JPH0494197A - 電子機器の磁気シールド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子機器等のパネル面の周囲に設けられるダ
イカスト製枠の電子機器の磁気シールドの構造に関する
。

従来の技術 電子計測器等の電子機器は、内部から発生する磁気によ
る磁気障害を防ぐためのシールド構造が採用される。第
４図及び第５図において従来の磁気シールド構造の一例
を示す。この磁気シールド構造は、電子計測器のパネル
面の周囲に設けられるダイカスト製枠２と、このダイカ
スト製枠２に取付けられるパネル面操作ブロック４との
間のシールドを行うものである。

第４図は全体の分解斜視図、第５図は要部の縦断面図で
ある。この電子計測器の前面、すなわちパネル面の周囲
にはアルミを材料とするダイカスト枠２が設けられ、こ
のダイカスト製枠２に対しパネル面操作ブロック４が取
付けられる。パネル面操作ブロック４は、内側から順に
、回路ブロック６、ステンレス板を材料とするシャーシ
パネル８、アルミ板を材料とするサブパネル１０、プラ
スチックシート製の化粧パネル１２が四層構造で設けら
れた構造となっている。回路ブロック６は支柱１４によ
ってシャーシパネル８に所定の空Ｍ１６を保って結合さ
れている。回路ブロック６に実装された電子部品等が、
サブパネル１０に設けられ化粧パネル１２の表面に突出
したつまみ１８等により操作できるようになっている。

シャーシパネル８の周囲には立上り部分２０が形成され
板ばねとなっている。この板ばねが前記ダイカスト製枠
２と接触し、磁気的な導通を計るようになっている。こ
れにより電子計測器の内部で発生する磁気が、ダイカス
ト製枠４とパネル面操作ブロック４との間から外部に漏
れ、磁気障害を起こしてしまうことを防圧している。

なお、ダイカスト製枠は、成形時の抜き勾配を利用した
傾斜部分２２により、前記立上り部分２０の櫛形の先端
に対する接触を確実にしている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の磁気シールド構造においてはシャ
ーシパネル８の立上り部分２０が形成する板ばねのばね
性を有効に活用し、これによりダイカスト製枠２に対す
る確実な接触、及びダイカスト製枠２からの着脱性を確
保するためには、シャーシパネル８は肉厚が薄い必要か
ある。肉厚の薄いシャーシパネル８は変形しやすく、仮
に変形が生じると、ダイカスト製枠２との確実な接触が
計れなくなってしまう。そしてこの変形が生しないよう
に支柱１４を前記立上り部分２０の近くに設ける必要が
ある。しかし、支柱１４を立上り部分２０の近くに設け
なければならないという制約は、特に小型の電子機器に
おいて支柱１４が邪魔になり内部の部品の自由なレイア
ウトを阻害してしまうという問題を生じる。

また、従来のシャーシパネル８は立上り部分２０に板ば
ねの働きをさせる必要上、加工型の悪いステンレス板が
用いられ、かつ高価なプレス金型を用いて加工を行わな
ければならず、その上、他の電子機器との共用性が少な
いため小ロットの電子機器では特にコスト高になってし
まうという問題があった。

本発明はこのような従来の問題を解決するものであり、
シャーシパネルとダイカスト製枠との確実な接触が計ら
れ、支柱の位置により自由度を持たせ、シャーシパネル
にステンレス板を用いる必要のない電子機器の磁気シー
ルド装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するたぬに、電子機器のパネル
面の周囲に設けられるダイカスト製枠に対しパネル面操
作フックが取付けられ、前面パネル面ａ作ブロックは回
路ブロックの表側に支柱で結合されたシャーシパネルを
有し、このシャーシパネルの周囲の立上り部分が前記ダ
イカスト製枠に対して導通する電子機器の磁気シールド
装置において、前記ダイカスト製枠の周囲内側に段付部
分を形成してシールド用ガスケットを貼り付け、このシ
ールド用ガスケットを介して前記立上り部分が前記導通
を行うものである。

作用 本発明は上記のような構成により、次のような効果を有
する。

シールド用ガスケットを介して、シャーシパネルの立上
り部分がダイカスト製枠に対する導通を行うので、従来
のように前記立上り部分にばね性を持たせる必要がなく
、したがってシャーシパネルの肉厚を薄くする必要がな
い。このため、ンヤーシパネルの肉厚を厚くでき、変形
を防止し、ダイカスト製枠に対する確実な接触を計るこ
とができる。

シャーシパネルの肉厚を厚くでき変形してしまう恐れが
ないので、支柱を立上り部分の近くに設ける必要がない
。

さらに、シャーシパネルの立上り部分にばね性を持たせ
る必要がなり、シたがってシャーシパネルにステンレス
板を用いる必要がない。

実施例 本発明の一実施例に係わる電子機器の磁気シールドを第
１図〜第３図において説明する。第１図は全体の分解斜
視図、第２図は第１図の要部を示し組み付は途中の状態
を示す断面図、第３図は第２図の組み付は後の状態を示
す図である。なお、従来例を示す第４図及び第５図と同
一の部分については同一の番号を付す。

