JPH0475535B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0475535B2 JPH0475535B2 JP59136127A JP13612784A JPH0475535B2 JP H0475535 B2 JPH0475535 B2 JP H0475535B2 JP 59136127 A JP59136127 A JP 59136127A JP 13612784 A JP13612784 A JP 13612784A JP H0475535 B2 JPH0475535 B2 JP H0475535B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- strip conductors
- supplied
- strip
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 147
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 140
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 8
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 4
- 241001422033 Thestylus Species 0.000 description 3
- 230000005669 field effect Effects 0.000 description 3
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、タブレツト板上でスタイラスにより
図形等が描かれたとき、そのスタイラスのタブレ
ツト板上の位置が逐次検出されることによつて描
かれた図形等のデータが得られ、このデータによ
り、陰極線管表示装置に図形等が表示され、ある
いは陰極線管表示装置における表示が変更される
ようになされる図形表示装置ないし図形作成装置
において、タブレツト板及びスタイラスを含む部
分を構成するものとして用いられるに適した位置
検出装置に関する。
図形等が描かれたとき、そのスタイラスのタブレ
ツト板上の位置が逐次検出されることによつて描
かれた図形等のデータが得られ、このデータによ
り、陰極線管表示装置に図形等が表示され、ある
いは陰極線管表示装置における表示が変更される
ようになされる図形表示装置ないし図形作成装置
において、タブレツト板及びスタイラスを含む部
分を構成するものとして用いられるに適した位置
検出装置に関する。
背景技術とその問題点
上述の如くの位置検出装置は、タブレツト板を
構成する位置検出板と、この位置検出板上での位
置が検出されるスタイラスを有するものとなる
が、その1つのタイプとして、スタイラスの位置
が静電的な手法により検出されるものが提案され
ている。
構成する位置検出板と、この位置検出板上での位
置が検出されるスタイラスを有するものとなる
が、その1つのタイプとして、スタイラスの位置
が静電的な手法により検出されるものが提案され
ている。
第2図及び第3図はこのような位置検出装置の
一例を示し、タブレツト板を構成する位置検出板
10は、絶縁層11上に複数の細条導体Y1,Y2
……Ynが一定の間隔で並行に配列されて形成さ
れるとともに、絶縁層11上に被着された絶縁層
12上に、細条導体Y1,Y2……Ynと直交する複
数の細条導体X1,X2……Xoが、細条導体Y1,Y2
……Ynの中心間隔と同じ中心間隔をもつて並行
に配列されて形成された絶縁層13が被着された
構造とされている。また、スタイラスは、位置検
出板10の絶縁層13上に配される電圧検出手段
を形成する検出電極31を備えて構成され、検出
電極31と接地との間に容量Cfのコンデンサが
接続されたものとなされる。また、この位置検出
板10の細条導体X1,X2……Xo及び細条導体
Y1,Y2……Ynの夫々の一端には、スイツチ回路
22のスイツチ221,222……22o及びスイ
ツチ回路23のスイツチ231,232……23n
が設けられており、これらスイツチ回路22及び
23の各スイツチの端子A側が接地され、また、
端子B側が共通の電圧供給端子21に接続されて
いる。
一例を示し、タブレツト板を構成する位置検出板
10は、絶縁層11上に複数の細条導体Y1,Y2
……Ynが一定の間隔で並行に配列されて形成さ
れるとともに、絶縁層11上に被着された絶縁層
12上に、細条導体Y1,Y2……Ynと直交する複
数の細条導体X1,X2……Xoが、細条導体Y1,Y2
……Ynの中心間隔と同じ中心間隔をもつて並行
に配列されて形成された絶縁層13が被着された
構造とされている。また、スタイラスは、位置検
出板10の絶縁層13上に配される電圧検出手段
を形成する検出電極31を備えて構成され、検出
電極31と接地との間に容量Cfのコンデンサが
接続されたものとなされる。また、この位置検出
板10の細条導体X1,X2……Xo及び細条導体
Y1,Y2……Ynの夫々の一端には、スイツチ回路
22のスイツチ221,222……22o及びスイ
ツチ回路23のスイツチ231,232……23n
が設けられており、これらスイツチ回路22及び
23の各スイツチの端子A側が接地され、また、
端子B側が共通の電圧供給端子21に接続されて
いる。
そして、ある一定の期間内において、シフトレ
ジスタ24の出力端子N1,N2……Noからスイツ
チ回路22のスイツチ221,222……22oに
一定幅のパルス信号が順次与えられて、スイツチ
221,222……22oが、一定の期間ずつ順次
端子A側から端子B側に切り換えられる。これに
より、第4図に示される如く、細条導体X1,X2
……Xoの夫々に、単位時間Tsの期間ずつ順次、
電圧供給端子21よりの所定の電圧Vccが供給さ
れる。また、これとは別の一定期間内において、
同様に、シフトレジスタ25の出力端子M1,M2
……Mnからスイツチ回路23のスイツチ231,
232……23nに一定幅のパルス信号が順次与え
られて、スイツチ231,232……23nが一定
の期間ずつ順次端子A側ら端子B側に切り換えら
れる。これにより、細条導体X1,X2……Xoの場
合と同様にして、細条導体Y1,Y2……Ynの夫々
に、単位時間Tsの期間ずつ順次、電圧供給端子
21よりの電圧Vccが供給される。
ジスタ24の出力端子N1,N2……Noからスイツ
チ回路22のスイツチ221,222……22oに
一定幅のパルス信号が順次与えられて、スイツチ
221,222……22oが、一定の期間ずつ順次
端子A側から端子B側に切り換えられる。これに
より、第4図に示される如く、細条導体X1,X2
……Xoの夫々に、単位時間Tsの期間ずつ順次、
電圧供給端子21よりの所定の電圧Vccが供給さ
れる。また、これとは別の一定期間内において、
同様に、シフトレジスタ25の出力端子M1,M2
……Mnからスイツチ回路23のスイツチ231,
232……23nに一定幅のパルス信号が順次与え
られて、スイツチ231,232……23nが一定
の期間ずつ順次端子A側ら端子B側に切り換えら
れる。これにより、細条導体X1,X2……Xoの場
合と同様にして、細条導体Y1,Y2……Ynの夫々
に、単位時間Tsの期間ずつ順次、電圧供給端子
21よりの電圧Vccが供給される。
ここで、電圧Vccが与えられる細条導体と検出
電極31との間に形成される静電容量をCpとす
ると、そのときの検出電極31に得られる信号電
圧Vcは、 Vo=Cp/Cp+CfVcc であらわされ、静電容量Cpが大きいほど、従つ
て、電圧Vccが与えられた細条導体と検出電極3
1との距離が小さいほど、信号電圧Voが大とな
る。従つて、細条導体X1,X2……XoないしY1,
Y2……Ynに電圧Vccが上述のように順次供給さ
れるとき、第5図に示される如くに電圧Vccが供
給された細条導体と検出電極31との間に形成さ
れる静電容量Cpが単位時間Tsの期間毎に順次変
化するに伴つて、検出電極31に得られる信号電
圧Voは、単位時間Tsの期間ずつ階段状に変化
し、細条導体X1,X2……XoないしY1,Y2……
Ynのうちの検出電極31の位置に最も近いもの
に電圧Vccが与えられるとき最大値Vmになる。
もつとも、信号電圧Voは、実際には第6図Aに
示される如くに、検出電極31の位置の前後の数
本程度の細条導体に電圧Vccが与えられるときに
のみ得られるにすぎず、それ以上離れた位置とな
る細条導体に電圧Vccが与えられるときは殆ど零
となる。
電極31との間に形成される静電容量をCpとす
ると、そのときの検出電極31に得られる信号電
圧Vcは、 Vo=Cp/Cp+CfVcc であらわされ、静電容量Cpが大きいほど、従つ
