JPH0472953B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、サイズの異なる複数種類の金庫ケー
スを収納する棚と、金庫ケース入出庫装置とを備
えた貸金庫設備に於いて、前記棚の各金庫ケース
収納区画についての利用契約状況を表示するため
の装置に関するものである。

（従来の技術及びその問題点） 前記のように金庫ケース入出庫装置を備えた貸
金庫設備は、例えば特開昭57−209383号公報等に
よつて知られているが、この種の貸金庫設備に於
いて、前記棚の各金庫ケース収納区画についての
利用契約状況を一目瞭然に表示するための装置
は、従来、特に考えられていなかつた。

前記のような貸金庫設備では、新規の顧客が契
約する際に、多数ある金庫ケース収納区画の内、
未契約の区画番号（棚番号又は金庫ケース番号）
を選択する必要がある。而して、単に未契約の区
画をリストアツプするだけであれば、当然備えら
れているべき契約リスト帳簿等から手作業的に可
能であるが、前記のような金庫ケース入出庫装置
を備えた貸金庫設備では、当該入出庫装置をその
行程の全域で万遍なく稼働させるのが当該装置の
保守面で好ましいので、業者サイドでは、契約済
みの区画を棚の一部に集中しないように管理しな
ければならないし、又、顧客サイドでは、契約し
ようとする区画が棚のどのような位置にあるかを
知りたく思うものであるから、新規の顧客が契約
する際には、顧客サイズ、業者サイドの何れに於
いても、契約済みの区画と未契約の区画とが棚全
体の区画配列上のどのような位置にあつて、それ
らが何番であるかを一目瞭然に知り得ることが必
要となるのである。特に、前記のような貸金庫設
備で、サイズの異なる複数種類の金庫ケースを取
り扱う場合には、契約時に金庫ケースのサイズも
同時に知り得ることも必要になる。

勿論、顧客が棚に対して直接金庫ケースを出し
入れするウオークインタイプの貸金庫設備であれ
ば、例えば特公昭48−13080号公報に開示された
方式のように、棚の各区画毎に使用済み（契約済
み）か否かをランプ等で表示すれば良いことにな
るが、前記のように金庫ケース入出庫装置を備え
た貸金庫設備では、棚の前に顧客等が立ち入るこ
とが出来ないばかりでなく、金庫ケース収納区画
が非常に数多く立体的に配設されているので、仮
に棚の前に立ち入ることが出来たとしても、前記
のように各区画毎に番号と契約済みか否かを直接
表示する方式は実用的ではなく、到底採用するこ
とが出来ないのである。

（課題を解決するための手段） 本発明は以上のような従来の問題点を解決する
ために、サイズの異なる複数種類の金庫ケースを
収納する棚と、金庫ケース入出庫装置とを備えた
貸金庫設備であつて、前記棚の各金庫ケース収納
区画には収納する金庫ケースのサイズが予め決め
られている貸金庫設備に於いて、前記棚の各金庫
ケース収納区画について利用契約状況を記憶管理
するコンピユーターを使用し、当該コンピユータ
ーに対する棚利用状況問い合わせに対して、デイ
スプレイに棚の金庫ケース収納区画配列を画面化
すると共に、該画面の各金庫ケース収納区画毎
に、棚又は金庫ケースの番号の表示と、契約済か
未契約かを区別する表示と、予め決められている
金庫ケースサイズを色で区別する着色表示とを行
わせるように、前記コンピユーターにプログラム
を設定して成る貸金庫設備の利用状況表示装置を
提案するものである。

更に、前記棚の各金庫ケース収納区画に任意の
サイズの金庫ケースを収納し得る貸金庫設備であ
る場合には、前記デイスプレイ画面上での金庫ケ
ースサイズの着色表示は、契約済区画に対応する
箇所に対してのみ行わせるように、前記コンピユ
ーターにプログラムを設定して成る貸金庫設備の
利用状況表示装置が提案される。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基づ
いて説明すると、第１図に於いて、１は金庫ケー
ス収納棚であつて、金庫ケース搬入搬出用クレー
ン２とコンベヤや台車利用の金庫ケース搬送手段
３とから成る金庫ケース入出庫装置によつて、金
庫ケース取り扱いブース、即ちクーポンブース４
との間で金庫ケースが自動的に出し入れされる。

