JPH049107Y2 - - Google Patents

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JPH049107Y2
JPH049107Y2 JP19041587U JP19041587U JPH049107Y2 JP H049107 Y2 JPH049107 Y2 JP H049107Y2 JP 19041587 U JP19041587 U JP 19041587U JP 19041587 U JP19041587 U JP 19041587U JP H049107 Y2 JPH049107 Y2 JP H049107Y2
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【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案はプロジエクシヨン溶接装置に関するも
のである。
従来技術 従来より、第一被溶接部材とリング状のプロジ
エクシヨンを有する第二被溶接部材とを、そのプ
ロジエクシヨンにおいて互いに当接させた状態
で、そのプロジエクシヨンの軸心方向において狭
圧する一対の電極を介して、両被溶接部材間に電
流を流すことによりプロジエクシヨン溶接を施す
プロジエクシヨン溶接位置が知られている。
考案が解決すべき問題点 しかしながら、かかるプロジエクシヨン溶接装
置においては、両被溶接部材の寸法精度のばらつ
きや歪あるいは溶接部分の表面に付着した油分や
酸化膜やほこり等に起因して、リング状のプロジ
エクシヨンの周方向において両被溶接部材を均一
に溶接し得ない場合があり、これにより、溶接強
度が前記周方向において比較的大きくばらつく場
合があるとともに、両被溶接部材を気密性等を有
する状態で溶接する必要がある場合においてその
気密性等が損なわれる虞があつた。
問題点を解決するための手段 本考案は以上の事情を背景として為されたもの
であつて、その目的とするところは、両被溶接部
材をリング状のプロジエクシヨンの周方向におい
て一層均一に溶接し得るプロジエクシヨン溶接装
置を提供することにある。かかる目的を達成する
ために、本考案は、前記のようなプロジエクシヨ
ン溶接装置において、前記一対の電極を介して前
記両被溶接部材間に電流が流されている際に、そ
れら電極を前記プロジエクシヨンの軸心まわりに
おいて所定角度相対回転させる電極回転手段を設
けたことを特徴とする。
作用および考案の効果 このようにすれば、一対の電極を介して両被溶
接部材間に電流が流されている際に、両電極が前
記プロジエクシヨンの軸心まわりに所定角度相対
回転させられるので、両被溶接部材をそれらの溶
接部分が溶融した状態で両電極と共に前記所定角
度相対回転させ得る。これにより、両被溶接部材
の溶融した各溶接部分が前記周方向において所定
距離相対移動させられることとなるので、たとえ
両被溶接部材に寸法精度のばらつきや歪があつた
としても、あるいは溶接部分の表面に油分や酸化
膜やほこり等が付着していたとしても、それらの
影響を低減させ得て両被溶接部材を前記周方向に
おいて一層均一に溶接し得る。この結果、両被溶
接部材の溶接強度が前記周方向において比較的大
きくばらつくのを効果的に防止し得るとともに、
両被溶接部材を気密性等を有する状態で溶接する
必要がある場合においてその気密性等を一層好適
に確保し得る。
実施例 以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図および第2図は本考案が適用されたプロ
ジエクシヨン溶接装置の要部を示す図であつて、
固定盤10上には長手矩形状を成す基板12が複
数のボルト14により固定されている。この基板
12の長手方向一端部側には、中央部にボス部1
6が突設された円板状の摺動板18が一体的に設
けられており、この摺動板18上に、軸心方向に
貫通する段付穴19を有する下部電極20がその
段付穴19の大径部が前記ボス部16に軸心まわ
りの回転可能に嵌合させられた状態で載置されて
いる。この下部電極20には、円板部22と、そ
の円板部22から離隔した端部に円板部22の軸
心を中心とする円弧に沿つて複数の係合歯24が
形成された長手状の扇状部26とから成る回動部
材28が、その円板部22に設けられた貫通穴3
0において相対回転不能な状態で嵌合されてい
る。一方、基板12の長手方向他端部側には、図
