JPH0480440B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、侵入者を検知したときに防犯警報を
行なうと共に来客を検知したときに来客報知を行
なうようにした防犯受信機に関する。

（従来技術） 従来、この種の防犯受信機にあつては、防犯警
戒モードと来客報知モードとを切換えられるよう
にしている。

即ち、防犯受信機から引き出された防犯回線及
び来客回線のそれぞれに侵入者検出器を接続し、
防犯警戒モードの設定状態にあつては、防犯回線
及び来客回線からの検出信号に基づいて防犯警報
を行なう。

一方、来客報知モードの設定状態にあつては、
防犯回線からの検出信号による防犯警報は解除さ
れ、来客回線からの検出信号が得られたときにの
み来客報知を行なうようにしている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来の防犯受信機に
あつては、来客報知モードの設定状態にあつて
は、防犯回線からの検出信号による防犯警報が解
除されていたため、在宅時に来客報知モードとし
ていても防犯警戒を行ないたい場所、例えば窓、
金庫等がある場合に、来客報知モードとなつてい
るために防犯警戒ができないという問題があつ
た。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてな
されたもので、防犯警戒を解除する来客報和モー
ドの設定状態にあつても、必要に応じて防犯回線
からの検出信号に基づく防犯警戒ができるように
した防犯受信機を提供することを目的とする。

この目的を達成するため本発明にあつては、警
戒セツトの操作により防犯出力ａ及びセツト出力
ｃを生じ、来客報知セツトの操作により来客出力
ｂ及びセツト出力ｃを生じ、更にセツト解除の操
作により前記各出力ａ，ｂ，ｃを解除するモード
切換手段１，２，３，４と；来客回線５に接続さ
れた侵入者検出器からの検出信号を受けたときに
来客受信出力を生ずる来客用受信手段６と；防犯
回線７に接続された侵入者検出器からの検出信号
を受けたときに防犯受信出力を生ずる防犯用受信
手段８と；前記モード切換手段１，２，３，４の
防犯出力ａ、セツト出力ｃ及び前記防犯用受信手
段８の防犯受信出力または前記来客用受信手段６
の来客受信出力で成る３つの出力の論理積出力が
得られたときに防犯警報を行なう防犯警報出力手
段９，１０，１１，１４，１５，１，１７と；前
記モード切換手段１，２，３，４の来客出力ｂ、
セツト出力ｃ及び前記来客用受信手段６の来客受
信出力で成る３つの出力の論理積出力が得られた
ときに来客報知を行なう来客報知手段１２，１
３，１４，１５，１６，１７と；前記モード切換
手段１，２，３，４による来客報知モードの設定
状態で強制的に防犯警戒モードを設定する防犯警
戒セツトスイツチ１８と；該防犯警戒セツトスイ
ツチ１８のセツト操作で得られた警戒セツト信号
ｄと前記モード切換手段１，２，３，４の防犯出
力ａとの論理和を取り出して前記防犯警報出力手
段９，１０，１１，１４，１５，１６，１７に出
力する論理和出力手段２０と；を設けるようにし
たものである。

（作用） このような構成を備えた本発明の防犯受信機に
あつては、モード切換手段による来客報知モード
の設定状態で、防犯回線からの検出信号により防
犯警報を行なわせたい場合には、警戒セツトスイ
ツチを操作するとモード切換手段からの防犯出力
に代えて警戒セツトスイツチの操作による警戒セ
ツト信号が防犯警報出力手段に与えられ、来客報
知モードの設定状態であつても防犯回線からの検
出信号を受けると防犯警報を行なうことができ
る。

（実施例） 図は本発明の一実施例を示した回路ブロツク図
である。

まず構成を説明すると、１は防犯警戒モード、
来客報知モード及びその解除を行なうモード切換
回路であり、モード切換回路１に対しては受信機
前面に設けられた防犯モード選択スイツチ２、来
客報和モード選択スイツチ３及び解除スイツチ４
が接続される。

