JPH0479998A - 浴室乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、浴室に設置し、浴室自身を洗濯物の乾燥設備
として利用する目的の乾燥機に関するものである。

従来の技術 本来の入浴目的での利用時間が限られている浴室は、こ
れを洗濯物の乾燥室として利用することが可能である。

というのは、浴室は、入浴またはそれに準する時間以外
は空いていること、濡れたものの取扱いに適しているこ
と、換気扇等の換気用設備が予め設置されていること、
熱源や電源が近くにあることなどの条件を備えているか
らである。

浴室自体を乾燥室として使うために、種々の提案がなさ
れている。たとえば、特公昭５２−１０２９２号公報（
特開昭４９−４３４４１号公報）には、浴室内の空気を
室外に放出する換気流路と、浴室内の空気を室内に戻す
帰還流路を設置し、浴室内の空気を換気時には換気流路
側に、乾燥時には帰還流路側へと切換えるようにした装
置が示されている。そのほか、換気装置と風呂釜の加熱
装置との組合わせで乾燥を行うもの、専用の乾燥用ヒー
ターを取付けるもの、空調設備との組合わせで乾燥を行
うもの、乾燥用空気と他の熱源との熱交換を図るもの、
熱風発生機構に独特の工夫を凝らしたもの、換気装置の
改良に関するもの、乾燥空気の循環経路に除湿機構を設
置するもの、制御機構に関するもの、物干し道具の改良
に関するものなど多数の出願がなされている。

実開昭５８−１４９１９２号公報には、一端に温風導入
口を設け、壁部に多数の通気孔を形成し、さらに周壁上
に適当間隔に引掛は具付き吊下体を設けた筒状体からな
る温風吹出し器具が示されている。

実開昭６３−１５９９１号公報には、天井に設けた収納
部と、該収納部に収納可能な乾燥器本体と、この乾燥器
本体と前記収納部との間に介在して乾燥器本体を昇降自
在に吊下げた昇降器とからなる浴室乾燥装置が示されて
いる。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記特公昭５２−１０２９２号公報に代
表される機構の装置は、乾燥用空気の循環機構として浴
室外に相当の設備を設置する必要があることから、浴室
そのものを改造するか、あるいは家の新築時に設置しな
ければならないという制約があり、簡便さの点でもコス
トの点でも難がある。また、乾燥用空気の吹出し口は浴
室内の壁面などの固定された場所に設定されるため、浴
室内の洗濯物を効果的に乾燥させるためには、浴室内全
体の空間を対象として空気の加熱循環を実施しなければ
ならず、乾燥の迅速性、局部乾燥性および運転コストの
点で難がある。

実開昭５８−１４９１９２号公報や実開昭６３−１５９
９１号公報に開示の浴室乾燥機は、乾燥用空気の吹出し
位置または熱源の配置に工夫が見られるものの、浴室空
間内の所望の場所に乾燥用空気の吹出し口や乾燥用熱源
を配置することが難しく、さらに改良を図る必要がある
。

本発明は、上述のような従来の問題点を解消し、より簡
便かつ効果的に衣類その他の洗濯物を乾燥する装置を提
供することを目的するものである。

課題を解決するための手段 本発明の浴室乾燥機は、浴室（Ｂ）に設置し、浴室ＦＢ
）自身を洗濯物の乾燥室とする乾燥機であって、該乾燥
機が、浴室（Ｂｌの相対向する壁面（Ｗ）、　　ＴＷ）
間に架設しうる伸縮調整可能な走行レール（１）と、温
風吹出し機構部（３）を備えかつ前記走行レール（１１
に支持された状態で移動走行可能な本体部（２）とから
なることを特徴とするものである。

以下本発明の詳細な説明する。

走行レール（１１としては、浴室（Ｂｌの相対向する壁
面（ｌｆＬ　　ｆＷ１間に架設しうる伸縮調整可能なも
のが用いられる。

走行レール（１）は、１条または複数条からなる直線式
とするのが一般的であるが、壁面（１１，ｆＷ１間に架
設しうるものであれば、ループ式、円弧式など非直線式
であってもよい。

