JPH0476401B2 - - Google Patents
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- JPH0476401B2 JPH0476401B2 JP6479985A JP6479985A JPH0476401B2 JP H0476401 B2 JPH0476401 B2 JP H0476401B2 JP 6479985 A JP6479985 A JP 6479985A JP 6479985 A JP6479985 A JP 6479985A JP H0476401 B2 JPH0476401 B2 JP H0476401B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw shaft
- nut
- leaf spring
- screw
- ball
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、ボールねじのすきま測定方法及び装
置に係り、特にねじ軸にナツトを螺合させた状態
で該ねじ軸とナツトとの間の軸方向すきまを簡単
かつ高精度に測定できるようにし、ボールねじの
摩耗特性を明らかにすることができるようにした
方法及び装置に関する。
置に係り、特にねじ軸にナツトを螺合させた状態
で該ねじ軸とナツトとの間の軸方向すきまを簡単
かつ高精度に測定できるようにし、ボールねじの
摩耗特性を明らかにすることができるようにした
方法及び装置に関する。
従来技術
ボールねじに生じる摩耗は、正常な潤滑条件下
においては極めて微少であるとされている。しか
しながら、実際にボールねじが使用される環境下
では、切削粉、切削油、雰囲気中の異物等がねじ
内に混入するおそれがある上、現在ボールねじに
用いられているワイパやシールには十分な防塵効
果が期待できない等の理由から、玉やねじ溝に相
当量の摩耗が発生する事例が見受けられる。
においては極めて微少であるとされている。しか
しながら、実際にボールねじが使用される環境下
では、切削粉、切削油、雰囲気中の異物等がねじ
内に混入するおそれがある上、現在ボールねじに
用いられているワイパやシールには十分な防塵効
果が期待できない等の理由から、玉やねじ溝に相
当量の摩耗が発生する事例が見受けられる。
このような摩耗の発生は、定位置予圧ねじにお
ける予圧抜けをもたらして、ボールねじの軸方向
剛性を低下させるだけでなく、位置決め精度を悪
化させる要因となり得るので、ボールねじ使用上
の大きな問題点となつている。
ける予圧抜けをもたらして、ボールねじの軸方向
剛性を低下させるだけでなく、位置決め精度を悪
化させる要因となり得るので、ボールねじ使用上
の大きな問題点となつている。
従つて、ボールねじにおける摩耗の実態を明ら
かにする必要が従来からあつたのであるが、従来
ボールねじ各部に生じる摩耗の中で、玉に生じる
摩耗の測定は比較的精度よく容易に行うことがで
きるが、ねじ溝における摩耗量の直接的な測定は
非常に困難であつた。即ち、ねじ軸に対しては従
来より三針や鋼球を用いた有効径の測定結果から
該ねじ軸の摩耗量を求める方法が採用されていた
が、この方法では、ねじ溝の摩耗輪郭が摩耗が進
展しつつある玉輪郭に依存するという理由から、
高精度な測定を期待できないという欠点があつ
た。更にはナツトに対しては、構造上の問題から
上記の方法すら適用できなかつた。またねじ軸に
玉とナツトを組み込んだ状態のままでボールねじ
全体に生じる摩耗量を測定する方法及び装置は何
ら提供されておらず、ボールねじの摩耗の実態を
明らかにすることは極めて困難であつた。
かにする必要が従来からあつたのであるが、従来
ボールねじ各部に生じる摩耗の中で、玉に生じる
摩耗の測定は比較的精度よく容易に行うことがで
きるが、ねじ溝における摩耗量の直接的な測定は
非常に困難であつた。即ち、ねじ軸に対しては従
来より三針や鋼球を用いた有効径の測定結果から
該ねじ軸の摩耗量を求める方法が採用されていた
が、この方法では、ねじ溝の摩耗輪郭が摩耗が進
展しつつある玉輪郭に依存するという理由から、
高精度な測定を期待できないという欠点があつ
た。更にはナツトに対しては、構造上の問題から
上記の方法すら適用できなかつた。またねじ軸に
玉とナツトを組み込んだ状態のままでボールねじ
全体に生じる摩耗量を測定する方法及び装置は何
ら提供されておらず、ボールねじの摩耗の実態を
明らかにすることは極めて困難であつた。
目 的
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くため
になされたものであつて、その目的とするところ
は、ボールねじのねじ軸に螺合したナツトを両端
が固定された板ばねの略中央部に固定して該板ば
ねがねじ軸の軸方向に撓むことでナツトとねじ軸
との間のすきまがいずれか一方向につまり、また
該板ばねを中立点に戻すことでねじ軸が自由状態
になるようにして、ねじ軸を一方向に回転させ
て、板ばねを一方向の撓み状態から中立点を通過
させて他方向に撓ませ、この間にねじ軸の回転角
とナツトの移動量とを同時に検出記録し、板ばね
の中立状態におけるねじ軸の回転に対してナツト
の移動が停止する不感帯の長さによつてボールね
じの軸方向すきまを測定することによつて、ねじ
軸に玉とナツトを組み込んだ状態のままボールね
じ全体に生じる軸方向のすきま、即ち摩耗量を簡
単かつ極めて高精度に測定できるようにすること
であり、またこれによつてボールねじにおける実
際の使用状態での摩耗量を測定可能とし、種々の
使用条件下でのボールねじの摩耗特性を明らかに
することができるようにすることである。
になされたものであつて、その目的とするところ
は、ボールねじのねじ軸に螺合したナツトを両端
が固定された板ばねの略中央部に固定して該板ば
ねがねじ軸の軸方向に撓むことでナツトとねじ軸
との間のすきまがいずれか一方向につまり、また
該板ばねを中立点に戻すことでねじ軸が自由状態
になるようにして、ねじ軸を一方向に回転させ
て、板ばねを一方向の撓み状態から中立点を通過
させて他方向に撓ませ、この間にねじ軸の回転角
