JPH0493231A - ポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の表面処理方法 - Google Patents

ポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の表面処理方法

Info

Publication number
JPH0493231A
JPH0493231A JP21133590A JP21133590A JPH0493231A JP H0493231 A JPH0493231 A JP H0493231A JP 21133590 A JP21133590 A JP 21133590A JP 21133590 A JP21133590 A JP 21133590A JP H0493231 A JPH0493231 A JP H0493231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ptfe
temperature
molded article
resin molded
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21133590A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetake Hashida
茂壮 橋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Valqua Industries Ltd, Nihon Valqua Kogyo KK filed Critical Nippon Valqua Industries Ltd
Priority to JP21133590A priority Critical patent/JPH0493231A/ja
Publication of JPH0493231A publication Critical patent/JPH0493231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、表面に形成された突起物を消失させることが
できるようなポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の
表面処理方法に関する。
発明の技術的背景 ポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEということ
がある)などのフッ素樹脂は、耐熱性、耐候性、耐化学
薬品性、離型性、滑り特性、非粘着性、機械的強度など
の点において、他の合成樹脂と比較して、著しく優れた
特性を有しており、この特性を利用して、腐蝕性流体あ
るいは高温流体を扱うパイプライン、タンクあるいは機
械装置などの耐蝕性ライニング材として、または腐蝕性
流体などを収容するボトルとして広く利用されている。
このようなPTFEの樹脂成形品を製造する方法には、
PTFE粉末を加熱圧縮して予備成形した後、焼成して
円筒状PTFE樹脂製ブロックを得、このブロックを切
削して得られたシート状物を融点〜370℃の温度で再
焼成した後真空成形などを施して目的の成形品を得る方
法、前記円筒状PTFE樹脂製ブロックを切削して目的
形状に形成し同様に融点〜370℃の温度で再焼成して
目的の成形品を得る方法、PTFE粉末を金型などで加
圧圧縮して得られた目的形状の未焼成予備成形体を融点
〜370℃の温度で焼成して目的の成形品を得る方法な
どがある。
これらの方法において、焼成されたPTFE成形品に融
点〜370℃の温度で再焼成を施してぃるのは、たとえ
ばPTFHの結晶化炭を下げ、PTFHの延伸性を良(
し、加工性の良い優れた特性を有する成形品を得ること
ができるからである。
しかしながら、このように融点以上の温度で再焼成また
は焼成されたPTFE成形品の表面には、粒状突起物が
生成している。この粒状突起物は、たとえば特願昭62
−118141号に開示したように、アンカー作用をな
し、被着体をPTFE成形品に良好に接着することがで
きるという利点を有するが、反面、半導体関連に代表さ
れる高純度薬液を給送するパイプラインのライニング材
として、またはこの薬液のボトルとしてPTFEを使用
した場合には、成形品の表面に生成した粒状突起物間の
空隙に不純物が付着したりして、薬液を汚染する虞れが
あった。また、この不純物を洗浄するにしても、粒状突
起物が邪魔になり、洗浄も困難であるという問題があっ
た。
また、微細な不純物の除去に用いるPTFE多孔質体も
同様に融点から370℃の温度で再焼成処理しているた
め、粒状突起物が生成し、不純物の付着、洗浄の問題が
発生する懸念がある。
発明の目的 本発明は、上述した従来技術に伴う問題点を解決しよう
とするものであって、成形品の表面に生成した粒状突起
物を消失させ、極めて平滑な表面を得ることができるポ
リテトラフルオロエチレン樹脂成形品の表面処理方法を
提供することを目的としている。
発明の概要 本発明は、突起物が生成したポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂成形品の表面を、390℃以上の温度にて加熱処
理することを特徴としている。
340℃〜370℃の温度で再焼成処理したPTFE樹
脂成形品の表面には、突起物が生成しているが、この成
形品を390℃以上の温度にて加熱処理すると、この突
起物が消失する。したがって、この加熱処理により、−
旦突起物が形成されたPTFE樹脂成形品の表面を著し
く平滑にすることができる。
以下、ライニング材またはボトルなどのPTFE樹脂成
形品を製造する工程を説明しながら、本発明に係るPT
FE樹脂成形品の表面処理方法をより具体的に説明する
ライニング材またはボトルなどのPTFE樹脂成形品の
製造方法には、以下のような3通りの方法がある。
第1の方法は、PTFE粉末を加熱圧縮して予備成形し
その後焼成して円筒状PTFE樹脂製ブロックを得、こ
のブロックを切削して得られたシート状物を再焼成した
後真空成形などを施して目的の成形品を得る方法であり
、たとえばライニング材を製造する際に採用される。
第2の方法は、前記円筒状PTFE樹脂製ブロックを切
削して目的形状に形成し再焼成処理して目的の成形品を
得る方法である。
第3の方法は、PTFE粉末を金型などで加圧圧縮して
得られた目的形状の未焼成予備成形体を焼成し、目的の
成形品を得る方法であり、たとえばボトルを製造する際
に採用される。
第1.第2の方法で用いる円筒状プロ・ツクは、円筒金
型内にPTFE粉末を充填した後、約100〜350k
g1/ciの圧力で予備成形し、次いて、PTFEの融
点以上の温度(通常340℃〜370℃)で焼成した後
冷却することにより得られる。第1の方法では、このブ
ロックを切削加工して、シート状などの成形品を形成す
