JPH0472042A - 高硬度高耐摩粉末高速度工具鋼 - Google Patents
高硬度高耐摩粉末高速度工具鋼Info
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- JPH0472042A JPH0472042A JP18076990A JP18076990A JPH0472042A JP H0472042 A JPH0472042 A JP H0472042A JP 18076990 A JP18076990 A JP 18076990A JP 18076990 A JP18076990 A JP 18076990A JP H0472042 A JPH0472042 A JP H0472042A
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、エンドミルなどの切削工具や圧造工具に用い
られ、工具使用条件の高速化あるいは、被剛材の高硬度
化などの用途において顕著に優れた耐摩耗性を発揮する
高速度工具鋼に関するものである。
られ、工具使用条件の高速化あるいは、被剛材の高硬度
化などの用途において顕著に優れた耐摩耗性を発揮する
高速度工具鋼に関するものである。
粉末高速度工具鋼は、溶製高速度工具鋼と比較して炭化
物を微細かつ均一に分布させることができるので、炭化
物量を富化しても靭性の低下が比較的少ない。そのため
、耐摩耗性の向上を目的として炭化物を富化させた多く
の粉末高速度工具鋼が開発されている。例えば特公昭5
7−2142号は、主にW、Moを主体とするM、C型
炭化物を富化させて耐摩耗性の向上を狙い、また特公昭
54−28821号ではVC炭化物を富化した高速度工
具鋼が提案されている。その他特開昭61−15955
9、特開昭61−159560等多数の炭化物を富化さ
せた高速度工具鋼が提案されている。
物を微細かつ均一に分布させることができるので、炭化
物量を富化しても靭性の低下が比較的少ない。そのため
、耐摩耗性の向上を目的として炭化物を富化させた多く
の粉末高速度工具鋼が開発されている。例えば特公昭5
7−2142号は、主にW、Moを主体とするM、C型
炭化物を富化させて耐摩耗性の向上を狙い、また特公昭
54−28821号ではVC炭化物を富化した高速度工
具鋼が提案されている。その他特開昭61−15955
9、特開昭61−159560等多数の炭化物を富化さ
せた高速度工具鋼が提案されている。
また、常陸、検出(電気製鋼、58.P251〜)は、
粉末高速度工具鋼の強度あるいは耐摩耗性に及ぼす炭化
物粒径について種々検討を行なっている。
粉末高速度工具鋼の強度あるいは耐摩耗性に及ぼす炭化
物粒径について種々検討を行なっている。
しかし、そのテストは実用工具についてではなく基礎的
特性に止まり、かつ炭化物の具体的サイズは示されてい
ない。
特性に止まり、かつ炭化物の具体的サイズは示されてい
ない。
前記の各粉末高速度工具鋼は、炭化物を従来の溶製鋼よ
りも、著しく富化させたものであるが、それだけでは耐
摩耗性が不十分で、工具使用条件の高速化あるいは、被
加工材の高硬度化に対し、工具の耐摩耗性が十分でない
という問題があった。
りも、著しく富化させたものであるが、それだけでは耐
摩耗性が不十分で、工具使用条件の高速化あるいは、被
加工材の高硬度化に対し、工具の耐摩耗性が十分でない
という問題があった。
かかる問題に関し、本発明者らが種々解析した結果、炭
化物の増量以外に、炭化物粒径およびマトリックス硬度
が、実用上の摩耗特性に大きく影響を及ぼしていること
がエンドミル等の実用テストの結果、明らかとなった。
化物の増量以外に、炭化物粒径およびマトリックス硬度
が、実用上の摩耗特性に大きく影響を及ぼしていること
がエンドミル等の実用テストの結果、明らかとなった。
本発明は、耐摩耗性を改善するために従来明確にされて
いす、かつ製品の炭化物粒径は、いずれも小粒径であっ
た炭化物の粒径の最適化を行ない、具体的に実用工具と
して必要な炭化物の平均粒径を限定している。なお、炭
化物粒径は、炭化物の凝集等により制御する事ができる
。
いす、かつ製品の炭化物粒径は、いずれも小粒径であっ
た炭化物の粒径の最適化を行ない、具体的に実用工具と
して必要な炭化物の平均粒径を限定している。なお、炭
化物粒径は、炭化物の凝集等により制御する事ができる
