JPH0477158B2 - - Google Patents
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- JPH0477158B2 JPH0477158B2 JP61115091A JP11509186A JPH0477158B2 JP H0477158 B2 JPH0477158 B2 JP H0477158B2 JP 61115091 A JP61115091 A JP 61115091A JP 11509186 A JP11509186 A JP 11509186A JP H0477158 B2 JPH0477158 B2 JP H0477158B2
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- outer ring
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- metal outer
- insulating plate
- glass
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R2201/00—Connectors or connections adapted for particular applications
- H01R2201/10—Connectors or connections adapted for particular applications for dynamoelectric machines
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本発明は密閉型圧縮機の気密端子に関する。
(ロ) 従来の技術
一般に、密閉型圧縮機に使用される気密端子
は、密閉容器内において冷媒や油で浸されるた
め、耐冷媒性や耐油性に優れ、しかも、端子ピン
を強固に支持しておくことが可能な絶縁体として
ガラスを使用している。具体的には、実公昭56−
16777号公報等に記載され第6図に示すように、
ガラス20を、金属外環21の筒状部22内の透
孔23と端子ピン24との間に封着することによ
り、端子ピン24を密閉容器25の内外で気密絶
縁的に貫設している。しかしながら斯る構造の気
密端子には以下に説明する問題があつた。
は、密閉容器内において冷媒や油で浸されるた
め、耐冷媒性や耐油性に優れ、しかも、端子ピン
を強固に支持しておくことが可能な絶縁体として
ガラスを使用している。具体的には、実公昭56−
16777号公報等に記載され第6図に示すように、
ガラス20を、金属外環21の筒状部22内の透
孔23と端子ピン24との間に封着することによ
り、端子ピン24を密閉容器25の内外で気密絶
縁的に貫設している。しかしながら斯る構造の気
密端子には以下に説明する問題があつた。
すなわち、密閉容器25内の冷媒や油中には、
容器の溶接時やピストンの摺動摩耗等で生ずる鉄
粉や銅粉等の金属粉が混在している。そして、こ
れら金属粉は冷媒によつて容器内の各部に運ばれ
て附着し、気密端子のガラス20表面にも附着す
る。ガラス表面に附着する金属粉の量が多くな
り、しかも圧縮機の再始動時等に端子に大きな電
圧が印加されると、該金属粉を介して端子ピン2
4と筒状部23の間でスパークがとび、漏電や端
子の破損といつた事故になる。
容器の溶接時やピストンの摺動摩耗等で生ずる鉄
粉や銅粉等の金属粉が混在している。そして、こ
れら金属粉は冷媒によつて容器内の各部に運ばれ
て附着し、気密端子のガラス20表面にも附着す
る。ガラス表面に附着する金属粉の量が多くな
り、しかも圧縮機の再始動時等に端子に大きな電
圧が印加されると、該金属粉を介して端子ピン2
4と筒状部23の間でスパークがとび、漏電や端
子の破損といつた事故になる。
また、上記の問題に対処するものとして、実公
昭51−9697号公報に記載され第7図に示したも
の、特開昭60−74942号公報に記載され第8図に
示したもの、及び、実公昭51−43444号公報に記
載され第9図に示したものが夫々提案されてい
る。
昭51−9697号公報に記載され第7図に示したも
の、特開昭60−74942号公報に記載され第8図に
示したもの、及び、実公昭51−43444号公報に記
載され第9図に示したものが夫々提案されてい
る。
まず、第7図のものは、密閉容器30の内部に
