JPH0474672B2 - - Google Patents
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- JPH0474672B2 JPH0474672B2 JP63051319A JP5131988A JPH0474672B2 JP H0474672 B2 JPH0474672 B2 JP H0474672B2 JP 63051319 A JP63051319 A JP 63051319A JP 5131988 A JP5131988 A JP 5131988A JP H0474672 B2 JPH0474672 B2 JP H0474672B2
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Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は空気の流れ速度を測定する流速センサ
に関する。
に関する。
市販されている空気の流れ速度に関するセンサ
は、一般には、空気の流れの中に挿入する長いプ
ローブの先に、1本の熱源かサーミスタを配置す
るものである。これは、空気の流れによる冷却効
果によつて引き起こされる温度低下と、それにと
もなう電気抵抗値の変化により空気の流れ速度を
測定するものである。さらに、最近2個のセンサ
と、ヒータ素子からなるマイクロブリツジ流速セ
ンサが知られている。このような半導体センサは
例えば、米国特許4472239、4478076、4478077、
4548078、4581928、4624137などに示されている。
は、一般には、空気の流れの中に挿入する長いプ
ローブの先に、1本の熱源かサーミスタを配置す
るものである。これは、空気の流れによる冷却効
果によつて引き起こされる温度低下と、それにと
もなう電気抵抗値の変化により空気の流れ速度を
測定するものである。さらに、最近2個のセンサ
と、ヒータ素子からなるマイクロブリツジ流速セ
ンサが知られている。このような半導体センサは
例えば、米国特許4472239、4478076、4478077、
4548078、4581928、4624137などに示されている。
マイクロブリツジ流速センサの従来例の一つを
第3図から第8図に示す。これらは米国特許
4501144に示されているものである。これは2個
のセンサ22,24とヒータ26を基板20上に有
しているものである。センサ22,24はヒータ
26の両側に配されている。基板20は例えばSi
のようなエツチング、及び生産の容易な物質から
なる半導体である。そしてこの基板上に形成され
る格子形状をなす全く同一の2個の測温抵抗素子
は薄膜の熱感知センサ22,24として働き、こ
の2個のセンサの中央部に配置される格子形状を
なす発熱抵抗素子は薄膜のヒータ26として働
く。熱感知センサ22,24及びヒータ26とし
ては、鉄とニツケルの合金、例えば80%のニツケ
ルと20%の鉄からなるパーマロイといつたものを
使うことが適している。これら熱感知センサ2
2,24及びヒータ26は、例えば窒化シリコン
からなる薄膜の絶縁層28,29により包まれ
て、薄膜部材を形成する。第3図及び第4図の実
施例に示すように、センサはヒータ26の半分と
熱感知センサ22からなる薄膜部材32と、ヒー
タ26の半分と熱感知センサ24からなる薄膜部
材32とから構成され、巾150μ長さ400μの大き
さを有する。
第3図から第8図に示す。これらは米国特許
4501144に示されているものである。これは2個
のセンサ22,24とヒータ26を基板20上に有
しているものである。センサ22,24はヒータ
26の両側に配されている。基板20は例えばSi
のようなエツチング、及び生産の容易な物質から
なる半導体である。そしてこの基板上に形成され
る格子形状をなす全く同一の2個の測温抵抗素子
は薄膜の熱感知センサ22,24として働き、こ
の2個のセンサの中央部に配置される格子形状を
なす発熱抵抗素子は薄膜のヒータ26として働
く。熱感知センサ22,24及びヒータ26とし
ては、鉄とニツケルの合金、例えば80%のニツケ
ルと20%の鉄からなるパーマロイといつたものを
使うことが適している。これら熱感知センサ2
2,24及びヒータ26は、例えば窒化シリコン
からなる薄膜の絶縁層28,29により包まれ
