JPH0473212A - 高強度・高弾性率ポリエステル繊維の製造方法 - Google Patents

高強度・高弾性率ポリエステル繊維の製造方法

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JPH0473212A
JPH0473212A JP18103490A JP18103490A JPH0473212A JP H0473212 A JPH0473212 A JP H0473212A JP 18103490 A JP18103490 A JP 18103490A JP 18103490 A JP18103490 A JP 18103490A JP H0473212 A JPH0473212 A JP H0473212A
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JP
Japan
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fiber
polymer
spinning
strength
stretching
Prior art date
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Pending
Application number
JP18103490A
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English (en)
Inventor
Shigeki Hagura
羽倉 茂樹
Yuichi Fukui
福居 雄一
Hajime Ito
元 伊藤
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリエステル繊維の製造方法に関するもので
あり、より詳しくは、従来にない高強度・高弾性率を有
するポリエチレンテレフレート系のポリエステル繊維の
製造方法に関する。
本発明による高強度・高弾性率ポリエステル繊維は、産
業資材等に好適に利用可能である。
(従来の技術) ポリエチレンテレフレート系ポリエステル繊維は通常、
工業的には固有粘度が12未満のポリエチレンテレフタ
レートを融点以上の温度で溶融紡糸し、熱延伸・熱処理
を行うことにより得られる。
このような従来法で得られるポリエチレンテレフタレー
ト系ポリエステル繊維の物性値は、高強力繊維の場合で
も初期引張弾性率160 g/d、強度9g/d程度で
あり、繊維の固有粘度も高々1.0である。
C本発明が解決しようとする課題) 繊維の機械的な性質を向上させるには、そのポリマーの
分子量を高くすることが有効であることが一般に知られ
ている。しかしながら、ポリエチレンテレフタレートの
高重合度ポリマーを従来技術で繊維化することは非常に
困難である。これは、高重合度のポリマーは溶融粘度が
高く、また、加熱により加水分解を起こし、分子量低下
を起こしやすいためである。
また、繊維の高強度化を計るためには、ポリマー鎖をで
きるだけ繊維軸方向に引き並べることが必要であり、そ
のためには延伸倍率を高めることが有効とされているが
、高重合度ポリマーに対しては、従来の延伸技術ではポ
リマー銀量の絡み合いが多すぎ、十分な引き伸ばしが行
えないという技術上の問題がある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、ポリマーの重合度低下、分解を最小限に
し、また、ポリマー鎖の引き延ばしを効果的に行う、ポ
リエステル繊維の紡糸・延伸方法を検討した結果、HF
IPA(ヘキサフルオロインプロパツール)またはこれ
を主成分とする混合溶剤を用いて、固有粘度が1.2以
上の実質的にポリエチレンテレフタレートからなるポリ
マーを、ヘキサフルオロイソプロパノールを40重量%
以上含んでなる溶剤に溶解し、乾式紡糸して、ゲル状繊
維を形成せしめ、かかるのちゲル状態下で延伸を行うこ
とを特徴とする高強度・高弾性率ポリエステル繊維を得
ることが出来ることを見い出した。
本明細書における固有粘度は、フェノール/テトラクロ
ルエタンの50150重量圧潰合忍剤を用いて25℃で
測定した値(a、c/g)である。
本発明のポリエステル繊維を製造するために用いられる
実質的にポリエチレンテレフタレートからなるポリマー
としては、繰り返し単位がテレフタル酸とエチレンタリ
コールの縮合反応によって得られるポリマーの他、テレ
フタル酸以外の成分としてイソフタル酸、染色向上のた
めに用いられるスルホン化テレフタル酸等の第3成分を
少量含むものであってもよい。また、エチレングリコル
以外の成分としてブタンジオール等の第3成分を少量含
むものであってもよい。しかし、第3成分はポリマー分
子の配列を乱すため、できるだけ少ない方が好ましい。
固有粘度1.2以上の微粒子状ポリマーは、普通の固相
重合法で得られるポリエステルをフリザーミル等の粉砕
機で粉砕し、さらにこの微粉末を、通常の同相重合法と