露出するガラス31の表面と、金属外環32の内
面とに、エポキシ樹脂のコーテイング層33を形
成したものである。これは、コーテイング層33
をエポキシ樹脂とすることによりその表面をなめ
らかに形成することができるため、金属粉の附着
量を減少させることができ、上述したスパークの
防止には有効である。
露出するガラス31の表面と、金属外環32の内
面とに、エポキシ樹脂のコーテイング層33を形
成したものである。これは、コーテイング層33
をエポキシ樹脂とすることによりその表面をなめ
らかに形成することができるため、金属粉の附着
量を減少させることができ、上述したスパークの
防止には有効である。
また、第8図のものは、金属外環40の開口端
に、難燃性樹脂で形成した絶縁劣化防止板41を
当接させたものである。これは、圧縮機のモータ
ーが焼損した場合に生ずる炭化物が、ガラス42
の表面に附着するのを低減できるため、絶縁劣化
の防止には有効である。
に、難燃性樹脂で形成した絶縁劣化防止板41を
当接させたものである。これは、圧縮機のモータ
ーが焼損した場合に生ずる炭化物が、ガラス42
の表面に附着するのを低減できるため、絶縁劣化
の防止には有効である。
更にまた、第9図のものは、金属外環50の開
口端に、端子ピン51を被うように保護カバー5
2を嵌着したものである。これは、保護カバー5
2によつて該カバー内への金属粉や異物の侵入を
防止し、ガラス53の表面に金属粉が附着するの
を防止している。
口端に、端子ピン51を被うように保護カバー5
2を嵌着したものである。これは、保護カバー5
2によつて該カバー内への金属粉や異物の侵入を
防止し、ガラス53の表面に金属粉が附着するの
を防止している。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点
しかしながら、上述したいずれのものも以下の
ような問題があり、改善策が要望されている。
ような問題があり、改善策が要望されている。
まず、第7図のものは、エポキシ樹脂のコーテ
イング層33をガラス31の表面に密着させてい
るため、金属外環32の筒状部34と端子ピン3
5との間の絶縁距離(電気力線の強いガラス表面
における筒状部と端子ピンとの距離)はあまり変
わらず、また、端子ピン35に電圧が印加される
と筒状部34の端部に生ずる静電気によつて該筒
状部付近のコーテイング層33に金属粉が吸着さ
れ易く(筒状部付近がもつとも電気力線が強いた
め)、依然としてガラス31の表面上のコーテイ
ング層33に金属粉が附着してしまい、端子ピン
35と金属外環32との間で生ずるスパークを確
実に防止できるものとは言えなかつた。
イング層33をガラス31の表面に密着させてい
るため、金属外環32の筒状部34と端子ピン3
5との間の絶縁距離(電気力線の強いガラス表面
における筒状部と端子ピンとの距離)はあまり変
わらず、また、端子ピン35に電圧が印加される
と筒状部34の端部に生ずる静電気によつて該筒
状部付近のコーテイング層33に金属粉が吸着さ
れ易く(筒状部付近がもつとも電気力線が強いた
め)、依然としてガラス31の表面上のコーテイ
ング層33に金属粉が附着してしまい、端子ピン
35と金属外環32との間で生ずるスパークを確
実に防止できるものとは言えなかつた。
また、第8図のものは、絶縁劣化防止板41を
金属外環40の開口端に当接させる構造であるた
め、密閉容器43内の圧力変動によつて前記防止
板41がばたつき易く、該防止板と金属外環40
の間に生ずる〓間から金属粉を含んだ冷媒や油が
侵入し、結局、ガラス42の表面に金属粉が附着
してしまうという問題点があつた。
金属外環40の開口端に当接させる構造であるた
め、密閉容器43内の圧力変動によつて前記防止
板41がばたつき易く、該防止板と金属外環40
の間に生ずる〓間から金属粉を含んだ冷媒や油が
侵入し、結局、ガラス42の表面に金属粉が附着
してしまうという問題点があつた。
更にまた、第9図のものは、保護カバー52に
よつて気密端子の密閉容器54内側を完全に被つ
ているため、該カバー内に金属粉が侵入するのは
防止できるが、該カバーは端子ピン51をも包括
する構成なのて保護カバー52自体が大型とな
り、密閉容器54内の狭いスペースには取付けら
れず圧縮機を大型化させてしまうと共に、リード
線55と端子ピン51との接続は、保護カバー5
2内のソケツト56に端子ピン51の位置を合わ
