JPH01291135A - ころがり軸受の転動体と軌道間の接触応力測定方法 - Google Patents

ころがり軸受の転動体と軌道間の接触応力測定方法

Info

Publication number
JPH01291135A
JPH01291135A JP63119337A JP11933788A JPH01291135A JP H01291135 A JPH01291135 A JP H01291135A JP 63119337 A JP63119337 A JP 63119337A JP 11933788 A JP11933788 A JP 11933788A JP H01291135 A JPH01291135 A JP H01291135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
bearing
probe
track
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63119337A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2581755B2 (ja
Inventor
Hitoshi Takahashi
均 高橋
Hidetsugu Yamazaki
山崎 英嗣
Yukio Ogura
幸夫 小倉
Takeshi Miyajima
宮島 猛
Toshio Takishita
滝下 利男
Yoshinobu Kashiwabara
良伸 柏原
Kiyotaka Sakurai
桜井 清隆
Masahiro Nunokawa
布川 昌宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd, Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP63119337A priority Critical patent/JP2581755B2/ja
Publication of JPH01291135A publication Critical patent/JPH01291135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2581755B2 publication Critical patent/JP2581755B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超音波を利用してころがり軸受の転動体と軌
道との間の動的な接触応力を測定する方法に関する。
〔従来の技術〕
ころがり軸受は1回転機器の基本要素部品の1つとして
多種類のものが数多く使用されており、そのうちの大部
分のころがり軸受が寸法をはじめとして寸法精度や寿命
等の設計に至るまでJISに制定されている。JISに
おける寿命計算は、基本負荷容量と等偏荷重との比を基
準として同時にテストした軸受の90%が達する定格寿
命を計算するものであるが、このうち基本負荷容量は、
90%の軸受がフレーキングを起こすことなく100万
回転に耐えられるような方向および大きさの一定の荷重
であり、フレーキング発生の主原因の1つであるこのこ
ろがり軸受の転動体と軌道間の動的な接触応力に密接な
関係を有している。このため前記定格寿命と接触応力と
の相関関係を求めておけば、使用中のころがり軸受の接
触応力を測定することによりその軸受の寿命を予測する
ことが可能になる。しかし、前記ころがり軸受の接触応
力は、現状では計算式から計算で求める場合が殆どで、
曲面をなす物体の表面が押しつけられたときの接触応力
を求める式いわゆるヘルツ応力を求める式を用いて計算
しており、ころがり軸受に作用する荷重を設定し、その
設定荷重で転動体の寸法より計算した接触応力が実験ま
たは経験的に決められた許容値以下の値になるようにし
ている。
上記計算式によらず測定により接触応力を求める方法と
しては、ころがり軸受の静負荷容量を求める場合と同様
に、静止状態の軸受の転動体に歪みゲージを取り付け、
負荷したときの転動体の歪み量を測定し、測定した歪み
量からその負荷時の接触応力を計算する方法がある。
一方、超音波を利用して測定する方法は、その方法が簡
便なため従来から試みられているが、固体接触面の接触
応力を測定する方法としては、2つの固体の接触面に超
音波を入射させ、その超音波の前記接触面から反射され
る反射波の音圧と接触面を透過した透過波の音圧との双
方を利用し、両者を比較して該接触面における接触応力
を測定する本願の一部発明者および本願出願人により提
供された方法がある。 (PCT/J P821000
87参照) 〔発明が解決しようとする課題〕 JISに制定されている比較的呼び寸法の小さいころが
り軸受(例えば軸受内径が1000m以下)は、大径の
ものに比べてその生産量も多く軸受の形式。
寸法等に応じて寿命試験を行うことができ、前記基本負
荷容量を決めて寿命計算により近似的に定格寿命を求め
、ころがり軸受単体としての寿命を決めることができる
とともに、求めた定格寿命と前記計算式より求めた接触
応力との相関も容易に求めることができる。しかし、こ
