JPH0476225A - 相対移動装置 - Google Patents

相対移動装置

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JPH0476225A
JPH0476225A JP2186803A JP18680390A JPH0476225A JP H0476225 A JPH0476225 A JP H0476225A JP 2186803 A JP2186803 A JP 2186803A JP 18680390 A JP18680390 A JP 18680390A JP H0476225 A JPH0476225 A JP H0476225A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ターボチャージャ等のように高温下で近接し
て相対的に移動する可動部材と固定部材とをもつ相対移
動装置に関し、詳しくは、固定部材と可動部材との間隙
を運転中に実質的に無くすことができる相対移動装置に
関する。
[従来の技術] 従来の相対移動装置として、例えば第8図に示す自動車
用ターボチャージャを例にとり説明する。
このターボチャージャは、可動部材としてターボロータ
100とインペラー200とをもち、固定部材としてタ
ーボハウジング101とコンプレッサハウジング201
とをもつものである。かかるターボチャージャは、ター
ボロータ100かエンジン(図示せず)の排気エネルキ
によって回転してシャフト300を回転させ、シャフト
300の回転によってインペラー200が回転してエン
ジンに空気を過給する作用を行なうものである。このよ
うにターボロータ100とターボハウジング101及び
インペラー200とコンプレッサハウジング201は、
ターボチャージャの運転時にそれぞれ高温下で近接して
相対移動運動をする。
かかるターボチャージャでは、ターボロータ100とタ
ーボハウジング101との間隙C100ヤインペラ−2
00とコンプレッサハウジング201との間隙C200
をなるべく小さくすれば、ターボチャージャの効率か上
がることが知られている。しかし、これらの間隙C10
0,C200を小さくすると、シャフト300の製造時
におけるわずかな偏心や振動等によって、運転時にタボ
ロータ100がターボハウジング101と接触又は衝突
したり、インペラー200かコンプレッサハウジング2
01と接触又は衝突したりするため、ターボロータ10
0やインペラー200が破損する可能性かあった。この
ため、従来のターボチャージャにあっては、ターボロー
タ100とタボハウジング’101との間隙C100を
約0゜6〜0.8mm、インペラー200とコンプレッ
サハウジング201との間隙C200を約0.3〜Q、
5mmとする必要があり、効率上不十分であった。
このように相対移動装置におっては、可動部材と固定部
材との間隙をなるべく小さくして効率の改善かでき、か
つ可動部材の破損を防止できる技術の開発が望まれてい
る。
本出願人は、従来、以下の提案をした。この提案は、前
記ターボチャージャにより説明すると、インペラー20
0とコンプレッサハウシング201との間隙C200に
おけるコンプレッサハウジング201側に軟質金属と樹
脂又はグラファイトとが混合された皮膜層を溶射によっ
て形成するものである。この皮膜層は、シャフト300
の偏心等でインペラー200かコンプレッサハウジング
201と接触等することにより容易に削り取られるため
、皮膜層が削り取られた後、インペラー200とコンプ
レッサハウジング201との間隙を実質的に無くすこと
ができる。なお、これによりインペラー200か破損さ
れることはない。
また、ターボロータ100とターボハウジング101と
の間隙C100については、上記インペラー200とコ
ンプレッサハウジング201との場合と同様、ターボハ
ウジング101に被削性の優れた材料を溶射によって被
覆し、これにより間隙を小さくしようとする提案がある
(特開昭62168926号公報)。ここに使用される
皮膜層は、800〜900 ’C程度の高温で被削性に
優れかつ脱落しにくいものである。例えば、航空機のジ
ェットエンジン(ガスタービンエンジン)で使用される
タービンブレードとタービンケーシングとの間隙の皮膜
層とされる特開昭56−87603号公報開示の材料が
採用される。この公報記載の材料は、セラミック、ベン
トナイト、流紋岩等の非金属物質からなる芯部と、この