前記クレーン２や搬送手段３は、夫々の補助制
御盤５，６を介して地上制御盤７により自動制御
される。前記クーポンブース４には、顧客が予め
銀行側に登録した暗唱番号を入力する設定器８、
契約棚番号を磁気記録された磁気カードを使用し
て棚番号を入力するカードリーダー９、及び顧客
に対するメツセージ等の表示手段１０等が設置さ
れている。

これ等設定器８やカードリーダー９によつて入
力される暗唱番号や棚番号等は、コンピユーター
１１の中央処理装置に入力され、このコンピユー
ター１１の記憶装置に予め登録記憶せしめられて
いる各棚番号と暗唱番号との対応関係と比較処理
される。そして顧客が入力した棚番号と暗唱番号
との対応関係が、予め登録記憶されている棚番号
と暗唱番号との対応関係と一致しているときの
み、コンピユーター１１から地上制御盤７に金庫
ケース出庫指令が発信され、クレーン２と搬送手
段３とが、金庫ケース収納棚１に於ける多数の金
庫ケース収納区画の内、上記のように出庫設定さ
れた棚番号に対応する区画から金庫ケースを取り
出してクーポンブース４内へ搬出すべく、自動的
に作動せしめられる。クーポンブース４内に於い
て使用された金庫ケースは、顧客による完了ボタ
ン操作によつて作動する前記搬送手段３とクレー
ン２とにより、棚１に於ける元の金庫ケース収納
区画に自動的に搬入される。

前記金庫ケース収納棚１は、第２図に示すよう
に大サイズの金庫ケース１２ａを収納する金庫ケ
ース収納区画１２と、中サイズの金庫ケース１３
ａを収納する金庫ケース収納区画１３と、小サイ
ズの金庫ケース１４ａを収納する金庫ケース収納
区画１４とを備えている。

以上のような貸金庫設備に於いて、貸金庫利用
申し込みを受け付ける受付１５等に設置された設
定器１６により、棚利用状況間い合せメニユウが
選択されたとき、当該受付１５等に設置された
CRTデイスプレイ１７に以下のような表示が行
われるように、予めプログラムされている。

即ち、コンピユーター１１の記憶装置には、貸
金庫利用契約時に、各金庫ケース収納区画毎に付
けられている棚番号の内、契約された棚番号に対
応して、金庫ケースサイズ、契約者の住所氏名、
契約期間、登録暗唱番号、其の他の必要事項が記
憶せしめられており、前記棚利用状況問い合せメ
ニユウが選択されたとき前記CRTデイスプレイ
１７に、第３図に示すように実際の金庫ケース収
納棚１に於ける金庫ケース収納区画配列と当該区
画サイズ（金庫ケースサイズ）を表すマトリツク
ス画面１８を表示すると共に、該マトリツクス画
面１８の各区画１９ａ〜１９ｃ（区画１９ａは大
サイズ区画１２に対応し、区画１９ｂは中サイズ
区画１３に対応し、そして区画１９ｃは小サイズ
区画１４に対応する）に、対応する棚番号２０を
表示し、一方、前記記憶装置に記憶せしめられて
いる棚番号毎の契約、未契約の別と金庫ケースサ
イズとを中央処理装置で検索し、この検索結果に
基づいて契約済の金庫ケース収納区画に対応する
マトリツクス画面１８上の各区画１９ａ〜１９ｃ
には、当該する棚区画サイズ（金庫ケースサイ
ズ）毎に色を異ならしめた着色表示２１ａ〜２１
ｃを行う。

例えば、前記CRTデイスプレイ１７の画面地
色が黒色の場合、マトリツクス画面１８の枠線を
白色とし、棚番号２０等の文字を緑色とし、そし
て契約済を表す着色表示２１ａ〜２１ｃは、赤色
を大サイズ区画１２に対応させ、黄色を中サイズ
区画１３に対応させ、水色を小サイズ区画１４に
対応させることが出来る。

