JPH0478998B2 - - Google Patents

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JPH0478998B2
JPH0478998B2 JP63103629A JP10362988A JPH0478998B2 JP H0478998 B2 JPH0478998 B2 JP H0478998B2 JP 63103629 A JP63103629 A JP 63103629A JP 10362988 A JP10362988 A JP 10362988A JP H0478998 B2 JPH0478998 B2 JP H0478998B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は街路上の電柱や信号灯の脚柱、歩道橋
の橋脚、あるいは路上の配電塔など各種の構築物
の表面に貼着する貼紙防止用シートの製造方法に
関するものである。
[従来の技術] 従来、貼紙防止用シートは灰色又は白色シート
の表面に円錐状突起又は三角錐状突起あるいはこ
れら形状の断面を有する突条を多数設けた合成樹
脂シートが用いられていた(実公昭49−14004号
公報及び実公昭56−30865号公報)。これらの貼紙
防止用シートは貼紙防止性の点では申し分なく、
したがつて、街の美観を損ねる各種貼紙が貼着さ
れ易い上記各所に「貼紙防止」用として多用され
て来ている。
しかし乍ら、自動車交通量の増大と交叉点近傍
における電柱等への衝突事故の多発などに伴い、
これら貼紙防止用シートに対し、単なる「貼紙防
止性」のみではなく、この「貼紙防止用シート」
を貼ることにより、交叉点近傍や狭い路地に、車
の運転上、注意すべき障害物が存在する警告もし
くは注意の喚起を行う性能をも付与せしめるべく
種々の研究が行われ、その結果、貼紙防止用シー
トの表面に再帰反射性を有するガラスビーズ入り
テープを一定間隔で貼つたり(実公昭56−30867
号公報)、ガラスビーズ入り塗料を塗布したり
(実開昭51−157588号公報、特公昭56−31594号公
報)する提案が行われて来た。
しかし乍らこれらの提案ののものは実用上種々
の欠点を有するものが多く、それらの解決が望ま
れていた。
[発明が解決しようとする問題点] 上記提案のうち、実公昭56−30867号公報に記
載のものは「表面に小突起あるいは凹凸を有する
塩化ビニル等の合成樹脂板にて成形し、前記小突
起あるいは凹凸を有する表面に適宜間隔に凹溝を
設け、該凹溝に発光材を付着してなることを特徴
とする標識シート」であつて、「発光材」が「ガ
ラビーズ入りテープ」でその表面は平滑な面を形
成している。したがつて、この平らな「発光材」
部分での光の反射性はすぐれているが、この平ら
な「発光材」部分を利用して貼紙がし易くなり、
貼紙防止性という最も重要な点で支障を来たすも
のとなつている。またこの提案のシートは貼紙防
止性シート表面に適宜間隔を保つてはいるが、表
面全面に亘り発光材を付着させているため、その
製造工程が繁雑であるばかりでなく、非常に高価
なものとなつている。
実開昭51−157588号公報の提案は「基体シート
の上面に接着剤を塗布し、その上に比較的粒径の
大なる透明性ガラス粒子を適宜間隔を保つように
配列・散布した後、更にその表面に透明保護膜を
設けた貼紙防止用シート」であり、貼紙防止効果
をもたらす突起又は凹凸構造を「粒径の大なる透
明性ガラス粒子」で付与させると同時に「光反射
性」もこのガラス粒子で発揮させようという提案
である。しかし乍ら、基体シートに対するガラス
粒子の接着が非常に困難で、電柱等に捲回・貼着
した場合、ガラス粒子の脱落が生じるという欠点
があつた。この欠点は、基体シート捲回・可能な
軟質シートでなければならず、ガラス粒子の粒径
が0.8〜2.0mmと、通常この種の光反射性テープに
用いられるガラス粒子に較べ著しく大きいため、
接着剤による止着が困難な事による。更にガラス
粒子表面の保護膜も、貼紙防止性保持の為に厚塗
りすることが不可能で、ガラス粒子による凹凸形
状を保持する程度に薄く塗布する必要があり、ガ
ラス粒子の脱落防止には殆んど有効でないことも
