JPH0476689B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般に、例えば塩や胡椒等の流動性香
辛料を貯蔵しこれを小出しするための容器に関す
る。

〔従来技術及び発明が解決しようとする課題〕

このような香辛料の小出しのためには通常、
別々の小出し容器の使用、すなわち、殆ど全ての
食卓で或る形態又は別の形態で見られる普通の食
塩振りと胡椒振りの使用を必要としていた。かか
る小出し容器には、精巧なカツトグラスや金属の
振りかけ容器から使い捨ての紙容器まで、膨大な
種類がある。

便利で廉価なものとして、異なる香辛料を各々
収容し選択的に小出ししたり香辛料の出具合を制
限するための別々の蓋が設けられている二室小出
し容器が考案されている。

また、特に廉価で及び／又は単一の香辛料用の
小出し容器を適当な合成樹脂材料又はプラスチツ
クで形成することも知られている。

本発明は、従来の小出し容器よりも使い勝手が
良くて廉価な、２種類の流動性香辛料を貯蔵しこ
れらを小出しするための容器を提供することを目
的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の小出し容器は、特に２つの異なる流動
性材料（例えば食塩と胡椒）を貯蔵し分離し別々
に小出しするようになつた。成形された一体の２
室容器である。

ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のような適当なプラスチツク即ち合成樹脂材
料製の２室容器は、一体成形された構成部品とし
て、基本的な２室容器と二重閉鎖構造体の両方を
有する。二重閉鎖構造体は、室を閉鎖し且つ小出
し組立体を形成するように折畳み可能に相互作用
する。各小出し組立体は、シエーカー頂部と、該
シエーカー頂部のための蓋とを有する。

小出し用受器の実際の容器部分は、好適には矩
形の閉鎖端部を有しており、周壁が閉鎖端部から
上方に突出し、開放頂部を構成する上縁で終わつ
ている。周壁と高さが等しく容器部分の略中央に
延びた横方向の内部隔壁が、容器部分の内部を２
つの上方開放室に分割している。矩形形態の容器
部分において、横方向の内部隔壁は、一対の向か
い合つた端壁部と平行である。

隣接した即ち近い方の室頂部の内部に密封的に
着座した中間隔壁の上縁に係合するようになつた
シエーカー頂部を有する閉鎖組立体が、端壁部の
各々の上縁に沿つてこの上縁に一体にヒンジ止め
されている。また、各閉鎖組立体は、対応するシ
エーカー頂部の外縁に一体にヒンジ止めされ、対
向した閉鎖組立体のシエーカー頂部に係合しこれ
と協働するようになつた閉鎖蓋を有する。２つの
閉鎖蓋は、対応するシエーカー頂部と重なり関係
をなすために、互いに迂回するようにシエーカー
頂部の全幅よりも幅狭のパネルを組み合わせるこ
とによつて、構成されている。シエーカー頂部の
各々には小出し孔が設けられており、シエーカー
頂部の上に位置する蓋は、孔を密封し清浄さを保
持するための突起を有する。

各シエーカー頂部及びその上に位置する閉鎖蓋
は、室を密封するための小出し組立体を含み、シ
エーカー頂部とその上に位置する閉鎖蓋との組立
体は、平らな上面を形成する。また、小出し孔
は、対応するシエーカー頂部の上面に形成され、
その上に位置する閉鎖蓋の（厚さを含んだ）形体
に合致する凹部に設けられている。

各々の蓋は、外側自由端に、垂下したラツチを
有しており、このラツチは、蓋の閉鎖時に、各閉
鎖組立体を容器部分の頂縁の対応する部分に沿つ
て固定するヒンジによつて構成された突出リブ又
はリツプに係合しこれに解放可能に固定するよう
になつている。