せつつカバー52を金属外環50に嵌め込まなけ
ればならないため、接続作業性が悪いという問題
があつた。
よつて気密端子の密閉容器54内側を完全に被つ
ているため、該カバー内に金属粉が侵入するのは
防止できるが、該カバーは端子ピン51をも包括
する構成なのて保護カバー52自体が大型とな
り、密閉容器54内の狭いスペースには取付けら
れず圧縮機を大型化させてしまうと共に、リード
線55と端子ピン51との接続は、保護カバー5
2内のソケツト56に端子ピン51の位置を合わ
せつつカバー52を金属外環50に嵌め込まなけ
ればならないため、接続作業性が悪いという問題
があつた。
本発明は斯る点に鑑みてなされたもので、ガラ
スの表面に金属粉が附着するのを防止するだけで
なく、金属外環の静電気によつてガラス表面に吸
着する金属粉も減少させ、端子ピンと金属外環と
の間で生ずるスパークの発生、これによる漏電や
端子の破損を確実に防ぐのみならず、気密端子自
体を大型にすることなく、しかも、簡単な構造、
装着作業性も良好で上述の効果を達成し得る気密
端子を提供することを目的とする。
スの表面に金属粉が附着するのを防止するだけで
なく、金属外環の静電気によつてガラス表面に吸
着する金属粉も減少させ、端子ピンと金属外環と
の間で生ずるスパークの発生、これによる漏電や
端子の破損を確実に防ぐのみならず、気密端子自
体を大型にすることなく、しかも、簡単な構造、
装着作業性も良好で上述の効果を達成し得る気密
端子を提供することを目的とする。
(ニ) 問題点を解決するための手段
本発明は、透孔とこの透孔を囲む筒状部とを有
する金属外環を備え、この金属外環の透孔にガラ
スを介して端子ピンを機密絶縁的に封着してな
り、密閉容器を貫通して該容器に固着された密閉
型圧縮機の気密端子において、前記金属外環の密
閉容器内側に、端子ピンの外周面、筒状部の外周
面、及び金属外環の内周面に密着し、かつ、ガラ
ス表面との間に隙間が形成されるような合成樹脂
の薄板からなる絶縁板を装着したものである。
する金属外環を備え、この金属外環の透孔にガラ
スを介して端子ピンを機密絶縁的に封着してな
り、密閉容器を貫通して該容器に固着された密閉
型圧縮機の気密端子において、前記金属外環の密
閉容器内側に、端子ピンの外周面、筒状部の外周
面、及び金属外環の内周面に密着し、かつ、ガラ
ス表面との間に隙間が形成されるような合成樹脂
の薄板からなる絶縁板を装着したものである。
(ホ) 作用
本発明の密閉型圧縮機の気密端子は上記の手段
により、合成樹脂製の絶縁板でガラスの表面を密
封して被うことができ、しかも、絶縁板とガラス
の表面との間には距離がおかれているので、電気
力線のもつとも強いガラス表面から絶縁板をある
程度離すことができ(筒状部と端子ピンとの間の
絶縁距離を長くすることができ)、これにより、
単に、金属粉のガラス表面への附着を防ぐことだ
けでなく、筒状部の端部で生じ絶縁板の表面に働
く静電気の吸引作用を弱めることができ、筒状部
付近で絶縁板に附着しようとする金属粉も減少さ
せることができるようにして、端子ピンと金属外
環との間で生ずるスパークやこれによる漏電、端
子の破損を確実に防止している。更に、絶縁板
は、金属外環の内部に装着されるため、気密端子
が大型になるようなことはなく、また、絶縁板
は、金属外環の内周面及び端子ピンの外周面に密
着する構造といつても、該板は合成樹脂の薄板で
形成されているため、該絶縁板の装着に際しては
該板を手作業で金属外環内へ押し込むだけで簡単
に固定しておくことができ、しかも、挿入作業は
端子ピンを案内ピンとすることにより容易に行な
える。
により、合成樹脂製の絶縁板でガラスの表面を密
封して被うことができ、しかも、絶縁板とガラス
の表面との間には距離がおかれているので、電気
力線のもつとも強いガラス表面から絶縁板をある
程度離すことができ(筒状部と端子ピンとの間の
絶縁距離を長くすることができ)、これにより、
単に、金属粉のガラス表面への附着を防ぐことだ
けでなく、筒状部の端部で生じ絶縁板の表面に働
く静電気の吸引作用を弱めることができ、筒状部
付近で絶縁板に附着しようとする金属粉も減少さ
せることができるようにして、端子ピンと金属外
環との間で生ずるスパークやこれによる漏電、端
子の破損を確実に防止している。更に、絶縁板
は、金属外環の内部に装着されるため、気密端子
が大型になるようなことはなく、また、絶縁板