芯部を包囲し、4〜8重量%のCr及び2〜6重量%の
Aを含むN i CrA 1合金とからなる粉末であり
、この粉末を熱噴霧することにより皮膜層が形成される
。また、米国特許No、4269903では、セラミッ
クシールに係る発明として、20〜33%の気孔率をも
つポーラスな安定化ジルコニア層を被覆する技術を開示
している。この技術も基本的に上記発明と同様であり、
この技術によっても相対移動装置における可動部材と固
定部材との間隙をポーラスな安定化ジルコニア層の被削
性でOに近づけることができる。
[発明が解決しようとする課題] 近年、自動車業界ではエンジンの高出力化の傾向があり
、これに伴ってターボチャージャ等の過給機の担う役割
も増大している。一方、上記過給機の大型化は、燃費、
コスト等の問題から望ましくない。このため、小型で高
効率の過給機の開発が切望されている。
しかし、上記従来の技術で開示された皮膜層はいずれも
、主として航空機のガスタービンのように大型の相対移
動装置を適用対象とすべく創作された材料により形成さ
れてあり、自動車用ターボチャージャのように小型の相
対移動装置にはそのまま適用できないことが明らかとな
った。
かかる理由は、次のように考えられる。すなわち、上記
従来の皮膜層が適用対象としている航空機用ガスタービ
ンのタービンブレードの断面は2〜5mと厚く、そのタ
ービンブレードの先端で皮膜層が切削される。これに対
し、自動車用ターボチャージャのターボロータの断面は
、0.6〜068mと薄い。従って、厚居タービングレ
ードの方が薄いターボロータよりも熱を発散しにくいた
め、航空機用ガスタービンの方か自動車用ターボロータ
より高温環境になる場合か条苗、航空機用カスタービン
の皮膜層は被削性以上に耐高温酸化性に注意が払われる
必要かある。このため、自動車用ターボチャージャのタ
ーボロータは航空機用ガスタービのタービンブレードと
比較して皮膜層によって摩耗されやすいと考えられる。
また、航空機用ガスタービンのタービンケーシングの直
径は1〜3mであり、一方向動車用タボチャージャのタ
ーボハウジングのシュラウド部内径は3〜7 cmとは
るかに小さい。従って、摩耗がたとえ0.2〜0.4m
としても全体の径に対するその割合は、航空機用カスタ
ービンのそれよりも自動車用ターボチャージャのそれの
方がはるかに大きく、その影響も大きい。
つまり、従来の各皮膜層は、耐高温酸化性に特に注意を
払い、被削性を二の次に考慮して航空機用カスタービン
に合致するように創作されたため、自動車用ターボチャ
ージャには適用しにくいものであることがわかる。そし
て、自動車用ターボチャージャに適用される皮膜層は、
航空機用カスタビンで一般的なその皮膜層よりもざらに
被削されやすく、相手材を摩耗させないものでなければ
ならないことがわかる。
本発明は、上記従来の困難性に鑑みてなされたものであ
って、従来よりも被削性が好適な皮膜層を備えた自動車
用ターボチャージャ相対移動装置を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の相対移動装置は、高温下で近接して相対的に移
動する可動部材と固定部材とをもち、該固定部材の該可
動部材と近接する部分には該可動部材によって被削され
ることにより該可動部材と該固定部材との間隙を実質的
に無くす皮膜層が溶射により形成された相対移動装置で
あって、前記皮膜層は、アルミニウムを2〜7重量%含
むニッケルアルミニウム合金よりなる母材と、六方晶窒
化ホウ素粉末又はマイカ粉末の少なくとも一方からなる
被削助剤とからなり、J体積%以上の該被削助剤と、該
被削助剤との合計量が15〜50体積%の気孔とを含む
ことを特徴とするものである。
本発明における相対移動装置は、自動車用タホチャージ
ャ等のように高温下で近接して相対的に移動する可動部
材と固定部材とをもつものである。例えば、ターボチャ
ージャを相対移動装置とすれば、インペラーやターボロ
ータか可動部材に該当し、コンプレッサハウジングやタ
ーボハウジングが固定部材に該当する。また、可動部材
と固定部材との相対移動は回転移動でも直線移動でもよ
い。
固定部材の可動部材と近接する部分は、可動部材によっ
て被削されることにより可動部材と固定部材との間隙を
実質的に無くす皮膜層が溶射により形成されている。皮
膜層は、母材と被削助剤と気孔からなる。
母材はニッケルアルミニウム(NiAl>合金からなる
。NiA1合金としては、アルミニウム(A1)を2〜
