JPH047107A - 加飾皮膜付ウレタン樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
加飾皮膜付ウレタン樹脂成形品の製造方法Info
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- JPH047107A JPH047107A JP2109090A JP10909090A JPH047107A JP H047107 A JPH047107 A JP H047107A JP 2109090 A JP2109090 A JP 2109090A JP 10909090 A JP10909090 A JP 10909090A JP H047107 A JPH047107 A JP H047107A
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、表面が滑面である加飾皮膜を備えたウレタン
樹脂成形品を製造する方法に関するものである。
樹脂成形品を製造する方法に関するものである。
[従来の技術]
従来より、自動車の鋼板製ホイールに直接ウレタン樹脂
を注入して、ウレタン樹脂成形体を発泡成形すると同時
に鋼板製ホイールと一体化し、該ウレタン樹脂成形体の
表面に金属色塗装等を施すことにより、軽合金製ホイー
ルに類似した美しい外観をもつホイールを安価に得よう
とする方法が検討されている。
を注入して、ウレタン樹脂成形体を発泡成形すると同時
に鋼板製ホイールと一体化し、該ウレタン樹脂成形体の
表面に金属色塗装等を施すことにより、軽合金製ホイー
ルに類似した美しい外観をもつホイールを安価に得よう
とする方法が検討されている。
[発明が解決しようとする課題]
ところが、ウレタン樹脂成形体を鋼板製ホイールと一体
化するように発泡成形するには、その鋼板製ホイールを
樹脂成形工場に持ち込んで成形型にセットしなければな
らないため、実施が困難な場合がある。
化するように発泡成形するには、その鋼板製ホイールを
樹脂成形工場に持ち込んで成形型にセットしなければな
らないため、実施が困難な場合がある。
そこで、まず成形型によりウレタン樹脂成形品だけを単
独に発泡成形し、該ウレタン樹脂成形品の表面に金属色
塗装を施した後、該ウレタン樹脂成形品を鋼板製ホイー
ルに接着剤で接着する方法が考えられる。この方法にお
いて、前記金属色塗膜を軽合金製ホイールに類似した美
しい外観とするには、予め成形型の成形面を鏡面仕上げ
しておいて、ウレタン樹脂成形品の表面を略鏡面状に成
形することにより、続いて形成する金属色塗膜の表面を
滑面にしやすくする必要がある。
独に発泡成形し、該ウレタン樹脂成形品の表面に金属色
塗装を施した後、該ウレタン樹脂成形品を鋼板製ホイー
ルに接着剤で接着する方法が考えられる。この方法にお
いて、前記金属色塗膜を軽合金製ホイールに類似した美
しい外観とするには、予め成形型の成形面を鏡面仕上げ
しておいて、ウレタン樹脂成形品の表面を略鏡面状に成
形することにより、続いて形成する金属色塗膜の表面を
滑面にしやすくする必要がある。
しかし、ウレタン樹脂成形においては、ウレタン樹脂が
成形型の成形面に接着して離型困難になるのを防ぐため
、該成形面に離型剤を塗布する必要があり、該離型剤に
起因して次のような問題が生じる。
成形型の成形面に接着して離型困難になるのを防ぐため
、該成形面に離型剤を塗布する必要があり、該離型剤に
起因して次のような問題が生じる。
■ シリコン系の離型剤を使用した場合、成形面の鏡面
度はあまり低下しないが、該離型剤がウレタン樹脂成形
品の表面に付くと、該表面への金属色塗膜の付着力が低
下してしまう。そこで、このウレタン樹脂成形品から離
型剤を除去する作業が必要となり、それにはウレタン樹
脂成形品の表面に強い処理を加えなければならないため
、該表面の鏡面度が低下してしまい、結局は表面が滑面
である金属色塗膜が得られ難くなってしまう。
度はあまり低下しないが、該離型剤がウレタン樹脂成形
品の表面に付くと、該表面への金属色塗膜の付着力が低
下してしまう。そこで、このウレタン樹脂成形品から離
型剤を除去する作業が必要となり、それにはウレタン樹
脂成形品の表面に強い処理を加えなければならないため
