JPH0476387B2 - - Google Patents

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JPH0476387B2
JPH0476387B2 JP63022183A JP2218388A JPH0476387B2 JP H0476387 B2 JPH0476387 B2 JP H0476387B2 JP 63022183 A JP63022183 A JP 63022183A JP 2218388 A JP2218388 A JP 2218388A JP H0476387 B2 JPH0476387 B2 JP H0476387B2
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JP
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group
active hydrogen
compound
silane coupling
coupling agent
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Satoshi Kuryama
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は硬化性組成物に関する。 末端にシリル基を含有する硬化性樹脂は常温硬
化性、ガラス、アルミ等との密着性などに優れて
いるので主鎖の樹脂の特徴を生かしてシーリング
剤、塗料等に使用されている。このような樹脂と
して末端または側鎖にシリル基を有するウレタン
系樹脂があつた。 このウレタン樹脂としてはたとえば末端NCO
基を有するウレタンプレポリマーと活性水素含有
シランカツプリング剤との反応で得られる重合体
1分子当り平均して少なくとも2以上の加水分解
性シリル基を有するウレタン系樹脂(特公昭46−
30711号公報および特開昭51−73561号公報)があ
つた。 しかし、この末端加水分解性シリル基を有する
ウレタン系樹脂の硬化後の塗膜は比較的強靭(引
張強度が大きい)ではあるが硬度が比較的小さく
また乾燥速度が比較的小さくベタつきがとれにく
いという問題点があつた。 本発明者はこの問題点を解決すべく鋭意検討し
た結果、本発明に至つた。即ち本発明は末端
NCO基が活性水素含有シランカツプリング剤ま
たはこれと他の単官能活性水素含有化合物で封鎖
されたウレタンプレポリマー(ポリエステルポリ
オール系ウレタンプレポリマーを除く)(A)と重合
体1分子当り1個以上の加水分解性シリル基を含
有するビニル樹脂(B)とを含有してなることを特徴
とする硬化性組成物である。 本発明で使用される封鎖されたウレタンプレポ
リマー(A)としてはポリイソシアネートとポリエス
テルポリオールを含まないポリオールおよび必要
により他の活性水素含有化合物とからの2個以上
のNCO基を有するウレタンプレポリマー(a)、活
性水素含有シランカツプリング剤(b)および必要に
より単官能性活性水素含有化合物(c)を反応させて
得られる構造のものを使用することができる。好
ましくは(a)、(b)、(c)を反応させて得られる構造の
ものである。 NCO末端ウレタンプレポリマー(a)におけるポ
リイソシアネート、ポリオール、他の活性水素含
有化合物、(a)を得るための反応条件などは特願昭
58−108349号に記載されている。たとえばNCO
末端ウレタンプレポリマー(a)において、ポリイソ
シアネートとしては炭素数(NCO基中の炭素を
除く)2〜12の脂肪族ポリイソシアネート(ヘキ
サメチレンジイソシアネートなど)、炭素数4〜
15の脂環式ポリイソシアネート(イソホロンジイ
ソシアネートなど)、炭素数8〜12の芳香脂肪族
ポリイソシアネート(キシリレンジイソシアネー
トなど)、芳香族ポリイソシアネート(トリレン
ジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシア
ネートなど)およびこれらのポリイソシアネート
の変性物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、
ウレトイミン基、ウレア基、ビユーレツト基およ
び/またはイソシアヌレート基含有変性物など)
が使用できる。 これらのポリイソシアネートのうちで好ましい
ものは脂肪族ジイソシアネートでありとくに好ま
しいものはヘキサメチレンジイソシアネートおよ
びイソホロンジイソシアネートである。 ポリオールとしては高分子ポリオール[ポリエ
ーテルポリオールたとえばポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールおよびポリテトラ
メチレングリコール;好ましいものはポリプロピ
レングリコールおよびポリテトラメチレングリコ