て、電圧Vccが与えられた細条導体と検出電極3
1との距離が小さいほど、信号電圧Voが大とな
る。従つて、細条導体X1,X2……XoないしY1,
Y2……Ynに電圧Vccが上述のように順次供給さ
れるとき、第5図に示される如くに電圧Vccが供
給された細条導体と検出電極31との間に形成さ
れる静電容量Cpが単位時間Tsの期間毎に順次変
化するに伴つて、検出電極31に得られる信号電
圧Voは、単位時間Tsの期間ずつ階段状に変化
し、細条導体X1,X2……XoないしY1,Y2……
Ynのうちの検出電極31の位置に最も近いもの
に電圧Vccが与えられるとき最大値Vmになる。
もつとも、信号電圧Voは、実際には第6図Aに
示される如くに、検出電極31の位置の前後の数
本程度の細条導体に電圧Vccが与えられるときに
のみ得られるにすぎず、それ以上離れた位置とな
る細条導体に電圧Vccが与えられるときは殆ど零
となる。
そして、この信号電圧Vにもとずいて、検出電
極31の位置検出板10上の細条導体X1,X2…
…Xoの配列方向であるX方向と細条導体Y1,Y2
……Ynの配列方向であるY方向の位置が検出さ
れる。具体的には、検出電極31に得られる信号
電圧Voが同増幅回路に供給されて、第6図Bに
示されるように、信号電圧Voが最大値Vmにな
る時点よりある時間遅れて最大振幅になる所定周
波数の信号Sbが得られ、さらに、例えば、この
信号Sbがシユミツトトリガー回路に供給されて、
第6図Cに示される如く、信号Sbが所定の正の
レベルVsをこのレベルVsより大となるように横
切る時点で高レベルから低レベルに立ち下がり、
その後の接地電位を正から負の向きに横切る時点
で低レベルから高レベルに立ち上がる信号Szが
得られる。そして、細条導体X1,X2……Xoない
しY1,Y2……Ynのうちの基準のもの、例えば、
一端部に配された細条導体X1ないしY1に電圧
Vccが供給される時点t1から、その後の信号Szが
最初に立ち上がる時点t2までの期間において、周
期が前述の単位時間Tsより充分短いクロツクパ
ルスがカウンンタでカウントされることにより、
時点t1から時点t2までの期間Tdが検出され、この
時点t2におけるカウンタの出力データが検出電極
31の位置検出板10上の前述のX方向ないしY
方向の位置の検出出力として取り出される。
極31の位置検出板10上の細条導体X1,X2…
…Xoの配列方向であるX方向と細条導体Y1,Y2
……Ynの配列方向であるY方向の位置が検出さ
れる。具体的には、検出電極31に得られる信号
電圧Voが同増幅回路に供給されて、第6図Bに
示されるように、信号電圧Voが最大値Vmにな
る時点よりある時間遅れて最大振幅になる所定周
波数の信号Sbが得られ、さらに、例えば、この
信号Sbがシユミツトトリガー回路に供給されて、
第6図Cに示される如く、信号Sbが所定の正の
レベルVsをこのレベルVsより大となるように横
切る時点で高レベルから低レベルに立ち下がり、
その後の接地電位を正から負の向きに横切る時点
で低レベルから高レベルに立ち上がる信号Szが
得られる。そして、細条導体X1,X2……Xoない
しY1,Y2……Ynのうちの基準のもの、例えば、
一端部に配された細条導体X1ないしY1に電圧
Vccが供給される時点t1から、その後の信号Szが
最初に立ち上がる時点t2までの期間において、周
期が前述の単位時間Tsより充分短いクロツクパ
ルスがカウンンタでカウントされることにより、
時点t1から時点t2までの期間Tdが検出され、この
時点t2におけるカウンタの出力データが検出電極
31の位置検出板10上の前述のX方向ないしY
方向の位置の検出出力として取り出される。
ところで、位置検出板10において細条導体
X1,X2……Xoが配された面と細条導体Y1,Y2…
…Ynが配された面とは、位置検出板10の厚さ
方向に絶縁層12の厚さだけ離隔しており、従つ
て、位置検出板10上のある位置における細条導
体X1,X2……Xoのいずれかに比して、同じ位置
における細条導体Y1,Y2……Ynのいずれかの方
が検出電極31からの距離が大となる。また、電
圧Vccが供給された細条導体と検出電極31との
間に形成される静電容量Cpは、その細条導体か
ら検出電極31までの距離が大となるほど小とな
り、さらに、その細条導体の幅が大となるほど大
となる。
X1,X2……Xoが配された面と細条導体Y1,Y2…
…Ynが配された面とは、位置検出板10の厚さ
方向に絶縁層12の厚さだけ離隔しており、従つ
て、位置検出板10上のある位置における細条導
体X1,X2……Xoのいずれかに比して、同じ位置
における細条導体Y1,Y2……Ynのいずれかの方
が検出電極31からの距離が大となる。また、電
圧Vccが供給された細条導体と検出電極31との
間に形成される静電容量Cpは、その細条導体か
ら検出電極31までの距離が大となるほど小とな
り、さらに、その細条導体の幅が大となるほど大
となる。
このため、第2図に示される如く、細条導体
Y1,Y2……Ynの夫々が細条導体X1,X2……Xo
の夫々に比して幅が大とされて、細条導体X1,
X2……Xoに電圧Vccが順次供給されるX方向の
位置検出の場合と細条導体Y1,Y2……Ynに電圧
Vccが順次供給されるY方向の位置検出の場合と
で、検出電極31に得られる信号電圧Voの最大
値Vmの変化が小となるようにされている。
Y1,Y2……Ynの夫々が細条導体X1,X2……Xo
の夫々に比して幅が大とされて、細条導体X1,
X2……Xoに電圧Vccが順次供給されるX方向の
位置検出の場合と細条導体Y1,Y2……Ynに電圧
Vccが順次供給されるY方向の位置検出の場合と
で、検出電極31に得られる信号電圧Voの最大
値Vmの変化が小となるようにされている。
しかしながら、従来の位置検出板10において
は、細条導体X1,X2……Xoの夫々と細条導体
Y1,Y2……Ynの夫々との幅の差を充分にとるこ
とができず、上述のX方向の位置検出の場合とY
方向の位置検出の場合とにおける信号電圧Voの
最大値Vmの変化が充分小にはされていない。な
ぜなら、細条導体X1,X2……Xoの夫々の幅をよ
り小する場合には、これらがエツチング手法によ
り形成されることからして、それらを断線等を伴
うことなく適正に形成することが困難となり、ま
た、細条導体Y1,Y2……Ynの夫々の幅は、定め
られた比較的小なるピツチにより制限されてある
程度以上大にはできない。そして、細条導体Y1,
Y2……Ynの夫々の幅を大とすべく細条導体Y1,
Y2……Ynのピツチを大とすれば、位置検出の精
度が低下してしまう。
は、細条導体X1,X2……Xoの夫々と細条導体
Y1,Y2……Ynの夫々との幅の差を充分にとるこ
とができず、上述のX方向の位置検出の場合とY
方向の位置検出の場合とにおける信号電圧Voの
最大値Vmの変化が充分小にはされていない。な
ぜなら、細条導体X1,X2……Xoの夫々の幅をよ
り小する場合には、これらがエツチング手法によ
り形成されることからして、それらを断線等を伴
うことなく適正に形成することが困難となり、ま
た、細条導体Y1,Y2……Ynの夫々の幅は、定め
られた比較的小なるピツチにより制限されてある
程度以上大にはできない。そして、細条導体Y1,
Y2……Ynの夫々の幅を大とすべく細条導体Y1,
Y2……Ynのピツチを大とすれば、位置検出の精
度が低下してしまう。
また、X方向の位置検出の場合とY方向の位置
検出の場合とにおける信号電圧Voの最大値Vm
の変化を小とするには、細条導体X1,X2,……
Xoと細条導体Y1,Y2……Ynが配される面とを隔
てる絶縁層12の厚さを小とすることが考えられ
るが、絶縁層12は、製造上絶縁層11と13と
を貼り合わせる透明接着剤によつて形成されるの
で、ある程度以上小とすることはできない。
検出の場合とにおける信号電圧Voの最大値Vm
の変化を小とするには、細条導体X1,X2,……
Xoと細条導体Y1,Y2……Ynが配される面とを隔
てる絶縁層12の厚さを小とすることが考えられ
るが、絶縁層12は、製造上絶縁層11と13と
を貼り合わせる透明接着剤によつて形成されるの
で、ある程度以上小とすることはできない。
上述の如くにX方向の位置検出の場合とY方向
の位置検出の場合とで信号電圧Voの最大値の変
化があるときには、信号電圧Voにもとずいて得
られる第6図Bに示される如くの信号Sbの振幅
が変化することになり、この信号Sbにもとずい
て得られる位置検出出力が誤差を含むものとなる
虞れがある。
の位置検出の場合とで信号電圧Voの最大値の変
化があるときには、信号電圧Voにもとずいて得
られる第6図Bに示される如くの信号Sbの振幅
が変化することになり、この信号Sbにもとずい