示しない制御装置により制御されて正逆両方向に
回転駆動されるモータ32が固定されており、こ
のモータ32の出力軸には前記係合歯24と噛み
合うピニオンギヤ34が軸心まわりの相対回転不
能に取り付けられている。これにより、モータ3
2の作動に伴つて、ピニオンギヤ34および回動
部材28を介して下部電極20が前記軸心まわり
において両方向へ回転させられるようになつてい
る。
基板12の長手方向中間部であつて回動部材2
8を間にして幅方向両側に位置する部分には、一
対のストツパ36,38が設けられている。これ
らストツパ36,38は、基板12に固定された
L字状のブラケツト40と、そのブラケツト40
の回動部材28側端面と対向する位置においてそ
の回動部材28と接近離隔する方向の移動可能に
螺合されてナツト42等により螺合位置が固定さ
れるボルト44とを有してそれぞれ構成されてお
り、各ボルト44の先端部と回動部材28の両側
端面との当接に基づいてその回動部材28の回動
角度、ひいては下部電極20の回転角度が規制さ
れるようになつている。したがつて、本実施例に
おいては、上記モータ32と、ピニオンギヤ3
4、回動部材28、およびストツパ36,38等
が電極回転手段に相当する。なお、基板12上の
摺動板18とモータ32との間に位置する部分に
は、好適には、回動部材28の長手方向中間部を
支持するための支持部材が設けられる。
一方、固定盤10の上方において固定盤10と
接近離隔する方向の移動可能に設けられた可動盤
46の下面には、下部電極20と対向す位置にお
いて上部電極48が複数のボルト50により取り
付けられている。
以上のように構成されたプロジエクシヨン溶接
装置はたとえば以下のようにして使用される。
まず、第3図に示すように、下部電極20の上
面に貫通穴52を有する所定の板状部材54を載
置する。次いで、雄ねじ部56と、それより大径
であつて外周部にリング状のプロジエクシヨン5
8が突設された頭部60とを有するボルト62
を、その雄ねじ部56を板状部材54の貫通穴5
2を通して下部電極20の前記段付穴19の小径
部側に挿入した状態で板状部材54上に載置す
る。これにより、ボルト62のプロジエクシヨン
58と板状部材54の貫通穴52周縁部とが互い
に当接させられる。本実施例においては、板状部
材54が第一被溶接部材に、ボルト62が第二被
溶接部材にそれぞれ相当する。次に、上部電極4
8を下降させて、上部電極48と下部電極20と
によつてボルト62および板状部材54を所定の
押圧力にて押圧する。第3図はこのときの状態を
示している。そして、第4図に示すように、t1
間の間押圧した後、この押圧状態を維持しつつt3
時間までの間両電極48,20を介してボルト6
2および板状部材54に通電するとともに、前記
t1時間経過後前記t3時間より短いt2時間までの間
において、モータ32によりピニオンギヤ34を
介して回動部材28をたとえば第2図において実
線で示す位置から一点鎖線で示す位置まで回動さ
せることにより、下部電極20を第2図中右まわ
り方向へ比較的小さい所定角度だけ回転させる。
このとき、溶接部分、すなわちプロジエクシヨン
58および板状部材54のプロジエクシヨン58
と当接する部分が互いに溶融させられた状態で下
部電極20および上部電極48が相対回転させら
れることにより、両電極48,20と共にボルト
62および板状部材54の溶融した各溶接部分が
プロジエクシヨン58の周方向において所定距離
相対移動させられることとなる。次いで、t3時間
経過後t4時間までの間、すなわち前記溶融した溶
接部分が必要かつ充分に冷却するまでの間前記押
圧状態を維持した後、上部電極48を上昇させて
プロジエクシヨン溶接により一体化されたボルト
62および板状部材54を取り出す。そして、再
び新たなボルト62および板状部材54がセツト
されて下部電極20が上述の場合とは逆に左まわ
りに前記所定角度回転させられつつプロジエクシ
ヨン溶接が施されることとなる。
このように本実施例によれば、下部電極20が
回転させられるに伴つてボルト62および板状部
材54が下部電極20および上部電極48と共に
前記所定角度回転させられることにより、それら
ボルト62および板状部材54の溶融した各溶接
部分がプロジエクシヨン58の周方向において所
定距離相対移動させられることとなるので、たと
えボルト62および板状部材54に寸法精度のば