とナツトの移動量とを同時に検出記録し、板ばね
の中立状態におけるねじ軸の回転に対してナツト
の移動が停止する不感帯の長さによつてボールね
じの軸方向すきまを測定することによつて、ねじ
軸に玉とナツトを組み込んだ状態のままボールね
じ全体に生じる軸方向のすきま、即ち摩耗量を簡
単かつ極めて高精度に測定できるようにすること
であり、またこれによつてボールねじにおける実
際の使用状態での摩耗量を測定可能とし、種々の
使用条件下でのボールねじの摩耗特性を明らかに
することができるようにすることである。
構 成
要するに本発明方法は、ねじ軸に対してナツト
を螺合させ、該ナツトを両端が基台に固定された
板ばねの略中央部に固定し、前記ねじ軸を一方向
に回転させて前記ナツトを一方向に移動させ、前
記板ばねを一方向に撓ませて該ナツトから該ねじ
軸に押圧力を作用させて初期状態とし、該初期状
態から前記ねじ軸を他方向に回転させて前記ナツ
トを他方向に移動させ、前記板ばねを中立状態に
戻した後該板ばねを他方向に撓ませ、この間にお
いて該ねじ軸の回転角と前記ナツトの移動量とを
同時に検出して記録し、前記板ばねの中立状態に
おける該ねじ軸の回転に対して該ナツトの移動が
停止する不感帯の長さによつてボールねじの軸方
向すきまを測定することを特徴とするものであ
る。また本発明装置は、ねじ軸の両端を回転自在
に支持するねじ軸支持装置と、該ねじ軸を所定の
回転速度で回転させるねじ軸回転駆動機構と、該
ねじ軸の回転角度を検出し記録装置に検出結果を
入力するねじ軸回転角度検出装置と、静止状態に
保持される基台と、該基台に両端が固定され略中
央部に該ねじ軸に螺合するナツトが固定されるよ
うに構成され該ねじ軸の軸方向に撓んで該ナツト
から該ねじ軸に対して押圧力を付与するようにし
た板ばねと、該ナツトの該ねじ軸に対する移動量
を検出し記録装置に検出結果を入力するナツト移
動量検出装置とを備えたことを特徴とするもので
ある。
を螺合させ、該ナツトを両端が基台に固定された
板ばねの略中央部に固定し、前記ねじ軸を一方向
に回転させて前記ナツトを一方向に移動させ、前
記板ばねを一方向に撓ませて該ナツトから該ねじ
軸に押圧力を作用させて初期状態とし、該初期状
態から前記ねじ軸を他方向に回転させて前記ナツ
トを他方向に移動させ、前記板ばねを中立状態に
戻した後該板ばねを他方向に撓ませ、この間にお
いて該ねじ軸の回転角と前記ナツトの移動量とを
同時に検出して記録し、前記板ばねの中立状態に
おける該ねじ軸の回転に対して該ナツトの移動が
停止する不感帯の長さによつてボールねじの軸方
向すきまを測定することを特徴とするものであ
る。また本発明装置は、ねじ軸の両端を回転自在
に支持するねじ軸支持装置と、該ねじ軸を所定の
回転速度で回転させるねじ軸回転駆動機構と、該
ねじ軸の回転角度を検出し記録装置に検出結果を
入力するねじ軸回転角度検出装置と、静止状態に
保持される基台と、該基台に両端が固定され略中
央部に該ねじ軸に螺合するナツトが固定されるよ
うに構成され該ねじ軸の軸方向に撓んで該ナツト
から該ねじ軸に対して押圧力を付与するようにし
た板ばねと、該ナツトの該ねじ軸に対する移動量
を検出し記録装置に検出結果を入力するナツト移
動量検出装置とを備えたことを特徴とするもので
ある。
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明す
る。本発明に係るボールねじのすきま測定装置1
は、第1図から第3図において、ねじ軸支持装置
2と、ねじ軸回転駆動機構3と、ねじ軸回転角度
検出装置4と、基台5と、板ばね6と、ナツト移
動量検出装置8とを備えている。
る。本発明に係るボールねじのすきま測定装置1
は、第1図から第3図において、ねじ軸支持装置
2と、ねじ軸回転駆動機構3と、ねじ軸回転角度
検出装置4と、基台5と、板ばね6と、ナツト移
動量検出装置8とを備えている。
ねじ軸支持装置2は、ねじ軸9の両端9a,9
bを回動自在に支持するようにしたものであつ
て、上下に一対の回動自在なセンタ10,11を
備えており、上側のセンタ10は、基台5に固着
された例えば4本の支柱12の上端12aに固着
された上部支持板13に固着された支持部14に
テーパ部16aが嵌入して固着されたチヤツク1
6に回動自在に装着されており、該支持部14は
上部支持板13にボルト18によつて固着された
スリーブ19に螺着されている。下側のセンタ1
1は基台5にボルト20によつて固着されたスリ
ーブ21にスラスト軸受22を介して回動自在に
支持されており、該センタ11の下端11aは基
台5の下部支持板23の下面23aから下方に突
出している。そしてセンタ10及び11よつてね
じ軸9の両端9a,9bを図面に示すように上下
から回動自在に支持することができるように構成
されており、また支持部14は、スリーブ19に
対して螺着されているので、そのつまみ14aを
適宜回動させることによつて、上側のセンタ10
が上下動してねじ軸9に対して適度な押圧力を作
用させることができるように構成されている。
bを回動自在に支持するようにしたものであつ
て、上下に一対の回動自在なセンタ10,11を
備えており、上側のセンタ10は、基台5に固着
された例えば4本の支柱12の上端12aに固着
された上部支持板13に固着された支持部14に
テーパ部16aが嵌入して固着されたチヤツク1
6に回動自在に装着されており、該支持部14は
上部支持板13にボルト18によつて固着された
スリーブ19に螺着されている。下側のセンタ1
1は基台5にボルト20によつて固着されたスリ
ーブ21にスラスト軸受22を介して回動自在に
支持されており、該センタ11の下端11aは基
台5の下部支持板23の下面23aから下方に突
出している。そしてセンタ10及び11よつてね
じ軸9の両端9a,9bを図面に示すように上下
から回動自在に支持することができるように構成
されており、また支持部14は、スリーブ19に
対して螺着されているので、そのつまみ14aを
適宜回動させることによつて、上側のセンタ10
が上下動してねじ軸9に対して適度な押圧力を作
用させることができるように構成されている。