て得られる位置検出出力が誤差を含むものとなる
虞れがある。
発明の目的
斯かる点に鑑み本発明は、位置検出板の、例え
ば、X方向に配列された複数の第1の細条導体、
及び、これら第1の細条導体が配された面に比し
て電圧検出手段からの距離が大となる面に、例え
ば、Y方向に配列された複数の第2の細条導体に
順次電圧が供給され、そのとき電圧検出手段から
得られる信号電圧にもとずいて電圧検出手段の位
置検出板上の位置の検出がなされるにあたり、複
数の第1の細条導体に電圧が供給されてなされる
位置検出の場合と複数の第2の細条導体に電圧が
供給されてなされる位置検出の場合とで、電圧検
出手段から得られる信号電圧のレベル差に起因す
る位置検出信号の誤差が効果的に低減されるよう
になされた位置検出装置を提供することを目的と
する。
ば、X方向に配列された複数の第1の細条導体、
及び、これら第1の細条導体が配された面に比し
て電圧検出手段からの距離が大となる面に、例え
ば、Y方向に配列された複数の第2の細条導体に
順次電圧が供給され、そのとき電圧検出手段から
得られる信号電圧にもとずいて電圧検出手段の位
置検出板上の位置の検出がなされるにあたり、複
数の第1の細条導体に電圧が供給されてなされる
位置検出の場合と複数の第2の細条導体に電圧が
供給されてなされる位置検出の場合とで、電圧検
出手段から得られる信号電圧のレベル差に起因す
る位置検出信号の誤差が効果的に低減されるよう
になされた位置検出装置を提供することを目的と
する。
発明の概要
本発明に係る位置検出装置は、絶縁層の一方の
面側に所定の間隔で並行して配列された複数の第
1の細条導体及び他方の面側に所定の間隔で並行
して第1の細条導体と交叉する方向をもつて配列
された複数の第2の細条導体を有する位置検出板
と、複数の第1の細条導体の夫々に所定の電圧を
所定の期間ずつ供給して、同時に複数の第1の細
条導体のうちのα(αは正整数)本に所定の電圧
が印加される状態が得られ、かつ、この所定の電
圧が印加される第1の細条導体が複数の第1の細
条導体の配列方向に順次移動していくようになす
とともに、複数の第2の細条導体の夫々に上述の
所定の電圧を所定の期間ずつ供給して、同時に複
数の第2の細条導体のうちのβ(βは正整数でα
より大)本に上述の所定の電圧が印加される状態
が得られ、かつ、この所定の電圧が印加される第
2の細条導体が複数の第2の細条導体の配列方向
に順次移動していくようになす駆動部と、上述の
絶縁層の一方の面側から位置検出板上に置かれ、
第1もしくは第2の細条導体に供給される上述の
所定の電圧にもとずく電圧出力を得る電圧検出手
段と、電圧検出手段からの電圧出力にもとずいて
電圧検出手段の位置検出板上における位置をあら
わす位置検出信号を得る位置データ発生部とを備
え、上述のα及びβが、電圧検出手段から得られ
る第1の細条導体に供給される所定の電圧にもと
ずく電圧出力と第2の細条導体に供給される所定
の電圧にもとずく電圧出力との差が低減されるべ
く選定されて、構成される。
面側に所定の間隔で並行して配列された複数の第
1の細条導体及び他方の面側に所定の間隔で並行
して第1の細条導体と交叉する方向をもつて配列
された複数の第2の細条導体を有する位置検出板
と、複数の第1の細条導体の夫々に所定の電圧を
所定の期間ずつ供給して、同時に複数の第1の細
条導体のうちのα(αは正整数)本に所定の電圧
が印加される状態が得られ、かつ、この所定の電
圧が印加される第1の細条導体が複数の第1の細
条導体の配列方向に順次移動していくようになす
とともに、複数の第2の細条導体の夫々に上述の
所定の電圧を所定の期間ずつ供給して、同時に複
数の第2の細条導体のうちのβ(βは正整数でα
より大)本に上述の所定の電圧が印加される状態
が得られ、かつ、この所定の電圧が印加される第
2の細条導体が複数の第2の細条導体の配列方向
に順次移動していくようになす駆動部と、上述の
絶縁層の一方の面側から位置検出板上に置かれ、
第1もしくは第2の細条導体に供給される上述の
所定の電圧にもとずく電圧出力を得る電圧検出手
段と、電圧検出手段からの電圧出力にもとずいて
電圧検出手段の位置検出板上における位置をあら
わす位置検出信号を得る位置データ発生部とを備
え、上述のα及びβが、電圧検出手段から得られ
る第1の細条導体に供給される所定の電圧にもと
ずく電圧出力と第2の細条導体に供給される所定
の電圧にもとずく電圧出力との差が低減されるべ
く選定されて、構成される。
このようにされることにより、電圧検出手段か
らの距離が短い方の面に配される複数の第1の細
条導体の夫々に所定の電圧が供給される場合にお
いて同時に所定の電圧が印加される第1の細条導
体の数より、電圧検出手段からの距離が長い方の
面に配される複数の第2の細条導体の夫々に所定
の電圧が供給される場合において同時に所定の電
圧が印加される第2の細条導体の数が大とされ、
それによつて、第2の細条導体に供給される所定
の電圧にもとづいて電圧検出手段に得られる電圧
出力のレベルが改善されることになり、位置検出
板上の構成上の変更を伴うことなく、第1の細条
導体に電圧が供給されてなされる第1の細条導体
の配列方向における電圧検出手段の位置の検出時
と、第2の細条導体に電圧が供給されてなされる
第2の細条導体の配列方向における電圧検出手段
の位置の検出時とで、電圧検出手段から得られる
電圧出力のレベル差に起因する位置検出信号の誤
差を著しく小とすることができるものとなる。
らの距離が短い方の面に配される複数の第1の細
条導体の夫々に所定の電圧が供給される場合にお
いて同時に所定の電圧が印加される第1の細条導
体の数より、電圧検出手段からの距離が長い方の
面に配される複数の第2の細条導体の夫々に所定
の電圧が供給される場合において同時に所定の電
圧が印加される第2の細条導体の数が大とされ、
それによつて、第2の細条導体に供給される所定
の電圧にもとづいて電圧検出手段に得られる電圧
出力のレベルが改善されることになり、位置検出
板上の構成上の変更を伴うことなく、第1の細条
導体に電圧が供給されてなされる第1の細条導体
の配列方向における電圧検出手段の位置の検出時
と、第2の細条導体に電圧が供給されてなされる
第2の細条導体の配列方向における電圧検出手段
の位置の検出時とで、電圧検出手段から得られる
電圧出力のレベル差に起因する位置検出信号の誤
差を著しく小とすることができるものとなる。
実施例
以下、本発明の実施例について述べる。
第1図は、本発明に係る位置検出装置の一例を
示す。この第1図において、第2図に示される各
部に対応する部分には第2図と共通の符号を付し
て示し、それらについての詳細説明は省略する。
示す。この第1図において、第2図に示される各
部に対応する部分には第2図と共通の符号を付し
て示し、それらについての詳細説明は省略する。
この例は、第2図及び第3図に示されるものと
同様の位置検出板10、電圧供給端子21、スイ
ツチ回路22及び23、及び、シフトレジスタ2
4を備え、さらに、第2図に示されるシフトレジ
スタ25に対応するものとなるシフトレジスタ2
5′を備えて構成される。そして、第2図に示さ
れる位置検出装置との主たる相違点は、スイツチ
回路22のスイツチ221,222……22oの
夫々に、シフトレジスタ24の出力端子N1,N2
……Noからの上述の単位時間Tsに相当する一定
幅を有するパルス信号が、単位時間Tsずつ遅れ
て順次与えられ、これにより、スイツチ回路22
のスイツチ221,222……22oが、単位時間
Tsの期間ずつ順次端子A側から端子B側に切り
換えられて、位置検出板10の細条導体X1,X2
……Xoの夫々に、電圧供給端子21よりの電圧
Vccが単位時間Tsの期間ずつ順次供給されるの
に対し、スイツチ回路23を制御すべく設けられ
たシフトレジスタ25′は、その出力端子M1′,
M2′……Mn′に、上述の単位時間Tsの2倍の時間
に相当する一定幅を有したパルス信号を、単位時
間Tsずつ遅らせて、順次発生するものとされて
おり、このため、スイツチ回路23のスイツチ2
31,232……23nの夫々に、シフトレジスタ
25′の出力端子M1,′M2′……Mn′からの単位
時間Tsの2倍の時間、即ち、時間2Tsに相当す
る一定幅を有したパルス信号が、単位時間Tsず
つ遅れて順次与えられ、これにより、スイツチ回
路23のスイツチ回路231,232……23nが、
時間2Tsの期間ずつ、互いに隣接する2つの間で
オーバーラツプ期間を伴つて、順次端子A側から
端子B側に切り換えられ、その結果、位置検出板
10の細条導体Y1,Y2……Ynの夫々に、電圧供
給端子21よりの電圧Vccが単位時間Tsの2倍
の時間2Tsの期間ずつ、互いに隣接する2本の間
でオーバーラツプ期間を伴つて、順次供給される
