JPH047738B2 - - Google Patents

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JPH047738B2
JPH047738B2 JP9171384A JP9171384A JPH047738B2 JP H047738 B2 JPH047738 B2 JP H047738B2 JP 9171384 A JP9171384 A JP 9171384A JP 9171384 A JP9171384 A JP 9171384A JP H047738 B2 JPH047738 B2 JP H047738B2
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JP
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hypochlorite
sulfoxide
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sodium
compound
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JP9171384A
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JPS60239460A (ja
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Menehin Mariano
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Zambon SpA
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Zambon SpA
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスルホキシド基を有する薬理学的活性
化合物の製造方法に関する。
チオエーテルをスルホキシドに酸化すると常に
ある程度の量の対応するスルホンを生じることが
知られている。スルホンの量は基質、使用反応
剤、酸化反応を実施する条件により変る。しかし
ながら人間に用いる医薬を作る場合、小量のスル
ホンといえども望ましからざる副生成で、分別結
晶をくり返してそれを除去することは大量の薬理
学的活性生成物(スルホキシド)の損失を併う。
次亜塩素酸塩が緩かなアルカリ性の条件でチオ
エーテルをスルホンに酸化することは知られてい
る(エーイーウツド等、ジヤーナル オブ ジ
アメリカンケミカルソサイエテイー50(1928)
1226〜8頁)。
今回アルカリ性媒体中次亜塩素酸塩を用いる容
易で実際的な安価な選択的方法によりチオエーテ
ルをスルホキシドに酸化しうることが見出され
た。
従つて本発明の目的はPH10以上で次亜塩素酸塩
を用いる酸化反応を実施することからなるチオエ
ーテルからスルホキシドへの酸化のための選択的
方法を提供することである。
本発明方法で好都合に製造せられる薬理学的活
性化合物にはエスプロキン、メゾリダジン、オク
スフエンダゾール、オプロマジン、ペルフエナジ
ンスルホキシド、スルフインピラゾン、スリンダ
ツク、スルホキシフエンおよびチクサノツクス
(メルクインデツクス1983年第10版;インデツク
ス ノミナム1982;USANアンドUSPデイクシ
ヨナリー オブ ドラツグ ネームズ,エム シ
ー グリフイス,ユナイテツド ステート フア
ルマコペイアル コンベンシヨン インコーポレ
ーテツド,ロツクビレ(米国)1981参照)があ
る。
ある種ペニシリンのスルホキシド誘導体はセフ
アロスポリン製造原料として有用である(ケミカ
ルレビユー76,133〜115(1976))。
本発明方法は特に選択的であるということ以外
に、過酸、パーオキシ化合物の如き一般に用いら
れている酸化剤の大部分のものより安価な酸化剤
の使用を可能とする。過酸化水素が競争しうる唯
一のものであるが、他の全てのパーオキシ化合物
と同様、場合によつては爆発性副反応を併う欠点
がある。
酸化さるべき基質が相互作用する他の官能基、
例えば相互作用により過酸を作るカルボキシル基
を有する場合特に問題となる。
カルボキシル基を有する化合物の例はスリンダ
ツクおよびチクサノツクスである。
本発明方法は適当な稀釈剤好ましくは水中で、