原因である。
また、特公昭56−31594号公報の提案は〓黒色
系の基体シートの上面に、非黒色系の着色不透明
インキで縞帯模様を印刷し、その印刷面のみに捺
染法によりガラスビーズ入りの透明塗料を塗布し
た後、該シートの上面全面に亘つて塗布又は積層
法により透明保護層を設け、これを加熱軟化せし
めてシート表面に、凹部断面が弧状でありかつ凸
部断面が鋭角錐状となつている凹凸条を適宜の平
行間隔に多数配列した絞押し模様を付すことを特
徴とする縞帯模様の再帰反射部を有する貼紙防止
用シートの製造法。〓であり、且つ〓非黒色系の
着色基体シートの上面に、黒色系不透明インキで
縞帯模様を印刷し、その非印刷面のみに捺染法に
よりガラスビーズ入りの透明塗料を塗布充填した
後、該シートの上面全面に亘つて塗布又は積層法
により透明保護層を設け、これを加熱軟化せしめ
てシート表面に、凹部断面が弧状であり、かつ凸
部断面が鋭角錐状となつている凹凸条を適宜の平
行間隔に多数配列した絞押し模様を付すことを特
徴とする縞帯模様の再帰反射部を有する貼紙防止
用シートの製造法。〓である。この提案の場合、
所謂虎斑模様の付与は貼紙防止シート全体に亘つ
て付され、且つガラスビーズ入り塗料による印刷
も該虎斑模様と同様、全面に亘つて行われる。し
たがつて、多少の模様の歪みや変形は全く問題に
ならかつた。
本来、この種の再帰反射性を有する貼紙防止用
シートにおける再起反射部は、車道側に面する一
部あるいは上方部分又は下方部分など部分的に設
けられていればその目的は達せられる筈で、車の
光が当らない電柱の後部は不要であるし、シート
貼着部全体に設けられている必要は全くない。し
かし乍ら、前記の実公昭56−30867公報号及び特
公昭56−31594号公報ではシート全体に亘り、こ
れらの光反射部が設けられており、徒らに製造工
程を繁雑にし、且つコスト的に高価なものとなつ
ていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明はかかる背景に鑑みてなされたもので熱
可塑性合成樹脂脂裏打シート1の上面に熱活性型
接着剤層2を設け、その上面に捺染法により所定
部分に所定模様状に明色印刷インキにより明色下
地層5を設け、該下地層上部に該下地層と一致さ
せてガラスビーズを混合してなる再帰反射性塗料
4を捺染法により印刷し、更に該再帰反射性模様
上に該再帰反射性模様に一致させて透明性塗料6
を捺染法により印刷した後、これらの模様部以外
の周囲部分を所定形状に裏打シート1と異なる色
彩の印刷インキにより縁取り模様又は枠取り模様
3を捺染法により印刷して裏面シートAを準備
し、この裏面シートを加熱することなしにエンボ
ス装置Eのバツクアツプゴムロール14に接触さ
せつつエンボス装置Eに供給し、一方、別に準備
しておいた熱可塑性合成樹脂製の透明中間シート
Bをタツチロール10,11で加熱ドラム12に
接触させて加熱軟化せしめると同時にその上面を
赤外線ヒーター13で加熱しつつエンボス装置E
に供給し、同時に最上層の防汚染性熱可塑性合成
樹脂フイルムCを加熱しない状態でエンボスロー
ル15に接触させつつエンボス装置に供給し、こ
れらの裏面シートA,透明中間シートB及び防汚
染性フイルム層Cの三者を一体的に積層すると同
時に、防汚染性フイルム・透明中間シート面に所
定模様の絞押し模様Dを付すことを特徴とする貼
紙防止用シートの製造方法である。
本発明で使用される熱可塑性合成樹脂製裏打シ
ート1は軟質塩化ビニル樹脂,EVA,ポリオレ
フイン類あるいはこれらの混合物などで、電柱や
橋脚等に捲回し接着剤等で接着可能な程度の柔軟
性を有するものであり、より好適には塩化ビニル
樹脂に可塑剤,安定剤,充填剤,紫外線吸収剤及
び顔料を加えた不透明軟質シートが好ましい。し
かし乍ら、裏打シートに用いる合成樹脂は次の述
べる熱活性型接着剤2との組合せ、更には透明中
間シート3及び最上層のアクリルフイルムcとの
積層性等を案して選定されるべきである。
本発明において、熱活性型接着剤層2の使用は
重要な意義を有する。第1図及び第4図に示す如
く、本発明の目的は合成樹脂製裏打シート1に対
し限定された形状3に警告模様を付し、その一部