ール;特に好ましいものはポリプロピレングリコ
ール]および低分子ポリオール[低分子グリコー
ルおよび3官能以上の低分子ポリオール]があげ
られる。ポリエステルポリオールは除かれる。 ポリオールのうち好ましいものは高分子ポリオ
ールおよびこれと低分子ポリオールとの併用(低
分子ポリオールの量は0.001〜30重量%対高分子
ポリオール)である。ポリオールの平均分子量は
通常62〜4000、好ましくは200〜2000である。
OH価は通常20〜1000、好ましくは30〜800であ
る。 必要により用いられる他の活性水素含有化合物
としてはアミン類があげられる。 NCO末端ウレタンプレポリマー(a)を得るに際
して、ポリイソシアネートのNCO基とポリオー
ルおよび必要により他の活性水素含有化合物の活
性水素のモル比は通常1:0.1〜1:0.9好ましく
は1:0.3〜1:0.7である。 NCO末端ウレタンプレポリマー(a)の末端NCO
基は1分子当り平均して通常2〜6個、好ましく
は2〜4個、とくに好ましくは2〜3個である。 NCO末端ウレタンプレポリマー(a)の平均分子
量は通常200〜40000、好ましくは500〜20000であ
る。その遊離NCO基は通常0.5〜42重量%、好ま
しくは1〜20重量%、とくに好ましくは2〜8重
量%である。当量は通常100〜8400、好ましくは
210〜4200、とくに好ましくは525〜2100である。 活性水素含有シランカツプリング剤(b)としては
ヒドロキシル基、アミノ基およびメルカプト基か
らなる群より選ばれる活性水素含有基とアルコキ
シシリル基およびハロシリル基からなる群より選
ばれる加水分解性シリル基を有する化合物があげ
られる。具体的には一般式 〔式中、X2は−O−、−S−または
【式】 (但しR4はHまたはアルキル基である)、R2はア
ルキル基、R3はアルコキシ基またはハロゲン、
A2は2価の有機基である。aは0〜2の整数で
ある。〕で示される化合物があげられる。 A2の2価の有機基としては
【式】
【式】 または であり式中p、q、rは0または1以上の整数、
好ましくは0〜5、R5、R6はH,−(AO)n″H、
A′はアルキレン基または
【式】でZは エポキシ化合物(
【式】)の残基である。 R7、R8はアミノ化合物(
【式】)の残基 である。m″は1以上の整数である。 (b)は具体的には下記があげられる。 (1) アミノ基含有シランカツプリング剤 アミノアルキルトリアルコキシシラン(γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン,γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン,アミノメチル
トリエトキシシランなど);N−(アミノアルキ
ル)アミノアルキルトリアルコキシシラン〔N
−(β−アミノエチル)アミノメチルトリメト
キシシラン,N−(β−アミノエチル)アミノ
メチルトリエトキシシラン,N−(β−アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ランなど〕;アミノアルキルアルキルジアルコ
キシシラン(アミノメチルメチルジエトキシシ
ラン,γ−アミノプロピルメチルジエトキシシ
ランなど);N−(アミノアルキル)アミノアル
キルアルキルジアルコキシシラン〔N−(β−
アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシランなど〕など;およびアミノ基含
有シランカツプリング剤と加水分解性シリル基
を含有する化合物の部分加水分解物、たとえば
上記アミノ基含有シランカツプリング剤と加水
分解性シリル基を含む化合物(エチルシリケー
ト、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシランなど)とに水及び必要であれば酸
性又はアルカリ性触媒を加え、部分加水分解す
ることにより得られる反応物など (2) メルカプト基を含むシランカツプリング剤メ
ルカプトアルキルアルコキシシラン(γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシランなど)など (3) ヒドロキシル基含有シランカツプリング剤 (1)のアミノ基含有シランカツプリング剤とエ
ポキシ基を含む化合物(エチレンオキシド、ブ
チレンオキシド、エピクロルヒドリン、エポキ
シ化大豆油、その他シエル(株)製のエピコート
828、エピコート1001等)との反応物;エポキ
シ基含有シランカツプリング剤〔グリシドキシ
アルキルトリアルコキシシラン(γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシランなど);グリ
シドキシアルキルアルキルジアルコキシシラン
(γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシ
シランなど)など〕とアミン類たとえば脂肪族
アミン類(エチルアミン、ジエチルアミン、ト
リエチルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミ
ンなど)、芳香族アミン類(アニリン、ジフエ
ニルアミン類)、脂環式アミン類(シクロペン
チルアミン、シクロヘキシルアミンなど);ア
ルカノールアミン類(エタノールアミン類)と
の反応物など また必要により用いられる単官能性活性水素含
有化合物cとしては単官能性アルコール(脂肪族
アルコールたとえばメタノール、エタノール、n
−ブタノール、ステアリルアルコールなど);そ
のアルキレンオキシド(エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシドなど)付加物;単官能性1級また
は2級アミン(脂肪族モノアミンたとえばジ−n
−ブチルアミン、モノブチルアミンなど;芳香族
モノアミンたとえばアニリン、モノメチルアニリ
ンなど)、上記2級アミンのアルキレンオキシド
(エチレンオキシド、プロピレンオキシドなど)
付加物などがあげられる。 末端NCO基が活性水素含有シランカツプリン
グ剤またはこれと他の単官能活性水素含有化合物
で封鎖されたウレタンプレポリマーとしては一般
(式中、YはNCO末端ウレタンプレポリマーY
(NCO)fの残基、Qはシランカツプリング剤H−
X2−A2−Qの残基、Mは単官能活性水素含有化
合物H−X1−A1−Mの残基、fはプレポリマー
の平均官能基数1≦≦f、好ましくは1≦<
2、=f−である。)で示される化合物があ
げられる。 本発明の組成物における活性水素含有シランカ
ツプリング剤および必要により単官能活性水素含
有化合物で封鎖されたウレタンプレポリマー(A)中
の末端加水分解性シリル基数は重合体1分子当り
平均して通常1〜2個好ましくは1〜2個未満
(たとえば1.9個)とくに好ましくは1.5〜1.9個で
ある。末端加水分解性シリル基数が1分子当り2
個より多くなると組成物の硬化塗膜の硬度は大で
あるがもろくなる。また1分子当り1個未満であ
ると硬化速度が小さくタツクが残り易い。また硬
化塗膜の引張強度および硬度が小さくなる。本発
明におけるウレタンプレポリマー(A)の如く末端加
水分解性シリル基数を1分子当り1〜2個にして
末端加水分解性シリル基を含有するビニル系樹脂
を配合すると、従来のウレタン系樹脂の物性およ
び乾燥速度を改良することが可能となる。 ウレタンプレポリマー(A)を得るに際して、
NCO末端ウレタンプレポリマー(a)の平均NCO官
能基数を考慮して、重合体(封鎖されたウレタン
プレポリマー)1分子当り平均して1〜2個の加
水分解性シリル基を有するようにシランカツプリ
ング剤(b)が反応するように単官能性活性水素含有
化合物(c)の量を調整する。(b)と(c)併用の場合の反
応順序は任意(同時、または別々にたとえば単官
能性活性水素含有化合物(c)を反応させてからシラ
ンカツプリング剤(b)と反応させる)でよい。ま
た、NCO末端ウレタンプレポリマー(a)製造時に
シランカツプリング剤(b)、単官能性活性水素含有
化合物等(c)を加えて製造してもよい。 反応条件等は特願昭58−108349号に記載されて
いる。 封鎖されたウレタンプレポリマー(A)の平均分子
量は通常500〜40000、好ましくは800〜20000であ
る。 本発明における封鎖されたウレタンプレポリマ
ーのうち、好ましいのは活性水素含有シランカツ
プリング剤および単官能活性水素含有化合物で封
鎖されたウレタンプレポリマーである。 本発明における加水分解性シリル基を有するビ
ニル樹脂Bとしては(i)重合性二重結合を有す
るシリル化合物と他のビニル単量体との共重合体
または()炭素−炭素二重結合を有するビニル
系樹脂とヒドロシラン化合物との反応物(ヒドロ
シリル化反応物)を使用することができる。 重合性二重結合を有するシリル化合物および他
のビニル単量体としては一般式 (式中、Z′は2価の有機基、R′はC1-12のアルキ
ル基、またはアリール基、R″はハロゲン基、ア
ルコキシ基、アシロキシ基、アミド基、アミノキ
シ基、アルケニルオキシ基、アミノ基、オキシム
基またはチオアルコキシ基、bは0〜2の整数、
lは0〜1の整数である)で示される化合物があ
げられる。 一般式(3)においてZ′の2価の有機基としては−
COO−、−COO−A″−(A″は炭素数1〜6のアル
キレン基)があげられる。 重合性二重結合を有する化合物としては特願昭
58−108349号に記載されているものがあげられ
る。たとえば重合性二重結合を有するシリル化合
物としては、ビニルメチルジメトキシシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、ビニルジクロロシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
