JPH04762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、主に細長い小物商品を支持枠体の
内部に重合状に挿着して店舗等に陳列し、販売に
供する商品陳列具に関するものである。

（従来の技術） 小物商品を陳列する陳列具としては、本出願人
が開発した実公昭59−15951号公報に記載のもの
がある。

この陳列具は、台紙に左右一対の縦長な係止溝
を平行に形成し、商品を止着したプレートの左右
側縁部分を各係止溝に支持するようにしたもので
ある。

また、上記と同様の商品陳列具としては、本出
願人が開発した実公昭60−18148号公報に記載の
ものがある。

この陳列具は、台紙に上下一対の横長孔を開設
し、商品を止着したプレートの上縁部分を上方の
横長孔に、下縁部分を下方の横長孔に挿通するよ
うにしたものである。

（考案が解決しようとする課題） 上記した両商品陳列具は、商品がプレートに止
着していないと使用できないし、商品のプレート
が一部重合状になるのであまり体裁のよいものは
ない。また、消費者が商品を購入する場合には、
店舗内において台紙から商品のプレートを外さな
ければならないが、プレートの左右側縁部分また
は上下縁部分を溝から外すので操作しづらく、プ
レートが破損することがある。

（課題を解決するための手段） 本考案は上記に鑑み提案されたもので、プレー
トの表面に商品収納部を有する支持枠体を止着し
た商品陳列具であつて、上記支持枠体はプレート
の幅方向に対して傾斜状で、傾斜上端部が開放し
て傾斜下端部が閉塞し、支持枠体の開放部から商
品収納部内に複数本の商品を上下方向において並
列状に収納することができ、上記商品収納部内の
各商品は閉塞された支持枠体の傾斜下端部におい
て位置が異なる複数の底部で個々に受け止められ
ることにより開放部からの突出長さが相違し、且
つ、支持枠体に形成した浅く窪む溝状の保持部に
より保持されることを特徴とする。

（実施例） 以下、本考案を図面の実施例に基づいて説明す
る。

本考案の商品陳列具１は、縦長で厚紙、合成樹
脂などからなるプレート２の表面に支持枠体３を
止着してなり、上記支持枠体３は透明又は半透明
の合成樹脂で成形する。

上記支持枠体３は、図面の実施例では浅いＶ字
状で左右に商品収納部４、４を有し、表面部５及
び上下の側面部６からなつて各側面部６の下縁に
は外方に延在する鍔部７を設けたものである。そ
して、支持枠体３はプレート２の表面に横方向に
止着されているので、各商品収納部４はプレート
２の幅方向に対して傾斜状となり、その傾斜上端
部が開放し、傾斜下端部が閉塞している。したが
つて、各商品収納部４には傾斜上端部の開放部８
から商品ａを収納することができる。また、上記
商品収納部４は上下幅が複数本の商品ａを上下方
向において並列状に収納することができ、各商品
ａは商品収納部４の傾斜下端の底部９で受け止め
られる。

上記底部９は、第１図で明らかなように支持枠
体３の中央の屈曲部分にしたから形成した逆Ｖ字
状の切込部１０の一辺により構成される下側の第
１の底部９ａと、表面部５の中央の屈曲部分に形
成した凹部１１の一辺により構成される上側の第
２の底部９ｂとからなり、第１の底部９ａは第２
の底部９ｂより傾斜下方に位置する。そして、図
面の実施例では商品収納部４内に２本の商品ａを
傾斜方向に収納するので、各商品ａは個々に第１
の底部９ａと第２の底部９ｂとで受け止められる
ことになるが、上記したように各底部９ａ、９ｂ
の位置の相違により、商品収納部４内に２本の商
品ａを収納した場合、当該商品収納部４の開放部
８から突出する各商品ａの長さは相違する。図面
においては、前記したように第１の底部９ａが第
２の底部９ｂよりも傾斜下方に位置しているの
で、商品収納部４の上方に収納した商品ａは商品
収納部４の下方に収納した商品ａよりも開放部８
から大きく突出する。

上記支持枠体３には、商品収納部４内に収納す
る商品が揺動したり外れ落ちたりしないようにす
るために、浅く窪む溝状の保持部１２を形成して
ある。したがつて、商品収納部４内に複数本の商
品ａを収納して搬送したり店舗等で陳列しても、
各商品ａは上記保持部１２により保持されてお
り、商品収納部４から簡単に外れてしまうことは
ない。

本考案の構成は上記のようであつて、プレート
２の表面に支持枠体３を止着するには、表面に合
成樹脂層を有するプレート２に支持枠体３の鍔部
７を当てがい、熱により溶着したり、接着剤で固
着すればよい。そして、一般的には、例えば第１
図に示すように１枚のプレート２の表面に複数個
の支持枠体を上下方向に並列させたり、あるいは
上下左右に並列させて多数の商品ａを収納、展示
できるようにする。

以上、本考案を図面の実施例に基づいて説明し
たが、本考案は上記実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の構成を変
更しない限り、どのようにでも実施することがで
きる。

例えば、商品収納部４内に３本以上の商品ａを
収納できる構成にしてもよい。また、支持枠体３
の左右に商品収納部を構成しなくてもよい。

（考案の効果） 以上要するに、本考案はプレートの表面に止着
する支持枠体を、プレートの幅方向に対して傾斜
状で、傾斜上端部が開放して傾斜下端部が閉塞す
る構成となし、該支持枠体の開放部から商品収納
部内に複数本の商品を上下方向において並列状に
収納することができるようにするとともに、各商
品を閉塞された支持枠体の傾斜下端部において位
置が異なる複数の底部で個々に受け止めることに
より、支持枠体の開放部からの突出長さを異なら
せるようにしたので、商品を支持枠体の内部に収
納し易いばかりでなく、店舗等に陳列している状
態において購入者が支持枠体から商品を容易に取
出すことができる。しかも、位置が異なる複数の
底部であることにより上下の商品の突出端部の位
置が異なるので変化に富んだ陳列状態となり、装
飾的効果も高まる。さらに、支持枠体に浅く窪む
溝状の保持部を形成し、商品を保持するようにし
ているので、商品を収納した状態で搬送したり、
あるいは店舗等での陳列中にプレートが何らかの
理由で揺動等したりしても、商品収納部内の商品
が簡単に外れ落ちてしまうおそれもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は一部を欠截した正面図、第２図は第１図−
線の斜視図、第３図は一部の斜視図である。 １は商品陳列具、２はプレート、３は支持枠
体、４は商品収納部、８は開放部、９，９ａ，９
ｂ，は底部、１２は保持部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレートの表面に商品収納部を有する支持枠体
   を止着した商品陳列具であつて、上記支持枠体は
   プレートの幅方向に対して傾斜状で、傾斜上端部
   が開放して傾斜下端部が閉塞し、支持枠体の開放
   部から商品収納部内に複数本の商品を上下方向に
   おいて並列状に収納することができ、上記商品収
   納部内の各商品は閉塞された支持枠体の傾斜下端
   部において位置が異なる複数の底部で個々に受け
   止められることにより開放部からの突出長さが相
   違し、且つ、支持枠体に形成した浅く窪む溝状の
   保持部により保持されることを特徴とする商品陳
   列具。