分4に再帰反射性塗料を設けたものであるため、
これらの形状・模様が変形又は形崩れせず、きつ
ちりとした形状・模様に仕上ることが重要な要件
をなる。これらの要件を達成するための技術的手
段として熱活性型接着剤2の使用は重要な要件で
ある。熱活性型接着剤2は裏打シート1と透明中
間シートBとを積層するので両者に対し、接着・
親和性を有する合成樹脂よりなるもので、例えば
東洋紡(株)のバイロンR「200」又は「300」の如き
線状飽和熱可塑性ポリエステル樹脂などが適して
おり、これらを適宜溶剤に溶解した溶液の形で使
用する。この場合ポリメリツクPDIなどのポリイ
ソシアネートを硬化剤として使用することにより
積層後の接着強度をより強力にすることが出来、
非常に有効な熱活性型接着剤として使用できる。
但しこの種の接着剤は専門メーカーから購入する
場合、必ずしもその成分樹脂は明確ではなく、特
定することは困難であるが、要は加熱により活性
化(接着可能な状態に変化)し、被着体とすぐれ
た接着を完結し得るものであれば良い。
本発明の場合、再帰反射性模様部の形成は専ら
捺染法によつて行われる。まず再帰反射性塗料4
を塗布する部分は夜間時に警告又は警戒的な光反
射を行う部分で、すぐれた光反射性が望まれる。
したがつて再帰反射性塗料4の下地となる部分は
白色又はアルミペースト等を添加したシルバーメ
タリツクなどの明色下地5である必要があり、所
定模様に捺染印刷する。再帰反射性塗料4は透明
樹脂バインダー中に200メツシユ〜250メツシユ
(61〜74ミクロン)の分級された球形ガラスビー
ズを添加したもので、任意の着色染料で着色して
も良い。この再帰反射性塗料による模様部4は下
地部5に一致させて、またはやや小さめに捺染す
るとにより明色下地5上に正しく印刷される。こ
の場合下地模様5と再帰反射性模様部4とが一致
しないと、視覚的な仕上りが醜く且つ夜間の再帰
反射光にムラが生じ好ましくない。このガラスビ
ーズ入り塗料の捺染時のスクリーンは使用したガ
ラスビーズの粒径との関係で選択されねばなら
ず、上記の如く200〜250メツシユのガラスビーズ
の場合は150メツシユ(フルイ目開き107ミクロ
ン)が良くあまり目開きの大きいものを用いると
ガラスビーズの重なりが生じて再帰反射性が鈍化
し好ましくない。逆に200メツシユなどのスクリ
ーンでは、目詰りが生じてガラスビーズが捺染さ
れない部分が発生するので使用できない。再帰反
射性塗料4の印刷後の乾燥は充分に行わなければ
ならない。これはガラスビーズの下側や、ガラス
ビーズ間に挾まれた塗料は意外に乾燥されず、も
し、未乾燥部分があると、後で述べるエンボス工
程で泡立ちの原因となるので、この工程での乾繰
は重要である。捺染法では通常捺染台が50℃前後
に加温されているので概ね10〜15分程度で充分乾
燥されるが、常温乾燥では20分以上乾燥させる必
要がある。
再帰反射性印刷部4上には透明性塗料6の印刷
が不可欠である。この透明性塗料6も下地部5及
び再帰反射性塗料部4と一致した模様あるいはや
や大きめに印刷する。この透明性塗料6はガラス
ビーズ層を保護する目的よりも、ガラスビーズ間
の間隙を流動性塗料を用いることにより空隙やピ
ンホール的空所を皆無にし、同時に下地層5、再
帰反射性塗料層4及び透明層6とを一体的にし、
強固な再帰反射性塗膜4にする上で重要である。
もし、この透明層6が無い場合、ガラスビーズ層
上に直接固体の透明中間シートが積層されるの
で、ガラスビーズ間が充分に充填されず、空気泡
を内蔵した空隙が多数生じる結果となる。この空
隙の存在は再帰反射性を妨げる原因となり、その
部分が白化し、すぐれた再帰反射性が得られな
い。これは透明中間層が熱可塑性合成樹脂で、加
熱により溶融軟化するも、高粘性の固体的挙動を
示し、毛細管的スケールの空隙部分を充填するこ
とが不可能な事に起因する。したがつてこの様な
細かい空隙部は流動性の良い透明性塗料でまず充
填しておきマイクロサイズの凹凸部(ガラスビー
ズの配列による凹凸部など)を透明中間シートで
充填することによつて、空隙や空気泡の抱き込み
による再帰反射性の低下を防止せんとするもので
ある。
本発明の場合、この透明性塗料6の捺染印刷の
他に、縁取り模様又は枠取り模様3の印刷が必要