、該表面の鏡面度が低下してしまい、結局は表面が滑面
である金属色塗膜が得られ難くなってしまう。
■ ワックス系の離型剤を使用した場合、金属色塗膜の
付着力はあまり低下しないが、成形型の鏡面度が低下し
やすいため、そのままウレタン樹脂成形品の表面の鏡面
度が低下してしまい、結局は表面が滑面である金属色塗
膜が得られ難くなってしまう。
付着力はあまり低下しないが、成形型の鏡面度が低下し
やすいため、そのままウレタン樹脂成形品の表面の鏡面
度が低下してしまい、結局は表面が滑面である金属色塗
膜が得られ難くなってしまう。
上記の問題は、金属色塗膜以外の加飾皮膜(例えば白色
塗膜、金属真空蒸着皮膜、金属スパッタリング皮膜等)
を形成する場合にも、同様に生じる。
塗膜、金属真空蒸着皮膜、金属スパッタリング皮膜等)
を形成する場合にも、同様に生じる。
本発明の第一の目的は、ウレタン樹脂成形品の表面に離
型剤が付かないようにして、該表面に対する加飾皮膜の
付着性を確保することにある。
型剤が付かないようにして、該表面に対する加飾皮膜の
付着性を確保することにある。
本発明の第二の目的は、成形型の成形面の鏡面度が高く
なくてもウレタン樹脂成形品の表面を略鏡面状に成形す
ることができ、もって表面が滑面である加飾皮膜の形成
を容易にすること、或いは、ウレタン樹脂成形品の発泡
成形と同時に表面が滑面である加飾皮膜を形成できるよ
うにすることにある。
なくてもウレタン樹脂成形品の表面を略鏡面状に成形す
ることができ、もって表面が滑面である加飾皮膜の形成
を容易にすること、或いは、ウレタン樹脂成形品の発泡
成形と同時に表面が滑面である加飾皮膜を形成できるよ
うにすることにある。
[課題を解決するための手段]
上記目的を達成するために、請求項1記載の加飾皮膜付
ウレタン樹脂成形品の製造方法は、「通気性多孔質のポ
ーラス型」の成形面に表面が滑面である合成樹脂フィル
ムを真空吸引する工程と、前記ポーラス型とr他の型」
との間に形成されるキャビティにウレタン樹脂を注入し
てウレタン樹脂成形品を発泡成形する工程と、前記ウレ
タン樹脂成形品から合成樹脂フィルムを除去した後、そ
の除去面に「表面が滑面である加飾皮膜」を形成する工
程とを含む構成とした。
ウレタン樹脂成形品の製造方法は、「通気性多孔質のポ
ーラス型」の成形面に表面が滑面である合成樹脂フィル
ムを真空吸引する工程と、前記ポーラス型とr他の型」
との間に形成されるキャビティにウレタン樹脂を注入し
てウレタン樹脂成形品を発泡成形する工程と、前記ウレ
タン樹脂成形品から合成樹脂フィルムを除去した後、そ
の除去面に「表面が滑面である加飾皮膜」を形成する工
程とを含む構成とした。
ここで、「通気性多孔質のポーラス型」としては、電鋳
と同時に通気孔を形成したポーラス金型(特開昭60−
152692号)、錐やレーザー等により通気孔を形成
したポーラス金型、多孔質のセラミックス型や合成樹脂
型等を例示することができる。
と同時に通気孔を形成したポーラス金型(特開昭60−
152692号)、錐やレーザー等により通気孔を形成
したポーラス金型、多孔質のセラミックス型や合成樹脂
型等を例示することができる。
前記「他の型」は、非通気性の型でも通気性多孔質のポ
ーラス型でもよく、後者の場合、そのポーラス型にも合
成樹脂フィルムを真空吸引した上で、発泡成形を行うこ
ともできる。
ーラス型でもよく、後者の場合、そのポーラス型にも合
成樹脂フィルムを真空吸引した上で、発泡成形を行うこ
ともできる。
前記「加飾皮膜」としては、金属色塗膜、−数的な各色
の塗膜、金属真空蒸着皮膜、金属スパッタリング皮膜等
を例示することができる。また、「表面が滑面である加
飾皮膜jとは、表面粗さが小さくすべすべしているとい
う加飾皮膜のミクロ的な表面状態を表しており、そのマ
クロ的な表面形状は平面に限定されず、曲面でも凹凸形
状を伴った面でもよい。
の塗膜、金属真空蒸着皮膜、金属スパッタリング皮膜等
を例示することができる。また、「表面が滑面である加
飾皮膜jとは、表面粗さが小さくすべすべしているとい
う加飾皮膜のミクロ的な表面状態を表しており、そのマ
クロ的な表面形状は平面に限定されず、曲面でも凹凸形
状を伴った面でもよい。
また、請求項2記載の加飾皮膜付ウレタン樹脂成形品の