7重@(Wt)%含むものを用いる。A1が2wt%未
満であれば皮膜層か酸化しやすく、耐久性に劣り、A1
か7W↑%を越えると皮膜層の硬度が過剰に高くなる。
被削助剤は六方晶(以下、略す。)窒化ホウ素(BN>
粉末又はマイカ粉末の少なくとも一方からなる。皮膜層
中、被削助剤はヱ体積(vo l )%以上含まれる。
被削助剤が7VO1%未満では、被削助剤かNiA1合
金中に分散しにくく、高温条件下でNiA1合金同士か
結合して被削性が低下する。また、皮膜層中、気孔が被
削助剤との合計量で15〜5Qvo 1%含まれる。気
孔が被削助剤との合計量で’l 5vo 1%未満では
被削性が充分ではなく、気孔が被削助剤との合計量で5
0vo1%を越えると強度が低下して皮膜層が脱落しや
すい。
この皮膜層は、母材と被削助剤とからなるアブレーダブ
ル材料を溶射することにより形成することができる。こ
のアブレーダブル材料は、被削助剤粉末にNiA1合金
を被覆した二重構造粉末であってもよく、被削助剤粉末
とNiA1合金粉末との混合粉末であってもよい。溶射
の方法としては、プラズマジェット溶剣法、火炎溶射法
を採用することができる。
[作用] 本発明の相対移動装置は、固定部材の可動部材と近接す
る部分にNiA1合金、被削助剤及び気孔からなる皮膜
層を具備している。かかる皮膜層では、AIにより硬度
及び摩耗量が調節され、被削助剤及び気孔により被削性
が確保される。また、この皮膜層では、被削助剤がNi
Al合金中に分散し、高温条件下でNiA1合金同士が
結合することによる被削性の低下を防止する。
[実施例] 以下、本発明をターボチャージャに具体化した実施例1
.2.3.4を比較例1.2とともに説明する。
(実施例1〉 このターボチャージャは、第1図に部分断面図を示すよ
うに、前記従来のもの(第8図参照)と基本的に同一の
ものであり、ターボハウジング81と、シャフト80に
連結されたターボロータ82とを備えたものである。こ
のターボチャージャは、ターボハウジング81のターボ
ロータ82と近接する部分(シュラウド部)Pに、皮膜
層85を具備している。
この皮膜層85は、次のように得られたものである。す
なわち、NiA1合金としてのfl−4wt%A1合金
粉末(粒径10〜100μTr1.)と、BN粉末(粒
径5〜50μ′rrL)とを用意し、N−4wt%A1
合金粉末60vo 1%及びBN粉末20VO1%を調
合・混合し、アブレーダブル材料とした。このアブレー
ダブル材料を部分Pにプラズマ溶射し、(17mの厚さ
に皮膜層85を形成シタ。次イテ、■ncone l 
713Cからなるターボロータ82を組付け、ターボハ
ウジング81とターボロータ82との間隙が実質的にO
になるよう平均厚さが約0.62#まで皮膜層85に機
械加工を施した。この皮膜層85の気孔率は11vo1
%であった。こうして実施例1のターボチャージャを作
成した。
(実施例2) この夕〜ボチャージャは基本的には実施例1のターボチ
ャージャと同一のものであるが、NiA合金としてNi
−7w1%A1合金粉末(粒径10〜100t、l′r
rL)を用い、Ni−7wt%A合金粉末85vo 1
%及びBN粉末14VO1%でアブレーダブル材料を調
整した点が異なる。このターボチャージャにおける皮膜
層の気孔率は8vo1%であった。こうして実施例2の
ターボチャージャを作成した。
(実施例3) このターボチャージャは基本的には実施例1のターボチ
ャージャと同一のものであるが、N4wt%A1合金粉
末92VO1%及びマイカ粉末8vo 1%でアブレー
ダブル材料を調整した点が異なる。このターボチャージ
ャにおける皮膜層の気孔率は10vo+%であった。こ
うして実施例3のターボチャージャを作成した。
(実施例4) このターボチャージャは基本的には実施例1のターボチ
ャージャと同一のものであるが、NiA合金としてNi
−7w1%A1合金粉末(粒径10〜100μTrL)
を用い、Ni−7wt%A合金粉末88vO1%及びマ
イカ粉末12VO%でアブレーダブル材料を調整した点
が異なる。
このターボチャージャにおける皮膜層の気孔率は15v
o1%であった。こうして実施例4のタボチャージャを
作成した。
(比較例1) このターボチャージャは基本的には実施例1のターボチ
ャージャと同一のものであるが、特開昭56−8760
3号公報開示のNi−5W↑%Cr−4,5wt%A1
合金とベントナイトとからなるアブレーダブル材料(粒
径63〜125μm)を用意し、このアブレーダブル材