〔実施例〕

図面を参照して本発明を以下により詳細に説明
すると、参照番号１０は全体として本発明のデイ
スペンサすなわち小出し用受器を示す。この受器
は詳細には、その構成要素を一体ユニツトとして
射出成形する方法で構成されており、これらの構
成要素間には一体ヒンジが所定の操作可能に形成
されている。デイスペンサすなわち受器の実際の
材料は、成形可能であつて、構成上安定な容器お
よび一体の屈伸用ヒンジの両方の形成することが
できるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル等を含むいくつかの適当なプラスチツクす
なわち合成樹脂のいずれでもよい。食品の小出し
を想定すると、この材料は食料品と適合すべきで
ある。

第１図を詳細に参照すると、この小出し用受器
は閉鎖底部１４を持つ容器１２を有しており、こ
の底部１４から周壁部１６が垂直方向上方に延び
ており、この周壁部１６は容器の頂部開口部を形
成する連続周頂縁部１８で終つている。

容器１２は好ましくは横断面が矩形であり、周
壁部１６が一対の実質的に平行な側壁部分２０を
形成し、これらの側壁部分間には、比較的幅狭い
端壁部分２２が延びている。

側壁部分２０と一体に、全高の内部隔壁部２４
が形成されており、この隔壁部２４はこれらの側
壁部分２０間を横切つて延びていて容器１２の内
部を２つの実質的に同様の全高室２６に分割し、
これらの室の各々には、頂開口部が周頂縁部１８
と隔壁部２４の同平面頂縁部２８とによつて形成
されている。

周頂縁部１８には、第１および第２閉鎖組立体
３０，３２が夫々実質的に全長の一体成形ヒンジ
３４，３６によつて端壁部２２に相当するそれら
の長さに沿つて一体に接合されている。種々の横
断面を参照すると、所望の曲げ運動すなわち回動
を容易にするためにヒンジ３４，３６はわずかに
アンダカツトされているのがよい。更に、ヒンジ
３４，３６の各々は、閉鎖組立体３０，３２の完
全に折曲げた位置で後述の理由で夫々の頂縁部分
に沿つて細長い外方に突出したリブすなわちリツ
プ３８，４０を形成するように構成されている。

第１閉鎖組立体３０はヒンジ３４にすぐ隣接し
かつこれと一体のシエーカー頂部すなわちシフタ
ー頂部４２を有している。このシエーカー頂部は
すぐ隣接した方、すなわち近い方の室２６を封鎖
するようになつており、その寸法は周頂縁部１８
の対応部分の上に位置するような大きさである。
室２６の開口頂部の確実な封鎖を行うために、シ
エーカー頂部４２は垂下周スカート４４を有して
おり、このスカート４４はそのまわりの室の開口
頂部にぴつたり受り入れられる。スカート４４の
外壁部はヒンジ３４に対してシエーカー頂部４２
の外縁部と同平面であり、隔壁部２４のすぐ内側
に位置するようになつている。シエーカー頂部の
この外端部の中央部分からは、突出フランジ４６
が一体に延びており、このフランジは中間隔壁部
２４の頂縁部２８の上に部分的に位置するように
なつている。スカート４４の内壁部ならびにその
対向側壁部はシエーカー頂部の縁部から内方に片
寄つていて、この頂部を、スカート４４を室内に
係合させた状態で頂縁部１８の対応部分の上に位
置させることができるようになつている。スカー
ト４４の対向側壁部の外面に設けられた一対の突
出ラグ４８が容器壁部１８の対向部分の内面に壁
部１８の頂縁部に隣接して設けられた小さな丸い
突起のすぐ下に形成された切欠きすなわち凹部５
０内に係合することによつて、室の開口頂部内の
スカート４４の摩擦保持が高められる。

シエーカー頂部４２の上面は、内方の一体ヒン
ジ３４から、リツプまたはフランジ４６が突出す
る外方横縁部５４までシエーカー頂部４２の全長
にわたつて長さ方向に中央凹部５２を有してい
る。この凹部５２は、その横幅がシエーカー頂部
４２の横幅のほぼ３分の１であり、対向した平行
な縁部５６と平らな底部５８を有する矩形形状の
ものである。横縁フランジ４６は、横方向の長さ
が凹部５２の幅にほぼ等しく、凹部の頂面図では
平らなその延長部を構成する。