モード切換回路１は防犯モード選択スイツチ２
を操作すると、防犯出力ａ及びセツト出力ｃをＨ
レベル出力として生じ、また来客報知モード選択
スイツチ３を操作すると来客出力ｂ及びセツト出
力ｃをＨレベル出力として生じ、更に解除スイツ
チ４を操作すると防犯、来客、セツトの各出力
ａ，ｂ，ｃをＬレベルとして解除する。

一方、受信機から引出された来客回線５は来客
用受信回路６に入力接続され、来客回線５に接続
された侵入者検出器からの検出信号を受けたとき
に、来客用受信回路６は来客受信出力（Ｈレベル
出力）を生ずる。また、受信機から引出された防
犯回線７は防犯用受信回路８に入力接続され、防
犯回線７に接続した侵入者検出器からの検出信号
を受けると、防犯用受信回路８は防犯受信出力
（Ｈレベル出力）を生ずる。

防犯用受信回路８の受信出力はANDゲート１
０の一方に入力され、ANDゲート１０の他方の
入力にはANDゲート９の出力が接続される。
ANDゲート９にはモード切換回路１からの防犯
出力ａがORゲート２０を介して入力されると共
に、セツト出力ｃが入力される。

ANDゲート１０の出力は信号処理回路１１に
入力され、信号処理回路１１はANDゲート９，
１０によつてモード切換回路１からの防犯出力
ａ、セツト出力ｃ及び防犯用受信回路８の受信出
力で成る３つの出力の論理積出力が得られたとき
に、防犯警報出力信号を音声合成出力回路１４及
び表示回路１６に出力する。

信号処理回路１１からの防犯警報出力信号を受
けた音声合成出力回路１４は予め定めた防犯警報
用の音声合成信号をスピーカ１５に出力して防犯
警報音を出すようになる。また、表示回路１６は
受信機の表示部１７に設けた防犯警報灯等を点灯
して警報表示を行なうようになる。

一方、来客用受信回路６の受信出力とモード切
換回路１からのセツト出力ｃはANDゲート１２
に入力され、ANDゲート１２の出力は信号処理
回路１３に入力されている。信号処理回路１３に
対しては、更にモード切換回路１より来客出力ｂ
が与えられている。

このため信号処理回路１３はモード切換回路１
から来客出力ｂが与えられていない状態でAND
ゲート１２のＨレベル出力を受けると、信号処理
回路１１と同様に防犯警報出力信号を音声合成出
力回路１４及び表示回路１６に出力して防犯警報
を行なわせるようになる。また、モード切換回路
１より来客出力ｂが与えられている状態でAND
ゲート１２のＨレベル出力を受けると、来客報和
出力信号を音声合成出力回路１４及び表示回路１
６に出力し、このとき音声合成出力回路１４は予
め定めた来客報和の合成音声信号をスピーカ１５
に出力して来客報和を行ない、表示回路１６にあ
つても受信機の表示部１７に来客報知を表示する
ようになる。

即ち、信号処理回路１３はモード切換回路１か
ら来客出力ｂが得られてないときには、セツト出
力ｃと来客受信回路６の受信出力の論理積出力に
基づいて防犯警報信号を出力し、一方、来客出力
ｂが与えられているときには来客出力ｂ、セツト
出力ｃ及び来客用受信回路６の受信出力の３つの
出力の論理積出力に基づいて来客報知出力信号を
発生するようになる。

更に本発明の防犯受信機にあつては、モード切
換回路１による来客報知モードの設定状態で強制
的に防犯回線７による防犯警戒を可能にするた
め、警戒セツトスイツチ１８とORゲート２０を
設けている。