メタクリロキシプロピルメチルジクロロシラン、
γ−アクリロキシトリクロロシランなどがあげら
れる。 このシリル化合物と共重合する他のビニル単量
体としては特願昭58−10834号に記載されている
ものなどがあげられ簡単に述べると下記のものが
あげられる。 〔1〕 親油性単量体 () 不飽和カルボン酸〔(メタ)アクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸など〕の
エステル () 芳香族炭化水素系ビニル単量体 () ビニルエステル又は(メタ)アリルエス
テル () ニトリル基含有ビニル単量体 () エポキシ基含有単量体 () ハロゲン含有ビニル単量体 () 脂肪族炭化水素系ビニル単量体 () ビニルエーテル単量体 () 活性水素含有ビニル単量体 ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、トリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリ
オキシエチレングリコール、モモノ(メタ)アリ
ルエーテル、N−メチロール(メタ)アクリルア
ミド、アミノエチルビニルエーテル、メルカプト
プロピル(メタ)アクリレートなど 〔〕 親水性単量体 () 不飽和モノまたはポリカルボン酸、その
酸無水物またはその塩 () 不飽和モノまたはポリカルボン酸のアミ
ド () 3級窒素含有単量体 () スルホン酸基含有単量体 これらのうちで好ましいものは不飽和カルボン
酸エステル、ビニルエステルおよび3級窒素含有
単量体である。 他のビニル単量体と重合性二重結合を有するシ
リル化合物のモル比は1:0.05〜1:50である。
重合性二重結合を有するシリル化合物の他の単量
体に対するモル比が上記範囲未満の場合には硬化
性組成物の硬化後の塗膜硬度が大きくならない
し、また上記範囲を越えると塗膜がもろくなる。 共重合を行う際の反応条件(溶剤、触媒、温度
など)は特願昭58−108349号に記載されているも
のと同じでよい。 また()の場合に使用される炭素−炭素二重
結合を有するビニル樹脂としては()の他にビ
ニル単量体の単独または共重合体を主成分とする
平均分子量300〜50,000までの樹脂が適当であ
る。これらビニル単量体の単独又は共重合体の製
造時に一部 (たとえば50モル%以下、好ましくは10〜40モル
%)アクリル酸アリルやメタクリル酸アリル等を
ラジカル共重合させることにより、ビニル系樹脂
中に次のヒドロシリル化反応を行わせるための炭
素−炭素二重結合の導入が可能となる。また必要
に応じてn−ドデシルメルカプタン等の連鎖移動
剤を加えて分子量を調整してもよい。この反応の
際に溶剤を使用してもしなくてもよいが、使用す
る場合は非反応性の溶剤たとえばエーテル類、炭
化水素類、酢酸エステル類、ケトン類が好まし
い。 次のヒドロシリル化反応で使用するヒドロシラ
ン化合物としては、ハロゲン化シラン(トリクロ
ルシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルジク
ロロシランなど)、アルコキシシラン(トリメト
キシシラン、トリエトキシシラン、メチルジメト
キシシラン、メチルジエトキシシランなど)、ア
セトキシシラン(トリアセトキシシラン、メチル
ジアセトキシシランなど)、アミノキシシラン
(トリアミノキシシラン、メチルジアミノキシシ
ランなど)があげられる。 ビニル系樹脂中の炭素−炭素二重結合とヒドロ
シラン化合物とのモル比は通常1:0.5〜1:
1.5、好ましくは1:0.8〜1:1.2である。ヒドロ
シラン化合物の炭素−炭素二重結合に対するモル
比が0.5未満の場合はビニル系樹脂へ導入される
シリル基の数が少く生成樹脂の硬化が遅くなり硬
化性組成物の物性(とくに硬度)が低下する、ま
た1.5を越える場合は未反応のヒドロシランとし
て回収されるだけであり無駄となる。 ヒドロシリル化反応の反応条件としては温度50
〜150℃が適当である。溶剤を使用してもしなく
てもよいが使用する場合は()の重合反応で使
用する溶剤と同じものが使用できる。 炭素−炭素二重結合を有するビニル樹脂、反応
条件などの詳細については特開昭54−123192号公
報に記載されている。 本発明におけるビニル系樹脂(B)の平均分子量は
通常500〜50,000、好ましくは800〜30000であ
る。樹脂中のシリル基の含量は通常0.1〜20重量
%である。 本発明の組成物は(A)および(B)を含有してなるも
のである。(A)と(B)の重量比は通常1:0.01〜1:
100、好ましくは1:0.1〜1:10とくに好ましく
は1:0.15〜1:2である。(B)が0.01より少いと