は、金属外環の内周面及び端子ピンの外周面に密
着する構造といつても、該板は合成樹脂の薄板で
形成されているため、該絶縁板の装着に際しては
該板を手作業で金属外環内へ押し込むだけで簡単
に固定しておくことができ、しかも、挿入作業は
端子ピンを案内ピンとすることにより容易に行な
える。
(ヘ) 実施例
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
1は気密端子である。この端子は、3個の透孔
2とこの透孔の夫々を囲む筒状部3とを有する帽
子形の金属外環4を備え、この金属外環の夫々の
透孔に端子ピン5を挿通させると共にこの端子ピ
ンと筒状部3の間にガラス6を封着することによ
り、該端子ピンを金属外環4に気密絶縁的に支持
して構成されている。そして、斯る気密端子1は
金属外環4の開口端が内側となるよう圧縮機の密
閉容器7に溶接されるものであるが、溶接される
前に下述する合成樹脂製の絶縁板8が装着され
る。すなわち8は耐冷媒性や耐油性に富んだ材料
であるポリエチレンテレフタレート(以下PET
と称す)からなる絶縁板である。この絶縁板は、
厚さ250〜300μ程度のPETの薄板フイルムを融点
よりも若干低い温度に加熱した後、金型によつて
絞り成形することにより円板形に形成されてお
り、外周の折返し部9と、膨出部10及び大径孔
11、小径孔12を有する筒部13と、中央の小
孔14とが一体的に形成されている。ここで、こ
の絶縁板の折返し部9の外径は前記金属外環4の
内径により僅かに大きく、膨出部10の内径は前
記筒状部3の外径より僅かに小さく、また、大径
孔11の直径は筒状部3より大きく、小径孔12
の直径は端子ピン5の外径より僅かに小さくなる
よう形成される。そして、斯る絶縁板8は、第2
図に示すように、小径孔12を端子ピン5に、折
返し部9を金属外環4の内側に圧入状態に挿入す
ることにより気密端子1に装着されている。ここ
で、気密端子1に装着された絶縁板8は、上述し
た寸法関係から、小径孔12と端子ピン5の間、
膨出部10と筒状部3の間、及び折返し部9と金
属外環4の間で密着状態となると共に、ガラス6
の表面との間で隙間15が形成された状態とな
る。
2とこの透孔の夫々を囲む筒状部3とを有する帽
子形の金属外環4を備え、この金属外環の夫々の
透孔に端子ピン5を挿通させると共にこの端子ピ
ンと筒状部3の間にガラス6を封着することによ
り、該端子ピンを金属外環4に気密絶縁的に支持
して構成されている。そして、斯る気密端子1は
金属外環4の開口端が内側となるよう圧縮機の密
閉容器7に溶接されるものであるが、溶接される
前に下述する合成樹脂製の絶縁板8が装着され
る。すなわち8は耐冷媒性や耐油性に富んだ材料
であるポリエチレンテレフタレート(以下PET
と称す)からなる絶縁板である。この絶縁板は、
厚さ250〜300μ程度のPETの薄板フイルムを融点
よりも若干低い温度に加熱した後、金型によつて
絞り成形することにより円板形に形成されてお
り、外周の折返し部9と、膨出部10及び大径孔
11、小径孔12を有する筒部13と、中央の小
孔14とが一体的に形成されている。ここで、こ
の絶縁板の折返し部9の外径は前記金属外環4の
内径により僅かに大きく、膨出部10の内径は前
記筒状部3の外径より僅かに小さく、また、大径
孔11の直径は筒状部3より大きく、小径孔12
の直径は端子ピン5の外径より僅かに小さくなる
よう形成される。そして、斯る絶縁板8は、第2
図に示すように、小径孔12を端子ピン5に、折
返し部9を金属外環4の内側に圧入状態に挿入す
ることにより気密端子1に装着されている。ここ
で、気密端子1に装着された絶縁板8は、上述し
た寸法関係から、小径孔12と端子ピン5の間、
膨出部10と筒状部3の間、及び折返し部9と金
属外環4の間で密着状態となると共に、ガラス6
の表面との間で隙間15が形成された状態とな
る。
このように構成された密閉型圧縮機の気密端子
において、PETからなる絶縁板8は、ガラス6
の表面を完全に被つているだけでなく、該絶縁板
とガラス6表面の間には隙間15が形成されてい
るため、電気力線のもつとも強いガラス6表面か
ら該板をある程度離しておくことができ、これに
より、単に、冷媒や油に混在した金属粉のガラス
6表面への附着を防ぐだけでなく、筒状部3の端
部で生じ絶縁板8の表面に働く静電気の吸引作用
を弱めることができ、筒状部3付近で絶縁板8に