て、薄膜部材を形成する。第3図及び第4図の実
施例に示すように、センサはヒータ26の半分と
熱感知センサ22からなる薄膜部材32と、ヒー
タ26の半分と熱感知センサ24からなる薄膜部
材32とから構成され、巾150μ長さ400μの大き
さを有する。
更にこのセンサは、熱感知センサ22,24及
びヒータ26を効果的に囲む空気スペース30を
有する。この空気スペース30はシリコンの表面
36に微細構造をもつて形成される。すなわち熱
感知センサ22,24及びヒータ26は、約0.08
〜0.12μの厚さで線間に約5μの間隔を有する巾5μ
の線からなり、しかもこれらは全体の厚さが約
0.8μ以下になるような窒化シリコンの薄い膜によ
つて包まれるように構成される。そしてエツチン
グによりくぼみである空気スペース30が、薄膜
部材32,34の下のシリコン基板20の中に
125μの深さで正確に形成される。薄膜部材32,
34は、空気スペース30の1つまたはそれ以上
のエツジにおいて、シリコン基板20の表面36
の最上部に接続される。例えば第3図に示すよう
に、薄膜部材32,34は、空気スペース30を
架橋するように構成される。
びヒータ26を効果的に囲む空気スペース30を
有する。この空気スペース30はシリコンの表面
36に微細構造をもつて形成される。すなわち熱
感知センサ22,24及びヒータ26は、約0.08
〜0.12μの厚さで線間に約5μの間隔を有する巾5μ
の線からなり、しかもこれらは全体の厚さが約
0.8μ以下になるような窒化シリコンの薄い膜によ
つて包まれるように構成される。そしてエツチン
グによりくぼみである空気スペース30が、薄膜
部材32,34の下のシリコン基板20の中に
125μの深さで正確に形成される。薄膜部材32,
34は、空気スペース30の1つまたはそれ以上
のエツジにおいて、シリコン基板20の表面36
の最上部に接続される。例えば第3図に示すよう
に、薄膜部材32,34は、空気スペース30を
架橋するように構成される。
窒化シリコンは非常に優れた熱的絶縁体であ
る。薄膜部材32,34を包む窒化シリコンの膜
が極めて薄くかつ熱的絶縁もよいことから、窒化
シリコン膜によるヒータ26の熱の損失は極めて
小さくヒータ26から熱感知センサ22,24に
伝わる熱のほとんどがヒータ26を取り囲む空気
を通して伝えられることになる。すなわち窒化シ
リコン膜の熱伝導率が小さいことから、熱感知セ
ンサ22,24をヒータ26に極めて隣接して配
置することができ、ヒータ26からの熱のほとん
どは窒化シリコン膜を通らずにヒータ26を取り
囲む空気を通して伝えられることになる。そし
て、ヒータ26の近傍の空気中に効果的に強固に
ささえられた熱感知センサ22,24はヒータ2
6を取り囲む空気とヒータ26上の温度を測定す
るプローブとして働くことになる。
る。薄膜部材32,34を包む窒化シリコンの膜
が極めて薄くかつ熱的絶縁もよいことから、窒化
シリコン膜によるヒータ26の熱の損失は極めて
小さくヒータ26から熱感知センサ22,24に
伝わる熱のほとんどがヒータ26を取り囲む空気
を通して伝えられることになる。すなわち窒化シ
リコン膜の熱伝導率が小さいことから、熱感知セ
ンサ22,24をヒータ26に極めて隣接して配
置することができ、ヒータ26からの熱のほとん
どは窒化シリコン膜を通らずにヒータ26を取り
囲む空気を通して伝えられることになる。そし
て、ヒータ26の近傍の空気中に効果的に強固に
ささえられた熱感知センサ22,24はヒータ2
6を取り囲む空気とヒータ26上の温度を測定す
るプローブとして働くことになる。
空気の流速を検出する原理を第4図に基づいて
説明する。ヒータ26は、基板20の温度より
200℃高くなる一定の温度に加熱される。ヒータ
26の温度を流れる空気の温度より200℃高く保
つといつても0.01Wより小さな電力が要求される
にすぎない。
説明する。ヒータ26は、基板20の温度より
200℃高くなる一定の温度に加熱される。ヒータ
26の温度を流れる空気の温度より200℃高く保
つといつても0.01Wより小さな電力が要求される
にすぎない。
ヒータ26からの熱伝導率の大部分は空気スペ
ース30も含んだ周囲の空気を通して行われる
が、従来例において空気の流れのないとき、熱感
知センサ22,24は平均温度で約140℃(200℃
の約70%)に熱せられる。すなわち、図に示すよ
