JPH01503378A - 自動車用衝撃吸収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車用衝撃吸収装置 技術分野 本発明は自動車用衝撃吸収装置に関し、より詳細には、自動車のルーフ、ドア、 前後のサイドパネル、及び、前後のバンパー等外部と接触する可能性のある外装 部が圧縮空気あるいはヘリウムガスを充填したエアーシートで形成され、自動車 が衝突あるいは転倒したときに外部から受ける衝撃をほとんど吸収しかつ逃がす ことができる自動車用衝撃吸収装置に関する。

背景技術 一般に、通常の自動車は周知のように、自動車が衝突したときに衝撃を吸収しか つ逃がすため、ばねあるいは油圧の緩衝作用を利用したバンパーがその前後に装 着されている。これらの周知構造のバンパーは衝突の程度が小さい場合には効果 を有するが、しかし、高速走行中に衝突した場合におけるバンパー自体の衝撃を 逃がしあるいは吸収する効果は乗員あるいは車体を保護するためには極めて不十 分である。更に、自動車が側部から衝突しあるい転落して反転したような場合は 、このような衝撃を逃がしあるいは吸収する装置が設けられていないため、車体 が簡単に損傷するだけでなく、内部の乗員はその衝撃で負傷し、最悪の場合は人 命が失われる。

発明の概要 したがって、本発明は側部から衝突し、転落しあるいは前部で衝突した場合にも この衝撃を吸収することにより、自動車の受ける衝撃を逃がし、できるかぎり乗 員の安全を確保する自動車用衝撃吸収装置を提供することを主たる目的とする。

本発明の他の目的は、低、中及び高衝撃吸収の３段階に前後バンパーを形成する ことにより、自動車が衝突したときの衝撃を段階的に吸収し、衝撃吸収効果を大 きく改善する自動車用衝撃吸収装置を提供することである。

更に本発明の他の目的は、前後及び左右から衝突したときに、前後のバンパー間 及び左右の側部間でガスが循環し、これにより瞬間的な衝撃によるバンクを防止 し、更にガスの分散により衝撃吸収効果が更に増大される自動車用衝撃吸収装置 を提供すること、にある。

更に本発明は、チューブ状に形成されたエアーシート内に、軽量でかつ衝突時に 爆発の心配の無いヘリウムガスが空気の代わりに充填され、したがって、エアー シートの材料として強度の高い金属板を用いた場合にも本発明における重量の問 題を解決できることを目的とする。

更に本発明は、自動車の外装部のほぼ全体をエアーシートで形成し、これにより 浮力を増大し、自動車が水中に落下したときに乗員が溺れるのを防止できる自動 車用衝撃吸収装置を提供することを目的とする。

本発明の目的は更に、エアーシート内に充填されたガスによりエンジンの機械的 な騒音が吸収され、騒音防止効果が更に得られる自動車用衝撃吸収装置を提供す ることにある。

上記目的を達成するため、本発明はそれぞれ厚さ及び容量が異なり、所定圧の空 気あるいはガスが充填された低、中及び高衝撃吸収用の複数のバンパ一部材を有 する前後バンパーと、自動車の前後のサイドパネルと同一形状に形成され、内部 に所定圧のガスが充填される前後のサイドパネル用エアーシートと、内部に所定 圧のガスが充填され、ドアの外装部と同一形状に形成されたドア用のエアーシー トと、内部に所定圧のガスが充填され、ルーフと同一形状に形成されたルーフ用 エアーシートと、車体内に縦方向に配置され、中及び高衝撃吸収用の前部バンパ 一部材と中及び高衝撃吸収用の後部バンパ一部材とを連結して内部のガスを連通 ずる縦方向ガス循環チューブと、前記縦方向ガス循環チューブと互いに交差して 車体内に横方向に配置され、前後部の左右のサイドパネル用エアーシートを連結 する横方向ガス循環チューブと、前記縦方向ガス循環チューブと横方向ガス循環 チューブとが交差する点に配置され、ガスの循環を制御するガス循環制御手段と を備える。

図面の簡単な説明 第１図は本発明の実施例を示す自動車の平面図である。

第２図は本発明の実施例を示す自動車の側面図である。

第３図は第１図の■−■線に沿う拡大断面図である。

第４図は第２図のＩＶ−ＩＶ線に沿う拡大断面図である。

第５図は第２図の■−■線に沿う拡大断面図である。

発明の詳細な説明 以下、添付図面を参照して本発明の自動車用衝撃吸収装置を詳細に説明する。第 １図及び第２図は本発明の実施例を示し、本実施例中では前部バンパー１０は自 動車の前部に、前部バンパー支持板１４で支えられた状態で装着されており、こ の前部バンパーはそれぞれ厚さ及び容量が異なり、所定圧の空気あるいはガスが 充填された低、中及び高衝撃吸収用の複数のバンパ一部材１１，１２．１３で形 成されている。同様に、外側から低、中及び高衝撃吸収用のバンパ一部材２１゜ ２２．２３で形成された後部バンパー２０が後部バンパー支持板２４で支えられ た状態で車体の後部に装着されている。

前部及び後部バンパー１０．２０の低衝撃吸収用のバンパ一部材１１．２１は、 他のバンパ一部材１２．１３あるいは２２．２３に対して厚さが薄くかつガス圧 が低いため、比較１０の中及び高衝撃吸収用バンパ一部材１２．１３、及び、後 部バンパー２０の中及び高衝撃吸収用バンパ一部材２２゜２３は、互いに縦方向 ガス循環チューブ３０で連結されていることにより、内部のガスが互いに循環で きるように形成されている。更に、サイドパネル用のこれに対応した形状のエア ーシート４１，４２．４３．４４はそれぞれ車体の前後部のサイドパネル部に装 着され、前部の右及び左のサイドパネル用エアーシート４１．４２は、横方向ガ ス循環チューブ３１で互いに結合されていることにより、内部のガスが互いに循 環できるように形成されている。

