JPH0471796B2 - - Google Patents

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JPH0471796B2
JPH0471796B2 JP7997883A JP7997883A JPH0471796B2 JP H0471796 B2 JPH0471796 B2 JP H0471796B2 JP 7997883 A JP7997883 A JP 7997883A JP 7997883 A JP7997883 A JP 7997883A JP H0471796 B2 JPH0471796 B2 JP H0471796B2
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filling
filter
valve
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JPS591395A (ja
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Jei Shoorii Uiriamu
Roidoodeebisu Uiriamu
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SHOORII CORP
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SHOORII CORP
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、飲料または粘性食品などの流動性
のある製品を充填筒装置を介して容器に充填する
充填機に関するものである。
[従来の技術] この発明は、本出願人に付与された米国特許第
3926229号に開示されている装置の改良である。
前記特許の充填筒装置においては、充填すべき製
品(飲料、粘性の食品などの流動性のある食品)
は、充填筒の入口から充填筒内へ供給され、充填
ノズルから容器へスパウトを介して充填されるよ
うになつている。そして、充填筒装置には、充填
ノズルを開閉し、製品の充填を制御するバルブが
設けてある。前記した充填ノズルは、無菌チヤン
バー体に位置し、無菌状態での充填が行われるよ
うになつている。この無菌充填は、飲料などの製
品の充填には、きわめて重要な事柄であり、充填
される製品が有害な菌に汚染されないように充填
操作を行うことが肝要である。
この点、前記米国特許の発明によれば、充填筒
装置の充填ノズルの開閉を制御する充填バルブに
流路が貫設してあり、この流路に不活性ガス供給
管路および減圧吸引管路をそれぞれ接続し、減圧
吸引管路のバルブを開放すると、該管路を介して
充填バルブに設けた流路に減圧吸引作用が作用す
るようになつており、また、不活性ガス供給管路
を開放すると、該管路を通つて不活性ガスが充填
バルブに流れるようになつている。しかし、この
ようにして供給される不活性ガスには、有害な菌
が含まれているおそれがあるため、不活性ガス供
給管路には、有害な菌を除去するフイルターが設
けてあり、このフイルターを通過した不活性ガス
は、クリーンなガスとなつて充填バルブへ供給さ
れる。前記した不活性ガス供給管路と減圧吸引管
路とは、合流点で合流し、主導管路を構成し、不
活性ガス供給管路のバルブが前記フイルターと前
記合流点との間に設けてある。
これを図示すると、第1図は、充填筒装置22
への不活性ガスを供給し、吸引する従来装置を示
すものである。充填筒装置22は、ハウジング2
1、充填ノズル25、分配すべき製品の供給入口
23を備えている。充填筒装置を介して分配され
る製品は、供給源からそれぞれ供給入口23を通
つてハウジング21へ入り、充填ノズル25から
排出される。従来例におけるガスフイルターシス
テムを用いる充填筒装置22と、第3図の部分断
面図で示す本発明のシステムを用いる充填筒装置
22とは、事実上同一のものである。したがつ
て、従来のシステムを用いた充填筒装置22の説
明は、第3図により行う。
第3図に示されたバルブ24は、ハウジング2
1内を垂直方向に上下動し、充填ノズル25を開
閉する。流路26がバルブ24を貫通し、管路2
7と連通している。この充填筒装置22の構造お
よび作用は、米国特許第3926229号に詳記されて
