JPH047213Y2 - - Google Patents

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JPH047213Y2
JPH047213Y2 JP15820788U JP15820788U JPH047213Y2 JP H047213 Y2 JPH047213 Y2 JP H047213Y2 JP 15820788 U JP15820788 U JP 15820788U JP 15820788 U JP15820788 U JP 15820788U JP H047213 Y2 JPH047213 Y2 JP H047213Y2
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tension
fixing head
cylindrical body
tension wire
head fitting
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は斜張橋の吊り斜材や、鉄骨梁等の構造
物の下側にその両端間を引張して該鋼材の中央部
分に上向きの揚力を与えるための引張材等として
使用する引張線材束の端部を構造物に支持させる
ための端部定着装置に関する。
(従来の技術) 一般に斜張橋と称されている橋は、基礎上に立
設した橋脚に一端を支持させた橋桁を、その橋脚
上に立てた支柱より斜めに下した吊り斜材をもつ
て吊り持ちさせる構造となつており、その吊り斜
材として多数の線材を束ねた引張線材束が使用さ
れている。
また、ドーム状の大型の屋根を構築するに際
し、アーチ型の鋼管や鉄骨トラスの両端を互いに
引張してアーチ型を維持させるための引張材や、
鉄骨トラス梁の中央部分に上向きの揚力を与える
ために、その下側両端間を緊張させるための引張
材等として引張線材束が使用されている。
このような引張線材束の端部を各種の構造体に
支持させるための端部定着構造としては、従来第
6図に示す如き構造が一般的であつた。
この従来の構造は、構造体1に設けた緊張支圧
部2に軸方向に移動可能に貫通させた筒体3を有
し、この筒体3の外周に螺嵌させたリングナツト
4を支圧部2の端部に当接させて抜け止めし、更
に、筒体3内には円柱状の定着ヘツド金具5が螺
嵌され、この定着ヘツド金具5に貫通開口させた
引張材挿通孔6に引張線材束7を構成する各引張
線材8を貫通させ、その先端に金属スリーブを嵌
め合わせて外面より加圧変型させて固着した圧着
グリツプ9によつて抜け止めしている。そして、
筒体3を介して全引張線材8を同時に緊張させる
ようにしている。
(考案が解決しようとする課題) このような従来の構造では、定着ヘツド金具5
に全ての引張線材8を挿通し、それぞれに圧着グ
リツプを固着させた後に構造体1にセツトする必
要があり、このため、場合によつては直径が数十
センチメートルもある引張線材束を高所まで吊り
上げてセツトしなければならず、特にドーム状の
屋根の骨組等の建築物に使用する場合には作業が
著しく困難になるという問題があつた。
本考案は上述の如き問題にかんがみ高所でも容
易に大径の引張線材束の張設作業が可能となる引
張線材束の端部定着装置の提供を目的としたもの
である。
(課題を達成するための手段) 上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を
達成する本考案の端部定着装置の特徴は、引張材
による緊張を要する構造体に設けた緊張支圧部に
軸方向に移動自在に貫通させた筒体と、該筒体の
外周に螺嵌され、前記支圧部に当接されるリング
ナツトと、前記筒体内に外周側が係止され、引張
線材束を構成する各引張線材を貫通させ、該引張
線材の端部に固着した圧着グリツプが端部に当接
されて抜け止めさせる定着ヘツド金具とを備え、
前記定着ヘツド金具には、その外周面に側部が開
放され凹溝状の引張線材挿通部を多数備え、その
各引張線材挿通部に前記引張線材を一本もしくは
複数本挿通させることに存する。
(作用) この装置は、筒体に定着ヘツド金具を装着しな
いで圧着グリツプ付きの各引張線材を筒体内に挿
通させ、その先端を筒体外まで引き出した状態
で、定着ヘツド金具の引張線材挿通部に嵌め合わ
せ、然る後定着ヘツド金具を筒体内に装着するこ
とにより、各引張線材が抜け止めされる。従つ
て、定着ヘツド金具にあらかじめ全ての引張線材
を装着しておく必要がなく、各引張線材を一本づ
つ緊張支圧部まで引き上げた後に定着ヘツド金具
への装着ができる。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面について説明する。
第1図〜第3図は本考案の第一実施例を示して
いる。図において11はその構造体に一体化させ
た緊張支圧部である。
支圧部11には筒体貫通孔12が開口され、そ
の中に円筒状の筒体13が挿通されている。筒体
13はその外周に雄ねじ14が設けられ、その雄
ねじ14にリングナツト15が螺嵌されている。
リングナツト15は外径が筒体貫通孔12より
大きく形成され、その端面が支圧部11の背面に
当接され、緊張時に筒体12の軸方向の位置を決
定するようにしている。
筒体13内には、その一端部側を小径にした段
部16が設けられ、この段部に端面外周縁が当接
する大きさの定着ヘツド金具17が挿入されてい
る。定着ヘツド金具17は全体が短円柱状に形成
されており、その円周面に端部が開放された凹溝
状の引張線材挿通部18,18……が該金具の軸
心方向に向けて形成されている。この引張線材挿
通部18は、第3図に示すように定着ヘツド金具
17の軸心を中心にして放射状配置で、かつ該金
具の円周方向に等間隔に形成されている。また、
定着ヘツド金具17が筒体13内に嵌め込まれる
ことにより、該筒体の内壁面によつて各引張線材
挿通部18の側部の開放部分が閉鎖されているよ
うになつている。
また、筒体13の先端側内面には拡径部19が
あり、これに金属製のバツクアツププレート20
が嵌め込まれるようにしており、その外側にゴム
材からなるキヤツプ21を嵌め合わせ、筒体13
にねじ止めするようにしている。バツクアツププ