。
しかし、上記の炭化物の粒径を本発明の範囲内に納める
だけでは、靭性は逆に低下し、実用工具としても欠け、
折損等が発生しやすくなるという問題点があることが判
った。本発明は、優れた耐摩耗性を有し、かつ最小限必
要な靭性を有する粉末高速度工具鋼を提供しようとする
ものである。
だけでは、靭性は逆に低下し、実用工具としても欠け、
折損等が発生しやすくなるという問題点があることが判
った。本発明は、優れた耐摩耗性を有し、かつ最小限必
要な靭性を有する粉末高速度工具鋼を提供しようとする
ものである。
本発明は、重量%でC: 1.75〜2.2%、Si:
0.60%以下、Mn : 0.60%以下、Cr :
3.0〜6.0%、W : 9.0〜18.0%、M
o : 3.0〜8.0%ただしW+2Mo:22−3
0%、V : 3.0〜6.0%、 Co : 8.0
〜12.0%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物
よりなり、炭化物の平均粒径が1.2〜1.68mであ
ることを特徴とする高硬度高耐摩粉末高速度工具鋼であ
る。
0.60%以下、Mn : 0.60%以下、Cr :
3.0〜6.0%、W : 9.0〜18.0%、M
o : 3.0〜8.0%ただしW+2Mo:22−3
0%、V : 3.0〜6.0%、 Co : 8.0
〜12.0%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物
よりなり、炭化物の平均粒径が1.2〜1.68mであ
ることを特徴とする高硬度高耐摩粉末高速度工具鋼であ
る。
本発明で最も重要な点は、炭化物の平均粒径を大径範囲
に限定したことにある。実施例に、その−例を示すよう
に、炭化物粒径の異なるエンドミルを用い実際の工具性
能について評価を行なうことにより、炭化物粒径につい
ての検討を行なった。
に限定したことにある。実施例に、その−例を示すよう
に、炭化物粒径の異なるエンドミルを用い実際の工具性
能について評価を行なうことにより、炭化物粒径につい
ての検討を行なった。
本発明によれば、工具の耐摩耗性を左右する極めて重要
な要素は、炭化物粒径であって、優れた工具性能を得る
ためには、炭化物の平均粒径が最低1.2ja+が必要
である。それ未満の場合には、工具摩耗が著しく進行し
低寿命となる。しかし、炭化物の平均粒径が1.6μm
を越えて大きくなると、工具自身の被研削性および靭性
を劣化させ、実用上チッピングや折損が問題となるため
上限を1.6−mとした。
な要素は、炭化物粒径であって、優れた工具性能を得る
ためには、炭化物の平均粒径が最低1.2ja+が必要
である。それ未満の場合には、工具摩耗が著しく進行し
低寿命となる。しかし、炭化物の平均粒径が1.6μm
を越えて大きくなると、工具自身の被研削性および靭性
を劣化させ、実用上チッピングや折損が問題となるため
上限を1.6−mとした。
次に、本発明では、高硬度を得、かつ適度な靭性を保持
させるために、炭化物粒子による分散強化が図られてい
るが、これもむしろマトリックスへの合金固溶量を増や
し固溶強化によりマトリックス硬度を高めるよう成分バ
ランスの調整が行なわれている。
させるために、炭化物粒子による分散強化が図られてい
るが、これもむしろマトリックスへの合金固溶量を増や
し固溶強化によりマトリックス硬度を高めるよう成分バ
ランスの調整が行なわれている。
以下に化学成分の限定理由を示す。
Cは本発明で最も重要な元素の一つである。Cは同時に
添加されるCr、W、Mo、■と硬い炭化物を形成し、
また一部はマトリックス中に固溶してその硬さを高め、
耐摩耗性の向上に寄与する。
添加されるCr、W、Mo、■と硬い炭化物を形成し、
また一部はマトリックス中に固溶してその硬さを高め、
耐摩耗性の向上に寄与する。
耐摩耗性と靭性のバランスを考え、C: 1.75〜2
.2%とした。
.2%とした。
さらに望ましくは、マトリックス硬度を上げるために、
マトリックス中に固溶させるC量を増加させるため、次
式で計算される値ΔCが±0.1以内となるように炭素
量をバランスさせるとよい。
マトリックス中に固溶させるC量を増加させるため、次
式で計算される値ΔCが±0.1以内となるように炭素
量をバランスさせるとよい。
A C=C−0,06xCr−0,033XW−0,0
