JPH047215B2 - - Google Patents

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JPH047215B2
JPH047215B2 JP59215058A JP21505884A JPH047215B2 JP H047215 B2 JPH047215 B2 JP H047215B2 JP 59215058 A JP59215058 A JP 59215058A JP 21505884 A JP21505884 A JP 21505884A JP H047215 B2 JPH047215 B2 JP H047215B2
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slit
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/103Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for determining refraction, e.g. refractometers, skiascopes

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  • Molecular Biology (AREA)
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  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 この発明は視覚検査装置、特に、白内障等に起
因する混濁を生じた人間の眼球の網膜感度の測定
装置に関する。
網膜の感度を測定して、視覚組織に混濁や不整
を生じる角膜疾患や白内障等の患者の実際の視力
を比較することは、眼科の臨床上重要なことであ
る。このような疾患においては、手術をするかど
うかの決定は、手術によつてどの程度の視力回復
が期待されるかに基づいて行なわれる。白内障や
結晶腔もしくは色素上皮変等の黄斑変と共存する
20/200ビジヨンを患者に付与することはまれな
ことではない。白内障は視覚損失を測定しうる程
明瞭に現われないことが多いので、常に後眼の疾
患との関連がある。このような理由から、混濁部
のある網膜の感度を測定することは、眼科手術に
とつてたいへん重要なことである。
従来技術の説明 網膜に像を形成させて視力を測定するために、
従来、いろいろな方法によつて視覚組織の混濁が
回避されたり、屈折誤差が修正されていた。これ
ら従来の方法においては、一般に細隙および干渉
縞が使用されている。網膜機能を検査する技術に
おいては、さらに投光、エコーグラフ、網膜撮影
術、色視、瞳孔機能、内視現象、ハイデインガー
の刷毛現象および誘発レスポンスが利用される。
しかし、これらの技術では黄斑機能をおおざつぱ
に検査できるだけである。
視力測定に際して、微小な屈折誤差を修正する
ために細隙を使用することは、一世紀にわたつて
行なわれている。直径約1mmの細隙を瞳孔の前方
に設置することによつて、目の焦点深度が深くな
り、2ないし3ジオプターの屈折誤差であれば、
良好な視力が得られる。ところが、目の焦点深度
はそれ以上深くならない。また、細隙の直径が1
mm未満であると、細隙の端部で回折が起り、得ら
れる像と干渉し合うので、視力が向上しないばか
りか逆に低下する。
細隙は微小な屈折誤差を修正する目的以外に、
目に入射する光を散乱させて視力の低下をきたす
角膜瘢痕その他の不整を回避する目的にも使用さ
れる。この細隙によつて瘢痕その他の不整がない
部分が分離されるため、散乱光の存在しない状態
での網膜感度の測定が可能となる。(アメリカ
ン・ジヤーナル・オブ・オフサルモロジー
(American Jounal of Ophthalmology)33,
1612−1614,1950)。白内障等の患部内の正常な
部分は微小(1mmのオーダー)であるので、光を
散乱させずに正常部分を分離することが困難な場
合がある。より小さい細隙を使用すれば微小な正
常部分を分離できるが、上記のような回折の問題
があるので、このような小さい細隙は使用できな
