JP4130894B2 - ガスタービンエンジンおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンエンジンおよびその製造方法に関し、一層詳細には、ケーシングの表面に設けられた皮膜によって該ケーシングが摩耗することが回避されるガスタービンエンジンおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンエンジンを運転するに際しては、ガス通路に流通した高温の燃焼ガスが膨張することに伴い、回転翼(タービンブレード)およびロータがケーシングであるシュラウド内で回転動作する。
【0003】
回転動作の効率を向上させるべく膨張した燃焼ガスの圧力を高めるために、タービンブレードとシュラウドとの間のクリアランスは、可能な限り小さく設定される。しかしながら、燃焼ガスは上記したように高温であるため、タービンブレードおよびシュラウドがともに熱膨張を起こし、その結果、両者が摺接することもある。
【0004】
このような摺接が生じた際であってもタービンブレードが破損することを回避するため、通常、タービンブレードにアブレッシブ層と指称される硬質層を設けるとともに、シュラウドにアブレイダブル層と指称される軟質層を設けるようにしている。アブレッシブ層の素材としては安定化ジルコニアが例示され、アブレイダブル層の素材としては立方晶系BN(c−BN)や、Ni−Co−Cr−Al−Y合金が例示される。
【0005】
この場合、タービンブレードとシュラウドとが摺接した際には、硬質なアブレッシブ層によって軟質なアブレイダブル層が即座に摩耗する。これによりタービンブレードに作用する力が小さくなるので、タービンブレードが破損することを回避することができる。しかも、摩耗が生じるのはアブレイダブル層であるので、シュラウド自体が摩耗するのを回避することもできる。
【0006】
ところで、特許文献1には、上記の技術に関連して、タービンブレードにアブレッシブ層を設けず、該タービンブレードに摩耗代を設けて、この摩耗代がケーシングのコーティング層に当接した際に摩耗するようにしたガスタービン、または、タービンブレードにアブレッシブ層を設ける一方でケーシングにアブレイダブル層を設けず、該ケーシングに摩耗が生じるようにしたガスタービンが提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−303904号公報(段落[0018]、[0023])
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1において、摩耗代が消失した場合、ガスタービンとシュラウドとのクリアランスが大きくなるので、該ガスタービンやロータの回転動作の効率が低下することが懸念される。また、効率を再び上昇させるためにはガスタービンを交換しなければならないため、メンテナンスコストが高騰するという不具合もある。
【0009】
一方、ケーシングに摩耗が生じるようにした場合には、ケーシングが変形してしまうので、最終的にケーシングを交換する必要が生じる。
【0010】
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、簡便な構成で回転部材やケーシングが摩耗することを回避することができ、しかも、メンテナンスコストを高騰させる懸念のないガスタービンエンジンおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、回転軸とともに回転動作する回転部材と、前記回転部材を囲繞するケーシングとを有するガスタービンエンジンにおいて、
前記回転部材に皮膜が形成されておらず、
前記ケーシングは、前記回転部材を構成する素材に比して低硬度であるとともに前記回転部材が摺接することに伴って摩耗する皮膜を表面に有し、
かつ前記皮膜の気孔率が10〜30体積%、酸素含有量が2重量%以下であることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、回転部材の構成素材に比して皮膜が低硬度、すなわち、軟質であるので、該皮膜に摩耗が生じる。この場合、皮膜がアブレイダブル層として機能する。このように、皮膜が即座に摩耗することに伴って回転部材に作用する力が小さくなるので、該回転部材が破損することを回避することができる。
【0013】
また、皮膜に気孔が存在するので、該皮膜内を熱が伝達することが著しく抑制される。このため、高温高圧ガスからの熱や、回転部材と皮膜とが互いに摺接することに伴って発生した摩擦熱がケーシングまで伝達し難い。これにより、ケーシングが熱変形することを回避することができる。