シエーカー頂部４２は複数、好ましくは３つの
小出し用穴６０を凹部５２に沿つて中央で間隔を
へだてた箇所に設けることによつて完成されてい
る。これらの穴はシエーカー頂部４２を閉鎖する
と、関連した室２６の内部と連通し、室の内容物
を小出しすることができるようになつている。

閉鎖組立体３０は更に閉鎖蓋すなわちキヤツプ
６２を有しており、このキヤツプの長さ方向内側
の縁部は一体ヒンジ６４によつてシエーカー頂部
の外縁部５４に接合されている。ヒンジ６４は事
実上、シエーカー頂部の凹部５２の各側に１つず
つの２つの長さ方向部分に形成されている。

閉鎖蓋６２は長さおよび幅が関連したシエーカ
ー頂部４２の長さおよび幅に実質的に等しく、こ
の閉鎖蓋６２には、中央の細長い開口部すなわち
孔６６が貫通して形成されている。この孔６６
は、幅がシエーカー頂部の凹部５２の幅にほぼ等
しく、閉鎖蓋６２のヒンジ取付け内縁部から凹部
５２と線状整合して延びている。実質的に矩形形
成の孔６６は２つの概ね等しい幅の側パネル６８
を形成しており、これらのパネルの各々は閉鎖蓋
６２の横幅のほぼ３分の１である。孔６６は閉鎖
蓋６２の自由外縁部７０の内側で終つていて、側
パネル６８の外端部分間にこれらと一体でほぼ等
しい幅の横パネル７２を形成し、基本的にＵ字形
の蓋形状をなしている。閉鎖蓋６２の肉厚は凹部
５２の深さにほぼ等しい。閉鎖蓋６２はラツチ７
４を自由外縁部７０と一体に接合してこの自由外
縁部７０から外方かつ横方向下方に突出するよう
にすることによつて完成されている。ラツチ７４
は内部アンダーカツト部分７６を有しており、こ
の内部アンダーカツト部分７６は第３図および第
６図から最も良くわかるように、遠い方の折り曲
げられたヒンジ３６およびより詳細に後述するよ
うにそれにより形成されたリブ４０にスナツプ嵌
めするようになつている。

第２閉鎖組立体３２はシエーカー頂部すなわち
シフター頂部７８を有しており、このシエーカー
頂部７８の内縁部は、一体に形成されて介在され
た実質的に全長のヒンジ３６によつて対応する端
壁部２２の隣接頂縁部分に接合されている。

シエーカー頂部７８は隣接した室２６の形状に
相当する基本的に矩形の形状のものであつて、室
２６およびこの室を形成する周頂縁部１８の部分
の上に位置するようになつている。シエーカー頂
部７８を更に支持するには、この頂部の外縁部分
が少なくとも部分的に隔壁部２４の頂縁部の上に
位置するようにするのがよい。

対応する室２６の上端の封鎖を高めるために、
垂下フランジすなわちスカート８０が頂部７８の
周縁部と内方に間隔をへだてた関係でシエーカー
頂部７８の下面すなわち底面と一体に形成されて
いる。このスカート８０は対応する室２６内に受
け入れられてその壁部分と全体摩擦により係合さ
れる。スカート８０の外側のシエーカー頂部７８
の縁部分は頂縁部１８の対応部分の上に位置して
嵌まる。スカート８０の長さ方向に向いた対向側
壁部から外方に延びる係止ラグ８４を設けること
によつてシエーカー頂部７８のその室閉鎖位置に
おける解放可能な係止が高められ、これらのラグ
は、頂縁部に隣接して小さな丸い突起のすぐ下に
対応室壁部分の内面内に形成された適当な切欠
き、すなわち凹部８６の中にスナツプ嵌めする。

