段15に類似し、対応する部分には同一の参照符を付
す。この実施例ではさらに、板体19の前方に、粘着性
合成ゴム材料27が介在され、さらにその前部にはアル
ミニウム等から成る薄い板体28が設けられる。このよ
うな粘着性を有する材料層27によって、板体28を貫
通して、その材料層27およびハニカム構造体20内に
めり込んで侵入した異物を、確実に捕捉することができ
る。材料層27は、粘着性とともに、弾力性を有してお
り、これによって異物の捕捉がさらに確実になる。
【0019】
【0020】材料層27では、その材料層27の内部お
よびハニカム構造体20内に侵入し、または貫通した異
物が反発力で外に逃げてしまうことを防ぎ、確実に捕捉
する。
よびハニカム構造体20内に侵入し、または貫通した異
物が反発力で外に逃げてしまうことを防ぎ、確実に捕捉
する。
【0021】こうして異物吸収手段15aにおいて吸収
保持されて捕捉されるので、図2に明らかに示されるよ
うに側壁13間にある異物が軌道内で繰り返し、側壁1
3と本件排障装置12との間で衝突を繰り返すという問
題はない。
保持されて捕捉されるので、図2に明らかに示されるよ
うに側壁13間にある異物が軌道内で繰り返し、側壁1
3と本件排障装置12との間で衝突を繰り返すという問
題はない。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、ゴム材料
と異物吸収用ハニカム構造体とによって異物が侵入した
ときその異物を吸収して保持し、その異物の衝突エネル
ギは、金属薄板製の衝突エネルギ吸収用ハニカム構造に
よって吸収するようにしたので、軌道内などにある異物
が跳ね飛ばされることはない。したがってその周囲に異
物が飛んでいって危険な状態になることがない。また跳
ね飛ばされた異物が軌道上に落下して後部車両に巻き込
むなどのおそれがない。さらにまた軌道の側方に設けら
れた側壁などに衝突して本件排障装置との間で異物が繰
り返し衝突するなどのおそれがなくなる。さらに本考案
によれば、車両の前方から後方に、第2板体28、ゴム
材料層27、第1板体19および異物吸収用ハニカム構
造体20がこの順序で配置され、異物吸収用ハニカム構
造体20で、衝突した異物が吸収されて捕捉され、ゴム
材料層27は、異物が貫通した孔を塞ぎ、しかもその捕
捉された異物が、跳びはねて外に逃げてしまうことを確
実に防ぐ。さらに本考案によれば、異物吸収用ハニカム
構造体20の後部は、衝突エネルギ吸収用ハニカム構造
体24に固定され、この衝突エネルギ吸収用ハニカム構
造体24の後部は、車体の前部に固定されるので、異物
の衝突時に、車体に大きな衝撃力が作用することを防ぐ
と同時に、異物に反力として加わる反撥力を緩和させ
る。このことによってもまた、異物の捕捉が確実にな
る。
と異物吸収用ハニカム構造体とによって異物が侵入した
ときその異物を吸収して保持し、その異物の衝突エネル
ギは、金属薄板製の衝突エネルギ吸収用ハニカム構造に
よって吸収するようにしたので、軌道内などにある異物
が跳ね飛ばされることはない。したがってその周囲に異
物が飛んでいって危険な状態になることがない。また跳
ね飛ばされた異物が軌道上に落下して後部車両に巻き込
むなどのおそれがない。さらにまた軌道の側方に設けら
れた側壁などに衝突して本件排障装置との間で異物が繰
り返し衝突するなどのおそれがなくなる。さらに本考案
によれば、車両の前方から後方に、第2板体28、ゴム
材料層27、第1板体19および異物吸収用ハニカム構
造体20がこの順序で配置され、異物吸収用ハニカム構
造体20で、衝突した異物が吸収されて捕捉され、ゴム
材料層27は、異物が貫通した孔を塞ぎ、しかもその捕
捉された異物が、跳びはねて外に逃げてしまうことを確
実に防ぐ。さらに本考案によれば、異物吸収用ハニカム
構造体20の後部は、衝突エネルギ吸収用ハニカム構造
体24に固定され、この衝突エネルギ吸収用ハニカム構
造体24の後部は、車体の前部に固定されるので、異物
の衝突時に、車体に大きな衝撃力が作用することを防ぐ
と同時に、異物に反力として加わる反撥力を緩和させ
る。このことによってもまた、異物の捕捉が確実にな
る。
【図1】本考案の前提となる構成を示す側面図である。
【図2】図1に示される構成を示す底面図である。
【図3】図1および図2に示される実施例の排障装置1
2の側面図である。
2の側面図である。
【図4】ハニカム構造体20の一部の正面図である。
【図5】本考案の他の実施例の異物吸収手段15aの側
面図である。
面図である。
【図6】先行技術の側方からみた断面図である。
【図7】図6に示される先行技術の底面図である。
11 車体 12 排障装置 13 側壁 14 外板 15,15a 異物吸収手段 16 エネルギ吸収手段 17 受金 18 台枠 19,21,25,28 板体 20,24 ハニカム構造体 27 材料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 市原 泰明 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番 18号 川崎重工業株式会社 兵庫工場内 (72)考案者 加川 正裕 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)考案者 五十嵐 一弘 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)考案者 保坂 史郎 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−95565(JP,A) 実公 平3−39632(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61F 19/06
Claims (1)
- 【請求項1】 衝突した異物を吸収して捕捉する金属薄
板製異物吸収用ハニカム構造体20と、 異物吸収用ハニカム構造体20の前部に固定され、衝突
した異物が貫通する第1板体19と、 第1板体19の前部に設けられ、粘着性および弾力性を
有し、異物を吸収するゴム材料層27と、 ゴム材料層27の前部に設けられ、衝突した異物が貫通
する第2板体28と、 衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24であって、この
衝突エネルギ吸収用ハニカム構造体24の前部が、異物
吸収用ハニカム構造体20の後部に固定され、衝突エネ
ルギ吸収用ハニカム構造体24の後部が、車体の前部に
固定され、衝突した異物の衝突エネルギを、座屈変形に
よって吸収する金属薄板製衝突エネルギ吸収用ハニカム
構造体24とを含むことを特徴とする車両の排障装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993005936U JP2577858Y2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 車両の排障装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993005936U JP2577858Y2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 車両の排障装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663467U JPH0663467U (ja) | 1994-09-09 |
JP2577858Y2 true JP2577858Y2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=11624791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993005936U Expired - Lifetime JP2577858Y2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 車両の排障装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577858Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104627197A (zh) * | 2015-02-05 | 2015-05-20 | 南车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 铝合金防爬吸能装置及该高速动车防爬车系统 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100721606B1 (ko) * | 2005-11-09 | 2007-05-23 | 한국철도기술연구원 | 철도차량용 자갈 날림판 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0339632U (ja) * | 1989-08-29 | 1991-04-17 | ||
JP3021007B2 (ja) * | 1990-08-13 | 2000-03-15 | 三菱重工業株式会社 | 鉄道車両の前頭排障器 |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP1993005936U patent/JP2577858Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104627197A (zh) * | 2015-02-05 | 2015-05-20 | 南车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 铝合金防爬吸能装置及该高速动车防爬车系统 |
CN104627197B (zh) * | 2015-02-05 | 2017-05-24 | 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 铝合金防爬吸能装置及该高速动车防爬车系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0663467U (ja) | 1994-09-09 |
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