JPH0474572A - フルオロエチレンビニルエーテル共重合体塗膜の接着改良方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、フルオロエチレンビニルエーテル共重合体塗
膜の各種基材表面に対する接着性、特に接着性を改良す
る方法に関する。

（従来の技術） フルオロエチレンビニルエーテル共重合体塗膜を常温で
形成する組成物は、耐候性が優れていることから、高層
建築を中心とする建造物外壁用塗料として、近年その用
途展開が図られている。

しかし、これら塗膜自体の耐候性が優れていても、基材
に対する接着性が得られなければ、外壁用塗料としての
使用に供することができない。また、基材の種類も多く
、外壁塗料として使用される関係から雨水に対する接着
の耐久性も必要である。しかしながら、前述のフルオロ
エチレンビニルエーテル共重合体を主要成分とする塗料
は、それら基材に対する接着性が必ずしも十分ではなく
、特に耐水接着性が劣るという問題点があった。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、前記フルオロエチレンビニルエーテル共重合
体を主要成分とする硬化皮膜を各種基材に強固に接着さ
せる方法を提供すると共に、特に優れた耐水接着性を付
与する方法を提供することを目的とする。

［発明の構成１ （課題を解決するための手段］ 本発明は、フルオロエチレンビニルエーテル共重合体及
びイソシアネート化合物を主要成分とする組成物の硬化
皮膜を基材表面に接着させるにあたり、 （ａ）分子中に２個以上のエポキシ基を有するエポキシ
化合物　　　　　　　　１００重量部（ｂ）分子中に１
個以上のメルカプト基及びケイ素原子に結合したアルコ
キシ基を有する有機ケイ素化合物　　　　　　ｊ、−１
０〜５００重量部（ｃ）　一般式：Ｔｉ　　（ＯＲ）、
（式中、Ｒは炭素数１〜６の１価の炭化水素基な表す）
で示されるチタン酸エステル　　　　５〜２００重量部
（ｄ）有機溶剤 からなるブライマー組成物をあらかじめ基材表面に塗布
することを特徴とするフルオロエチレンビニルエーテル
共重合体塗膜の接着改良方法である。

本発明で使用する（ａ）成分のエポキシ化合物は、分子
中に２個以上のエポキシ基を有していることが必要であ
る。エポキシ基の数が２個に満たない場合は、良好な接
着性が発揮されない。これらエポキシ化合物としてはビ
スフェノールＡジグリシジルエーテル、ビスフェノール
Ｓジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールＡジグシ
リルエーテル、ソルビトールジグリシジルエーテル、ポ
リグリセロールジグリシジルエーテル、レゾルシンジグ
リシジルエーテル等の他、分子中に複数の不飽和結合を
有する炭化水素の不飽和基を過酢酸を作用させてエポキ
シ化させたもの等が例示される。この（ａ）成分の主な
働きは、ブライマー組成物が硬化して形成する皮膜を強
靭なものとし、また、各種基材に対する良好な接着性を
与えることにある。

本発明で使用する（ｂ）成分の分子中に１個以上のメル
カプト基及ケイ素原子に結合した２個以上のアルコキシ
基を有する有機ケイ素化合物は、各種基材に対する良好
な接着性、特に良好な耐水接着性を得るうえで必要な成
分である。このような有機ケイ素化合物としては、例え
ば Ｈ３ｆ（：Ｈ２１ｓ　Ｓｔ　（０（：Ｈ３１３、Ｈ８ｆ
ｃＨ２）　３　Ｓｉ　ｆＯｃ２Ｈ，ｌ　３、Ｈ３（ＣＨ
ｉｌ　２Ｓｉ　（０（：Ｈａｌ　ｓ、　Ｈ８（ｃｕ２１
２ｓｉ　ｆＯ（：Ｊｓｌ　３、Ｈ３（ｃＨ２１３Ｓｉ　
ｆｃｕ３１　ｆＯｃＨａｌ　２、等のシラン化合物又は
それらの加水分解縮合物等が挙げられる。これらは、単
独で用いても、あるいは複数種を併用してもよい。これ
ら（ｂ）成分の有機ケイ素化合物の配合量は、（ａ）成
分１００重量部に対して１０〜５００重量部である。（
ｂ）成分の配合量が１０重量部に満たないと接着性が十
分に発揮されず、逆に５００重量部を超えるとプライマ
ー被膜の強度が低下して接着力が失われる。

（ａ）成分と（ｂ）成分は、それぞれ単独でも混合して
用いても良く、あるいはあらかじめこれらを反応させ、
（ａ）成分のエポキシ基に（ｂ）成分のメルカプト基を
付加させて用いても良い。

