JPH0473331B2 - - Google Patents

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JPH0473331B2
JPH0473331B2 JP18951883A JP18951883A JPH0473331B2 JP H0473331 B2 JPH0473331 B2 JP H0473331B2 JP 18951883 A JP18951883 A JP 18951883A JP 18951883 A JP18951883 A JP 18951883A JP H0473331 B2 JPH0473331 B2 JP H0473331B2
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JP
Japan
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circuit
output
tap
tap coefficient
delay circuit
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JP18951883A
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JPS6080330A (ja
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Akira Kanemasa
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NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
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Publication of JPS6080330A publication Critical patent/JPS6080330A/ja
Publication of JPH0473331B2 publication Critical patent/JPH0473331B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
    • H04B3/238Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers using initial training sequence

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2線双方向データ伝送用エコーキヤ
ンセラ装置に関する。
ペア線を用いて2線双方向データ伝送を実現す
るための公知の技術としてエコーキヤンセラがあ
る。エコーキヤンセラは適応型デイジタルフイル
タを用いて、エコーのインパルス応答の長さ分の
送出データ系列に対応した擬似エコー(エコーレ
プリカ)を生成することにより、ハイブリツド・
トランスにて送信信号が受信回路へ洩れ込むこと
により生じエコーを抑圧するように動作する。こ
の時、適応型デイジタルフイルタの各係数は、エ
コーからエコーレプリカを差引いた誤差信号と送
出データとの相関をとることにより逐次修正され
る。今ベースバンド・データ伝送を対象とする
と、伝送路符号としては一般にAMI(Alternate
Mark lnversion)符号やバイフエーズ符号等の
ように、直流バランスの良いものが用いられる。
一例としてAMI符号ではユニポーラ/バイポー
ラ変換において、バイナリの値が“0”の時に
は、0レベルを出力し“1”の時には+Vレベル
と−Vレベル(但しV>0)のパルスのうちいず
れか一方を“1”の生起順に交互に出力するよう
に割当てられている。+Vレベルの正パルスと−
Vレベルの負パルス波形は理想的には対称となる
べきであるが、現実にはわずかに対称性がくずれ
ている。この時、正負パルス波形の対称性を前提
条件としている従来の適応型デイジタルフイルタ
を用いたエコーキヤンセラではこの正負パルスの
非対称成分の存在が残留エコーレベル増大の要因
となり所望のエコー抑圧度を得ることが不可能と
なる。例えば局と加入者の間に敷設されている電
話用ペア線を利用してベースバンド・データ伝送
