JPH07156004A - 刃先位置補正機能を有する回転切削工具 - Google Patents

刃先位置補正機能を有する回転切削工具

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JPH07156004A
JPH07156004A JP30171893A JP30171893A JPH07156004A JP H07156004 A JPH07156004 A JP H07156004A JP 30171893 A JP30171893 A JP 30171893A JP 30171893 A JP30171893 A JP 30171893A JP H07156004 A JPH07156004 A JP H07156004A
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JP
Japan
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tool
shaft
main body
eccentric
rotary cutting
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Application number
JP30171893A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Okada
康廣 岡田
Masaharu Ueno
正晴 上野
Nobutaka Ise
宣孝 伊勢
Takeo Kondo
猛男 近藤
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Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的]バイトを半径方向に調整するアクチュエータを
工具ホルダ内に備えるとともに、簡潔な構成の刃先位置
補正機能を有する回転切削工具を提供することを目的と
する。 [構成]超音波モータ9によって偏心軸11を偏心回転
軸200を中心に回転させる。すると、偏心回転軸20
0よりαだけオフセットした位置に軸線をもつ工具軸6
は、偏心回転軸200を中心に偏心回転する。これによ
って工具5の位置を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中ぐり加工装置等に取
り付けられる工具の刃先位置を補正するための刃先位置
補正機能を有する回転切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中ぐり装置等の半径方向の刃先位
置を補正する装置として、特願昭56−42840号に
示されるようなものがある。この装置は、中ぐりクイル
をクランプするクランプ軸の内部に操作軸を軸線方向に
移動可能に設けるとともに、中ぐりクイル内にバイトを
半径方向に移動可能に支持したバイト支持機構を有した
構成となっている。そして、主軸側に設けたせり出し用
サーボモータによって操作軸を調節することにより、バ
イトの半径方向の移動が調節できるようになっている。
【0003】この装置によれば、バイトの位置調整が行
えるとともに、中ぐりクイルの自動交換が可能となる
が、反面、以下のような問題点がある。即ち、主軸側の
せり出し用サーボモータを、着脱可能なクイル側のバイ
ト支持機構と係合させるため、上記したようにクイルを
クランプするクランプ軸の内部に操作軸を設けた構成と
する必要があり、複雑な構成となるばかりでなく、クラ
ンプ軸が太くなり、主軸径が大きくなってしまう。
【0004】このような問題点を回避するため、特開昭
64−51211号に示されるような技術がある。これ
は、半径方向に移動可能なバイトを支持する工具ホルダ
ー内にバイトのせり出しを行うモータを内蔵したもので
あり、上記した主軸側には、上記したようなせり出し用
サーボモータやクランプ軸の内部の操作軸を必要としな
いものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したバイトのせり
出し用サーボモータを工具ホルダー内に内蔵したもの
は、装置全体としては、簡潔な構成となるが、バイトを
支持する横動台を歯車機構を介してせり出し用サーボモ
ータに連結している。このため、工具ホルダ内の構成が
複雑化するとともに、工具ホルダの径が大型化してしま
うという問題点があった。
【0006】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたものであり、バイトを半径方向に調整する
アクチュエータを工具ホルダ内に備えるとともに、簡潔
