JPH0482159A - 鉛蓄電池 - Google Patents
鉛蓄電池Info
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- JPH0482159A JPH0482159A JP2195691A JP19569190A JPH0482159A JP H0482159 A JPH0482159 A JP H0482159A JP 2195691 A JP2195691 A JP 2195691A JP 19569190 A JP19569190 A JP 19569190A JP H0482159 A JPH0482159 A JP H0482159A
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、ペースト式の陰極板と陽極板とを用いた鉛蓄
電池に関するものである。
電池に関するものである。
[従来の技術]
従来鉛電池の高容量化を図る場合には、ペースト中の水
分量又は硫酸鉛(PbS04)の量を増加させてペース
トの密度を下げることにより活物質の多孔度を増加させ
る方法がとられていた。
分量又は硫酸鉛(PbS04)の量を増加させてペース
トの密度を下げることにより活物質の多孔度を増加させ
る方法がとられていた。
[発明が解決しようとする課題]
上記のようにペースト中の水分量または硫酸鉛の量をコ
ントロールすれば全細孔体積(多孔度)をコントロール
することはできるが、単に水分量または硫酸鉛の量をコ
ントロールするだけでは細孔の分布を規定することが困
難である。
ントロールすれば全細孔体積(多孔度)をコントロール
することはできるが、単に水分量または硫酸鉛の量をコ
ントロールするだけでは細孔の分布を規定することが困
難である。
一般に陽極活物質の細孔分布は、第8図のように2つの
ピークを有する。ここで大きい細孔をマクロポアとし、
小さい細孔をミクロポアとする。
ピークを有する。ここで大きい細孔をマクロポアとし、
小さい細孔をミクロポアとする。
本明細書では0.2μm以上の細孔をマクロポアと定義
し、0.2μm未満の細孔をミクロポアと定義する。
し、0.2μm未満の細孔をミクロポアと定義する。
マクロポアをPbO2母粒子間の細孔とし、ミクロポア
をpbo、、母粒子を構成する子粒子間の細孔とすると
、ペースト中の水分量又は硫酸鉛の量を増加させて陽極
活物質の密度を下げる従来の方法では、ミクロポアの増
加は見られるが、マクロポアはほとんど増加しない。つ
まり子粒子同士が従来よりは粗に集って母粒子を構成す
るか、マクロポアはほとんど増加しない。そのため放電
反応時に極板内部への液拡散が遅れ、極板表面で集中的
に反応が行われる。またミクロポアが多いため、極板表
面のPbO2母粒子の利用率が高くなリ、その分容量が
増大する。しかしなからサイクル寿命試験を行なうと、
極板表面の活物質が局部的に充放電を繰り返すため膨張
収縮反応による体積変化が大きくなり、活物質が早期に
泥状化して寿命か短くなる。
をpbo、、母粒子を構成する子粒子間の細孔とすると
、ペースト中の水分量又は硫酸鉛の量を増加させて陽極
活物質の密度を下げる従来の方法では、ミクロポアの増
加は見られるが、マクロポアはほとんど増加しない。つ
まり子粒子同士が従来よりは粗に集って母粒子を構成す
るか、マクロポアはほとんど増加しない。そのため放電
反応時に極板内部への液拡散が遅れ、極板表面で集中的
に反応が行われる。またミクロポアが多いため、極板表
面のPbO2母粒子の利用率が高くなリ、その分容量が
増大する。しかしなからサイクル寿命試験を行なうと、
極板表面の活物質が局部的に充放電を繰り返すため膨張
収縮反応による体積変化が大きくなり、活物質が早期に
泥状化して寿命か短くなる。
また単に水分量または硫酸鉛の量を増加させるだけでペ
ーストの密度を下げるとペーストの粘度が低下し、ペー
ストの充填性の面で限界が生じるためそれ程多孔度を増
加させることができない。
ーストの密度を下げるとペーストの粘度が低下し、ペー
ストの充填性の面で限界が生じるためそれ程多孔度を増
加させることができない。
本発明の目的はミクロポアの細孔体積を減少させ、マク
ロポアの細孔体積を増加させて活物質の泥状化を抑制す
るとともに、ペーストの充填性を損うことなく陽極活物
質の密度を低下させて長寿命化を図った鉛蓄電池を提供
することにある。
ロポアの細孔体積を増加させて活物質の泥状化を抑制す
るとともに、ペーストの充填性を損うことなく陽極活物