ろがり軸受を実機に装着して使用した場合は、ころがり
軸受に作用する荷重の設定誤りを含めて軸受に加わる荷
重の種類や大きさ等の負荷条件、潤滑状態、軸受の嵌装
状態等の条件が、寿命試験および接触応力計算時におけ
る条件と必ずしも類似せず、むしろ実機における条件の
方が過酷な場合がしばしば発生する。そのためかかる場
合には、定格寿命よりかなり早期にフレーキングを起こ
し異音の発生や、振動、焼き付き等の現象が発生するこ
とになり、軸受を分解して異常発生部を目視にて調査し
、その異常発生状況より負荷条件等を推定し前記計算値
と対比しているのが実状である。このためどうしても前
記定格寿命と計算式より求めた接触応力との相関の精度
は低下し実用上問題となっている。
さらに計算式より求めた接触応力は、前記寿命試験およ
び接触応力計算時と実機使用との条件の差のほか、同一
の形式2寸法のころがり軸受に同じ負荷をかけた場合で
も軸受自体の製作寸法精度。
装着場所、使用経過時間等によって負荷状態が変・化す
るから、実際には計算値も個々の軸受について異なりそ
の計算値がますます概算的になって推定の幅が広くなり
計算値の精度が低下する。
つぎに転動体の歪み量から接触応力を求める方法は、静
的な接触応力を求める方法であり、また。
稼動状態における負荷条件や嵌装条件等の各種条件が前
記の如くそれぞれの軸受について異なる条件下にあって
は、ますます実稼動状態の回転中の接触応力を測定する
ことはできず、その測定値は、前記計算式で求める接触
応力と同様に推定の幅が広く実用上の精度は得られない
一方、超音波を利用して接触応力を測定する方法は簡便
であることから従来から試みられている。
すなわち、ころがり軸受の転動体と軌道との接触面に超
音波を入射し、その超音波の前記接触面から反射される
反射波のエコーを測定して接触応力と反射エコーとの相
関を利用して接触応力を測定するものである。しかし、
この方法では接触面に入射した超音波は、該接触面にお
いて一部反射するも残りは該接触面より玉またはころの
転動体内に入り、さらにその転動体の底面に達し、該底
面の曲面にて拡散するから、接触面に入射した超音波の
接触面を介した反射波が殆ど得られず、僅かに得られる
反射波も減衰が大きくて反射エコーを測定することがで
きなくなり、シへがって接触応力を測定することはでき
なかった。
また、前記固体接触面の接触応力を具体的に測定する方
法であるP CT / J P 82100087にお
いては、接触面から反射される反射波の音圧と接触面を
透過した透過波の音圧との双方の比較が必要である。こ
のため接触面からの反射波のほか、接触面を透過して玉
またはころの転動体内に入り該転動体の底面からの反射
波か、または転動体の底面を通過した波のエコーを測定
しなければならないが、上記従来から試みられてきた方
法と同様に、接触面からの反射波以外はそのエコーが得
られず従ってころがり軸受の接触応力を測定することが
できない問題点があった。
これらの各問題点は、ころがり軸受の種類に関係なく共
通の問題点であるが、特に長期の製作期間を要し価格的
にも高価な転動輪の直径が数メートルにおよぶ大径のも
のや、用途が限定されていて僅かな数量しか生産されな
い軸受等においては。
一般の多量生産される汎用性のあるころがり軸受に比べ
て一層正確な寿命予測を必要とするから、寿命予測に直
接かつ密接な関係を有する前記動的な接触応力の測定は
従来から強く要望されていた。
本発明は、上記の問題点に鑑み、実動中のころがり軸受
の転動体と軌道との間の動的な接触応力を、超音波を利
用して容易がつりアルタイムに実用可能な精度に測定す
ることができる方法を提供するほか、さらに、実機に装
着されたころがり軸受の動的な負荷荷重および負荷分布
を測定することができる方法を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明のころがり軸受の転動
体と軌道間の接触応力の測定方法は、被検体のころがり
軸受の軌道輪に送受信兼用の探触子を軌道に対して超音
波を垂直に入射可能に当接し、該探触子より負荷状態で
、かつ転動体がころがり運動中の前記軌道輪の軌道に向
けて超音波を入射し、入射した超音波の前記探触子当接
面と超音波入射側の軌道との間における多重反射波を前
記探触子に受信し、受信した多重反射波のうち前記軌道
と転動体との接触面から少なくとも3回以上多重反射し
た多重反射波のエコー高さを測定し。
測定したエコー高さの絶対値と予め前記被検体と同一ま
たは被検体と同一構成の試験片により静的に測定された
基準値とを比較することによりころがり軸受の転動体と
軌道間の接触応力を測定する方法である。
そして、前記探触子を軌道輪の複数箇所に任意のピッチ
で当接し、該各当接箇所にて測定するようにした方法に
することが好ましい。
〔作用〕
上記測定方法における探触子当接面と超音波入射側の軌
道との間における多重反射波は、多重反射の回数が多く
なるほどそのエネルギを減少して減衰が大きくなるから
、減衰度の大きい多重反射波は、測定器のゲインを調整
することによりその絶対値を確実に測定することが可能
になる。そして測定する多重反射波は、探触子の当接位
置が面あらさの小さい平滑な仕上面であること、同様に