料を02−02H2火炎溶射することにより皮膜層を形
成した点が異なる。このターボチャージャにおける皮膜
層ではNiCrA1合金中にベントナイトが点在してい
た。こうして比較例1のターボチャージャを作成した。
(比較例2) このターボチャージャは基本的には実施例1のターボチ
ャージャと同一のものであるが、米国特許No、426
9903号公報開示のZrO2・8W↑%Y203から
なるアブレーダブル材料(粒径10〜74μm>を用意
、し、このアブレーブル材料をプラズマ溶射することに
より皮膜層を形成した点が異なる。このターボチャージ
ャにおける皮膜層の気孔率は26.4vo1%でめった
。こうして比較例2のターボチャージャを作成した。
(評価) ガス温度s o o ’c、10万rpm、60分間の
条件で運転を行ない、各ターボチャージャにおける皮膜
層により摩耗されたターボロータの重量減少量(mci
)及び外径寸法(#)を測定した。
重量減少量の結果を第2図に示す。第2図かられかるよ
うに、実施例1〜4のターボチャージャにお【ブる皮膜
層は、いずれもターボロータの重量減少量が許容範囲で
ある0〜10mCl内に止どまっている。また、実施例
1〜4のターボチャージャでは、ターボロータにより摩
耗された後の皮膜層の表面が従来のものより非常に滑か
になっていた。一方、比較例1.2のターボチャージャ
における皮膜層は、いずれもターボロータの重量減少量
が許容範囲を大きく上回っている。
また、実施例1〜4のターボチャージャにおける皮膜層
では、ターボロータの外径がほとんど減少しなかった。
一方、比較例1のターボチャージャにおける皮膜層では
0.25#も減少し、比較例2のターボチャージャにお
ける皮膜層では0゜38mも減少した。
次に、実施例1〜4及び比較例1.2のターボチャージ
ャを用いて、ロータ回転数10万rpmの条件下で単体
性能の評価として総合効率(%)を測定した。この結果
、皮膜層のないターボチャジャの効率と比較して比較例
1が2.4ポイント、比較例2か2.7ポイントそれぞ
れ上昇したのに対し、実施例1が4.4ポイント、実施
例2が3.9ポイント、実施例3か4.1ポイント、実
施例4が3.9ポイントそれぞれ上昇していた。
つまり、実施例1〜4のり〜ボチャージャは比較例1.
2のものと比較して平均1ポイント以上も効率が上がっ
ていた。これは、実施例1〜4のタボチャージャでは、
被削後の皮膜層が滑かであるため、ガスが滞りなく流れ
るようになったためでおると考えられる。なお、被削後
の皮膜層が滑かな理由は、おそらく金属成分の硬度が軟
かいことに起因すると思われる。
したがって、実施例1〜4のターボチャージャは、比較
例1.2のターボチャージャと比較して、たとえシャフ
ト80が偏心していてターボロータ82が運転時に皮膜
層85に接触又は衝突しても、ターボハウジング81の
皮膜層85がターボロータ82によって容易に被削され
るものであり、自動車用ターボチャージャに適している
ことがわかる。
また、比較例1.2のターボチャージャは、わずか60
分間の試験によってもターボロータか摩耗しているため
、上記公報記載の材料により形成される皮膜層は、相手
攻撃性か大きすぎ、自動車用ターボチャージャに適さな
いことがわかる。
[試験例] 以下、本発明における皮膜層の組成を決定するために行
なった試験1〜4について説明する。
(試験1) 以下に示すサンプル1〜5の金属成分と、被削助剤とし
てのBNとからなるアブレーダブル材料を用いて皮膜層
を形成し、各皮膜層の摩耗性の評価を行なった。各アブ
レーダブル材料はいずれも金属成分と被削助剤とを体積
比2:3で機械的に混合したものであり、これらを用い
て02−C2H2火炎溶射により円柱状テストピース素
材の外周に皮膜層を形成し、テストピースとした。
サンプル1−N+ −20wt%Cr−4wt%Aサン
プル2−N+−5wt%Cr−4,5W↑%I サンプル3・・・Ni−4W↑%へ サンプル4・N l−14wt%Cr−5wt%Fe 
  3.5wt%A サンプル5 ・F e −60W t%Cr−8wt%
C各テストゴテストピースにおいて、BNと気孔との合
計量(うちBNのみの量)は以下の通りでおった。
サンプル1 ・3801%(15,20vo1%)サン
プル2・42VO1%(17,22vo1%)サンプル
3=−39vo1%(16,38vo1%)サンプル4
・44vo1%(21,12vo1%)サンプル5−4