ようにされていることである。従つて、本例にお
いては、細条導体X1,X2……Xoの夫々に順次電
圧Vccが供給される期間には、細条導体X1,X2
……Xoの各1本ずつに電圧Vccが印加されるの
に対し、細条導体Y1,Y2……Ynの夫々に順次電
圧Vccが供給される期間には、細条導体Y1もし
くはYnにのみ電圧Vccが供給されるその最初も
しくは最後における単位時間Tsの期間以外にお
いて、細条導体Y1,Y2……Ynの互いに隣接する
2本に同時に電圧Vccが印加されることになる。
同様の位置検出板10、電圧供給端子21、スイ
ツチ回路22及び23、及び、シフトレジスタ2
4を備え、さらに、第2図に示されるシフトレジ
スタ25に対応するものとなるシフトレジスタ2
5′を備えて構成される。そして、第2図に示さ
れる位置検出装置との主たる相違点は、スイツチ
回路22のスイツチ221,222……22oの
夫々に、シフトレジスタ24の出力端子N1,N2
……Noからの上述の単位時間Tsに相当する一定
幅を有するパルス信号が、単位時間Tsずつ遅れ
て順次与えられ、これにより、スイツチ回路22
のスイツチ221,222……22oが、単位時間
Tsの期間ずつ順次端子A側から端子B側に切り
換えられて、位置検出板10の細条導体X1,X2
……Xoの夫々に、電圧供給端子21よりの電圧
Vccが単位時間Tsの期間ずつ順次供給されるの
に対し、スイツチ回路23を制御すべく設けられ
たシフトレジスタ25′は、その出力端子M1′,
M2′……Mn′に、上述の単位時間Tsの2倍の時間
に相当する一定幅を有したパルス信号を、単位時
間Tsずつ遅らせて、順次発生するものとされて
おり、このため、スイツチ回路23のスイツチ2
31,232……23nの夫々に、シフトレジスタ
25′の出力端子M1,′M2′……Mn′からの単位
時間Tsの2倍の時間、即ち、時間2Tsに相当す
る一定幅を有したパルス信号が、単位時間Tsず
つ遅れて順次与えられ、これにより、スイツチ回
路23のスイツチ回路231,232……23nが、
時間2Tsの期間ずつ、互いに隣接する2つの間で
オーバーラツプ期間を伴つて、順次端子A側から
端子B側に切り換えられ、その結果、位置検出板
10の細条導体Y1,Y2……Ynの夫々に、電圧供
給端子21よりの電圧Vccが単位時間Tsの2倍
の時間2Tsの期間ずつ、互いに隣接する2本の間
でオーバーラツプ期間を伴つて、順次供給される
ようにされていることである。従つて、本例にお
いては、細条導体X1,X2……Xoの夫々に順次電
圧Vccが供給される期間には、細条導体X1,X2
……Xoの各1本ずつに電圧Vccが印加されるの
に対し、細条導体Y1,Y2……Ynの夫々に順次電
圧Vccが供給される期間には、細条導体Y1もし
くはYnにのみ電圧Vccが供給されるその最初も
しくは最後における単位時間Tsの期間以外にお
いて、細条導体Y1,Y2……Ynの互いに隣接する
2本に同時に電圧Vccが印加されることになる。
斯かる位置検出板10の細条導体X1,X2……
Xo及びY1,Y2……Ynに対する電圧供給を行うべ
くシフトレジスタ24及び25′を駆動するため、
クロツクパルス発生回路41、分周回路42及び
信号発生回路43が設けられている。
Xo及びY1,Y2……Ynに対する電圧供給を行うべ
くシフトレジスタ24及び25′を駆動するため、
クロツクパルス発生回路41、分周回路42及び
信号発生回路43が設けられている。
クロツクパルス発生回路41から、例えば、
2400KHzの基本のクロツクパルスCoが得られ、
このクロツクパルスCoが分周回路42に供給さ
れて分周され、例えば、60KHzとされた第7図に
示される如くのクロツクパルスCsが得られる。
このクロツクパルスCsが信号発生回路43に供
給されて、信号発生回路43から第7図に示され
る如くの単位検出期間Tx及びTyに対応する周期
を有し、クロツクパルスCsの1周期分のパルス
幅を有する検出開始信号Spと、この検出開始信
号Spに対してクロツクパルスCsの1周期分の時
間だけ遅延された駆動開始信号Stと、検出開始信
号Spの1周期毎にレベルが反転する検出期間識
別信号Sxyと、駆動開始信号Stのうちの検出期間
識別信号Sxyが高レベルになる期間Txにおける
パルスからなる信号Stxと、駆動開始信号Stのう
ちの検出期間識別信号Sxyが低レベルになる期間
Tyにおけるパルスからなる信号Styが得られる。
2400KHzの基本のクロツクパルスCoが得られ、
このクロツクパルスCoが分周回路42に供給さ
れて分周され、例えば、60KHzとされた第7図に
示される如くのクロツクパルスCsが得られる。
このクロツクパルスCsが信号発生回路43に供
給されて、信号発生回路43から第7図に示され
る如くの単位検出期間Tx及びTyに対応する周期
を有し、クロツクパルスCsの1周期分のパルス
幅を有する検出開始信号Spと、この検出開始信
号Spに対してクロツクパルスCsの1周期分の時
間だけ遅延された駆動開始信号Stと、検出開始信
号Spの1周期毎にレベルが反転する検出期間識
別信号Sxyと、駆動開始信号Stのうちの検出期間
識別信号Sxyが高レベルになる期間Txにおける
パルスからなる信号Stxと、駆動開始信号Stのう
ちの検出期間識別信号Sxyが低レベルになる期間
Tyにおけるパルスからなる信号Styが得られる。
そして、クロツクパルスCsがシフトレジスタ
24にシフトパルスとして供給されるとともに信
号Stxがシフトレジスタ24にスタートパルスと
して供給され、期間Tx内の信号Stxの前縁の時
点からクロツクパルスCsのn周期分の時間が経
過する時点までの駆動期間において、シフトレジ
スタ24の出力端子N1,N2……Noに、第7図に
示される如くに、夫々クロツクパルスCsの1周
期分のパルス幅を有するパルス信号Px1,Px2……
PxoがクロツクパルスCsの1周期分の単位時間Ts
の期間ずつ遅れて順次得られ、このパルス信号
Px1,Px2……Pxoがスイツチ回路22のスイツチ
221,222……22oに供給されて、スイツチ
221,222……22oが端子A側から端子B側
にクロツクパルスCsの1周期分の単位時間Tsの
期間ずつ順次切り換えられ、これにより、第4図
に示される如くに、細条導体X1,X2……Xoに電
圧供給端子21よりの電圧Vccが、夫々クロツク
パルスCsの1周期分の単位時間Tsの期間ずつ順
次供給される。
24にシフトパルスとして供給されるとともに信
号Stxがシフトレジスタ24にスタートパルスと
して供給され、期間Tx内の信号Stxの前縁の時
点からクロツクパルスCsのn周期分の時間が経
過する時点までの駆動期間において、シフトレジ
スタ24の出力端子N1,N2……Noに、第7図に
示される如くに、夫々クロツクパルスCsの1周
期分のパルス幅を有するパルス信号Px1,Px2……
PxoがクロツクパルスCsの1周期分の単位時間Ts
の期間ずつ遅れて順次得られ、このパルス信号
Px1,Px2……Pxoがスイツチ回路22のスイツチ
221,222……22oに供給されて、スイツチ
221,222……22oが端子A側から端子B側
にクロツクパルスCsの1周期分の単位時間Tsの
期間ずつ順次切り換えられ、これにより、第4図
に示される如くに、細条導体X1,X2……Xoに電
圧供給端子21よりの電圧Vccが、夫々クロツク
パルスCsの1周期分の単位時間Tsの期間ずつ順
次供給される。
また、クロツクパルスCsがシフトレジスタ2
5′にシフトパルスとして供給されるとともに信
号Styがシフトレジスタ25′にスタートパルス
として供給され、期間Ty内の信号Styの前縁の時
点かクロツクパルスCsの(m+1)周期分の時
間が経過する時点までの駆動期間において、シフ
トレジスタ25′の出力端子M1′,M2′……Mn′
に、第7図に示される如く、夫々クロツクパルス
Csの2周期分のパルス幅を有するパルス信号
Py1,Py2……PynがクロツクパルスCsの1周期分
の単位時間Tsずつ遅れて順次得られ、このパル
ス信号Py1,Py2……Pynがスイツチ回路23のス
イツチ231,232……23nに供給されて、ス
イツチ231,232……23nが端子A側から端
子B側にクロツクパルスCsの1周期分の単位時
間Tsずつ遅れて、クロツクパルスCsの2周期分
の時間2Tsの期間ずつ順次切り換えられ、これに
より、第8図に示される如く、細条導体Y1,Y2
……Ynに電圧供給端子21よりの電圧Vccが、
クロツクパルスCsの1周期分の単位時間Tsずつ
遅れて、クロツクパルスCsの2周期分の時間2Ts
の期間ずつ順次供給される。従つて、第8図Aに
示される如く、期間Tyでは、その内における順
次続く単位時間Tsの期間をT1,T2,T3……
Tn-1,Tm,Tn+1とすると、細条導体Y1には期