シエーカー頂部７８の上面すなわち頂面は隆起
した矩形の中央部分８６を有しており、この中央
部分８６は高さを含めて形成が閉鎖蓋６２の孔す
なわち開口部６６に一致しており、後述のように
閉鎖蓋６２をシエーカー頂部７８の上に閉鎖する
と、この孔６６の中に相補的に受け入れられる。

隆起中央部分８６はシエーカー頂部７８の外縁
部８８から内方に延びているが、内側ヒンジ連結
縁部と間隔へだてた関係で終つていて基本的にＵ
字形凹部９０を形成しており、この凹部９０は大
きさおよび形状が閉鎖蓋６２のＵ字形形状と一致
している。ヒンジ３６と隆起部分８６との間の凹
部９０の部分には、適当な小出し用開口部９２が
例えば３つ、シエーカー頂部７８の横方向に均等
に間隔をへだてた箇所でシエーカー頂部７８を貫
通して設けられている。

かくして、第１シエーカー頂部４２の小出し用
開口部６０はシエーカー頂部の上面に形成された
凹部５２内をシエーカー頂部４２の中央で長さ方
向に、従つて関連した室２６を横切つて長さ方向
に延びていることがわかるであろう。シエーカー
頂部の上面に形成された凹部９０内にシエーカー
頂部７８を横切つて横方向に位置決めされた小出
し用開口部９２は対応した室２６の外端壁部に隣
接してこの室２６を横切つて横方向に延びてい
る。

閉鎖組立体３２は、幅が対応したシエーカー頂
部７８の上面突出部８６の幅にほぼ等しい細長い
矩形形状の第２閉鎖蓋９４を有している。閉鎖蓋
９４は一体のヒンジ９６によつてシエーカー頂部
７８に枢着されていて、突出部８６の延長部より
なり、この延長部は突出部８６と同平面であり、
第２図に示すように第１閉鎖蓋６２の矩形の中央
孔６６を通つて第１シエーカー頂部４２の細長い
矩形凹部５２内にぴつたり一致して受け入れ係合
することができる。閉鎖蓋９４は肉厚が凹部５２
の深さに等しく、全組立体の閉鎖位置で平らな外
面を形成するようになつている。

閉鎖蓋すなわちパネル９４の外端部はラツチの
閉鎖位置で垂下する一体の横方向に延びるラツチ
９８を有している。このラツチ９８は内方に向い
たアンダーカツト部分１００を有しており、この
アンダーカツト部分は、第１閉鎖組立体３０と関
連した最も内側の一体ヒンジ３４およびそれによ
り形成されたリブ３８に解放可能にスナツプ嵌め
するようになつている。

閉鎖蓋６２，９４は、各々、夫々の小出し用開
口部９２，６０を覆つて封鎖する。夫々、閉鎖蓋
６２，９４の下面から延びる一体の突起１０２，
１０４を対応する開口部内に係合するように上記
下面に適切に位置決めして組入れることによつ
て、上記封鎖を高めることができ、また開口部９
２，６０を自動的に清掃するように備えることが
できる。

わかるように、第１閉鎖組立体３０の閉鎖蓋６
２は第２閉鎖組立体３２のシエーカー頂部７８の
上に位置し、このシエーカー頂部７８と協働して
室２６のうちの一方のための小出し用組立体を形
成する。同様に、第２閉鎖組立体の閉鎖蓋９４は
第１閉鎖組立体３０のシエーカー頂部４２の上に
位置し、このシエーカー頂部とともに第２室２６
と関連した第２小出し用組立体を形成する。閉鎖
蓋６２，９４間の相互組合い関係により、これら
の蓋は夫々、対向するシエーカー頂部７８，４２
の上に位置してこれらの頂部と協働し、各閉鎖組
立体３０，３２が容器１２の開口頂部全体にわた
つて延び、協働し合う開口部付き凹部５２，９０
を介して平らな上面を形成する。実際、双室付き
小出し用受器１０の滑らかな外面の実質的に唯一
の断続はヒンジ付き閉鎖蓋６２，９４を指の操作
ではずすようになつている２つの対向ラツチ７
４，９６である。所望に応じて、小さい持上げ用
フランジ１０６が頂部４２，７８の対向側縁部か
ら一体に突出して、再充填等のためにこれらの頂
部を開放するのを助けるようにすることもでき
る。