うに、熱感知センサ22,24はヒータ26に対
して正確に対称に配置されるので、空気の流速が
0の時にはこの2つのセンサの温度は同一になり
この2つのセンサの抵抗値に差は生じない。
ース30も含んだ周囲の空気を通して行われる
が、従来例において空気の流れのないとき、熱感
知センサ22,24は平均温度で約140℃(200℃
の約70%)に熱せられる。すなわち、図に示すよ
うに、熱感知センサ22,24はヒータ26に対
して正確に対称に配置されるので、空気の流速が
0の時にはこの2つのセンサの温度は同一になり
この2つのセンサの抵抗値に差は生じない。
空気の流れのある時には、上流に位置する熱感
知センサ22はヒータ26へ向かう空気の流れに
より熱が運び去られるので冷却され、一方下流に
位置する熱感知センサ24はヒータ26からの空
気の流れによつて熱せられることになる。これに
よつて生ずる熱感知センサ22と24の間の抵抗
値の差が電圧値の差をもたらし流速が測定され
る。増幅しないときこの電圧差は、760cm/秒の
空気の流速において0.1V程度のものである。
知センサ22はヒータ26へ向かう空気の流れに
より熱が運び去られるので冷却され、一方下流に
位置する熱感知センサ24はヒータ26からの空
気の流れによつて熱せられることになる。これに
よつて生ずる熱感知センサ22と24の間の抵抗
値の差が電圧値の差をもたらし流速が測定され
る。増幅しないときこの電圧差は、760cm/秒の
空気の流速において0.1V程度のものである。
ヒータと熱感知センサの熱容量が極めて小さい
ことと、基板への接続手段である窒化シリコン膜
により与えられる熱的絶縁性と、空気スペースの
存在により当センサの応答性は測定結果によれば
時定数が0.005秒と非常に速いものとなる。すな
わち熱感知センサ22と24は空気の流れの変化
に非常に速く応答できることになる。
ことと、基板への接続手段である窒化シリコン膜
により与えられる熱的絶縁性と、空気スペースの
存在により当センサの応答性は測定結果によれば
時定数が0.005秒と非常に速いものとなる。すな
わち熱感知センサ22と24は空気の流れの変化
に非常に速く応答できることになる。
従来例においてヒータ26は空気の温度に対し
て一定の温度となるように駆動され、熱感知セン
サ22と24は定電流で駆動されることから、熱
感知センサ22と24の温度変化は抵抗値の変化
として検知されることになる。これらの機能を実
現するための回路例を第7図及び第8図に示す。
第7図に示される温度制御回路は、ヒータ26の
温度を比較抵抗38によつて検出される周囲温度
よりも高い一定温度に保つためのホイストンブリ
ツジ回路46により構成される。ここで前述した
ように、この一定値は約200℃に設定されている。
ホイストンブリツジ回路46は、ヒータ26と抵
抗40により一辺を、比較抵抗38と抵抗42,
44により一辺を構成している。アンプ48と5
0からなる積分回路は、出力の電位を変化させる
ことでブリツジ回路46がバランスするように動
作し、ヒータ26によつて消費される電力を一定
に保つようにする。
て一定の温度となるように駆動され、熱感知セン
サ22と24は定電流で駆動されることから、熱
感知センサ22と24の温度変化は抵抗値の変化
として検知されることになる。これらの機能を実
現するための回路例を第7図及び第8図に示す。
第7図に示される温度制御回路は、ヒータ26の
温度を比較抵抗38によつて検出される周囲温度
よりも高い一定温度に保つためのホイストンブリ
ツジ回路46により構成される。ここで前述した
ように、この一定値は約200℃に設定されている。
ホイストンブリツジ回路46は、ヒータ26と抵
抗40により一辺を、比較抵抗38と抵抗42,
44により一辺を構成している。アンプ48と5
0からなる積分回路は、出力の電位を変化させる
ことでブリツジ回路46がバランスするように動
作し、ヒータ26によつて消費される電力を一定
に保つようにする。
第8図に示す回路は、空気の流れの上流に位置
する熱感知センサ22と、下流に位置する熱感知
センサ24との間の抵抗値の差を検出するための
ものである。この回路は、アンプ72からなる定
電流電源部52と、アンプ68と70からなる差
動増幅部54から構成される。定電流電源部52
は、1辺に高インピーダンス抵抗56,58と、
他辺に零調用可変抵抗60及び熱感知センサ2
2,24を有するホイストンブリツジ回路を駆動
する。差動増幅器54の利得は可変抵抗62によ
り調整される。出力端64は熱感知センサ22と
24の間の抵抗値の差に比例する出力電圧を出力
する。
する熱感知センサ22と、下流に位置する熱感知
センサ24との間の抵抗値の差を検出するための
ものである。この回路は、アンプ72からなる定
電流電源部52と、アンプ68と70からなる差
動増幅部54から構成される。定電流電源部52
は、1辺に高インピーダンス抵抗56,58と、
他辺に零調用可変抵抗60及び熱感知センサ2
2,24を有するホイストンブリツジ回路を駆動
する。差動増幅器54の利得は可変抵抗62によ
り調整される。出力端64は熱感知センサ22と
24の間の抵抗値の差に比例する出力電圧を出力
する。
第3,4,5b図で示す従来の流速センサは、
ヒータ26及び熱感知センサ22,24の間の絶
縁窒化層の熱容量が非常に小さく、そのため各々
のセンサ抵抗体の温度は周囲の空気の状態によつ
て大きく変化することとなる。上流側の検出器
(出力信号を送出する)は空気の流れによつて、
この空気流の温度に近づくまで冷却される。その
結果、出力信号は流速が約1520cm/秒で飽和状態
に達する。下流側のセンサ抵抗は空気流による熱
伝達により幾分加熱されるため、出力信号がその
分、変化するが、飽和状態に達すると加熱より冷
却が強まり変化は検出できなくなる。
ヒータ26及び熱感知センサ22,24の間の絶
縁窒化層の熱容量が非常に小さく、そのため各々
のセンサ抵抗体の温度は周囲の空気の状態によつ
て大きく変化することとなる。上流側の検出器
(出力信号を送出する)は空気の流れによつて、
この空気流の温度に近づくまで冷却される。その
結果、出力信号は流速が約1520cm/秒で飽和状態
に達する。下流側のセンサ抵抗は空気流による熱
伝達により幾分加熱されるため、出力信号がその
分、変化するが、飽和状態に達すると加熱より冷
却が強まり変化は検出できなくなる。
本発明は、上述の従来の流速センサの技術を基
本として、さらに従来のマイクロブリツジ流速セ
ンサでは測定困難な高速流領域での測定を可能と
したものである。従来のマイクロブリツジ流速セ
ンサでは、センサ上の流速が平均1520cm/秒を超
えると熱伝達が飽和状態となり、これ以上の流速
での変化をとらえることはできなかつた。本発明
は、従来のセンサの約6倍の流速が測定可能であ
り、平均流速10140cm/秒までは熱伝達が飽和状
態とならない構成を有する。
本として、さらに従来のマイクロブリツジ流速セ
ンサでは測定困難な高速流領域での測定を可能と
したものである。従来のマイクロブリツジ流速セ
ンサでは、センサ上の流速が平均1520cm/秒を超
えると熱伝達が飽和状態となり、これ以上の流速
での変化をとらえることはできなかつた。本発明
は、従来のセンサの約6倍の流速が測定可能であ
り、平均流速10140cm/秒までは熱伝達が飽和状
態とならない構成を有する。
測定可能領域を拡大するためには、第1図で示
すような2層構造によりセンサ122,124と
ヒータ126を熱的に連結することが有効であ
る。
すような2層構造によりセンサ122,124と
ヒータ126を熱的に連結することが有効であ
る。
本発明の1実施例を第1図に示す。本発明は、
1対の薄膜の熱感知センサ122,124と薄膜
のヒータ126、及び基体20とからなり、セン
サとヒータは架橋部132によつて基体と非接触
状態となつている。センサ122,124はヒー
タ126上の層に配置されている。本構成の従来
例第3,4,5図との根本的な差異は、第1図に
示すデバイスが2つの並行な薄膜抵抗層から構成
されていることである。ヒータの層、及び上流、
下流の熱感知センサの層が橋架部132に各々
別々の層に形成されている。2層構造としたのは
上流、下流の熱感知センサ122,124をヒー
タ126の上部に配置する必要性からである。
1対の薄膜の熱感知センサ122,124と薄膜
のヒータ126、及び基体20とからなり、セン
サとヒータは架橋部132によつて基体と非接触
状態となつている。センサ122,124はヒー
タ126上の層に配置されている。本構成の従来
例第3,4,5図との根本的な差異は、第1図に
示すデバイスが2つの並行な薄膜抵抗層から構成
されていることである。ヒータの層、及び上流、
下流の熱感知センサの層が橋架部132に各々
別々の層に形成されている。2層構造としたのは
上流、下流の熱感知センサ122,124をヒー
タ126の上部に配置する必要性からである。
本センサの製造にはシリコンウエハー20が用
いられ、この表面に窒化シリコン層129が形成
される。層129は典型的には4000Åの厚さにス
パツタにより形成される。次に、同様スパツタに
よりパーマロイの層が800Å形成される。適当な
フオトマスク、フオトレジストとエツチング液を
使用し、上述のエレメント22,24,26,3
8と同様のパーマロイエレメント126が描かれ
る。このエレメント126は橋架部132の巾全
体に形成される。第2層の窒化シリコン層は、こ
のパーマロイエレメント126を完全に覆うよう
にスパツタにより4000Åの厚みで形成される。次
に、第2層であるパーマロイの層が層128上に
800Å形成される。そして、センサエレメント1
22,124が上述したヒータエレメント126
と同様に描かれる。窒化シリコンの第3層127
はパーマロイエレメント122,124を完全に
覆うようにスパツタにより4000Åの厚みで形成さ
れる。これにより、エレメントの酸化が防止され
る。このように、1対のセンサ122,124は
ヒータ126層と平行な層に近接して配置され
る。1対のセンサとヒータ間には4000Åの絶縁層
が存在することとなる。橋架部132直下のスペ
ースの製造過程は第1,2,3図の従来例で述べ
たと同様である。
いられ、この表面に窒化シリコン層129が形成
される。層129は典型的には4000Åの厚さにス
パツタにより形成される。次に、同様スパツタに
よりパーマロイの層が800Å形成される。適当な
フオトマスク、フオトレジストとエツチング液を
使用し、上述のエレメント22,24,26,3
8と同様のパーマロイエレメント126が描かれ
る。このエレメント126は橋架部132の巾全
体に形成される。第2層の窒化シリコン層は、こ
のパーマロイエレメント126を完全に覆うよう
にスパツタにより4000Åの厚みで形成される。次
に、第2層であるパーマロイの層が層128上に
800Å形成される。そして、センサエレメント1
22,124が上述したヒータエレメント126
と同様に描かれる。窒化シリコンの第3層127
はパーマロイエレメント122,124を完全に
覆うようにスパツタにより4000Åの厚みで形成さ
れる。これにより、エレメントの酸化が防止され
る。このように、1対のセンサ122,124は
ヒータ126層と平行な層に近接して配置され
る。1対のセンサとヒータ間には4000Åの絶縁層
が存在することとなる。橋架部132直下のスペ
ースの製造過程は第1,2,3図の従来例で述べ
たと同様である。
この構成により両センサの冷却には、さらに高
速の空気流が必要となる。たとえば、ヒータが
160℃を保つとすると、上流、下流の各々のセン
サはそのヒータの温度変化に対して、より忠実に
追随することになる。これはすなわち、ヒータか
ら発生する熱の空気流による伝播を、第1図に示
す2層構造とすることで、より近接した2つの位
置で測定し、空気流による熱損失の出力信号に対
する影響を少なくしたものであるといえる。
速の空気流が必要となる。たとえば、ヒータが
160℃を保つとすると、上流、下流の各々のセン
サはそのヒータの温度変化に対して、より忠実に
追随することになる。これはすなわち、ヒータか
ら発生する熱の空気流による伝播を、第1図に示
す2層構造とすることで、より近接した2つの位
置で測定し、空気流による熱損失の出力信号に対
する影響を少なくしたものであるといえる。
第2図は、それぞれ流速0のもとでの橋架部1
32の面上での温度分布を示すものである。本発
明(a及びc)におけるセンサ122,124
が、従来例(b及びd)のセンサに比較してヒー
タ端部で、温度分布が大きく異なつているのが分
かる。
32の面上での温度分布を示すものである。本発
明(a及びc)におけるセンサ122,124
が、従来例(b及びd)のセンサに比較してヒー
タ端部で、温度分布が大きく異なつているのが分
かる。
第1図はこの発明の実施例を示す断面図、第2
図a,bはそれぞれ本発明、従来例の構成を示す
断面図、第2図c,dは第2図a,bそれぞれに
対応する温度分布図、第3図、第4図、第5図、
第6図は従来のセンサの構成を示す断面図及び平
面図、第7図、第8図はセンサの機能を達成する
ための回路例を示す図である。 122,124……熱感知センサエレメント、
126……ヒータエレメント、127,128,
129……窒化シリコン層。
図a,bはそれぞれ本発明、従来例の構成を示す
断面図、第2図c,dは第2図a,bそれぞれに
対応する温度分布図、第3図、第4図、第5図、
第6図は従来のセンサの構成を示す断面図及び平
面図、第7図、第8図はセンサの機能を達成する
ための回路例を示す図である。 122,124……熱感知センサエレメント、
126……ヒータエレメント、127,128,
129……窒化シリコン層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 薄膜のヒータと、一対の薄膜の熱感知センサ
と、半導体基板とからなる流速センサにおいて、
上記半導体基板と、上記薄膜のヒータ及び一対の
薄膜の熱感知センサとの間に空間を形成し、かつ
上記一対の薄膜の熱感知センサは上記薄膜のヒー
タの上層に絶縁部を介し、上記ヒータと略平行に
形成してなることを特徴とする流速センサ。 2 上記薄膜のヒータと、一対の薄膜の熱感知セ
ンサは、パーマロイから構成されていることを特
徴とする特許請求の範囲第1項の流速センサ。 3 上記絶縁部は窒化シリコンからなることを特
徴とする特許請求の範囲第1項の流速センサ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US2217887A | 1987-03-05 | 1987-03-05 | |
US22178 | 1987-03-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63282662A JPS63282662A (ja) | 1988-11-18 |
JPH0474672B2 true JPH0474672B2 (ja) | 1992-11-26 |
Family
ID=21808216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63051319A Granted JPS63282662A (ja) | 1987-03-05 | 1988-03-04 | 流速センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63282662A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5618750A (en) * | 1979-07-25 | 1981-02-21 | Ricoh Co Ltd | Gas detector |
JPS60142268A (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-27 | 株式会社山武 | 流速センサ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62106129U (ja) * | 1985-12-23 | 1987-07-07 |
-
1988
- 1988-03-04 JP JP63051319A patent/JPS63282662A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5618750A (en) * | 1979-07-25 | 1981-02-21 | Ricoh Co Ltd | Gas detector |
US4343768A (en) * | 1979-07-25 | 1982-08-10 | Ricoh Co., Ltd. | Gas detector |
JPS60142268A (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-27 | 株式会社山武 | 流速センサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63282662A (ja) | 1988-11-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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