質の密度を低下させて長寿命化を図った鉛蓄電池を提供
することにある。
[課題を解決するための手段]
本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、
本発明においては、全細孔体積を0,16〜0.18c
c/gの範囲きし、直径0.2μm未満の細孔の体積を
0.02cc/ g以下、直径0.2〜4.0tt m
の細孔の体積を0.13cc/g以上とした陽極活物質
を用いる。
本発明においては、全細孔体積を0,16〜0.18c
c/gの範囲きし、直径0.2μm未満の細孔の体積を
0.02cc/ g以下、直径0.2〜4.0tt m
の細孔の体積を0.13cc/g以上とした陽極活物質
を用いる。
上記のような細孔分布を有する陽極活物質を備えた陽極
板は、鉛蓄電池の極板の原料である酸化鉛として従来よ
りも粒子径の小さいものを用い、該酸化鉛を規定量の水
と希硫酸とで練合したペーストを集電体に充填した後、
通常の乾燥、化成工程を経ることにより得られる。
板は、鉛蓄電池の極板の原料である酸化鉛として従来よ
りも粒子径の小さいものを用い、該酸化鉛を規定量の水
と希硫酸とで練合したペーストを集電体に充填した後、
通常の乾燥、化成工程を経ることにより得られる。
[作 用]
従来よりも粒子径が小さい硫酸鉛を陽極活物質の原料と
して用いると、PbO7母粒子は従来と同程度の大きさ
であっても、該母粒子を構成するPbO□子粒子は従来
よりも小さくなる。したがって子粒子同土間のミクロポ
アの細孔体積は減少し、逆にマクロポアの細孔体積が増
加する。
して用いると、PbO7母粒子は従来と同程度の大きさ
であっても、該母粒子を構成するPbO□子粒子は従来
よりも小さくなる。したがって子粒子同土間のミクロポ
アの細孔体積は減少し、逆にマクロポアの細孔体積が増
加する。
つまり、ミクロポアの細孔体積が従来より少なく、マク
ロポアの細孔体積が多くなるため、放電反応時に極板内
部への液拡散がスムーズに行われ、極板の表面も内部も
均一に使われる。また全活物質利用率が同じであれば、
1つのPbO□母粒子の利用率は従来よりも低くなる。
ロポアの細孔体積が多くなるため、放電反応時に極板内
部への液拡散がスムーズに行われ、極板の表面も内部も
均一に使われる。また全活物質利用率が同じであれば、
1つのPbO□母粒子の利用率は従来よりも低くなる。
したがって、充放電の繰り返しによる(PbO2:?P
b5o4反応による)体積変化が小さいため泥状化か遅
れ、寿命が長くなる。
b5o4反応による)体積変化が小さいため泥状化か遅
れ、寿命が長くなる。
更に粒子径が小さい酸化鉛を原料とするため、ペースト
密度を低下させても従来と同程度のペースト粘度を維持
することができ、十分に多孔度を増加させることができ
る。
密度を低下させても従来と同程度のペースト粘度を維持
することができ、十分に多孔度を増加させることができ
る。
[実施例]
従来の鉛蓄電池では、陽極活物質の原材料である鉛酸化
物のメジアン径が約2μmであったが、本実施例では、
メジアン径が従来の鉛酸化物(金属Pbが残留する)の
ほぼ1/2の1μmである鉛酸化物を用いて、従来通り
の製法により極板を作成した。
物のメジアン径が約2μmであったが、本実施例では、
メジアン径が従来の鉛酸化物(金属Pbが残留する)の
ほぼ1/2の1μmである鉛酸化物を用いて、従来通り
の製法により極板を作成した。
従来の鉛蓄電池(従来品と呼ぶ。)と本発明に係わる鉛
蓄電池(本発明品と呼ぶ。)との性能を比較するため、
従来の鉛蓄電池として、従来品Aと、陽極活物質のペー
ストの密度を従来品Aより約15%低くした従来品Bと
を用意した。従来品A及びBとも陽極活物質の原材料で
ある鉛酸化物のメジアン径は約2μmである。
蓄電池(本発明品と呼ぶ。)との性能を比較するため、
従来の鉛蓄電池として、従来品Aと、陽極活物質のペー
ストの密度を従来品Aより約15%低くした従来品Bと
を用意した。従来品A及びBとも陽極活物質の原材料で
ある鉛酸化物のメジアン径は約2μmである。
本発明品では、従来品Bと同様に陽極活物質のペースト
の密度を従来品Aよりも約15%低くした。
の密度を従来品Aよりも約15%低くした。
第1図は従来品A、Bで用いられていたペーストと本発
明品で用いるペーストとの粘度を比較したもので、同図
においては、従来品Aのペーストの粘度を100%とし
てそれぞれの粘度の比を百分率で示している。ペースト