ねじ軸回転駆動機構3は、第1図及び第3図に
示すように、ねじ軸9の一端9bにキー24によ
つて回転方向に拘束されて取り付けられた歯車2
5と、該歯車と噛合する歯車26と、該歯車26
が出力軸28aに固着された減速機28と、該減
速機の入力軸28bを回転させるチエーン29
と、該チエーンを駆動するモータ30と、該モー
タを支持する支持台31とからなつており、減速
機28は一対の歯車25,26を噛合状態から非
噛合状態にその心間距離を変更できるように摺動
可能に下部支持板23に対して取り付けられてい
る。そしてねじ軸9の本発明装置1への螺着時に
おいては、歯車26を歯車25から退けまたすき
ま測定時においてはこれらの歯車25,26を噛
合させてモータ30によりねじ軸9を一定速度で
回転させることができるように構成されている。
示すように、ねじ軸9の一端9bにキー24によ
つて回転方向に拘束されて取り付けられた歯車2
5と、該歯車と噛合する歯車26と、該歯車26
が出力軸28aに固着された減速機28と、該減
速機の入力軸28bを回転させるチエーン29
と、該チエーンを駆動するモータ30と、該モー
タを支持する支持台31とからなつており、減速
機28は一対の歯車25,26を噛合状態から非
噛合状態にその心間距離を変更できるように摺動
可能に下部支持板23に対して取り付けられてい
る。そしてねじ軸9の本発明装置1への螺着時に
おいては、歯車26を歯車25から退けまたすき
ま測定時においてはこれらの歯車25,26を噛
合させてモータ30によりねじ軸9を一定速度で
回転させることができるように構成されている。
ねじ軸回転角度検出装置4は、ねじ軸9の回転
角度を検出し、記録装置の一例たるX−Yレコー
ダ17に検出結果を入力するようにしたものであ
つて、例えばロータリエンコーダ27がセンタ1
1の下端11aに取り付けられており、導線28
によつて増幅器29に接続されている。そしてね
じ軸9の回転角度を最小目盛0.1度程度の精度で
検出することができるようになつている。
角度を検出し、記録装置の一例たるX−Yレコー
ダ17に検出結果を入力するようにしたものであ
つて、例えばロータリエンコーダ27がセンタ1
1の下端11aに取り付けられており、導線28
によつて増幅器29に接続されている。そしてね
じ軸9の回転角度を最小目盛0.1度程度の精度で
検出することができるようになつている。
基台5は、下部支持板23とボルト30よつて
一体化されており、該基台5の上部には水平板3
1が固着されており、該水平板にはボルト32に
よつて一対の板ばね取り付け台33が固着されて
いる。水平板31の中央部には凹陥部33aが形
成されており、ねじ軸9の回転に支障がないよう
に構成されている。
一体化されており、該基台5の上部には水平板3
1が固着されており、該水平板にはボルト32に
よつて一対の板ばね取り付け台33が固着されて
いる。水平板31の中央部には凹陥部33aが形
成されており、ねじ軸9の回転に支障がないよう
に構成されている。
板ばね6は、第1図から第4図に示すように、
基台5に両端が固定され、略中央部6aにねじ軸
9に螺合するナツト34が固定されるように構成
されており、ねじ軸9の軸方向に撓んで該ナツト
から該ねじ軸に対して押圧力を付与するようにし
たものであつて、適宜のばね定数となるようにそ
の板厚が設定されている。板ばね6の両端に形成
された例えば3つずつの取り付け穴6bには、ボ
ルト35が挿通されてブロツク36(第3図では
省略)を介して板ばね6が水平板31に対して着
脱自在に固定されるようになつている。また略中
央部6aにはナツト34のフランジ部34aがボ
ルト38によつて着脱自在取り付けられるように
なつている。このようにナツト34からねじ軸9
に対して押圧力を付与するために板ばね6を用い
たのは、X−Yレコーダ17によつて記録される
変位曲線の不感帯領域をより明確にし、かつナツ
ト34に作用する回転モーメントに対して十分な
剛性を持たせるためである。
基台5に両端が固定され、略中央部6aにねじ軸
9に螺合するナツト34が固定されるように構成
されており、ねじ軸9の軸方向に撓んで該ナツト
から該ねじ軸に対して押圧力を付与するようにし
たものであつて、適宜のばね定数となるようにそ
の板厚が設定されている。板ばね6の両端に形成
された例えば3つずつの取り付け穴6bには、ボ
ルト35が挿通されてブロツク36(第3図では
省略)を介して板ばね6が水平板31に対して着
脱自在に固定されるようになつている。また略中
央部6aにはナツト34のフランジ部34aがボ
ルト38によつて着脱自在取り付けられるように
なつている。このようにナツト34からねじ軸9
に対して押圧力を付与するために板ばね6を用い
たのは、X−Yレコーダ17によつて記録される
変位曲線の不感帯領域をより明確にし、かつナツ
ト34に作用する回転モーメントに対して十分な
剛性を持たせるためである。
ナツト移動量検出装置8は、ナツト34のねじ
軸9に対する移動量を検出し、記録装置の一例た
るX−Yレコーダ17に検出結果を入力するよう
にしたものであつて、例えばピツクアツプ40が
ナツト34の上端34aに当接するようにした電
気マイクロメータ41を用いることができる。こ
の場合電気マイクロメータ41は導線(図示せ
ず)によつて増幅器29に接続され、X−Yレコ
ーダ17にその出力が増幅されて入力されるよう
になつている。X−Yレコーダ17は、ねじ軸9
の回転角を横軸に、またナツト34の移動量を縦
軸にとつて、これらの関係を変位曲線によつて自
動的に記録することができるようになつている。
軸9に対する移動量を検出し、記録装置の一例た
るX−Yレコーダ17に検出結果を入力するよう
にしたものであつて、例えばピツクアツプ40が
ナツト34の上端34aに当接するようにした電
気マイクロメータ41を用いることができる。こ
の場合電気マイクロメータ41は導線(図示せ
ず)によつて増幅器29に接続され、X−Yレコ
ーダ17にその出力が増幅されて入力されるよう
になつている。X−Yレコーダ17は、ねじ軸9
の回転角を横軸に、またナツト34の移動量を縦