る。円筒状ブロックの表面には、わずかに粒状突起物が
生成しているが、表層内部には、この粒状突起物は生成
していないので、切削されたシートの表面には粒状突起
物は現われていない。
第1.第2の方法では、シート状物、目的形状の成形品
を340℃〜370℃で再度焼成(再焼成処理)する一
方、第3の方法では、未焼成予備成形体を同様の温度で
焼成する。
第1.第2の方法のように再焼成する理由は、たとえば
成形品の結晶化度をコントロールし、加工性を良くした
り、機械的特性を向上する等、目的に応じた処理方法が
必要とされるからである。
しかし、この再焼成あるいは焼成時に、粒状突起物がP
TFE成形品の表面に生成する。
この粒状突起物は、PTFEを構成する最小の粒子であ
って、I++u+nal of Applied Po
17ae+5cienea Vol、  37289−
2906(1989) に記載のリボン状 (+1bb
onlik)粒子であると考えられており、この粒状突
起物が生成するのは、PTFE粉末内に折り畳まれたリ
ボン状粒子間の空隙部が予備成形圧によって密になるよ
うに変形を受け、次いで焼成すると、変形を受けていた
リボン状粒子が成形品表面に突出し、これが粒状突起物
となって現われるものと考えられている。
本発明では、このような突起物が形成されたPTFE樹
脂製成形品の表面を390℃以上の温度にて短時間熱処
理しており、このようにすると、粒状突起物が消失する
。この加熱温度は、具体的には390℃〜450℃℃で
あり、好ましくは400℃〜420℃である。このよう
な加熱は、PTFE成形品の表面が390℃以上の温度
となるような時間待われることが好ましく、PTFE成
形品の中心部が390℃以上の温度に長時間係たれるこ
とは好ましくない。
その後、成形品を急冷または除冷すると、粒状突起物が
消失した極めて平滑な表面を有する成形品が得られる。
その後この成形品は真空成形などが施こされてライニン
グ材などとして用いられる。
PTFE樹脂成形品の加熱時間は、加熱温度によって大
きく変わるが、通常20〜120分であり、好ましくは
30〜60分程度であり、具体的には肉厚5■のPTF
E樹脂シートの場合には、400℃で約40〜80分間
程度であることが好ましい。
また本発明によるPTFE樹脂成形品の加熱処理は、ブ
ロックの切削加工などによって得られたPTFE樹脂成
形品を340〜370℃の温度で再焼成した後−旦室温
にもどした後、再度390℃以上の温度に加熱すること
によって行うこともできるし、またブロックの切削加工
などにより得られたPTFE樹脂成形品を340〜37
0℃の温度で再焼成したまま温度を下げることなく39
0℃以上の温度に加熱することによっても行うことかで
きる。
なお、本発明は、上述した具体的説明に限定されるもの
ではなく、種々改変可能である。たとえば、本発明に係
る加熱処理により粒状突起物が消失する。
発明の効果 以上述べたように、本発明では、成形品の表面を390
℃以上の温度にて加熱処理することにより、突起物を消
失させることができ、その結果、成形品の表面を著(、
<平滑にすることができる。
(実施例) 以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。
実施例1 懸濁重合法によって得られたPTFE成形用粉末(ポリ
フロンM12ダイキン工業■製)を金型中で成形圧15
0kg1/cdで加熱成形し、肉厚5IIImの100
1ボトルの予備成形品を得、次いで、金型よりl0CI
’ボトルの予備成形品を取り出し、これを365℃の電
気炉中で5時間再焼成して冷却し、1001のPTFE
製ボトルを作成した。
このボトルの表面を走査型電子顕微鏡によって観察した
ところ、粒状突起物が多数生成されていた。
次いで、このZoolPTFEボトルを400℃電気炉
内で約1時間熱処理した後冷却し、同様に表面を観察し
たところ、上記粒状突起物は消滅しており、滑らかな表
面を有するPTFE製ボトルが得られた。
実施例2 実施例1で得た肉圧5謹の1001ボトル予備成形品を
365℃電気炉中で5時間再焼成した後、引継ぎ電気炉
を400℃に上昇させ、400℃で1時間加熱処理した
後冷却した。
この1007PTFEボI・ルの表面を走査型電子顕微
鏡によって観察したところ、粒状突起物は生成されてお
らず、融点測定(DSC曲線)、SSG測定、および走
査型電子顕微鏡による観察結果でもPTFEは熱分解を
起こしていなかった。
実施例3 円筒状の焼成済みPTFEブロックを切削して肉圧3.
5mのPTFEシートを作成した。このPTFEシート
表面には、粒状突起は生成されていない。次いで、この
PTFEシートの結晶化度を下げ、成形加工時の伸びを
増大させるために、このPTFEシートを350℃電気
炉で4時間再焼成した。
次いで、電気炉を410℃に上昇させ、0.5時間熱処
理した後、冷却処理を施した。このとき、急冷処理され
たPTFEシート表面には、粒状突起物は生成されてお
らず、滑らかなPTFE表面を有していた。
こうして得られたPTFEシートをタンクライニング材
として真空成形したところ、シートのクセ付もよくでき
あがった。ライニング材の表面には粒状突起物もなく滑
らかな表面状態であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 突起物が生成したポリテトラフルオロエチレン樹脂成形
    品の表面を、390℃以上の温度にて加熱処理すること
    を特徴とするポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の
    表面処理方法。
JP21133590A 1990-08-08 1990-08-08 ポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の表面処理方法 Pending JPH0493231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21133590A JPH0493231A (ja) 1990-08-08 1990-08-08 ポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の表面処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21133590A JPH0493231A (ja) 1990-08-08 1990-08-08 ポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の表面処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0493231A true JPH0493231A (ja) 1992-03-26