を実現する際には、エコー抑圧度として50dB程
度が要求される。50dBのエコー抑圧度を得るに
は正負パルスの対称性を99.997%以上の精度で実
現する必要がある。このような高精度の対称性を
もつ正負パルスの発生回路を実現するには、複雑
な回路を必要とし、調整個所も多い。従つて、回
路規模が増大し、回路調整に多大な工数が必要と
なるから、コストが増加するという欠点をもつ。
本発明の目的は回路規模が小さくかつ回路調整
の不要なエコーキヤンセラ装置を提供することに
ある。
本発明によれば、2線/4線変換回路の4線側
にて送信回路から受信回路へ漏れ込むエコーを、
複数タツプのアダプテイブ・フイルタにより発生
される疑似エコーを用いて抑圧するエコーキヤン
セラー装置であつて、 送信データを受け該送信データ周期単位の複数
の遅延を与える第1のタツプ付き遅延回路と、前
記送信回路にて前記送信データに基づき発生され
た出力パルスの極性を表わす極性信号を受け該送
信データ周期単位の複数の遅延を与える第2のタ
ツプ付き遅延回路と、前記第1及び第2のタツプ
付き遅延回路の各々の同一タツプ位置の出力を受
ける複数個のタツプ係数発生回路と、該タツプ係
数発生回路の出力と前記第1のタツプ付き遅延回
路のタツプ出力との積を得るための複数個の積回
路と、該複数個の積回路の出力を加算して前記疑
似エコーを得るための加算器とを備え、 前記タツプ係数発生回路において、前記第2の
タツプ付き遅延回路の出力を受け前記極性信号に
対応した第1のタツプ係数と第2のタツプ係数を
保持する手段と、前記第2のタツプ付き遅延回路
の出力を受け前記第1あるいは第2のタツプ係数
のいずれか一方を選択して前記タツプ係数発生回
路の出力とする手段と、受信信号と前記疑似エコ
ーとの差である誤差信号と前記第1のタツプ付き
遅延回路との相関をとり前記保持する手段より得
られた第1及び第2のタツプ係数を前記極性信号
に対応させてそれぞれ個別に適応化する手段によ
り構成したことを特徴とするエコーキヤンセラー
装置が得られる。
また、本発明によれば、2線/4線変換回路の
4線側にて送信回路から受信回路へ漏れ込むエコ
ーを、複数タツプのアダプテイブ・フイルタによ
り発生される疑似エコーを用いて抑圧するエコー
キヤンセラー装置であつて、 送信データを受け該送信データ周期単位の複数
の遅延を与える第1のタツプ付き遅延回路と、前
記送信回路にて前記送信データに基づき発生され
た出力パルスの極性を表わす極性信号を受け該送
信データ周期単位の複数の遅延を与える第2のタ
ツプ付き遅延回路と、前記第1及び第2のタツプ
付き遅延回路の各々の同一タツプ位置の出力を受
ける複数個のタツプ係数発生回路と、該タツプ係
数発生回路の出力と前記第1のタツプ付き遅延回
路のタツプ出力との積を得るための複数個の積回
路と、該複数個の積回路の出力を加算して前記疑
似エコーを得るための加算器とを備え、 前記タツプ係数発生回路において、前記第2の
タツプ付き遅延回路のタツプ出力を受け前記極性
信号のいずれか一方に対応する第1のタツプ係数
を保持する手段と、前記第2のタツプ付き遅延回
路のタツプ出力を受け他方の前記極性信号に対応
した補正係数を保持する手段と、前記第1のタツ
プ係数を極性反転した値と前記補正係数を加算し
て第2のタツプ係数を得る手段と、 前記第2のタツプ付き遅延回路の出力を受け前
記第1あるいは第2のタツプ係数のいずれか一方
を選択して前記タツプ係数発生回路の出力とする
手段と、受信信号と前記疑似エコーとの差である
誤差信号と前記第1のタツプ付き遅延回路のタツ
プ出力との相関をとり前記第1のタツプ係数を保
持する手段により得られた第1のタツプ係数並び
に前記補正係数を保持する手段により得られた補
正係数を前記極性信号に対応させてそれぞれ個別
に適応化する手段により構成したことを特徴とす
るエコーキヤンセラー装置が得られる。
次に図面を参照して本発明について詳細に説明
する。
第1図は第1の発明の一実施例を示すブロツク
図である。今、第1図の回路は2線伝送路16を
介して対向で接続されているものとする。加入者
ケーブルを対象とすれば一方が局側に他方が加入
者側に設置されている。ここでは、説明を簡単に
するために、ベースバンドデータ伝送を仮定し、
第1図を加入者側装置として説明する。また、第
1図に示す第1の発明の一実施例では伝送略符号
