JPH048846B2 - - Google Patents

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JPH048846B2
JPH048846B2 JP13799883A JP13799883A JPH048846B2 JP H048846 B2 JPH048846 B2 JP H048846B2 JP 13799883 A JP13799883 A JP 13799883A JP 13799883 A JP13799883 A JP 13799883A JP H048846 B2 JPH048846 B2 JP H048846B2
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    • G11B5/3964Heads comprising more than one sensitive element the sensitive elements being active read-out elements the active elements being arranged in a single plane, e.g. "matrix" disposition disposed at an angle to the direction of the track or relative movement for transducing on a single track

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記憶媒体に書き込まれた磁気的情
報を、いわゆる磁気抵抗効果を利用して読み出し
を行う強磁性磁気抵抗効果素子(以下、MR素子
と称す)を備えた磁気抵抗効果ヘツド(以下、
MRヘツドと称す)の製造方法に関する。
MRヘツドは、磁気記録における記録密度の向
上に大きく貢献するものとして注目されている。
周知の如く、MR素子を磁気記憶媒体に書き込ま
れた磁気的情報に対して、線形応答を呈する高効
率の再生用ヘツドとして用いるためには、MR素
子に流すセンス電流とMR素子の磁化の成す角度
(以下、バイアス角度と称す)を略45°に設定する
バイアス手段が必要とされ、種々の提案がなされ
ている。
近年、前述したバイアス手段を実現する具体的
方法の一つに第1図に示す様な、MR素子1と、
これと磁気的交換結合を行う反強磁性体2とが積
層された構成をもつMRヘツドが提案されてい
る。ここで言う磁気的交換結合とは反強磁性体2
とMR素子1との界面での反強磁性体2の原子層
の磁化の向きとMR素子1の磁化Mの向きが同一
方向に揃う効果である。この様なMR素子と反強
磁性体の磁気的交換結合及びこれを利用したMR
ヘツドに関しては例えば、アイ・イー・イー・イ
ー・トランサクシヨンズ・オン・マグネテイクス
(IEEE Transactions on Magnetics)1978年第
14巻、521〜523ページに記載のアール・デイー・
ヘムステツド(R.D.Hempstead)等による論文
に報告されている。この論文では、反強磁性体と
してMn50%−Fe50%合金(いずれも重量パーセ
ント)を用いて良好な結果を得ている。更に、こ
の論文では、磁界中熱処理を施すことによりMR
ヘツドの磁化Mの向きを任意の方向に固定できる
ことも開示している。これは、反強磁性体のネー
ル温度近傍もしくはそれ以上の温度にMRヘツド
を保持した状態で外部から任意の方向にMRヘツ
ドに対し電流を通じたコイルや永久磁石等により
略均一な外部磁界を印加し、更に、この状態でネ
ール温度より充分低い温度(例えば室温)まで
MRヘツドを冷却することにより達成される。従
つて、この様な均一磁界中熱処理を用いると、第
1図に示す様にMR素子1の磁化Mとセンス電流