本体部（２）には、必須の部材として、温風吹出し機構
部（３）を装備する。この温風吹出し機構部（３）は、
たとえば、浴室（Ｂｌ内の空気を吸引、排出するための
ファン（３２）、該ファン（３２）を稼動させるための
モーター（３３）、および吸引空気を加熱するための加
熱手段（３１）などから構成される。

本体部（２）には、温風吹出し機構部（３）のほかに、
除湿機構部（４）、ハンガー係上部（５）、殺菌手段（
６）などを装備することができる。

ここで除湿機構部（４）としては、たとえば、シリカゲ
ル、活性アルミナ、無水硫酸カルシウム、無水塩化カル
シウム、無水硫酸銅、活性炭、高吸水性高分子、吸水性
不縁布などの無機または有機材料を除湿材料として用い
た機構のものが採用される。

殺菌手段（６）としては、活性炭、イオン交換樹脂、無
機質粒子、不織布のような粒状体や繊維に、殺菌（除菌
、制菌を含む）能力のある物質、たとえばクロラインジ
オキシド、次亜塩素酸ソーダ、サラシ粉、クロラミン、
ニトロフラジン、ニトロフリルアクリル酸アミド、ハラ
ゾーン、臭素、ヨウ素等を担持または反応させて得られ
る殺菌性材料を用いる方式、殺菌能力のある物質を通気
性包材中に収容する方式、オゾン発生装置のように電気
的方式により殺菌性ガスを発生させる方式、紫外線照射
により殺菌を図る方式などが採用される。

本体部（２）あるいはそのほかの適当な個所には、０Ｎ
−ＯＦＦスイッチ、タイマー、強弱切換えまたは冷風へ
の切替えスイッチ、サーモスタット、温度センサー、湿
度センサー等の操作部や制御手段を付設することができ
る。

本体部（２）は、走行レール（１）に移動走行可能に支
持される。そのため、本体部（２）には適宜フック、リ
ング等の支持部材（７）を付設する。通常は本体部（２
）を走行レール（１）に吊持するが、走行レール（１１
に支持される限りにおいて任意の支持方式が採用できる
。支持部材（７）は、走行レール（１）側に設けること
もできる。

本体部（２）の走行は手動で充分であるが、自走式とす
ることもできる。

本発明の乾燥機を適用できる浴室（Ｂ）とじては、比較
的スペースの小さい浴室があげられ、殊に一般家庭用の
浴室やユニットバスへの適用が好ましい。

作　　　用 本発明の乾燥機を浴室ｆＢ）にセットするにあたっては
、まず、走行レール（１）を浴室（Ｂ）の壁面（Ｗ）、
　　（Ｗ）間に架設する。走行レールｆｌ）は伸縮調整
可能になされているので、乾燥機の購入者は自分の浴室
（Ｂｌの壁面（Ｗ）、　　（Ｗ＋間の距離に合わせて容
易に走行レール（１）を架設することができる。ついで
、乾燥機の本体部（２）を走行レール（１）に支持し、
電源との間をつなげば、準備が完了する。この作業はご
く簡単であるので、購入者が自分で行うことができる。

本体部（２）がハンガー係止部（５）を有するときはそ
のハンガー係止部（５）に、ハンガー係止部（５）を有
しないときは別途浴室ＦＢ＋内に設置した竿や紐に洗濯
物をかけ、本体部（２）の温風吹出し機構部（３）を作
動させれば、浴室ＣＢ）が乾燥室となって乾燥が図られ
る０本体部（２）は走行レール（１１に規制されながら
移動走行できるようにされているので、洗濯物の乾燥効
率をあげるべく、必要に応じ本体部（２）を適当な位置
まで移動させることができる。

本体部（２）にさらに除湿機構部（４）を設ければ、吸
引された空気は該除湿機構部（４）によって除湿され、
乾いた空気が浴室（Ｂ）内に供給されるので、より乾燥
に適した環境が得られる。