吸着される金属粉の量をも大巾に低減できること
から端子ピン5と金属外環4との間で生ずるスパ
ークを確実に防止できる。このことは、第5図に
示すように、鉄粉や銅粉等の金属粉を含む油中
に、本実施例の気密端子と第6図及び第7図に示
した従来例の気密端子を順番に浸漬させ、金属粉
が沈積しないように回転翼16で油を撹拌しつつ
夫々の端子に1KV及び2KVの電圧を印加して行
つた油中スパークテストにおいて、1KVでは、
第6図に示した従来品が9分間で破損、第7図に
示した従来品が50分間で破損、また、2KVでは、
第6図に示した従来品が4分間で破損、第7図に
示した従来品が18分間で破損したのに対し、本発
明品は2KVで4時間経過した後でも破損しなか
つたことから確認された。
において、PETからなる絶縁板8は、ガラス6
の表面を完全に被つているだけでなく、該絶縁板
とガラス6表面の間には隙間15が形成されてい
るため、電気力線のもつとも強いガラス6表面か
ら該板をある程度離しておくことができ、これに
より、単に、冷媒や油に混在した金属粉のガラス
6表面への附着を防ぐだけでなく、筒状部3の端
部で生じ絶縁板8の表面に働く静電気の吸引作用
を弱めることができ、筒状部3付近で絶縁板8に
吸着される金属粉の量をも大巾に低減できること
から端子ピン5と金属外環4との間で生ずるスパ
ークを確実に防止できる。このことは、第5図に
示すように、鉄粉や銅粉等の金属粉を含む油中
に、本実施例の気密端子と第6図及び第7図に示
した従来例の気密端子を順番に浸漬させ、金属粉
が沈積しないように回転翼16で油を撹拌しつつ
夫々の端子に1KV及び2KVの電圧を印加して行
つた油中スパークテストにおいて、1KVでは、
第6図に示した従来品が9分間で破損、第7図に
示した従来品が50分間で破損、また、2KVでは、
第6図に示した従来品が4分間で破損、第7図に
示した従来品が18分間で破損したのに対し、本発
明品は2KVで4時間経過した後でも破損しなか
つたことから確認された。
また、絶縁板8は、金属外環4の内部に装着さ
れるため、気密端子1が大型になることはなく、
密閉容器7内に従前と変わらない広い空間を残し
ておくことができ、この空間分の削除による圧縮
機の小型化やクラスタの端子ピンへの装着作業性
を向上できる。
れるため、気密端子1が大型になることはなく、
密閉容器7内に従前と変わらない広い空間を残し
ておくことができ、この空間分の削除による圧縮
機の小型化やクラスタの端子ピンへの装着作業性
を向上できる。
また、絶縁板8は、厚さ250〜300μ程度のPET
フイルムで形成されていること、及び、折返し部
9、大径孔11、小径孔12は金属外環4や端子
ピン5と上述したような寸法関係に設定されてい
ることから、金属外環4の内周面と端子ピン5の
外周面に密着する構造とはいえ、絶縁板8の装着
作業は、該板を端子ピン5と金属外環4内へ手作
業で押し込むだけで簡単にかつ強固に固定してお
くことができ、しかも、挿入作業は端子ピン5が
案内ピンとなるためスムーズに行なえ、更に、3
個の筒状部3がストツパーとなるため位置決め作
業も容易であり、これらのことから、装着作業性
を向上できる。
フイルムで形成されていること、及び、折返し部
9、大径孔11、小径孔12は金属外環4や端子
ピン5と上述したような寸法関係に設定されてい
ることから、金属外環4の内周面と端子ピン5の
外周面に密着する構造とはいえ、絶縁板8の装着
作業は、該板を端子ピン5と金属外環4内へ手作
業で押し込むだけで簡単にかつ強固に固定してお
くことができ、しかも、挿入作業は端子ピン5が
案内ピンとなるためスムーズに行なえ、更に、3
個の筒状部3がストツパーとなるため位置決め作
業も容易であり、これらのことから、装着作業性
を向上できる。
更にまた、絶縁板8の中央には小孔14が設け
られているため、該板の内外で大きな圧力差が生
ずることはなく、絶縁板8が圧力差によつて脱落
するのを防止できる。ここで、小孔14を介して
金属粉を含む冷媒や油が絶縁板8内へ侵入するよ
うなことが考えられるが、このようなことがあつ
ても、該板は上述したように、筒状部3の外周面
と端子ピン5の外周面との双方で密着されている
ので、金属粉がガラス6の表面に侵入することは
ない。
られているため、該板の内外で大きな圧力差が生
ずることはなく、絶縁板8が圧力差によつて脱落
するのを防止できる。ここで、小孔14を介して