【0014】
しかも、皮膜の気孔率が30体積%以下であるので、回転部材が摺接した際に該皮膜が過度に摩耗することが回避される。
【0015】
そして、皮膜の酸素含有量を2重量%以下とすることにより、ケーシングから著しく剥離し難く、また、耐酸化性に優れる皮膜とすることができる。
【0016】
さらに、摩耗するのは皮膜のみであり、回転部材やケーシングが摩耗することはない。したがって、回転部材またはケーシングのいずれかを交換する必要がないので、メンテナンスコストが高騰することもない。
【0017】
皮膜の好適な例としては、M−Cr−Al−Y合金を挙げることができる。ここで、Mは、Ni、CoまたはNi−Coである。すなわち、皮膜は、Ni−Cr−Al−Y合金、Co−Cr−Al−Y合金、またはNi−Co−Cr−Al−Y合金であることが好ましい。
【0018】
一方、回転部材の好適な例としてはタービンブレードを挙げることができ、ケーシングの好適な例としてはシュラウドを挙げることができる。
【0019】
また、本発明は、回転軸とともに回転動作する回転部材と、前記回転部材を囲繞するケーシングとを有するガスタービンエンジンの製造方法において、
前記ケーシングの表面に対し、原材料粉末を高速酸素火炎溶射法によって溶射することで、前記回転部材を構成する素材に比して低硬度であるとともに前記回転部材が摺接することに伴って摩耗する皮膜を形成する工程を有し、
前記原材料粉末として粒径が125μm以下であるものを使用することによって、前記皮膜として、気孔率が10〜30体積%、酸素含有量が2重量%以下のものを得ることを特徴とする。
【0020】
このように、原材料粉末の粒径を125μm以下に設定するとともに高速酸素火炎溶射法を採用することにより、気孔率が5〜30体積%、かつ酸素含有量が2重量%以下である皮膜を容易に得ることができる。
【0021】
しかも、この場合、回転部材にアブレッシブ層を設ける必要は特にない。このため、ガスタービンエンジンの製造コストを低廉化することもできる。
【0022】
原材料粉末の粒径は、75μm以下であることが好ましい。この場合、酸素含有量がさらに少なく、したがって、一層剥離し難く、かつ耐酸化性に優れる皮膜が得られるからである。
【0023】
原材料粉末の好適な例としては、上記したM−Cr−Al−Y合金の粉末を挙げることができる。また、回転部材の好適な例としてはタービンブレードを、ケーシングの好適な例としてはシュラウドを、それぞれ挙げることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガスタービンエンジンおよびその製造方法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
本実施の形態に係るガスタービンエンジンの概略縦断面構成図を図1に示す。このガスタービンエンジン10は、ファンダクト12とファン14とを備え、このうち、ファン14は、高速で回転して外部から空気を吸引し、この空気を圧縮して後方に圧送する。
【0026】
ファン14の近傍には、コアダクト16とファンダクト12とによってファンバイパス通路18が形成され、このファンバイパス通路18を通って後方に噴射される空気を介し、ガスタービンエンジン10を搭載する図示しない航空機等に推力を生じさせる。
【0027】
ファン14は低圧圧縮機20を構成しており、この低圧圧縮機20で圧縮された空気は、後段の高圧圧縮機22に送られる。この高圧圧縮機22で圧縮された空気は、さらに後段の燃焼室24に送られる。
【0028】
燃焼室24には燃料ノズル26が配置されており、圧送された燃料は、燃料ノズル26を介して燃焼室24に噴霧される。この燃料と、高圧圧縮機22から圧送された圧縮空気とが混合された混合気が、エンジン始動時に点火されて燃焼することによって、800〜1200℃程度の高温高圧ガスが発生する。
【0029】
この高温高圧ガスは、高圧タービン28に送られてこの高圧タービン28を高速回転させる。この高圧タービン28がファン14のロータ14aを回転させる一方、高圧タービン28を回転駆動した高温高圧ガスが低圧タービン30に送られる。低圧タービン30は、低圧圧縮機20のロータ14aおよびファン14を回転させる。
【0030】
ガスタービンエンジン10の外部下面には、スタータおよび発電機を組み込むスタータジェネレータ32が、アクセサリギアボックス34を介して取り付けられている。
【0031】