い。したがつて、この回折現象があるため、細隙
の大きさには下限があり、屈折誤差の修正能力お
よび視覚組織中の小域の分離能力も一定範囲に限
定されることになる。そのため、正しい視力が実
際に測定されたかどうかの疑問が残る。
その他の一般的な視力検査方法は、各種振動数
の干渉縞を利用する方法である。トランス・アメ
リカン・アカデミー・オフサルモロジー・オトロ
ジー(Trans.Amer.Acad.Ophth.Otol.)75:629
−637(1971年5,6月)に発表された「視覚組織
の混濁部分の黄斑機能の評価におけるレーザー干
渉法」という論文において、グリーン(Green)
とコーエン(Cohen)はこの技術について論じて
いる。この干渉縞は一般に可干渉光源(通常レー
ザー光)の二重像が瞳孔近傍に形成されることに
よつて生じるものであり、網膜上に可干渉光の二
重束を生じる。干渉縞は二重域に生じ、その振動
数は瞳孔内における二重像の分離に依存する。干
渉縞のコントラストは屈折誤差に依存するため、
この方法は屈折誤差の修正方法としては有効であ
る。また、この干渉縞の振動数は修正されない屈
折誤差および眼球の長さに左右されるけれども、
その影響は小さい。
この方法の使用に際し、検査官が干渉縞の方向
を任意に決めて、患者にその方向を答えさせれ
ば、患者が判別できたかどうかがわかる。そし
て、干渉縞を徐々に増加させていけば患者の視力
を測定することができる。
二本の可干渉光を通過させるために、視覚組織
には小域が不可欠であるが、この小域は試行錯誤
テストもしくは顕微鏡観察(ラソーの米国特許第
4125320号参照)によつて、混濁部分の間に設定
される。したがつて、この方法によれば、屈折誤
差の修正だけでなく、目の混濁部や不整部の回避
も可能となる。一方、干渉縞による方法は上記の
コーエンやグリーンの言うような制約がある。患
者は冠干渉縞を見慣れてないのが普通であるか
ら、患者にとつて干渉縞の高振動パターンを視認
することは困難なことである。さらに、縞の振動
数を変化させることは、検査官にとつて手間のか
かる作業であり、各間隔に対して縞の方向を定め
ることは患者にとつても検査官にとつても苦痛で
ある。干渉縞による方法によつて得られた視力は
従来の方法によつて得られた視力と相関関係はな
い。干渉縞による方法における最大の制約は、可
干渉光を同時に通すために、視覚組織内に離間し
た2つの正常部分を設定する必要があることであ
る。混濁部は光線を全く通さず、半透明部は光の
干渉の障害となるものと考えられる。細隙灯顕微
鏡を調節して2つの正常部分を設定することは、
不可能と言えないまでも非常に困難である。
網膜感度を測定するためのさらに別の方法はイ
ンベステイゲイテイブ・オフサルモロジー
(Investigative Ophthalmology)12:933−936
(1973年12月)に発表されたカボニウス
(Cavonius)およびヒルツ(Hirz)の論文「混濁
部の近傍での視機能測定方法」に述べられてい
る。投光レンズによつて小光源の像が患者の瞳孔
に映される(マツクスウエル視配置)。光源と投
光レンズとの間の光路内には、視力測定用の文字
又は図形を含むターゲツト透明板が設置される。
したがつて、患者はシステム図をシルエツトで見
ることができる。また、この視力図はターゲツト
透明板を光軸にそつて調節することによつて焦点
合せされうる。このように、ターゲツト透明板を
軸方向に移動させて位置合せすれば従来の視力計
の原理によつて患者の屈折誤差を効果的に修正す
ることができる。
カボニウスとヒルツの装置において、患者の瞳
孔内の光源の像は小さい架空細隙像であり、この
細隙を通して患者は視力図を見ることができる。
この細隙は物理的なエツジをもたないので、光の
回折は起らない。また、細隙の寸法は1mm未満で
あり、回折を防止しうる寸法ではない。このよう
に、細隙の寸法は小さいので、従来の細隙寸法
(1mm)の場合に比べて、焦点深度は深くなり、
より小さい部分を分離することができる。この方
法においては分離すべき部分は1つでよい。この
ことは、2つの分離部分を必要とするレーザー干
渉縞による方法に比べて優れた利点といえる。
カボニウスとヒルツの方法において使用される
装置はオフサルモロジー(Ophthalmology)