次亜塩素酸塩をチオエーテルに加え、あるいはそ
の逆に、00〜40℃の温度で実施せられる。
チオエーテルと次亜塩素酸塩は1:1のモル比
で用いることが好ましい。次亜塩素酸ナトリウム
の如きアルカリ金属ヒポクロライドが本発明方法
に好適である。
本発明方法がPH10〜12で実施せられる際には、
次亜塩素酸塩をチオエーテルに徐々に加えること
が好ましく、またPH12より大ではチオエーテルを
次亜塩素酸塩に加えることができこの場合の添加
は迅速に行うこともできる。
アルカリ性媒体は水酸化ナトリウムあるいは水
酸化カリウムの水溶液あるいは炭酸ナトリウムあ
るいは炭酸カリウムの水溶液でありうる。次亜塩
素酸塩溶液の塩基度は酸化さるべき基質に応じ充
分である。
チオエーテルが水に難溶あるいは不溶の場合、
反応稀釈剤は水と、水混和性で次亜塩素酸塩に対
し不活性な有機溶媒との混合物でありうる。好適
な溶媒にはメタノール、エタノール、ジオキサン
が包含される。
またチオエーテルからスルホキシドへの酸化が
ジアルキルスルホキシド例えばジメチルスルホキ
シドの存在下に好適に実施せられることも見出さ
れた。
これはPH10〜12で反応を行わせる場合および/
または過剰の次亜塩素酸塩を用いる場合に特に有
用である。
使用せられるジアルキルスルホキシドの量はチ
オエーテル1モルに対し3〜20モルである。
チオエーテルの酸化で形成せられるスルホキシ
ドは常法で分離せられる。
本発明方法は非常に選択的であるため極めて好
都合である。
唯一の結果はチオエーテル基の対応するスルホ
キシドへの酸化である。
望ましからざるスルホンの生成は事実上回避せ
られる。また酸化さるべき化合物は炭素−炭素二
重結合あるいはカルボキシル基など本発明にかか
る酸化を阻害しない他の官能基(これらは異なつ
た反応条件下ならびにことなつた酸化剤ではエポ
キシドあるいはパーオキシ酸などの望ましからざ
る副生物を作る)を含みうる。
本発明方法は薬理学的活性化合物の製造に特に
有用である。というのはその場合高度の選択性が
要求されるし、また屡々こういつた薬理学的活性
化合物は各種の官能基を有するからである。
しかしながら本発明方法で他のスルホキシドを
作ることも本発明範囲に含まれるものである。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例1〜5は式 で示されるスリンダツクとして知られる化合の製
法に係る。
スリンダツクを選んだのはそれが二重結合、カ
ルボキシル基などの各種官能基を有し、本発明方
法の高度の選択性を示すのに好都合だからであ
る。
酸化反応後、反応混合物を処理することにより
スリンダツクを高収率且つ高純度で得ることがで
きる。
実施例 1 5−フルオロ−2−メチル−〔(4−メチルスル
フイニル)−フエニル〕メチレン−1H−インデ
ン−3−酢酸(1)の製法。
10g(0.02937モル)の5−フルオロ−2−メ
チル−1−〔(4−メチルチオ)−フエニル〕−メチ
レン−1H−インデン−3−酢酸()を水200g
に懸濁させたものを、PH12〜13の液が得られるよ
うな割合の30%水酸化カリウム水溶液で処理し
た。
次に次亜塩素酸ナトリウム36.44g(タイター
6%;0.02937モル)を室温で30分間撹拌し、次
いで10%塩酸60g中に滴下した。沈澱物(化合物
)を過し、水洗し、60℃でオーブン中真空乾
燥し、生成物10.2gを得た。純度は99%以上であ
つた。
実施例 2 水(190g)、ジメチルスルホキシド(10g;
0.128モル)および化合物(10g;0.02937モ
ル)からなる混合物に30%水酸化カリウム水溶液
11.79gを徐々に加えた。
こうして得られた溶液(PH13)に次亜塩素酸ナ
トリウム40.98g(タイター5.49%;0.03022モル)
を滴下した。添加終了後、溶液を30分間撹拌し、
次いで10%塩酸60g中に滴下した。沈澱物を過
し、水洗し、60℃で真空オーブンで乾燥させ、純
度99%以上の化合物10.2gを得た。
実施例 3 水(200g)、炭酸カリウム(10g;0.07235モ
ル)および化合物(10g;0.02937モル)を混
合して得た溶液に次亜塩素酸ナトリウム(36.44
g;タイター60%;0.02937モル)を室温で30分
以内に加えた。添加終了後、溶液を30分間撹拌
し、次に10%塩酸60gに滴下した。
得られた沈澱物を過し、水洗し、オーブン中
60℃真空で乾燥させ、純度99%以上の化合物10