63XMo−0,2XV本発明の合金元素量の範囲内で
は、用途によりCの添加量を使い分けることが望ましく
、特許請求範囲第2項で C: 1.95〜2.1%、
特許請求範囲第3項でC: 1.75〜1.85%を規
定したー。いずれも、この範囲未満では、用途に対し十
分高い焼もどし硬さが得られず、逆にこの範囲を赳える
とマトリックス中に固溶する炭素量が著しく増えて靭性
が低下する。
63XMo−0,2XV本発明の合金元素量の範囲内で
は、用途によりCの添加量を使い分けることが望ましく
、特許請求範囲第2項で C: 1.95〜2.1%、
特許請求範囲第3項でC: 1.75〜1.85%を規
定したー。いずれも、この範囲未満では、用途に対し十
分高い焼もどし硬さが得られず、逆にこの範囲を赳える
とマトリックス中に固溶する炭素量が著しく増えて靭性
が低下する。
Si、Mnは脱酸剤として添加し、十分な脱酸を行なう
ためには、Si:0.6%以下、Mn:0.6%以下の
添加が必要である。
ためには、Si:0.6%以下、Mn:0.6%以下の
添加が必要である。
Crは焼入性を高め、また焼もどし二次硬化性を高める
目的で3〜6%添加する。3%より少ないと上記効果が
少なく、逆に6%より多いとCrを主体とするM i
s Cs型の炭化物が極端に増えてマトリックスの靭性
を害し、さらに焼もどし時に炭化物の凝集を速め軟化抵
抗を減する。
目的で3〜6%添加する。3%より少ないと上記効果が
少なく、逆に6%より多いとCrを主体とするM i
s Cs型の炭化物が極端に増えてマトリックスの靭性
を害し、さらに焼もどし時に炭化物の凝集を速め軟化抵
抗を減する。
W、Moは本発明で最も重要な元素の一つである。本発
明の目的である顕著な耐摩耗性を付与するためには、硬
い炭化物を分散させ、しかも、マトリックス硬度も高く
する必要がある。このためには、Wを9%以上、Moを
3.0%以上とするとともに、これらの総合含有量を高
め、W+2Moを22%以上とすることにより目標が達
成できた。
明の目的である顕著な耐摩耗性を付与するためには、硬
い炭化物を分散させ、しかも、マトリックス硬度も高く
する必要がある。このためには、Wを9%以上、Moを
3.0%以上とするとともに、これらの総合含有量を高
め、W+2Moを22%以上とすることにより目標が達
成できた。
すなわち、W、Mo含有量を増加させることによりM、
C型炭化物を適度に分散させ、また焼もどし二次硬化量
を顕著に高めることができた。しかし、Wが18%、M
Oが8.0%または、W+2Moが30%をそれぞれ越
えると、連結した炭化物が急増し、また、マトリックス
中に固溶する合金元素も極端に多くなって靭性を害する
ので、W9〜18%、Mo3〜8%、W +2 Mo:
22〜30%とした。この範囲内で、より耐摩耗性を重
視し、炭化物を、より多く分散させるためには、W :
9.0〜11.0%、Mo : 6.5−8.0%、
W+2 Mo : 24〜27%とし、また、耐摩耗性
については、マトリックス硬度と炭化物粒径で改善する
こととし、靭性を向上させる目的には、W:15.0〜
18.0%、Mo : 3.0〜5.0%、W +2
Mo : 22−26%とすることが望ましい。
C型炭化物を適度に分散させ、また焼もどし二次硬化量
を顕著に高めることができた。しかし、Wが18%、M
Oが8.0%または、W+2Moが30%をそれぞれ越
えると、連結した炭化物が急増し、また、マトリックス
中に固溶する合金元素も極端に多くなって靭性を害する
ので、W9〜18%、Mo3〜8%、W +2 Mo:
22〜30%とした。この範囲内で、より耐摩耗性を重
視し、炭化物を、より多く分散させるためには、W :
9.0〜11.0%、Mo : 6.5−8.0%、
W+2 Mo : 24〜27%とし、また、耐摩耗性
については、マトリックス硬度と炭化物粒径で改善する
こととし、靭性を向上させる目的には、W:15.0〜
18.0%、Mo : 3.0〜5.0%、W +2
Mo : 22−26%とすることが望ましい。
■もまた耐摩耗性を高めるのに有効な元素で、耐摩耗性
を改善させる目的では、できるだけ多くのVを含有させ
たい。しかし、本発明では、高度な成分バランスによる
高硬度化と、炭化物粒径の調節によって優れた耐摩耗性
を保有させしめているのでVについては、むしろ低めに
抑えることによって、靭性の向上を計った。すなわち耐