第５図に示すように、蓋の各々は開放小出し位
置と室閉鎖位置との間を回動するようになつてい
る。通常たつた１つの蓋がいつでも開いている
が、これらの閉鎖蓋の関係はこのようになつてお
り、それにより個々に操作可能な蓋の各々を他方
の蓋の位置に無関係に開閉することができる。

これらの蓋の交差関係は、各蓋が対向した閉鎖
組立体のシエーカー頂部と協働しかつこの頂部に
対して操作できるという点で重要である。かくし
て、例として蓋９４のみを操作するとき、シエー
カー頂部４２は、これを関連した室２６と直接係
合させることおよび一体の蓋６２を対向したシエ
ーカー頂部７８にラツチ留めすることの両方によ
つて、その閉鎖位置に保持固定される。

上述のことから分かるように、小出し用受器の
構成部品は全て、射出成形によつて単一ユニツト
として構成されており、かくして、製造において
かなり経済的になる。また、小出し用受器の一体
構造にもかかわらず、小出し用受器の室の各々に
は、閉鎖蓋とシエーカー頂部とを有する完成した
小出し組立体が設けられており、シエーカー頂部
は、閉鎖蓋を開放位置に移動させシエーカー頂部
を曝して材料を小出しすることができるように、
かつ、シエーカー頂部自体を開放位置に回動させ
室を完全に曝して材料を再充填することができる
ように、独立してヒンジ止めされており、かくし
て、使い勝手の良い小出し用受器が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は説明のために一部を切取つた、いつぱ
いに開いた成形体としてのデイスペンサの斜視
図；第２図は部分的に閉じたデイスペンサの斜視
図；第３図はいつぱいに閉じたデイスペンサの斜
視図；第４図は実質的に第１図の線４−４に沿つ
た平面で見た拡大断面詳細図；第５図は説明だけ
のために一方の閉鎖蓋を小出し可能にいつぱいに
開き、他方の閉鎖蓋を部分的に開いた断面図；第
６図は実質的に第３図の線６−６に沿つた平面で
見た横断面図；第７図は実質的に第３図の線６−
６に沿つた平面で見た横断面図である。 １０……デイスペンサすなわち小出し用受器、
１２……容器、１４……底部、１６……周壁部、
１８……周頂縁部、２０……側壁部分、２２……
端壁部分、２４……内部隔壁部、２６……室、３
０，３２……閉鎖組立体、３４，３６……ヒン
ジ、３８，４０……リブすなわちリツプ、４２，
４４……シエーカー頂部、５２……凹部、６０…
…小出し用穴、６２……閉鎖蓋、６６……孔、６
８……側パネル、７２……横パネル、７４……ラ
ツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ２種類の流動性材料を別々に貯蔵し選択的に
   小出しするための小出し用受器であつて、該小出
   し用受器の内部空間が、隔壁によつて２つの隣接
   する室に分離されており、各室の上部には、シエ
   ーカー頂部を備えた開口がそれぞれ設けられてお
   り、該シエーカー頂部が、対応する開口にぴつた
   りと取付けられており、シエーカー頂部には、開
   口を選択的に閉鎖するための、揺動可能な閉鎖蓋
   がそれぞれ位置決めされている、小出し用受器に
   おいて、 閉鎖蓋６２，９４をもつシエーカー頂部４２，
   ７８は、容器縁部に揺動可能に取付けられた閉鎖
   組立体３０，３２を形成し、該閉鎖組立体は、閉
   鎖位置では、２つの開口を覆い、シエーカー頂部
   は、互いに隣接して位置しており、閉鎖蓋は、外
   形が補足し合つた状態で係合しており、一方の閉