Isの成すバイアス角θは任意(望ましくは45度)
に設定でき、媒体からの信号磁界に対して、線形
応答を示す高効率のMRヘツドが実現できる。
一方、MRヘツドは特定の領域ごとにバイアス
状態、即ち、センス電流Isと磁化Mの成すバイア
ス角度を変えることにより諸種の利点が生ずるこ
とが知られている。この様なMRヘツドとして、
例えば、MRヘツドの両端と中央部に電極を有し
た構成があり、この種のMRヘツドが磁気記憶媒
体からのサーボ情報(MRヘツドのトラツク位置
を制御するための磁気的情報)の検知や、MRヘ
ツドの出力をプツシユプル構成にし再生出力の線
形性を高めるために多用される。しかし、この種
のMRヘツドには、前述したMR素子と反強磁性
体の磁気的交換結合を利用してバイアス状態を実
現する方法は特定の領域ごとにバイアス状態を変
えることが困難であるため適用できなかつた。
又、MRヘツドはMR素子を極めて小さはギヤ
ツプを介して、高透磁率の磁性体で両側から挟ん
だ構成、いわゆるシールド構成を取ることによ
り、その分解能を高めることができる。しかし、
前述した磁界中熱処理によつては、有効な磁界が
MR素子内部に到達せず、バイアス状態を任意に
設定することさえも困難であつた。
本発明の目的は、前記従来の欠点を解決し、
種々の構成の磁気抵抗効果ヘツドに対してバイア
ス状態を実現することのできる磁気抵抗効果ヘツ
ドの製造方法を提供することである。
本発明によれば、強磁性磁気抵抗効果素子が、
これと磁気的交換結合を行い、かつ電気的良導体
である反強磁性体とで積層された構成をもつ磁気
抵抗効果ヘツドの製造方法において、前記磁気抵
抗効果ヘツドの所定の電極間に電流を流す工程と
前記磁気抵抗効果ヘツドの所定の電極間に電流を
流した状態で前記磁気抵抗効果ヘツドを室温以下
に冷却する工程を含むことを特徴とする磁気抵抗
効果ヘツドの製造方法が提供できる。
即ち、本発明は、MRヘツドに電流を流すこと
によつて生ずる熱と磁界を利用して、MR素子の
磁化を任意の方向に固定するものである。
以下、本発明を図面を用いて、詳細に説明す
る。第2図は本発明の製造方法の原理を説明する
ためのMRヘツドの主要構成部分をあらわす。第
2図のMRヘツドはガラス、フエライト、セラミ
ツクス等から成る表面の滑らかな絶縁性基板材
(図示せず)上に強磁性体からなるMR素子(例
えばFe−Ni合金、Ni−Co合金等)1及びこれと
磁気的交換結合を行い、かつ電気的導電体である
反強磁性体(例えばMn−Fe合金、Mn−Ni合金
等)2がスパツタ、蒸着等の手法により順次積層
された構造を有し、実際の製造プロセスとして
は、前記MR素子膜、反強磁性体膜を形成後、フ
オトレジスト及びエツチング液又はイオンミリン
グ等の周知の方法によりMR素子1の磁化容易軸
E.Aと平行な方向に細長いストライプ形状に加工
し、次いでストライプの長手方向の両端にMRヘ
ツドにセンス電流を供給するための電極3及び4
を設けセンス電流が磁化容易軸E.Aと平行となる
様な構成とする。かかる構成のMRヘツドに、通
常使用するセンス電流Isの値より充分大きくか
つ、反強磁性体2のネール温度(例えば、Mn−
Fe合金では150℃〜200℃程度)近傍もしくはそ
れ以上まで温度上昇を生ずる程度の電流Iを電極
3及び4により供給する。このとき、電流Iの一
部は反強磁性体2にも通じているため、反強磁性
体2に分流した電流は、電流Iとは直交しMR素
子1の面内を通る磁界Hを生ずる。こうした状況
下で、MR素子1の磁化Mは反強磁性体2との界
面の原子層の磁化スピンからの束縛をはなれ、磁
界Hの強度に応じて、磁化容易軸E、Aからθだ
け回転する。このθの値は、MR素子1の異方性
磁界をHk、MR素子1の幅方向の反磁界をHdと
おくと θ=Sin-1H/Hk+Hd (1) で与えられる。従つて、(1)式によりH<Hk<+