同様に210ないし240℃で高真空下に加熱すること
によって得られる。また特開昭60−141715号お
よび特開昭62−39621号公報に記載されているよ
うな特殊なポリマーよりなる分散剤を用い、シリコンオ
イル中で重縮合反応を行うことにより、球状の微粒子状
ポリエステルを得ることができる。
特にこの方法では、従来の固相重合法では得ることの出
来なかった固有粘度が1.4以上の超高分子量ポリエス
テルを容易に合成できるので、高強力高弾性率繊維を得
るのに適している。
本発明のポリエステル繊維を製造するに際しては、まず
実質的にポリエチレンテレフタレートからなり、固有粘
度が12以上のポリマーをHFIPAまたはHFIPA
を主成分とする混合溶剤に溶解する。
ポリマーの溶解に用いられる溶剤は、種々考えられるが
、高強力高弾性率繊維を得るには低温での溶解性に優れ
、また延伸に適したゲル状物を生成するHF I PA
またはHF I PAを主成分とする混合溶剤に溶解す
ることが重要である。HF IPAを主成分とする混合
溶剤としては、HFIPAとトリフルオロ酢酸、クレゾ
ール、0−クロルフェノール、クロロホルム、テトラク
ロルエタン、フェノール等が用いられるが延伸に適した
ゲル状物を生成するためには混合溶剤中のHFIPAの
濃度を40重量%以上とすることが望ましい。
かかる溶剤によるポリマーの溶解方法としては、−Mに
用いられる方法が使用できるが、溶解における分子量低
下を防ぐため、本発明においては溶解はできるだけ低温
において行うことが必要であり、好ましくは50℃以下
で溶解を行う。また、原液のポリマー濃度は、5ないし
30重量%とすることが好ましい。これは、ポリマー濃
度が高すぎると十分な延伸を行うことが困難となり、方
低すぎる場合には紡糸原液の粘度が低すぎ紡糸が困難と
なるためである。
こうして調製した滴液を用いた繊維化の方法としては、
湿式・乾湿式・乾式紡糸法が一般に考えられるが、高強
度・高弾性率線繊維を得るためには構造が緻密で、かつ
結晶化を抑制できる乾式紡糸法で繊維化を行う必要があ
る。乾式紡糸法としては、−eに用いられる方法がその
まま用いることが可能である。
かかる紡糸においては、溶液の温度を50℃以下とし、
乾燥条件を精密に制御し、延伸に最適なゲル状態となる
よう乾燥を行うことが重要である。また高倍率の延伸を
行うため、紡糸ドラフトを20以下とすることが望まし
い。ただし紡糸ドラフトは、下記の式による。
吐出(m/m1n) 本発明における最適なゲル状態とは、溶剤が保存したポ
リマー分子鎖を引き伸ばす際に必要な適度な絡み合いを
有している状態であり、ポリマー濃度が高すぎる場合は
、十分な延伸を行うことが出来ず、またポリマー濃度が
低すぎる場合には、これも絡み合いの不足により、効果
的な分子鎖の引き延ばしが出来ない。また、最適なポリ
マー濃度は、ポリマーの重合度および溶剤、延伸温度に
依存されるが、一般に40ないし80重量%とすること
が望ましい。
本発明におけるゲル状繊維の延伸方法としては、公知の
方法が利用できるが、延伸時に加熱を行ってもよく、ま
た、室温で延伸を行ってもよい。延伸倍率は、ポリマー
の重合度および溶剤、延伸温度に依存されるが、一般に
10倍以上さらに好ましくは15倍以上とすることが望
ましい。
ゲル状態での延伸を行った後、乾燥を行うが、乾燥の方
法としは、加熱ローラーなど公知の方法を利用できる。
乾燥では、残伴洛剤濃度を5重皿%以下にすることが必
要である。
(作 用) 本発明による繊維が高強度・高弾性率という優れた特性
を有することは、高重合度のポリマーを低温で防止する
ことで、分子量の低下が防げ、またゲル状態での延伸に
より、高延伸倍率を取ることが出来、折り畳み分子鎖が
減少し、結晶と結晶をつなぐタイ分子が著しく増大する
ためと推察される。
本発明の方法により、高度に引き延ばされた分子鎖配列
が実現できるもっとも大きなポイントは、高重合度ポリ
エステルを低温で溶解でき、また、適度な分子鎖の絡み
合いを生じせしめる溶剤を用いること、乾式紡糸法によ
り延伸性の優れたケル状繊維を形成せしめること、そし
てゲル状態で高倍率延伸を行うことを可能とした点にあ
ると推察される。
(実施例) 本発明で用いられる物性値は以下の方法で測定されたも
のである。
引張強度(DS):引張試験機を用いて20℃、65%
相対湿度(標準状態)で測定し たときの切断点の強度。
初期引張弾性率(E)二同上測定において、荷重/歪曲
線における初期勾配より求めた 弾性率。
固有粘度:フェノール/テトラクロルエタンの5015
0重量圧潰合溶剤を用いて 25℃で測定した値 (単位:6127g) 実施例1 高重合度ポリエチレンテレフタレートのA成固相重合法
により得られた固有粘度120のポリエチレンテレフタ
レートチップをフリーザーミルで凍結粉砕した。この微
粒子状ポリマーを真空乾燥機内で110℃で10時間減
圧乾燥した。次いでこのポリマーをフラスコ内で高真空
