JPH0476449B2 - - Google Patents

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JPH0476449B2
JPH0476449B2 JP27432387A JP27432387A JPH0476449B2 JP H0476449 B2 JPH0476449 B2 JP H0476449B2 JP 27432387 A JP27432387 A JP 27432387A JP 27432387 A JP27432387 A JP 27432387A JP H0476449 B2 JPH0476449 B2 JP H0476449B2
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JP
Japan
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lens
adhesive
optical axis
holding
holding device
Prior art date
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Application number
JP27432387A
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English (en)
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JPH01116505A (ja
Inventor
Michio Shirai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はレンズの保持装置に係り、特に凹凹レ
ンズのごとき凸面を有しないレンズの保持に最適
なレンズの保持装置に関する。
〔従来の技術〕
レンズを鏡胴に固定保持させる手段としては、
第1に固定具を用いてレンズを鏡胴に押し付けて
固定保持させる手段がある。具体的には、金属又
はプラスチツク等よりなる押え環を介してレンズ
を固定させる手段、ゴム、コルク、フエルト等の
緩衝材を介してレンズを固定保持させる手段、カ
シメによりレンズを鏡胴に固定保持させる手段等
が用いられている。
第2に、接着剤を介してレンズを鏡胴に固定保
持させる手段があり、その具体的手段としては次
のような手段がある。即ち、レンズの外周面の全
周にわたつて接着剤を充填し、接着剤を介してレ
ンズを鏡胴に固定保持させる方法、実開昭61−
155814号公開に開示された技術のごとく、レンズ
の有効口径外の外周部や鏡胴内周面に接着剤の非
接着用凹部を形設し、前記非接着用凹部を除くレ
ンズ外周面と鏡胴内周面間に接着剤を充填してレ
ンズを鏡胴に固定保持させる方法等がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
最近では、半導体分野でのLSIの高密度化に伴
い、縮小投影露光装置の縮小レンズの高精度化、
顕微鏡等の高分解能化等がもたらされ、そのため
にこれら高精度化、高分解能化等に対応できる光
学部品の出現が要求されてきている。即ち、具体
的には、波面歪がλ/20(λは波長、λ=633n
m)以下の高精度の光学部品が要望され、従つ
て、光学部品固定に伴う波面歪の変化はλ/30以
下が必要とされる。
ところが、上記従来技術においてはそれぞれ次
のような問題点があり、満足できるものではなか
つた。
まず、押え環等の固定具を介してレンズを鏡胴
に固定保持させる手段の場合には、光学部品に応
力が集中する部分が生じるために光学性能が低下
し、所定の光学性能を維持できないという問題点
があつた。
又、カシメ手段にてレンズを鏡胴に固定保持さ
せる手段の場合にも上記固定具による場合と同様
に光学部品を機械力学的に固定保持させるもので
あるために、固定時に生ずる応力が光学部品全体
に広がり、そのために光学性能が著しく低下する
という問題点があつた。
又、レンズの外周面の全周にわたつて接着剤を
充填して固定保持する手段の場合には、接着強度
等の点からレンズの波面歪の変化をλ/30以下に
維持することができなかつた。又、実開昭61−
155814号公報に開示された固定保持手段の場合に
は、レンズの外周面や鏡胴の内周面に非接着用の
凹部を形設加工しなければならず、加工コストが