Hdの条件を満す電流Iを供給すればθ<90°(望
ましくはθ=45°)に設定できる。
次に、前述の電流IをMRヘツドに供給した状
態でMRヘツドを強制冷却する。この冷却する工
程においては、電温IによるMRヘツドの温度上
昇を充分吸収でき、反強磁性体2の温度が、その
ネール温度より低下するような時間、温度に設定
され、MRヘツドの温度が室温程度の温度になつ
たら電流Iの供給を停止する。この様な冷却工程
中、磁気的交換結合作用により反強磁性体2の原
子層の磁化スピンはMR素子1の磁化Mに再び束
縛され磁化Mの方向、即ち磁化容易軸E、Aから
θだけ回転した方向に固定されてしまう。この様
にして固定された反強磁性体2の磁化スピンは逆
にMR素子1の磁化Mを平行にしようとするの
で、磁化容易軸E.A(即ちセンス電流の方向)に
対してMR素子1の磁化Mがθだけ傾いた方向に
バイアスされた状態が実現される。この様にし
て、MRヘツドを通常使用する温度が反強磁性体
2のネール温度より充分小さいことが保障される
限り、常に、反強磁性体2の原子層の磁化スピン
の方向に揃うことになる。尚、以上述べた工程
中、MRヘツドに供給する電流Iは常に一定の値
を有する定電流であることが望ましい。一般に、
MRヘツドの電気抵抗は温度上昇あるいは温度降
下と伴に変化するため、定電圧を供給すると反強
磁性体2に分流する電流が変化し、これによつて
MR素子1の面内を通る磁界Hが変化してしまう
ことになる。即ち、(1)式で示す様に、バイアス角
度θはMRヘツドの温度上昇中、又は降下中、変
化してしまう恐れが生ずる。従つて、所定のバイ
アス角度θを得るには電流Iは定電流であること
が望ましい。又、以上述べた工程中バイアス角度
θを得るために電流Iを設定しても、MRヘツド
の発熱が反強磁性体2のネール温度近傍もしくは
それ以上に達しない場合は、その工程中MRヘツ
ドを高温に保持された環境下に放置すれば良い。
これにより、電流IによるMRヘツドの発熱と
MRヘツドの環境温度との和が反強磁性体2のネ
ール温度近傍もしくはそれ以上に達する様に設定
できる。この場合の電流IはMR素子を通常使用
するときのセンス電流Isよりも大きく設定する必
要はない。更に、MRヘツドの発熱が反強磁性体
2のネール温度近傍もしくはそれ以上に達する様
に電流Iを設定したとき、バイアス角度θが所定
の値以上に設定される場合は、その工程中、MR
素子の磁化容易軸E.A方向に外部から均一磁界を
印加すれば良い。即ち、この外部均一磁界の大き
さをHeとすると(1)式は θ=Sin-1H/Hk+Hd+He (2) に変更され、Heの大きさに応じて、バイアス角
度θは所定の値に設定できる。
以上、第2図を用いて本発明の製造方法の原理
を説明したが、以上の説明から明らかなように、
本発明はMR素子のバイアス状態を反強磁性体に
分流する電流による磁界によつて決定しているた
め、従来困難であつた諸種の構成を有するMRヘ
ツドのバイアス状態を任意に設定できる。以下、
上述の原理に基づいて、本発明の実施例を述べ
る。
第3図において、本発明の実施例である再生分
解能を高めるための磁気シールドを備えたMRヘ
ツドの概略構成と製造方法を示す。
第3図において、厚さ400〓のパーマロイ
(Ni82%−Fe18%)薄膜からなるMR素子1と厚
さ1600〓のMn−Fe合金(Mn50%−Fe50%)薄
膜からなる反強磁性体2とで積層されたMRヘツ
ドがMR素子1の磁化容易軸E.Aと平行な方向に
細長いストライプ形状(幅15μm、長さ200μm)
に加工され、ストライプの両端にはセンス電流を
供給するための電極3及び4が設けられている。
又、MRヘツドの両側にはSiO2から成る絶縁層
(図示せず)によりギヤツプG及びG′(G=0.4μ
m,G′=1μmに設定)を形成し、パーマロイか
らなる二つの磁気シールド5及び6を配置してい