9vo1%(19,11vo1%)相手材としてターボ
ロータと同材質のI nc。
ne t 713cからなり、厚さが0.88のチップ
を用意した。そして、第3図に示すように、各テストピ
ース1をモータにより回転数1100Orpで図中の矢
印の方向に回転させつつ、1分間チップ2を面負荷15
00/mm2の荷重で押付けた後のチップ2の重量減少
量(mq>及び皮膜層の被削深さ(#)を測定した。結
果を第4図に示す。
第4図かられかるように、サンプル3のアブレダブル材
料からなる皮膜層は、サンプル1.2.4.5のアブレ
ーダブル材料からなる皮膜層と比較して、チップの重量
減少量か少なく、かつ皮膜層の被削深さか深いため、優
れていることがわかる。
また、以下に示すように、各サンプル1〜5のアブレー
ダブル材料からなる皮膜層の硬度を測定した。測定は5
kgの荷重によるビッカース硬さにより求めた。
サンプルト・・HV77、’1 サンプル2・・・Hv48.9 サンプル3・・・Hv23.9 サンプル4・・・HV84.0 サンプル5・Hv181.2 各皮膜層は、全てBNを含むポーラスなものであったた
め、金属成分のみによる皮膜層と比較して大幅に低い値
となっている。しかし、特にサンプル3のアブレーダブ
ル材料からなる皮膜層は、他のサンプル]、2.4.5
のアブレーダブル材料からなる皮膜層と比較して、極め
て低い値であることがわかる。このため、サンプル3の
アブレダブル材料は、サンプル1.2.4.5のアブレ
ーダブル材料と比較して、優れていることがわかる。
(試験2) NiA1合金中のA1量の適正範囲を検討するため、以
下に示すサンプル6〜11の金属成分と、被削助剤とし
てのBNとからなるアブレーダブル材料を用いて皮膜層
を形成し、各皮膜層の摩耗評価を行なった。試験は上記
試験1と同様の方法により行なった。
サンプル6・・・Ni−1wt%A サンプル7・・・Ni−2wt%A1 サンプル8・・・Ni−4wt%A1 サンプル9・・・Ni−7wt%A サンプル10・・・fl−10wt%Aサンプル11・
・・N1−15W↑%A1各テストピースの皮膜層にお
いて、BNと気孔との合計量(うちBNのみの量)は以
下の通りであった。
サンプル6・・・34V01%(13,9401%)サ
ンプル7・・・34vo 1%(14,96vo 1%
〉サンプル8・・・38vo 1%(15,20V○1
%)サンプル9=・40vo1%(17,60vo 1
%)サンプル10・・・39vo 1%(18,33v
o 1%) サンプル11・39VOI%(16−38v。
%) そして、各テストピース毎にチップの重量減少量(mq
)及び皮膜層の被削深さ(s)を上記試験1と同様に測
定した。結果を第5図に示す。
第5図かられかるように、皮膜層を構成するNiA1合
金のA1量が少ないもの程チップの重量減少量は小さく
、皮膜層の被削深さが大きくて良好な結果が得られるこ
とがわかる。これは、NA1合金中のAllが増加する
と、A1がNiと金属間化合物であるNiAl、Ni3
Al、NiAl3等を形成し、皮膜層自体の硬度が大幅
に大きくなるからでおる。
(試験3) 前記サンプル1.2.6〜11のアブレーダブル材料を
用いて試験1と同様に皮膜層を形成し、各皮膜層の高温
酸化試験を行なった。高温酸化試験はそtLぞtl、2
00℃で1011.600℃で10時間、800 ’C
で10時間の3種類の高温酸化試験を実施した評価は酸
化試験後の重量増加率(%)で行なった。結果を第6図
に示す。
第6図より、A1量は少ない方が酸化しやすいことがわ
かる。また、サンプル6とサンプル7との間には耐高温
酸化性に大きな差があることがわかる。一般に、自動車
用ターボチャージャのタボハウジング内は、運転中に排
気ガスが通過し、還元雰囲気となっているので、耐高温
酸化性に特に重大な関心を払う必要はないが、耐久性向
上の観点から耐高温酸化性を併せもつことが好ましい。
このため、A1量は、試験2の摩耗評価をも考え併せ、
2〜7wt%が好ましいことがわかる。
(試験4) 皮膜層中における被削助剤及び気孔の適正範囲を検討す
るため、BNと気孔との合計量(うちBNのみの量)を
以下に示すサンプル12〜20て変化させた。金属成分
としてはN i −4w↑%A、被削助剤としてはBN
を用いて皮膜層を形成した。
サンプル12・・・’11vo1%(5vo1%)サン
プル13・ 15VO1%(10vo1%)サンプル1
4・19VO1%(4vo 1%)サンプル15・・・