90:1983年に発表された、ミンコフスキー
(Minkowski)、ペイリーズ(Palese)、およびギ
トン(Guyton)の論文「微小細隙を使用した視
力測定器」に述べられている。照明された細隙は
光源として作用する。この独立装置は標準細隙灯
顕微鏡に取り付けられ、その視力計の架空細隙は
顕微鏡の視面に固定されている。この架空の細隙
の直径はわずか0.1mmである。架空細隙を形成す
る光は顕微鏡を通して見ることができ、検査官は
細隙灯を調節して、光を視覚組織の正常部分に導
くことができる。視力ターゲツトを軸方向に調節
することによつて屈折誤差は−10Dから+13Dま
で修正可能である。
ミンコフスキー外の視力計は他のものより優れ
ているが、この装置は、保管場所を要するととも
に、使用する度に細隙灯顕微鏡から装置を着脱す
る必要があるため不便である。また、その機構は
正確でなくてはならず、視力図の寸法も適正にし
なくてはならない。さらに、架空の細隙と細隙灯
顕微鏡の視面とを正しく配列する必要もある。し
たがつて、コストも高くなる。
目 的 この発明の目的は従来の細隙灯顕微鏡の照明シ
ステム内に視力検査を合体させることによつて、
操作性の向上をはかること、および製造コストを
低下させることである。
この発明の別の目的は視力測定時に被検眼の屈
折誤差を修正することである。
この発明の別の目的は屈折誤差の修正量をジオ
プターに対して直線関係になるようにすることで
ある。
この発明の別の目的は屈折誤差の修正時に倍率
を一定値に保ち、視力図の寸法を正しく保持させ
ることである。
この発明の別の目的は操作が簡単で患者に対し
て安全な光学装置を提供することである。
この発明のさらに別の目的および利点は、以下
の発明の詳細な説明によつて明らかになるであろ
う。
発明の概要 細隙灯顕微鏡の照明システムは照明された細隙
と投光レンズより成る。この投光レンズによつて
顕微鏡の視面に細隙像が形成されるので、検査官
は被検眼の病巣を検査することができる。一般的
な細隙灯顕微鏡においては、照明された細隙の寸
法や形状はダイヤルによつて選択される。細隙と
投光レンズとの間に視力図を形成した透明板を設
置することによつて、視力測定器が形成される。
この発明の第1実施例においては、細隙灯照明
装置内にターゲツト透明板が取付けられる。この
実施例においては、被検眼の屈折誤差は眼鏡やコ
ンタクトレンズの使用によつて修正される。ま
た、この発明の別の実施例においては、被検眼の
屈折誤差を修正するために付加装置が使用され
る。この実施例においては、被検眼の前方に円板
上に配した修正用のレンズが使用される。この発
明の別の実施例においては、ターゲツト透明板が
照明装置の光軸にそつて動作可能に設定される。
この発明のさらに別の実施例においては、望遠レ
ンズ系を照明装置の光軸にそつて動作させること
によつて屈折誤差が修正される。ターゲツト透明
板もしくは望遠レンズ系を動作させることによつ
てレンズパワーおよび間隔が適宜調整され、屈折
誤差の修正量はそれらの変位量に比例する。ま
た、ターゲツト透明板の像の倍率は視力計の原理
によつて一定に保たれる。
この発明の詳細は、次の図面に基づいて説明に
よつて明らかになるであろう。
実施例の説明 第1図に示された細隙灯顕微鏡10は照明シス
テム11および顕微鏡12の2つの基本部材より
成る。この顕微鏡12は双眼立体顕微鏡であり、
その2本の視軸は照明システム11の45゜に傾斜
されたミラー13のいずれかの側を通過しうる。
照明システム11は金属製の管状ハウジング14
を有し、その内部に各種の部材が収納されてい
る。また、1つの調節可能な細隙15が用いられ
るが、図においてはピンホールで示してある。ラ
ンプ18の集光レンズ16はフイラメント17か
ら発せられる光を細隙15に集光させるのではな
く、ハウジング14の下端部に取り付けられた投
光レンズ19の面上に集光させる。しかし、この
光は細隙15を照明するので、この細隙は患者の
眼球を光切断するための光源となる。照明された
細隙15の像は、投光レンズ19によつて患者の
眼球E上に結ばれるので、検査官は顕微鏡を通し
て、患者の眼球のうちの光切断された小域を見る
ことができる。細隙灯顕微鏡の名の示すように、
