JPH0480980B2 - - Google Patents

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JPH0480980B2
JPH0480980B2 JP60206994A JP20699485A JPH0480980B2 JP H0480980 B2 JPH0480980 B2 JP H0480980B2 JP 60206994 A JP60206994 A JP 60206994A JP 20699485 A JP20699485 A JP 20699485A JP H0480980 B2 JPH0480980 B2 JP H0480980B2
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JP
Japan
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alloy
wear resistance
magnetic
magnetic permeability
present
Prior art date
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JP60206994A
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JPS6169939A (ja
Inventor
Hiroshi Tateishi
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
発明の技術分野 本発明は耐摩耗性を改良した磁気ヘツド用非晶
質合金に関するものである。 発明の技術的背景とその問題点 従来、磁気ヘツド用に用いられる高透磁率材料
としては、例えば結晶構造を有するFe−Ni合金
(パーマロイ)、やFe−Si−A合金(センダス
ト)などがある。しかしながらFe−Ni合金は透
磁率が高い反面、耐摩耗性が悪く、またFe−Si
−A合金は耐摩耗性に優れているが脆いため塑
性加工が非常に困難である。 これに対し、磁気ヘツド用材料として、結晶構
造を持たない非晶質合金が、優れた機械的および
磁気的特性を有することが見い出され、新たな材
料として近年注目されるようになつてきた。しか
しながら非晶質合金は一般に、ヴイツカース硬度
が1000にも達する大きな値を示すにも拘らず磁気
ヘツドに使用した場合、テープによるヘツドの摩
耗が大きいことが判明し、実用上大きな問題とな
つていた。 このような非晶質合金の磁気ヘツドに使用した
場合の摩耗機構に関しては種々の議論がなされて
おり、機械的摩耗と化学的因子に基づく摩耗とが
主要因とされている。しかし研究の結果、非晶質
合金のヴイツカース硬度と摩耗量との間には相関
が認められず、磁気ヘツドの場合には、むしろ化
学的な要因が大きく影響していると認められる。
このため、化学的因子に基づくヘツド摩耗に対
し、より高い耐摩耗性を有する非晶質合金の出現
が望まれていた。 発明の目的 本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、耐
摩耗性に優れ、しかも高透磁率を有する磁気ヘツ
ド用非晶質合金を提供するものである。 発明の概要 本発明は原子濃度で (CO1−a−bFeaRub)100−x−ySixBy なる磁気ヘツド用非晶質合金を第1の要旨とし、 更に (CO1−a−b−cFeaRubTMc)100−x−
ySixBy なる磁気ヘツド用非晶質合金を第2の要旨とする
ものである。 但し、上式中TMはTi,V,Mn,Ni,Zr,
Nb,Mo,Ta,Wの少なくとも1種、0.02≦a
≦0.08、0.10≦b≦0.20、0.01≦c≦0.02、0≦x
≦20、4≦y≦9である。 以下本発明合金において、その添加元素の作
用、組成比、並びにその限定理由について説明す
る。 本発明においてFe(鉄)は透磁率を向上させる
作用をなし、その組成比aが0.02〜0.08の範囲で
最も有効であり、この範囲外では透磁率が低下す
る。 Ru(ルテニウム)は本発明合金の耐摩耗性の改
善に顕著な効果を有するものであり、その組成比
bは0.10≦b≦0.20の範囲が望ましい。この場合
bが0.07未満では耐摩耗性改善の効果が少なく、
また0.20を越えて添加すると、耐摩耗性の向上も
限界に近づく上、飽和磁束密度が7500G以下に低
下してしまうので、上記範囲に規定した。なお
RuはPt(白金)、Pd(パラジウム)、Rh(ロジウム)
などと共に白金属に属する元素であるが、Pt,
Pdなどは非晶質化しにくいので、適当ではなく、
またRhは耐摩耗性の向上に多少の効果はあるが、
十分ではなく、本発明においては、白金属元素の
うち特にRuを選定することにより、ある量以上
の添加量で、大きな耐摩耗性改善に顕著な効果が
得られるものである。 Si(シリコン)はB(ボロン)と共に非晶質化を
助長するのに最も有効な作用をなすもので、その
組成比xは0≦x≦20の範囲が望ましい。なおこ
の場合、Siが含まれていなくてもBが添加されて
いれば、本発明合金の非晶質化は可能であり、ま
た20を越えると飽和磁束密度が7500G以上になる
ので好ましくない。 Bは合金の非晶質化を助長すると共に、耐摩耗
性を改善する作用を有するものであり、その組成
比yは4≦y≦9の範囲が望ましい。この場合y
は4未満では非晶質合金の製造が困難なばかり
か、高透磁率を得ることができず、また9を越え
ると耐摩耗性が劣化するので、上記範囲に規定し
た。 上記各元素は第1および第2の発明に共通な元
素について説明したが、次にこれらに添加する第
2の発明の構成元素であるTMについて説明す
る。 TMは、Ti,V,Mn,Ni,Zr,Nb,Mo,
Hf,Ta,Wの少なくとも1種以上で、これらは
Ruとの相乗作用により本発明合金の耐摩耗性を
著しく改善すると共に、透磁率の増加、保持力の
減少、並びに熱的安定性の向上など、特性の改善
に有効な元素群である。TMの組成比cは0.01≦
c≦0.02の範囲が望ましく、0.01未満では添加効
果が少なく、また0.02を越えると透磁率が低下
し、また耐摩耗性の改善効果が飽和する等の現象