いる。
第1図に示すように、管路27の上流は、不活
性ガス管路28と減圧吸引管路29とに分岐して
いる。減圧吸引管路29は、バルブ33により開
閉される。減圧吸引装置31は、吸引管路29、
管路27およびバルブ24の流路26に作用する
ようになつている。
不活性ガスは、不活性ガス供給源35から不活
性ガス管路28、管路27を経てバルブ24の流
路26へ供給される。不活性ガスの流れは、バル
ブ39により調節される。使用される不活性ガス
は、酸素その他、充填筒装置22を介して分配さ
れる製品に有害なガスを一切含まないものがよ
い。そして分配される製品を無菌状態に保つた
め、不活性ガスは、フイルター37によりろ過さ
れる。このフイルターは、きわめて目のこまかい
もので、ガスの分子は通るがバクテリアは通さな
い作用をなすもので、これによりフイルター37
を通つて下流へ流れる不活性ガスは、きわめてク
リーンなものである。
飲料などの製品を充填する容器の代表例は、フ
レキシブルなプラスチツクバツグ(袋)であり、
このような袋を使うことにより、需要者は中味を
小出しにした後、その都度袋口を閉ざし、中味が
減つた分だけ、袋を折り畳んで内部に空気が入り
込まないようにして、中味の変質などを防ぎ、長
期保存に耐えるようにすることができる。
前記した容器は、充填作業に備えるため、折畳
まれた状態で複数枚の単位で密封状態に包装され
ており、容器の内部は、予め殺菌処理され、容器
のスパウトは、止栓されている。したがつて、間
栓されない限り、容器の内部は、無菌状態に保た
れている。
充填作業に当たつては、前記容器を無菌チヤン
バーへ移す。該チヤンバーは、充填筒の充填ノズ
ルを囲み、容器のスパウトを前記チヤンバー内に
挿入する挿入口をチヤンバー側壁に備えている。
無菌チヤンバーの内部圧力は、該チヤンバーを囲
む外気圧よりも高い圧力に保たれており、前記チ
ヤンバーの挿入口その他の開口部分からチヤンバ
ー内へ汚染源となる外気が侵入しようとしても、
内部圧力が高く、さらにチヤンバー内の殺菌ガス
が外部へ流出する流れにより、外気の侵入は完全
に阻止され、チヤンバー内は、無菌状態に保たれ
るようになつている。
容器のスパウトが無菌チヤンバー内へ挿入され
ると、該スパウトが開栓され、開栓されたスパウ
トに充填筒の充填ノズルがノズルタツチする。容
器スパウトの開栓は、無菌チヤンバー内で無菌雰
囲気下に行われるから、開栓されたスパウトから
有害菌が容器内に侵入するおそれは全くない。こ
の場合、容器のスパウトに充填ノズルをノズルタ
ツチするまでに前記チヤンバー内の殺菌ガスが圧
力差により、開栓されたスパウトから容器内へ入
る。
容器のスパウトに充填ノズルをノズルタツチ
し、充填バルブにより充填ノズルを閉止している
間、減圧吸引作用を充填バルブの流路に作用させ
て容器内に入つている殺菌ガスを吸引、排出す
る。ついで、充填バルブを引き上げて充填ノズル
を開き、該ノズルを介して容器内に製品を充填す
る。
容器への充填完了後は、充填バルブを作用させ
て充填ノズルを閉じ、ついで窒素ガスなどの不活
性ガスをバルブの流路を介して充填ノズルのノズ
ル口まわりに吹きつけ、バルブで充填ノズルを間
止した後のノズル口まわりに残留する製品の残滓
などを吹飛ばす。
[発明が解決しようとする課題] 前記したような従来装置の操作面においては、
つぎに述べるような幾つかの問題点がある。これ
らの問題点は、まず減圧吸引作用の点にある。す
なわち、充填バルブを貫通する流路に減圧吸引作
用をかけた場合、製品の一部が減圧吸引管路と不
活性ガス供給管路へ逆流する現象が生ずることで
ある。この現象は、充填ノズル口まわりの残滓な
どの製品の残留物が一掃できなかつた場合に生
じ、また、装置各部の不具合や操作上の手違いに
より、例えば、(1)充填ノズルが充填バルブにより
閉止された後で、かつ容器のスパウトが充填ノズ
ルから離れる前、あるいは、(2)充填バルブが充填
ノズルから離れ、製品が容器へ充填されている間
などの場合に、充填バルブの流路が充填すべき製
品と連通すると発生する。
前記のように製品の逆流現象が生ずると、逆流
した製品は、不活性ガス供給管路のバルブ(閉止
状態)にまで達する。このバルブを洗浄するに
は、前記した管路を分解しなければならず、この
分解作業により前記管路はもとより装置全体が汚