としてAMI符号を対象としているが後述のよう
に、本発明は他の伝送路符号に対しても適用可能
である。
第1図において、入力端子1に供給される2値
符号系列12は、送信回路である符号変換回路3
及びアダプテイブ・デイジタルフイルタ6に入力
される。符号変換回路3では、2値符号をAMI
符号に変換して出力する。即ち、2値符号“0”
は零レベルを出力し、2値符号“1”は、正のパ
ルスと負のパルスを交互に出力するように構成さ
れている。この時、2値符号“1”に対し正のパ
ルスが出力されたかあるいは負のパルスが出力さ
れたかの情報を2値で示した符号ビツト13はア
ダプテイブ・デイジタルフイルタ6に供給され
る。ここで符号ビツト13の出力値“0”及び
“1”はそれぞれAMI符号の正パルス及び負パル
スに対応しているものとする。また、正及び負パ
ルスのパルス幅は通常T/2が選ばれる。ここに
Tは2値符号系列12のデータレートであり、単
位は秒とする。符号変換回路3の出力はハイブリ
ツドトランス4を介して2線伝送路16に送出さ
れる。一方局側から送出された信号は、2線伝送
路16及びハイブリツドトランス4を介して低域
通過フイルタ5に入力される。ここで、ハイブリ
ツドトランス4において、回路不全あるいはイン
ピーダンス不整合時の原因により符号変換回路3
の出力信号がエコーとなつてハイブリツドトラン
ス4の出力に現われる。即ち低域通過フイルタ5
の入力信号としては、受信信号とエコーが混在し
た混在信号となつている。低域通過フイルタ5は
所要信号帯域以外の高域に存在する雑音を除去す
る役目を果す。アダプテイブ・デイジタルフイル
タ6、D/Aコンバータ7、減算器8、サンプル
ホールド回路9、A/Dコンバータ10及び定数
2αを係数とする乗算器17から成る閉ループ回
路は、適応的にエコーレプリカ15を生成するこ
とにより、低域通過フイルタ5の出力である混在
信号に含まれているエコー成分を抑圧するように
動作する。ここでアダプテイブ・デイジタルフイ
ルタ6は、A/Dコンバータ10の出力に定数
2αの重みづけを施しや誤差信号14のレベルを
小さくするように適応動作を行なう。また、ここ
では、AMI符号を仮定しており、その信号帯域
はほぼ1/THzとみなせるから、アダプテイブ・
デイジタルフイルタ6のサンプリング周波数は
2/THzとすればよい。これに伴い、D/Aコン
バータ7、サンプルホールド回路9及びA/Dコ
ンバータ10のサンプリング周波数も2/THzと
なる。サンプルホールド回路9の出力ではエコー
信号が抑圧されており、受信回路11に供給され
る。受信回路11では、線路損失の補償を行なつ
た後、識別回路に入力され、AMI符号は2値符
号に変換させて出力端子2に現われる。次に、ア
ダプテイブ・デイジタルフイルタ6について詳細
に説明する。
第2図は第1図のアダプテイブ・デイジタルフ
イルタ6の一識成例を示したブロツク図である。
同図において、参照数字100′で示す点線部分
と参照数字100″で示す点線部分とは全く同一
の機能ブロツクを持つているものとする。参照数
字14及び15は第1図の同一参照数字で示す信
号に対応しており、それぞれ誤差信号及びエコー
レプリカを示す。ここで誤差信号14及びエコー
レプリカ15のサンプリング周波数は共に2/T
Hzである。従つて第1図に示すスイツチにより誤
差信号14はサンプリング周波数が1/THzの2
つの誤差信号14′及び14″に分解される。これ
に対し、サンプリング周波数1/THzとなる2個
のエコーレプリカ15′及び15″はスイツチによ
りインタプーリされてサンプリング周波数2/T
Hzのエコーレプリカ15となる。第2図の例では
N(正の整数)タツプのトランスバーサルフイル
タを示している。ここではNはエコーのインパル
ス応答長により定まる整数値である。参照数字1
00′と参照数字100″は同等の機能を有してい
るので、参照数字100′についてのみその動作
を説明する。フイルタの各タツプ係数は、係数発
生回路151,152,……,15N−1、15
Nにて生成される。第2図に示す2値符号系列1
21及び符号ビツト131はそれぞれ第1図の参
照番号12,13の信号に対応しており、それぞれT
秒の遅延を与える遅延素子101及び111に供
給される。T秒の遅延を与える遅延素子101,
102…,10N−1はこの順に直列に接続され
ており、入力及び各タツプ出力であるN個の2値