の充填性を良好にするためには、第1図に斜線で示した
範囲の粘度を有するペーストを用いる必要がある。
明品で用いるペーストとの粘度を比較したもので、同図
においては、従来品Aのペーストの粘度を100%とし
てそれぞれの粘度の比を百分率で示している。ペースト
の充填性を良好にするためには、第1図に斜線で示した
範囲の粘度を有するペーストを用いる必要がある。
第1図から明らかなように、本発明品で用いるペースト
の粘度は従来品Bで用いられていたペーストの粘度より
40%程度高く、従来品Aで用いられていたペーストの
粘度と同程度である。したがって本発明品は従来品Aと
同程度の良好な充填性を得ることができる。
の粘度は従来品Bで用いられていたペーストの粘度より
40%程度高く、従来品Aで用いられていたペーストの
粘度と同程度である。したがって本発明品は従来品Aと
同程度の良好な充填性を得ることができる。
また本発明品で用いる陽極活物質の全細孔体積(多孔度
)は0.172 CC/ gで、直径がミクロポアの細
孔体積は0.018CC/ g 、直径か屹2〜4μm
のマクロポアの細孔体積は0゜149CC/ gであっ
た。
)は0.172 CC/ gで、直径がミクロポアの細
孔体積は0.018CC/ g 、直径か屹2〜4μm
のマクロポアの細孔体積は0゜149CC/ gであっ
た。
以下従来品と本発明品とについて行った試験の結果を示
すが、全ての試験において用いた電池は、同一体積同一
極板群構成(陽極1枚陰極1枚の構成)の単セル電池で
ある。
すが、全ての試験において用いた電池は、同一体積同一
極板群構成(陽極1枚陰極1枚の構成)の単セル電池で
ある。
第2図は従来品と本発明品とについて行った寿命試験の
結果を示したもので、この寿命試験では、放電電流IA
で終止電圧1.70Vまで放電を行い、充電電圧2.4
5V(制限電流IA)で4時間の定電圧充電を行った。
結果を示したもので、この寿命試験では、放電電流IA
で終止電圧1.70Vまで放電を行い、充電電圧2.4
5V(制限電流IA)で4時間の定電圧充電を行った。
第2図より、本発明品の初期容量は従来品Aよりも32
%増加し、従来品Bより13%増加していることが分か
る。また本発明品の寿命は従来品Aよりも約100%増
加し、従来品Bよりも約150%増加していることが分
かる。
%増加し、従来品Bより13%増加していることが分か
る。また本発明品の寿命は従来品Aよりも約100%増
加し、従来品Bよりも約150%増加していることが分
かる。
第3図に本発明品で用いるペーストの全細孔体積と、従
来品A及びBで用いたペーストの全細孔体積とを比較し
て示した。従来品Aではペースト密度が高いため全細孔
体積は小さいが、従来品B及び本発明品では全細孔体積
がそれぞれ0.169cc/g及び0.172 CC7
gで、従来品Aよりも大きい。
来品A及びBで用いたペーストの全細孔体積とを比較し
て示した。従来品Aではペースト密度が高いため全細孔
体積は小さいが、従来品B及び本発明品では全細孔体積
がそれぞれ0.169cc/g及び0.172 CC7
gで、従来品Aよりも大きい。
第9図に示すように、全細孔体積がO,16CC,/g
より少ないとマクロポアまたはミクロボアのいずれかの
細孔体積が少なくなり、容量が劣ることになる。なお第
9図の測定における放電条件は第2図の試験におけるそ
れと同様である。
より少ないとマクロポアまたはミクロボアのいずれかの
細孔体積が少なくなり、容量が劣ることになる。なお第
9図の測定における放電条件は第2図の試験におけるそ
れと同様である。
また第10図に示すように、陽極活物質の全細孔体積が
0.18cc/ gを超えると全体的な活物質の密着が
損なわれ、寿命が短くなる。なお第10図の測定におけ
る充放電条件は、第2図の試験におけるそれと同様であ
る。
0.18cc/ gを超えると全体的な活物質の密着が
損なわれ、寿命が短くなる。なお第10図の測定におけ
る充放電条件は、第2図の試験におけるそれと同様であ
る。
以上により、陽極活物質の全細孔体積は、0.16〜0
.18cc/gの範囲に選定する必要がある。
.18cc/gの範囲に選定する必要がある。
第4図は、従来品A及びBの陽極活物質と本発明品の陽
極活物質とについて、0.2μm未満の細孔の細孔体積
を比較して示したものである。従来品Aでは、0.2μ
m未満の細孔体積が0.023.CC7g、従来品Bで
は同細孔体積が0.042 CC7gで、ともに0.0
2CC/ gより多いか、本発明品の陽極活物質の0.
