JPS593496B2 - 充「てん」用グラフアイトの調製方法 - Google Patents

充「てん」用グラフアイトの調製方法

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JPS593496B2
JPS593496B2 JP6006481A JP6006481A JPS593496B2 JP S593496 B2 JPS593496 B2 JP S593496B2 JP 6006481 A JP6006481 A JP 6006481A JP 6006481 A JP6006481 A JP 6006481A JP S593496 B2 JPS593496 B2 JP S593496B2
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JP
Japan
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graphite
film
resin
preparation
filling
Prior art date
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Expired
Application number
JP6006481A
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English (en)
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JPS57177066A (en
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長茂 森本
正人 西谷
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、四フッ化エチレン樹脂(以下TFE樹脂と略
記する)の充填に併用するグラファイトの調製方法に関
する。
TFE樹脂には、その機械的性質改善のために種々の充
填材が配合されるが、その1つとしてグラファイトが数
えられる。
グラファイトを充填したTFE樹脂成形品は、それを充
填してない成形品に比し、摩擦係数はあまり上昇してい
ないし、耐摩耗性は向上しており、また成形品が摺動材
である場合において、相手材を損傷しないという特長が
、ある。たゞし、一般的にグラファイトを充填したTF
E樹脂は、通常の成形過程で微小なクラックが入り易い
という難点があり、これを解決するために、充填用のグ
ラファイトをTFE樹脂に混合するに先立つて、予じめ
鉱酸とくにフッ酸で処理しておく方法が知られている。
(特開昭49−76793号)。この方法によつて、成
形品にクラックが発生するという問題は一応解消された
ものゝ、成形品がフィルムである場合、つぎのような問
題を有して5 いることが判つた。
即ち、TFE樹脂フィルムを製造するには、まず、圧縮
成形法によつて大きなブロック状の成形品を作り、これ
を皮むき切削加工することによつてフィルム状に削り出
すのである。その際、成形品には内・外部とも何らクラ
ツ10 クが見られない。得られたフィルムにしばしば
ピンホールが存在し、またフィルムの長さ方向に沿う尾
を引いたキズや、同じく長さ方向に沿う尾を引いたクラ
ッチが入ることがある。クラックの入つたものが製品と
して価値のないことはい15うまでもないが、キズが存
在するフィルムも、そのキズの部分の強度が低いので、
フィルムとしての使用中にその部分から裂開する傾向が
ある。したがつて、そのようなキズのあるフィルムに製
品価値はない。20グラファイトなどの炭素製品を精製
する処理方法として、フッ酸、硝酸、塩酸あるいはそれ
らの2種以上の混酸に浸漬することも知られている特開
昭49−24351号、米頷w嘩3501272号)が
、本発明者らは、これらの方法によつて処25理したグ
ラファイトを用いても、前記の問題は解決されないこと
を知つた。
本発明は、そのような問題を生ずることのないTFE樹
脂を充填するに適したグラファイトを提供するために為
されたものであつて、グラフアイ30 卜粉末を、フッ
化水素酸または硝酸水溶液中に浸漬し、戸別乾燥ののち
、150℃以上の温度に加熱することを特徴とするもの
である。
本発明方法の適用されるグラファイトは、天然もしくは
人造のいずれでもかまわない。
その粒度35もとくに限定はないが充填用に供するには
、それが細かいほど適している関係上、通常は200メ
ッシュバス程度ないしそれ以下のものを用いるがよい。
使用する酸の種類がフツ化水素酸ないし硝酸に限定され
る理由は、他の鉱酸ないし有機酸では、フツ化水素酸な
いl肖酸を用いた場合と同様な効果を挙げ得ないという
実験事実に基ずく。浸漬に使用するフツ化水素酸のHF