である。これは裏打シート1との区画を画然たら
しめる上でも必要であるし、日中時に車及び歩行
者の注意を喚起する上で虎斑模様などの警告又は
警戒マークとして、判然知らしめる必要があるた
めで裏打シート1色とは異なつた色彩、例えば黒
色や濃褐色などの色で印刷する。この印刷も捺染
法で行うことにより再帰反射性模様部4を正しく
適合した模様が得られる。
この様に裏打シート1上に熱活性型接着剤2、
下地層5、再帰反射性のガラスビーズ印刷模様部
4、透明性塗料6及び枠取り模様3を塗布したシ
ートを裏面シートAとして準備する。
この裏面シートAとは別に透明中間層Bとして
カレンダー法等により熱可塑性合成樹脂による透
明シートを準備する。透明中間シートBは軟質塩
化ビニル樹脂などの透明性がすぐれ、且つ熱積層
性がすぐれている樹脂が適しており、概ね0.8〜
1.0mmの厚さが必要で、2層のシートB1,B2にわ
けてカレンダー法により圧延する。透明中間シー
トB1と透明中間シートB2とは同一配合のシート
でも良く、また表面側を形成するB1層には紫外
線吸収剤などの耐候性安定剤を多めに加えた配合
によるシートを用いても良い。尚、この中間シー
トBは2層にわけなくとも可能であることは当然
である。
最上層を形成する防汚染性フイルムCは
PMMAフイルム、ポリフツ化ビニルフイルムな
ど、透明中間シートB中に含まれる可塑剤などに
侵されず且つフイルム自体の耐候性、耐汚染性が
良く、更に熱可塑性合成樹脂よりなるフイルムで
あることが必要である。PMMAフイルムは加熱
軟化した塩化ビニル樹脂シートとは熱積層が可能
であるがポリフツ化ビニルフイルムの場合はその
侭の状態では熱積層が不可能なので、前述の如き
熱活性型接着剤で予め裏面処理したフイルムを用
いる。
これらの裏面シートA、透明中間シートB、及
び防汚染性フイルムCはエンボス装置Eにより一
体的に積層される。まず裏面シートAはガイドロ
ール16を通し適度のテンシヨン状態でエンボス
装置Eのバツクアツプゴムロール14面に接触さ
せ乍ら供給する。この場合裏面シートAには全く
熱を加えず、適度のテンシヨンを加えて巻きジワ
などを除去する程度でゴムロール面に沿わせてエ
ンボス部に供給する。この方法により枠取り模様
3は全く変形せず、裏打シート1に印刷した原型
を保つた侭、透明間シートBと積層される。
透明中間シートBは貼紙防止の為に深い凹凸模
様を絞押しする必要上から0.8mm以上の厚さが必
要となる為、第7図では0.42mmのシート2枚
(B1,B2)を使用し、予熱ロール(図示せず)を
通した後圧着ロール10,11により加熱ドラム
12に密着して加熱する。加熱ドラム12は通常
蒸気加熱方式で加熱されており、概ね150〜160℃
前後(蒸気圧5〜6Kg/cm2)の温度である。圧着
された中間シート(B1,B2)は更に赤外線ヒー
ター13によりシート表面が190〜210℃前後の温
度まで加熱され、その状態でエンボス装置Eに供
給される。防汚染性フイルムCは12〜50ミクロン
の比較的薄いフイルムで加熱する必要は無く、シ
ワなどの入るのを防止する為のガイドロールを通
した後、金属製エンボスロール15に接触させつ
つエンボス部に供給する。この時点で裏面シート
Aは中間シートBの熱により、その表面に塗布さ
れていた熱活性型接着剤2が活性化し裏面シート
Aの接着剤1を介して透明中間シートBが積層さ
れる。同時に防汚染性フイルムCも190〜210℃の
温度に加熱されている中間シートBの表面に積層
され、瞬時に軟化して積層が行われるのと共に貼
紙防止性の凹凸絞模様(実際には逆絞模様になつ
ている)が彫刻されている金属製エンボスロール
15とバツクアツプゴムロール14間の押圧溶に
より透明中間シートBと共にエンボスされ、貼紙
防止性を有する凹凸絞模様Dが絞付けられる。次
いで冷却ロール(図示せず)を通して冷却された
後所定寸法に裁断される。
[実施例] 本発明の具体的態様を実施例により詳述する。
(1) 裏打ちシート1の圧延 [配合1] 塩化ビニル樹脂(=1300) 100重量部 DOP 55重量部 エポキシ化大豆油 5 〃 安定剤(Ba−Zn粉末状) 5 〃 炭カル(重質) 50 〃 顔料(グレー) 適量 配合1の配合物を通常のカレンダー法により厚