軸にとつて、これらの関係を変位曲線によつて自
動的に記録することができるようになつている。
なお第3図に示すように、ナツト34とねじ軸
9との間には複数の玉42がねじ軸9のねじ溝9
c及びナツト34のねじ溝34cに沿つて転動で
きるように組み込まれていることは言うまでもな
い。
9との間には複数の玉42がねじ軸9のねじ溝9
c及びナツト34のねじ溝34cに沿つて転動で
きるように組み込まれていることは言うまでもな
い。
そして本発明に係るボールねじ43のすきま測
定方法においては、ねじ軸9に対して玉42を介
してナツト34を螺合させ、該ナツトを両端9
a,9bが基台5に固定された板ばね6の略中央
部6aに固定し、ねじ軸9を一方向に回転させて
ナツト34を一方向(例えば下方)に移動させ、
板ばね6を一方向(例えば下方))に撓ませて該
ナツト34から該ねじ軸9に押圧圧力を上向きに
作用させて初期状態とし、該初期状態からねじ軸
9を他方向に回転させてナツト34を他方向(例
えば上方)に移動させ、板ばね6を中立状態に戻
した後該板ばねを他方向(例えば上方)に撓ま
せ、この間においてねじ軸9の回転角とナツト3
4の移動量を同時に検出して記録し、板ばね6の
中立状態におけるねじ軸9の回転に対してナツト
34の移動が停止する不感帯の長さによつてボー
ルねじ43の軸方向すきまを測定するようにした
ものである。
定方法においては、ねじ軸9に対して玉42を介
してナツト34を螺合させ、該ナツトを両端9
a,9bが基台5に固定された板ばね6の略中央
部6aに固定し、ねじ軸9を一方向に回転させて
ナツト34を一方向(例えば下方)に移動させ、
板ばね6を一方向(例えば下方))に撓ませて該
ナツト34から該ねじ軸9に押圧圧力を上向きに
作用させて初期状態とし、該初期状態からねじ軸
9を他方向に回転させてナツト34を他方向(例
えば上方)に移動させ、板ばね6を中立状態に戻
した後該板ばねを他方向(例えば上方)に撓ま
せ、この間においてねじ軸9の回転角とナツト3
4の移動量を同時に検出して記録し、板ばね6の
中立状態におけるねじ軸9の回転に対してナツト
34の移動が停止する不感帯の長さによつてボー
ルねじ43の軸方向すきまを測定するようにした
ものである。
作 用
本発明は、上記のように構成されており、以下
その作用について説明する。ボールねじ43の軸
方向すきまを測定するには、第4図に示すよう
に、まずナツト34をボルト38及びナツト39
により板ばね6のほぼ中央部6aに固定する。そ
して第1図から第3図に示すように、ねじ軸支持
装置2の支持部14のつまみ14aを回転させて
スリーブ19に対して該支持部14を上昇させ上
側のセンタ10を上方に退かせて、ねじ軸9の一
端9bを下側のセンタ11上に載置し、該センタ
によつて該一端9bを回動自在に支持する。そし
て支持部14のつまみ14aを上記と逆方向に回
転させてセンタ10を下降さ、ねじ軸9の一端9
aを該センタによつて回動自在に支持すると共
に、板ばね6の両端をその取り付け穴6bによつ
て基台5に固着された水平板31上の板ばね取り
付け台33に対して複数のボルト35により固定
する。またねじ軸9の一端9bには歯車25が固
着されているので、この状態においてねじ軸回転
駆動機構3の減速機28を歯車26が歯車25に
接近するように移動させ、これらの歯車の心間距
離をバツクラツシユが生じない程度に正確に定
め、減速機28を下部支持板23に対して固定す
る。この場合において、減速機28の移動はチエ
ーン29によつて吸収され、モータ30からの動
力伝達に支障をきたすことはない。
その作用について説明する。ボールねじ43の軸
方向すきまを測定するには、第4図に示すよう
に、まずナツト34をボルト38及びナツト39
により板ばね6のほぼ中央部6aに固定する。そ
して第1図から第3図に示すように、ねじ軸支持
装置2の支持部14のつまみ14aを回転させて
スリーブ19に対して該支持部14を上昇させ上
側のセンタ10を上方に退かせて、ねじ軸9の一
端9bを下側のセンタ11上に載置し、該センタ
によつて該一端9bを回動自在に支持する。そし
て支持部14のつまみ14aを上記と逆方向に回
転させてセンタ10を下降さ、ねじ軸9の一端9
aを該センタによつて回動自在に支持すると共
に、板ばね6の両端をその取り付け穴6bによつ
て基台5に固着された水平板31上の板ばね取り
付け台33に対して複数のボルト35により固定
する。またねじ軸9の一端9bには歯車25が固
着されているので、この状態においてねじ軸回転
駆動機構3の減速機28を歯車26が歯車25に
接近するように移動させ、これらの歯車の心間距
離をバツクラツシユが生じない程度に正確に定
め、減速機28を下部支持板23に対して固定す
る。この場合において、減速機28の移動はチエ
ーン29によつて吸収され、モータ30からの動
力伝達に支障をきたすことはない。
このようにして、ボールねじ43の本発明ボー
ルねじのすきま測定装置1に対する取り付けが終
了したら、次にナツト移動量検出装置8の電気マ
イクロメータ41を例えば板ばね取り付け台33
により固定してそのピツクアツプ40がナツト3
4の上端34aに当接するように設定する。これ
によつてナツト34のねじ軸9に対する軸方向の
移動量が電気的に検出されるようになる。また下
側のセンタ11の下端11aにはねじ軸回転角度
検出装置4の一例たるロータリエンコーダ27が
取り付けられているので、ねじ軸9とセンタ11
との摩擦力によつて、該センタ11がねじ軸9と
共に完全に一体となつて回転することによつて、
ロータリエンコーダ27によりねじ軸9の回転角
が検出されその検出結果は増幅器29に一旦入力
されてからX−Yレコーダ17に入力されること
になる。
ルねじのすきま測定装置1に対する取り付けが終
了したら、次にナツト移動量検出装置8の電気マ
イクロメータ41を例えば板ばね取り付け台33
により固定してそのピツクアツプ40がナツト3
4の上端34aに当接するように設定する。これ
によつてナツト34のねじ軸9に対する軸方向の
移動量が電気的に検出されるようになる。また下
側のセンタ11の下端11aにはねじ軸回転角度