著しく高くなるという問題点があつた。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたものであつて、容易な加工で、レンズの波面
歪を高精度に維持しつつレンズを鏡胴に固定保持
しうるようにしたレンズ、特に凸面を有しないレ
ンズの保持装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明は、凸面を有しないレンズを接着剤を介
して鏡胴に固定保持させるように構成してなるレ
ンズの保持装置において、前記レンズと鏡胴とを
接着固定する接着部の光軸方向の幅を、前記レン
ズの中心肉厚部の光軸方向の中心点から光軸に直
交する方向に引いた線とレンズ外周面との交点部
と、前記レンズ外周面部の光軸方向の中点部との
領域範囲内に設定して構成することにより、低コ
ストにてかつ、接着固定時のレンズの波面歪の低
下を極力抑制し、波面歪を高精度に維持しつつレ
ンズを鏡胴に固定保持しうるようにしたものであ
る。
〔実施例〕
以下、図面を用いて本発明の1実施例について
詳細に説明する。
第1図は、本発明に係る凸面を有しないレンズ
の保持装置1の1実施例を示す半断面図であり、
図は縮小投影露光装置の縮小レンズのレンズ保持
装置を例示している。
図に示すようにレンズ保持装置1は、被保持体
であるレンズ2とレンズ2を保持するための鏡胴
3とより構成してある。
被保持体であるレンズ2は、ガラス(硝材
BK7)素材にて凹凹形状のレンズに形設してあ
り、レンズ2の大きさは、直径d=100mm、外周
面2aの光軸方向の幅L=18mmに設定してある。
鏡胴3は真鍮にて構成してあり、その光軸方向
の一端側にはレンズ2の支持部4が光軸方向の一
端側にはレンズ2の支持部4が形設してある。
筒状の鏡胴3の内径寸法Dは、レンズ2の外径
寸法よりも適宜大径に形設してあり、この鏡胴3
の内周面3aにはレンズ2の外周面2aを保持す
るためのレンズ保持部5が光軸と直交する方向に
突出形成してある。レンズ保持部5の内周面とレ
ンズ2の外周面2aとの間には、0.1mmのクリア
ランス(間〓)が設定してあり、レンズ2は、こ
のクリアランスに充填される接着剤6を介して鏡
胴3に接着固定保持されるようになつている。
レンズ2を鏡胴3に接着固定する接着剤6の光
軸方向の幅は、レンズ2の中心肉厚部の厚さ(レ
ンズ中心厚さ)lの光軸方向の中心点(即ち、
l/2の位置)Oから光軸と直交する方向に引い
た線とレンズ外周面2aとの交点部Nと、レンズ
外周面2aの光軸方向の中点部Mとの領域範囲
(即ち、N−M間の領域範囲)に設定してある。
具体例として本実施例においては、第1図におけ
るレンズ外周面2aの下端位置から10mmの位置を
中心として接着剤6の光軸方向の幅を0.5mmに設
定して構成した。なお、図においてはレンズ2の
外周縁部を面取り加工していないが、面取り加工
したレンズに適用できるのは勿論である。この面
取り加工等レンズ外周縁部に加工を施したレンズ
を接着固定保持する場合には、第2図にて示すご
とく、両レンズ面の曲線の延長線とレンズ外周面
2aの延長線との交点を基準として第1図におけ
るL寸法、N,M点等を設定するのが望ましい。
接着剤6は、紫外線硬化型接着剤を用いてあ
り、硬化物の硬度がシヨアA90(シヨアA30〜95
のもので可)のものを使用した。
次に、上記構成によりなるレンズ保持装置1の
作用、効果について説明する。
まず、レンズ保持装置1により凹凹レンズ2を
接着固定保持するに先立つて、レンズ2の波面歪
をフイゾー型干渉計にて測定したところ、上面側
の凹面の波面歪はλ/32、下面側の凹面の波面歪
はλ/35であつた。
次に、上記構成のレンズ保持装置1にてレンズ
2を接着固定保持した後のレンズ2の各面の波面
歪の低下量(変化量)を測定したところ、λ/
100以下であつた。又、レンズ2の保持強度を測
定したところ、178Kgfであり、充分な保持強度
を有していた。従つて、本実施例のレンズ保持装
置1によれば、レズ固定保持前のレンズ2の波面
歪を殆ど低下させることなく、かつ、レンズ2の
保持強度も充分確保した状態でレンズ2を鏡胴3
に接着固定保持しうるものである。換言すれば、
接着固定時のレンズ2の光学性能の低下を大幅に
抑制しつつ確実にレンズ2を固定保持しうるもの
であり、その結果、極めて高精度の光学部品(光
学系)が得られるものである。