以上の構成において、高圧タービン28は、ロータ36と、該ロータ36に取り付けられたタービンブレード38とを有し、このタービンブレード38は、シュラウド40に囲繞されている。なお、該シュラウド40は、複数のシュラウド部材が適宜組み合わされることによって構成されている。
【0032】
ここで、タービンブレード38の先端部とシュラウド40とを拡大して図2に示すとともに、該図2の矢印A方向からの矢視図を図3に示す。これら図2および図3から諒解されるように、シュラウド40の表面には、皮膜42が設けられている。この皮膜42が存在することにより、タービンブレード38の先端部とシュラウド40とのクリアランスが小さくされている。
【0033】
この場合、タービンブレード38はNi基合金からなり、該タービンブレード38には、一般的なガスタービンエンジンにおけるタービンブレードのようなアブレッシブ層は設けられていない。
【0034】
一方、シュラウド40はNi基合金からなる。そして、該シュラウド40の表面に設けられた皮膜42は、タービンブレード38を構成する素材であるNi基合金に比して低硬度、すなわち、軟質なCo−32%Ni−21%Cr−7.5%Al−0.5%Y合金(数字は重量%)からなる。後述するように、この皮膜42は、タービンブレード38が摺接する際に摩耗するアブレイダブル層として機能する。
【0035】
皮膜42の気孔率は、5〜30体積%に設定される。5体積%未満であると、皮膜42が過度に緻密なものとなり、耐摩耗性が向上してしまう。すなわち、タービンブレード38が摺接する際に摩耗が生じ難くなる。また、30体積%を超えると、脆性が大きくなるので、タービンブレード38が摺接すると皮膜42の摩耗量が多くなってしまう。結局、タービンブレード38の先端部とシュラウド40とのクリアランスが短時間で大きくなってしまうので、タービンブレード38の回転動作の効率が早期に低下してしまう。好ましい気孔率は、およそ10体積%である。
【0036】
皮膜42においては、該皮膜42に高温高圧ガスが接触した場合やタービンブレード38の先端部が摺接して摩擦熱が発生した場合であっても、気孔の存在によって熱がシュラウド40に伝達することが妨げられる。換言すれば、気孔率が5〜30体積%である皮膜42は、断熱性にも優れる。このため、シュラウド40が熱変形を生じることを回避することもできる。
【0037】
そして、皮膜42の酸素含有量は、2重量%以下である。酸素含有量がこのように小さい皮膜42は、シュラウド40からの剥離が著しく生じ難い。また、耐酸化性に優れるので、高温高圧ガスに曝されても長期間に亘って腐食することなくアブレイダブル層として機能する。
【0038】
本実施の形態に係るガスタービンエンジン10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
【0039】
ガスタービンエンジン10(図1参照)を運転するに際しては、燃料ノズル26を介して燃料が燃焼室24に噴霧され、かつ高圧圧縮機22から圧縮空気が圧送される。これら燃料と圧縮空気が混合した混合気が点火されて燃焼することによって、800〜1200℃程度の高温高圧ガスが発生する。
【0040】
これに伴い、高圧タービン28が高速回転する。この際、該高圧タービン28を構成するタービンブレード38が熱膨張し、最終的に、その先端部がシュラウド40に設けられた皮膜42に摺接する。
【0041】
この際、タービンブレード38を構成する素材(Ni基合金)に比して皮膜42が軟質であるので、該皮膜42に摩耗が生じる。すなわち、この場合、タービンブレード38の先端部の耐摩耗性が皮膜42に比して高くなり、このため、皮膜42がアブレイダブル層として機能する。皮膜42が即座に摩耗することによってタービンブレード38に作用する力が小さくなるので、該タービンブレード38が破損することを回避することができる。
【0042】
また、皮膜42を設けることによってタービンブレード38の先端部とシュラウド40との間のクリアランスを極めて小さくすることができるので、タービンブレード38の回転動作の効率が低下することを回避することもできる。
【0043】
さらに、皮膜42には気孔が存在するので、該皮膜42内を熱が伝達することが著しく抑制される。このため、シュラウド40まで熱が伝達し難いので、シュラウド40が熱変形することを回避することができるという利点がある。
【0044】
しかも、皮膜42は、酸素含有量が2重量%以下であるために耐酸化性に優れるので、高温高圧ガスに曝されても長期間に亘って腐食することなくアブレイダブル層として機能する。
【0045】