符号系列12i(i=1,2,……,N)はそれ
ぞれ、係数発生回路15i及び乗算器14iに供
給される。同様に、T秒の遅延を与える遅延素子
111,112,……,11N−1もこの値に直
列接続されており、入力及び各タツプ出力である
N個の符号ビツト13i(i=1,2,……,N)
はそれぞれ係数発生回路15iに供給される。一
方乗算器141,142,……14N−1、14
Nの出力はすべて加算器170に供給されエコー
レプリカ15′となり、スイツチに供給される。
さらに誤差信号14′は、係数発生回路151,
152,……,15N−1、15Nに供給されて
いる。係数発生回路15i(但しi=1,2,…
…,N)では、供給される3種の信号の値即ち、
2値符号系列12i、符号ビツト13i及び誤差
信号14′に基づき、係数が逐次修正される。係
数発生回路15iにて得られた各係数16i(i
=1,……,N)は乗算器14iにより2値符号
系列12iと乗算された後加算器170に供給さ
れる。参照数字100″で示すブロツクの動作も
参照数字100′で示すブロツクと全く同様であ
るが、これらの位相はT/2秒だけずれているこ
とに注意する必要がある。次に係数発生回路15
iについて詳細に説明する。
第3図は第2図の係数発生回路15iの一構成
例を示したブロツク図である。同図において破線
で示したブロツクが第2図の係数発生回路15i
に対応しており、さらにその入出力信号である誤
差信号14′、2値符号系列12i、符号ビツト
13i及び係数16iはそれぞれ第2図の同一番
号の参照数字の信号に対応している。誤差信号1
4′と2値符号系列12iは乗算器200により
乗算され、その乗算出力はアンド・ゲート600
の一方の入力として供給されると同時に、アン
ド・ゲート601の一方の入力として供給され
る。一方符号ビツト13iは同時に入力される2
値符号系列12iの値の極性を示しており、符号
ビツト13iが“0”の時は正、“1”の時は負
に対応するものと仮定する。なお2値符号系列1
2iが“1”の時に対してのみ符号ビツト13i
は意味を持つており、2値符号系列12iが
“0”の場合には符号ビツト13iは意味を持た
ない。符号ビツト13iは選択回路300、アン
ド・ゲート600及びインバーダ700に供給さ
れる。ここでT秒の遅延を与える遅延素子400
及び加算器500から成る閉ループ回路は、負の
係数を発生するための回路であり、加算器500
により遂次修正が行なわれる。その理由は、アン
ド・ゲート600では符号ビツト13iが“1”
の時のみゲートが開き、乗算器200の出力がア
ンド・ゲート600を介して加算器500に入力
されるからである。符号ビツト13iが“0”の
場合には、アンド・ゲート600のゲートが閉じ
るから、加算器500への入力は零となる。これ
に対しT秒の遅延を与える遅延素子401及び加
算器501から成る閉ループ回路は、正の係数を
発生するための回路であり、加算器501により
遂次修正が行なわれる。その理由は、符号ビツト
13iがインバータ700を介してアンド・ゲー
ト601の一方の入力として供給されており、符
号ビツト13iが“0”の時のみゲートが開き、
乗算器200の出力がアンド・ゲート601を介
して加算器501に入力されるからである。符号
ビツト13iが“1”の場合には、アンド・ゲー
ト601のゲートが閉じるから、加算器501の
一方の入力は零となる。遅延素子400及び40
1の出力はまた、選択回路300に供給されてい
る。選択回路300では制御信号として入力され
る符号ビツト13iの値により2個の入力信号の
うちいずれか一方向が選択され係数16iとして
現われる。即ち、符号ビツト13iが“0”の場
合には正の係数である遅延素子401の出力が係
数16iとして現われ、一方符号ビツト13iが
“1”の場合には、負の係数である遅延素子40
0の出力が係数16iとして現われる。以上述べ
たようにエコーキヤンセラーの送出信号として発
生されるパルスの極性に対応して個別に係数を発
生しているので、正/負パルスの非対称性の問題
は解決できる。
次に、第2の発明について図面を参照して詳細
に説明する。第1の発明と第2の発明の相異点は
アダプテイブ・デイジタルフイルタにおける係数
発生の方法にある。従つて、第2の発明の一実施
例としては、第1図及び第2図がそのまま適用で