さ0.42mmで幅1350mmのシートに圧延した。
(2) 熱活性型接着剤2の塗布 熱活性型接着剤としてポリエステル系の市販品
を用いた。
接着剤 ハイコープAD−101*1 100 硬化剤(ポリイソシアネート) 10シンナー 適量 約 1000cpsの溶液 *1 特殊色料工業(株)社製 上記溶液を120メツシユの絹目ロールによりグ
ラビヤ塗布機で裏打シート1上に塗布した。平均
塗布量は約12g/m2(wet)であつた。60〜65℃
の乾燥炉で乾燥し、冷却後、ロール上に巻取つ
た。
(3) 捺染 1) 下地層5の捺染 接着剤2を塗布した裏打シート1上に120メツ
シユスクリーンにより、幅27mm、長さ252mmの白
色下地層を21mmの間隔で10本、1350mm幅のシート
の中央に、長手方向に対して1450mm間隔に下地模
様5を捺染した。使用したインキは通常の捺染用
白色インキを用いた。
2) 再帰反射性模様4の捺染 上記の下地層5上に幅25mm、長さ250mmの90メ
ツシユスクリーンによりシンロイヒ(株)社製・ガラ
スビーズ入り黄色塗料「ビームライト#500・イ
エロー」を用いて再帰反射性模様4を捺染した。
3) 透明性塗料層6の捺染 再帰反射模様4上に幅27mm、長さ252mmの透明
性塗料層6を120メツシユのスクリーンで塗布し
た。この透明性塗料は固型分30%のアクリル系ク
リヤー溶液であつた。
4 枠取り模様3の捺染及び裏面シートA 上記1)〜3)の捺染終了後、上記2)の再帰
反射性模様と同じ寸法の模様部以外の部分で、且
つ枠取り寸法が320mm×510mmの黒色枠取り模様3
を120メツシユスクリーンにより捺染し、裏面シ
ートAを得た。
(4) 透明中間シートBの圧延 [配合2] 塩化ビニル樹脂(=1300) 100重量部 DOP 55 〃 エポキシ化大豆油 5 〃 安定剤(Ba−Zn系液状) 3.0 〃 紫外線吸収剤 0.2 〃 配合2による混合物を通常のカレンダー法によ
り、厚さ0.42mm幅、1350mmのシートに圧延した。
(5) 防汚染性フイルムC 防汚染性フイルムとして、三菱レイヨン(株)製の
厚さ35ミクロンで幅1250mmのアクリルフイルム、
アクリルプレンH−35を使用した。このフイルム
は熱活性型接着剤は不要で熱により塩化ビニルシ
ートに容易に積層するタイプのものである。
(6) エンボス装置Eによる積層及びエンボス 裏面シートA、第1透明中間シートB1,第2
透明中間シートB2及び防汚染性アクリルフイル
ムCを第7図に模式的に示したエンボス装置Eに
セツトし、これらを一体的に積層すると同時に凹
凸絞模様を付す。
この場合、裏面シートAと透明中間シートBと
は同一幅であるため同一位置で積層し、表面のア
クリルフイルムはこれらシートの一側にエンボス
後、貼合せ耳部を形成する凹凸絞を付さない重ね
代分Gを残してフイルム端部を合せて積層する。
凹凸絞は高さが約1.0mmで1平方センチ当り6個
の円錐形状突起の紋模様であつた。
この積層・エンボス工程により積層エンボスシ
ートは長手方向にやや延長し、幅方向がやや狭く
なり、枠取り模様が320mm×510mmから350×500mm
になつたが、形状の歪みや配列の乱れは全くなく
きつちりした虎斑模様が得られた。
(7) 寸法カツト 上記(6)の工程で得られたシートを第1図に示す
ように50mm幅の重ね代Gを有する1200mmW×1700
mmLのシートにカツトした。この貼紙防止用シー
トは交叉点近傍の電柱に車道側に虎斑模様を向け
て貼着することにより、日中は虎斑マークで歩行
者の注意を起し、夜間は黄色の再帰反射光により
ドライバーの注意を起するのに適していた。
[発明の効果] 本発明の方法による第1の効果は裏面シートを
全く加熱することなくエンボス装置に供給し、透
明中間シートを積層するので捺染模様の変形や歪
みが全く生じないことにある。従来、この種の貼
紙防止用シートは裏打シート裏面に変形防止の為
に織布や紙などの「変形防止用補強材」を用いて
いたが、本発明の方法によればかかる補強材が不
要であり、補強材のない裏面シートで貼紙防止用
シートが製造出来る。
本発明の方法による第2の効果は裏打シート面