軌道面も面あらさの小さい平滑な面に加工されており、
軌道と転動体との接触面の軸受回転方向の接触幅はミク
ロ単位の微小幅であっても、一般の超音波探傷に使用さ
れている数MHz程度の周波数の探触子を使用すること
により接触幅内における多重反射の回数は十分得られる
こと、ころがり軸受の材質や硬度等は軌道輪および複数
の転動体とも全体的に均一であること等の理由から、軸
受のどの場所で測定しても回転中の動的なエコーが。
常にほぼ一定のレベルおよびパターンで安定して得られ
る特徴がある。
上記多重反射波は、少なくとも3回以上多重反射すると
エコーはかなり減衰して測定可能な安定した状態になり
、そのエコー高さの絶対値を通常の超音波探傷装置等を
使用して測定することができる。測定された上記エコー
高さの絶対値は、予め実機に装着されるころがり軸受と
同一の軸受かまたはその軸受の転動体と寸法、材質、硬
度等がほぼ同一の試験片により静的に測定された基準値
と比較される。この基準値は1通常前記試験片に静的に
荷重をかけその荷重を順次増加させたときの計算式より
求めたヘルツ応力と、求めたヘルツ応力に対応する前記
多重反射波のエコー高さのデシベル値との相関で表示さ
れており、前記動的に測定されたエコー高さの絶対値と
単に比較するだけで個々の軸受によって異なるころがり
軸受の転動体と軌道間に実際に作用している接触応力お
よび負荷荷重を容易に求めることができ、また負荷して
いる荷重の静的値が荷重計等で既知の場合は、衝撃値を
同時に求めることもできる。
そして、上記測定を同一の軸受の複数箇所で行うことに
より、測定箇所ごとに上記接触応力および負荷荷重を求
めることができるから、その軸受に作用している負荷分
布を測定することができる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を第1図ないし第4図を参照して
説明する1図において1は定盤、2は筒状のハウジング
で、その下部は定盤1に固定されているs3aはハウジ
ング2の一端側に嵌装された円筒状のハウジングで、ハ
ウジング2に一体に締結されている。3bはハウジング
3aの外端面に締結されている円筒状のハウジングであ
る。 4aはハウジング2の他端側の内周にハウジング
3aと相対させて嵌装された円筒状のハウジングで、該
ハウジング4aの外周はハウジング2の内周と摺動可能
である。4bはハウジング4aの外端面に締結されてい
る円筒状のハウジングである。5は図示しない回動装置
により回動させられる軸で。
ころがり軸受6a、6bにより支持されており、ころが
り軸受6aはハウジング3aの内周に、またころがり軸
受6bはハウジング4aの内周にそれぞれ嵌合されてい
る。7は測定用のスラスト円筒ころ軸受(以下単に被検
体という)で、軸5に嵌合し該軸5と一体に回動する内
輪7aと、ハウジング3bの内周に嵌合している非回動
の外輪7bと、内輪7aと外軸7b間に介装されている
複数のこる7cとで構成されている。被検体7は、ころ
7Cの中心が転動する軌跡の直径(以下PCDという)
が1471で、直径161×長さ18閣の寸法のこる7
Cを6個有し、静負荷容量Coa = 19070kg
fである。
これは回転中のこる7cの挙動を前部のこる7Cについ
て測定し易くするために、本来18個で静負荷容量Co
a=57200kgfであったものを均等に間引いて6
個にしたものである。なお、材質はいずれもSUJ 2
を使用し、ころ7cの転動面および内輪7a、外輸7b
の軌道の表面硬度はロックウェル硬度(Cスケール)で
60〜63である。被検体7は、外輪7bがハウジング
3bの外端面に締着されるカバー9により押圧され、内
輪7aが軸5に螺合されているナツト11によりカラー
を介して押圧されて軸5の所定の位置に装着されている
。8は被検体7と同一のスラスト円筒ころ軸受で、内輪
8a。
外輪8bおよびころ8cからなり、ハウジング2を介し
て被検体7とほぼ対称位置に配置され、外軸8bがカバ
ー10により押圧され、また内輪8aがナツト12によ
りカラーを介して押圧されて軸5の所定の位置に装着さ
れている。13はカバー9に穿設した穴に嵌着されてい
る円筒状の探触子ホルダで、その内周部に、送受信兼用
の探触子14と該探触子14の前面を外軸7bの端面に
一定の力(この場合2゜2kgf)で押圧するばね15
が内股されている。使用した探触子14は振動子径Lo
w、周波数5MHzの垂直探触子である。ここで探触子
14は、外軸7bに対する当接面がこる7cのPCD上
の任意の1点を重直に押圧するように配置されている。
いま、ハウジング2の圧油供給用のボート2aに図示し
ない油圧装置とホースを介して接続し、圧力を変化させ
て(例えば次第に圧力を上げながら)圧油を供給する。
この場合、軸5は2.5rpmの一定速度で回転させら
れている。ポート2aに供給された圧油は、一体に連結
されたハウジング4a、4bおよびカバー10を図の右
方に変位させようと作用し、カバー10はスラスト円筒
ころ軸受8゜ころがり軸受6bを介して軸5を図の右方
に押す。
この押す力はころがり軸受6aおよびカラーを介して被
検体7の内輪7aを押し、ころ7cを介して外輪7bを
カバー9に押し付ける被検体7のスラスト荷重として作
