JPH048979A - 壁あるいは床貫通部防火工法 - Google Patents
壁あるいは床貫通部防火工法Info
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Landscapes
- Fireproofing Substances (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
この発明は、建造物の壁あるいは床貫通部の防火工法に
関する。
関する。
［従来の技術］
ビルやプラント等の各種建築物において、隔壁が設けら
れているにもかかわらず、電線・ケーブル、水道管、ガ
ス管等が隔壁を貫通しているため、火災時においてはこ
れらの貫通空隙部を経て延焼し、大事に至ることが多い
、この貫通部を防火処理するためにこれまで種々の提案
がなされており、例えばモルタル処理の他、パテ状耐火
シール材が現在広く用いられている。
れているにもかかわらず、電線・ケーブル、水道管、ガ
ス管等が隔壁を貫通しているため、火災時においてはこ
れらの貫通空隙部を経て延焼し、大事に至ることが多い
、この貫通部を防火処理するためにこれまで種々の提案
がなされており、例えばモルタル処理の他、パテ状耐火
シール材が現在広く用いられている。
［発明が解決しようとする課題］
ところが、開口部の大きな貫通部のような場合、パテ状
シール材を多量に充填するのは非常に非能率的であり、
また、新たに配管等を行う場合、解体するのが容易でな
い不具合が存在する。
シール材を多量に充填するのは非常に非能率的であり、
また、新たに配管等を行う場合、解体するのが容易でな
い不具合が存在する。
この発明は、このような点に鑑みてなされたもので、充
填作業および解体作業が簡単で、しかも、耐火性に優れ
実質的に無煙害の新規な貫通部工法を提供することを目
的とする。
填作業および解体作業が簡単で、しかも、耐火性に優れ
実質的に無煙害の新規な貫通部工法を提供することを目
的とする。
［課題を解決するための手段］
この発明では、セラミックファイバ等の無機質繊維と含
水ほう酸ナトリウムを主体とする不燃性材料を、無機質
繊維からなる袋に詰めてシールバックを形成し、このシ
ールバックを壁あるいは床の貫通部に設けて防火処理を
行うことを特徴とする壁あるいは床貫通部防火工法であ
る。
水ほう酸ナトリウムを主体とする不燃性材料を、無機質
繊維からなる袋に詰めてシールバックを形成し、このシ
ールバックを壁あるいは床の貫通部に設けて防火処理を
行うことを特徴とする壁あるいは床貫通部防火工法であ
る。
また、この発明は、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミ
ニウム等の無機質粉末と含水ほう酸ナトリウムを主体と
する不燃性材料を、無機質繊維からなる袋に詰めてシー
ルバックを形成し、このシールバックを壁あるいは床の
貫通部に設けて防火処理を行うことを特徴とする壁ある
いは床貫通部防火工法である。
ニウム等の無機質粉末と含水ほう酸ナトリウムを主体と
する不燃性材料を、無機質繊維からなる袋に詰めてシー
ルバックを形成し、このシールバックを壁あるいは床の
貫通部に設けて防火処理を行うことを特徴とする壁ある
いは床貫通部防火工法である。
［実 施 例］
この発明の壁あるいは床貫通部工法に使用する無機質繊
維は、不燃性材料の主成分をなすもので、耐火性および
耐熱性に優れている。この繊維の融点は１０００℃以上
のものが好ましい、含水ほう酸ナトリウムは高温で膨張
し、熱気の貫通を阻止するとともに、結晶水が気化する
ときの吸熱効果により温度上昇を妨げる。また、この含
水ほう酸ナトリウムは、２０〜７０重量％の範囲が望ま
しい、これが２０％重量％以下では吸熱性が乏しく、ま
た、７０重量％以上では高温時の変形が大きくなる。
維は、不燃性材料の主成分をなすもので、耐火性および
耐熱性に優れている。この繊維の融点は１０００℃以上
のものが好ましい、含水ほう酸ナトリウムは高温で膨張
し、熱気の貫通を阻止するとともに、結晶水が気化する
ときの吸熱効果により温度上昇を妨げる。また、この含