摩耗性と靭性のバランスを考え、V:3.0〜6.0%
とした。
を改善させる目的では、できるだけ多くのVを含有させ
たい。しかし、本発明では、高度な成分バランスによる
高硬度化と、炭化物粒径の調節によって優れた耐摩耗性
を保有させしめているのでVについては、むしろ低めに
抑えることによって、靭性の向上を計った。すなわち耐
摩耗性と靭性のバランスを考え、V:3.0〜6.0%
とした。
この範囲内で、より耐摩耗性を重視する場合には、V
: 4.0〜6.0%とし、また、耐摩耗性と靭性を同
時に必要とする場合には、V:3.0〜5.0%とるこ
とが望ましい。
: 4.0〜6.0%とし、また、耐摩耗性と靭性を同
時に必要とする場合には、V:3.0〜5.0%とるこ
とが望ましい。
本発明鋼はW、Moの含有量が従来鋼と比較して高いた
め、Coとの相互作用により、極めて高い焼もどし硬さ
と軟化抵抗が得られる。特に8%以上のCO含有量でこ
の効果が大きい。しかし12%を越えるとマトリックス
の靭性が著しく低下するので008〜12%とする。な
お、炭化物の平均粒径の限定理由は、前述の通りである
。
め、Coとの相互作用により、極めて高い焼もどし硬さ
と軟化抵抗が得られる。特に8%以上のCO含有量でこ
の効果が大きい。しかし12%を越えるとマトリックス
の靭性が著しく低下するので008〜12%とする。な
お、炭化物の平均粒径の限定理由は、前述の通りである
。
以下、実施例にしたがって本発明の詳細な説明する。
第1表に窒素ガスアトマイズ−熱間静水圧プレス(以下
HIPと記す)法により製作した13種類の実験材の化
学組成を示す。それぞれの材料は、HIP後、1080
℃〜1190℃の温度範囲でソーキングを行ない鍛伸に
より約15mm角とした後、該鍛伸材を860℃で焼な
ましし、各種実験に供した。
HIPと記す)法により製作した13種類の実験材の化
学組成を示す。それぞれの材料は、HIP後、1080
℃〜1190℃の温度範囲でソーキングを行ない鍛伸に
より約15mm角とした後、該鍛伸材を860℃で焼な
ましし、各種実験に供した。
第1表にこれら実験材の炭化物平均粒径、焼入−焼もど
し硬さおよび抗折力を併せて示す。また。
し硬さおよび抗折力を併せて示す。また。
エンドミルとしての評価を行ない、その切削性能を併記
した。なお、これらの熱処理条件は、1200℃焼入、
560℃×1時間−3回の焼もどしである。
した。なお、これらの熱処理条件は、1200℃焼入、
560℃×1時間−3回の焼もどしである。
炭化物の平均粒径の測定には、焼入−焼もどしを行なっ
た実験材を、ダイヤモンドペーストを使用して研磨した
後、10%クロム酸で電解腐食し、さらに村上試薬で腐
食を行なうことにより、全炭化物を腐食させた試料を用
い、画像解析処理装置により、全炭化物の平均粒径を計
測した。
た実験材を、ダイヤモンドペーストを使用して研磨した
後、10%クロム酸で電解腐食し、さらに村上試薬で腐
食を行なうことにより、全炭化物を腐食させた試料を用
い、画像解析処理装置により、全炭化物の平均粒径を計
測した。
抗折力は、5φ×70Qの試験片を作製し、前述の12
00℃焼入、560℃X1h−3回の焼もどしを行ない
、スパン50Qで3点曲げ試験を行なった。
00℃焼入、560℃X1h−3回の焼もどしを行ない
、スパン50Qで3点曲げ試験を行なった。
エンドミル切削性能は、刃径が10φの2枚刃のエンド
ミルを前記熱処理条件で製作し、HRC40前後に硬さ
を調節した5KD61の側面切削を行なうことにより、
性能評価を行なった。切削条件を第2表に示す。
ミルを前記熱処理条件で製作し、HRC40前後に硬さ
を調節した5KD61の側面切削を行なうことにより、
性能評価を行なった。切削条件を第2表に示す。
切削性能は、次式で計算した。
切削長は、エンドミルの境界摩耗量が0.3)を越えた
時点の切削長(!l)とした。
時点の切削長(!l)とした。
N051〜N004は、化学成分を本発明第2項特許請
求範囲内とし、ソーキング条件を変化させて、炭化物粒
径を調整したものである。炭化物粒径が大きくなるにつ
れて、エンドミルの摩耗量少なく、高寿命が得られるが
、No、4のように、平均粒径が1.6μmを越えて大
きくなると、抗折力が次第に低くなり、エンドミルもチ
ッピング折損などの原因により低寿命となっていく。
求範囲内とし、ソーキング条件を変化させて、炭化物粒