製造方法は、「通気性多孔質のボーラス型」の成形面に
表面が滑面である合成樹脂フィルムを真空吸引する工程
と、前記合成樹脂フィルムに塗料を付着させる工程と、
前記ポーラス型と「他の型」との間に形成されるキャビ
ティにウレタン樹脂を注入してウレタン樹脂成形品を発
泡成形する工程と、前記ウレタン樹脂成形品から合成樹
脂フィルムを除去して、その除去面に前記塗料を移して
なり表面が滑面である「加飾皮膜」を残す工程とを含む
構成とした。
製造方法は、「通気性多孔質のボーラス型」の成形面に
表面が滑面である合成樹脂フィルムを真空吸引する工程
と、前記合成樹脂フィルムに塗料を付着させる工程と、
前記ポーラス型と「他の型」との間に形成されるキャビ
ティにウレタン樹脂を注入してウレタン樹脂成形品を発
泡成形する工程と、前記ウレタン樹脂成形品から合成樹
脂フィルムを除去して、その除去面に前記塗料を移して
なり表面が滑面である「加飾皮膜」を残す工程とを含む
構成とした。
ここで、「通気性多孔質のポーラス型」 [他の型jに
ついては請求項1と同様であるが、「加飾皮膜」は金属
色塗膜又は−数的な各色の塗膜である。
ついては請求項1と同様であるが、「加飾皮膜」は金属
色塗膜又は−数的な各色の塗膜である。
[作用]
請求項1の製造方法において、ポーラス型の成形面に合
成樹脂フィルムを真空吸引するとき、該成形面に離型剤
を塗布する必要は全くない。発泡成形したウレタン樹脂
成形品を離型させるとき、ポーラス型と合成樹脂フィル
ムとの間は付着力がほとんどないので容易に剥離する。
成樹脂フィルムを真空吸引するとき、該成形面に離型剤
を塗布する必要は全くない。発泡成形したウレタン樹脂
成形品を離型させるとき、ポーラス型と合成樹脂フィル
ムとの間は付着力がほとんどないので容易に剥離する。
次に、ウレタン樹脂成形品から合成樹脂フィルムを除去
したとき、その除去面は、合成樹脂フィルムの滑面が転
写された結果、略鏡面状となる。従って、この除去面に
加飾皮膜を形成すれば、該加飾皮膜の表面も容易に滑面
とすることができる。また、この除去面には新鮮なウレ
タン樹脂が現われ、従来のように離型剤が付くことはな
いため、加飾皮膜を強固に付着させることができる。
したとき、その除去面は、合成樹脂フィルムの滑面が転
写された結果、略鏡面状となる。従って、この除去面に
加飾皮膜を形成すれば、該加飾皮膜の表面も容易に滑面
とすることができる。また、この除去面には新鮮なウレ
タン樹脂が現われ、従来のように離型剤が付くことはな
いため、加飾皮膜を強固に付着させることができる。
請求項2の製造方法において、ポーラス型の成形面に合
成樹脂フィルムを真空吸引するとき、該成形面に離型剤
を塗布する必要は全くない。この合成樹脂フィルムに付
着させた塗料はウレタン樹脂成形品を発泡成形するとき
にその加飾皮膜として付着する。このときも、ウレタン
樹脂成形品の表面側に離型剤が付くことはないため、加
飾皮膜を強固に付着させることができる。ウレタン樹脂
成形品から合成樹脂フィルムを除去すれば、その除去面
に表面が滑面である加飾皮膜が残る。
成樹脂フィルムを真空吸引するとき、該成形面に離型剤
を塗布する必要は全くない。この合成樹脂フィルムに付
着させた塗料はウレタン樹脂成形品を発泡成形するとき
にその加飾皮膜として付着する。このときも、ウレタン
樹脂成形品の表面側に離型剤が付くことはないため、加
飾皮膜を強固に付着させることができる。ウレタン樹脂
成形品から合成樹脂フィルムを除去すれば、その除去面
に表面が滑面である加飾皮膜が残る。
なお、上記いずれの製造方法においても、合成樹脂フィ
ルムの滑面の程度を変えることにより、加飾皮膜の滑面
の艷怒を調整することができる。
ルムの滑面の程度を変えることにより、加飾皮膜の滑面
の艷怒を調整することができる。
[実施例]
以下、本発明を第6図に示すウレタン樹脂成形品1の製
造方法に具体化した二つの実施例について、図面を参照
しながら説明する。このウレタン樹脂成形品1はリム2
aとディスク2bよりなる鋼板製ホイール2に接着する
ことにより軽合金製ホイールに類似した美しい外観を得
るためのものであり、その表面には表面が滑面である加
飾皮膜3が形成される。また、このウレタン樹脂成形品
1の中央部にはホイールナツトを閉める作業を行うため