本発明で使用する（ｃ）成分のＴｉ　（ＯＲ）　４で示
されるチタン酸エステルは、（ｂ）成分のアルコキシ基
の加水分解触媒として作用するもので、塗布後すみやか
に強靭なプライマー被膜を形成させるためのものである
。これらチタン酸エステルの有機基Ｒは、前記の触媒効
果を得る目的から、炭素数１〜６個の１価の炭化水素基
であり、その炭化水素基がアルキル基であることが好ま
しい。（ｃ）成分の使用量は（ａ）成分１００重量部に
対して５〜２００重量部である。（ｃ）成分の量が５重
量部に満たなくても、また逆に２００重量部を超えても
強靭なプライマー被膜が形成されないため十分な接着性
を得ることができない。

（ｄ）成分の有機溶剤は、ブライマー組成物の塗布作業
を容易にする目的で用いる。これら有機溶剤としては、
トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素：酢酸エチ
ル、酢酸ブチルのようなカルボン酸エステル：アセトン
、メチルエチルケトンのようなケトン；ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランのようなエーテル等が例示され
る。これらの溶剤は、単独で用いても、複数種を併用し
ても良い。

更に本発明におけるブライマー組成物には、メチルシリ
ケート、エチルシリケート、メチルトリメトキシシラン
、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジメチルジェトキシシランのようなアルコキシシラ
ンや、酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄のような
顔料を添加することができる。

本発明は、（ａ）〜（ｄ）成分からなるブライマー組成
物を基材に塗布し、次いでフルオロエチレンビニルエー
テル共重合体塗膜を常温で形成し得る組成物を塗布する
ことで完成する。

フルオロエチレンビニルエーテル共重合体塗膜を常温で
形成する組成物としては、一般式：％式％（ （式中、Ｒ２はアルキレン基、ＸはＦ、ＣＦ３又はＣρ
である）の構造単位からなるフルオロエチレンビニルエ
ーテル共重合体及び分子中に２個以上のイソシアナト基
を有する化合物を主要成分とし、その他の成分として、
芳香族系炭化水素、カルボン酸エステル、ケトン、エー
テル等の有機溶剤；酸化チタン、カーボンブラック、酸
化鉄のような顔料、有機スズ化合物のような硬化触媒等
が配合されたものが例示される。

本発明における（ａ）、（ｂ）、（ｃ）及び（ｄ）成分
からなるブライマー組成物又はフルオロエチレンビニル
エーテル共重合体組成物の基材への塗布方法は特に限定
されるものではなく、スプレー、ローラー、刷毛等任意
の方法で塗布することが可能である。

［発明の効果１ 本発明の方法により、建造物外壁材として用いられる各
種基材、特にコンクリート、モルタル、ステンレス、二
次電解着色アルミ等、従来フルオロエチレンビニルエー
テル共重合体の接着が困難であった基材に対しても良好
な接着を得ることができ、その耐水性も良好である。

（実施例） 以下、実施例を挙げ本発明をさらに詳述する。

調製例１ 第１表に示すエポキシ化合物、メルカプト基とアルコキ
シ基とを有する有機ケイ素化合物、チタン酸エステル及
び有機溶剤を同表に示した配合量に従って混合してブラ
イマー組成物Ｐ−１〜Ｐ４を調製した。

実施例１〜１４及び比較例１〜８ 調製例１で調製したプライマーＰ−１−Ｐ−４を第２表
に示す基材に同表に示した量を塗布し常温で３０分間乾
燥させた後、第２表に示すフルオロエチレンビニルエー
テル共重合体とイソシアネート化合物を主要成分とする
塗料を同表に示した量を塗布した。次いで常温で７日間
乾燥さぜ、更に６０°Ｃ温水中に１０日間浸漬した後、
カッターナイフを用いて縦、横それぞれ１０本づつ垂直
に切れ目を入れ、布粘着テープで剥離試験を行って剥離
箇所の数を数えることによりゴバン目試験を行った。結
果を同表に示した。なお、比較例１〜８は前記ブライマ
ー組成物を塗布しなかった場合である。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　フルオロエチレンビニルエーテル共重合体及びイソシ
   アネート化合物を主要成分とする組成物の硬化皮膜を基
   材表面に接着させるにあたり、 （ａ）分子中に２個以上のエポキシ基を有するエポキシ
   化合物１００重量部 （ｂ）分子中に１個以上のメルカプト基及びケイ素原子
   に結合したアルコキシ基を有する有機ケイ素化合物１０
   〜５００重量部 （ｃ）一般式：Ｔｉ（ＯＲ）＿４（式中、Ｒは炭素数１
   〜６の１価の炭化水素基を表す）で示されるチタン酸エ
   ステル５〜２００重量部 （ｄ）有機溶剤 からなるプライマー組成物をあらかじめ基材表面に塗布
   することを特徴とするフルオロエチレンビニルエーテル
   共重合体塗膜の接着改良方法。