る。
かかる構成のMRヘツドを従来の均一磁界中熱
処理によつて、バイアス角θを設定しようとして
も、印加される磁界が磁気シールド5及び6に吸
収されてしまい、その結果MR素子1に到達する
有効な磁界が確保できず、バイアス角を所定の値
に設定するのが困難であつた。
一方、本発明の製造方法によれば、電極3及び
4に供給する電流Iを30mAに設定することによ
り、MRヘツドの温度は約160℃に達し、又、電
流Iに垂直な磁界Hは約10oe得られた。この状
態を30分保持した後、電流Iを供給したままで、
MRヘツドの温度が室温以下に達するまで冷却
し、電流Iの供給を停止した。上述の製造工程に
より、MRヘツドのバイアス角度θは45°に設定
された。
更に、本発明は第4図に示す様に電極がMRヘ
ツドの両端と中央部に設けられている構成のMR
ヘツドに対しても好適である。
第4図に示すMRヘツドは絶縁性基板材(図示
せず)上に厚さ400〓のパーマロイ(Ni82%−
Fe18%)からなるMR素子1と厚さ16000〓のMn
−Fe合金(Mn50%−Fe50%)薄膜からなる反強
磁性体2とで積層され、MR素子1の磁化容易軸
E.Aと平行な方向に細長いストライプ形状(幅
15μm、長さ400μm)に加工されている。ストラ
イプの両端には電極3及び3′が、ストライプの
中央部には電極4が、MRヘツドにセンス電流を
供給するために設けられている。
この種のMRヘツドは通常、電極3及び4間で
構成される領域のMR素子と電極3′及び4間で
構成される領域のMR素子のバイアス状態は互い
に逆向きに設定される。
この様に逆向きのバイアス状態を実現すること
により、それぞれの領域のMR素子に同時に入射
する磁気記憶媒体からの信号磁界に対して、一方
の領域のMR素子の電気抵抗は減少し、他方の領
域のMR素子の電気抵抗は増加し、互いに逆相の
検出信号が得られる。この互いに逆相の二つの検
出信号を用いて、サーボ情報の検知や、再生信号
の線形性を高めるために利用される。しかし、前
述した如く、従来の磁界中熱処理によつて、二つ
の領域をそれぞれ逆向きのバイアス状態を実現す
るのは極めて困難である。
一方、本発明によれば、第4図に示す如く、電
極3及び4間と電極3′及び4間に互いに逆向き
の電流I及びI′をそれぞれ30mAに設定すること
により、MRヘツドの温度は約180℃に達し、又、
電流I及びI′に垂直で互いに逆向きの磁界H及び
H′はそれぞれ約10oe得られた。この状態を30分
保持した後、電流I及びI′を供給したままで、
MRヘツドの温度が室温以下に達するまで冷却
し、電流I及びI′の供給を停止した。上述の製造
工程によりMRヘツドのバイアス角度θ及びθ′は
互いに逆方向に約19°に設定された。更に、本発
明の次の好適な実施例を第5図a,bに示す。
第5図aに示すMRヘツドは平面の滑らかな絶
縁性基板材(図示せず)上にパーマロイ(Ni82
%−Fe18%)からなる厚さ400〓のMR素子1と
厚さ1000〓のMn−Fe合金(Mn50%−Fe50%)
薄膜からなる反強磁性体2とで積層され、更に反
強磁性体2の上には、同じく、パーマロイ
(Ni82%−Fe18%)からなる厚さ400〓のMR素
子1′が積層された構成を有する。又、二つの
MR素子1又は1′の磁化容易軸E.Aは略平行に
設定され、MRヘツドは磁化容易軸E.9と平行な
方向に細長いストライプ形状(幅15μm、長さ
200μm)に加工されている。MRヘツドの両端に
はセンス電流を供給するための電極3及び3′が
設けられている。かかる構成のMRヘツドは既に
特願昭49−099184に開示されている。本実施例で
は、2つのMR素子1及び1′に挟まれた材料が
電気的導電性の反強磁性体2に相当し、通常MR
素子1とMR素子1′は互いに逆向きにバイアス
される。即ち、第5図bの断面図(第5図aの磁