に熱活性型接着剤層を設けたことにより、第1の
効果の枠取り模様の変形や歪みの全くない加工が
可能となつたばかりでなく、裏面シートと透明中
間シートとが、確実に且つ強固に積層することが
可能となる。
本発明の方法による第3の効果はガラスビーズ
入りの再帰反射性塗膜4上に透明性塗膜を捺染法
で設けたことのより、ガラスビーズ間の毛細管に
近い間隙まで透明塗料が入り込み、この部分が空
気泡を内蔵した空隙となつて残留するのを防ぐと
共に、ガラスビーズ上面の鋭い凹凸を透明塗料
で、なだらかな凹凸にすることによつてこの上面
に積層される透明中間シートが容易に、且つ空隙
を内蔵することなく確実な積層が可能となる。
本発明の方法による第4の効果はガラスビーズ
入り塗料による再帰反射性模様を貼紙防止用シー
トの中央に位置せしめることにより、その周囲は
裏打シート、接着剤層及び透明中間シート層とに
よる積層部であるため、再帰反射性模様部への雨
水の侵入や空気の侵入が全くなくなり、これらに
よる劣化や効果の低減が全くなく、且つその切断
端末からの剥離や、再帰反射性模様部の損傷が皆
無となる。
本発明の方法の第5の効果は貼紙防止用シート
の最上層に防汚染性フイルム層を凹凸紋部に追随
させて設けたことにある。一般に屋外設置物はそ
の表面の凹凸模様が大きく緻密な程、塵埃や車が
出す煤煙等による汚染を受け易い。したがつて1
平方センチ当り6個の突起があり、その突起高さ
が、1.0mmという大きく且つ緻密な凹凸模様の貼
紙防止用シートの場合には、これらの汚染物によ
る汚染は極めて著しい。しかし乍ら、本発明の方
法の如く、防汚染性がすぐれているアクリルフイ
ルム又はポリフツ化ビニルフイルムが有る場合に
は、これらの汚染物の付着は極めて少なく、仮に
風などの影響で部分的に堆積が生じても雨水等に
よつて簡単に流出・除去されるをもつて大きな凹
凸が緻密に存在しても汚染されることはない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の貼紙防止用シートの製造方法の
一実施例を示すもので第1図は製造されたシート
の模様部を表わす平面図、第2図は2−2線に沿
える断面図、第3図はその拡大断面図、第4図乃
至第7図は工程図である。Aは裏面シート、Bは
透明中間シート、Cは防汚染性フイルム層、Dは
絞押し模様、1は裏打シート、2は接着剤層、3
は縁取り又は枠取り模様、4は再帰反射性塗料、
5は明色下地層、6は透明性塗料である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱可塑性合成樹脂製裏打シートの上面に熱活
    性型接着剤層を設け、その上面の所定部分に明色
    印刷インキを所定模様状に捺染法により明色下地
    層を設け、該下地層上部に該下地層と一致させて
    ガラスビーズを混合してなる再帰反射性塗料を捺
    染法により印刷し、更に該再帰反射性模様上に該
    再帰反射性模様に一致させて透明性塗料を捺染法
    により印刷した後、これらの模様部以外の周囲部
    分に、裏打シートと異なる色彩の印刷インキによ
    り所定形状の縁取り模様又は枠取り模様を捺染法
    により印刷して裏面シートを準備し、この裏面シ
    ートを加熱することなしにエンボス装置のバツク
    アツプゴムロールに接触させつつエンボス装置に
    供給し、一方、別に準備しておいた熱可塑性合成
    樹脂製の透明中間シートをタツチロールで加熱ド
    ラムに接触せさて加熱・軟化せしめると同時にそ
    の上面を加熱しつつエンボス装置に供給し、同時
    に最上層の防汚染性熱可塑性合成樹脂フイルムを
    加熱しない状態でエンボスロールに接触させつつ
    エンボス装置に供給し、これらの裏面シート、透
    明中間シート及び防汚染性フイルム層の三者を一
    体的に積層すると同時に、防汚染性フイルム・透
    明中間シート面に所定模様の絞押し模様を付すこ
    とを特徴とする貼紙防止用シートの製造方法。
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