きるので、両図については説明を省略し、第2図
のN個の係数発生回路151,152,……,1
5Nのうちi番目(i=1,2,……,N)の係
数発生回路15iについて詳細に述べる。
第4図は、第2の発明の一実施例を示したブロ
ツク図である。同図において、破線で示したブロ
ツクが第2図の係数発生回路15iに対応してお
り、またその入出力信号である誤差信号14,2
値符号系列12i、符号ビツト13i及び係数1
6iはそれぞれ第2図の同一番号の参照数字に対
応している。さらに第4図において参照数字80
0の極性反転回路及び参照数字900の加算器を
除き、第3図の参照数字と同一の番号のものは、
同一の機能を示している。第2の発明は、正パル
ス又は負パルスのいずれか一方に対応する係数発
生回路のみ用意し、他方の係数は、この係数に補
正を加えて得るように構成することに特徴があ
る。
第4図において、誤差信号14′と2値符号系
列12iは乗算器200により乗算され、その乗
算出力はアンド・ゲート600及び601の各々
の一方の入力として供給される。一方、符号ビツ
ト13iは、同時に入力される2値符号系列12
iの値の極性を示している。符号ビツト13iは
選択回路300及びアンド・ゲート600に供給
されると同時にインバータ700を介してアン
ド・ゲート601に供給される。ここで、T秒の
遅延を与える遅延素子401及び加算器501か
ら成る閉ループ回路は、正の係数を発生するため
の回路であり、加算器501により遂次修正が行
なわれる。アンド・ゲート601では符号ビツト
13iが“0”の時のみゲートが開き、乗算器2
00の出力がアンド・ゲート601を介して加算
器501に入力される。一方符号ビツト13iが
“1”の場合には、アンド・ゲート601のゲー
トが閉じるから、加算器501への入力は零とな
る。このようにして正の係数が遅延素子401の
出力に得られる。
遅延素子401の出力は選択回路300に供給
されると同時に、極性反転回路800にも入力さ
れる。極性反転回路800では、入力の値の符号
を反転させて出力し、加算器900へ入力する。
一方、T秒の遅延を与える遅延素子400及び加
算器500から成る閉ループ回路は、正の係数の
符号を反転することにより得られた第1次近似の
負の係数に対する補正値を求めるための回路であ
る。ここで、正のパルスと負のパルスは99%の精
度の称性が保たれていることを仮定している。こ
の仮定は、実際的なパルス発生回路において満足
されることが期待できる。アンド・ゲート600
では符号ビツト13iが“1”の時即ち、負の時
のみゲートが開き、乗算器200の出力が、アン
ド・ゲート600を介して加算器500に入力さ
れる。一方、符号ビツト13iが“0”の場合即
ち正の場合には、アンド・ゲート600が閉じる
から加算器500への入力は零となる。このよう
にして負の係数に対する補正値が遅延素子400
の出力に得られる。そこで加算器900にて、極
性反転回路800の出力である第1近似の負の係
数と、遅延素子400の出力である補正値とを加
算することにり最終的な負の係数が得られる。加
算器900の出力である負の係数は、選択回路3
00に供給される。選択回路300では制御信号
として入力される符号ビツト13iに対応して入
力される2つの信号即ち遅延素子401から供給
される正の係数又は加算器900から供給される
負の係数のいずれか一方を選択し、係数16iと
して出力する。なお第4図の例では正の係数を反
転した値に補正を加えて負の係数を得る場合の例
を示したが、逆の場合ももちろん可能である。以
上述べたように、エコーキヤンセラーの送出信号
として発生されるパルスの極性に対応して、個別
は係数を発生しているので、正/負パルスの非対
称性の問題は解決できる。
なお、第1及び第2の発明の実施例では、伝送
路符号としてAMI符号を仮定して説明したが、
バイ・フエーズ符号の様な2値符号に対しても、
本発明は有効である。この場合、例えば次のよう
に実施例を変形すれば実現できる。第1図におい
て、アダプテイブ・デイジタルフイルタに入力さ
れる信号のうち2値符号系列12を省略する。こ
れに伴い、第2図において、信号121が不要と
なるから、遅延素子101,102,……,10
N−1を省略する。従つて、係数発生回路15i
に入力される信号12iも省略する。また、乗算
器141,142,……,14Nを省略する代わ