１回に表示されるマトリツクス画面１８では棚
１の全体を表示しきれないときは、画面の切り替
えによつて順次表示される複数のマトリツクス画
面１８に分割する（例えばクレーン通路の左右両
側に夫々立設された棚毎に分割表示する）ことが
出来る。

又、コンピユーター１１の中央処理装置に於い
て、契約済の金庫ケース収納区画総数と未契約の
金庫ケース収納区画総数とを演算処理させ、上記
マトリツクス画面１８の枠外を利用して、契約棚
数＊＊＊、空き棚数＊＊＊のように同時に表示す
ることが出来る。更に、現在金庫ケースが出し入
れされている金庫ケース収納区画の棚番号を検索
させ、当該棚番号を付した前記マトリツクス画面
１８上の区画１９ａ〜１９ｃ内の着色表示２１ａ
〜２１ｃ又は棚番号２０若しくはその両者をフリ
ツカー表示させることも可能である。勿論、顧客
個人記録表示メニユウの選択と顧客氏名又は顧客
コード等の入力により、コンピユーター１１の中
央処理装置により記憶装置から必要な顧客個人記
録を検索させ、これをCRTデイスプレイ１７に
於いて文字表示させることも出来る。

上記実施例では、棚の契約済区画を、区画１９
ａ〜１９ｃ内の全面又は棚番号２０を表示した箇
所を除く部分を着色する着色表示２ａ〜２１ｃに
よつて表示したが、棚番号２０の表示色を変える
ことにより、契約済区画と未契約区画とを容易に
区別し得るようにし、着色表示２１ａ〜２１ｃは
棚区画サイズ（金庫ケースサイズ）を区別する表
示専用とすることが出来る。又はこの逆に、棚番
号２０の表示色を棚区画サイズ（金庫ケースサイ
ズ）毎に変えて、未契約の棚区画に対しても棚区
画サイズを表示色で容易に区別し得るようにする
ことも出来る。この場合、契約済の棚区画と未契
約の棚区画とを区別することになる着色表示２１
ａ〜２１ｃは総て同一色としても良いし、マトリ
ツクス画面１８の各区画１９ａ〜１９ｃは総て同
一サイズとすることが出来る。

尚、必要に応じて、コンピユーター１１に接続
されているプリンターでCRTデイスプレイ１７
に表示された画面をカラーでプリントアウトし得
ることは当然である。

又、実施例では、契約済区画に対応する箇所に
のみ、金庫ケースサイズ毎に色を異ならしめた着
色表示を行うようにしたが、実際の利用状況では
未契約区画を検索する必要があるので、前記棚の
各金庫ケース収納区画に収納する金庫ケースのサ
イズが予め決められている貸金庫設備である場合
には、未契約区画に対応する箇所にのみ、金庫ケ
ースサイズ毎に色を異ならしめた着色表示を行う
ようにすることが好ましい。

更に本発明は、金庫ケース収納棚に於ける各金
庫ケース収納区画のサイズが同一で、任意の位置
の区画に任意のサイズの金庫ケースを収納し得る
ようにした貸金庫設備に於いても実施することが
出来る。この場合には、前記デイスプレイ画面上
での金庫ケースサイズの着色表示は、契約済区画
に対応する箇所にのみ行われる。

（発明の作用及び効果） 以上のように本発明の貸金庫設備の利用状況表
示装置によれば、棚の各金庫ケース収納区画につ
いて利用契約状況を記憶管理するコンピユーター
に対して棚利用状況問い合わせを行うだけで、デ
イスプレイに表示された棚の金庫ケース収納区画
配列画面に於ける各金庫ケース収納区画毎に、棚
又は金庫ケースの番号と、契約済みか未契約かの
区別と、金庫ケースサイズを表す色の三者が自動
的に表示されるので、非常に数多くの、しかもサ
イズの異なる複数種類の金庫ケースを収納する区
画が立体的に配設されている棚が使用され且つ金
庫ケース入出庫装置の存在により顧客等が前記棚
の前に立ち入ることが出来ない貸金庫設備であり
ながら、前記デイスプレイさえ顧客等が直接見る
ことの出来る場所に配置しておきさえすれば、当
該デイスプレイ上の前記３種類の表示を次のよう
に非常に便利に活用することが出来るのである。