な構成の刃先位置補正機能を有する回転切削工具を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した目的を
達成する手段として、請求項1の発明においては、工具
が取り付けられた工具軸と、この工具軸を支持するとと
もに、前記工具軸の軸線に平行であり主軸の回転半径方
向にオフセットした偏心回転軸心回りに回転可能に本体
部に支持された偏心軸と、前記工具軸が前記本体部に対
して前記工具軸の軸線回りに相対回転することを規制す
る規制装置と、前記偏心軸に固定された移動体および前
記本体部内部に固定された振動体からなり、前記偏心軸
を回動させる超音波モータとを備えたものである。
【0008】また、請求項2の発明においては、側面に
連続した突起部により構成された溝部を有するととも
に、先端に工具を有し、本体部に移動可能に支持された
工具支持軸と、この工具支持軸の移動方向に対して傾斜
した軸線方向に変位可能であり前記溝部に当接する係合
爪と、この係合爪を前記傾斜した軸線方向に変位させ、
前記突起部1つ分前記工具支持軸を変位させる圧電アク
チュエータとを備えたものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、本体部に内蔵され
た超音波モータによって、偏心軸を回動させる。工具軸
は、この偏心軸の回転中心からオフセットした位置に軸
線を有して支持されているため、偏心回転軸を中心とし
て偏心回転する。すると、工具軸に取り付けられている
工具は、工具軸が規制装置によって本体部に対して相対
回転を規制されているため、本体部に対して半径方向の
位置を変えることになる。このようにして、偏心軸を回
動させることにより工具位置を補正する。
【0010】請求項2の発明においては、圧電アクチュ
エータを変位させることより係合爪を傾斜した軸線方向
に変位させる。係合爪は,溝部に当接した状態となって
いるため、溝部の突起部を1つ分押し上げる。すると、
工具支持軸は押し上げられ、工具の位置が補正される。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1から図3は本発明の第1実施例を示すもので
あり、刃先位置補正の駆動装置として超音波モータを使
用したものである。図1において、回転切削工具は、一
端において、工具5を備えた工具軸6を支持する本体部
1と、他端においてマシニングセンタ等の工作機械の主
軸4に着脱自在に取り付けられるテーパ部3と図略の自
動工具交換装置のアームによって把持される把持部2と
を有している。
【0012】本体部1には、末端方向に向けて大径穴1
a、中径穴1bおよび小径穴1cが主軸中心軸100と
同軸に順次形成されている。大径穴1aには、ワッシャ
8を介してモータ固定部材7が嵌合固定されている。モ
ータ固定部材7には、大径穴7aと小径穴7bが形成さ
れている。この大径穴7bと小径穴7aの中心は、後述
する偏心量α(図では誇張して表現してある。)だけ主
軸中心軸100から変位した位置にある偏心回転軸20
0を中心として形成されている。また、モータ固定部材
7には、超音波モータ9の振動体9aが偏心回転軸20
0を中心として取り付けられている。
【0013】また、本体部1の大径穴1aには、超音波
モータ9を介して偏心軸支持部材10が嵌合され、ボル
ト10bによって固定されている。この偏心軸支持部材
10には、偏心回転軸200を中心として偏心穴10c
が形成されている。この偏心穴10cには、偏心軸11
が嵌合されている。そして、偏心軸11には、主軸中心
軸100を中心として工具軸支持穴11cが形成されて
いる。つまり、工具軸支持穴11cは偏心軸11の中心
である偏心回転軸200から偏心量αだけ変位した位置
に形成されている。偏心軸11の末端は、偏心軸支持部
材10の末端より若干突出しており、この偏心軸11の
末端には、超音波モータ9の移動体9bが取り付けられ
ている。
【0014】工具軸支持穴11cには、先端に工具5を
有する工具軸6が支持されており、その末端は、超音波
モータ9の中空部を貫通し、モータ固定部材7の大径穴
7bに至っている。工具軸6の末端には、付勢軸12が
同軸に取り付けられている。この付勢軸12は、上記し
たモータ固定部材7の小径穴7aを貫通して本体部1の
中径穴1bおよび小径穴1c内に位置している。そし
て、付勢軸12には、スラストブッシュ14が取り付け
られており、このスラストブッシュ14と付勢軸12の
頭部12aとの間にバネ12が介装されている。このよ
うな構成によって、付勢軸12は、バネ12によって工
具軸6を後方(主軸4側)に付勢するようになってい
る。一方、偏心穴10cの先端部と偏心軸11外周の先
端部にはそれぞれテーパ面10a,11aが形成され、
同様に偏心軸11の工具軸支持穴11cの先端部と工具
軸6には、それぞれ、テーパ面11b,6aが形成され