通常細隙が使用されるが、直径0.2mm程度のピン
ホールを含む各種の円形孔も使用される。
ハウジング14には、細隙15と投光レンズ1
9との間において、ターゲツト透明板20が取り
付けられているので、患者はこの透明板20上に
形成された図をシルエツトで見ることができる。
なお、このターゲツト透明板20は第1図に示さ
れた投光レンズ19の焦点面の付近に設置する
と、患者はターゲツト透明板20の像を遠くに見
ることになるので都合がよい。仮に、ターゲツト
透明板20を投光レンズ19の焦点面内に設置し
たとすると、ターゲツト透明板20の像は、患者
から見れば光学的に無限遠の位置、すなわち片目
で見た場合に屈折誤差を生じない正確な位置に見
えることになる。第1図中21で示した点線はタ
ーゲツト透明板20上の物点からの光線を示す。
この光線21は投光レンズ19によつて平行にさ
れるが、これは物点の像が無限遠に形成されるこ
とを示すものである。また、22で示した鎖線は
照明された細隙15からの光線を示す。この光線
22は投光レンズ19によつて眼球Eに集光さ
れ、照明システム11から出るすべての光が通過
する架空の細隙を形成する。従つて、光線21は
投光レンズ19の焦点特性を示すためのものであ
り、実際にはこのような光線は存在しない。照明
された細隙が十分に小さいものであると仮定すれ
ば、ターゲツト透明板20の各点を通る光線は単
一光線となり、すべての単一光線は投光レンズ1
9によつて集光され、眼球における架空の細隙を
通過する。
第1図に示すように、ターゲツト透明板20の
位置を固定した状態において、いろいろなレベル
の視力を測定するために、ターゲツト透明板20
の視力図を一定の寸法に固定することができる。
例えば、投光レンズ19によつて眼球に現わされ
る20/20文字の像は、高さ方向に5分の角度に対
応し、20/200文字の像は、50分の角度に対応し
なくてはならない。第2図に示されるように、タ
ーゲツト透明板20には種々の寸法の視力図23
を有する視力チヤートが備えられている。
この発明は細隙灯顕微鏡の照明システムの本体
内の所定の場所に固定されたターゲツト透明板に
限定されるものではない。すなわち、このターゲ
ツト透明板は必要な場合にのみ取り付け得るもの
であり、また、異なる視力図を有する複数のター
ゲツト透明板を必要に応じて調節し得るように取
り付けることもできる。しかし、このターゲツト
透明板を照明システム内に常時固定しておいて
も、細隙灯顕微鏡を通常の状態で使用する場合、
照明システムの能力が低下することはない。その
理由は、ターゲツト透明板のバツクグラウンドが
不透明な文字によつて覆われる面積は微小である
からである。また、ターゲツト透明板を常時所定
の場所に取り付けておくと操作が容易であり、視
力測定を進めるためには、照明された細隙の位置
合せをするだけでよい。一方、ターゲツト透明板
を調節可能に取り付けると、大小様々な視力図を
有する種々の視力チヤート、あるいは患者が視力
図を記憶しないように、寸法が同一で異なる図を
有する視力チヤートの使用が可能となる。
第1図には明示されていないが、当業者であれ
ば、細隙灯顕微鏡の照明システムおよび顕微鏡1
2が顕微鏡の視軸面を通る共通の鉛直軸について
旋回することは容易に理解できよう。従つて、顕
微鏡の視軸は45゜に傾斜されたミラー13をまた
ぐ。すなわち、照明システムは顕微鏡に対してい
ずれかの側に位置し、検査時に眼球を斜めに照明
する。
第1図の装置においてはターゲツト透明板は所
定の位置に固定されているが、この場合、ターゲ
ツト透明板の像は、患者の眼球の特定の屈折条件
に対してのみ焦点が合う。仮に、ターゲツト透明
板20が投光レンズ19の焦点面に位置するとす
ればその像は屈折誤差のない眼球に対してのみ焦
点が合う。患者の眼球の焦点深度は細隙によつて
増加されるが、屈折誤差は大幅に修正される必要
がある。このように、ターゲツト透明板20が所
定の位置に固定されている場合、患者は屈折誤差
を修正するために、眼鏡もしくはコンタクトレン
ズを使用する必要がある。このことは通常問題に
ならないが、適切な眼鏡やコンタクトレンズの選
択ができない場合には、検査時に屈折誤差を修正
する機能を装置に付与しておくとよい。