用し、ころ7cの転勤面と内輪7aおよび外輪7bの軌
道との各接触面に接触応力を発生させる0発生した接触
応力は、探触子14を介して該探触子14に接続してい
る図示していない超音波測定袋!!!(以下単に測定器
という)に出力される音圧となって表れ、その音圧のエ
コー高さが測定される。従って接触応力の変化は音圧の
変化となって測定される。測定例を第3図に示す0図の
横軸は時間(単位: 5ec)およびころ7c1個当り
の荷重(以下ころ荷重という、単位:kgf)、縦軸は
探触子14の出力の絶対値(単位ニーdB)で、こる荷
重Okgfの無負荷時の出力Vo(ころ7c6個の平均
値)と負荷時の出力Vとの比のデシベル値20QogV
/Voの値である0図はこる荷重0.200,400k
gfについて、それぞれころ1公転におけるころ7c6
個の出力値を示しており、出力値に多少の変動はあるも
のの各負荷時ともほぼ一定の出力値になっている。この
出力値に多少のばらつきがあるが、これは6個のこる7
0間の微小な直径差や潤滑条件の差等によるものであり
、ころの1公転ごとにほぼ同一のパターンのばらつきを
繰り返すから、各ころの負荷状態や全ころ中のどのころ
が最大応力を発生しているかなどを容易に特定すること
ができる。さらに同一のころ7cでもころ1公転の間に
軌道の加工状態等により僅かのばらつきを発生するから
軌道輪のどの位置を注意すべきか等の保守上の情報が得
られる。測定は転勤面と軌道との接触面にアルバニアグ
リス&2を塗布し、ころ荷重を200kgfピッチで変
化させて探触子14の当接面より外輪7bに超音波を軌
道に対して垂直に入射し、入射した超音波の探触子14
の当接面と外輪7bの軌道との間における多重反射波を
探触子14に受信して、その出力値であるエコー高さの
絶対値を記録したものである。この場合のエコー高さは
10回目の多重反射波のもので、測定器のゲインは44
d Bに調整されている。上記測定値は。
予め上記と回転を除き同一の測定条件で静的に測定され
た基準値と比較される。第4図は被検#7をアムスラー
試験機により静的に測定した基準値のデータを示す0図
の横軸はこる荷重(単位;×10”kgf)および接触
応力σC(単位: )cgf/−ジ、縦軸は探触子14
の出力の絶対値(単位:dB)である。
接触応力σ。は次式で求めたものである。
ここで、  Q:ころ荷重  kgf E:ヤング率  21200 )cgf/ ms”Q:
ころの有効接触長さ15.94m r:ころの半径    8.0■ である1図から分かるように接触応力σ。と出力値とは
ほぼ直線の相関を有しており、精度のよい基準値とする
ことができる1例えば具体的にころ荷重400kgfの
場合についてみると、第4図に示す静的な測定の出力値
は約−3dBであるが、第3図の動的な測定の出力値平
均は約−3,8dBで、第4図基準値データではこう荷
重約520kgfに相当し、両者を比較することにより
接触応力σCが平均で約123kgf/m″生じている
ことが容易に分かる。
前記実施例においては探触子14を被検体7の1箇所に
当接して測定する方法を示したが、探触子14を被検体
7の複数箇所に例えば等ピッチに複数個当接して測定す
るようにすれば、各測定箇所ごとに前述の接触応力σ。
および荷重を求めることができるから、被検体7に作用
している負荷分布を測定することが可能になる。これは
特に大径のころがり軸受、たとえばクレーンの旋回用の
軸受やトンネル掘進機のカッター用の軸受のように、軌
道輪の直径が数メートルもあるような場合に。
軸受の各箇所の動的な負荷状態を知ることができ、軸受
自体の正確な寿命予測とともに機器全体の合理的な運転
管理を行うことが可能になる効果がある。
そして上記測定は、通常の超音波探傷と同様に探触子を
被検体に当接するだけでよいから、稼動中の実機におけ
るころがり軸受の接触応力を容易かつリアルタイムに測
定することができる。
〔発明の効果〕
本発明は1以上説明したように構成されているので、以
下に記載するような効果を奏する。
探触子の軌道輪への当接面と該軌道輪の超音波入射側の
軌道との間における多重反射波のエコー高さの絶対値を
利用することにより、実動中のころがり軸受の転動体と
軌道との間の動的な接触応力を、実用可能な精度で容易
かつリアルタイムに測定することができる。
また、ころがり軸受の複数箇所において測定することに
より、該軸受に作用している動的な負荷荷重および負荷
分布を測定することができ、より正確な寿命予測をする
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はスラスト円筒ころ軸受のころと軌道間の動的な
接触応力を測定する方法の一例を説明する図、第2図は
第1図の“ア”部詳細図、第3図は第1図の方法により
測定した測定データの一部を示す図、第4図は第1図に
おけるスラスト円筒ころ軸受をアムスラー試験機により
静的に測定した基準値のデータの一部を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ころがり軸受の転動体と軌道間の接触応力の測定方
    法において、被検体のころがり軸受の軌道輪に送受信兼
    用の探触子を軌道に対して超音波を垂直に入射可能に当