   鎖組立体３０，３２の閉鎖蓋６２，９４は、他方
   の閉鎖組立体のシエーカー頂部７８，４２に設け
   られた小出し孔を閉鎖し、シエーカー頂部４２，
   ７８は、互いに向かい合つた容器壁２２に第１ヒ
   ンジ３４，３６で接合されており、閉鎖蓋６２，
   ９４は、シエーカー頂部４２，７８に第２ヒンジ
   ６４，９６で接合されていることを特徴とする、
   小出し用受器。 ２ 各閉鎖組立体３０，３２の閉鎖蓋６２，９４
   は、矩形の板構造体であり、該板構造体は、シエ
   ーカー頂部４２，７８のヒンジ６４，９６に連結
   された内端から自由外縁７０，９８まで延びてお
   り、２つの閉鎖蓋の板構造体は、閉鎖位置では、
   互いに平行に且つ隣接して位置していることを特
   徴とする、請求項１記載の小出し用受器。 ３ 閉鎖蓋６２，９４の板構造体は、各閉鎖組立
   体が小出し孔６２，９４から持ち上げられた第１
   位置から小出し孔を覆う第２位置まで揺動される
   と、互いに摺動して通り越し係合し合うことを特
   徴とする請求項２記載の小出し用受器。 ４ 一方の閉鎖蓋６２の板構造体は、側方に間隔
   を隔てた一対の板と、これらと一体であつて板構
   造体の端部領域の間に横方向に延びたクロス板と
   から構成されており、側方に間隔を隔てた板の間
   に、矩形の開口６６が設けられており、他方の閉
   鎖蓋９４の板構造体は、単一の矩形板から構成さ
   れ、閉鎖組立体が前記第１位置と前記第２位置と
   の間で摺動すると、一方の閉鎖蓋６２の開口６６
   に嵌込まれることを特徴とする請求項２又は３に
   記載の小出し用受器。 ５ 各シエーカー頂部４２，７８には、上方に向
   いた凹部５２，９０が形成されており、該凹部
   は、他方の閉鎖組立体の閉鎖蓋９４，６２に対応
   して寸法決めされており、各閉鎖組立体は、閉鎖
   蓋が閉鎖位置にあるときには、平らな上面を形成
   し、それぞれの凹部５２，９０には、小出し孔６
   ０，９２が設けられていることを特徴とする請求
   項１乃至４のいずれか１つに記載の小出し用受
   器。 ６ 各板構造体の外端には、ラツチ７４，９８が
   設けられており、シエーカー頂部４２，７８と容
   器壁２２とを連結する第１ヒンジ３４，３６は、
   折曲げ接合部として構成され、そして、閉鎖蓋の
   板構造体を隣接するシエーカー頂部の凹部に係合
   させるとき、突起リブ３８，４０を形成し、前記
   ラツチが、閉鎖位置において突起リブに解放可能
   に係合することを特徴とする請求項１乃至５のい
   ずれか１つに記載の小出し用受器。 ７ 各シエーカー頂部に設けられた小出し孔６
   ６，９２は、異なるパターンを形成することを特
   徴とする請求項１乃至６のいずれか１つに記載の
   小出し用受器。 ８ 一方のシエーカー頂部４２に設けられた小出
   し孔６０のパターンは、このシエーカー頂部の中
   央に長さ方向に間隔を隔てて配置された一連の孔
   から構成されており、他方のシエーカー頂部７８
   に設けられた小出し孔９２のパターンは、このシ
   エーカー頂部に横方向に間隔を隔てて配置された
   一連の孔から構成されていることを特徴とする請
   求項７記載の小出し用受器。 ９ 各閉鎖蓋には、小出し孔６０，９２に係合す
   る一連の突起１０２，１０４から構成される密封
   構造体が設けられていることを特徴とする請求項
   ８記載の小出し用受器。