ている。従って、上記した付勢軸12による付勢力によ
って工具軸6および偏心軸11は後方に付勢され、上記
2対のテーパ面が接触することによって工具軸6および
偏心軸11をそれぞれの中心軸に位置決めするようにな
っている。また、後述するように、付勢軸12が工具軸
6とともに偏心回転する時においても、バネ12の付勢
力はモータ固定部材7に作用した状態となるが、バネ1
2の付勢力はスラストブッシュ14を介してモータ固定
部材7に伝達されているため、スラストブッシュ14と
モータ固定部材7とは滑らかに接触し、工具軸6の偏心
回転が妨げられることはない。
【0015】また、工具軸6の末端部には、位置決め溝
6bが形成され、位置決め溝6bには、本体部1の外周
面から螺合した規制ボルト15の先端が位置している。
位置決め溝6bと規制ボルト15の先端との間には、工
具軸6の移動範囲に応じた間隙を有している。これによ
って、工具軸6は、本体部1との相対回転が規制される
とともに半径方向に所定の距離だけ移動できるようにな
っている。
【0016】一方、超音波モータ9は、上記したように
リング状の振動体9aと移動体9bから成っている。振
動体9aは、図3のモデル図に示すように多数の溝が形
成された金属製の弾性体90に圧電セラミックス91を
接着した構成となっている。また、移動体9bは振動体
9aと接触する面に摩擦材92が取り付けられている。
このような構成によって圧電セラミックス91に電圧を
加えると、弾性体90には、進行波が励振され、この進
行波の波頭部の楕円軌跡によって移動体9bが回転する
ようになっている。従って、超音波モータ9は、偏心回
転軸200を中心として取り付けられることにより偏心
軸11を偏心回転軸200周りに回動させるようになっ
ている。
【0017】超音波モータ9に対する電力の供給は、主
軸側に設けられた励磁部17と把持部2に取り付けられ
超音波モータ9に接続された検出部16とによって行わ
れるようになっている。励磁部17と検出部16とは、
この回転切削工具が主軸4に装着される時に、僅かな間
隙をもって対向するようになっており、励磁部17に内
蔵された励磁コイルに図略の発振器の作用により磁束が
発生すると、この磁束は、検出部16に内蔵された検出
コイルに電圧を誘起させる。この作用により、超音波モ
ータ9に対して電圧が供給される。
【0018】以上の構成により第1実施例の作用を説明
する。図略の工具交換装置により、回転切削工具のテー
パ部3が主軸4に装着されると、超音波モータ9に電力
の供給する励磁部17と検出部16は対向するように位
置決めされる。これによって、超音波モータ9が駆動さ
れる。超音波モータ9の回動により、偏心軸11は、偏
心回転軸200を中心として回動する。すると、工具軸
6は偏心回転軸200を中心として偏心回転する。この
時、工具軸6は規制ボルト15によって、本体部1との
相対回転が規制されているため、図2において2点鎖線
で示すように工具5の位置は、半径方向に変位する。こ
のように工具5の位置を変位させた後、主軸4を回転さ
せることによって、加工を行う。
【0019】以上述べたように、第1実施例の回転切削
工具は、超音波モータ9によって、偏心軸11を回動さ
せて、工具軸6を偏心回転させることによって、工具5
の位置を変化させるようにしている。このため、減速機
構等の複雑な構成を必要としない簡単な構成によって工
具位置の補正を行うことができる。特に、超音波モータ
は、低速で高トルクが得られ、応答性が良いという特徴
を有しているため、直接偏心軸11を回動できるととも
に、モータ停止時にブレーキ等の特別な手段を必要とし
ないという効果がある。
【0020】次に本発明の第2実施例を図4から図7に
基づいて説明する。なお、この第2実施例において、第
1実施例と同様な構成の部分は、第1実施例と名称およ
び番号を同じにする。第2実施例の回転切削工具は、刃
先位置補正の駆動装置として圧電アクチュエータを用い
たものであり、本体部1と、主軸に着脱自在に取り付け
られるテーパ部3と、図略の自動工具交換装置のアーム
によって把持される把持部2とから成っている。回転切
削工具には、装着される図略の主軸の回転軸線300に
垂直な軸線400の方向に工具支持穴20が形成されて
いる。この工具支持穴20には、先端に工具21を有す
る工具支持軸22が軸線400の方向に移動可能に嵌合
されている。図5、図6に示されるように工具支持軸2
2の側面には、図5の紙面に平行な平面である平面部2
3が形成されている。また、工具支持軸22の側面にお
いて、平面部23と位相を異にして、後述する係合爪4
6と係合する溝部27が形成されている。溝部27は、
図7に示されるように上向きの傾斜面27bと水平面2
7cとを有する突起部27aが連続して形成されること
よって構成されている。また、図6に示すように平面部