その上、摩耗が生じるのは皮膜42であるので、シュラウド40が摩耗することはない。勿論、タービンブレード38の先端部が摩耗することもない。したがって、シュラウド40またはタービンブレード38のいずれかを交換する必要がないので、メンテナンスコストが高騰することもない。
【0046】
このように、本実施の形態によれば、タービンブレード38を構成する素材に比して軟質な皮膜42をシュラウド40に設けるという簡便な構成で、メンテナンスコストを高騰させることなく、これらタービンブレード38やシュラウド40が摩耗することを回避することができる。
【0047】
しかも、タービンブレード38にアブレッシブ層を設ける必要がないので、ガスタービンエンジンの製造コストを低廉化することもできる。
【0048】
なお、タービンブレード38の先端部とシュラウド40とが互いに摺接することによって皮膜42の肉厚が所定値以下となった場合、皮膜42を再度形成すればよい。
【0049】
皮膜42は、例えば、以下のようにしてシュラウド40の表面に設けることができる。
【0050】
まず、Co−32%Ni−21%Cr−7.5%Al−0.5%Y合金の原材料粉末を用意する。
【0051】
この原材料粉末としては、粒径が125μm以下であるものを使用する。125μmを超えるものを使用すると、皮膜42の気孔率を5〜30体積%とすることが困難となる。なお、粒径が75μm以下であるものが好ましい。特に、粒径が40μm程度まで小さいものであると、摩耗性が著しく良好な、換言すれば、容易に摩耗される皮膜42を得ることができる。
【0052】
原材料粉末の粒径による分別は、例えば、原材料粉末を篩にかけることによって遂行すればよい。
【0053】
このような粒径の原材料粉末を、次いで、高速酸素火炎溶射(HVOF)法によって、シュラウド40を構成するシュラウド部材の表面に溶射する。この溶射により、皮膜42が形成される。皮膜42の肉厚は、例えば、0.5〜2.0mmとすればよい。肉厚が0.5mm未満であると、アブレイダブル層としての機能を営むことが容易ではなくなる。また、肉厚が2.0mmを超える皮膜は、シュラウド部材への溶射中、該シュラウド部材から剥離する傾向が発現する。より好ましい皮膜42の肉厚は、0.75〜1.5mmである。
【0054】
アブレイダブル層を設ける一般的な手法であるプラズマ溶射法では、プラズマ温度が5000〜10000℃に達するのに対し、HVOF法では、3000℃程度と比較的低温にすることができる。このため、原材料粉末が酸化することが抑制され、結局、皮膜42の酸素含有量を2重量%以下とすることができる。特に、原材料粉末の粒径が40μm程度である場合、酸素含有量が0.5重量%程度と著しく小さい皮膜42を得ることもできる。このような皮膜42は、シュラウド40から剥離し難く、また、耐酸化性に優れる。
【0055】
粒径が125μm以下の原材料粉末を使用してHVOF法を遂行すると、得られる皮膜42の気孔率が5〜30体積%の範囲内となる。換言すれば、原材料粉末の粒径を上記したように設定することにより、皮膜42の気孔率を5〜30体積%の範囲内に制御することができる。
【0056】
次いで、個々のシュラウド部材に対し、上記と同様にして皮膜42を設ける。以上のようにして皮膜42が形成されたシュラウド部材を所定の位置に組み込んでシュラウド40とし、さらに、他の部材を組み込んでガスタービンエンジン10を構成する。
【0057】
ガスタービンエンジン10を運転することによって皮膜42の肉厚が所定値以下となった場合には、上記に準拠して皮膜42を再度形成すればよい。
【0058】
このように、本実施の形態に係るガスタービンエンジン10の製造方法によれば、原材料粉末の粒径を設定するという簡便な作業を行うのみで、耐酸化性・断熱性に優れ、かつ摩耗が生じ易い皮膜42を設けることができる。また、タービンブレード38にアブレッシブ層を設ける必要がないので、この製造方法を採用することに伴ってガスタービンエンジン10の製造コストを低廉化することもできる。
【0059】
なお、上記した実施の形態においては、タービンブレード38を構成する素材をNi基合金とし、かつ皮膜42をCo−32%Ni−21%Cr−7.5%Al−0.5%Y合金で構成するようにしているが、これらの組合せに特に限定されるものではなく、皮膜42の構成素材がタービンブレード38の構成素材に比して低硬度、すなわち、耐摩耗性が低くなるような組合せであればよい。
【0060】
例えば、タービンブレード38の構成素材が上記と同一である場合、皮膜42は、8重量%程度のY23が固溶した安定化ジルコニアであってもよい。この場合、シュラウド40と皮膜42との間に、M−Cr−Al−Y合金等からなる中間層を介装する。