Family

ID=16604255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21133590A Pending JPH0493231A (ja) 1990-08-08 1990-08-08 ポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の表面処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0493231A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4707314A (en) Process for producing polytetrafluoroethylene porous films
JPH11513943A (ja) 超高分子量低弾性率ポリエチレン成形品の製造方法
US4710331A (en) Process for the production of polytetrafluoroethylene porous membranes
JP6465653B2 (ja) 耐ブリスター性に優れたpfa成形体およびpfa成形体のブリスター発生を抑制する方法
US2400094A (en) Molding process
EP0693363B1 (en) Fluororesin molded product smoothing method and smoothed molded product
JPH07106595B2 (ja) 熱成形ポリアリ−レンスルフイド容器及びその製造法
JPH0493231A (ja) ポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の表面処理方法
JPH0493232A (ja) ポリテトラフルオロエチレン樹脂成形品の製造方法
US6146923A (en) Method of smoothing fluorine-containing resin molded article and smoothed molded article
WO2019217505A1 (en) Molds that include a ceramic material surface, and related methods for making and using the molds
WO1994002546A1 (en) Impact resistant polytetrafluoroethylene and preparation thereof
JPS61146522A (ja) ポリテトラフルオロエチレン樹脂製多孔質体の製造方法
JPS60145966A (ja) セラミツク射出成形体の脱脂方法
JPH07145253A (ja) ポリテトラフルオロエチレン成形体の撥水性向上方法
JPH08245723A (ja) 撥水性樹脂及びその調整方法
JP3863308B2 (ja) ガラス状炭素製パイプの製造方法
JPH0672004B2 (ja) 熱分解炭素被覆黒鉛製品の製造法
JPH0383861A (ja) SiCコーティングSiCセラミックス製品の製造方法
JP2780113B2 (ja) ポリテトラフルオロエチレン多孔質体の製造方法
JP2801658B2 (ja) ポリテトラフルオロエチレン多孔質体およびその製造方法
JP2001088217A (ja) フッ素樹脂製角形容器の製造方法およびフッ素樹脂製角形容器製造用の融着治具
JPS593496B2 (ja) 充「てん」用グラフアイトの調製方法
JPH01193330A (ja) 非融解性芳香族ポリエーテルケトン成形物の製造方法
JPS593495B2 (ja) 充「てん」用グラフアイトの処理方法