検出装置4の一例たるロータリエンコーダ27が
取り付けられているので、ねじ軸9とセンタ11
との摩擦力によつて、該センタ11がねじ軸9と
共に完全に一体となつて回転することによつて、
ロータリエンコーダ27によりねじ軸9の回転角
が検出されその検出結果は増幅器29に一旦入力
されてからX−Yレコーダ17に入力されること
になる。
次に、このような準備が整つたら、モータ30
を回転させてチエーン29により減速機28を駆
動し、歯車26によつて歯車25を回転させて、
まずねじ軸9を一方向、例えばねじ軸9が右ねじ
の場合には該ねじ軸を上方から見て反時計方向、
即ち第3図の矢印Aの方向に回転させると、ナツ
ト34はわずかに下降し、この結果板ばね6は仮
想線で示す中立点から実線で示す状態まで撓み、
板ばね6はナツト34を上方に押圧付勢するよう
になる。この結果ナツト34のねじ溝34cの下
面から玉42を上方に押し上げる力が働き、また
玉42の上面からねじ軸9のねじ溝9cの上面を
上方に押圧する力が働く。これによつてナツト3
4とねじ軸9との間の軸方向のすきまは玉42と
ねじ軸9のねじ溝9cの下面との間に生じ、ねじ
溝9cの上面と玉42の間にはすきまがなくな
る。このような初期状態、即ちナツト34とねじ
軸9との間に予圧を掛けた状態からモータ30を
逆回転させて歯車25を上方から見て時計方向、
即ち第3図の矢印Bの方向に回転させるとナツト
34は上昇を開始する。
を回転させてチエーン29により減速機28を駆
動し、歯車26によつて歯車25を回転させて、
まずねじ軸9を一方向、例えばねじ軸9が右ねじ
の場合には該ねじ軸を上方から見て反時計方向、
即ち第3図の矢印Aの方向に回転させると、ナツ
ト34はわずかに下降し、この結果板ばね6は仮
想線で示す中立点から実線で示す状態まで撓み、
板ばね6はナツト34を上方に押圧付勢するよう
になる。この結果ナツト34のねじ溝34cの下
面から玉42を上方に押し上げる力が働き、また
玉42の上面からねじ軸9のねじ溝9cの上面を
上方に押圧する力が働く。これによつてナツト3
4とねじ軸9との間の軸方向のすきまは玉42と
ねじ軸9のねじ溝9cの下面との間に生じ、ねじ
溝9cの上面と玉42の間にはすきまがなくな
る。このような初期状態、即ちナツト34とねじ
軸9との間に予圧を掛けた状態からモータ30を
逆回転させて歯車25を上方から見て時計方向、
即ち第3図の矢印Bの方向に回転させるとナツト
34は上昇を開始する。
ナツト34がばね6の中立点まで上昇する間に
おいては、第3図に示す状態が維持されるが、板
ばね6の中立点、即ち第3図に仮想線で示す水平
状態に板ばね6が戻ると、該板ばねは上下何れの
方向にも撓まないので、ナツト34からねじ軸9
に対しては何らの力も作用しなくなる。従つてね
じ軸9は自由な状態に保持されることになるた
め、継続的に該ねじ軸が矢印Bの方向に回転し続
けた場合には、この中立点においてはナツト34
はそのすきまの分だけねじ軸9の回転にもかかわ
らず移動しないことになる。即ちねじ軸9の回転
に対してナツト34がその軸方向に移動しない不
感帯が生じる。そしてこの不感帯を通過すると、
更にねじ軸9が矢印Bの方向に回転することによ
つて、やがてナツト34は再び上昇を開始し、板
ばね6は第3図に示す場合と逆方向、即ち上方に
撓み始める。そしてこのように板ばね6が上方に
撓むことによつてナツト34からねじ軸9に対し
ては下向きの力が作用することになる。この結果
第3図に示す場合と逆方向にすきまが生じること
となりナツト36は玉42をねじ軸9のねじ溝9
cの下面に当接させた状態で上昇することにな
る。
おいては、第3図に示す状態が維持されるが、板
ばね6の中立点、即ち第3図に仮想線で示す水平
状態に板ばね6が戻ると、該板ばねは上下何れの
方向にも撓まないので、ナツト34からねじ軸9
に対しては何らの力も作用しなくなる。従つてね
じ軸9は自由な状態に保持されることになるた
め、継続的に該ねじ軸が矢印Bの方向に回転し続
けた場合には、この中立点においてはナツト34
はそのすきまの分だけねじ軸9の回転にもかかわ
らず移動しないことになる。即ちねじ軸9の回転
に対してナツト34がその軸方向に移動しない不
感帯が生じる。そしてこの不感帯を通過すると、
更にねじ軸9が矢印Bの方向に回転することによ
つて、やがてナツト34は再び上昇を開始し、板
ばね6は第3図に示す場合と逆方向、即ち上方に
撓み始める。そしてこのように板ばね6が上方に
撓むことによつてナツト34からねじ軸9に対し
ては下向きの力が作用することになる。この結果
第3図に示す場合と逆方向にすきまが生じること
となりナツト36は玉42をねじ軸9のねじ溝9
cの下面に当接させた状態で上昇することにな
る。
この間において、ねじ軸9の回転角とナツト3
4の移動量とは夫々ロータリエンコーダ27及び
電気マイクロメータ41によつて検出されて同時
にこれらの検出結果がX−Yレコーダ17によつ
て記録され、第5図に実線で示すようなナツト3
4のねじ軸9の回転角に対する変位曲線44が描
かれる。この変位曲線44は板ばね6が下方に撓
んでいる場合は、ねじ軸9の回転に伴つてナツト
9を比例的に移動させ、上昇カーブPQが描かれ、
板ばね6が第3図に仮想線で示すような中立点に
戻されると、変位曲線44は水平状態となり曲線
QRが描かれ、この中立点をナツト34が通過す
ると再び該ナツトは上昇を開始し曲線RSが描か
れる。そしてこの曲線PQと曲線RSとの間隔がナ
ツト34とねじ軸9との軸方向すきまを表わすこ
とになり、第5図においてこれを測定すると、例
えば20.6μmと測定される。このようにして不感
帯の長さを測定することによつて、ボールねじ4
3のナツト34とねじ軸9との間の軸方向すきま
を正確に測定することができるのである。なお第
5図に破線で示す変位曲線45は本発明に係るボ
ールねじのすきま測定装置1の各部をすべてばね
系とみなして計算によつて得た変位曲線であり、
この計算結果も本発明装置の実際の測定結果とよ
く一致しており、例えばこの計算結果からもこの
場合のボールねじ43の軸方向すきまが20.6μm
と計算された状態を示すものである。