【0061】
また、シュラウド40と皮膜42との各熱膨張係数に差がある場合、中間層を介装するようにしてもよい。中間層が存在することによってシュラウド40と皮膜42との熱膨張係数の不整合が緩和されるので、ガスタービンエンジン10の運転・運転停止が繰り返されることに伴ってシュラウド40と皮膜42とが熱膨張・収縮を繰り返した際、皮膜42がシュラウド40から剥離することを抑制することができる。
【0062】
さらに、この実施の形態では、皮膜42をシュラウド40に設ける場合を例示して説明したが、特にこれに限定されるものではなく、回転動作する回転部材を囲繞するケーシングであればよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るガスタービンエンジンによれば、タービンブレード等の回転動作する回転部材を囲繞するケーシングに、アブレイダブル層として機能する皮膜を設けるようにしている。このため、回転部材にアブレッシブ層を設けることなく該回転部材が破損することを回避することができるとともに、ケーシングが摩耗して変形することを回避することができる。しかも、この場合、メンテナンスコストを著しく低廉化することもできる。
【0064】
また、本発明に係るガスタービンエンジンの製造方法によれば、原材料粉末の粒径を設定するようにしている。このような簡便な作業により、容易に摩耗し、かつ熱が伝達し難く、耐酸化性にも優れる皮膜を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るガスタービンエンジンの概略縦断面構成図である。
【図2】図1のガスタービンエンジンを構成するタービンブレード、および該タービンブレードを囲繞するシュラウドの要部拡大説明図である。
【図3】図2における矢印A方向からの矢視図である。
【符号の説明】
10…ガスタービンエンジン 14…ファン
20…低圧圧縮機 22…高圧圧縮機
24…燃焼室 26…燃料ノズル
28…高圧タービン 30…低圧タービン
36…ロータ 38…タービンブレード
40…シュラウド 42…皮膜

Claims (8)

  1. 回転軸とともに回転動作する回転部材と、前記回転部材を囲繞するケーシングとを有するガスタービンエンジンにおいて、
    前記回転部材に皮膜が形成されておらず、
    前記ケーシングは、前記回転部材を構成する素材に比して低硬度であるとともに前記回転部材が摺接することに伴って摩耗する皮膜を表面に有し、
    かつ前記皮膜の気孔率が10〜30体積%、酸素含有量が2重量%以下であることを特徴とするガスタービンエンジン。
  2. 請求項1記載のガスタービンエンジンにおいて、前記皮膜がM−Cr−Al−Y(ただし、MはNi、CoまたはNi−Co)合金からなることを特徴とするガスタービンエンジン。
  3. 請求項1または2記載のガスタービンエンジンにおいて、前記回転部材がタービンブレードであり、かつ前記ケーシングがシュラウドであることを特徴とするガスタービンエンジン。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスタービンエンジンにおいて、前記皮膜の厚みが0.5〜2.0mmであることを特徴とするガスタービンエンジン。
  5. 回転軸とともに回転動作する回転部材と、前記回転部材を囲繞するケーシングとを有するガスタービンエンジンの製造方法において、
    前記ケーシングの表面に対し、原材料粉末を高速酸素火炎溶射法によって溶射することで、前記回転部材を構成する素材に比して低硬度であるとともに前記回転部材が摺接することに伴って摩耗する皮膜を形成する工程を有し、
    前記原材料粉末として粒径が125μm以下であるものを使用することによって、前記皮膜として、気孔率が10〜30体積%、酸素含有量が2重量%以下のものを得ることを特徴とするガスタービンエンジンの製造方法。
  6. 請求項記載の製造方法において、前記原材料粉末として、粒径が75μm以下であるものを使用することを特徴とするガスタービンエンジンの製造方法。
  7. 請求項または記載の製造方法において、前記原材料粉末として、M−Cr−Al−Y(ただし、MはNi、CoまたはNi−Co)合金の粉末を使用することを特徴とするガスタービンエンジンの製造方法。
  8. 請求項のいずれか1項に記載の製造方法において、前記回転部材をタービンブレードとし、かつ前記ケーシングをシュラウドとすることを特徴とするガスタービンエンジンの製造方法。
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