検査時に屈折誤差を修正するため方法として
は、第3図に示すように、患者の眼球の前方にス
ペクタクル面30上に配置された検査用レンズ3
1を置く方法がある。これらの検査用レンズ31
は各種等級の屈折誤差を修正するための種々の球
面レンズ(発散レンズおよび収束レンズ)であ
る。なお、近視には発散レンズが使用され、遠視
には収束レンズが使用される。スペクタクル面に
配置されたこれらの検査用レンズにおいて、患者
が目にするターゲツト透明板20の像の倍率は患
者の屈折誤差の修正による倍率に一致する。
患者の視力測定時における屈折誤差を修正する
ための別の方法を第4図に示す。この例において
は、ターゲツト透明板は照明システムの軸にそつ
て動作するように設定される。すなわち、ターゲ
ツト透明板は可動バレル32内に取り付けられ
る。この可動バレル32の外壁にはラツク33が
形成され、このラツク33がサムホイール35に
連結されたピニオン34と係合することによつ
て、可動バレル32ひいてはターゲツト透明板が
動作する。これによつて、屈折誤差を限られた範
囲内で修正できる。しかし、第4図に示す方法に
は大きな欠点がある。すなわち、視力図の倍率が
屈折誤差の修正量とともに変化しないことであ
る。
この欠点は第4図に示す装置を第5図に示すよ
うに改良することによつて克服できる。投光レン
ズ19を交換して、その後方焦点面を患者の眼球
の近傍(理想的には患者のスペクタクル面上)に
一致させる。なお、照明された細隙15を患者の
眼球に写すために、さらに別の投光レンズ36を
ターゲツト透明板20の上方に設ける必要がある
が、これについては余り問題になる点はない。
第5図の配置において、可動ターゲツト透明板
および眼球の近傍に後方焦点面をもつ投光レンズ
によつて視力計が構成される。ターゲツト透明板
20は軸方向に移動するので、投光レンズ19の
後方焦点面における屈折誤差の修正量はターゲツ
ト透明板の変位に応じて直線的に変化する。も
し、ターゲツト透明板が投光レンズの前方焦点面
に位置すれば、投光レンズの後方焦点面における
屈折誤差修正量は零である。一方、ターゲツト透
明板20が投光レンズ19側へ移動されると投光
レンズの後方焦点面における屈折誤差の修正量は
マイナスとなり、ターゲツト透明板の変位に応じ
て直線的に変化する。同様に、ターゲツト透明板
が投光レンズから離れると投光レンズの後方焦点
面における屈折誤差の修正量はプラスになり、タ
ーゲツト透明板は軸方向の変位に応じて直線的に
変化する。これは、視力測定器の原理である。
投光レンズの後方焦点面の位置におけるターゲ
ツト透明板の像の倍率は、この配置においては一
定である。この視力測定器の配置においては投光
レンズの後方焦点面はスペクタクル面内にある
が、このような配置によつてスペクタクル面内に
おいて可変球面補正がシミユレートされ、その倍
率はこの位置において検査用レンズによつて得ら
れる倍率と一致する。もし、投光レンズの後方焦
点面が患者の瞳孔内にあれば、ターゲツト透明板
の像の倍率はターゲツト透明板が軸方向に移動す
ることによつて屈折誤差が修正されても一定であ
る。後者のような配置の視力測定器はベイダル
(Badal)型と呼ばれる。この視力測定器によつ
て拡大されないかどうか、屈折誤差の修正に伴う
変化を生じるかどうか、あるいは倍率が検査用レ
ンズによつて生じる倍率と同一であるかどうか
は、任意に決められることであり、投光レンズの
後方焦点面の位置に依存する。
第5図の装置において、屈折誤差の修正範囲は
かなり限定されている。この範囲は、投光レンズ
19をその焦点距離より短い焦点距離を有する投
光レンズ系で置き換えることによつて拡張され
る。このような投光レンズ系を第6図に示す。第
6図において、投光レンズ系は2枚の投光レンズ
40,41より成る。これらのレンズ40,41
はそれぞれ+76.9Dおよび+39.0Dであり、相互
に48mm離間されている。第6図の装置において、
ターゲツト透明板20を軸方向に移動させること
によつて、屈折誤差は約+20.5Dないし−24.0D
の範囲で修正される。一枚の投光レンズでは、こ
のような広い範囲にわたつて屈折誤差を修正する
ことはできない。第6図の装置はさらに2枚のレ
ンズ42,43を有する。レンズ42は+57.8D