化容易軸E.Aに対して垂直な平面)に示す如く、
MR素子1及び1′内の磁化の幅方向成分M及び
M′が互いに反対方向を成す様にバイアスされる。
しかし、前述した如く、従来の磁界中熱処理に
よれば、二つのMR素子1及び1′の磁化は同方
向にバイアスされてしまい、再生分解能の高い
MRヘツドが実現できなかつた。一方、本発明の
方法によれば、第5図a,bに示す如く、電極3
及び3′間に電流Iを供給することによつて生じ
る発熱とMR素子1及び1′の面内に生じる互い
に逆方向の磁界Hを利用して、二つのMR素子1
及び1′が互いに逆向きにバイアスされた状態が
実現される。
即ち、本実施例においては、電流Iを30mAに
設定することにより、MRヘツドの温度は約150
℃に達し、電流Iに垂直な磁界は約7oe得られ
た。この状態を30分保持した後、電流Iを供給し
たままでMRヘツドの温度が室温以下に達するま
で冷却し、電流Iの供給を停止した。上述の製造
工程により、MR素子1及び1′のバイアス角度
は互いに逆方向に約70°に設定された。又、上述
の工程中、電流Iと平行に約23oeの均一磁界を
印加すると、MR素子1及び1′のバイアス角度
は互いに逆方向に約45°に設定された。一方、電
流Iを23mAに設定し、この電流による発熱と他
の加熱手段と併用してMRヘツドの温度を約150
℃に設定し、30分間保持し、その後電流Iを供給
した状態でMRヘツドの温度が室温以下に達する
まで冷却し、電流Iの供給を停止すると、MR素
子1及び1′のバイアス角度は互いに逆方向に約
45°に設定された。さらに上述した、二つのMR
素子に反強磁性体が挟まれた構成を有し、しかも
第4図に示した様な3つの電極を有するMRヘツ
ドをも実現できる。第6図は第5図のMRヘツド
の中央部に電極4を有した構成をもつ。第6図の
MRヘツドは第4図及び第5図を用いて説明した
ように、MR素子1又はMR素子1′の電極3及
び4間の領域と電極3′及び4間の領域の磁化は
互いに逆向きにバイアスされ、更に、同じ電極間
の領域ではMR素子1とMR素子1′が互いに逆
向きにバイアスされたMRヘツドが実現される。
以上、述べた様に、MR素子とこれと磁気的交
換結合を行い、かつ電気的良導体である反強磁性
体とで積層された構成のMRヘツドにおいて、こ
れに流す電流による熱と磁界を利用し、必要なら
ば、他の加熱手段と外部磁界を併用する本発明に
より、従来、不可能であつたMRヘツドの特定の
領域ごとにバイアス状態を任意に変化させた、か
つ変更容易なMRヘツドが実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の製造方法による磁気抵抗効果ヘ
ツドのバイアス状態を示す概略斜視図、第2図は
本発明の原理を説明するための概略斜視図、第3
図は本発明の第1の実施例を説明するための概略
斜視図、第4図は発明の第2の実施例を説明する
ための概略斜視図、第5図a,b及び第6図は本
発明の他の実施例を説明するための概略斜視図で
ある。 1,1′……MR素子(磁気抵抗効果素子)、2
……反強磁性体、3,3′4……電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 強磁性磁気抵抗効果素子と、これと磁気的交
    換結合を行い、かつ電気的良導体である反強磁性
    体とが積層された構成をもつ磁気抵抗効果ヘツド
    の製造方法において、前記磁気抵抗効果ヘツドの
    所定の電極間に電流を流すか、又は、該電極間に
    電流を流すと同時に他の加熱手段と併用すること
    により、前記反強磁性体のネール温度近傍もしく
    はそれ以上に前記磁気抵抗効果ヘツドを昇温させ
    る工程と、次いで、前記磁気抵抗効果ヘツドの所
    定の電極間に電流を流した状態で前記磁気抵抗効