金属粉を含む冷媒や油が絶縁板8内へ侵入するよ
うなことが考えられるが、このようなことがあつ
ても、該板は上述したように、筒状部3の外周面
と端子ピン5の外周面との双方で密着されている
ので、金属粉がガラス6の表面に侵入することは
ない。
(ト) 発明の効果
以上のように本発明は、透孔とこの透孔を囲む
筒状部とを有する金属外環を備え、この金属外環
の透孔にガラスを介して端子ピンを機密絶縁的に
封着してなり、密閉容器を貫通して該容器に固着
された密閉型圧縮機の気密端子において、前記金
属外環の密閉容器内側に、端子ピンの外周面、筒
状部の外周面、及び金属外環の内周面に密着し、
かつ、ガラス表面との間に隙間が形成されるよう
な合成樹脂の薄板からなる絶縁板を装着したの
で、ガラス表面にある程度の〓間をおいて被うこ
とによつて、単にガラス表面及び筒状部への金属
粉の付着を防ぐだけでなく、絶縁板で筒状部の電
界を分散し、ガラス表面付近の金属粉が筒状部へ
吸引されるのを低減し、かつ、これにより筒状部
で絶縁板に付着する金属粉も低減でき、端子ピン
と金属外環との間で生ずるスパークやこれによる
漏電、端子の破損を一層低減できる。さらに、絶
縁板は、金属外環の内部に装着されるため、気密
端子が大型になることはなく、また、前記絶縁板
はガラス表面に対向した面に小孔を有する合成樹
脂の薄板から形成されているので、この絶縁板を
金属外環や端子ピンに密着状態に装着しても前記
絶縁板と金属外環との間の気体が小孔から逃げ、
前記絶縁板を金属外環内へ手作業で押し込むこと
ができるとともに、運転時に密閉容器内の圧力よ
りも絶縁板と金属外環との間の圧力が高くならず
圧力差でこの絶縁板が脱落するのを防止でき、し
かも、挿入作業は端子ピンが案内ピンとなつて容
易に行える。
筒状部とを有する金属外環を備え、この金属外環
の透孔にガラスを介して端子ピンを機密絶縁的に
封着してなり、密閉容器を貫通して該容器に固着
された密閉型圧縮機の気密端子において、前記金
属外環の密閉容器内側に、端子ピンの外周面、筒
状部の外周面、及び金属外環の内周面に密着し、
かつ、ガラス表面との間に隙間が形成されるよう
な合成樹脂の薄板からなる絶縁板を装着したの
で、ガラス表面にある程度の〓間をおいて被うこ
とによつて、単にガラス表面及び筒状部への金属
粉の付着を防ぐだけでなく、絶縁板で筒状部の電
界を分散し、ガラス表面付近の金属粉が筒状部へ
吸引されるのを低減し、かつ、これにより筒状部
で絶縁板に付着する金属粉も低減でき、端子ピン
と金属外環との間で生ずるスパークやこれによる
漏電、端子の破損を一層低減できる。さらに、絶
縁板は、金属外環の内部に装着されるため、気密
端子が大型になることはなく、また、前記絶縁板
はガラス表面に対向した面に小孔を有する合成樹
脂の薄板から形成されているので、この絶縁板を
金属外環や端子ピンに密着状態に装着しても前記
絶縁板と金属外環との間の気体が小孔から逃げ、
前記絶縁板を金属外環内へ手作業で押し込むこと
ができるとともに、運転時に密閉容器内の圧力よ
りも絶縁板と金属外環との間の圧力が高くならず
圧力差でこの絶縁板が脱落するのを防止でき、し
かも、挿入作業は端子ピンが案内ピンとなつて容
易に行える。
第1図乃至第5図は本発明の実施例を示し、第
1図は気密端子の断面図、第2図は絶縁板の挿入
途中の状態を示す気密端子の断面図、第3図は絶
縁板の断面図、第4図は同じく絶縁板の平面図、
第5図はスパークテストの実験装置を示す説明
図、第6図乃至第9図は夫々従来例を示す気密端
子の断面図である。 1……気密端子、2……透孔、3……筒状部、
4……金属外環、5……端子ピン、6……ガラ
ス、7……密閉容器、8……絶縁板、15……隙
間。
1図は気密端子の断面図、第2図は絶縁板の挿入
途中の状態を示す気密端子の断面図、第3図は絶
縁板の断面図、第4図は同じく絶縁板の平面図、
第5図はスパークテストの実験装置を示す説明
図、第6図乃至第9図は夫々従来例を示す気密端
子の断面図である。 1……気密端子、2……透孔、3……筒状部、
4……金属外環、5……端子ピン、6……ガラ
ス、7……密閉容器、8……絶縁板、15……隙
間。
Claims (1)
- 1 透孔とこの透孔を囲む筒状部とを有する金属
外環を備え、この金属外環の透孔にガラスを介し
て端子ピンを機密絶縁的に封着してなり、密閉容
器を貫通して該容器に固着された密閉型圧縮機の