    接し、該探触子より負荷状態で、かつ転動体がころがり
    運動中の前記軌道輪の軌道に向けて超音波を入射し、入
    射した超音波の前記探触子当接面と超音波入射側の軌道
    との間における多重反射波を前記探触子に受信し、受信
    した多重反射波のうち前記軌道と転動体との接触面から
    少なくとも3回以上多重反射した多重反射波のエコー高
    さを測定し、測定したエコー高さの絶対値と予め前記被
    検体と同一または被検体と同一構成の試験片により静的
    に測定された基準値とを比較することによりころがり軸
    受の転動体と軌道間の接触応力を測定する方法。 2、前記探触子を軌道輪の複数箇所に任意のピッチで当
    接し、該各当接箇所にて測定するようにした請求項1の
    ころがり軸受の転動体と軌道間の接触応力測定方法。
JP63119337A 1988-05-18 1988-05-18 ころがり軸受の転動体と軌道間の接触応力測定方法 Expired - Lifetime JP2581755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63119337A JP2581755B2 (ja) 1988-05-18 1988-05-18 ころがり軸受の転動体と軌道間の接触応力測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63119337A JP2581755B2 (ja) 1988-05-18 1988-05-18 ころがり軸受の転動体と軌道間の接触応力測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01291135A true JPH01291135A (ja) 1989-11-22
JP2581755B2 JP2581755B2 (ja) 1997-02-12

Family

ID=14758984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63119337A Expired - Lifetime JP2581755B2 (ja) 1988-05-18 1988-05-18 ころがり軸受の転動体と軌道間の接触応力測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2581755B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145457A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Jtekt Corp センサ装置およびセンサ付き転がり軸受ユニット
JP2006177933A (ja) * 2004-11-24 2006-07-06 Jtekt Corp センサ装置およびセンサ付き転がり軸受装置
JP2006177932A (ja) * 2004-11-24 2006-07-06 Jtekt Corp センサ付き転がり軸受装置
JP2006258793A (ja) * 2005-02-16 2006-09-28 Jtekt Corp トルク検出装置およびピニオン軸支持用軸受装置
JP2006292490A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Jtekt Corp センサ付き転がり軸受装置
JP2007163400A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Jtekt Corp センサ装置およびセンサ付き転がり軸受装置
JP2010085358A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Ntn Corp トルク測定装置
WO2015005282A1 (ja) * 2013-07-11 2015-01-15 Ntn株式会社 センサ付車輪用軸受装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4011297B2 (ja) * 2001-03-02 2007-11-21 住友化学株式会社 軸受予荷重推定装置及び軸受予荷重推定方法及び軸受予荷重推定プログラム及びこのプログラムを記録した記録媒体
JP3922521B2 (ja) * 2001-03-06 2007-05-30 住友化学株式会社 軸受損傷評価装置及び軸受損傷評価方法及び軸受損傷評価プログラム及びこのプログラムを記録した記憶媒体
EP1816458B1 (en) * 2004-11-24 2013-03-06 JTEKT Corporation Sensor device and rolling bearing with sensor
JP4569363B2 (ja) * 2005-04-08 2010-10-27 株式会社ジェイテクト センサ付き転がり軸受装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145457A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Jtekt Corp センサ装置およびセンサ付き転がり軸受ユニット