警戒セツトスイツチ１８は来客モードの設定状
態で強制的に防犯回線７のみによる防犯警戒モー
ドを設定するもので、プルアツプ抵抗２１を介し
て電源電圧が供給されており、警戒モード設定ス
イツチ１８のスイツチオン状態でORゲート２０
に対する入力はＬレベルとなるが、来客報和モー
ドで防犯警戒を行ないたい場合には図示のように
警戒セツトスイツチ１８をスイツチオフとする
と、ORゲート２０に対する入力がＨレベルとな
り、来客報知モードの設定状態にあつてはモード
切換回路１からの防犯出力ａが解除されてＬレベ
ルにあることから、この防犯出力ａに代えて警戒
セツトスイツチ１８のスイツチオフによる警戒セ
ツト信号ｂ（Ｈレベル）をORゲート９を介して
ANDゲート２０に入力するようになる。

尚、図示の実施例において、警戒セツトスイツ
チ１８としてはロツクタイプのものを使用する
が、ノンロツクタイプを使用した場合にはORゲ
ート２０の入力段にラツチ回路を設ければよい。

次に、上記の実施例の動作を説明する。

まず、防犯警戒モードを設定したときの防犯警
戒動作を説明する。

防犯警戒モードの設定は防犯モード選択スイツ
チ２をオン操作することで行なわれ、この防犯モ
ード選択スイツチ２のオン操作によるスイツチ信
号を受けてモード切換回路１はＨレベルとなる防
犯出力ａ及びセツト出力ｃを生ずる。防犯出力ａ
はORゲート２０を介してANDゲート９に与えら
れ、またセツト信号ｃは直接ANDゲート９に与
えられることから、ANDゲート９の出力がＨレ
ベルとなり、ANDゲート１０を許容状態とする。
また、セツト出力ｃはANDゲート１２に与えら
れることで、ANDゲート１２も許容状態となる。

この状態で、例えば防犯回線７に接続している
侵入者検出器が侵入者が検出して検出信号を出力
したとすると、防犯回線７からの検出信号は防犯
用受信回路８で受信されてANDゲート１０にＨ
レベルとなる受信出力を生じ、その結果、AND
ゲート１０のＨレベル出力を受けた信号処理回路
１１が防犯警報出力信号を音声合成出力回路１４
及び表示回路１６に出力し、スピーカ１５から音
声合成による盗難警報音が出力されると共に、受
信機の表示部１７に防犯警報表示が行なわれる。

また、来客回線５に接続した侵入者検出器が検
出信号を出力した場合にも、来客用受信回路６が
Ｈレベルとなる受信出力を生じ、許容状態にある
ANDゲート１２を介して信号処理回路１３に受
信出力を与え、このときモード切換回路１からの
来客出力ｂはＬレベルに解除されていることか
ら、信号処理回路１３は信号処理回路１１と同様
防犯警報出力信号を発生して防犯警報を行なうよ
うになる。

次に、来客報知モードを設定した場合の動作を
説明する。

来客報和モードは来客報和モード選択スイツチ
３の操作で行なわれ、来客報和モード選択スイツ
チ３のスイツチ信号を受けたモード切換回路１は
Ｈレベルとなる来客出力ｂ及びセツト出力ｃを生
ずる。モード切換回路１からのセツト出力ｃは
ANDゲート１２に与えられてANDゲート１２を
許容状態とし、また来客出力ｂは信号処理回路１
３に与えられ、信号処理回路１３を来客報和出力
信号の出力状態にセツトする。

この状態で来客回線５に接続した侵入者検出器
からの検出信号が得られると、来客受信回路６が
Ｈレベルとなる受信出力を生じ、セツト出力ｃに
より許容状態にあるANDゲート１２を介して信
号処理回路１３に受信出力が与えられることで、
信号処理回路１３は来客出力ｂに基づいて来客報
知出力信号を音声合成出力回路１４及び表示回路
１６に出力し、スピーカ１５からの音声合成によ
る報知音及び表示部１７の来客報知表示を行な
う。

一方、モード切換回路１から来客出力ｂ及びセ
ツト出力ｃが出されている来客報知モードの設定
状態においては、防犯出力ａが解除されてＬレベ
ルにあることからANDゲート９，１０は禁止状
態に置かれ、この状態で防犯回線７に接続した侵
入者検出器からの検出信号を防犯用受信回路８が
受けて受信出力が生じても防犯警報は行なわれな
い。