気密端子において、前記金属外環の密閉容器内側
には、端子ピンの外周面、筒状部の外周面、及び
金属外環の内周面に密着し、かつ、ガラス表面と
の間に〓間が形成されるような合成樹脂の薄板か
らなる絶縁板が装着され、この絶縁板の前記ガラ
ス表面に対向した面には小孔が設けられているこ
とを特徴とする密閉型圧縮機の気密端子。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61115091A JPS62271975A (ja) | 1986-05-20 | 1986-05-20 | 密閉型圧縮機の気密端子 |
SK3488-87A SK348887A3 (en) | 1986-05-20 | 1987-05-14 | Hermetically sealed rotating compressor |
CS873488A CZ279382B6 (cs) | 1986-05-20 | 1987-05-14 | Hermaticky utěsněný rotační kompresor |
IT20541/87A IT1204624B (it) | 1986-05-20 | 1987-05-15 | Compressore rotativo ermeticamente sigitallato |
CN87103613A CN1008760B (zh) | 1986-05-20 | 1987-05-15 | 气密旋转式压缩机 |
KR1019870005056A KR930001917B1 (ko) | 1986-05-20 | 1987-05-20 | 밀폐형 회전식 압축기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61115091A JPS62271975A (ja) | 1986-05-20 | 1986-05-20 | 密閉型圧縮機の気密端子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62271975A JPS62271975A (ja) | 1987-11-26 |
JPH0477158B2 true JPH0477158B2 (ja) | 1992-12-07 |
Family
ID=14653977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61115091A Granted JPS62271975A (ja) | 1986-05-20 | 1986-05-20 | 密閉型圧縮機の気密端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62271975A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4984973A (en) * | 1990-03-21 | 1991-01-15 | Tecumseh Products Company | Hermetic motor compressor unit having a hermetic terminal with electrically insulating anti-tracking cap |
JP3020341B2 (ja) * | 1992-03-18 | 2000-03-15 | 松下冷機株式会社 | 気密端子保護カバー |
JP7132120B2 (ja) * | 2018-12-28 | 2022-09-06 | ショット日本株式会社 | 気密端子 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS519697U (ja) * | 1974-07-08 | 1976-01-24 |
-
1986
- 1986-05-20 JP JP61115091A patent/JPS62271975A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS519697U (ja) * | 1974-07-08 | 1976-01-24 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62271975A (ja) | 1987-11-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |