JPH0474685A

JPH0474685A - 記録用シート

Info

Publication number: JPH0474685A
Application number: JP2188067A
Authority: JP
Inventors: Toru Yoshida; 徹吉田; Yohei Kawaguchi; 洋平川口
Original assignee: Dynic Corp
Current assignee: Dynic Corp
Priority date: 1990-07-18
Filing date: 1990-07-18
Publication date: 1992-03-10
Anticipated expiration: 2013-03-18
Also published as: JP2729698B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は記録用シート、更に詳しくはフオーム印刷適性
、複写適性、水濡れ時の筆記適性、および屋外での使用
適性のある記録用シートに関するものである。

〈従来の技術〉近年情報処理分野の著しい発展に伴い、そこで使われる
媒体に対して、多様な適性が要求されるようになってき
た。

これらの媒体の内で、記録用シートに対して要求される
適性としては、いわゆる印刷適性（インク吸収性等）の
他に、フオーム印刷適性が加えられ、更に複写適性、水
濡れ時の筆記適性、及び屋外での使用適性等が望まれて
いる。

ところで、これらの適性を満たす為には種々の物性が備
わっていなければならない。

フオーム印刷適性に関しては、シートエツジへの穴の開
は易さやミシン目の付は易さ、ミシン目での折り曲げ易
さが必要であり、複写適性に関しては、耐熱性及びトナ
一定着性が、水濡れ時の筆記適性に関しては耐水性が、
それぞれ備えられていなければならない。

例えば特開昭６３−１７６１７４号には、紙、アート紙
、布等の支持基体に、カルボキシ編成ポリビニルアルコ
ールとシリカ、クレー、炭酸カルシウム等の充填剤及び
耐水北側とを含有してなる塗料を塗布乾燥することによ
って、インク吸収性及び耐水性を満足する記録用シート
について開示されている。

ここで提案されている記録用シートは、インクジェット
記録方式に適用する為のものであって、インク吸収性、
耐水性の付与技術について記述されてはいるが、フオー
ム印刷適性、耐熱性、トナ一定着性、耐光性等に関して
は特に考慮されたものでは無い。

また、特開昭５８−１８６３９号には、合成繊維、セル
ロース系繊維を混合してなる不織布に樹脂含浸の後、熱
可塑性合成繊維と架橋剤との混合塗料を塗布乾燥するこ
とによって、耐熱性、トナ一定着性、耐水性を満足する
シート材について開示されている。

ここで提案されているシート材は、乾式複写機に適用さ
れる転写用シート材であって、耐熱性、トナ一定着性、
耐水性については記述されているが、フオーム印刷適性
、インク吸収性、耐光性に関しては、特に考慮されてい
ない。

〈発明が解決しようとする課題〉本発明は、これら従来の技術に鑑み、印刷適性（インク
吸収性）、フオーム印刷適性、複写適性、水濡れ時の筆
記適性及び屋外使用適性の全てを備えた記録用シートを
提供の課題とするものである。

〈問題点を解決するための手段〉本発明は、熱溶融ないしは熱変形温度が１８０“Ｃ以上
である基材シートの片面あるいは両面に、合成樹脂群Ａ
［エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル系重合体、
上記以外の酢酸ビニル系共重合体］から選ばれる合成樹
脂の１種ないしは２種以上と、無機充填剤群Ｂ［炭酸カ
ルシウム、タレ、シリカ、チタン及びバリウム化合物］
から選ばれる無機充填剤の１種ないしは２種以上と架橋
剤、ワックス、要すればその他添加剤とを混合して調製
した塗料を塗布することによって、前記課題とする記録
用シートを完成したものである。

特に本発明の手段（技術）において重要なのは使用する
基材シートであって、その熱溶融ないしは熱変形温度が
１８０　”　Ｃ以上でなければならないものであるが、
特にポリエステル繊維１００重量部にたいして５〜９０
重量部のパルプを混合してなる繊維集積シート、あるい
はポリプロピレン繊維１００重量部に対して１０〜９０
重量部のパルプを混合してなる繊維集積シートを使用す
るとき、好ましい結果が得られる。

本発明で提供される記録用シートの、印刷適正は、塗料
中に配合された、無機充填剤群Ｂ〔炭酸カルシウム、ク
レー、シリカ、酸化チタン、バリウム化合物］から選ば
れる無機充填剤がインキ吸収性を付与し、これによって
、発現されるものである。

本発明は、基材シートとして、特にポリエステル繊維、
あるいはポリプロピレン繊維をベースとし、これにパル
プを混合してなる繊維集積シートを使用し、これに、前
記合成樹脂群Ａと無機充填剤群Ｂおよび、架橋剤、ワッ
クスその他添加剤の混合塗料を塗布加工したものである
が、これらの各構成要素の結合によって、打ち抜き易さ
、ミシン目の付は易さ、と同時に折り曲げ易さが付与さ
れ、これによってフオーム印刷適性に優れたものとなる
のである。

さらに、基材シート素材と、これに塗布加工する塗料組
成との相乗効果によって耐熱性、耐水性、耐候性、が付
与され、また塗料組成はトナ一定着性、筆記性を付与し
、これによって乾式複写機適性、レーザープリンターに
よる印字適性、水濡れ時筆記適性、および屋外使用適性
に優れたものとなるのである。

本発明において、基材シートの素材としては、その熱溶
融ないしは熱変形温度が１８０℃以上でなければ乾式複
写適性がないのであるが、この耐熱性と同時に耐水性、
耐候性を併立させるために、特にポリエステル繊維およ
び／またはポリプロピレン繊維とパルプとを混合してな
る繊維集積シートが好ましい、この場合パルプの混合割
合を５〜９０重量部にする必要があるが、５重量部に満
たない場合は耐熱性に劣り、乾式複写機通性やレーザー
プリンター等による印字適性に問題があり、９０重量部
より多ければ、耐水性が劣り、水による伸縮性が大きく
なる。

次に、本発明でいう、合成樹脂群Ａの合成樹脂と無機充
填剤群Ｂの無機充填剤との混合割合は、Ａ／Ｂが１００
／１００〜２０／ｌｏｏの範囲であることが望ましい。

２０／１００より小さければ、耐水性及び表面強度が満
足されず、一方１００／１００より大きければ印字適性
が満足されない。

また本発明の塗料中、ワックスの含有量は合成ｍ脂１０
０重量部に対して１〜１０重量部の範囲に調製する必要
があり、１重量部に満たないときは印字の滲みが生じ、
１０重量部より多いときはインキの弾きが生しる。

なお、この塗料の基材シートへの付着量は、その片面当
たりｌＯ〜５０ｇ／ｎ（の範囲にあることが好ましい、
何故ならば、ｌｏｇ／ｒｄ以下であればその値が小さい
程隠蔽性に劣り、且つインキの滲みを防げない、又５０
ｇ／ｎＴを超える場合には表面強度が弱くなり、ピンキ
ング等の特性が不良となる。

〈実施例〉ＪＬｍＪＬｌ。

０．５デニールのポリエステル短線ｌ１１００重量部に
対して、パルプ２０重量部を混合し、これを抄紙してな
る厚さ１００μの湿式不織布の片面に下記配合１の塗料
を、乾燥付着量が４０ｇ／ｎ（となるように、塗布、乾
燥してカレンダー掛けし、厚さ１００ｔＩの記録用シー
トを得た。

配合　　　　　　（重量部）、文ＪＬ医」４゜３デニールのポリプロピレン短繊維１００重量部に対し
て、パルプ５０重量部を混合し、これを抄紙してなる厚
さ１２０ＪＪの湿式不織布の片面に下記配合２の塗料を
、乾燥付着量が４５ｇ／ｒｒｒとなるように、塗布、乾
燥してカレンダー掛けし、厚さ１２０μの記録用シート
を得た。

１Ｊ１１１゜１５デニールのポリプロピレン短繊維１００重量部に対
して、パルプ３０重量部を混合し、これを抄紙してなる
厚さ１００ｕの湿式不織布の片面に下記配合３の塗料を
、乾燥付着量が３５ｇ／ＩＴｒとなるように、塗布、乾
燥してカレンダー掛けし、犀さ１ｏｏｐの記録用シート
を得た。

何れの配合も、水を加えて全固形分を６０％に調整して
使用。

以上、実施例１．２．３．で得た記録用シートは、表１
のとおりの物性を示し、印刷適性、レーザープリンター
印字通性、乾式複写ｌ１通性、水温れ時筆記適性、およ
び、屋外使用適性の全てに優れたものであった。

注２．レーザープリンター適性：東し製ＦＰ４００にて印字テストをし、評価した。

注３．水濡時筆記特性：サンプルを水に浸し、鉛筆で筆記評価した。

注４．耐折強度は、ＪＩＳ−Ｐ−８１１５ＭＩＴ法にて
測定性５．水伸縮率は、サンプルを乾燥時の長さと、完
全に水に浸した後の長さを測定した。

注６．熱伸縮率は、２００℃の雰囲気にサンプルを５分
間放置する前後の伸びを測定。

注７．耐候性　ＪＩＳ−Ｂ−７７５４に準しる。

注１．印刷通性：Ｒ１テスターにて印刷し、インキ乾燥性とインキ摩耗性
を評価した。又、別にハイデル２色機２回通しの印刷で
も評価した。

〈発明の効果〉本発明の記録用シートは、印刷適性、フオーム印刷適性
、乾式複写機適性、水濡れ時筆記適性および屋外使用適
性の全てを満足するものであって、印刷用シートとして
も、乾式複写機用の複写用ソート材としても、野外での
記録用、特に雨中での筆記用シート材としても、あるい
はまた、屋外垂幕などの屋外広告用シート材としても、
きわめて有用なものである。

以上

Claims

【特許請求の範囲】

（１）熱溶融ないしは熱変形温度が１８０℃以上である
基材シートの片面或いは両面に、合成樹脂群Ａから選ば
れる合成樹脂の１種ないしは２種以上と、無機充填剤群
Ｂから選ばれる無機充填剤の１種ないしは２種以上と、
架橋剤、ワックス、要すればその他の添加剤を混合して
調整された塗料を塗布してなり、合成樹脂群Ａが「エチレン−酢酸ビニル共重合体、アク
リル系重合体、酢酸ビニル系共重合体」であって、無機充填剤群Ｂが「炭酸カルシウム、クレー等の粘土、
シリカ、酸化チタン、炭酸マグネシウム、バリウム化合
物」であることを特徴とする記録用シート。
（２）基材シートが、ポリエステル繊維１００重量部に
対して５〜９０重量部のパルプを混合してなる繊維集積
シート材である特許請求の範囲第１項に記載の記録用シ
ート。
（３）基材シートが、ポリプロピレン繊維１００重量部
に対して１０〜９０重量部のパルプを混合してなる繊維
集積シート材である特許請求の範囲第１項に記載の記録
用シート。（４）基材シートが、ポリエステル繊維とポ
リプロピレン繊維との混合体１００重量部に対して５〜
９０重量部のパルプを混合してなる繊維集積シート材で
ある特許請求の範囲第１項に記載の記録用シート。