りに係数発生回路15iの出力である係数16i
を直接加算器170に供給する。さらに第3図及
び第4図において、2値符号系列12iが省略さ
れるのに対応して、乗算器200を省略する代わ
りに、誤差信号14を直接アンド・ゲート600
及び601に入力する。最後に、アダプテイブ・
デイジタルフイルタのサンプリング速度を採用さ
れた伝送路符号の信号帯域に応じて変化させるの
に対応して第2図参照数字100′で示すブロツ
クを何組か用意すればよい。(第2図の例では2
組)。以上の変形操作を施すことにより、第1及
び第2の発明をバイ・フエーズ符号のような2値
符号に対しても適用できる。
第1図に示す第1及び第2の発明の一実施例に
おいて、受信回路11の機能の一部である線路特
性補償機能を、低域通過フイルタ5と加算器8の
間に挿入することも可能である。またA/Dコン
バータ10のビツト数を1ビツトにすることもも
ちろん可能である。さらに、サンプルホールド回
路9を受信回路11の直前に配置することも可能
である。また、サンプルホールド回路9を省略す
る代わりに、D/Aコンバータ7と減算器8の間
に低域通過フイルタを挿入することもできる。さ
らにまた、アダプテイブ・デイジタルフイルタ6
をアダプテイブフイルタに置換えることもでき
る。この場合、D/Aコンバータ7、サンプルホ
ールド回路9及びA/Dコンバータ10は省略さ
れる。
以上詳細に述べたように、第1及び第2の発明
によれば、送出信号として発生される正パルス及
び負パルスを区別するための符号ビツトの値に基
づいて発生パルスの極性パルスの極性に対応した
係数を個別に発生することが可能となるから、正
負パルスの非対称性によるエコー抑圧度の劣化は
発生しないことになる。従つて正負パルスの発生
に複雑な回路を必要としないから回路規模が小さ
くかつ回路調整の不要なエコーキヤンセラ装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロツク図
である。同図において、参照数字1及び2はそれ
ぞれ入力端子及び出力端子、参照数字3は符号変
換回路、参照数字4はハイブリツド・トランス、
参照数字5は低域通過タツプ、参照数字6はアダ
プテイブ・デイジタルフイルタ、参照数字7は
D/Aコンバータ、参照数字8は減算器、参照数
字9はサンプルホールド回路、参照数字10は、
A/Dコンバータ、参照数字11は受信回路、参
照数字12は2値符号系列、参照数字13は符号
ビツト、参照数字14は誤差信号、参照数字15
はエコーレプリカ、参照数字16は2線伝送路、
参照数字17は乗算器をそれぞれ示す。また第2
図は、第1図のアダプテイブ・デイジタルフイル
タの一構成例の一部を示すブロツク図であり、参
照数字10j及び11j(但しj=1,2,……,
N−1)は遅延素子、参照数字12i(但しi=
1,2,……,N)は2値符号系列、参照数字1
3iは符号ビツト、参照数字14iは乗算器、参
照数字15iは係数発生回路、参照数字16iは
係数、参照数字170は加算器をそれぞれ示す。
さらに第3図及び第4図はそれぞれ第1及び第2
の発明の一実施例を示したブロツク図であり、共
に第2図の係数発生回路15iの詳細を示したも
のである。第3図及び第4図において、参照数字
200は乗算器、参照数字300は選択回路、参
照数字400及び401は遅延素子、参照数字5
00及び501は加算器、参照数字600及び6
01はアンド・ゲート、参照数字700はインバ
ータ、参照数字800は極性反転回路、参照数字
900は加算器をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2線/4線変換回路の4線側にて送信回路か
    ら受信回路へ漏れ込むエコーを、複数タツプのア
    ダプテイブ・フイルタにより発生される疑似エコ
    ーを用いて抑圧するエコーキヤンセラー装置であ
    つて、 送信データを受け該送信データ周期単位の複数
    の遅延を与える第1のタツプ付き遅延回路と、前
    記送信回路にて前記送信データに基づき発生され
    た出力パルスの極性を表わす極性信号を受け該送
    信データ周期単位の複数の遅延を与える第2のタ
    ツプ付き遅延回路と、前記第1及び第2のタツプ
    付き遅延回路の各々の同一タツプ位置の出力を受
    ける複数個のタツプ係数発生回路と、該タツプ係