本体部（２）に殺菌手段（６）を設ければ、吸引された
空気中の雑菌類は該殺菌手段（６）によって殺菌される
ので、乾燥作用との相乗作用により浴室内のカビの発生
が有効に防止できる。

本体部（２）にハンガー係止部（５）を設ければ、洗濯
物をそこにかけて乾燥を行うことができる。

日常の洗濯物は下着類であることが多いので、ユニット
バスを利用するような１入幕しの場合にはこのハンガー
係止部（５）だけで足りることが多い。

本発明の乾燥機は、洗濯物の乾燥目的のほかに、浴室（
Ｂ）自体の乾燥目的に応用することもできる。

実　　施　　例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。

実施例１ 第１図は本発明の乾燥機を浴室（Ｂｌ　にセットした状
態を示した説明図である。

第２図は走行レール（１）の正面図である。

第３図は本体部（２）の正面図であり、一部を切欠き表
示しである。第４図は本体部（２）の断面図である。（
なお第３〜４図においては、走行レル（１）も図示しで
ある。） Ｌｉｋ二互」虹 走行レール（１１は、パイプ状のレール本体（１１）と
該レール本体（１１）に螺着される螺着体（１２）から
なる。

レール本体（１１）の一端（第２図では右端）には、押
圧により該レール本体（１１）を図中の右側の壁面（Ｂ
）に支持させる円盤（１７）が固設されている。レール
本体（１１）の他端（第２図では左端）は、雌螺子の切
られた開放端（１４）となっている。

螺着体（１２）は、レール本体（１１）の開放端（１４
）に螺着される雄螺子部（１３）、螺着体（１２）より
突出したハンドル（１５）を有している。

（１６）は円盤であって、螺着体（１２）のレール本体
（１１）側とは反対側の端部に嵌合するための凹部（１
８）が設けられ、図中の左側の壁面（Ｗｌに挿着される
。

走行レール（１）はこのように構成されているので、該
レール（１）を壁面ＦＷ）、　（Ｗ）間に架設するには
、まず螺着体（１２）の雄螺子部（１３）をレール本体
（１１）の開放端（１４）にねじ込み、その反対側の端
部を円盤（１６）の凹部（１８）に嵌合してから、それ
を所定の壁面（Ｗ）、　（Ｗ）間に位・置させればよい
。ついで、螺着体（１２）を回して引伸せば、円盤（１
６）（１７）は壁面（Ｗ）、　　（Ｗ）に当接し、走行
レール（１）は所定の位置に架設される。

なお、走行レールｆｌｌ　を乾燥機本体部（２）の重量
に打ち勝つように安定して架設するためには、これを壁
面ＦＷ＋、　　ＦＷ）に強く押圧することが必要である
。そこでハンドル（１５）を使って螺着体（１２）が引
き出る方向にそれを回転させると、走行レール（１１）
は伸長し、円盤（１６１，（１７１は壁面（Ｗ）、　（
Ｗ）に強い押圧力を与えるので、走行レール（１１は壁
面［＋、　　（Ｗｌ間に強い力で挿着される。

本体部（２） 本体部（２）は、表面を覆うと共に構造材の役目を担う
ハウジング（２１）、該ハウジング（２１）の上部に一
体的に設けられた本体部（２）懸垂用の支持部材（７）
、ハウジング（２１）の底部に設けたハンガー係止部（
５）でその外体が構成されている。このうちハウジング
（２１）は、胴部用ハウジング（２１ａ）と側部用ハウ
ジング（２１ｂｌ　、　　（２１ｂ＋とに分割されてい
る。