gを得た。
実施例 4 水(190g)、ジメチルスルホキシド(10g;
0.128モル)、炭酸カリウム(10g;0.07235モル)
および化合物(10g;0.02937モル)を混合し
て得られる溶液を次亜塩素酸ナトリウム(24.27
g;タイター10.81%;0.03524モル)と室温で30
分間かきまぜた。添加終了後、溶液を30分間撹拌
し、次に10%塩酸60g中に滴下した。得られた沈
澱を過し、水洗し、60℃で真空オーブン中乾燥
させ、純度99%以上の化合物を10.26g得た。
実施例 5 化合物10g(0.02937モル)を、水酸化カリ
ウム4.65g、次亜塩素酸ナトリウム36.44g(タ
イター6%;0.02937モル)、水200gの溶液に室
温で10分以内に加えた。
得られた溶液を30分間撹拌し、次いで10%塩酸
60gに滴下した。
得られた沈澱を過し、水洗し、オーブン中60
℃真空で乾燥して純度99%以上の化合物を10.3
g得た。
実施例 6 メチルスルフイニルベンゼン(C6H5−SO−
CH3)の製造。
メチル−フエニル−サルフアイド(6.2g)を
水(2ml)およびジオキサン(98ml)にとかした
溶液に、20℃(外浴温)で撹拌下、次亜塩素酸ナ
トリウム(88.69g、タイター4.19%;PH12.5)を
30分で加えた。
反応混合物をさらに20℃で20分間撹拌した。次
にジオキサンを減圧で蒸発させ、残渣を水(50
ml)で稀釈し、ジクロロメタン30mlづつで2回抽
出した。
抽出液を合わせ、水(30ml)で洗い、硫酸ナト
リウムで乾燥させた。
減圧で溶媒を蒸発させ純度99%以上の所望生成
物(6g)を得た。
実施例 7 ベンジル−フエニル−スルホキシドの製造。
ベンジルフエニルサルフアイド(0.5g)をジ
オキサン(20g)と水(2.5g)にとかした溶液
に、20℃で撹拌下、次亜塩素酸ナトリウム(6.16
g,タイター4.37%)を30分で加えた。
反応混合物を同温でさらに20分間撹拌し、次い
で実施例6に如く処理した。
純度99%以上の所望生成物(0.5g)を得た。
実施例 8 実施例7記載の方法によりエチル−フエニル−
サルフアイド(0.5g)がエチルスルフイニルベ
ンゼンに酸化された。(収率93%、純度99%以上)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 対応するチオエーテルをPH10以上のアルカリ
    性媒体中00〜40℃で次亜塩素酸塩で酸化すること
    を特徴とするスルホキシド基を有する化合物の製
    造方法。 2 製造さるべき化合物がエスプロキン、メゾリ
    ダジン、オクスフエンダゾール、オプロマジン、
    ペルフエナジンスルホキシド、スルフインピラゾ
    ン、スリンダツク、スルホキシフエンならびにチ
    クナノツクスからなる群より選ばれる特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 3 反応がジアルキルスルホキシドの存在下に実
    施せられる特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 チオエーテル1モルに対しジアルキルスルホ
    キシド3〜20モルが使用せられる特許請求の範囲
    第3項記載の方法。 5 ジアルキルスルホキシドがジメチルスルホキ
    シドである特許請求の範囲第4項記載の方法。 6 次亜塩素酸塩が次亜塩素酸ナトリウムである
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 7 アルカリ性媒体が水酸化ナトリウムあるいは
    カリウムの水溶液あるいは炭酸ナトリウムあるい
    はカリウムの水溶液である特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 8 反応媒体が水と混和性であるが次亜塩素酸性
    に対し不活性な有機溶媒と水との混合物からなる
    特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP9171384A 1984-05-08 1984-05-08 スルホキシド基を有する薬理学的活性化合物の製造方法 Granted JPS60239460A (ja)

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