上記の縦方向ガス循環チューブ３１と横方向ガス循環チューブ３２とが交差する 箇所には、これらのチューブに結合されたガス循環制御手段が装着されており、 したがって前部及び後部バンパー１０．２０間、及び、左右のサイドパネル用エ アーシート４２．４１間の空気循環が制御されあるいは遮断される。上記のガス 循環制御手段は通常は開状態に保持さ連通するが、例えば−側のサイドパネル用 エアーシート４１が外部からの衝撃でパンクした場合、このバンク部から他の側 部のエアーシート４２あるいは前後部バンパー１０．２０内の圧縮ガスが漏洩す るのを瞬間的に防止する作用をなす自動制御用あるいはこれに類似する弁を設け ることも可能である。

更に、左右の全てのすべてのドア及びルーフにも、内部にガスを充填し、それぞ れドア及びルーフと同一形状に形成したドア用エアーシート６０及びルーフ用エ アーシート７０が装着される。

前後（１）バンパー１０．２０については、耐圧性、耐熱性及び耐衝撃性を有す る材料が好ましく、衝撃を受けた場合でも直ちに元の状態に戻ることができる復 元力を有することが好ましく、例えば特別なエニジニアリングラバー、積属ファ イバーあるいはこれらと同様なものを使用することができる。

上記サイドパネル、ドア及びルーフ用のエアーシートについては、上述のバンパ ー１０．２０と同様な材料を使用することができ、あるいは、ガスを封入した中 空部は通常の自動車の外的特徴を備えた金属板を用いて内部を形成し、この中空 部をガスで膨らませ、これによりエアーシートの効果を得ることもできる。特に 第４図に例示するように、ドア用エアーシート６０及びルーフ用エアーシート７ ０の強度は、外装部の内面にワイヤネット６１を配置することにより更に増大す ることができる。更に、第５図に例示するように各エアーシートの装着方法とし て、比較的強度の高い材料で形成された装着用フック４５をシート部材の周部に 形成し・車体の対応する部分を屈曲させて互いに噛合せ、あるいは、ねじ若しく は両者４６を用いることにより装着することができる０ルーフ、サイドパネルあ るいはドア等のエアーシートがゴム等の弾性材料で形成される場合には、このシ ートの内部に充填される高圧のガスで中央部が膨出するため、第１図にルーフの 上部を例示するように、これを防止し、補強するシーム線を形成することが好ま しい。前後のバンパー１０．２０を含む各エアーシートの内部に充填されるガス は爆発性のものであってはならず、更により軽量であることが好ましい。したが って、空気を充填することが好適であるが、上述の全ての性質を持つヘリウムガ スを充填することが好ましい。

上述のように、発明によればバンパーは低、中及び高衝撃吸収用の３層構造に形 成されるため、比較的軽い衝撃は低衝撃吸収用のバンパーで吸収でき、大きな衝 撃が作用した場合には低、中及び高衝撃吸収用のバンパーにより段階的に衝撃が 吸収でき、同時に、衝撃を受けた瞬間に、直接衝撃を受けた部分のガスが横方向 及び縦方向のガス循環チューブを介してそれぞれ分散され、これにより衝撃吸収 効果が著しく増大する。

更に、自動車が側部から衝突した場合あるいは転落により転倒した場合には、左 右のサイドパネル、ドア及びルーフ等を覆うエアーシートにより衝撃が最小限と なるため、自動車事故時の乗員の安全が確保でき、更にエンジンの騒音が車体を 囲むエアーシートで吸収されることにより、乗り心地が改善される。更に、エア ーシートの内部により軽量のヘリウムガスを充填した場合には、水中に転落した 時の浮力が増大し、乗員が投げ出されることを防止できる効果が得られる。

国際調査報告

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．それぞれ厚さ及び容量が異なり、所定圧の空気あるいはガスが充填された低 、中及び高衝撃吸収用の復数のバンバ−部材（１１），（１２），（１３），（ ２１），（２２），（２３）を有する前後バンバ−（１０），（２０）と、自動 車の前後のサイドパネルと同一形状に形成され、内部に所定圧のガスが充填され る前後のサイドパネル用エアーシート（４１），（４２），（４３），（４４） と、内部に所定圧のガスが充填され、ドアの外装部と同一形状に形成されたドア 用のエアーシートと、内部に所定圧のガスが充填され、ルーフと同一形状に形成 されたルーフ用エアーシートと、車体内に縦方向に配置され、前部の中及び高衝 撃吸収用バンバ−部材（１２），（１３）と後部の中及び高衝撃吸収用バンバ− 部材（２２），（２３）とを連結して内部のガスを互いに循環可能とする縦方向 ガス循環チューブ（３０）と、前記縦方向ガス循環チューブ（３０）と互いに交 差して車体内に横方向に配置され、前部の左右のサイドパネル用エアーシート（ ４１），（４２）を連結して内部のガスを互いに循環可能とする横方向ガス循環 チューブ（３１）と、前記縦方向ガス循環チューブ（３０）と横方向ガス循環チ ューブ（３１）とが交差する点に配置されることにより、ガスの循環を制御する ガス循環制御手段（５０）とを備える自動車用衝撃吸収装置。
2. ２．前期前後バンバ−及び各エアーシート内に充填されるガスはヘリウムガスで ある請求項１記載の自動車用衝撃吸収装置。
3. ３．前記ドア用エアーシート及びエアーシートは補強用のワイヤネットを備える 請求項１記載の自動車用衝撃吸収装置。