らつきや歪があつたとしても、あるいはそれ等の
溶接部分の表面に油分や酸化膜やほこり等が付着
していたとしても、それらの影響を好適に低減し
得てボルト62および板状部材54を前記周方向
において一層均一に溶接し得る。なお、下部電極
20の回転角度、回転時間、および回転速度は、
上記効果が得られるように、通電される電流の大
きさ、通電時間、および被溶接部材の材質等との
関連において予め決定される。この結果、ボルト
62および板状部材54の溶接強度が前記周方向
において比較的大きくばらつくのを効果的に防止
し得るとともに、それらボルト62および板状部
材54をたとえば気密性を有する状態で溶接する
必要がある場合において両者の気密性を一層好適
に確保し得る。
なお、前述の実施例において、電極回転手段は
回動部材28を有して構成されているが、かかる
回動部材28に替えて、下部電極20の外周部に
周方向の所定長さに亘つて複数の係合歯を設ける
とともに、この係合歯と前記ピニオンギヤ34と
の間にそれらと噛み合うギヤを設けても良い。
また、前述の実施例において、電極回転手段は
モータ30を有して構成されているが、必ずしも
その必要はなく、たとえば、ピストンロツドを有
し、その先端部が前記回動部材28と略同様の回
動部材に長手方向に沿つて設けられた長穴と係合
させられることにより、ピストンロツドの作動に
伴つて回動部材を回動させて下部電極20を所定
角度回転させるエアシリンダを含むものであつて
も良い。
また、前述の実施例のおいては、下部電極20
が回転させられるように構成されているが、上部
電極48を回転させても良いし、あるいは両電極
20,48を互いに反対方向へ回転させるように
しても良い。
また、前述の実施例においては、下部電極20
は通電開始と同時に回転が開始させられるととも
に通電終了より所定時間前に回転が停止させられ
るように構成されているが、必ずしもそのように
構成する必要はなく、通電開始から所定時間経過
した後に回転させるようにしても良いし、通電終
了と同時に回転を停止させるようにしても良い。
要するに、両被溶接部材に対して通電期間中に、
つまり両被溶接部材の溶接部分が必要かつ充分に
溶融している間に一対の電極を所定角度相対回転
させれば良いのである。
また、前述の実施例においては、リング状のプ
ロジエクシヨン58を有するボルト62と板状部
材54とをプロジエクシヨン溶接する場合につい
て説明したが、本考案のプロジエクシヨン溶接装
置は、軸心方向一端部にリング状のプロジエクシ
ヨンを有するパイプ状の部材を所定の板状部材に
プロジエクシヨン溶接する場合等においても使用
し得ることは勿論である。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用されたプロジエクシヨン
溶接装置の要部を示す正面図であつて、一部を切
り欠いて示す図である。第2図は第1図における
A矢視図の要部を示す図である。第3図は第1図
の装置の作動状態を示す図であつて、通電前の押
圧状態を示す図である。第4図は第1図の装置の
作動を説明するためのタイムチヤートである。 20……下部電極、28……回動部材、32…
…モータ、34……ピニオンギヤ、36,38…
…ストツパ、48……上部電極、54……板状部
材(第一被溶接部材)、58……プロジエクシヨ
ン、62……ボルト(第二被溶接部材)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 第一被溶接部材とリング状のプロジエクシヨン
    を有する第二被溶接部材とを、該プロジエクシヨ
    ンにおいて互いに当接させた状態で、該プロジエ
    クシヨンの軸心方向において狭圧する一対の電極
    を介して、両被溶接部材間に電流を流すことによ
    つてプロジエクシヨン溶接を施すプロジエクシヨ
    ン溶接装置において、 前記一対の電極を介して前記両被溶接部材間に
    電流が流されている際に、該電極を前記プロジエ
    クシヨンの軸心まわりにおいて所定角度相対回転
    させる電極回転手段を設けたことを特徴とするプ
    ロジエクシヨン溶接装置。
JP19041587U 1987-12-15 1987-12-15 Expired JPH049107Y2 (ja)

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