4の移動量とは夫々ロータリエンコーダ27及び
電気マイクロメータ41によつて検出されて同時
にこれらの検出結果がX−Yレコーダ17によつ
て記録され、第5図に実線で示すようなナツト3
4のねじ軸9の回転角に対する変位曲線44が描
かれる。この変位曲線44は板ばね6が下方に撓
んでいる場合は、ねじ軸9の回転に伴つてナツト
9を比例的に移動させ、上昇カーブPQが描かれ、
板ばね6が第3図に仮想線で示すような中立点に
戻されると、変位曲線44は水平状態となり曲線
QRが描かれ、この中立点をナツト34が通過す
ると再び該ナツトは上昇を開始し曲線RSが描か
れる。そしてこの曲線PQと曲線RSとの間隔がナ
ツト34とねじ軸9との軸方向すきまを表わすこ
とになり、第5図においてこれを測定すると、例
えば20.6μmと測定される。このようにして不感
帯の長さを測定することによつて、ボールねじ4
3のナツト34とねじ軸9との間の軸方向すきま
を正確に測定することができるのである。なお第
5図に破線で示す変位曲線45は本発明に係るボ
ールねじのすきま測定装置1の各部をすべてばね
系とみなして計算によつて得た変位曲線であり、
この計算結果も本発明装置の実際の測定結果とよ
く一致しており、例えばこの計算結果からもこの
場合のボールねじ43の軸方向すきまが20.6μm
と計算された状態を示すものである。
次に第6図は、玉42の直径の寸法差が3.5μm
の2種類の玉42を同じボールねじ43に組み込
んだ場合の測定結果を示すもので、第5図に示す
方法と同じ方法で軸方向すきまを求め、両者の間
の差異を玉42の直径に換算したところ、寸法差
は3.3μmが得られ、測定精度も良好であることが
確認された。即ち小さい方の玉42を用いた場合
の軸方向すきまは30μmであるのに対して、大き
い方の玉42の場合のすきまは20.6μmと測定さ
れ、これを玉42の直径に換算するとその直径の
寸法差が3.3μmとなるものであつて、実際の寸法
差3.5μmに対してわずかに0.2μmの誤差が生じた
にすぎないことを表わすものである。
の2種類の玉42を同じボールねじ43に組み込
んだ場合の測定結果を示すもので、第5図に示す
方法と同じ方法で軸方向すきまを求め、両者の間
の差異を玉42の直径に換算したところ、寸法差
は3.3μmが得られ、測定精度も良好であることが
確認された。即ち小さい方の玉42を用いた場合
の軸方向すきまは30μmであるのに対して、大き
い方の玉42の場合のすきまは20.6μmと測定さ
れ、これを玉42の直径に換算するとその直径の
寸法差が3.3μmとなるものであつて、実際の寸法
差3.5μmに対してわずかに0.2μmの誤差が生じた
にすぎないことを表わすものである。
次に、第7図及び第8図によりボールねじ43
の摩耗試験の結果について説明すると、供試ボー
ルねじ43の諸元は、ねじ軸9の直径が25mm、リ
ードが6mm、玉42の直径が3.175mm、相似係数
が0.566、接触角が45度、材質がSCM420、表面
硬化処理が浸炭焼入れ、硬度がロツクウエル硬さ
(HRC)60以上というものであり、ここでは単一
ナツト34を持つボールねじ43の摩耗特性を調
べる目的から、全試験期間内において荷重値を一
定に保つために皿ばね(図示せず)を用いて定圧
予圧を付与するようにした。また試験条件は、ス
ラスト荷重が200Kgf、ねじ軸9の回転速度が
168rpm、ナツト34のストロークが36mmの条件
で、潤滑剤はころがり軸受グリース2号を用い
た。なお異物混入による影響を調べるために、
100〜140メツシユのFC材切削粉をグリースに対
して重量比で20%混入して用いた。摩耗試験は疲
れ寿命試験機(図示せず)を用いて実施し、上記
試験条件下で運転を行つたところ、ボールねじ4
3の温度上昇は室温に対して25度Cであつた。
の摩耗試験の結果について説明すると、供試ボー
ルねじ43の諸元は、ねじ軸9の直径が25mm、リ
ードが6mm、玉42の直径が3.175mm、相似係数
が0.566、接触角が45度、材質がSCM420、表面
硬化処理が浸炭焼入れ、硬度がロツクウエル硬さ
(HRC)60以上というものであり、ここでは単一
ナツト34を持つボールねじ43の摩耗特性を調
べる目的から、全試験期間内において荷重値を一
定に保つために皿ばね(図示せず)を用いて定圧
予圧を付与するようにした。また試験条件は、ス
ラスト荷重が200Kgf、ねじ軸9の回転速度が
168rpm、ナツト34のストロークが36mmの条件
で、潤滑剤はころがり軸受グリース2号を用い
た。なお異物混入による影響を調べるために、
100〜140メツシユのFC材切削粉をグリースに対
して重量比で20%混入して用いた。摩耗試験は疲
れ寿命試験機(図示せず)を用いて実施し、上記
試験条件下で運転を行つたところ、ボールねじ4
3の温度上昇は室温に対して25度Cであつた。
試験開始前とねじ軸9の回転数400万回転ごと
に測定した軸方向すきま量の変化状態は第7図に
示す如くであつた。これらの測定は何れも室温20
度C±1度Cの恒温室において行い、温度による
影響には十分留意した。第7図において、板ばね
6の不感帯が明確に現われない例が見受けられ、
このような傾向は特に軸方向すきまが小さい場合
に顕著であつた。これはボールねじ43に働く荷
重が小さい時にねじ精度に起因して生じる玉42
とねじ溝9c,34c間の偏当りと、ねじ軸9内
の摩擦によるためであると推察される。しかしな
がら、本発明装置1を用いた測定方法によれば、
軸方向すきまの測定精度にはさほどの影響はない
ものといえる。即ち、第7図の変位曲線46は、
試験前0回転の場合の軸方向すきまを示し、この
場合には2.8μmであつた。次に変位曲線47はね
じ軸9の回転数が400万回転の場合を示し、軸方
向すきまは6μmに増大した。また変位曲線48
はねじ軸9の回転数が800万回転の場合であり、
軸方向すきまは9.6μmに増大し、同様に変位曲線
49は回転数1200万回転の場合で軸方向すきまは
13.9μmに増大し、同様に変位曲線50は回転数
1600万回転の場合で軸方向すきまは16.8μm増大
した。このように、本発明ボールねじのすきま測