の透孔4が設けられ、該透孔4には別体に形成されたキ
ャップ5が嵌められるようになっている。
造方法に具体化した二つの実施例について、図面を参照
しながら説明する。このウレタン樹脂成形品1はリム2
aとディスク2bよりなる鋼板製ホイール2に接着する
ことにより軽合金製ホイールに類似した美しい外観を得
るためのものであり、その表面には表面が滑面である加
飾皮膜3が形成される。また、このウレタン樹脂成形品
1の中央部にはホイールナツトを閉める作業を行うため
の透孔4が設けられ、該透孔4には別体に形成されたキ
ャップ5が嵌められるようになっている。
(第一実施例)
第1図〜第5図に示す第一実施例の製造方法は、ウレタ
ン樹脂成形品1の発泡成形後に加飾皮膜3を形成する態
様である。まず、本実施例に使用する成形型について説
明しておくと、該成形型はウレタン樹脂成形品lの背面
側形状を形成する上型11と、同じく表面側形状を形成
する下型21とからなる。
ン樹脂成形品1の発泡成形後に加飾皮膜3を形成する態
様である。まず、本実施例に使用する成形型について説
明しておくと、該成形型はウレタン樹脂成形品lの背面
側形状を形成する上型11と、同じく表面側形状を形成
する下型21とからなる。
前記上型11には一般的な非通気性の金型が使用され、
鋼板製ホイール2のディスク2b形状と略同−形状の成
形面12と、透孔4形成用の中央凸部13とを備えてい
る。また、上型11にはウレタン樹脂の注入口14とエ
アベント(図示略)とが貫設されている。
鋼板製ホイール2のディスク2b形状と略同−形状の成
形面12と、透孔4形成用の中央凸部13とを備えてい
る。また、上型11にはウレタン樹脂の注入口14とエ
アベント(図示略)とが貫設されている。
前記下型21は、通気性多孔質のポーラス金型22と、
該ポーラス金型22の背面周囲を密閉状に支持する支持
枠23と、該上部ポーラス金型22の背面の要所を支持
する支持部材24と、前記支持枠23の底部にねし止め
された底板25とから構成されている。そして、支持枠
23に取り付けられた接続管26には図示しない真空ポ
ンプ等の減圧装置が接続されている。
該ポーラス金型22の背面周囲を密閉状に支持する支持
枠23と、該上部ポーラス金型22の背面の要所を支持
する支持部材24と、前記支持枠23の底部にねし止め
された底板25とから構成されている。そして、支持枠
23に取り付けられた接続管26には図示しない真空ポ
ンプ等の減圧装置が接続されている。
前記ポーラス金型22は電鋳により厚さ3〜7聰に形成
され、滑面ではあるが鏡面度は必ずしも高くなくてもよ
い(勿論高くてもよい)成形面27と、透孔4形成用の
中央凸部28とを備えている。また、ポーラス金型22
を通気性多孔質としている多数の通気孔29は、前記を
鋳を次のように調整して行うことにより電鋳と同時に貫
通形成されたものであり、ポーラス金型22の裏側へ向
かうにつれて拡径している。
され、滑面ではあるが鏡面度は必ずしも高くなくてもよ
い(勿論高くてもよい)成形面27と、透孔4形成用の
中央凸部28とを備えている。また、ポーラス金型22
を通気性多孔質としている多数の通気孔29は、前記を
鋳を次のように調整して行うことにより電鋳と同時に貫
通形成されたものであり、ポーラス金型22の裏側へ向
かうにつれて拡径している。
ここで、前記ポーラス金型22の製造方法を簡単に説明
する(但し図示路)。
する(但し図示路)。
(a)まず、前記成形面27及び中央凸部28と凹凸が
逆であるマンドレルを製造する。
逆であるマンドレルを製造する。
(b)次に、前記マンドレルの表面にペースト状銀ラッ
カー、酢酸ブチル及び塩化ビニルラッカーの混合液をス
プレーして、導電被膜を形成する。この導電被膜には塩
化ビニルラッカーの粒が点在するために、多数の微小な
非導電部が形成される。
カー、酢酸ブチル及び塩化ビニルラッカーの混合液をス
プレーして、導電被膜を形成する。この導電被膜には塩
化ビニルラッカーの粒が点在するために、多数の微小な
非導電部が形成される。
(C)続いて、スルファミン酸ニッケルと硼酸を主成分
とし、ピンホール抑制用界面活性剤を含まない特殊なメ
ツキ液に前記マンドレルを浸漬する。
とし、ピンホール抑制用界面活性剤を含まない特殊なメ
ツキ液に前記マンドレルを浸漬する。