間T1及びT2において、細条導体Y2には期間T2及
びT3において、……細条導体Yn-1には期間Tn-1
及びTmにおいて、そして、細条導体Ymには期
間Tm及びTn+1において、夫々、電圧Vccが供給
され、このため、最初の期間T1と最後の期間
Tn+1を除く期間T2,T3……Tn-1,Tmにおいて、
隣り合う2本の細条導体Y1及びY2,Y2及びY3…
…Y1-1及びYmに同時に電圧Vccが供給されるこ
とになる。
5′にシフトパルスとして供給されるとともに信
号Styがシフトレジスタ25′にスタートパルス
として供給され、期間Ty内の信号Styの前縁の時
点かクロツクパルスCsの(m+1)周期分の時
間が経過する時点までの駆動期間において、シフ
トレジスタ25′の出力端子M1′,M2′……Mn′
に、第7図に示される如く、夫々クロツクパルス
Csの2周期分のパルス幅を有するパルス信号
Py1,Py2……PynがクロツクパルスCsの1周期分
の単位時間Tsずつ遅れて順次得られ、このパル
ス信号Py1,Py2……Pynがスイツチ回路23のス
イツチ231,232……23nに供給されて、ス
イツチ231,232……23nが端子A側から端
子B側にクロツクパルスCsの1周期分の単位時
間Tsずつ遅れて、クロツクパルスCsの2周期分
の時間2Tsの期間ずつ順次切り換えられ、これに
より、第8図に示される如く、細条導体Y1,Y2
……Ynに電圧供給端子21よりの電圧Vccが、
クロツクパルスCsの1周期分の単位時間Tsずつ
遅れて、クロツクパルスCsの2周期分の時間2Ts
の期間ずつ順次供給される。従つて、第8図Aに
示される如く、期間Tyでは、その内における順
次続く単位時間Tsの期間をT1,T2,T3……
Tn-1,Tm,Tn+1とすると、細条導体Y1には期
間T1及びT2において、細条導体Y2には期間T2及
びT3において、……細条導体Yn-1には期間Tn-1
及びTmにおいて、そして、細条導体Ymには期
間Tm及びTn+1において、夫々、電圧Vccが供給
され、このため、最初の期間T1と最後の期間
Tn+1を除く期間T2,T3……Tn-1,Tmにおいて、
隣り合う2本の細条導体Y1及びY2,Y2及びY3…
…Y1-1及びYmに同時に電圧Vccが供給されるこ
とになる。
タブレツト板を構成する位置検出板10上で図
形等を描くスタイラスを構成する電圧検出手段3
0は、検出電極31を備えており、この検出電極
31は、その頭部が、接地されたシールドケース
33の外部に臨まされて位置検出板10上に置か
れるとともに、シールドケース33の内部におい
て容量Cfのコンデンサ32を介して接地される。
さらに、検出電極31はシールドケース33の内
部において電界効果トランジスタ34のゲートに
接続され、電界効果トランジスタ34のゲートと
接地電位点との間にバイアス抵抗35が接続され
る。
形等を描くスタイラスを構成する電圧検出手段3
0は、検出電極31を備えており、この検出電極
31は、その頭部が、接地されたシールドケース
33の外部に臨まされて位置検出板10上に置か
れるとともに、シールドケース33の内部におい
て容量Cfのコンデンサ32を介して接地される。
さらに、検出電極31はシールドケース33の内
部において電界効果トランジスタ34のゲートに
接続され、電界効果トランジスタ34のゲートと
接地電位点との間にバイアス抵抗35が接続され
る。
そして、期間Txでは、第2図に示される位置
検出装置における細条導体X1,X2……Xoに電圧
Vccが順次供給される場合と同様の動作が行われ
ることになり、細条導体X1,X2……Xoのうちの
順次電圧供給端子21よりの電圧Vccが供給され
た細条導体と検出電極31との間に形成される静
電容量Cpが、クロツクパルスCsの1周期分の単
位時間Tsの期間ずつ順次変化するのに伴つて、
前述の如く、 Vo=Cp/Cp+CfVcc であらわされる、検出電極31に得られる信号電
圧Voのレベルも変化し、細条導体X1,X2……Xo
のうちの検出電極31の位置に最も近い細条導体
に電圧供給端子21よりの電圧Vccが供給された
とき最大になる。
検出装置における細条導体X1,X2……Xoに電圧
Vccが順次供給される場合と同様の動作が行われ
ることになり、細条導体X1,X2……Xoのうちの
順次電圧供給端子21よりの電圧Vccが供給され
た細条導体と検出電極31との間に形成される静
電容量Cpが、クロツクパルスCsの1周期分の単
位時間Tsの期間ずつ順次変化するのに伴つて、
前述の如く、 Vo=Cp/Cp+CfVcc であらわされる、検出電極31に得られる信号電
圧Voのレベルも変化し、細条導体X1,X2……Xo
のうちの検出電極31の位置に最も近い細条導体
に電圧供給端子21よりの電圧Vccが供給された
とき最大になる。
次に、期間Tyにおいて検出電極31に得られ
る信号電圧Voについて考察する。
る信号電圧Voについて考察する。
ここで、検出電極31と細条導体Y1,Y2……
Ynの夫々との間に形成される容量をCp1,Cp2,
……Cpnとする。上述した第8図Aに示される如
くの態様で細条導体Y1,Y2……Ynに電圧Vccが
順次供給される期間Tyにおいて、最初の単位時
間Tsの期間である期間T1では、第9図Aに示さ
れる如く、細条導体Y1にのみ電圧Vccが供給さ
れ、他の細条導体Y1,Y2……Ynは接地される。
容量Cfは、上述の容量Cp1,Cp2,Cp3……に比し
て充分大きくされ、容量Cfに対して並列に接続
される容量Cp2,,Cp3……は無視できるので、期
間T1における信号電圧Vp1は、 Vp1=Cp1/Cp1+CfVcc ……(1) であらわされる。このとき容量Cp1の両端の電圧
はVcc−Vp1である。そして、次の単位時間Tsの
期間である期間T2では、第9図Bに示されるよ
うに、細条導体Y1及びY2に電圧Vccが与えられ
る。このとき、細条導体Y2の電圧が接地電位か
らVccに上昇することにより、初めに電位差がな
い容量Cfと容量Cp2の直列容量に対して電圧Vcc
が印加されて、初めに電圧Vp1を有する容量Cf
に、同じく初めに電圧Vp1を有する容量Cp2を通じ
て Q=Cp2・Cf/Cp2+CfVcc ……(2) の電荷が流入し、その結果、期間T2での信号電
圧Vp2は期間T1での信号電圧Vp1に比して、 ΔV=1/Cf・Cp2・Cf/Cp2+CfVcc =Cp2/Cp2+CfVcc ……(3) だけ上昇し、 Vp2=Vp1+ΔV =(Cp1/Cp1+Cf+Cp2/Cp2+Cf)Vcc ……(4) となる。
Ynの夫々との間に形成される容量をCp1,Cp2,
……Cpnとする。上述した第8図Aに示される如
くの態様で細条導体Y1,Y2……Ynに電圧Vccが
順次供給される期間Tyにおいて、最初の単位時
間Tsの期間である期間T1では、第9図Aに示さ
れる如く、細条導体Y1にのみ電圧Vccが供給さ
れ、他の細条導体Y1,Y2……Ynは接地される。
容量Cfは、上述の容量Cp1,Cp2,Cp3……に比し
て充分大きくされ、容量Cfに対して並列に接続
される容量Cp2,,Cp3……は無視できるので、期
間T1における信号電圧Vp1は、 Vp1=Cp1/Cp1+CfVcc ……(1) であらわされる。このとき容量Cp1の両端の電圧
はVcc−Vp1である。そして、次の単位時間Tsの
期間である期間T2では、第9図Bに示されるよ
うに、細条導体Y1及びY2に電圧Vccが与えられ
る。このとき、細条導体Y2の電圧が接地電位か
らVccに上昇することにより、初めに電位差がな
い容量Cfと容量Cp2の直列容量に対して電圧Vcc
が印加されて、初めに電圧Vp1を有する容量Cf
に、同じく初めに電圧Vp1を有する容量Cp2を通じ
て Q=Cp2・Cf/Cp2+CfVcc ……(2) の電荷が流入し、その結果、期間T2での信号電
圧Vp2は期間T1での信号電圧Vp1に比して、 ΔV=1/Cf・Cp2・Cf/Cp2+CfVcc =Cp2/Cp2+CfVcc ……(3) だけ上昇し、 Vp2=Vp1+ΔV =(Cp1/Cp1+Cf+Cp2/Cp2+Cf)Vcc ……(4) となる。
これより明らかなように、第8図Aに示される
態様での電圧Vccの供給が行われる場合には、検
出電極31に得られる信号電圧Voは、第8図B
に示される如くになる、細条導体Y1,Y2……Yn
に夫々期間T1,T2……Tnにおいて電圧Vccが順
次供給される場合の信号電圧Vpaに、第8図Cに
示される如くになる。細条導体Y1,Y2……Ynに
夫々期間T2,T3……Tn-1において電圧Vccが順
次供給される場合の信号電圧Vpbが重畳されたも
のとなり、第8図Dに示される如くのレベル変化
を有して、細条導体Y1,Y2……Ynのうちの検出