であつて、細隙から20mm離れた位置に設定され、
レンズ42は−40Dであつて、レンズ42から
102.6mmの位置に設置される。これらのレンズは
細隙15から出た光を平行にするとともに、投光
レンズ系による倍率変化を補償する。このような
レンズはスリツトランプ照明コラムを長くする
が、照明された細隙が患者の眼球の正しい位置
に、かつ、細隙灯顕微鏡の検査機能に対する正し
い動作と矛盾しないように投写される必要があれ
ば、このようなレンズは不可欠である。しかし、
このようなレンズの詳細な内容は、この発明の原
理と同一ではないが、ここではターゲツト透明板
の下方に設置された投光レンズ系によつて患者の
眼球に適切な細隙像が形成されるように、細隙に
合せて正しいレンズが選択されるというに留めて
おく。
ターゲツト透明板を移動させずに、広範囲にわ
たつて屈折誤差を修正できれば便利である。例え
ば、円周上に配した選択可能なターゲツト透明板
を使用すれば、ターゲツト透明板を軸方向に動作
させにくくなる。そこで、第7図のような配置を
考案した。第7図においてターゲツト透明板20
は固定されており、細隙15を経た平行光線はタ
ーゲツト透明板を通り、眼球Eに向う。しかし、
ターゲツト透明板と投光レンズとの間には望遠レ
ンズ系50が配設されている。この望遠レンズ系
50は+76.8Dのレンズ51と+28.6Dのレンズ
52より成り、この両者のレンズ51,52の距
離は48mmである。細隙を出た光は望遠レンズ系内
では平行になつているので、この光は望遠レンズ
系の位置に無関係に平行である。そして、細隙像
は投光レンズの後方焦点面内の眼球に形成され
る。しかし、望遠レンズ系によつてターゲツト透
明板の像はいろいろな位置に形成され、その像は
望遠レンズ系の動作に応じて軸方向に移動する。
このように、ターゲツト透明板と可動望遠レンズ
系との組合せ体は、第5図の可動ターゲツト透明
板と光学的に同じ働きをするが、その屈折誤差の
修正域はかなり広くなつている。第7図の配置に
おける屈折誤差の修正の上下限はそれぞれ−18D
および+20.5Dである。投光レンズの後方焦点面
に関する屈折誤差の修正量は、望遠レンズ系の軸
方向の動作に応じて変化する。また、ターゲツト
透明板の像の倍率は投光レンズの後方焦点面の位
置に関して一定に保たれる。
第7図の配置はこの発明の一実施例である。な
お、この発明においては、細隙15からの光はタ
ーゲツト透明板と投光レンズの間で平行にされる
必要がある。もし、細隙からの光がその間で平行
にされなければ、細隙像の位置は望遠レンズ系の
上下動に伴つて変化する。細隙からの光を平行に
し、ターゲツト透明板の下方に設置したレンズに
よる倍率変化を補償するために、第6図の装置に
おいて使用されたものと同一のレンズ42,43
が、第7図のターゲツト透明板の上方にも設置さ
れる。また、光の平行化および倍率補償レンズに
関する詳細はこの発明の原理と同一ではないが、
ここでは、望遠レンズ系と投光レンズとの組み合
せによつて患者の眼球に正しい寸法の細隙像を生
じうる細隙およびレンズが選択されるというに留
めておく。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるターゲツト透明板を所
定の位置に取り付けた細隙灯顕微鏡の部分断面
図、第2図は第1図のターゲツト透明板の平面
図、第3図は患者の眼球の前に検査用レンズを設
置した状態における第1図の細隙灯顕微鏡の部分
図、第4図は可動ターゲツト透明板を備えた細隙
灯顕微鏡の照明システムの部分断面図、第5図は
投光レンズの後方焦点面が患者の眼球の近傍に位
置するように、別の投光レンズを取り付けた状態
における第4図の細隙灯顕微鏡の照明システムの
部分断面図、第6図は屈折誤差を広範囲にわたつ
て修正できるようにした第5図の装置の略図、第
7図はコリメータレンズ系および可動望遠レンズ
系を備えた第1図の装置の略図である。 10…細隙灯顕微鏡、11…照明システム、1
2…顕微鏡、15…細隙、19…投光レンズ、2
0…ターゲツト透明板、50…望遠レンズ系。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光源、前記光源によつて照明される細隙、お