即ち、貸金庫の契約登録業務や解約抹消業務を
行うに際して前記の表示を活用することにより、
これ等業務を能率手且つ正確に行えるばかりでな
く、特に契約登録業務に際して、顧客が希望する
金庫ケースサイズに対応する空き棚番号から選択
した契約対象の棚番号が、実際の棚のどの位置に
ある区画であるかを視覚をもつて容易に認識し得
るので、この表示内容を顧客が知り得るときは契
約をスムーズに行えるし、業者サイドでは、棚の
一部分に契約区画が集中しないように管理するこ
とが容易となる。又、契約された金庫ケースのサ
イズ別棚内分布状況を色別表示から一目で感覚的
に捉えることが出来、管理業務に活用し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の制御ブロツクダイヤグラムを示
し、第２図は金庫ケース収納棚の一部分を示す正
面図、第３図はCRTデイスプレイ画面上の表示
例を示す。 １……金庫ケース収納棚、２……金庫ケース搬
入搬出用クレーン、３……金庫ケース搬送手段、
４……クーポンブース、５，６……補助制御盤、
７……地上制御盤、８，１６……設定器、９……
カードリーダー、１０……表示手段、１１……コ
ンピユーター、１２〜１４……各サイズの金庫ケ
ース収納区画、１２ａ〜１４ａ……各サイズの金
庫ケース、１５……受付、１７……CRTデイス
プレイ、１８……マトリツクス画面、１９ａ〜１
９ｃ……区画、２０……棚番号、２１ａ〜２１ｃ
……契約済と棚区画サイズ（金庫ケースサイズ）
とを表す着色表示。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ サイズの異なる複数種類の金庫ケースを収納
   する棚と、金庫ケース入出庫装置とを備えた貸金
   庫設備であつて、前記棚の各金庫ケース収納区画
   には収納する金庫ケースのサイズが予め決められ
   ている貸金庫設備に於いて、前記棚の各金庫ケー
   ス収納区画について利用契約状況を記憶管理する
   コンピユーターを使用し、当該コンピユーターに
   対する棚利用状況問い合わせに対して、デイスプ
   レイに棚の金庫ケース収納区画配列を画面化する
   と共に、該画面の各金庫ケース収納区画毎に、棚
   又は金庫ケースの番号の表示と、契約済か未契約
   かを区別する表示と、予め決められている金庫ケ
   ースサイズを色で区別する着色表示とを行わせる
   ように、前記コンピユーターにプログラムを設定
   して成る貸金庫設備の利用状況表示装置。 ２ 契約済区画に対応する箇所にのみ、金庫ケー
   スサイズ毎に色を異ならしめた着色表示を行わせ
   るようにして、契約済か未契約かを区別する表示
   と金庫ケースサイズを区別する表示とを兼用させ
   て成る特許請求の範囲第１項に記載の貸金庫設備
   の利用状況表示装置。 ３ 未契約区画に対応する箇所にのみ、金庫ケー
   スサイズ毎に色を異ならしめた着色表示を行わせ
   るようにして、契約済か未契約かを区別する表示
   と金庫ケースサイズを区別する表示とを兼用させ
   て成る特許請求の範囲第１項に記載の貸金庫設備
   の利用状況表示装置。 ４ サイズの異なる複数種類の金庫ケースを収納
   する棚と、金庫ケース入出庫装置とを備えた貸金
   庫設備であつて、前記棚の各金庫ケース収納区画
   には任意のサイズの金庫ケースを収納し得る貸金
   庫設備に於いて、前記棚の各金庫ケース収納区画
   について利用契約状況を記憶管理するコンピユー
   ターを使用し、当該コンピユーターに対する棚利
   用状況問い合わせに対して、デイスプレイに棚の
   金庫ケース収納区画配列を画面化すると共に、該
   画面の各金庫ケース収納区画毎に、棚又は金庫ケ
   ースの番号の表示と、契約済か未契約かを区別す
   る表示とを行わせると共に、契約済区画に対応す
   る収納区画に対してのみ予め決められている金庫
   ケースサイズを色で区別する着色表示とを行わせ
   るように、前記コンピユーターにプログラムを設
   定して成る貸金庫設備の利用状況表示装置。