(1mmHg以下)にし、このフラスコを高真空に保持
した状態で、240℃に加熱したシリコンオイル中に浸
漬し再度同相重合を20時間行った。こうして得られた
微粒子状ポリマーの平均粒子径は120μm、固有粘度
は1.45であった。
(繊維化) 前記ポリマーをHF I PAに室温で溶解した。
ポリマー濃度は15重量%であった。
この溶液を乾式紡糸装置で繊維化した。紡糸原液温度は
室温とし、0.3mmφのノズルを用い、吐出量は1 
g / min / holeとした。乾燥筒内には]
、 O0℃の乾燥空気を30m/sec流した。捲き取
り速度は15 m / minとした。
得られたゲル状繊維のポリマー濃度は約60重量%であ
った。
このゲル状繊維を9倍に延伸し、その後乾燥機で乾燥を
行い溶剤を完全に除去した。
このようにして得られた繊維は、単糸デニールが5dで
あり、引張強度が15g/d、初期引張弾性率が220
g/dであった。また繊維の固有粘度は1.40であり
、溶解前のポリマーとほぼ同じであった。
実施例2 高重合度ポリエチレンテレフタレートの合成同相重合法
により得られた固有粘度1.2[1のポリエチレンテレ
フタレートチップをフリーザーミルで凍結粉砕した。こ
の微粒子状ポリマーを真空乾燥機内で160℃で10時
間減圧乾燥した。次いでこのポリマーをフラスコ内で高
真空(l mmHg以下)にし、このフラスコを高真空
に保持した状態で、260℃に加熱したシリコンオイル
中に浸漬し再度同相重合を20時間行った。こうして得
られた微粒子状ポリマーの固有粘度は430であった。
(繊維化) 前記ポリマーをHFIPAに室温で溶解した。
ポリマー濃度は7重量%であった。
この溶液を乾式紡糸装置で繊維化した。紡糸条件は実施
例1と同様とした。
得られたゲル状繊維のポリマー濃度は、約45重量%で
あった。これを150℃に加熱しl1gに延伸し、その
後乾燥機で乾燥を行い溶剤を完全に除去した。
このようにして得られた繊維は、単糸デニールが2dで
あり、引張強度が21g/d、初期引張弾性率が280
 g/dであった。また繊維の固有粘度は4.20であ
り、溶解前のポリマーとほぼ同じであった。
比較例1 繊維化を、水/アセトンを90:10含有する凝固洛中
で湿式紡糸法にて行う以外は実施例2と同じ条件にて検
討を行った。
この方法では、繊維の延伸倍率は7倍程度が限界であっ
た。また得られた繊維は、引張強度8g/d、初期引張
弾性率130g、/dであった。
比較例2 実施例1と同様の実験を行い、紡糸での乾燥条件のみ変
更した。すなわち、筒内湯度を150℃とした。得られ
た繊維のポリマー濃度は約90wt%であった。この繊
維は最大延伸倍率が85倍と低く、延伸後の繊維の引張
強度9.2g/d、初期引張弾性率は130g/dであ
った。
(発明の効果) 本発明によれば、高強度・高弾性率のポリエステル繊維
が得られ、この繊維は、高強度・高弾性率の要求される
産業資材として、好適なポリエステル繊維を提供するこ
とを可能とするものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、固有粘度が1.2以上の実質的にポリエチレンテレ
    フタレートからなるポリマーを、ヘキサフルオロイソプ
    ロパノールを40重量%以上含んでなる溶剤に溶解し、
    乾式紡糸して、ゲル状繊維を形成せしめ、かかるのちゲ
    ル状態下で延伸を行うことを特徴とする高強度・高弾性
    率ポリエステル繊維の製造方法。
JP18103490A 1990-07-09 1990-07-09 高強度・高弾性率ポリエステル繊維の製造方法 Pending JPH0473212A (ja)

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JP (1) JPH0473212A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5451359A (en) * 1993-03-24 1995-09-19 Teijin Limited Process for producing high molecular weight polyester fibers
JP2008130930A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Kobe Steel Ltd 駆動電流制御回路、及び電磁比例弁制御システム

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US5451359A (en) * 1993-03-24 1995-09-19 Teijin Limited Process for producing high molecular weight polyester fibers
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