2μm未満の細孔体積は、0.018 CC/ gと少
ない。
極活物質とについて、0.2μm未満の細孔の細孔体積
を比較して示したものである。従来品Aでは、0.2μ
m未満の細孔体積が0.023.CC7g、従来品Bで
は同細孔体積が0.042 CC7gで、ともに0.0
2CC/ gより多いか、本発明品の陽極活物質の0.
2μm未満の細孔体積は、0.018 CC/ gと少
ない。
第5図は0.2〜4μmの細孔の体積を0.13cc/
g(一定)とし、02μm未満の細孔の体積を種々変え
た場合の活物質利用率を示したもので、この試験での放
電電流はIAとし、120分で放電を打ち切った。その
時の全陽極活物質利用率は28%であった。ミクロボア
の細孔容積が0.02cc/g以下の場合には、表面と
内部の活物質の利用率の差がほとんどないが、ミクロボ
アの細孔体積が0、02CC/ gを超えるとその差が
極端に広がっていく。したがって本発明では、陽極活物
質のミクロボアの細孔体積を0.02cc/ g以下と
する。
g(一定)とし、02μm未満の細孔の体積を種々変え
た場合の活物質利用率を示したもので、この試験での放
電電流はIAとし、120分で放電を打ち切った。その
時の全陽極活物質利用率は28%であった。ミクロボア
の細孔容積が0.02cc/g以下の場合には、表面と
内部の活物質の利用率の差がほとんどないが、ミクロボ
アの細孔体積が0、02CC/ gを超えるとその差が
極端に広がっていく。したがって本発明では、陽極活物
質のミクロボアの細孔体積を0.02cc/ g以下と
する。
第6図は′従来品A、Bと本発明品とについて、直径が
0.2〜4μmの範囲にある細孔の体積を比較して示し
たものである。第6図より、従来品Aの0.2〜4μm
細孔体積は0.10?、従来品Bの02〜4μm細孔体
積は0.166 CC/ gであるが、本発明品では0
.149 CC/ gと多い。
0.2〜4μmの範囲にある細孔の体積を比較して示し
たものである。第6図より、従来品Aの0.2〜4μm
細孔体積は0.10?、従来品Bの02〜4μm細孔体
積は0.166 CC/ gであるが、本発明品では0
.149 CC/ gと多い。
第7図はミクロボアの細孔体積を0.02cc/ g(
一定)とした時の0.2〜4μmのマクロポアの細孔体
積に対する活物質利用率を示したものである。この試験
では、放電電流IAで放電を行い、120分で放電を打
ち切った。この場合の全陽極活物質の利用率は28%で
あった。0.2〜4μmのマクロポアの細孔体積が0.
13cc/g以上あれば、極板の表面及び内部の活物質
利用率の差がほとんどないが、マクロポアの細孔体積が
0.13cc/ gを下回ると極板の表面及び内部の活
物質利用率の差が広がっていく。したがって本発明では
、0.2〜4μmのマクロポアの細孔体積を0.13c
c/ g以上とする。
一定)とした時の0.2〜4μmのマクロポアの細孔体
積に対する活物質利用率を示したものである。この試験
では、放電電流IAで放電を行い、120分で放電を打
ち切った。この場合の全陽極活物質の利用率は28%で
あった。0.2〜4μmのマクロポアの細孔体積が0.