染される。したがつて、充填操作を中断して装置
全体にわたり再殺菌処理を行う必要が生ずるが、
この処理には、かなりの時間を費やすことにな
り、多くの場合、再殺菌処理に要する時間の方が
充填未了の製品を充填操作再開まで変質、汚染な
く保存できる時間よりも長くかかり、大量の製品
を廃棄しなければならなくなり、経済的損失もき
わめて大きい。
この点を図示により説明すると、減圧吸引装置
31と不活性ガス供給源35とは、充填筒装置2
2から数フイート距たつており、並設された充填
筒装置に接続している。したがつて、管路27
は、数フイートの長さに延びている。長く延びて
いる管路27内部は、分配する製品に有害なバク
テリアが侵入し、これを汚染しないように、無菌
状態に保たれなければならない。しかし、管路中
ならびに充填筒装置との接続部において、リーク
が生ずるおそれがあり、吸引操作中にリークが生
ずると、管路27内に外気が吸引され、管路内は
汚染される。このような現象が生じた場合には、
充填操作を一時中断し、充填筒装置22、管路2
7はもとより、源圧吸引管路29およびフイルタ
ー37の下流側の不活性ガス管路28を完全に殺
菌しなければならず、きわめて大ごととなり、費
用と時間とを空費してしまう。
さらに、バルブ24内の流路26が分配すべき
製品と連通しているとき、充填筒装置のハウジン
グ21内のバルブに減圧作用が作用すると、製品
は管路27へ吸引され、減圧操作中は閉止してい
るバルブ39へ達する。この場合、多量の製品
(飲料や流動性の食品)が管路27へ吸引され、
それらがバルブ39の部分に滞留、付着すれば、
管路系を分解し、完全殺菌を行う必要が生ずる。
さらに、平常の操作サイクルの間、減圧作用が
行われる前に不活性ガスが管路27を通りバルブ
内の流路26へ流れ、充填ノズル25から放出さ
れる製品の残りすべてを排出できなかつた場合に
は、少量ではあるが、製品が各減圧作用の度毎に
管路27内へ吸引され、度重なる吸引の結果、管
路27内とバルブ39に製品が付着し、システム
における正常な操作に支障を来すことになり、こ
の時点で再び完全な殺菌処理が必要となる。
また、充填筒を数基並設する場合があるが、不
活性ガス供給源と真空ポンプなどの減圧吸引源は
共用のものとなつており、これらと充填筒とを結
ぶ管路は、場合により10フイートを越える長さ
となるほど長い管路となる。このような管路が長
くなると、不活性ガス供給管路に設けてあるフイ
ールターと充填ノズルとの間は、無菌状態に保持
されなければならないが、長い管路中のジヨイン
ト部分にリーク部分が生じやすくなり、内部汚染
の危険度も増す。このようなリーク現象は、装置
全体の汚染につながるものであり、装置を停止し
て再殺菌処理を行わなければならず、殺菌処理が
すむまで充填操作は中断され、充填操作に対し待
機中の製品は、変質してしまう。
したがつて、各部を含めた装置全体の汚染を防
ぎ、装置各部の分解、洗浄、殺菌処理の必要度合
を可及的に少なくすることが要望されている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記した課題を考慮してなされたも
ので、液体または粘性物が供給される充填筒の下
端に位置する充填ノズルと充填筒内に上下移動可
能に設けられて前記充填ノズルを充填筒内側から
開閉するバルブとを備え、該バルブには、このバ
ルブが充填ノズルを閉じている場合でも外方に連
通する流路が貫通していて、前記流路の上流端に
は、前記流路から前記バルブにかけての経路に減
圧吸引作用を施す減圧吸引手段と、前記流路を通
して前記バルブ側へ加圧ガスを供給する供給手段
とが、それぞれ開閉バルブを介して接続している
充填装置において、前記流路の上流側で、前記加
圧ガス供給手段と減圧吸引手段とが合流し、この
合流管路と流路との間の流路近傍にフイルター装
置が設けられ、前記フイルター装置は、前記合流
管路側に、加圧ガス供給手段から供給される加圧
ガスから汚染物を除去するフイルターを備えると
ともに、該フイルターの前記流路側に、該流路に
充填すべき液体などが吸引により逆流したとき、
この充填すべき液体などを前記フイルターへ流入
するのを防ぐ逆流防止手段を備えていることを特
徴とする液体または粘性物の充填装置を提供し
て、上記課題を解消するものである。
[作用] この発明によれば、不活性ガスを供給し、減圧