23には、当接部材28が2つ当接しており、この当接
部材28がバネ29によって付勢されることによって、
工具支持軸22を固定するようになっている。
【0021】本体部1には、工具支持穴20と隣接して
垂直穴30と、軸線400に対して所定の傾斜を有した
傾斜軸500の方向に形成された傾斜穴31が形成され
ている。この垂直穴30と傾斜穴31とは同径の穴であ
り、主軸の回転軸線300、傾斜軸500および垂直穴
30の中心軸は点600において交差するように設定さ
れている。即ち、垂直穴30と傾斜穴31とは、その大
部分において1つの穴となっている。そして、この垂直
穴30と傾斜穴31内には、変位装置40が嵌合される
とともに、変位装置40が点600を通る図4の紙面に
垂直な軸回りに揺動可能に支持されている。また、変位
装置40は、バネ34によって付勢された当接部材33
によって、通常は工具支持穴20の方向に付勢されてい
る。従って、変位装置40は、通常状態において傾斜穴
31内に位置し、傾斜した状態となっている。
【0022】変位装置40は、フレーム41内に圧電ア
クチュエータ42と、この圧電アクチュエータ42の変
位部に当接する係合爪46とからなり、この係合爪46
は、フレーム41と係合爪46との間に設けられたバネ
43によって、常に圧電アクチュエータ42の変位部に
当接するようになっている。この圧電アクチュエータ4
2の変位部の変位量は、およそ上記した溝部27の突起
部27a1つ分(1ピッチ)に相当するように設定され
ている。図5に示すように係合爪46の一端側は、フレ
ーム41に形成された長穴44から突出し、工具支持軸
22の溝部27に係合する爪部46aとなっている。こ
の爪部46aは、図7に示すよう溝部27の突起部27
aと逆の関係となるように、下向きの傾斜面46bと水
平面46cとを有している。また、係合爪46の他端側
は、フレーム41に形成された下向きの傾斜面47と摺
接する上向きの傾斜面46dを有している。このような
構成によって、圧電アクチュエータ42の変位部が傾斜
軸500に沿って上方に変位すると、係合爪46は、バ
ネ43の付勢力に反して上方に変位する。この時、係合
爪46は、傾斜軸500に沿って上方に変位するだけで
なく、係合爪46の傾斜面46dがフレーム41の傾斜
面47に摺接していることにより、係合爪46は、工具
支持軸22の溝部27に対して突出するようになってい
る。
【0023】また、変位装置40の上部には、退避棒4
8が取り付けられており、この退避棒48の先端は本体
部1の外側にまで突出している。なお、上記した圧電ア
クチュエータ42に対する電力の供給は、第1実施例の
場合と同様に、把持部2に取り付けられた検出部16内
部の検出コイルに電圧を誘起することによって行われ
る。
【0024】以上の構成により第2実施例の作用を説明
する。図略の工具交換装置により、回転切削工具のテー
パ部3が主軸に装着されると、検出部16は図略の励磁
部と対向して圧電アクチュエータ42に電力を供給でき
る状態となる。そして、圧電アクチュエータ42に電力
が供給され、変位すると、上記したように係合爪46
は、バネ43の付勢力に反して上方に変位し、同時にフ
レーム41の傾斜面47に沿って突出する。この時、係
合爪46の爪部46aは、溝部27の各突起部27aに
よって形成される溝に係合している。このため、爪部4
6aは各突起部27aを押し上げ、結果的に当接部材2
8のバネ29による付勢力に打ち勝って、工具支持軸2
2を押し上げる。つまり、工具21は、突起部27a1
つ分突出する。この後、圧電アクチュエータ42への電
力供給が停止すると、係合爪46は、バネ43の付勢力
によって下方に変位し、同時にフレーム41の傾斜面4
7に沿って後退する。この時、係合爪46の爪部46a
と溝部27の各突起部27aには、それぞれ傾斜面46
b、27bが形成されているため、係合爪46は、傾斜
面27bに沿って下方に変位し、現在押し上げた突起部
27aの1つ下に位置する突起部27aに係合する。こ
のようにして工具21の位置を変位させることができ
る。
【0025】上述した第2実施例は、圧電アクチュエー
タ42による工具21の位置補正は、押し出し方向(上
方向)のみである。従って、一旦押し上げた工具21を
戻したい場合は、作業者によって手動にて行われる。こ
のような場合、作業者は退避棒48をつまんで、傾斜し
ている退避棒48が垂直な状態となるように引っ張る。
すると、変位装置40は、当接部材33のバネ34の付
勢力に反して垂直な状態となり、垂直穴30内に位置す
る。すると、係合爪46は溝部27から外れ、作業者が
工具支持軸22を方に押し下げることができる。
【0026】このように第2実施例の回転切削工具によ
れば、圧電アクチュエータ42の変位を利用することに