水ほう酸ナトリウムは、２０〜７０重量％の範囲が望ま
しい、これが２０％重量％以下では吸熱性が乏しく、ま
た、７０重量％以上では高温時の変形が大きくなる。
また、無機質粉末は１通常の耐火材として機能する、例
えばケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、水和ア
ルミナ、シリカ、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム等
がある。これらの無機質粉末は袋から飛散しないように
粒子径は比較的に大きいものがよい。
えばケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、水和ア
ルミナ、シリカ、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム等
がある。これらの無機質粉末は袋から飛散しないように
粒子径は比較的に大きいものがよい。
そして、これらの無機物が飛散しないように少量の有機
物、例えば液状シリコーン、液状塩素化パラフィンを接
着剤として使用しても差し支えない。
物、例えば液状シリコーン、液状塩素化パラフィンを接
着剤として使用しても差し支えない。
これらの無機質繊維または無機質粉末はそれぞれ、例え
ばガラスクロス等の耐火性に優れた無機質繊維からなる
袋に詰められ、シールバックとされて壁あるいは床の貫
通部に充填され防火処理が施される。このシールバック
の大きさは任意に変えられるが、貫通部への充填作業を
考慮すると、３６ｃｍＸ１８ｃｍＸ２．５ｃｍ程度で、
重さ１ｋｇのものが適している。
ばガラスクロス等の耐火性に優れた無機質繊維からなる
袋に詰められ、シールバックとされて壁あるいは床の貫
通部に充填され防火処理が施される。このシールバック
の大きさは任意に変えられるが、貫通部への充填作業を
考慮すると、３６ｃｍＸ１８ｃｍＸ２．５ｃｍ程度で、
重さ１ｋｇのものが適している。
したがって、不燃性材料は袋単位になっているため、貫
通部への充填作業性に優れ、しかも解体後もそのまま再
使用が可能となる。
通部への充填作業性に優れ、しかも解体後もそのまま再
使用が可能となる。
次に具体的な実施例を図面を参照して説明する。
実施例１゜
セラミックスバルクファイバ３９０ｇとほう酸ナトリウ
ム５００ｇを均一に混合し、シリコンオイルＬｏｇをス
プレーする。この混合物９００ｇをガラスクロス袋の袋
に詰めて封止し、大きさ３６ｃｍＸ１８ｃｍＸ２．５ｃ
ｍのシールバックを作成した。
ム５００ｇを均一に混合し、シリコンオイルＬｏｇをス
プレーする。この混合物９００ｇをガラスクロス袋の袋
に詰めて封止し、大きさ３６ｃｍＸ１８ｃｍＸ２．５ｃ
ｍのシールバックを作成した。
続いて、第１図に示すように厚さ１５ｃｍのコンクリー
ト床１に開口された４０ｃｍＸ２０ｃｍの貫通穴２に、
上記で得られたシールバック３を１０個充填し、このシ
ールバック３を保持するために４メツシユの金網４を上
下に設けた。
ト床１に開口された４０ｃｍＸ２０ｃｍの貫通穴２に、
上記で得られたシールバック３を１０個充填し、このシ
ールバック３を保持するために４メツシユの金網４を上
下に設けた。
この貫通部を図示しない耐火試験炉に設置し、ＪＩＳ
Ａ １３０４（建築構造部分の耐火試験方法）に定
められた加熱曲線にしたがって２時間加熱した結果、非
火災側のシールバックの温度は９６℃であった。
Ａ １３０４（建築構造部分の耐火試験方法）に定
められた加熱曲線にしたがって２時間加熱した結果、非
火災側のシールバックの温度は９６℃であった。
実施例２゜
第２図に示すように、厚さ１５ｃｍのコンクリート壁６
に４０ｃｍｘ２０ｃｍの貫通穴７を設け、実施例１と同
じシールバック３ａを１０個充填し、その中央にビニル
絶縁ビニルシースケーブル５を貫通させた。そして、実
施例１と同様の条件で２時間加熱した結果、貫通部には
クラックが発生せず、また、ケーブルの延焼も認められ
なかった。
に４０ｃｍｘ２０ｃｍの貫通穴７を設け、実施例１と同
じシールバック３ａを１０個充填し、その中央にビニル