吸引作用を行う管路にフイルター装置を設けるに
当たり、このフイルター装置を充填筒の近くに設
け、両者を結ぶ管路を長くとらずにして、管路中
におけるリーク部分の発生をなくし、管路内を無
菌状態に保持するようにしてある。
前記したフイルター装置内のフイルターと充填
バルブとの間には、逆流防止手段が設けてあり、
この逆流防止手段により何らかの原因で逆流する
製品の流れを阻止し、フイルターへ製品が流れつ
くのを可及的に防ぐ。
[実施例] 本発明によれば、フイルター装置67は、第2
図に示すように、充填筒装置22に接続の不活性
ガス供給および減圧吸引管路41の系路中にて前
記充填筒装置22近傍に設けてある。充填筒装置
22は、前記管路41が充填筒装置22の上部で
はなく、側面部において接続している点を除き、
従来構造と同じになつている。
フイルター装置67は、充填筒装置22の近く
で不活性ガス供給および減圧吸引管路41に接続
している。フイルター装置67から延びている管
路27は、スチーム管路58、減圧吸引管路29
および不活性ガス管路28に分岐している。
減圧吸引管路29は、従来例と同様にバルブ3
3を介して減圧吸引装置31と接続する。また、
不活性ガス管路28は、バルブ39を介して不活
性ガス供給源35に接続している。
スチーム管路58は、蒸気などの洗浄流体の供
給源57に接続している。バルブ59により前記
管路58、管路27、フイルター装置67、管路
41を経て、充填筒装置22へ流れる洗浄流体の
流れを調節する。
スチーム供給源57と不活性ガス供給源35に
より供給されるスチームと不活性ガスには、バク
テリア汚染物を含んでいるため、フイルター装置
67のフイルターによりバクテリア汚染物が管路
41と充填筒装置22のバルブ24の流路26へ
入るのを阻止し、充填筒装置22の無菌状態を保
つようにしている。
フイルター装置 第3図と第5図に示すように、フイルター装置
67は、筒状のハウジング61を備え、該ハウジ
ングはすり鉢状の底部63と管部65とを一体に
有している。管部65の端部は、ラツパ状に拡開
したフランジ部になつていて、管路41のフラン
ジと当接しており、クランプ43により密着され
ている。ハイジング61の上部には、キヤツプ7
1がクランプ75を介して被冠してある。キヤツ
プ71には、口部が一体に形成され、クランプ5
3を介し接続管部51が接続し、この接続管部5
1に管路27が接続している。
フイルター101とバツフル121との構造
は、第4図に示すとおりのものであり、フイルタ
ー101は、筒状体で、リング状の上部リム10
3、円形突出部107を備えた底部105、筒状
のフイルターケーシング111を有しており、該
ケーシング111には、多数の小孔があけてあ
る。そして、前記ケーシング内には、適当なろ過
材がつめてある。
バツフル121は、さい頭円錘形の本体123
を備え、この本体の上縁と下縁には、複数個の半
円形した欠部125,127が設けてある。本体
123の上縁の径は、フイルター101の底部に
設けた突出部107の径になつている。
第5図に示すように、フイルター101は、ハ
ウジング61内においてバツフル121の本体1
23の上縁に突出部105が着座してバツフル1
21と合体している。バツフル121の本体12
3の底部は、ハウジングの本体61とする鉢状の
底部63との境目にそつて置かれ、切欠125,
127は不活性ガスの通路として作用する。
フイルター101は、第5図にその一部が切欠
されて示されている。該フイルター内のろ過材
は、きわめて目のこまかいもので、ガス分子を通
す一方、バクテリアは通さないようになつてい
る。
管路41の端部に設けたフランジは、フイルタ
ーとバツフルを収めたハウジングの管部65の端
部のフランジとクランプ43を介して接合する。
管部41のフランジには、スチーム溝45と2個
のOリング47,49が設けられてスチームシー
ルが形成され、管部41の無菌状態を確保する。
スチーム溝45には、管部内圧および外部圧より
も高い圧力のスチームがスチーム溝45に通さ
れ、前記フランジの間にリークが生じたとき、ス
チームがリーク部分から外部へ排出され、これに
よつてシステム内部を汚染する外気の侵入を防
ぐ。クランプ43は、着脱自由であるから、前記
フランジを離して管部内などを清掃できるように
なつている。
ハウジング61の上縁は、キヤツプ71の底面