ダイカスト製枠２は、図示しない電子機器のパネル面の
周囲に設けられるものである。このダイカスト製枠２に
対し、パネル面操作ブロック４が導通を伴って取付けら
れる。このパネル面操作ブロック４は、内側から順に回
路ブロック６、シャーシパネル８、サブパネル１０、及
び化粧パネル１２の四層構造を有している。回路ブロッ
ク６は支柱１４によってシャーシパネル８に結合され、
この支柱１４によって形成される両者の間の空間１６に
おいて前記回路ブロック６側に種々の電子部品が実装さ
れる。この電子部品の調整を行うつまみ１８は前記シャ
ーシパネル８、サブパネル１０、を貫通して化粧パネル
１２の表面に露出している。またシャーシパネル８は従
来のものに比べ肉厚が大きくなり、立上り部分２０の後
端にはタップ２４が形成されている。

一方、アルミダイカスト製枠２の周囲内側には段付部分
２６が形成され、この段付部分２６にシールド用ガスケ
ット２８が図示しない両面テープにより貼り付けられて
いる。シールド用ガスケット２８は、り１えばシルバー
ガスケット（北川工業株式会社製のウシ２シームームの
芯をシルバーコーティング布で被覆・した磁気障害（Ｅ
ＭＩ）対策用シールドガスケット）を用いる。このシー
ルド用ガスケット２８は一定の弾性を有し、従来のよう
に前記立上り部分２０にばね性を設ける必要がなくなる
。このシールド用ガスケット２８の内周面に、前記立上
り部分２０の外周面が接した状態で、及びサブパネル１
０の周囲の裏側面が接した状態で、組み付けが一行われ
磁気的導通が行われる。このシールド用ガスケット２８
は他のガスケットに比較して約５分の１から１０分の１
の力で容易に圧縮でき、磁気的導通性（導電性）に優れ
、形状的な片寄りがないという特徴を有している。なお
、本実施例においては、シールド用ガスケットの断面は
縦が４．８Ｉｕ１．横が３．３１１ＩＩである。また、
貼り付けられたシールド用ガスケット２８の下面とシャ
ーシパネル８との隙間Ｌ１は、組み付は前の状態（第２
図）において０゜５ＩｎｆｆＩ以下とする。そして、ダ
イカスト製枠２の後方には、前記シャーシパネル８のタ
ップ２４と対応する位置にビス止め用孔２７を形成しビ
ス３０によって両者を固定する。この固定によって組み
付けが行われた後の状態（第３図参照）において、ダイ
カスト製枠２の段付部分２６の奥の面とサブパネルとの
隙間Ｌ２、すなわちシールド用ガスケットが圧縮される
寸法は３．前後となるように各寸法を定める。

以上のように本実施例の構造において、ビス３０を用い
て組み付けを行うと、シールド用ガスケット２８は圧縮
されて変形し、ダイカスト性枠２、サブパネルｌＯ１及
びシャーシパネル８の王者に確実に接触し、磁気シール
ド面を形成し、十分な磁気障害対策用シールドを実現す
る。

そして、立上り部分２０はばね性を持たせる必要がなく
、シャーシパネル８の肉厚を大きくすることができるの
で、変形の恐れがなく、支柱１４はこの立上り部分２０
から２０〜３０１１ＩＩ程度離れていてもよい。したが
って支柱の位置の自由度を増すことができ、小型の電子
計測器内部における部品のレイアウトの自由度を増すこ
とができる。

また、シールド用ガスケット２８は直線的なものを必要
な寸法に裁断し、ダイカスト製枠２の寸法に合わせて屈
曲させて使うことができ、他の電子機器との共有を計る
ことが可能となり、磁気シールド装置としてのコストを
押さえることができる。

発明の効果 本発明は、上記一実施例より明らかなように、以下に示
す効果を有する。シャーシパネルの肉厚を厚くできダイ
カスト製枠に対する接触を確実なものとでき、優れた磁
気シールド性を得ることができる。また、シャーシパネ
ルの肉厚は厚くでき変形の恐れがないので、支柱の位置
を立上り部分の近くにする必要がなく、位置の自由度を
増すことができ電子機器内の部品の自由なレイアウトを
計ることができる。

シャーシパネルの立上り部分にばね性を持たせる必要が
なく、したがってステンレス板を用いずに済み、他の電
子機器にも共用できるシールド用ガスケットを用いるこ
とができるので、コストを抑え得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電子機器の磁気シールド装置に係わる
一実施例の全体の分解斜視図、第２図は第１図の要部を
示す断面図、第３図は第２図の組み付は後の状態を示す
図、第４図は従来の全体の分解斜視図、第５図は第４図
の要部を示す断面図である。 ２・・・ダイカスト製枠、４・・・パネル面操作ブロッ
ク、６・・・回路ブロック、８・・・シャーシパネル、
１０・・・サブパネル、１２・・・化粧パネル、１４・
・・支柱、１８・・・つまみ、２０・・・立上り部分、
２４・・・タップ、２６・・・段付部分、２７・・・ビ
ス止め用孔、２８・・・シールド用ガスケット、３０・
・・ビス。 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝はか１名第 図 ―−−Ｙ−−−」 ノ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　電子機器のパネル面の周囲に設けられるダイカスト製
   枠に対しパネル面操作ブックが取付けられ、前記パネル
   面操作ブロックは回路ブロックの表側に支柱で結合され
   たシャーシパネルを有し、このシャーシパネルの周囲の
   立上り部分が前記ダイカスト製枠に対して導通する電子
   機器の磁気シールド装置において、前記ダイカスト製枠
   の周囲内側に段付部分を形成してシールド用ガスケット
   を貼り付け、このシールド用ガスケットを介して前記立
   上り部分が前記導通を行うことを特徴とする電子機器の
   磁気シールド装置。