29vo 1%(701%)サンプル16・30vo1
%(11vo1%)サンプル17−30vo1%(21
VOI%)サンプル18・34vo1%(5vo 1%
)サンプル19−i4.9 v o 1%(27VO1
%)サンプル20・61vo1%(31vo1%)そし
て、各テストピース毎に溶射したままのものと、溶射後
850’Cの炉内に10時間放置したものとを用いて、
チップの重量減少!(mg>及び皮膜層の被削深さ(m
)を上記試験1と同様に測定した。結果を第7図に示す
第7図から、チップの重量減少量は、BNと気孔との合
計量にほとんど関係なく、少ないことがわかる。
また、皮膜層の被削深さは、溶射後すぐに評価したもの
では、BNと気孔との合計量が高いものほど、大きくな
っていることがわかる。しかし、BNと気孔との合計量
が5Qvo 1%を越えたサンプル20では、剥離を生
じてしまった。この原因は、BNと気孔との合計量が6
0V01%を越えることにより、皮膜層の強度が極端に
低下したためと考えられる。一方、溶射後850℃に保
持してから評価したものは、BN量が7vo 1%に満
たない皮膜層の被削性が悪くなっている。この理由は、
BNはNiA1粒子間に存在し、NiA1粒子同士の結
合を抑制していると考えられるが850℃、10時間保
持により、皮膜層中のNiA1粒子間に拡散結合が生じ
、NiA1粒子が脱落しにくくなっているからであると
考えられる。
よって、気孔量が多くてもBN量が極端に少なくなれば
、ターボチャージャの使用温度に長時間保持された後で
皮膜層が摩耗されにくくなってしまう恐れかあることが
わかる。
従って、皮膜層中のBNと気孔との合計量は、15〜5
Qvo 1%がよく、BN量は少なくとも7vo1%以
上必要であることがわかる。
なお、上記試験1〜4では被削助剤としてBNを採用し
たが、マイカ粉末に置換しても全く同様の結果が得られ
た。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の相対移動装置では、皮膜
層が、A1を2〜7wt%含むN+A合金よりなる母材
と、BN粉末又はマイカ粉末の少なくとも一方からなる
被削助剤とからなり、ヱvo1%以上の該被削助剤と、
該被削助剤との合計量が15〜50vo 1%の気孔と
を含むため、その皮膜層の優れた被削性の下で、可動部
材と固定部材との間隙を実質的に無くすことができる。
したがって、この相対移動装置を例えば自動車用ターボ
チャージャに適用すれば、小型で高効率のターボチャー
ジャとすることができるため、自動車業界の要望を実現
することかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例に係り、第1図は
タボチャージャの部分断面図、第2図は実施例と比較例
とにおけるターボロータの重量減少量を示すグラフであ
る。第3図及び第4図は試験1に係り、第3図は試験方
法を示す斜視図、第4図は各サンプル毎のチップの重量
減少間及び皮膜層の被削深さを示すグラフである。第5
図は試験2に係る各サンプル毎のチップの重量減少間及
び皮膜層の被削深さを示すグラフである。第6図は試験
3に係る各サンプル毎の温度と重量増加率とを示すグラ
フである。第7図は試験4に係る各サンプル毎のチップ
の重量減少間及び皮膜層の被削深さを示すグラフである
。第8図は従来のタボチャージャの断面図である。 82・・・ターボロータ(可動部材〉 81・・・ターボハウジング(固定部材)P・・・近接
する部分 85・・・皮膜層 85・・・皮膜層 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高温下で近接して相対的に移動する可動部材と固
    定部材とをもち、該固定部材の該可動部材と近接する部
    分には該可動部材によって被削されることにより該可動
    部材と該固定部材との間隙を実質的に無くす皮膜層が溶
    射により形成された相対移動装置であって、前記皮膜層
    は、アルミニウムを2〜7重量%含むニッケルアルミニ
    ウム合金よりなる母材と、六方晶窒化ホウ素粉末又はマ
    イカ粉末の少なくとも一方からなる被削助剤とからなり
    、¥7¥体積%以上の該被削助剤と、該被削助剤との合
    計量が15〜50体積%の気孔とを含むことを特徴とす
    る相対移動装置。
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