絶縁ビニルシースケーブル５を貫通させた。そして、実
施例１と同様の条件で２時間加熱した結果、貫通部には
クラックが発生せず、また、ケーブルの延焼も認められ
なかった。
実施例３
含水ほう酸ナトリウム５００ｇと水和アルミナ３００ｇ
、けい酸マグネシウム１５０ｇを均一に混合し、シリコ
ンオイル１０ｇをスプレーする。
、けい酸マグネシウム１５０ｇを均一に混合し、シリコ
ンオイル１０ｇをスプレーする。
この混合物９６０ｇをガラスクロス袋に詰めて封止し、
大きさ３６ｃｍＸ１８ｃｍＸ２．５ｃｍのシールバック
３ｂを作成した。
大きさ３６ｃｍＸ１８ｃｍＸ２．５ｃｍのシールバック
３ｂを作成した。
続いて、第２図に示すように厚さ１５ｃｍのコンクリー
ト壁６に貫通穴７を設け、上記で得られたシールバック
３ｂを１０個充填し、その中央にビニル絶縁ビニルシー
スケーブル５を貫通させた。 この貫通部を図示しない
耐火試験炉に設置し、上記実施例１と同様に、ＪＩＳ
Ａ １３０４に定められた加熱曲線にしたがって２
時間加熱して評価した結果、この貫通部にクラックは発
生せず、また、ケーブルの延焼も認められなかった。
ト壁６に貫通穴７を設け、上記で得られたシールバック
３ｂを１０個充填し、その中央にビニル絶縁ビニルシー
スケーブル５を貫通させた。 この貫通部を図示しない
耐火試験炉に設置し、上記実施例１と同様に、ＪＩＳ
Ａ １３０４に定められた加熱曲線にしたがって２
時間加熱して評価した結果、この貫通部にクラックは発
生せず、また、ケーブルの延焼も認められなかった。
実施例４゜
含水ほう酸ナトリウム５００ｇ、水和アルミナ２５０ｇ
、炭酸カルシウム２００ｇ、液状塩素化パラフィン３０
ｇを均一に混合する。この混合物９８０ｇをガラスクロ
ス製の袋に詰めて封止し、大きさ３６ｃｍＸ１８ｃｍＸ
２．５ｃｍのシールバック３ｃを作成した。
、炭酸カルシウム２００ｇ、液状塩素化パラフィン３０
ｇを均一に混合する。この混合物９８０ｇをガラスクロ
ス製の袋に詰めて封止し、大きさ３６ｃｍＸ１８ｃｍＸ
２．５ｃｍのシールバック３ｃを作成した。
続いて、第２図に示すように厚さ１５ｃｍのコンクリー
ト壁６に４０ ｃｍＸ ２０ ｃｍの貫通穴７を設け、
上記のシールバック３ｃを１０個充填し、その中央にビ
ニル絶縁ビニルシースケーブル５を貫通させた。
ト壁６に４０ ｃｍＸ ２０ ｃｍの貫通穴７を設け、
上記のシールバック３ｃを１０個充填し、その中央にビ
ニル絶縁ビニルシースケーブル５を貫通させた。
そして、上記実施例１と同様の条件で２時間加熱した結
果、この貫通部にクラックは発生せず、また、ケーブル
の延焼も認められなかった。
果、この貫通部にクラックは発生せず、また、ケーブル
の延焼も認められなかった。
［発明の効果］
以上説明したとおり、この発明の壁あるいは床貫通部防
火工法によれば、耐火性が著しく高く、実質的に無害で
あり、かつ、作業性に優れた貫通部が得られる。また、
解体性にも優れており、工事中の貫通部の暫定的目詰め
の場合に同じものを何回でも再使用でき、経済性に冨む
ものとなっている。
火工法によれば、耐火性が著しく高く、実質的に無害で
あり、かつ、作業性に優れた貫通部が得られる。また、
解体性にも優れており、工事中の貫通部の暫定的目詰め
の場合に同じものを何回でも再使用でき、経済性に冨む
ものとなっている。
なお、この発明の防火工法は、シールバックに従来の防
火技術、即ち、パテ状耐火シール材。
火技術、即ち、パテ状耐火シール材。
キヤステング用耐火シール材、防火塗料を併用してもよ
い、また、ケーブルや電線管の他、給排水管、送油管等
その他の貫通部への防火シールに広く適用できる。
い、また、ケーブルや電線管の他、給排水管、送油管等
その他の貫通部への防火シールに広く適用できる。
第１図は、この発明の一実施例の床貫通部の防火工法の
適用された床部分の構成を示す断面図、第２図は、第２
実施例、第３実施例、第４実施例の壁貫通部の防火工法
の適用された壁部分の構成を示す断面図である。 第 図 １・・・コンクリート床 ２．７・・・貫通部開口 ３、ゴａ、３ｂ、３ｃ・・・シールバック４・・・金網 ５・・・電線・ケーブル ６・・・コンクリート壁 第２図