    果ヘツドを室温以下に冷却する工程とを含むこと
    を特徴とする磁気抵抗効果ヘツドの製造方法。 2 磁気抵抗効果ヘツドの所定の電極間に流す電
    流が定電流である特許請求の範囲第1項記載の磁
    気抵抗効果ヘツドの製造方法。 3 反強磁性体がMn−Fe合金である特許請求の
    範囲第1項記載の磁気抵抗効果ヘツドの製造方
    法。 4 磁気抵抗効果ヘツドが所定のギヤツプを介し
    磁気シールドと並置されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の磁気抵抗効果ヘツド
    の製造方法。 5 磁気抵抗効果ヘツドの所定の電極が、前記磁
    気抵抗効果ヘツドの両端と中央部に設けられてお
    り、前記磁気抵抗効果ヘツドの所定の電極間に流
    す電流の方向が、前記磁気抵抗効果ヘツドの中央
    部の電極と一方の端の電極間と、中央部の電極と
    他方の端の電極間とで互いに逆向きであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項または第4項記
    載の磁気抵抗効果ヘツドの製造方法。 6 磁気抵抗効果ヘツドが、前記反強磁性体を2
    つの強磁性磁気抵抗効果素子とで挟んでなる構成
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    または第5項記載の磁気抵抗効果ヘツドの製造方
    法。 7 強磁性磁気抵抗効果素子と、これと磁気的交
    換結合を行い、かつ電気的良導体である反強磁性
    体とが積層された構成をもつ磁気抵抗効果ヘツド
    の製造方法において、前記磁気抵抗効果ヘツドの
    所定の電極間に電流を流すか、又は、該電極間に
    電流を流すと同時に他の加熱手段を併用すること
    によつて、前記反強磁性体のネール温度近傍もし
    くはそれ以上に前記磁気抵抗効果ヘツドを昇温さ
    せる工程と次いで、前記磁気抵抗効果ヘツドの所
    定の電極間に電流を流した状態で前記磁気抵抗効
    果ヘツドを室温以下に冷却する工程とを含み、該
    二つの工程において、前記磁気抵抗効果ヘツドの
    所定の電極間に流す電流と平行に、前記磁気抵抗
    効果ヘツドに均一磁界を印加することを特徴とす
    る磁気抵抗効果ヘツドの製造方法。 8 磁気抵抗効果ヘツドの所定の電極間に流す電
    流が定電流であることを特徴とする特許請求の範
    囲第7項記載の磁気抵抗効果ヘツドの製造方法。 9 反強磁性体がMn―Fe合金であることを特徴
    とする特許請求の範囲第7項記載の磁気抵抗効果
    ヘツドの製造方法。 10 磁気抵抗効果ヘツドが所定のギヤツプを介
    し磁気シールドと並置されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第7項記載の磁気抵抗効果ヘツ
    ドの製造方法。 11 磁気抵抗効果ヘツドの所定の電極が、前記
    磁気抵抗効果ヘツドの両端と中央部に設けられて
    おり、前記磁気抵抗効果ヘツドの所定の電極間に
    流す電流の方向が、前記磁気抵抗効果ヘツドの中
    央部の電極と一方の端の電極間と、中央部の電極
    と他方の端の電極間とで互いに逆向きであること
    を特徴とする特許請求の範囲第7項または第10
    項記載の磁気抵抗効果ヘツドの製造方法。 12 磁気抵抗効果ヘツドが、前記反強磁性体を
    2つの強磁性磁気抵抗効果素子とで挟んでなる構
    成であることを特徴とする特許請求の範囲第7項
    または第11項記載の磁気抵抗効果ヘツドの製造
    方法。
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