胴部用ハウジング（２１ａ）の上面側には空気吸入口（
２２）が、下部には温風排出口（２３）が設けである。

ハウジング（２１）内部には、空気吸入口（２２）の側
から見て、除湿機構部（４）、殺菌手段（６）、温風吹
出し機構部（３）が順次配置されている。

なお、温風吹出し機構部（３）を最後に配置したのは、
導入空気が湿潤状態であれば湿気の分まで加熱しなけれ
ばならないので、加熱効率が低下するのを防止するため
である。また殺菌手段（６）として後述するオゾン発生
装置を用いた場合は、これを除湿機構部（４）と温風吹
出し機構部（３）との間に配置した方が、オゾン発生に
適した除湿空気を低温で処理できるので、オゾン発生効
率がよ（なる。

上記のうち温風吹出し機構部（３）は、加熱体（３１）
、ファン（３２）およびモーター（３３）で構成されて
いる。ファン（３２）はモーター（３３）と同軸で連結
されているので、モーター（３３）を起動させればファ
ン（３２）が回転し、吸引力が生まれる。加熱体（３１
）はニクロム線またはセラミックスヒークで構成され、
導入された空気はこれに接触しであるいは輻射熱により
加熱される。

除湿機構部（４）は、通気可能な除湿用容器（４２）内
に活性炭やシリカゲルなどの除湿剤（４１）を充填した
ものからなる。

殺菌手段（６）としては、この実施例ではオゾン発生装
置を用いている。オゾン発生装置は、オゾナイザ−と通
称されるものであって、所定の電圧が形成された間隙に
空気を通し、放電させることによりオゾンを発生させる
装置であり、発生したオゾンにより空気が消毒される。

上述のハンガー係止部（５）は、温風排出口（２３）の
近傍に設けられているので、ここにハンガーを係止する
と共に洗濯物をかければ、迅速乾燥ができる。

第１図中、（ｂ）は浴槽、（８）はコード、（８１）は
コード支持部材である。コード（８）は、本体部（２）
内に自動巻込み可能にすることが好ましい。

本体部（２）は、支持部材（７）により摺動自在に走行
レール（１）に懸垂支持されている。支持部材（７）に
は、図示せざる車輪を設けて、本体部（２）の移動走行
をより容易にすることもできる。

ｉ罫 上述のように走行レール（１）を浴室（Ｂｌ内の所定の
位置に架設してから、これに本体部（２）を支持部材（
７）により懸垂し、モーター（３３）を起動すると共に
、殺菌手段（６）としてのオゾン発生装置を起動すると
、浴室（Ｂｌ内の空気はファン（３２）の回転により第
１図の黒塗り矢印のように空気吸入口（２２）から本体
部（２）内に吸引され、除湿機構部（４）、殺菌手段（
６）、熱風吹出し機構部（３）を経て、第１図の白抜き
矢印のように温風排出口（２３）から排出される。

すなわち、本体部（２）内に吸引された湿潤空気は、除
湿機構部（４）において除湿され、殺菌手段（６）にお
いて殺菌されて清浄化され、温風吹出し機構部（３）に
おいて加熱体（３１）により加熱されて温風となり、温
風排出口（２３）から排出される。

排出された温風は、ハンガー係止部（５）に係止された
図示せざるハンガーにかけられた洗濯物に当たって迅速
にこれを乾燥し、さらには浴室ＣＢ＋内に拡散して浴室
ｆＢｊ内全内含体燥する。このように、浴室ＣＢ）内の
空気は乾燥機本体部（２）を介して加熱されながら浴室
（Ｂ）内を循環するので、浴室ｆＢｌ内は洗濯物を乾燥
させるのに適した環境となる。

実施例２ 第５図は本発明の乾燥機の他の一例を示した断面図であ
る。

殺菌手段（６）として、ヨウ素型の塩基性陰イオン交換
樹脂（母体がポリスチレンである塩基性陰イオン交換樹
脂の交換基を３価または５価のヨウ素と置換したもの）
を網状容器に充填したものを用い、かつ除湿機構部（４
）と殺菌手段（６）の位置関係を入れ替えたほかは実施
例１の構成と同じにした。