    数発生回路の出力と前記第1のタツプ付き遅延回
    路のタツプ出力との積を得るための複数個の積回
    路と、該複数個の積回路の出力を加算して前記疑
    似エコーを得るための加算器とを備え、 前記タツプ係数発生回路において、前記第2の
    タツプ付き遅延回路の出力を受け前記極性信号に
    対応した第1のタツプ係数と第2のタツプ係数を
    保持する手段と、前記第2のタツプ付き遅延回路
    の出力を受け前記第1あるいは第2のタツプ係数
    のいずれか一方を選択して前記タツプ係数発生回
    路の出力とする手段と、受信信号と前記疑似エコ
    ーとの差である誤差信号と前記第1のタツプ付き
    遅延回路との相関をとり前記保持する手段より得
    られた第1及び第2のタツプ係数を前記極性信号
    に対応させてそれぞれ個別に適応化する手段によ
    り 構成したことを特徴とするエコーキヤンセラー
    装置。 2 2線/4線変換回路の4線側にて送信回路か
    ら受信回路へ漏れ込むエコーを、複数タツプのア
    ダプテイブ・フイルタにより発生される疑似エコ
    ーを用いて抑圧するエコーキヤンセラー装置であ
    つて、 送信データを受け該送信データ周期単位の複数
    の遅延を与える第1のタツプ付き遅延回路と、前
    記送信回路にて前記送信データに基づき発生され
    た出力パルスの極性を表わす極性信号を受け該送
    信データ周期単位の複数の遅延を与える第2のタ
    ツプ付き遅延回路と、前記第1及び第2のタツプ
    付き遅延回路の各々の同一タツプ位置の出力を受
    ける複数個のタツプ係数発生回路と、該タツプ係
    数発生回路の出力と前記第1のタツプ付き遅延回
    路のタツプ出力との積を得るための複数個の積回
    路と、該複数個の積回路の出力を加算して前記疑
    似エコーを得るための加算器とを備え、 前記タツプ係数発生回路において、前記第2の
    タツプ付き遅延回路の出力を受け前記極性信号の
    いずれか一方に対応した第1のタツプ係数を保持
    する手段と、前記第2のタツプ付き遅延回路のタ
    ツプ出力を受け他方の前記極性信号に対応した補
    正係数を保持する手段と、前記第1のタツプ係数
    を極性反転した値と前記補正係数を加算して第2
    のタツプ係数を得る手段と、 前記第2のタツプ付き遅延回路の出力を受け前
    記第1あるいは第2のタツプ係数のいずれか一方
    を選択して前記タツプ係数発生回路の出力とする
    手段と、受信信号と前記疑似エコーとの差である
    誤差信号と前記第1のタツプ付き遅延回路のタツ
    プ出力との相関をとり前記第1のタツプ係数を保
    持する手段により得られた第1のタツプ係数並び
    に前記補正係数を保持する手段により得られた補
    正係数を前記極性信号に対応させてそれぞれ個別
    に適応化する手段により構成したことを特徴とす
    るエコーキヤンセラー装置。
JP58189518A 1983-10-11 1983-10-11 エコ−キャンセラ−装置 Granted JPS6080330A (ja)

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JP58189518A JPS6080330A (ja) 1983-10-11 1983-10-11 エコ−キャンセラ−装置

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JPS6080330A JPS6080330A (ja) 1985-05-08
JPH0473331B2 true JPH0473331B2 (ja) 1992-11-20

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JPS5720943Y2 (ja) * 1978-02-10 1982-05-06

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JPS6080330A (ja) 1985-05-08

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