本発明の組成物の特長である物性や乾燥速度の向
上が少い。また(B)が100より多いと乾燥速度は大
きいがもろい塗膜を与える。 (A)と(B)を混合する方法は、予めAと(B)を作成し
ておいてから(A)と(B)を混合する方法、(A)中で(B)を
反応する方法、(B)中で(A)を反応する方法などの任
意の方法が可能である。 本発明の組成物には必要により硬化促進剤を使
用してもよい。硬化促進剤としてはチタネート
類、アミン類、有機錫化合物、酸性化合物など例
えばアルキルチタン酸塩、オクチル酸錫、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエートなどの
カルボン酸の金属塩、ジブチルアミン−2−ヘキ
ソエートなどのアミン塩その他特開昭58−19361
号公報に記載の硬化触媒があげられる。硬化促進
剤の添加量は樹脂分に対して通常0.001〜20重量
%である。 本発明の組成物は必要により溶剤を含有してい
てもよい。この溶剤としては芳香族炭化水素(ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼンなど)、脂肪
族炭化水素(ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ンなど)、脂肪族ケトン(アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、ジブチルケ
トン、シクロヘキサノンなど)、脂肪族エーテル
(ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、ハロゲ
ン化炭化水素(四塩化炭素、二塩化エチレンな
ど)およびこれらの二種以上の混合物があげられ
る。好ましいものはトルエン、キシレン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトンおよび二
塩化エチレンの単独またはこれらの二種以上の混
合物である。 溶剤を含む組成物にする場合、(A)または(B)に溶
剤を加えて組成物としてもよいが、(A)または(B)の
製造を溶剤存在下行つた場合は、溶剤は除去する
ことなく、そのまゝ含有させ組成物としてもよ
い。溶剤を含む組成物は塗料などの用途に好まし
い。 本発明の組成物は種々の充填剤、顔料などと混
合することが可能である。充填剤および顔料とし
ては各種シリカ類、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、酸化チタン、酸化鉄、ガラス繊維等種々
のものが使用可能である。特開昭58−19361号公
報に記載の顔料も使用できる。また、現在塗料、
コーテイング剤などに用いられる種々の樹脂とブ
レンドすることが可能であり、たとえばラツカー
系塗料、アクリル塗料、ウレタン塗料、アルキド
塗料、メラミン塗料、エポキシ系塗料などと適切
な配合で混合して使用することができ、これら塗
料、コーテイング剤などの硬度、密着性、耐水性
などの物性を向上させることができる。 本発明の組成物は種々の無機物(鉄、ブリキ、
トタン、アルミ、亜鉛鋼板、ガラス、瓦、スレー
トなど)および有機物(木材、紙、セロフアン、
プラスチツク、有機塗料など)などの基材に適用
可能である。 適用方法としては通常の方法たとえば刷毛、ス
プレー等の塗装方法があげられる。 本発明の組成物は常温ないし比較的低温(80℃
以下)で水分により硬化が可能である。組成物の
タツクフリー時間は通常10分〜3時間である。 本発明の組成物は大気中で硬化して引張強度お
よび硬度の大きい塗膜を与え塗膜物性がすぐれ
る。また塗膜の乾燥速度が速い(硬化時間が短か
くタツクフリー時間が短い)。またガラス、アル
ミ等無機物との密着性が良好である。 本発明の組成物は(A)と(B)を含有することにより
相乗効果を示し、たとえば硬化時間は(B)単独の場
合よりも短かくまた引張強度などの塗膜物性も(A)
単独の場合よりもすぐれている。 本発明の組成物は塗料、コーテイング剤などと
して有用であるが上記用途だけでなくシーリング
剤、接着剤、注型材料などとしても有用である。 以下製造例、実施例および比較例によつて本発
明をさらに説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。 製造例 1 キシレン60mlにイソホロンジイソシアネート
0.2molおよびジブチル錫ジラウレート0.05gを混
合し、80〜90℃に昇温した。ポリプロピレングリ
コール(MW400)0.13molを1時間で滴下し、
同温度で4時間反応させNCO末端ウレタンプレ
ポリマーを得た。更にメタノールのエチレンオキ
シド2モル付加物0.03molおよびγ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン0.11molを加え同温度で