定方法及び装置によれば、ボールねじ43の軸方
向すきまをその耐久試験の途中においても、また
実際の使用状態においても軸方向すきまを簡単か
つ正確に測定することができる。
に測定した軸方向すきま量の変化状態は第7図に
示す如くであつた。これらの測定は何れも室温20
度C±1度Cの恒温室において行い、温度による
影響には十分留意した。第7図において、板ばね
6の不感帯が明確に現われない例が見受けられ、
このような傾向は特に軸方向すきまが小さい場合
に顕著であつた。これはボールねじ43に働く荷
重が小さい時にねじ精度に起因して生じる玉42
とねじ溝9c,34c間の偏当りと、ねじ軸9内
の摩擦によるためであると推察される。しかしな
がら、本発明装置1を用いた測定方法によれば、
軸方向すきまの測定精度にはさほどの影響はない
ものといえる。即ち、第7図の変位曲線46は、
試験前0回転の場合の軸方向すきまを示し、この
場合には2.8μmであつた。次に変位曲線47はね
じ軸9の回転数が400万回転の場合を示し、軸方
向すきまは6μmに増大した。また変位曲線48
はねじ軸9の回転数が800万回転の場合であり、
軸方向すきまは9.6μmに増大し、同様に変位曲線
49は回転数1200万回転の場合で軸方向すきまは
13.9μmに増大し、同様に変位曲線50は回転数
1600万回転の場合で軸方向すきまは16.8μm増大
した。このように、本発明ボールねじのすきま測
定方法及び装置によれば、ボールねじ43の軸方
向すきまをその耐久試験の途中においても、また
実際の使用状態においても軸方向すきまを簡単か
つ正確に測定することができる。
つぎに第8図は、第7図に示す結果と玉42の
直径に関する測定結果から求めた玉42とねじ溝
9c,34cの摩耗量を示すものであつて、ねじ
溝の摩耗量はねじ軸9とナツト34における摩耗
深さの和を表わしている。このように玉42やね
じ溝9c,34cに生じる摩耗量は何れも数μm
程度であるが、定位置予圧ねじの場合にあてはめ
てみると、完全に予圧抜けがおこる状態であり塵
埃混入による影響が甚大であることが明白となつ
た。
直径に関する測定結果から求めた玉42とねじ溝
9c,34cの摩耗量を示すものであつて、ねじ
溝の摩耗量はねじ軸9とナツト34における摩耗
深さの和を表わしている。このように玉42やね
じ溝9c,34cに生じる摩耗量は何れも数μm
程度であるが、定位置予圧ねじの場合にあてはめ
てみると、完全に予圧抜けがおこる状態であり塵
埃混入による影響が甚大であることが明白となつ
た。
以上のように、本発明に係る方法及び装置によ
ればボールねじ43の軸方向すきまを簡単かつ高
精度に測定することができるので、従来不可能と
されていた種々の条件下におけるボールねじ43
の摩耗特性を明らかにすることができるものであ
る。
ればボールねじ43の軸方向すきまを簡単かつ高
精度に測定することができるので、従来不可能と
されていた種々の条件下におけるボールねじ43
の摩耗特性を明らかにすることができるものであ
る。
効 果
本発明は、上記にように構成され、作用するも
のであるから、ボールねじのねじ軸に螺合したナ
ツトを両端が固定された板ばねのほぼ中央部に固
定して該板ばねがねじ軸の軸方向に撓むことでナ
ツトとねじ軸との間のすきまが何れか一方向につ
まり、また該板ばねを中立点に戻すことでねじ軸
が自由状態になるようにしてねじ軸を一方向に回
転させて板ばねを一方向の撓み状態から中立点を
通過させて他方向に撓ませ、この間にねじ軸の回
転角とナツトの移動量とを同時に検出記録し、板
ばねの中立状態におけるねじ軸の回転に対してナ
ツトの移動が停止する不感帯の長さによつてボー
ルねじの軸方向すきまを測定するようにしたの
で、ねじ軸に玉とナツトを組み込んだ状態のまま
でボールねじ全体に生じる軸方向のすきま、即ち
摩耗量を簡単かつ極めて高精度に測定できるとい
う画期的な効果が得られる。またこの結果、ボー
ルねじにおける実際の使用状態での摩耗量を測定
可能となり、種々の使用条件下でのボールねじの
摩耗特性を明らかにすることができるという効果
が得られる。
のであるから、ボールねじのねじ軸に螺合したナ
ツトを両端が固定された板ばねのほぼ中央部に固
定して該板ばねがねじ軸の軸方向に撓むことでナ
ツトとねじ軸との間のすきまが何れか一方向につ
まり、また該板ばねを中立点に戻すことでねじ軸
が自由状態になるようにしてねじ軸を一方向に回
転させて板ばねを一方向の撓み状態から中立点を
通過させて他方向に撓ませ、この間にねじ軸の回
転角とナツトの移動量とを同時に検出記録し、板
ばねの中立状態におけるねじ軸の回転に対してナ
ツトの移動が停止する不感帯の長さによつてボー
ルねじの軸方向すきまを測定するようにしたの
で、ねじ軸に玉とナツトを組み込んだ状態のまま
でボールねじ全体に生じる軸方向のすきま、即ち
摩耗量を簡単かつ極めて高精度に測定できるとい
う画期的な効果が得られる。またこの結果、ボー
ルねじにおける実際の使用状態での摩耗量を測定
可能となり、種々の使用条件下でのボールねじの
摩耗特性を明らかにすることができるという効果
が得られる。
図面は本発明の実施例に係り、第1図はボール
ねじのすきま測定装置の全体斜視図、第2図はボ
ールねじのすきま測定装置の要部部分縦断面正面
図、第3図はボールねじのすきま測定装置の作動
原理を示す要部概略縦断面図、第4図はボールね
じのナツトに板ばねを固定しねじ軸の一端に歯車
を取り付けた状態を示す斜視図、第5図はねじ軸
の回転角に対するナツトの移動量を示す線図、第
6図は玉の直径を変えて軸方向すきまを測定した
場合における第5図と同様の線図、第7図はボー
ルねじの摩耗試験における各軸方向すきまの変化
を示す線図、第8図はねじ軸の回転数に対する玉
とねじ溝の摩耗量との関係を示す線図である。 1はボールねじのすきま測定装置、2はねじ軸
支持装置、3はねじ軸回転駆動機構、4はねじ軸
回転角度検出装置、5は基台、6は板ばね、6a
は中央部、8はナツト移動量検出装置、9はねじ
軸、9a,9bは両端、17は記録装置の一例た
るX−Yレコーダ、43はボールねじである。
ねじのすきま測定装置の全体斜視図、第2図はボ