電極31の位置に最も近にものに電圧Vccが供給
されたとき最大値Vmを有するものとなる。そし
て、このようにして得られる信号電圧Voは、細
条導体Y1,Y2……Ynの夫々に細条導体X1,X2
……Xoの場合の如く、電圧供給端子21よりの
電圧VccがクロツクパルスCsの1周期分の単位時
間Tsの期間ずつ順次供給されるとしたとき検出
電極31に得られる信号電圧に比し、略2倍のレ
ベルの最大値を有するものとなる。
態様での電圧Vccの供給が行われる場合には、検
出電極31に得られる信号電圧Voは、第8図B
に示される如くになる、細条導体Y1,Y2……Yn
に夫々期間T1,T2……Tnにおいて電圧Vccが順
次供給される場合の信号電圧Vpaに、第8図Cに
示される如くになる。細条導体Y1,Y2……Ynに
夫々期間T2,T3……Tn-1において電圧Vccが順
次供給される場合の信号電圧Vpbが重畳されたも
のとなり、第8図Dに示される如くのレベル変化
を有して、細条導体Y1,Y2……Ynのうちの検出
電極31の位置に最も近にものに電圧Vccが供給
されたとき最大値Vmを有するものとなる。そし
て、このようにして得られる信号電圧Voは、細
条導体Y1,Y2……Ynの夫々に細条導体X1,X2
……Xoの場合の如く、電圧供給端子21よりの
電圧VccがクロツクパルスCsの1周期分の単位時
間Tsの期間ずつ順次供給されるとしたとき検出
電極31に得られる信号電圧に比し、略2倍のレ
ベルの最大値を有するものとなる。
ここで、位置検出板10上の検出電極31とこ
の検出電極31からの距離が短い方の面内に配さ
れて、電圧Vccが与えられる細条導体X1,X2…
…Xoの夫々との間の静電容量Cpに比して、それ
に対応する、位置検出板10上の検出電極31と
この検出電極31からの距離が長い方の面内に配
されて、電圧Vccが与えられる細条導体Y1,Y2
……Ynの夫々との間の静電容量Cpが小となる
が、上述の如くに第8図Aに示される態様で細条
導体Y1,Y2……Ynに対する電圧Vccの供給がさ
れて、検出電極31に得られる信号電圧Voの増
大がはかられることによつて、細条導体Y1,Y2
……Ynの配列方向であるY方向の位置検出がな
される場合と、細条導体X1,X2……Xoの配列方
向であるX方向の位置検出がなされる場合とで、
検出電極31に得られる信号電圧Voの最大値
Vmが略等しくされる。
の検出電極31からの距離が短い方の面内に配さ
れて、電圧Vccが与えられる細条導体X1,X2…
…Xoの夫々との間の静電容量Cpに比して、それ
に対応する、位置検出板10上の検出電極31と
この検出電極31からの距離が長い方の面内に配
されて、電圧Vccが与えられる細条導体Y1,Y2
……Ynの夫々との間の静電容量Cpが小となる
が、上述の如くに第8図Aに示される態様で細条
導体Y1,Y2……Ynに対する電圧Vccの供給がさ
れて、検出電極31に得られる信号電圧Voの増
大がはかられることによつて、細条導体Y1,Y2
……Ynの配列方向であるY方向の位置検出がな
される場合と、細条導体X1,X2……Xoの配列方
向であるX方向の位置検出がなされる場合とで、
検出電極31に得られる信号電圧Voの最大値
Vmが略等しくされる。
この検出電極31に得られる信号電圧Voが電
界効果トランジスタ34を通じて同増幅回路51
に供給されて、第7図に示される如くの、信号電
圧Voが最大になる時点よりある時間遅れた2時
点で、夫々、大ピークレベル部を持つ所定の周波
数の信号が、期間TxにおいてはSbxとして、ま
た、期間Tyにおいては、Sbyとして得られる。
これら信号Sbx及びSbyは、X方向の位置検出が
なされる場合とY方向の位置検出がなされる場合
とで信号電圧Voの最大値Vmが略等しくされる
ので、略等しい振幅を有するものとなる。
界効果トランジスタ34を通じて同増幅回路51
に供給されて、第7図に示される如くの、信号電
圧Voが最大になる時点よりある時間遅れた2時
点で、夫々、大ピークレベル部を持つ所定の周波
数の信号が、期間TxにおいてはSbxとして、ま
た、期間Tyにおいては、Sbyとして得られる。
これら信号Sbx及びSbyは、X方向の位置検出が
なされる場合とY方向の位置検出がなされる場合
とで信号電圧Voの最大値Vmが略等しくされる
ので、略等しい振幅を有するものとなる。
このようにして得られる信号Sbx及びSbyは、
シユミツトテリガー回路52に供給されて、第7
図に示されるように、信号Sbx及びSbyが所定の
正レベルVsをこのレベルVsより大となるように
横切る時点で高レベルから低レベルに立ち下が
り、その後、信号Sbx及びSbyが接地電位を正か
ら負の向きに横切る時点で低レベルから高レベル
に立ち上がる信号Szが得られる。
シユミツトテリガー回路52に供給されて、第7
図に示されるように、信号Sbx及びSbyが所定の
正レベルVsをこのレベルVsより大となるように
横切る時点で高レベルから低レベルに立ち下が
り、その後、信号Sbx及びSbyが接地電位を正か
ら負の向きに横切る時点で低レベルから高レベル
に立ち上がる信号Szが得られる。
そして、信号発生回路43より得られる駆動開
始信号StがRSフリツプフロツプ回路53のセツ
ト端子Sに供給され、シユミツトトリガー回路5
2より得られる信号SzがRSフリツプフロツプ回
路53のリセツト端子Rに供給されて、RSフリ
ツプフロツプ回路53より、期間TxないしTy内
の駆動期間の始めの、細条導体X1ないしY1に電
圧Vccが夫々与えられる時点t1で立ち上がり、そ
の後に同調増幅回路51からの信号Sbxもしくは
SbyがレベルVsを越えた後最初に接地電位を正か
ら負の向きに横切る時点、即ち、その後にシユミ
ツトトリガー回路52の信号Szが最初に立ち上
がる時点t2で立ち下がる信号Gcが得られる。
始信号StがRSフリツプフロツプ回路53のセツ
ト端子Sに供給され、シユミツトトリガー回路5
2より得られる信号SzがRSフリツプフロツプ回
路53のリセツト端子Rに供給されて、RSフリ
ツプフロツプ回路53より、期間TxないしTy内
の駆動期間の始めの、細条導体X1ないしY1に電
圧Vccが夫々与えられる時点t1で立ち上がり、そ
の後に同調増幅回路51からの信号Sbxもしくは
SbyがレベルVsを越えた後最初に接地電位を正か
ら負の向きに横切る時点、即ち、その後にシユミ
ツトトリガー回路52の信号Szが最初に立ち上
がる時点t2で立ち下がる信号Gcが得られる。
そして、クロツクパルス発生回路41より得ら
れるクロツクパルスCoとRSフリツプフロツプ回
路53から得られる信号Gcがアンドゲート回路
55に供給されて、信号Gcの高レベルの期間、
即ち、時点t1から時点t2までの期間Tdにおいて、
クロツクパルスCoが抜き取られる。
れるクロツクパルスCoとRSフリツプフロツプ回
路53から得られる信号Gcがアンドゲート回路
55に供給されて、信号Gcの高レベルの期間、
即ち、時点t1から時点t2までの期間Tdにおいて、
クロツクパルスCoが抜き取られる。
一方、信号発生回路43より得られる検出開始
信号Spがカウンタ54のクリア端子CLRに供給
されて、期間TxないしTyの始めの時点でカウン
タ54がクリアされ、このカウンタ54がクリア
された後の期間TxないしTy内の信号Gcの高レ
ベルの期間において、アンドゲート回路55より
得られるクロツクパルスがカウンタ54のクロツ
ク端子CKに供給されて計数される。これによつ
て、時点t1から時点t2までの時間、従つて、この
時間に対応したカウンタ54の出力データは、X
方向ないしY方向での細条導体X1,X2……Xoな
いしY1,Y2……Ynのうちの基準のもの(一番目
の細条導体X1ないしY1)からの距離、即ち、X
方向ないしY方向の位置に応じたものとなり、従
つて、カウンタ54は、期間Txの途中のRSフリ
ツプフロツプ回路53よりられる信号Gcの立ち
上がりから、その後の信号発生回路43より得ら
れる検出開始信号Spの前縁までの期間では、そ
のときの検出電極31の位置検出板10上のX方
向の位置を示す内容の出力データを保持し、ま
た、期間Tyの途中のRSフリツプフロツプ回路5
3より得られる信HGcの立ち下がりから、その
後の信号発生回路43より得られる検出開始信号
Spの前縁までの期間では、そのときの検出電極
31の位置検出板10上のY方向の位置を示す内
容を保持することになる。そして、このカウンタ
54の出力データはデータ処理回路57に供給さ
れる。
信号Spがカウンタ54のクリア端子CLRに供給
されて、期間TxないしTyの始めの時点でカウン
タ54がクリアされ、このカウンタ54がクリア
された後の期間TxないしTy内の信号Gcの高レ
ベルの期間において、アンドゲート回路55より