JP2006177933A (ja) * 2004-11-24 2006-07-06 Jtekt Corp センサ装置およびセンサ付き転がり軸受装置
JP2006177932A (ja) * 2004-11-24 2006-07-06 Jtekt Corp センサ付き転がり軸受装置
JP2006258793A (ja) * 2005-02-16 2006-09-28 Jtekt Corp トルク検出装置およびピニオン軸支持用軸受装置
JP2006292490A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Jtekt Corp センサ付き転がり軸受装置
JP2007163400A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Jtekt Corp センサ装置およびセンサ付き転がり軸受装置
JP2010085358A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Ntn Corp トルク測定装置
WO2015005282A1 (ja) * 2013-07-11 2015-01-15 Ntn株式会社 センサ付車輪用軸受装置
JP2015017888A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 Ntn株式会社 センサ付車輪用軸受装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2581755B2 (ja) 1997-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5074677A (en) Center-free large roller bearing
JPH01291135A (ja) ころがり軸受の転動体と軌道間の接触応力測定方法
US3699806A (en) Early detection of damage to machine elements in rolling engagement
US4528852A (en) Method and instrument for determining the condition of an operating bearing
CN103335616B (zh) 一种滑动轴承全域润滑膜厚分布的检测方法
WO2007006210A1 (fr) Testeur de fatigue à contact roulant pour inspecter l'état simulé de travail
CN109752185B (zh) 一种用于滚动轴承滚子左右歪斜摆动状态的测量方法
JP4440129B2 (ja) 較正曲線取得方法
Andrew et al. Paper 22: Metal surfaces in contact under normal forces: Some dynamic stiffness and damping characteristics
US20160017914A1 (en) Method of setting bearing preload
Kurfess et al. Advanced diagnostic and prognostic techniques for rolling element bearings
CN109799091A (zh) 一种用于圆柱滚子轴承滚子上下倾斜摆动状态的测量方法
CN102589489A (zh) 一种圆柱滚子轴承润滑油膜厚分布的检测方法
US6293151B1 (en) Ball bearing inspection apparatus
JP2567519B2 (ja) 軸受ころゲージ
CN111024813B (zh) 一种用于实际工况下滚动轴承润滑状态判别的超声检测方法
Juhanko Dynamic geometry of a rotating paper machine roll
JPH07324972A (ja) 転がり軸受の振動測定装置
Ouyang et al. Ultrasonic measurement of lubricant film thickness distribution of journal bearing
JP2972203B2 (ja) 表面うねり測定方法及び装置
CN113551824A (zh) 一种基于超声反射系数的螺栓连接界面压力检测方法及装置
JPH112239A (ja) 転がり軸受の各種状態値を測定する装置
Lacey Using vibration analysis to detect early failure of bearings
Jamaludin et al. Monitoring the lubricant condition in a low-speed rolling element bearing using high frequency stress waves
JP2021032769A (ja) 転がり軸受の状態監視方法及び状態監視装置