JPH0819411B2 - 充填用防火性組成物 - Google Patents

充填用防火性組成物

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JPH0819411B2
JPH0819411B2 JP62240680A JP24068087A JPH0819411B2 JP H0819411 B2 JPH0819411 B2 JP H0819411B2 JP 62240680 A JP62240680 A JP 62240680A JP 24068087 A JP24068087 A JP 24068087A JP H0819411 B2 JPH0819411 B2 JP H0819411B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、火災における延焼防止機能と施工性に優
れた防火性組成物に関する。
[従来の技術] 火災事故の対策は社会問題としてクローズアップされ
ており、建材,各種プラスチック製品,電気機器などの
難燃化と防災対策の一層の促進が望まれている。電線・
ケーブルの分野では、各種被覆材料の難燃化の研究,防
火塗料,防火パテ,防火テープおよび防火シートの開発
等の防火対策が種々検討され、各方面において実用に供
されるようになっているが、用途に応じてさらに進歩し
た防火材料が必要とされている。例えば、ビル内等の
床,壁の電線・ケーブル貫通部は、ケーブルの延焼によ
る火災の拡大を阻止するため十分な防災シールを施す必
要があり、ビル等の防火措置に適用される建築基準法施
工令第112条第15項および第129条の2第1項第7号に規
定されるものと同等以上の防火性能を有する防火措置工
法を財団法人日本建築センターで評定している。
従来この評定を受けている工法では、電線・ケーブル
に塗布する防火塗料,耐火仕切板(石綿ケイ酸カルシウ
ム板),耐火充填材(ロックウール材)および防火パテ
を組み合せることに2時間耐火試験に合格する性能が得
られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記のような既存の防火材料では、電線・ケ
ーブルの延焼防止用の防火塗料の場合、防火性能上にお
いて非常に有効である反面、所要の厚さの塗布作業の実
施が煩雑であり、乾燥のための工事時間の延長の問題が
ある。耐火充填材料としてのロックウール材は、比重が
0.15〜0.2程度で、断熱性能に優れているものの、ケー
ブルの使用時には通電により発生する熱の放散が妨げら
れるため、電線・ケーブル貫通部の電線・ケーブルの温
度が異常に上昇しやすく、また、火災時には貫通部の火
災側の熱が電線・ケーブル導体を伝導して裏面側の電線
・ケーブル被覆の温度を上昇させ、溶融,燃焼に至らし
めることに対して十分な抑制効果を発揮していない。
すなわち、電線・ケーブル貫通部の耐火充填材として
は、火災の熱に耐えると同時に放熱性に優れた防火材料
が望ましい。また、耐火充填材としては、床、壁等の構
造材と電線・ケーブルに密着して電線・ケーブル貫通部
の空隙を容易に充填することができる必要があるが、従
来のロックウール材はウール状でクッション性が大きい
ため充填作業時の押圧が隅隅まで伝達され難いので緻密
な充填が困難である。さらに、取扱時にロックウール繊
維が皮膚に突刺さる欠点がある。
なお、電線・ケーブル貫通部の耐火支切板と電線・ケ
ーブルの間隙には、従来から防火パテが使用されている
が、既存の防火パテは高比重(約1.9)で粘着性が大き
く腰が強すぎるため、充填物として使用する場合、充填
および解体作業が極めて困難となる。
電線・ケーブル貫通部の耐火充填材として乾燥砂を使
用することも提案されているが、乾燥砂の場合、床貫通
部のように下面を耐火支切板で支切り、上から充填すれ
ばよい所には使用可能であるが、壁貫通部に対しては形
状保持性がないため充填が困難であるとともに、耐火支
切板と電線・ケーブルおよび貫通孔との隙間のシールが
不完全であると砂が流れ落ちてしまう欠点がある。
この発明は、このような従来技術の問題点を解消する
ことを目的とし、放熱性と充填作業性に優れるととも
に、電線・ケーブルの配線替え時には容易に解体可能な
充填用防火組成物を提供するにある。
[問題を解決するための手段および作用] この発明の充填用防火組成物は、無機粉末が60〜95重
量%と液状の有機バインダーが40〜5重量%の混合され
てなる組成物において、無機粉末として嵩密度が0.5以
下の軽量化骨材を1重量%以上含有させることにより、
充填,解体作業を容易にしたことを特徴とする形状保持
が可能な粘結性を有する粒体状または小塊状の充填用防
火組成物である。
[実 施 例] 以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図は、床をケーブルが貫通している状態を示すこの発明
の充填用防火性組成物を用いた貫通部の構成例である。
すなわち、コンクリート等の床1の貫通部6にケーブル
2が垂直に設置され、同床1の上下面と平行に耐火板4
が設けられている。そして、この間に充填用防火性組成
物3が充填され、そしてケーブル2と上記耐火板の小さ
な空隙をパテ状の防火シール材5で密封するように形成
される。
この充填用防火性組成物3に適用する無機粉末として
は、水和アルミナ,水酸化マグネシウム,石英粉,クレ
ー,石灰石粉,タルク,アルミナ,天然砂等が使用でき
る。
軽量化骨材としては、真珠岩を粉砕し高温で膨張させ
て作られるパーライトの他、九州地方に広く分布するシ
ラス(火山灰,軽石の堆積層)を加熱処理して得られる
シラスバルーン,気泡を内蔵するように作られたガラス