と当該し、クランプ75により密着されている。
そして、キヤツプ71は、フイルター101の上
部環状リム103とスチームシールされている。
ハウジング61とキヤツプ71とは、環状のス
チーム溝77とOリング78,79によりシール
されるもので、スチーム溝77に無菌のスチーム
が高圧で通され、Oリング78または79の部分
がリークしたとき、高圧のスチームがリーク部分
を通り、ハウジング61内に不純の外気が侵入す
るのを防ぐ。
また同様に、キヤツプ71とフイルター101
のリム103との間にもスチームシールが施され
ている。このシールにより、通路52からのガス
はフイルター101のみを通つてハウジング61
内へ入るようになつている。これにより、管路5
1からの汚染物の侵入を阻止し、システム内の残
留物がハウジング61へ入り充填筒装置22へ達
するのを防ぐ。
キヤツプ71の上部の管状部には、フランジが
設けてあり、接続管部51のフランジに当接し、
Oリング55によりシールされ、クランプ53に
より締付けられる。この部分の接合には、通路5
2内に汚染物が侵入するのを防ぐ手段を講じなく
てもよい。これは、フイルター101の上流側で
は、無菌状態に保持する必要がないからである。
接続管部51は、管路27に接続される。
ガス流路 第2図に示すように、ガスバルブ39が開かれ
ていると、不活性ガス供給源35からのガスは、
管路28,27を通り、通路52を経て本発明の
フイルター装置67へ入る。
第5図に示すように、ガスは通路52からフイ
ルター101の中央部へ流入する。ついで、ガス
はろ過材117によりろ過されるが、この際、ガ
ス分子のみろ過され、バクテリアやガスに含まれ
るガス分子より大きな粒子は、すべて通過が阻止
される。ろ過されたガスは、フイルターのケーシ
ング111の孔113を通り抜けてフイルターハ
ウジング61の内部に入る。この状態のガスは、
無菌状態であり、汚染物は一切含んでいない。
ガスは、バツフル本体123の欠部125,1
27を通り、管部65から管路41を経てバルブ
の流路26へ達する(第5図)。
フイルターのハウジング61の内部、管部6
5、管路41、バルブ24の流路26は、無菌状
態に保たれていなければならない。しかし、管路
27の全部は、従来例と異なり、これを無菌状態
に保つ必要がない。フイルター装置を充填筒装置
22へより近くに設ければ、従来装置において問
題となつていた汚染、殺菌処理の点が解決され
る。
減圧吸引 減圧吸引管路29のバルブ33を開くと(第2
図)、バルブ24の流路26、管路41、フイル
ター装置67、管路27に減圧吸引作用が作用す
る。この際、流路26と管路41に減圧吸引作用
が働くため、充填筒装置22により分配、充填さ
れる製品の一部も前記流路と管路とに吸引され
る。この結果、フイルター101の外面に製品が
付着し(第5図参照)、フイルターケーシング1
11の孔113とろ過材117に目詰まりが生ず
ると思われるかもしれないが、本発明では、管路
41とフイルター101との間にバツフル121
を設けることにより、前記の目詰まりを防ぐ。す
なわち、バツフル121により、減圧吸引による
系路内へ製品の吸引を阻止する。
また、フイルターハウジング61の径は、管部
65の径よりも数倍も大径であるから、吸引作用
によるガスの流速は、ハウジング61内へ入ると
減少する。
吸引されたガスに分配される液体または粘性物
が含まれていると、それらの物質の流動速度は、
きわめて弱まり、バツフル本体123に当たり、
製品は欠部125,127を通り抜けないように
なる。
洗浄流体 スチーム管路58(第2図)のバルブ59が開
かれると、蒸気などの洗浄流体が管路27を介
し、フイルター装置67へ流入する。このスチー
ム流は、フイルター101(第5図)を流れなが
ら、欠部125,127を通るものであり、仮に
フイルター101に製品が付着している場合に
は、それらをすべて洗浄する。スチームを組成す
る水の分子は、ろ過材117の目よりも小さいか
ら、スチームは、ろ過材を通過できる。スチーム
に含まれる不純物は、不活性ガスの場合と同じ
く、ろ過材117により流入が阻止され、フイル
ター101の下流側の無菌状態が確保される。そ
して、スチームの流れによつて、系路中に付着
し、または付着しやすい製品の残留物は、すべて
洗い流される。