又、レンズ2の外周面2aや鏡胴3の内周面3
aに非接着用の凹部を形設することなく上記のご
とき極めて有効な効果を得ることができるので、
低コストにて光学性能の低下が極めて少ないレン
ズの保持装置1が得られる。
又、接着剤6として、レンズ重量が軽い場合
(500g以下)には硬度がシヨアA30〜95のもの、
レンズ重量が500g以上のときにはシヨアA70〜
95のものを用いることにより、直径100mm以上の
大口径で重量の大きなレンズを高強度で、かつ光
学性能の低下を大幅に抑制しつつ保持することが
できるものである。
第3図は、第1図にて示すレンズ2と同一のレ
ンズを接着位置の異なる種々の鏡胴(保持枠)に
固定保持した場合の波面歪の低下量の変化を示す
グラフ図である。図に示すように、上記第1実施
例の接着位置条件の場合、即ち、グラフ図中A点
で示す位置において波面歪の低下量が極小値とな
り、他の接着位置においては最大2倍以上の波面
歪の低下量となることが理解できる。なお、図中
実線はレンズ2の上面(凹面)のグラフを示し、
破線はレンズ2の下面(凹面)のグラフを示して
いる。
又、接着剤6の種類としては、エポキシ系、ウ
レタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリ
サルフアイド系、アクリル系、ポリエーテル系等
の接着剤を用いても、上記と同様の効果が得られ
るものである。
又、レンズ2の接着位置を第3図におけるA点
位置に設定し、接着剤6の光軸方向の幅を5mmに
設定したときの波面歪の低下量を測定したとこ
ろ、上部凹面でλ/16、下部凹面でλ/13であ
り、著しい光学性能の低下がみられた。ところ
が、接着剤6の幅を0.5〜3mmに設定した時の波
面歪の低下はλ/30以下であり、光学歪の低下量
は極めて小さいものであつた。
なお、上記実施例においては、鏡胴3の内周面
3aにレンズ保持部5を突設した例を示したが、
これに限定されるものではなく、例えば第4図に
て示すごとく鏡胴3の上部を光軸と直交する方向
に屈曲せしめ、この屈曲部をレンズ保持部5に構
成してもよい。
又、上記実施例においては、ガラス製のレンズ
2を固定保持する例について示したが、プラスチ
ツク製レンズについても同様の作用、効果を奏し
うるものである。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、低コストにてレ
ンズの波面歪を高精度に維持しつつレンズを鏡胴
に固定保持しうるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るレンズ保持装置の第1
実施例を示す半断面正面図、第2図は、レンズの
外周縁部を面取り加工等した場合に接着部の条件
設定する場合の説明図、第3図は、接着位置を変
えた場合のレンズの波面歪の低下量の変化を示す
グラフ図、第4図は、鏡胴の他の実施例を示す説
明図である。 2……レンズ、2a……レンズ外周面、3……
鏡胴、6……接着剤、N,M……接着剤の領域
幅。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 凸面を有しないレンズを接着剤を介して鏡胴
    に固定保持させるように構成してなるレンズの保
    持装置において、 前記レンズと鏡胴とを接着固定する接着部の光
    軸方向の幅を、 前記レンズの中心肉厚部の光軸方向の中心点か
    ら光軸に直交する方向に引いた線とレンズ外周面
    との交点部と、前記レンズ外周面部の光軸方向の
    中点部との領域範囲内に設定して構成したことを
    特徴とする凸面を有しないレンズの保持装置。
JP27432387A 1987-10-29 1987-10-29 凸面を有しないレンズの保持装置 Granted JPH01116505A (ja)

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JP27432387A JPH01116505A (ja) 1987-10-29 1987-10-29 凸面を有しないレンズの保持装置

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JPH01116505A (ja) 1989-05-09

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