レート20には定着ヘツド金具17の引張線材挿
通部18と同じ配置に引張線材嵌合凹欠22,2
2……が形成されている。またキヤツプ21に
は、引張線材挿通孔23,23……が開口されて
おり、その各引張線材挿通孔23にはキヤツプ2
1の外周縁に到る切り込み24が形成されてい
る。
更に、筒体13の背面側端部内側には円板状キ
ヤツプ24が螺合されるようにしている。このキ
ヤツプ25にはその略中心にグラウト注入孔26
が開口されている。
次にこのように構成される端部定着装置を用い
て引張線材束7を緊張定着する工程について説明
する。
まず一対の筒体13を構造体の緊張支圧部1
1,11に支持させた状態で引張線材束7を構成
している各引張線材8を一本づつ引き上げてその
一端を、一方の筒体13内に貫通させる。この各
引張線材8にはその両端にあらかじめ圧着グリツ
プ9を固着したものを使用する。所定本数の引張
線材8を一方側の筒体13内に貫通させた後、そ
の端部を定着ヘツド金具17の各引張線材挿通部
18に嵌め合わせ、この状態で定着ヘツド金具1
7を筒体13内に挿入する。これによつて、発着
グリツプ9が定着ヘツド金具17の背面に当接
し、引張材8が抜け止めされる。
同様にして引張線材8の他方の端部をもう一方
の筒体13内に一本づつ貫通させ、その先端部を
筒体13外にて定着ヘツド金具17の引張線材挿
通部18に嵌め合わせ、該金具17を筒体12内
に挿入する。
このようにして各引張線材8を一対の筒体13
の内部に嵌め込まれた定着ヘツド金具17に定着
させて張設した状態で各引張線材8,8……を束
ねて引張線材束7となす。
然る後、両筒体13を互いに離反する向きに油
圧ジヤツキ(図示せず)をもつて引き、引張線材
束7全体に緊張力を与える。このとき両筒体13
が移動した分だけリングナツト15を移動させて
緊張支圧部11に当接させ、その後油圧ジヤツキ
を取り外す。このようにして緊張した後、筒体1
2の先端にバツクアツププレート20及びキヤツ
プ21を固定し、背両側端部にキヤツプ24を嵌
め合わせ、グラウト注入孔26より合成樹脂製グ
ラウト29を注入し、全体を一体化させる。
なお、定着ヘツド金具17は上述の他、第4図
に示すように引張線材挿通部18の深さを大きく
して複数の引張線材8を挿通させるようにしても
よく、また図示していないが深さの異なる引張線
材挿通部を複数設け、それぞれに異なつた本数の
引張線材を挿通させてもよいものである。
また、第5図に示すように筒体13の内面に雌
ねじ27を、定着ヘツド金具17の外周に雄ねじ
28をそれぞれ形成しておき、筒体13内に定着
ヘツド金具17を螺嵌させるようにしてもよいも
のである。
(考案の効果) 上述したように本考案の端部定着装置は、外周
に側面が開放した引張線材挿通部を有する定着ヘ
ツド金具を使用し、これを筒体内に係止させるよ
うにし、その定着ヘツド金具に引張材を圧着グリ
ツプを介して抜け止めさせたことにより、引張線
材束を構成する圧着グリツプ付きの引張線材を一
本づつ筒体の位置まで引き上げて挿通することが
できることとなり、引張線材の張設のための作業
が著しく簡略化され、しかも、作業の安全性が高
くなつたものであり、特に高所における引張線材
束の張設作業にその効果が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例の断面図、第2図
は同正面図、第3図は第1図中の−線断面
図、第4図は他の実施例の定着ヘツド金具の正面
図、第5図は更に他の実施例の全体の断面図、第
6図は従来例の断面図である。 7……引張線材束、8……引張線材、9……圧
着グリツプ、10……構造体、11……緊張支圧
部、12……筒体貫通孔、13……筒体、14…
…雄ねじ、15……リングナツト、16……段
部、17……定着ヘツド金具、18……引張線材
挿通部、20……バツクアツププレート、21…
…キヤツプ、25……キヤツプ、26……グラウ
ト注入孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 引張材による緊張を要する構造体に設けた緊張
    支圧部に軸方向に移動自在に貫通させた筒体と、
    該筒体の外周に螺嵌され、前記支圧部に当接され
    るリングナツトと、前記筒体内に外周側が係止さ
    れ、引張線材束を構成する各引張線材を貫通さ
    せ、該引張線材の端部に固着した圧着グリツプが
    端部に当接されて抜け止めさせる定着ヘツド金具
    とを備え、前記定着ヘツド金具には、その外周面
    に側部が開放され凹溝状の引張線材挿通部を多数
    備え、その各引張線材挿通部に前記引張線材を一
    本もしくは複数本挿通させてなる土木建築構造物
    用引張線材束の端部定着装置。
JP15820788U 1988-12-05 1988-12-05 Expired JPH047213Y2 (ja)

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JP15820788U JPH047213Y2 (ja) 1988-12-05 1988-12-05

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JPH0280112U JPH0280112U (ja) 1990-06-20
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JP6813226B1 (ja) * 2020-08-07 2021-01-13 黒沢建設株式会社 マルチ圧着固定具及びそれを用いた緊張材
JP7385220B2 (ja) * 2021-01-29 2023-11-22 ブイ・エス・エル・ジャパン株式会社 二重式ナットを用いたグラウンドアンカー定着具

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JPH0280112U (ja) 1990-06-20

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