システムの操作 システムの使用開始に当たり、フイルターハウ
ジング61の内部、管路41、流路26、充填ノ
ズル25を含めた充填筒装置22をすべて洗浄
し、殺菌処理される。そして、殺菌チヤンバーに
は、殺菌ガスが加圧されて供給される。製品の容
器または分配管路の内部も殺菌処理済であり、容
器は、止栓されている。(本発明の説明において
は、スパウト付の容器への充填につき説明されて
いるが、充填ノズルに接続した分配管に製品を排
出する場合や適当な容器に分配、充填する操作に
対しても本発明は実施できる)。
容器または分配管のキヤツプ付口部も殺菌チヤ
ンバー内に置かれる。そして口部は開栓され、充
填ノズル25に接続される。この状態において
は、充填筒装置のハウジング21内のバルブ24
により、充填ノズル25は閉止されている。バル
ブ59,39は、閉じられていてスチームまたは
殺菌ガスは管路27を流れないようになつてい
る。容器が充填ノズル25に接続されると、バル
ブ33は開かれ、バルブ24(ハウジング21
内)の流路に吸引作用が働き、容器内の空気また
はガスは排気される。
容器内の空気またはガスが排気されると、バル
ブ33は閉じられ、窒素ガスなどの不活性ガス
が、その供給源35から管路27、フイルター装
置67、管路41を通り、バルブ24の流路26
へ流れる。この不活性ガスの量は、一吹き程度の
ものでよい。このガスの吹込みにより流路と管路
にガスが充満し、吸引作用のときでも、これらの
部分は完全に排気されない。前記したガスの吹込
みは、バルブ39を短時間開くことにより行われ
る。
ついでバルブ24が充填ノズル25から離さ
れ、供給管23から製品が充填ノズル25を通り
容器または分配管へ流出する。充填操作の間、管
路は排気状態ではなく、充填ノズル25により分
配される製品の一部が、流路26、管路41、そ
してフイルター装置67へと逆流しないように図
られている。
製品の分配充填が完了すると、バルブ24によ
り充填ノズル25を閉止し、製品の流出を停止さ
せる(この点については、米国特許第3926229号
に記載)。
また、前記特許に開示してあるとおり、窒素ガ
スなどの不活性ガスは、管路27、流路26を経
て充填された容器のスパウトに達し、充填ノズル
25まわりに付着した製品を吹飛ばし、容器を充
填ノズルから離したとき、充填ノズルに製品が残
らないようにする。
このように、吸引されたものの大半は、フイル
ター装置、特に逆流防止手段(バツフル)により
フイルター側への流入が阻止され、フイルターの
目詰まりは生じない。
そして、長期にわたる使用により、製品のかな
りの量が、例えばバツフル本体、フイルターケー
シングの外面に付着し、装置の正常な操作の妨げ
となつたときには、上気フイルター装置の上流側
から洗浄流体(スチーム)を当該部分に流し、フ
イルター、バツフルを分解せずに洗浄する。この
洗浄操作は、前記部分を分解せずに行えるため、
分解による場合に必要な再殺菌処理を行わずにす
むという利点がある。
フイルターとバツフルを完全に洗浄する必要性
が生じた際、またはフイルターを交換しなければ
ならない際の分解、組立が行われた場合、再殺菌
処理が必要となるが、本発明のフイルターとバツ
フルの構造、および洗浄システム(スチーム洗
浄)により、分解、組立、再殺菌処理を行う必要
性は滅多に発生しない。
時により、バルブの調節機構の不良、または操
作者の手違いにより、流路が分配される製品と連
通した時、例えばバルブが容器充填後で、容器が
充填ノズルから離れる前に充填ノズルを閉じたよ
うな場合、減圧吸引されると、多量の製品が管路
41を通り、フイルター装置へ流入し、該流入し
た製品は、バツフルの欠部を通り、フイルターの
目をふさぐことになるが、このような事態が発生
したときは、洗浄流体を供給源からフイルター装
置へ圧送すれば、付着したものは除去され、これ
らは管路41、バルブを経て外部へ排出される。
このように、該操作が発生しても装置の分解、再
殺菌操作が必要とならない。
なお、上記した実施例においては充填筒を一基
有する充填装置を例示したが、本発明は、充填筒
を数基並設し、これらの充填筒に同様にして充填
物を送り出すとともに、不活性ガス供給源と減圧
吸引源を共用とする装置においても採用できるも
のである。
[発明の効果] 以上説明した本発明の構成によりつぎのような
有用な点を有するものである。