が現われるので、上記範囲に規定した。 発明の実施例 実施例 1 高速回転する単ロール表面上に石英管ノズルよ
り溶融合金をアルゴンガス圧によつて噴出させて
急冷する液体急冷法により、幅12mm、厚さ20μm、
長さ10mの非晶質合金薄帯試料を作製した。用い
た試料の合金成分組成は第1表のNo.1〜No.4に示
す通りである。 得られた薄帯試料を外径10mmφ、内径8mmφの
リングに打ち抜き、層間絶縁物を介在させて積層
し、キユーリー温度以上、結晶化温度以下で10分
間熱処理した後、これを10枚ラミネートして、1
次、2次コイルを巻いて透磁率と直流磁化曲線を
測定した。 透磁率は周波数が100KHzまではマツクスウエ
ルブリツジを、またMHz帯域では無線周波数ブリ
ツジを夫々用いて測定した。直流磁化曲線は自動
自記磁束計を用いて測定した。 また非晶質合金薄帯試料より、オーデイオ磁気
ヘツドコアの形状を打抜き磁気ヘツドを試作して
耐摩耗性を評価した。摩耗量の測定は、γ−Fe2
O3塗布のオーデイオ用カセツトテープを1000時
間走行させた前後でのヘツドのテープ摺動面にお
ける変化を表面粗さ計を用いて測定し、これを
100時間当りに換算して求めた。更にヴイツカー
ス硬度はマイクロヴイツカース硬度計を用いて測
定した。 このようにして得られた1KHzにおける実効透
磁率(μ′1K)、保持力、飽和磁化、摩耗量および
ヴイツカース硬度などの特性は第1表に示す通り
である。 比較例 1 非晶質合金の組成として、下記第1表に示すよ
うにRuの添加量が本発明に規定する範囲より少
ないもの(No.5)、Ruの添加量が本発明に規定す
る範囲よりも多いもの(No.6)、Ruの代りにRh
を添加したもの(No.7)、Ruを全く含まないもの
(No.8、No.9)、およびBの添加量が本発明に規定
する範囲よりも多いもの(No.10〜No.12)について
上記実施例1と同様に試料を作成した。 これら試料についても、諸特性を調べ、その結
果を第1表に併記した。
【表】 上表の結果より明らかな如く、本発明の非晶質
合金はRuの添加により著しく耐摩耗性が改善さ
れ、磁気特性にも優れていることが確認された。
これに対してRhを添加したものでは耐摩耗性の
改善に対して効果が不十分である。 実施例 2 合金組成が第2表のNo.1〜No.13に示す非晶質合
金についても実施例1と同様に試料を作製し、実
効透磁率、保磁力、飽和磁束密度、摩耗量および
ヴイツカース硬度を夫々測定した。この結果は第
2表に示す通りである。 比較例 2 合金組成として、下記第2表に示すようにTM
の添加量が本発明に規定する範囲よりも多いもの
(No.14)、Ruの添加量が本発明に規定する範囲よ
りも少ないもの(No.15)、およびTM,Ruとも含
まないもの(No.16)について、上記実施例1と同
様に試料を作成した。 これらの試料についても、同様に特性を調べ、
その結果を第2表に併記した。
【表】 上表の結果より、TMを添加したものはRuと
の相乗効果により、実効透磁率と共に、耐摩耗性
が更に改善されていることが認められた。 実施例 3 合金組成が(Co 0.83 Fe0.05 Ti0.02 Ru0.10)7
Si13B8である非晶質合金の厚さが30μm、20μm、
および14μmである薄帯を実施例1と同様に作成
し、実効透磁率の周波数特性における材料の板厚
依存性を測定した。なお測定方法は実施例1と同
様に行なつた。 この測定結果を図面のグラフに示す。このグラ
フから明らかな如く、板厚を薄くすればVTR用
磁気ヘツドとしての磁気特性も充分に満足し得る
ものであることが分つた。 発明の効果 以上説明した如く、本発明によれば、B量を抑
え、Ruを所定量添加することにより耐摩耗性に
優れていると共に、高透磁率を有し、しかもRu
とTMを両者添加したものは、更に特性が向上し
た磁気ヘツド用非晶質合金を得ることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
図面は実効透磁率の周波数特性における材料の
板厚依存性を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原子濃度で(CO1-a-bFeaRub100-yBy 但し0.02≦a≦0.08 0.10≦b≦0.20 4 ≦y≦9 から成ることを特徴とする磁気ヘツド用非晶質合
    金。 2 原子濃度で(CO1-a-bFeaRub100-x-ySixBy 但し0.02≦a≦0.08 0.10≦b≦0.20 0 <x≦20 4 ≦y≦9 から成ることを特徴とする磁気ヘツド用非晶質合
    金。 3 原子濃度で(CO1-a-b-cFeaRubTMc100-yBy 但しTMはTi,V,Mn,Ni,Zr,Nb,Mo,
    Ta,Wの少なくとも1種 0.02≦a≦0.08 0.10≦b≦0.20 0.01≦c≦0.02 4 ≦y≦9 から成ることを特徴とする磁気ヘツド用非晶質合
    金。 4 原子濃度で(CO1-a-b-cFeaRubTMc100-x-y
    SixBy 但しTMはTi,V,Mn,Ni,Zr,Nb,Mo,
    Ta,Wの少なくとも1種 0.02≦a≦0.08 0.10≦b≦0.20 0.01≦c≦0.02 0 <x≦20 4 ≦y≦9 から成ることを特徴とする磁気ヘツド用非晶質合
    金。
JP60206994A 1985-09-19 1985-09-19 磁気ヘツド用非晶質合金 Granted JPS6169939A (ja)

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JPS6169939A JPS6169939A (ja) 1986-04-10
JPH0480980B2 true JPH0480980B2 (ja) 1992-12-21

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Publication number Publication date
JPS6169939A (ja) 1986-04-10

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