4時間反応させた。 次いで100〜110℃に昇温し、n−ブチルメタク
リレート0.3mol、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン0.05molおよびアゾビスイソ
ブチロニトリル0.5gの混合溶液を30分間で滴下
した後、同温度で3時間反応させた。更にアゾビ
スイソブチロニトリル0.1gを加え2時間反応さ
せた。NCO末端が封鎖されたウレタンプレポリ
マー(A)と側鎖に加水分解性シリル基を有するビニ
ル樹脂(B)との混合物(本発明の組成物)が得られ
た。 製造例 2 キシレン60mlにイソホロンジイソシアネート
0.2molおよびジブチル錫ジラウレート0.05gを混
合し、80〜90℃に昇温した。ポリプロピレングリ
コール(MW400)0.13molを1時間で滴下し、
同温度で4時間反応させNCO末端ウレタンプレ
ポリマーを得た。更にメタノールのエチレンオキ
シド2モル付加物0.03molおよびγ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン0.11molを加え同温度で
4時間反応させた。この溶液の一部をサンプリン
グし溶剤を減圧下除去すると分子量1200の封鎖さ
れたウレタンプレポリマー(A)が得られた。NCO
含量0であつた。 製造例 3 100〜110℃のキシレン60mlにn−ブチルメタク
リレート0.3mol、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン0.05molおよびアゾビスイソ
ブチロニトリル0.5gの混合溶液を30分間で滴下
した後、同温度で3時間反応させた。更にアゾビ
スイソブチロニトリル0.1gを加え2時間反応さ
せると側鎖に加水分解性シリル基を有するビニル
樹脂(B)が得られた。生成物の赤外吸収スペクトル
をみると1648m-1の吸収がなくなつていることを
確認した。 製造例 4 キシレン60mlにイソホロンジイソシアネート
0.2molおよびジブチル錫ジラウレート0.05gを混
合し、80〜90℃に昇温した。ポリプロピレングリ
コール(MW400)0.08molおよびトリメチロー
ルプロパン0.05molを1時間で滴下し、同温度で
4時間反応させNCO末端ウレタンプレポリマー
を得た。更にγ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン0.09molを加え同温度で4時間反応させた。
重合体1分子当り平均して2個以上(2.39個)の
シランカツプリング剤で封鎖されたウレタンプレ
ポリマーが得られた。 実施例1〜3、比較例1〜3 表−1のように配合して本発明の硬化性組成物
(実施例1〜3および比較例1〜3)を作成した。
各組成物100部に対しジブチル錫ジラウレート2
部を加えアルミ板に塗布し、塗膜形成能と物性を
測定した。結果を表−1に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 末端NCO基が活性水素含有シランカツプリ
    ング剤またはこれと他の単官能活性水素含有化合
    物で封鎖されたウレタンプレポリマー(ポリエス
    テルポリオール系ウレタンプレポリマーを除く)
    (A)と重合体1分子当り1個以上の加水分解性シリ
    ル基を含有するビニル樹脂(B)とを含有してなるこ
    とを特徴とする硬化性組成物。 2 (B)が重合性二重結合を有するシリル化合物と
    他のビニル単量体との共重合物(他のビニル単量
    体と重合性二重結合を有するシリル化合物のモル
    比は1:0.05〜1:50である。)または炭素−炭
    素二重結合を有するビニル系樹脂とヒドロシラン
    化合物との反応物である特許請求の範囲第1項記
    載の組成物。 3 該シランカツプリング剤がヒドロキシル基、
    アミノ基およびメルカプト基からなる群より選ば
    れる活性水素含有基とアルコキシシリル基および
    ハロシリル基からなる群より選ばれる加水分解性
    シリル基を有する化合物である特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の組成物。 4 (A)と(B)との重量比が1:0.01〜1:100であ
    る特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか記載
    の組成物。 5 (A)が活性水素含有シランカツプリング剤およ
    び単官能活性水素含有化合物で末端NCO基が封
    鎖されたウレタンプレポリマーである特許請求の
    範囲第1項〜第4項のいずれか記載の組成物。
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