適用された床部分の構成を示す断面図、第２図は、第２
実施例、第３実施例、第４実施例の壁貫通部の防火工法
の適用された壁部分の構成を示す断面図である。 第 図 １・・・コンクリート床 ２．７・・・貫通部開口 ３、ゴａ、３ｂ、３ｃ・・・シールバック４・・・金網 ５・・・電線・ケーブル ６・・・コンクリート壁 第２図
Claims (1)
- （１）セラミックファイバ等の無機質繊維と含水ほう酸
ナトリウムを主体とする不燃性材料を、無機質繊維から
なる袋に詰めてシールバックを形成し、このシールバッ
クを壁あるいは床の貫通部に設けて防火処理を行うこと
を特徴とする壁あるいは床貫通部防火工法。（２）ケイ
酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム等の無機質粉末と
含水ほう酸ナトリウムを主体とする不燃性材料を、無機
質繊維からなる袋に詰めてシールバックを形成し、この
シールバックを壁あるいは床の貫通部に設けて防火処理
を行うことを特徴とする壁あるいは床貫通部防火工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2108809A JPH048979A (ja) | 1990-04-26 | 1990-04-26 | 壁あるいは床貫通部防火工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2108809A JPH048979A (ja) | 1990-04-26 | 1990-04-26 | 壁あるいは床貫通部防火工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH048979A true JPH048979A (ja) | 1992-01-13 |
Family
ID=14494042
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2108809A Pending JPH048979A (ja) | 1990-04-26 | 1990-04-26 | 壁あるいは床貫通部防火工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH048979A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7129991B2 (en) | 2001-01-30 | 2006-10-31 | Sony Corporation | Transmission method of digital audio data with video data |
| CN108249959A (zh) * | 2017-08-04 | 2018-07-06 | 王贵锋 | 一种产生负氧离子的纳米组合液、陶瓷及其制备方法 |
-
1990
- 1990-04-26 JP JP2108809A patent/JPH048979A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7129991B2 (en) | 2001-01-30 | 2006-10-31 | Sony Corporation | Transmission method of digital audio data with video data |
| US7714934B2 (en) | 2001-01-30 | 2010-05-11 | Sony Corporation | Transmission method, transmission system, sending device and reception device |
| CN108249959A (zh) * | 2017-08-04 | 2018-07-06 | 王贵锋 | 一种产生负氧离子的纳米组合液、陶瓷及其制备方法 |
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