13cc/g以上あれば、極板の表面及び内部の活物質
利用率の差がほとんどないが、マクロポアの細孔体積が
0.13cc/ gを下回ると極板の表面及び内部の活
物質利用率の差が広がっていく。したがって本発明では
、0.2〜4μmのマクロポアの細孔体積を0.13c
c/ g以上とする。
[発明の効果]
以上のように、本発明によれば、ミクロボアの細孔体積
を小さくして、マクロポアの細孔体積を大きくするこき
ができるため、放電反応時に極板内部への液拡散をスム
ーズに行わせることができ、極板の表面及び内部の活物
質を均一に利用させることができる。また全活物質利用
率が同じであれば、各PbO2母粒子の利用率が従来よ
りも低くなるため、充放電の繰り返しによる活物質の体
積変化を小さくして泥状化を遅らせ、寿命の延長を図る
ことができる。
を小さくして、マクロポアの細孔体積を大きくするこき
ができるため、放電反応時に極板内部への液拡散をスム
ーズに行わせることができ、極板の表面及び内部の活物
質を均一に利用させることができる。また全活物質利用
率が同じであれば、各PbO2母粒子の利用率が従来よ
りも低くなるため、充放電の繰り返しによる活物質の体
積変化を小さくして泥状化を遅らせ、寿命の延長を図る
ことができる。
また本発明によれば、粒子径が小さい酸化鉛を原料とす
ることになるため、ペースト密度を低下させても従来と
同程度のペースト粘度を維持することができ、十分に多
孔度を増加させて、容量の増大を図ることができる。
ることになるため、ペースト密度を低下させても従来と
同程度のペースト粘度を維持することができ、十分に多
孔度を増加させて、容量の増大を図ることができる。
第1図は、従来品と本発明品とについてペーストの粘度
比を示したグラフ、第2図は、従来品と本発明品とにつ
いてサイクル寿命試験結果を比較して示した線図、第3
図は従来品と本発明品の陽極活物質の全細孔体積を比較
して示したグラフ、第4図は従来品及び本発明品で用い
る陽極活物質のミクロボアの細孔体積を比較して示した
グラフ、第5図はミクロポアの細孔体積と活物質利用率
との関係を示した線図、第6図は従来品及び本発明品に
ついて陽極活物質のマクロポアの細孔体積を比較して示
したグラフ、第7図は陽極活物質のマクロポアの細孔体
積と活物質利用率との関係を示した線図、第8図は陽極
活物質の細孔分布を示した線図、第9図は陽極活物質の
全細孔体積と容量比との関係を示した線図、第10図は
陽極活物質の全細孔体積とサイクル寿命との関係を示し
た線図である。 第1図 第3図 第2図 第4図 サイクル寿命回数比(%) 第 図 第 図 第 図 第 図 0.01 0.1 細孔直径(pm)
比を示したグラフ、第2図は、従来品と本発明品とにつ
いてサイクル寿命試験結果を比較して示した線図、第3
図は従来品と本発明品の陽極活物質の全細孔体積を比較
して示したグラフ、第4図は従来品及び本発明品で用い
る陽極活物質のミクロボアの細孔体積を比較して示した
グラフ、第5図はミクロポアの細孔体積と活物質利用率
との関係を示した線図、第6図は従来品及び本発明品に
ついて陽極活物質のマクロポアの細孔体積を比較して示
したグラフ、第7図は陽極活物質のマクロポアの細孔体
積と活物質利用率との関係を示した線図、第8図は陽極
活物質の細孔分布を示した線図、第9図は陽極活物質の
全細孔体積と容量比との関係を示した線図、第10図は
陽極活物質の全細孔体積とサイクル寿命との関係を示し
た線図である。 第1図 第3図 第2図 第4図 サイクル寿命回数比(%) 第 図 第 図 第 図 第 図 0.01 0.1 細孔直径(pm)
Claims (1)
- 全細孔体積が0.16〜0.18cc/gで、直径0.
2μm未満の細孔の体積が0.02cc/g以下、直径
0.2〜4.0μmの細孔の体積が0.13cc/g以
上である陽極活物質を備えた陽極板を用いたことを特徴
とする鉛蓄電池。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2195691A JP2536251B2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 鉛蓄電池 |
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JPH0482159A true JPH0482159A (ja) | 1992-03-16 |
JP2536251B2 JP2536251B2 (ja) | 1996-09-18 |
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ID=16345394
Family Applications (1)
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JP2195691A Expired - Fee Related JP2536251B2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 鉛蓄電池 |
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JP (1) | JP2536251B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06140030A (ja) * | 1992-10-26 | 1994-05-20 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 密閉形鉛蓄電池 |
JP2009158286A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Gs Yuasa Corporation | 鉛蓄電池および鉛蓄電池の製造方法 |
JP2016096025A (ja) * | 2014-11-14 | 2016-05-26 | 日立化成株式会社 | 制御弁式鉛蓄電池 |
CN107683544A (zh) * | 2015-07-21 | 2018-02-09 | 株式会社杰士汤浅国际 | 铅蓄电池 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5410943A (en) * | 1977-06-27 | 1979-01-26 | Mizusawa Industrial Chem | Lead storage battery and method of making same |
-
1990
- 1990-07-24 JP JP2195691A patent/JP2536251B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
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JPS5410943A (en) * | 1977-06-27 | 1979-01-26 | Mizusawa Industrial Chem | Lead storage battery and method of making same |
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JPH06140030A (ja) * | 1992-10-26 | 1994-05-20 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 密閉形鉛蓄電池 |
JP2009158286A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Gs Yuasa Corporation | 鉛蓄電池および鉛蓄電池の製造方法 |
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JP2536251B2 (ja) | 1996-09-18 |
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