ールねじのすきま測定装置の要部部分縦断面正面
図、第3図はボールねじのすきま測定装置の作動
原理を示す要部概略縦断面図、第4図はボールね
じのナツトに板ばねを固定しねじ軸の一端に歯車
を取り付けた状態を示す斜視図、第5図はねじ軸
の回転角に対するナツトの移動量を示す線図、第
6図は玉の直径を変えて軸方向すきまを測定した
場合における第5図と同様の線図、第7図はボー
ルねじの摩耗試験における各軸方向すきまの変化
を示す線図、第8図はねじ軸の回転数に対する玉
とねじ溝の摩耗量との関係を示す線図である。 1はボールねじのすきま測定装置、2はねじ軸
支持装置、3はねじ軸回転駆動機構、4はねじ軸
回転角度検出装置、5は基台、6は板ばね、6a
は中央部、8はナツト移動量検出装置、9はねじ
軸、9a,9bは両端、17は記録装置の一例た
るX−Yレコーダ、43はボールねじである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ねじ軸に対してナツトを螺合させ、該ナツト
を両端が基台に固定された板ばねの略中央部に固
定し、前記ねじ軸を一方向に回転させて前記ナツ
トを一方向に移動させ、前記板ばねを一方向に撓
ませて該ナツトから該ねじ軸に押圧力を作用させ
て初期状態とし、該初期状態から前記ねじ軸を他
方向に回転させて前記ナツトを他方向に移動さ
せ、前記板ばねを中立状態に戻した後該板ばねを
他方向に撓ませ、この間において該ねじ軸の回転
角と前記ナツトの移動量とを同時に検出して記録
し、前記板ばねの中立状態における該ねじ軸の回
転に対して該ナツトの移動が停止する不感帯の長
さによつてボールねじの軸方向すきまを測定する
ことを特徴とするボールねじのすきま測定方法。 2 ねじ軸の両端を回動自在に支持するねじ軸支
持装置と、該ねじ軸を所定の回転速度で回転させ
るねじ軸回転駆動機構と、該ねじ軸の回転角度を
検出し記録装置に検出結果を入力するねじ軸回転
角度検出装置と、静止状態に保持される基台と、
該基台に両端が固定され略中央部に該ねじ軸に螺
合するナツトが固定されるように構成され該ねじ
軸の軸方向に撓んで該ナツトから該ねじ軸に対し
て押圧力を付与するようにした板ばねと、該ナツ
トの該ねじ軸に対する移動量を検出し記録装置に
検出結果を入力するナツト移動量検出装置とを備
えたことを特徴とするボールねじのすきま測定装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6479985A JPS61221601A (ja) | 1985-03-27 | 1985-03-27 | ボ−ルねじのすきま測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6479985A JPS61221601A (ja) | 1985-03-27 | 1985-03-27 | ボ−ルねじのすきま測定方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61221601A JPS61221601A (ja) | 1986-10-02 |
| JPH0476401B2 true JPH0476401B2 (ja) | 1992-12-03 |
Family
ID=13268647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6479985A Granted JPS61221601A (ja) | 1985-03-27 | 1985-03-27 | ボ−ルねじのすきま測定方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61221601A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5830141B1 (ja) * | 2014-06-25 | 2015-12-09 | 上銀科技股▲分▼有限公司 | 予圧残存率を測定する方法 |
| JP6481804B1 (ja) * | 2017-10-26 | 2019-03-13 | 日本精工株式会社 | ボールねじ装置の軸方向すきま測定方法及び測定装置、並びに、ボールねじ装置、車両、及び機械装置の製造方法 |
| WO2019082457A1 (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-02 | 日本精工株式会社 | ボールねじ装置の軸方向すきま測定方法及び測定装置、並びに、ボールねじ装置、車両、及び機械装置の製造方法 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5215345B2 (ja) * | 2009-04-07 | 2013-06-19 | 日本ギア工業株式会社 | 弁駆動装置におけるステムナットの摩耗量測定方法と装置 |
| JP6481350B2 (ja) * | 2014-12-03 | 2019-03-13 | 株式会社ジェイテクト | ボールねじ測定装置 |
| CN113701602A (zh) * | 2021-08-13 | 2021-11-26 | 深圳科荣达航空科技有限公司 | 一种飞机可调放气活门丝杠组件间隙测量工装 |
| CN119492310A (zh) * | 2025-01-16 | 2025-02-21 | 慈兴集团有限公司 | 一种emb制动系统专用的滚珠丝杠轴向游隙检测装置 |
-
1985
- 1985-03-27 JP JP6479985A patent/JPS61221601A/ja active Granted
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP6481804B1 (ja) * | 2017-10-26 | 2019-03-13 | 日本精工株式会社 | ボールねじ装置の軸方向すきま測定方法及び測定装置、並びに、ボールねじ装置、車両、及び機械装置の製造方法 |
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