JPH0494078A - スパークプラグの端子電極 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、ガラスシール構造を採用する、特に内燃機
関に装着されるスパークプラグの端子電極に間する。

（従来の技術） 従来、ガラスシール構造を採用する、特に内燃機間に装
着されるスパークプラグの端子電極は、プラグコードを
嵌着する端子電極頭部を一体に成形した端子電極をガラ
スシール時に絶縁体の軸孔内に中心電極と共に密嵌保持
してなるものや、同様に絶縁体の軸孔内に密嵌保持して
なる端子電極部の上端部に端子電極頭部を螺着してなる
ものが一般的である。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来のものにおいて、ガラスシール
時により絶縁体の軸孔内に密嵌保持してなる端子電極部
の上端部に端子電極頭部を螺着してなる場合、内燃機間
の発生する振動により、プラグコードを嵌着する端子電
極頭部が緩み、その結果嵌着したプラグコードと共に、
スパークプラグから脱落し、内燃機関における確実な点
火を確保できないものである。

又、端子電極頭部を一体に成形した端子電極をガラスシ
ール時に絶縁体の軸孔内に密嵌保持してなる場合、ガラ
スシール時に高温となるため、端子電極頭部が焼鈍され
、内燃機間に装着した後に、内燃機間の発生する振動と
プラグコードの嵌着により端子電極頭部の摩耗が生じ、
更には走行中にプラグコード自体がスパークプラグの端
子電極頭部から脱落し、内燃機関の失火等を招く恐れが
ある。

そして、ガラスシール時による焼鈍と、内燃機関の発生
する振動による端子電極頭部の摩耗を防止するために、
焼成硬イヒする性質を有するクロムモリブデン鋼等を用
いた端子電極をガラスシールした後、急速に冷却するこ
とで端子電極自体の硬度を上げることが知られているが
、端子電極の急速な冷却は絶縁体に対しても行なわれる
こととなり、絶縁体に割れ等の不具合を発生し易い欠点
がある。

そこで、この発明は上記従来のものの有する欠点を改善
するものであり、内燃機間の発生する振動によって摩耗
や脱落を発生し易い端子電極頭部を、簡単な方法により
、確実に端子電極に固定保持してなるものである。

（課題を解決するための手段） そのために、ガラスシールと共に、軸孔内に密嵌保持さ
れた端子電極部の上端部に、別体の端子電極頭部を焼き
嵌めしてなるものであり、更には、この別体の端子電極
を焼入れ硬化できる材料を使用してなるものである。

（作用） 上記構成を具えるので、絶縁体の軸孔内に端子電極部を
挿嵌してガラスシールすることによって、端子電極部を
絶縁体の軸孔内に密嵌保持することができると共に、上
記軸孔内に密嵌保持される端子電極部の上端部に、高温
に熱した別体の端子電極頭部を嵌合し、端子電極部に熱
が奪い取られて端子電極頭部は、上記上端部に焼き嵌め
られので、確実に固定し、同時に硬化させることができ
、更に絶縁体はガラスシール後徐々に冷却されるので、
割れ等の不具合の発生を防止することができる。

（実施例） この発明を図に示す実施例により更に説明する。

（１）は、この発明の実施例である内燃機関用のスパー
クプラグであり、このスパークプラグ（１）は、軸孔（
３）の先端に中心電極（４）を保持すると共に、導電性
ガラスシール（５）、又は該導電性ガラスシール（５）
に挟持した抵抗体、及び端子電極（６）を加熱封入（ガ
ラスシール）してなる絶縁体（２）と、上記絶縁体（２
）の軸孔（３）先端に保持される中心電極（４）先端の
対向する位置に外側電極（９）を配し、その側周部に内
燃機関に装着するときに螺合するネジ部く８〉を周設し
てなる主体金具（７）から構成されるものである。

そして、上記絶縁体（２）の軸孔（３）に加熱封着され
る端子電極（６）は、軸孔（３）内に密嵌保持される端
子電極部（１０）とこの端子電極部の上端部（１１）に
固定される別体の端子電極頭部（１２）からなるもので
あり、別体の端子電極頭部（１２）は、絶縁体（２）の
軸孔（３）内に密嵌保持された端子電極部（１０）の上
端部（１１）に対して、絶縁体（２）のガラスシール後
に、焼き嵌めにより固定され、それと同時に焼入れ硬化
してなるものである。

この発明は以上の構成を具えるので、絶縁体（２）を焼
成することによって、軸孔（３）内に挿嵌されている端
子電極部（ｌＯ）は、絶縁体（２）の収縮により軸孔（
３）内に密閉保持され、更にこの絶縁体（２）のガラス
シール時に高温に熱した端子電極頭部（１２）を、絶縁
体（２）の上部に突出する端子電極部（１０）の上端部
（１１）に嵌合することで、端子電極部（１０）の上端
部（１１）を介して、端子電極頭部（１２）の熱が奪わ
れることで、熱によって膨張していた端子電極頭部（１
２）が冷却するにつれて収縮し、端子電極部（１０）の
上端部（１１）に固定される、すなわち丈尭き嵌めされ
ることになる。

また、端子電極頭部（１２）自体が、焼入れ硬化できる
材質からなるものとすると、この端子電極部（１０）の
上端部（１１）に嵌合する端子電極頭部（１２）の冷却
に伴って次第に硬化し、耐摩耗性に優れた端子電極頭部
（１２）を提供することができるものである。

なお、第３図（イ）〜（ハ）はその他に実施例における
、端子電極（６）の端子電極部（１０）の上端部（１１
）を被覆してなる、別体の端子電極頭部（１２’）の取
付状態における拡大断面図である。

又、上記端子電極頭部（１２）の材料として５３５Ｃ材
を用いて上記のように処理をしたところ、ビッカース硬
度で２００以上となることが認められ、１８０以上の硬
度であれば実用性があるから、上記材料でも十分に使用
できることが明かである。

（発明の効果） 以上のとおり、絶縁体の軸孔内に密嵌保持される端子電
極部の上端部に、別体の端子電極頭部を焼き嵌めするこ
とにより確実に固定され、しかも耐摩耗性に優れた端子
電極頭部を提供することが可能となり、更に熱や振動な
どの劣悪な使用環境において内燃機関の確実な作動を確
保することができる優れた効果を有するものである。

スパークプラグの部分断面図、第２図はその要部分解断
面図、第３図（イ）〜（ハ）は、その他の実施例におい
て焼き嵌めされる端子電極頭部の取付状態での拡大断面
図である。

１・・・スパークプラグ　２・・・絶縁体　３・・・軸
孔４・・・中心電極　５・・・導電性ガラスシール６・
・・端子電極　７・・・主体金具　８・・・ネジ部９・
・・外側電極　１０・・・端子電極部１１・・・上端部
　１２・・・端子電極頭部特許出願人　日本特殊陶業株
式会社 代理人　弁理士　藤　木　三　幸

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を具える内燃機間の第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、端子電極部を絶縁体軸孔内にガラスシールと共
   に封入し、上記電極部の上端部に別体の端子電極頭部を
   焼き嵌めしてなるスパークプラグの端子電極。
2. （２）、上記端子電極部の上端部に焼き嵌めしてなる端
   子電極頭部を焼入れ硬化できる材料とした請求項（１）
   、記載のスパークプラグの端子電極。