    よび前記細隙と被検眼との間に配設されて前記細
    隙の像を前記被検眼の近傍に結ばせるための投光
    レンズ装置を含む照明システムを有する細隙灯
    と、検査用の顕微鏡とから成る細隙灯顕微鏡であ
    つて、一定の寸法の図を形成したターゲツト透明
    板を有し、ターゲツト透明板は細隙灯内において
    前記細隙と前記投光レンズ装置との間に設置さ
    れ、この投光レンズ装置によつて前記ターゲツト
    透明板に形成された図が結像されることによつて
    被検眼の視力測定が可能となることを特徴とする
    細隙灯顕微鏡。 2 前記投光レンズ装置が1枚の投光レンズより
    成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の細隙灯顕微鏡。 3 前記投光レンズ装置が離間された少なくとも
    2枚の投光レンズより成ることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の細隙灯顕微鏡。 4 前記ターゲツト透明板が細隙灯内において前
    記投光レンズの前方焦点面内に設置され、被検眼
    から見ればターゲツト透明板の図から遠方に見え
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    細隙灯顕微鏡。 5 被検眼の屈折誤差を修正するために、被検眼
    の隣接位置に複数の検査用レンズがさらに取り付
    けられることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の細隙灯顕微鏡。 6 前記ターゲツト透明板が前記照明システムの
    軸にそつて動作可能なマウントに取り付けられ、
    前記マウントは動作装置を有し、この動作装置に
    よつて前記ターゲツト透明板の位置が調節されて
    被検眼の屈折誤差が修正されることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の細隙灯顕微鏡。 7 前記投光レンズ装置の後方焦点面が被検眼の
    近傍に位置し、前記後方焦点面における屈折誤差
    の修正率が、前記投光レンズ装置の前方焦点面に
    対する前記ターゲツト透明板の軸方向への変位量
    に正比例することを特徴とする特許請求の範囲第
    6項記載の細隙灯顕微鏡。 8 前記ターゲツト透明板が前記投光レンズ装置
    の前方焦点面に位置する状態においては、後方焦
    点面における屈折誤差の修正量が零となり、前記
    ターゲツト透明板を投光レンズ装置側へ移動させ
    ることによつて屈折誤差の修正量がマイナスにな
    り、前記ターゲツト透明板を投光レンズ装置から
    遠ざけることによつて屈折誤差の修正量がプラス
    なることを特徴とする特許請求の範囲第7項記載
    の細隙灯顕微鏡。 9 前記細隙から出る光を平行にするために、前
    記細隙と前記投光レンズ装置との間に設置された
    コリメータレンズをさらに有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の細隙灯顕微鏡。 10 前記ターゲツト透明板と前記投光レンズ装
    置との間に設置された望遠レンズ系と、前記望遠
    レンズ系を前記照明システムの軸にそつて動作さ
    せるための動作装置とをさらに有し、前記望遠レ
    ンズ系を前記軸上の最適位置に合わせることによ
    つて被検眼の屈折誤差が零にされることを特徴と
    する特許請求の範囲第9項記載の細隙灯顕微鏡。 11 前記投光レンズ装置の後方焦点面が被検眼
    の近傍に位置し、前記後方焦点面における屈折誤
    差の修正率が前記望遠レンズ系の軸方向への変位
    量に正比例することを特徴とする特許請求の範囲
    第10項記載の細隙灯顕微鏡。
JP59215058A 1983-10-12 1984-10-11 細隙灯顕微鏡 Granted JPS60111626A (ja)

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