径を調整したものである。炭化物粒径が大きくなるにつ
れて、エンドミルの摩耗量少なく、高寿命が得られるが
、No、4のように、平均粒径が1.6μmを越えて大
きくなると、抗折力が次第に低くなり、エンドミルもチ
ッピング折損などの原因により低寿命となっていく。
N015〜N009は、はぼ本発明の特許請求範囲第3
項型鋼で、化学成分はCバランス等を調整したことによ
り、HRC71程度または以上の高硬度が得られ、下記
の′No、5. No、8以外は本発明で、良好な切削
性能を示している。このうち、N015〜No、8は、
同一化学成分で、No、1−No、 4の場合と同様、
炭化物粒径を調整したものであり、切削性能はやはり同
様の炭化物粒径依存性を示している。No、5は、平均
粒径が1.2μm末滴であり耐摩耗性が不足し、N01
8は、平均粒径を、1.6μmを越えて過度に大きくし
た鋼であるが、チッピング。
項型鋼で、化学成分はCバランス等を調整したことによ
り、HRC71程度または以上の高硬度が得られ、下記
の′No、5. No、8以外は本発明で、良好な切削
性能を示している。このうち、N015〜No、8は、
同一化学成分で、No、1−No、 4の場合と同様、
炭化物粒径を調整したものであり、切削性能はやはり同
様の炭化物粒径依存性を示している。No、5は、平均
粒径が1.2μm末滴であり耐摩耗性が不足し、N01
8は、平均粒径を、1.6μmを越えて過度に大きくし
た鋼であるが、チッピング。
欠けが切削初期の段階から進み低寿命であった。
NO,6,No、7は、平均炭化物粒径も適度で、本実
験中、最も摩耗量少なく、高寿命が得られた。
験中、最も摩耗量少なく、高寿命が得られた。
No、10も本発明鋼であり、W / M o比を高め
たもので、硬さ炭化物粒径がほぼ同じレベルのNo。
たもので、硬さ炭化物粒径がほぼ同じレベルのNo。
2と比べて、切削性能に優れている。
No、11は比較鋼で炭化物サイズは本発明の範囲内に
納められているが、C,v量が高く、強度が著しく低下
して、刃先の欠は等が発生し易く、低寿命であった。
納められているが、C,v量が高く、強度が著しく低下
して、刃先の欠は等が発生し易く、低寿命であった。
No、12はNo、8に対し、はばC2■を本発明のほ
ぼ上限直下程度まで低下した場合の本発明鋼で、切削性
能はやや低いが優れている。
ぼ上限直下程度まで低下した場合の本発明鋼で、切削性
能はやや低いが優れている。
No、13は、W当量が本発明のほぼ最低値とされたも
ので熱処理後の硬さ、抗折力、エンドミルの摩耗量とも
No、12とほぼ同様である。
ので熱処理後の硬さ、抗折力、エンドミルの摩耗量とも
No、12とほぼ同様である。
No、14、N o、 15は比較鋼でともに、低W、
高Moで特許請求範囲を外れるもので、熱処理硬さ、抗
折力、切削性能は低い。とくにNo、15はWが低くし
たがってW当量が、またCも、本発明範囲を外れるため
、熱処理後の硬さが低く、エンドミルの摩耗量も大きく
低寿命であった。
高Moで特許請求範囲を外れるもので、熱処理硬さ、抗
折力、切削性能は低い。とくにNo、15はWが低くし
たがってW当量が、またCも、本発明範囲を外れるため
、熱処理後の硬さが低く、エンドミルの摩耗量も大きく
低寿命であった。
No、16は、比較鋼で、C含有量が低いため、熱処理
硬さが低く、低寿命であった。
硬さが低く、低寿命であった。
第
表
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、マトリックスへの
合金元素の固溶量を増加することにより、HRC70以
上の超高硬度が容易に得られ、がっ、炭化物粒径を適度
に凝集拡大して調整することにより、優れた耐摩耗性と
必要な靭性を備えており切削工具として大幅な寿命向上
が達成できる。
合金元素の固溶量を増加することにより、HRC70以
上の超高硬度が容易に得られ、がっ、炭化物粒径を適度
に凝集拡大して調整することにより、優れた耐摩耗性と
必要な靭性を備えており切削工具として大幅な寿命向上
が達成できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C:1.75〜2.2%、Si:0.60%以下、
Mn:0.60%以下、Cr:3.0〜6.0%、W:
9.0〜18.0%、Mo:3.0〜8.0%(ただし