得られるクロツクパルスがカウンタ54のクロツ
ク端子CKに供給されて計数される。これによつ
て、時点t1から時点t2までの時間、従つて、この
時間に対応したカウンタ54の出力データは、X
方向ないしY方向での細条導体X1,X2……Xoな
いしY1,Y2……Ynのうちの基準のもの(一番目
の細条導体X1ないしY1)からの距離、即ち、X
方向ないしY方向の位置に応じたものとなり、従
つて、カウンタ54は、期間Txの途中のRSフリ
ツプフロツプ回路53よりられる信号Gcの立ち
上がりから、その後の信号発生回路43より得ら
れる検出開始信号Spの前縁までの期間では、そ
のときの検出電極31の位置検出板10上のX方
向の位置を示す内容の出力データを保持し、ま
た、期間Tyの途中のRSフリツプフロツプ回路5
3より得られる信HGcの立ち下がりから、その
後の信号発生回路43より得られる検出開始信号
Spの前縁までの期間では、そのときの検出電極
31の位置検出板10上のY方向の位置を示す内
容を保持することになる。そして、このカウンタ
54の出力データはデータ処理回路57に供給さ
れる。
なお、シユミツトトリガー回路52からの信号
SzがRSフリツプフロツプ回路56のセツト端子
Sに供給され、信号発生回路43より得られる検
出開始信号SpがRSフリツプフロツプ回路56の
リセツト端子Rに供給されて、RSフリツプフロ
ツプ回路56よりカウンタ54の出力データが期
間Tdの時間を示す内容になつている期間で高レ
ベルとなる信号Saが得られ、この信号Saと、カ
ウンタ54の出力データと、信号発生回路43よ
り得られる検出期間識別信号Sxyがデータ処理回
路57に供給されて、データ処理回路57より検
出電極31の位置検出板10上のX方向及びY方
向の位置の検出出力としてのデータが得られる。
SzがRSフリツプフロツプ回路56のセツト端子
Sに供給され、信号発生回路43より得られる検
出開始信号SpがRSフリツプフロツプ回路56の
リセツト端子Rに供給されて、RSフリツプフロ
ツプ回路56よりカウンタ54の出力データが期
間Tdの時間を示す内容になつている期間で高レ
ベルとなる信号Saが得られ、この信号Saと、カ
ウンタ54の出力データと、信号発生回路43よ
り得られる検出期間識別信号Sxyがデータ処理回
路57に供給されて、データ処理回路57より検
出電極31の位置検出板10上のX方向及びY方
向の位置の検出出力としてのデータが得られる。
上述の如くにして、X方向の位置検出時及びY
方向の位置検出時に検出電極31からの信号電圧
Voにもとずいて同調増幅回路51から得られる
信号Sbx及びSbyが、略等しい振幅を有するよう
にされるので、シユミツトトリガー回路52から
得られる信号Szの最初の立ち上がりが、期間Tx
と期間Tyとで、即ち、X方向の位置検出時とY
方向の位置検出時とで同一条件で得られ、その結
果、検出電極31の位置検出板10上における位
置をあらわす内容を有するものとなるカウンタ5
4の出力データが誤差を含まないものとなる。
方向の位置検出時に検出電極31からの信号電圧
Voにもとずいて同調増幅回路51から得られる
信号Sbx及びSbyが、略等しい振幅を有するよう
にされるので、シユミツトトリガー回路52から
得られる信号Szの最初の立ち上がりが、期間Tx
と期間Tyとで、即ち、X方向の位置検出時とY
方向の位置検出時とで同一条件で得られ、その結
果、検出電極31の位置検出板10上における位
置をあらわす内容を有するものとなるカウンタ5
4の出力データが誤差を含まないものとなる。
上述の例においては、位置検出板10上の検出
電極31からの距離が短い方の面に配された細条
導体X1,X2……Xoの夫々に、電圧供給端子21
よりの電圧Vccが単位時間Tsの期間ずつそれら
の配列順に順次供給され、検出電極31からの距
離が長い方の面に配された細条導体Y1,Y2……
Ynの夫々に、電圧Vccが、単位時間Tsずつ遅れ
て、単位時間Tsの2倍の時間2Tsの期間ずつ順
次供給されるが、本発明に係る位置検出装置は、
一般的に、細条導体X1,X2……Xoの夫々に、電
圧供給端子21よりの電圧Vccが単位時間Tsも
しくはその整数倍の期間ずつ供給され、同時に細
条導体X1,X2……Xoのうちのα(αは正整数)
本に電圧Vccが供給される状態がとられるととも
に、この同時に電圧Vccが供給される細条導体
X1,X2……Xoのα本が細条導体X1,X2……Xo
の配列方向に、単位時間Ts毎に、順次移動して
いくようにされ、かつ、細条導体Y1,Y2……Yn
の夫々に、電圧Vccが単位時間Tsもしくはその
整数倍の期間ずつ供給されて、同時に細条導体
Y1,Y2……Ynのうちのβ(βは正整数でαより
大)本に電圧Vccが供給される状態がとられると
ともに、この同時に電圧Vccが供給される細条導
体Y1,Y2……Ynのβ本が細条導体Y1,Y2……
Ynの配列方向に、単位時間Ts毎に、順次移動し
ていくようにされ、α及びβが、検出電極31に
得られる細条導体X1,X2……Xoに供給される電
圧Vccにもとずく信号電圧Voと細条導体Y1,Y2
……Ynに供給される電圧Vccにもとずく信号電
圧Voとの差が低減されるべく選定されるものと
なすことができる。
電極31からの距離が短い方の面に配された細条
導体X1,X2……Xoの夫々に、電圧供給端子21
よりの電圧Vccが単位時間Tsの期間ずつそれら
の配列順に順次供給され、検出電極31からの距
離が長い方の面に配された細条導体Y1,Y2……
Ynの夫々に、電圧Vccが、単位時間Tsずつ遅れ
て、単位時間Tsの2倍の時間2Tsの期間ずつ順
次供給されるが、本発明に係る位置検出装置は、
一般的に、細条導体X1,X2……Xoの夫々に、電
圧供給端子21よりの電圧Vccが単位時間Tsも
しくはその整数倍の期間ずつ供給され、同時に細
条導体X1,X2……Xoのうちのα(αは正整数)
本に電圧Vccが供給される状態がとられるととも
に、この同時に電圧Vccが供給される細条導体
X1,X2……Xoのα本が細条導体X1,X2……Xo
の配列方向に、単位時間Ts毎に、順次移動して
いくようにされ、かつ、細条導体Y1,Y2……Yn
の夫々に、電圧Vccが単位時間Tsもしくはその
整数倍の期間ずつ供給されて、同時に細条導体
Y1,Y2……Ynのうちのβ(βは正整数でαより
大)本に電圧Vccが供給される状態がとられると
ともに、この同時に電圧Vccが供給される細条導
体Y1,Y2……Ynのβ本が細条導体Y1,Y2……
Ynの配列方向に、単位時間Ts毎に、順次移動し
ていくようにされ、α及びβが、検出電極31に
得られる細条導体X1,X2……Xoに供給される電
圧Vccにもとずく信号電圧Voと細条導体Y1,Y2
……Ynに供給される電圧Vccにもとずく信号電
圧Voとの差が低減されるべく選定されるものと
なすことができる。
発明の効果
以上の説明から明らかな如く、本発明に係る位
置検出装置によれば、位置検出板の、例えば、X
方向に配列された複数の第1の細条導体、及び、
これら第1の細条導体が配列された面に比して位
置検出板上に配される電圧検出手段からの距離が
大となる面に、例えば、Y方向に配列された複数
の第2の細条導体に順次電圧が供給され、そのと
き電圧検出手段から得られる信号電圧にもとずい
て電圧検出手段の位置検出板上における位置が検
出されるにあたり、複数の第2の細条導体におけ
る同時に所定の電圧が供給されるものの数が、複
数の第1の細条導体における同時に所定の電圧が
供給されるものの数に比して大とされ、その数の
差が、第1の細条導体の配列方向における位置検
出がなされる場合と第2の細条導体の配列方向に
おける位置検出がなされる場合とで、電圧検出手
段に得られる信号電圧のレベル差が低減されるべ
く選定されるので、位置検出板の構成が変化せし
められることなく、第1の細条導体の配列方向に
おける位置検出がなされる場合と第2の細条導体
の配列方向における位置検出がなされる場合と
で、位置検出状態が等しくされて、検出誤差が著
しく低減される。
置検出装置によれば、位置検出板の、例えば、X
方向に配列された複数の第1の細条導体、及び、
これら第1の細条導体が配列された面に比して位
置検出板上に配される電圧検出手段からの距離が
大となる面に、例えば、Y方向に配列された複数
の第2の細条導体に順次電圧が供給され、そのと
き電圧検出手段から得られる信号電圧にもとずい
て電圧検出手段の位置検出板上における位置が検
出されるにあたり、複数の第2の細条導体におけ
る同時に所定の電圧が供給されるものの数が、複
数の第1の細条導体における同時に所定の電圧が
供給されるものの数に比して大とされ、その数の
差が、第1の細条導体の配列方向における位置検
出がなされる場合と第2の細条導体の配列方向に