バルーン,蛭石を熱して得られる軽量のバーミキュライ
ト粉等が使用でき、これらは概して嵩密度が0.5よりも
小さく非常に軽量である。
上記した軽量化骨材と無機充填材の粒子表面に液状の
有機バインダーを付着させることにより、壁や床等の貫
通部6への密着充填作業性が容易なこの発明の充填用防
火組成物3が得られるが、常温で液状の有機バインダー
としては、実質的に不揮発性のものが適しており、大豆
油,アマニ油,ヒマシ油等の植物油,液状ポリブテン,
液状ポリイソブチレン,液状ポリクロロプレン,液状ポ
リブタジェン,液体エポキシ樹脂,塩素化パラフィン,
フタル酸ジオクチルを始めとする一連のポリ塩化ビニル
用可塑剤,ゴム配合用プロセスオイル,シリコーンオイ
ル等があげられる。
無機粉末と液状有機バインダーの混合割合は、その種
類,粒度,用途,性能等に応じて変更可能であり、無機
粉末60〜95重量%,液状バインダー40〜5重量%の範囲
で配合することが好ましい。軽量化骨材は電線・ケーブ
ル貫通部6の空隙への充填および配線替え時の解体作業
を容易にするため、配合割合は1重量%以上使用するこ
とが適当である。軽量化骨材の配合割合を増す程充填用
防火性組成物3の嵩密度が小さくなり、空隙に充填する
重量が減少するので耐火板4の厚さを薄くできたり、貫
通部6の支持部材を簡略化できるとともに、充填物を除
去して解体する作業が容易になる。液状有機バインダー
の使用量が多くなると防火性能が低くなり、形状保持性
も低下して貫通部6の耐火支切板4の小さな隙間から流
れ落ちやすくなる。また、液状バインダーが少なすぎる
場合には、充填材粒子同士の粘結性が不足することによ
り形状保持性が低下して、壁貫通部等への施工性が不十
分となることがあるので、防火性能と充填時の形状保持
性を勘案して最適の比率を選択して充填用防火組成物3
を製造する必要がある。
なお、この発明においては、安定剤,酸化防止剤,着
色剤,有機または無機の短繊維等を必要に応じて添加し
てもよい。
実 施 例 第1表の第1実施例〜第4実施例に示すような配合に
従って、充填用防火性組成物を調整し、充填作業性,解
体作業性および防火性について評価を行なった。なお、
この評価は次のような基準で行った。
充填作業性:内径100mmの鋼製パイプに外径20mmのビ
ニル絶縁ビニルシースケーブルを3本通し、片端に石綿
ケイ酸カルシウム板(厚さ20mm)をパイプの内径とケー
ブル外周に合せて加工した支切板を当てた後垂直にし、
第1表の第1実施例〜第4実施例の各例の組成物を100m
mの厚さに充填するときの充填の容易さを判定した。
○;適度な粘結性を有する粒状または塊状で容易に空隙
に充填できるとともに、上から押圧を加えるとパイプと
ケーブル面に密着して一体に粘結する。
△;充填作業がやや困難である。
×;ペースト状または柔かいパテ状で極めて粘着しやす
いため、下部まで均一に充填することが困難である。
解体作業性:上記の防火性組成物を充填した試料から充
填物を取除いて解体する際の作業の容易さを評価した。
○;ヘラ等によりわずかな力を加えるだけで容易に充填
物を取除くことができる。
△;充填物の除去作業がやや困難である。
×;パイプの内面やケーブル表面に付着している組成物
を十分に除くことが非常に困難であり、溶剤を使用して
拭かないと元通りにならない。
防火性:上記の組成物を充填した試料を垂直に保持し、
酸化炎の長さ160mm,還元炎の長さ40mmのプロパンガス炎
を下から1時間当て、充填物の適下の有無および上部へ
の炎の貫通の有無を調べた。
第1〜第4実施例の組成物を充填した試料は、いずれ
も充填物の適下と炎の貫通が無かったのに対し、第1〜
第4比較例の組成物を充填した試料では、耐火板とケー
ブルおよびパイプのわずかな隙間から充填物の滴下を生
じるとともに、炎が上部まで貫通し、ケーブルの延焼を
防止できなかった。
[発明の効果] 実施例および比較例の説明から明らかなように、この
発明の充填用防火性組成物は、従来のロックウールに比
べ充填作業性が格段に優れているとともに防火性が良好
であり、さらに、配線の張替え等の際には容易に解体す
ることができるものである。
従って、電線・ケーブルの床,壁貫通部への適用に好
適であり、産業上の利用価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の充填用防火性組成物を用いた電線・ケ
ーブル貫通部の構成例の断面図である。 1……床 2……電線・ケーブル 3……充填用防火性組成物 4……耐火板 5……パテ状防火シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−179290(JP,A) 特開 昭63−273693(JP,A) 特開 昭63−273692(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機粉末が60〜95重量%と常温で液状の有
    機バインダーが40〜5重量%の割合で混合されてなる組
    成物において、 無機粉末として嵩密度が0.5以下の軽量化骨材を1重量
    %以上含有させることにより充填、解体作業を容易にし
    たことを特徴とする形状保持可能な粘結性を有する粒状
    または小塊状の充填用防火性組成物。
  2. 【請求項2】軽量化骨材がパーライト,シラスバルー
    ン,ガラスバルーン,バーミキュライトの中から選ばれ
    る無機粉末であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の充填用防火性組成物。
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