より、突起部27a1つ分(1ピッチ)ずつ変位させる
ことができる。また、減速機構等の複雑な機構を必要と
せず簡単な構成の回転切削工具を提供できる。以上のべ
た第1実施例および第2実施例では、回転切削工具が主
軸に装着された時に電力が供給され、この時に工具の位
置を変位させるようにしているが、主軸の回転中におい
ても、電力を供給できるようにし、切削加工中でも工具
位置の補正ができるようにしても良い。このような場合
は、例えば、把持部2の外周上に通電レールを設け、主
軸側に設けられた電力供給手段の通電子が常に通電レー
ルに接触した状態としておけば良い。
【0027】
【発明の効果】本発明の回転切削工具は、超音波モータ
および圧電アクチュエータを用いることにより、直接工
具の位置を変化させる軸を直接的に移動させることがで
きるため、歯車機構等を用いない簡単な構成で工具の刃
先位置補正を行うことができる。即ち、請求項1の発明
においては、超音波モータによって、偏心軸を回動させ
ることにより工具の半径方向の位置を変化させることが
できる。また、請求項2の発明においては、圧電アクチ
ュエータによって係合爪を変位させることより、係合爪
と当接する突起部を1つ分ずつ工具の半径方向の位置を
変位させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成図である。
【図2】図1のA矢視断面図である。
【図3】第1実施例における超音波モータのモデル図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例の全体構成図である。
【図5】図4の一部詳細図である。
【図6】図4のB矢視断面図である。
【図7】第2実施例における係合爪および溝部の拡大図
である。
【符号の説明】
1 本体部 3 テーパ部 4 主軸 5 工具 6 工具軸 6b 位置決め溝 9 超音波モータ 9a 振動体 9b 移動体 11 偏心軸 15 規制ボルト 21 工具 22 工具支持軸 27 溝部 27a 突起部 31 傾斜穴 42 圧電アクチュエータ 46 係合爪 100 主軸中心軸 200 偏心回転軸 500 傾斜軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊勢 宣孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 近藤 猛男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸に着脱可能な装着部と、
    工具を支持する本体部とを備えるとともに、工具の刃先
    位置を変位させる刃先位置補正機能を有し、前記主軸の
    回転により工作物の加工を行う回転切削工具において、
    前記工具が取り付けられた工具軸と、この工具軸を支持
    するとともに、前記工具軸の軸線に平行であり前記主軸
    の回転半径方向にオフセットした偏心回転軸心回りに回
    転可能に前記本体部に支持された偏心軸と、前記工具軸
    が前記本体部に対して前記工具軸の軸線回りに相対回転
    することを規制する規制装置と、前記偏心軸に固定され
    た移動体および前記本体部内部に固定された振動体から
    なり、前記偏心軸を回動させる超音波モータとを備えた
    ことを特徴とする刃先位置補正機能を有する回転切削工
    具。
  2. 【請求項2】 工作機械の主軸に着脱可能な装着部と、
    工具を支持する本体部とを備えるとともに、工具の刃先
    位置を変位させる刃先位置補正機能を有し、前記主軸の
    回転により工作物の加工を行う回転切削工具において、
    側面に連続した突起部により構成された溝部を有すると
    ともに、先端に前記工具を有し、前記本体部に移動可能
    に支持された工具支持軸と、この工具支持軸の移動方向
    に対して傾斜した軸線方向に変位可能であり前記溝部に
    当接する係合爪と、この係合爪を前記傾斜した軸線方向
    に変位させ、前記突起部1つ分前記工具支持軸を変位さ
    せる圧電アクチュエータとを備えたことを特徴とする刃
    先位置補正機能を有する回転切削工具。
JP30171893A 1993-12-01 1993-12-01 刃先位置補正機能を有する回転切削工具 Pending JPH07156004A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100610548B1 (ko) * 1999-08-30 2006-08-09 에누티쯔루 가부시키가이샤 공구유지구 및 공구유지구용 진동 수정구
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