おける位置検出がなされる場合とで、電圧検出手
段に得られる信号電圧のレベル差が低減されるべ
く選定されるので、位置検出板の構成が変化せし
められることなく、第1の細条導体の配列方向に
おける位置検出がなされる場合と第2の細条導体
の配列方向における位置検出がなされる場合と
で、位置検出状態が等しくされて、検出誤差が著
しく低減される。
第1図は本発明に係る位置検出装置の一例を示
す概略構成図、第2図は従来の位置検出装置の部
分を示す概略構成図、第3図は第2図に示される
位置検出装置の位置検出板の断面図、第4図、第
5図及び第6図A〜Cは第2図及び第3図に示さ
れる位置検出装置の動作説明に供される図、第7
図、第8図A〜D及び第9図A及びBは第1図に
示される例の動作説明に供される波形図及び動作
概念図である。 図中、10は位置検出板、21は電圧供給端
子、22及び23はスイツチ回路、24及び2
5′はシフトレジスタ、30は電圧検出手段、3
1は検出電極、43は信号発生回路、51は同調
増幅回路、52はシユミツトトリガー回路、54
はカウンタ、57はデータ処理回路、X1,X2…
…Xo及びY1,Y2……Ynは細条導体である。
す概略構成図、第2図は従来の位置検出装置の部
分を示す概略構成図、第3図は第2図に示される
位置検出装置の位置検出板の断面図、第4図、第
5図及び第6図A〜Cは第2図及び第3図に示さ
れる位置検出装置の動作説明に供される図、第7
図、第8図A〜D及び第9図A及びBは第1図に
示される例の動作説明に供される波形図及び動作
概念図である。 図中、10は位置検出板、21は電圧供給端
子、22及び23はスイツチ回路、24及び2
5′はシフトレジスタ、30は電圧検出手段、3
1は検出電極、43は信号発生回路、51は同調
増幅回路、52はシユミツトトリガー回路、54
はカウンタ、57はデータ処理回路、X1,X2…
…Xo及びY1,Y2……Ynは細条導体である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 絶縁層の第1の面側に所定の間隔をもつて並
行して配列された複数の第1の細条導体及び上記
絶縁層の上記第1の面に対向する第2の面側に所
定の間隔をもつて並行して上記第1の細条導体と
交叉する方向に配列された複数の第2の細条導体
を有する位置検出板と、 上記複数の第1の細条導体の夫々に所定の電圧
を所定の期間ずつ供給して、該複数の第1の細条
導体のうちのα(αは正整数)本に上記所定の電
圧が同時に印加される状態が得られ、かつ、該所
定の電圧が印加される第1の細条導体が上記複数
の第1の細条導体の配列方向に順次移動していく
ようになすとともに、上記複数の第2の細条導体
の夫々に上記所定の電圧を所定の期間ずつ供給し
て、該複数の第2の細条導体のうちのβ(βは正
整数でαより大)本に上記所定の電圧が同時に印
加される状態が得られ、かつ、該所定の電圧が印
加される第2の細条導体が上記複数の第2の細条
導体の配列方向に順次移動していくようになす駆
動部と、 上記絶縁層の第1の面側から上記位置検出板上
に置かれ、上記第1もしくは第2の細条導体に供
給される上記所定の電圧にもとずく電圧出力を得
る電圧検出手段と、 該電圧検出手段からの電圧出力にもとずいて上
記電圧検出手段の上記位置検出板上における位置
をあらわす位置検出信号を得る位置データ発生部
と、 を備え、 上記α及びβが、上記電圧検出手段から得られ
る上記第1の細条導体に供給される上記所定の電
圧にもとずく電圧出力と上記第2の細条導体に供
給される上記所定の電圧にもとずく電圧出力との
差が低減されるべく選定されて成る位置検出装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59136127A JPS6115225A (ja) | 1984-06-30 | 1984-06-30 | 位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59136127A JPS6115225A (ja) | 1984-06-30 | 1984-06-30 | 位置検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6115225A JPS6115225A (ja) | 1986-01-23 |
JPH0475535B2 true JPH0475535B2 (ja) | 1992-12-01 |
Family
ID=15167935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59136127A Granted JPS6115225A (ja) | 1984-06-30 | 1984-06-30 | 位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6115225A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5583979A (en) * | 1978-12-13 | 1980-06-24 | Cameron Eugene Alan | Digitizer tablet |
-
1984
- 1984-06-30 JP JP59136127A patent/JPS6115225A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5583979A (en) * | 1978-12-13 | 1980-06-24 | Cameron Eugene Alan | Digitizer tablet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6115225A (ja) | 1986-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4571454A (en) | Coordinate position digitizing system | |
US5194862A (en) | Touch sensor array systems and display systems incorporating such | |
US8860686B2 (en) | Multi-chip touch screens | |
CA1277741C (en) | Coordinate position digitizing system | |
US10657357B2 (en) | Fingerprint identification panel and a method for driving the same, and display apparatus | |
US5392058A (en) | Display-integrated type tablet device | |
US5581274A (en) | Display-integrated type tablet device | |
EP0375328A3 (en) | Tablet integrated with display | |
KR20120095443A (ko) | 투사 정전용량식 터치 패널 스캐닝 방법, 기억 매체, 및 투사 정전용량식 터치 패널 스캐닝 장치 | |
JPH10233670A (ja) | 座標入力装置 | |
US7683892B2 (en) | Touch sensing apparatus using varying signal delay input to a flip-flop | |
JP2018160174A (ja) | タッチ検出装置 | |
JPH0475535B2 (ja) | ||
JPH05233147A (ja) | ディスプレイ一体型タブレット | |
JPH0443293B2 (ja) | ||
JP3225511B2 (ja) | 位置検出装置 | |
EP3935475B1 (en) | Haptic element matrix | |
JPH0468654B2 (ja) | ||
EP0513792B1 (en) | Display-integrated type tablet device | |
JPS6128122A (ja) | 位置検出装置 | |
JPS5943778B2 (ja) | 位置入力装置 | |
JPH0429466Y2 (ja) | ||
JPH0468653B2 (ja) | ||
JPH0546577B2 (ja) | ||
JPH0762819B2 (ja) | 位置検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |