JPH0483690A - 紙束めくり用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、指先に貼着することにより指が紙面を滑らず
に１枚ずつめくることを容易にする、蒸れず、美しく、
扱い易い使い捨てタイプの紙束めくり用具に関する。

〔従来の技術〕

従来から大量の図書、文献から必要な資料を探し出す作
業、伝票の整理、紙幣の勘定など紙の東をめくる作業に
おいては、紙を確実に１枚ずつめくらねばならず、指と
紙葉間の抵抗が小さいため紙がめくれず、或いは一度に
数枚をめくることがあった。

このため、ゴム製の指サツクが市販され、この指サツク
を左右の手の親指、人指し指、中指のいずれか１以上の
任意の指にはめることにより指先と紙葉との間の滑り抵
抗が減少し、紙の２枚めくりや紙束めくりの際の滑りが
なくなった。しかしながら、指サツクはゴム製であるた
め指先が蒸れ、汗ばんで不快なものであった。更に繰返
し使用している間にゴムが汚れ、薄汚い感じを周囲に与
えるものであった。

指の蒸れを防止する目的で、指サツクを極力短かくする
ことも考えられたが一定の深さがないと、指サツクは使
用中にはずれるため、この手段にも限界があった。そこ
で、指の爪面のゴム素材の一部を排除し、指から外れな
いように指サツクの人口部位を環状にした指サツクも市
販されている。

この指サツクにより蒸れの問題は幾分解決されたが、な
お、ゴムの汚れによる不潔感は免れなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は従来の指サツクとは異なり、指に嵌める構成を
排除し、蒸れの問題を完全に解決し、しかも不潔感を与
えないばかりでなく、積極的にファツション性を付与し
た紙葉めくり用具を提供するものである。

〔課題解決の手段〕

本発明は、現実に紙葉と接触し作業を行うのは指の裏面
であり、表面、すなわち、爪面は紙葉と触れることがな
いため、指の作業面のみに美観を害することなくゴム素
材を一時的に粘着するものであり、その構成は、手の指
先の裏面に貼着できる大きさのシート片であって、柔軟
な基材の表面にゴム弾性を有する層が存在し、裏面に粘
着剤層が存在すると共に、シート片全体としての柔軟性
を失わないことを特徴とし、或いは基材を排除して柔軟
でゴム弾性を有する層の裏面に粘着剤層を設けることを
特徴とする。

本発明は、指裏面の形状になじむ柔軟な基材と、その表
面に設けた紙に対して滑り抵抗を有するコム層と、これ
を指裏面に一時的に粘着するための粘着剤層とからなる
。或いは基材を排除して単にゴムシートの裏面に粘着剤
を設けてもよい。

基材は指になじむ柔軟性があれば特に限定はなり、薄い
プラスチックフィルム、ゴム性フィルム、不織布などが
使用できる。表面に設けるゴム層との親和性および指の
動きへの追随性を考慮するとゴム弾性を有する基材が好
ましく、通気性を考慮すると不織布が好ましい。厚みは
１０〜５０μ好ましくは２０〜４０μ程度であり、肌色
または肌色に近い色が違和感がなく好ましい。形状は指
の最先端の関節の先から爪付近を覆うことができる大き
さであればよく、人により指の大小があるため、大きい
人でも必要な作業部位を覆うことができる大きさであれ
ばい。

基材の表面を覆うゴム弾性を有する層としては従来の指
サツクに使用されるゴム質が好ましい。

本発明は繰返し使用を意図していないため、より薄い素
材が柔軟性の点でも好ましく、基材表面にゴムラテック
スを塗布してもよい。また、表面に微細な凹凸や突起を
設ければ紙葉との滑り抵抗は更に減少する。場合によっ
ては基材層とゴム弾性を有する層とを一体化してもよく
柔軟なゴム層の裏面に直接粘着剤を塗布してもよい。更
に、ゴム層は必ずしも全村に設ける必要がなく、基材上
にゴム層を点状或いは線状に貼着してもよい。