そこで、来客報知モードの設定状態において、
防犯回線７からの検出信号による防犯警報を行な
わせるためには、警戒セツトスイツチ１８を図示
のようにスイツチオフとしORゲート２０にＨレ
ベルとなる警戒セツト信号ｄを与える。この警戒
セツトスイツチ１８のスイツチオフで得られた警
戒セツト信号ｄはORゲート２０を介してANDゲ
ート９を許容状態とし、このとき来客報知モード
の設定でセツト信号ｃが出力されていることから
ANDゲート９の出力はＨレベルとなつてANDゲ
ート１０を許容状態とする。従つて、防犯回線７
からの検出信号を受けた防犯用受信回路８が受信
出力を生ずると、受信出力は許容状態にある
ANDゲート１０を介して信号処理回路１１に与
えられ、信号処理回路１１からの防犯警報出力信
号により音声合成による防犯警報及び防犯警報表
示を行なうことができる。

尚、上記の実施例は１回線の防犯回線を例にと
るものであつたが、防犯回線を複数回線設けた場
合も同様であり、この場合には防犯回線毎に警戒
セツトスイツチ１８を設けて適宜の防犯回線を来
客報知モードの設定状態で防犯警戒状態にするこ
とができる。

また、警戒セツトスイツチ１８は各防犯回線共
通とし、防犯回線毎に警戒セツト、警戒解除をで
きるようにしてもよい。

（発明の効果） 以上説明してきたように本発明にあつては、モ
ード切換手段による来客報知モードの設定状態で
防犯回線からの検出信号により防犯警報を行なわ
せたい場合には、警戒セツトスイツチを操作する
とモード切換手段からの防犯出力に代えて警戒セ
ツトスイツチの操作による警戒セツト信号が防犯
警報出力手段に与えられ、来客報知モードの設定
状態にあつても防犯回線からの検出信号を受ける
と防犯警報を行なうことができ、来客報知モード
の設定状態にあつても適宜の防犯回線を使用した
防犯警戒ができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示した回路ブロツク図
である。 １：モード切換回路、２：防犯モード選択スイ
ツチ、３：来客報知モード選択スイツチ、４：解
除スイツチ、５：来客回線、６：来客用受信回
路、７：防犯回線、８：防犯用受信回路、９，１
０，１２：ANDゲート、１１，１３：信号処理
回路、１４：音声合成出力回路、１５：スピー
カ、１６：表示回路、１７：表示部、１８：警戒
セツトスイツチ、２０：ORゲート、２１：プル
アツプ抵抗。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 警戒セツトの操作により防犯出力及びセツト
   出力を生じ、来客報知セツトの操作により来客出
   力及びセツト出力を生じ、更にセツト解除の操作
   により前記各出力を解除するモード切換手段と； 来客回線に接続された侵入者検出器からの検出
   信号を受けたときに来客受信出力を生ずる来客用
   受信手段と； 防犯回線に接続された侵入者検出器からの検出
   信号を受けたときに防犯受信出力を生ずる防犯用
   受信手段と； 前記モード切換手段の防犯出力、セツト出力及
   び前記防犯用受信手段の防犯受信出力または前記
   来客用受信手段の来客受信出力で成る３つの出力
   の論理積出力が得られたときに防犯警報を行なう
   防犯警報出力手段と； 前記モード切換手段の来客出力、セツト出力及
   び前記来客用受信手段の来客受信出力で成る３つ
   出力の論理積出力が得られたときに来客報知を行
   なう来客報知手段と； 前記モード切換手段による来客報知モードの設
   定状態で強制的に前記防犯回線のみによる防犯警
   戒モードを設定する警戒セツトスイツチと； 該警戒セツトスイツチのセツト操作で得られた
   警戒セツト信号と前記モード切換手段の防犯出力
   との論理和を取り出して前記防犯警報出力手段に
   出力する論理和出力手段と； を備えたことを特徴とする防犯受信機。