すなわち、操作が平常に行われている場合でも
充填操作終わりの段階で不活性ガスにより充填ノ
ズルの端部に残る製品を完全に吹飛ばせないこと
があり、この場合には、つぎの容器を充填ノズル
に接続した後吸引作用が行われると、残つた製品
が流路から管路41へ吸引されることになるが、
本発明では、このように吸引されたものの大半
は、加圧ガス(不活性ガス)から汚染物を除去す
るフイルター装置、特にその内部の逆流防止手段
(バツフル)により逆流が阻止され、そしてフイ
ルター側への流入もなく、フイルターの目詰まり
は生じないなどの効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来装置の説明図、第2図は、本発
明の一実施例を示す説明図、第3図は、前記実施
例における要部の一部切断側面図、第4図は、フ
イルターとバツフルとの分解斜視図、第5図は、
フイルターとバツフルとの断面図である。 22……充填筒装置、21……充填筒装置のハ
ウジング、24……バルブ、25……充填ノズ
ル、26……流路、27……管路、28……不活
性ガス管路、29……減圧吸引管路、33,3
9,59……バルブ、37,67……フイルター
装置、41……管路、101……フイルター、1
11……ケーシング、117……ろ過材、121
……バツフル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液体または粘性物が供給される充填筒の下端
    に位置する充填ノズルと充填筒内に上下移動可能
    に設けられて前記充填ノズルを充填筒内側から開
    閉するバルブとを備え、 該バルブには、このバルブが充填ノズルを閉じ
    ている場合でも外方に連通する流路が貫通してい
    て、 前記流路の上流端には、前記流路から前記バル
    ブにかけての経路に減圧吸引作用を施す減圧吸引
    手段と、前記流路を通して前記バルブ側へ加圧ガ
    スを供給する供給手段とが、それぞれ開閉バルブ
    を介して接続している充填装置において、 前記流路の上流側で、前記加圧ガス供給手段と
    減圧吸引手段とが合流し、この合流管路と流路と
    の間の流路近傍にフイルター装置が設けられ、 前記フイルター装置は、 前記合流管路側に、加圧ガス供給手段から供給
    される加圧ガスから汚染物を除去するフイルター
    を備えるとともに、 該フイルターの前記流路側に、該流路に充填す
    べき液体などが吸引により逆流したとき、この充
    填すべき液体などを前記フイルターへ流入するの
    を防ぐ逆流防止手段を備えている ことを特徴とする液体または粘性物の充填装置。 2 前記逆流防止手段とフイルターとは、ハウジ
    ングに納められ、このハウジングの径は、前記流
    路よりも大径で、充填すべき液体などは前記ハウ
    ジングに逆流すると流速を著しく弱めることを特
    徴とする前記第1項記載の装置。 3 前記フイルターは、筒状のもので、前記逆流
    防止手段とは共軸になつている前記第1項または
    第2項記載の装置。
JP7997883A 1982-05-07 1983-05-07 液体または粘性物の充填装置 Granted JPS591395A (ja)

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US37597082A 1982-05-07 1982-05-07
US375970 1995-01-20

Publications (2)

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JPS591395A JPS591395A (ja) 1984-01-06
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE461032B (sv) * 1988-03-21 1989-12-18 Roby Teknik Ab Anordning vid en foerpackningsmaskin foer att ombesoerja en steril fyllningsatmosfaer
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