よりファツション性を増すためにはゴム弾性を有する層
を肌色にし、各種の単純、鮮明な図柄を印刷するか、或
いは透明ゴムを使用し、基材に鮮明な図柄を印刷する。

要するに、指先に図柄を付したラベルを貼着した外観を
与えるものであればよい。

基材裏面に貼着する粘着剤は通常の絆創膏などに使用さ
れる肌に悪影響がなく、粘着力が強力過ぎないものであ
ればいずれも使用できる。流通にあたっては、粘着剤を
保護する必要上離型剤を塗布した台紙上に複数個並べ１
枚ずつ剥がして使用し、使用後は廃棄する。たとえ使用
後に指から剥がし忘れても従来の指サツクのような不潔
感を周囲に与えない。

〔作用〕

本発明は、従来の指サツクと異なり、指を挿入するもの
ではなく、指の現実に紙葉と接触する部位にのみ貼着す
るものであるため、蒸れによる不快感がなくなった。更
に手の最も目立つ部位である表面、すなわち、爪面には
何も装着されていないため外観が向上し、更に手の裏面
が見えても繰返し使用するものでないため、不潔感がな
く、本体が肌色であり、場合によっては美しい鮮明な図
柄が施されているため、かえってファツション性も向上
する。

〔実施例〕

第１図は本発明紙葉めくり用具を台紙に貼着した平面図
、第２図は第１図の断面図、第３図は指先に貼着した状
態を示す斜視図である。

１は台紙であり、２は離型剤層であり、通常の紙にシリ
コン樹脂を塗布したものを用いた。３は紙葉めくり用具
であり、台紙上に並べて貼着した。

本実施例においては各種の図柄７を鮮明な色彩で着色し
、ファツション性を高めた。第２図（ａ）において、基
材４として厚さ２５μのポリエチレンフィルムに、厚さ
４０μの表面に凹凸のあるスチレン−ブタジェン共重合
体ゴム層５を貼着した。６はゴム層５０表面に設けた突
起である。本実施例においてはゴム層５として鮮明な橙
色のゴムを用いた。７は粘着剤であり、基材４の裏面に
塗布した。

第２図ら）においては市販の透明ゴムを用いた指サツク
と同一の素材を使用し、裏面に簡単で鮮明な図柄を印刷
した。これを手の指先の裏面に貼着できる大きさに図柄
を中央にして切断し、裏面に粘着剤を塗布して離型剤を
塗布した台紙に貼着した。本実施例においては基材とゴ
ム層５は一体とした。

使用にあたっては、第３図に示すように、紙葉めくり用
具３を台紙上から剥がし、特に頻繁に紙葉と接触する指
の、紙葉と接触する部位に貼着した。８は指先の裏面で
ある。現実の紙葉との滑り抵抗は従来の指サツクと変わ
ることなく紙葉めくり用具として充分に機能すると共に
、外部からは紙葉めくり用具を装着したか否か明瞭では
なく、不潔感は全くなく、むしろ表面の図柄が変化に富
みファツション性が付与された。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は紙葉めくり用具
を台紙に貼着した平面図、第２図は第１図の断面図であ
り、（ａ）は基材とゴム層が別体の場合であり、（ｂ）
は基材とゴム層を一体とした場合であり、第３図は指先
に貼着した状態を示す斜視図である。 図面中、符号 １は台紙、２は離型剤層、３は紙葉めくり用具、４は基
材、５はゴム層、６は突起、７は図柄、８は指先の裏面
である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）手の指先の裏面に貼着できる大きさのシート片で
   あって、柔軟な基材の表面にゴム弾性を有する層が存在
   し、裏面に粘着剤層が存在すると共に、シート片全体と
   しての柔軟性を失わないことを特徴とする紙束めくり用
   具。
2. （２）手の指先の裏面に貼着できる大きさのシート片で
   あって、柔軟でゴム弾性を有する層の裏面に粘着剤層が
   存在すると共に、シート片全体としての柔軟性を失わな
   いことを特徴とする紙束めくり用具。
3. （３）指先に貼着した状態で、外部から容易に判別でき
   る図柄が施されていることを特徴とする請求項第１項ま
   たは第２項記載の紙束めくり用具。