除湿機構部（４）と殺菌手段（６）の位置関係を入れ替
えたのは、上述の殺菌手段（６）は湿潤状態である方が
空気中の菌類を捕捉しやすく、しかも殺菌剤が水分によ
って粒状体表面で溶出した状態となっている方が殺菌効
果が高いからである。

実施例３ 第６図は本発明の乾燥機のさらに他の一例を示した斜視
図である。

この実施例では、複線型の走行レール＋１＋、　　（１
１を用い、これに本体部（２）を支持している。

実施例４ 第７図は本発明の乾燥機の別の一例を示した正面図であ
る。

この実施例では、支持部材（７）としてのフックを本体
部（２）から分離して設け、本体部（２）との間を連絡
部材（７１）で回動自在に連結しである。

こうすることにより、本体部（２）はその向きを自由に
変えることができる。

発明の効果 本発明の乾燥機は、既存の浴室（Ｂｌへ事後的に簡単に
取り付けることができ、価格的にも著しく有利である。

走行レール（１）は浴室ＩＢ）内の任意の個所に設置で
き、しかも乾燥機の本体部（２）を走行レル（１１に沿
って自在に移動走行できるので、洗濯物の乾燥を最も効
率的に行うことができる。浴室（Ｂ）内の局部的な集中
乾燥も可能である。また乾燥機の不使用時には、入浴等
の邪魔にならない位置に移動させておくことができる。

本発明の乾燥機は、浴室＋Ｂｊ内の天井近くをモルレー
ル電車のように移動走行するものであり、その特異な構
成は機能の点のみならずデザイン的にも顧客の期待に応
えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の乾燥機を浴室ＣＢ＋にセットした状態
を示した説明図である。 第２図は走行レール（１１の正面図である。 第３図は本体部（２）の正面図であり、一部を切欠き表
示しである。第４図は本体部（２）の断面図である。 第５図は本発明の乾燥機の他の一例を示した断面図であ
る６ 第６図は本発明の乾燥機のさらに他の一例を示した斜視
図である。 第７図は本発明の乾燥機の別の一例を示した正面図であ
る。 （１）・・・走行レール、 （１１，）・・・レール本体、　　　（１２）・・・螺
着体、（１３）・・・雄螺子部、　　　（１４）・・・
開放端、（１５）・・・ハンドル、 （１７）・・・円盤、 （２）・・・本体部、 （２１）・・・ハウジング、 （２１ａｌ　・・・胴部用ハウジング、（２１ｂｌ　・
・・側部用ハウジング、（２２）・・・空気吸入口、 （２３）・・・温風排出口、 （３）・・・温風吹出し機構部、 （３１）・・・加熱体、 （３３）・・・モーター （４）・・・除湿機構部、 （４１）・・・除湿剤、 （５）・・・ハンガー係止部、 （６）・・・殺菌手段、 （７）・・・支持部材、 （７１）・・・連絡部材、 （８）・・・コード、 （８１）コード支持部材、 （Ｂｌ　・・・浴室、 （１６）・・・円盤、 （３２）・・・ファン、 （１８）・・・凹部、 （４２）・・・除湿用容器、 ｆｂ） ・・・浴槽。 ｆＷ） ・・・壁面

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、浴室（Ｂ）に設置し、浴室（Ｂ）自身を洗濯物の乾
   燥室とする乾燥機であって、該乾燥機が、浴室（Ｂ）の
   相対向する壁面（Ｗ）、（Ｗ）間に架設しうる伸縮調整
   可能な走行レール（１）と、温風吹出し機構部（３）を
   備えかつ前記走行レール（１）に支持された状態で移動
   走行可能な本体部（２）とからなることを特徴とする浴
   室乾燥機。 ２、本体部（２）が、さらに除湿機構部（４）を備えて
   いる請求項１記載の浴室乾燥機。３、本体部（２）が、
   さらにハンガー係止部（５）を備えている請求項１記載
   の浴室乾燥機。 ４、本体部（２）が、さらに殺菌手段（６）を備えてい
   る請求項１記載の浴室乾燥機。