W+2Mo:22〜30%)V:3.0〜6.0%、C
o:8.0〜12.0%を含有し、残部がFeおよび不
可避不純物よりなり、炭化物の平均粒径が1.2〜1.
6μmであることを特徴とする高硬度高耐摩粉末高速度
工具鋼。 2 C:1.95〜2.1%、W:9.0〜11.0%
、Mo:6.5〜8.0%(ただしW+2Mo:24〜
27%)、V:4.0〜6.0%である請求項1に記載
の高硬度高耐摩粉末高速度工具鋼。 3 C:1.75〜1.85%、W:15.0〜18.
0%、Mo:3.0〜5.0%(ただしW+2Mo:2
2〜26%)、V:3.0〜5.0%である請求項1に
記載の高硬度高耐摩粉末高速度工具鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18076990A JPH0472042A (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 高硬度高耐摩粉末高速度工具鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18076990A JPH0472042A (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 高硬度高耐摩粉末高速度工具鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0472042A true JPH0472042A (ja) | 1992-03-06 |
Family
ID=16089005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18076990A Pending JPH0472042A (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 高硬度高耐摩粉末高速度工具鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0472042A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04221042A (ja) * | 1990-12-19 | 1992-08-11 | Kubota Corp | 高速度鋼系焼結合金 |
WO1995027889A1 (en) * | 1994-04-08 | 1995-10-19 | Nippon Steel Corporation | Stress sensor |
JP2015071812A (ja) * | 2013-10-03 | 2015-04-16 | 山陽特殊製鋼株式会社 | 粉末高速度工具鋼およびその製造方法 |
CN113699460A (zh) * | 2021-08-13 | 2021-11-26 | 浙江中模材料科技有限公司 | 一种高硬度粉末钢及其热处理方法 |
-
1990
- 1990-07-09 JP JP18076990A patent/JPH0472042A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04221042A (ja) * | 1990-12-19 | 1992-08-11 | Kubota Corp | 高速度鋼系焼結合金 |
WO1995027889A1 (en) * | 1994-04-08 | 1995-10-19 | Nippon Steel Corporation | Stress sensor |
US5652394A (en) * | 1994-04-08 | 1997-07-29 | Nippon Steel Corporation | Stress sensor fabricated from a material having precipitated granular carbides |
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CN113699460A (zh) * | 2021-08-13 | 2021-11-26 | 浙江中模材料科技有限公司 | 一种高硬度粉末钢及其热处理方法 |
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