濃度は1〜80重量%硝酸の濃度は1重量?ないし濃硝
酸いずれであつても差支えない。浸漬温度は室温ないし
100℃、浸漬時間は少くとも30分が必要とされる。
浸漬に当つては、単なる浸漬でもよいが、酸とグラフア
イト粉末との接触を十分にならしめるよう機械的攪拌を
併用するがよい。むろん浸漬ならびに撹拌用機器の材質
はフツ化水素ないし硝酸に耐食性であることが必要でと
くに高温に浸漬する場合には注意レ?井禰からない。ポ
リエチレンやフツ素樹脂のような合成樹脂の使用が望ま
れる。本発明方法においては、上記浸漬処理に引続いて
グラフアイトを沢取し、水洗後乾燥させる。乾燥の終え
た粉末は、ついで加熱処理に服せしめる。加熱温度は、
150℃以上とくに150〜1000℃、好ましくは1
70〜800℃、加熱時間は少くとも30分が必要であ
る。この加熱処理は所期効果を挙げる上に必須の要件で
あつて、乾燥で止めた場合にはクラツクの発生を阻止し
得ない。上述したような、グラフアイト粉末の本発明処
理により、グラフアイト中に含有されていた硅素、マグ
ネシウム、アルミニウム、鉄などはフツ素の塩ないし硝
酸塩となつて溶失し、かつ熱処理によつて少くともその
一部は除去される。
つまり精製され、それによつて切削フイルムにキズが発
生しないようになると推定されるが、必ずしもその挙動
は明らかではない。しかし充填用に適したものとなると
いう意味で調製と述べておいたのである。かく、調製さ
れたグラフアイト粉末が配合せられて充填せらるべきT
FE樹脂とは、テトラフルオロエチレンの単独重合体の
みならず、変性剤としてエチレン系単量体の2重量%以
下を共重合させたポリテトラフルオロエチレン共重合体
の成形グレードのものが含まれる。上記TFE樹脂に調
製グラフアイト粉末を充填するには、調製処理をしない
もの\充填の場合と異るところはない。
即ち、TFE樹脂を5〜100μ程度に微粉砕しておい
て、これに調製されたグラフアイト粉末を混合するので
ある。実施例温度調節用ジヤケツトおよび攪拌機を有し
、フツ素樹脂でライニングした水を40重量部収容する
ことのできるスチール製容器に、粒度200メツシユ以
下の天然グラフアイトを10重量部入れ、第1表所載の
濃度のフツ化水素酸水溶液(フツ化水素酸)もしくは硝
酸をそれぞれ20重量部入れ、同表所載の温度および時
間攪拌を継続し、それが済んだら、内容物を沢取し、純
水で十分洗滌したのち、引き続いてこれを110℃の乾
燥炉に入れて乾燥させた。
かくして得られた乾燥後のグラフアイト粉末を第1表所
載の加熱温度ならびに時間なる加熱処理に服せしめた。
ついで、如上調製されたグラフアイト粉末を、平均粒径
50μのTFE樹脂粉末に20重量%の割合に混合し、
該混合粉末を、圧力4001(g/dで予備成形し、つ
いで370℃で10時間焼成して直径約2501]!、
高さ約200m1!のグラフアイト充填TFE樹脂プロ
ツクを製作した。
そして、このプロツクを皮むき切削して厚さ0.111
!の切削フイルムを得た。得られた切削フイルムについ
て、その長さ600m当り、長さ方向のキズの数、およ
び長さ方向のクラツクの数を勘定(テープ判定という)
した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 グラファイト粉末を、フッ化水素酸または硝酸水溶
    液中に浸漬し、ろ別乾燥ののち、150℃以上の温度に
    加熱することを特徴とする四フッ化エチレン樹脂充填用
    グラファイトの調製方法。
JP6006481A 1981-04-20 1981-04-20 充「てん」用グラフアイトの調製方法 Expired JPS593496B2 (ja)

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JPS57177066A JPS57177066A (en) 1982-10-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0109824B1 (en) * 1982-11-17 1990-07-11 Kabushiki Kaisha Meidensha Electrically conductive plastic complex material
US4503171A (en) * 1984-01-11 1985-03-05 E. I. Du Pont De Nemours And Company Graphite reinforced perfluoroelastomer

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JPS57177066A (en) 1982-10-30

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