そして、該マンドレルの導電被膜(カソード)とニッケ
ル電極(アノード)との間に通電すると、導電被膜にニ
ッケルが電着してゆき、前記ポーラス金型22が電鋳形
成される。その際、前記導電被膜における微小な非導電
部にはニッケルは電着しないので、この非電着部が成長
してゆくことで前記拡径を伴う通気孔29が形成される
。
ル電極(アノード)との間に通電すると、導電被膜にニ
ッケルが電着してゆき、前記ポーラス金型22が電鋳形
成される。その際、前記導電被膜における微小な非導電
部にはニッケルは電着しないので、この非電着部が成長
してゆくことで前記拡径を伴う通気孔29が形成される
。
さて、上記成形型を用いてウレタン樹脂成形品1を製造
するには次の工程により行う。
するには次の工程により行う。
(1)まず、第1図に示すように上型11と下型21を
型開きし、下型21のポーラス金型22の直ぐ上方に、
表面が滑面である合成樹脂フィルム6を加熱して可塑化
状態にしてからセットする。
型開きし、下型21のポーラス金型22の直ぐ上方に、
表面が滑面である合成樹脂フィルム6を加熱して可塑化
状態にしてからセットする。
この合成樹脂フィルム6の材質としては、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、飽和
ポリエステル、酢酸ビニル共重合体、その他各種の熱可
塑性合成樹脂又はこれらの複合材料を例示することがで
きる。一般に市販されている合成樹脂フィルムは、本発
明の目的を達成しうるものとして必要・十分な平滑性を
有している。
塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、飽和
ポリエステル、酢酸ビニル共重合体、その他各種の熱可
塑性合成樹脂又はこれらの複合材料を例示することがで
きる。一般に市販されている合成樹脂フィルムは、本発
明の目的を達成しうるものとして必要・十分な平滑性を
有している。
ここで、ポーラス金型22の成形面27に離型剤を塗布
する必要は全くない。一方、上型11の成形面12には
離型剤15を塗布しておく。この離型剤15の種類は、
特に限定されない。
する必要は全くない。一方、上型11の成形面12には
離型剤15を塗布しておく。この離型剤15の種類は、
特に限定されない。
(2)続いて、第2図に示すように減圧装置によりポー
ラス金型22の裏側を減圧し、該ポーラス金型22の成
形面27に可塑化状態の合成樹脂フィルム6を真空吸引
する。
ラス金型22の裏側を減圧し、該ポーラス金型22の成
形面27に可塑化状態の合成樹脂フィルム6を真空吸引
する。
(3)次に、第3図に示すように上型11と下型21を
型締めし、上型11の注入口14から両型11.21の
間に形成されるキャビティ30にウレタン樹脂を注入し
てウレタン樹脂成形品1を発泡成形する。
型締めし、上型11の注入口14から両型11.21の
間に形成されるキャビティ30にウレタン樹脂を注入し
てウレタン樹脂成形品1を発泡成形する。
(4)次に、第4図に示すように前記減圧を解除して上
型11及び下型21を型開きし、ウレタン樹脂成形品1
を離型させる。
型11及び下型21を型開きし、ウレタン樹脂成形品1
を離型させる。
このとき、下型21のポーラス金型22と合成樹脂フィ
ルム6との間は付着力がほとんどないので容易に剥離し
、上型11とウレタン樹脂成形品1との間は離型剤15
により剥離する。従って、ウレタン樹脂成形品1はその
表面に合成樹脂フィルム6が付着し、裏面側に離型剤1
5が付いた状態で離型する。
ルム6との間は付着力がほとんどないので容易に剥離し
、上型11とウレタン樹脂成形品1との間は離型剤15
により剥離する。従って、ウレタン樹脂成形品1はその
表面に合成樹脂フィルム6が付着し、裏面側に離型剤1
5が付いた状態で離型する。
(5)次に、第5図に示すようにウレタン樹脂成形品1
から合成樹脂フィルム6を除去し、その除去面7に表面
が滑面である加飾皮膜3を形成する。
から合成樹脂フィルム6を除去し、その除去面7に表面
が滑面である加飾皮膜3を形成する。
本実施例では、スプレガン8で金属色塗料をスプレ塗布
することにより加飾皮膜3を形成した。
することにより加飾皮膜3を形成した。
上記除去面7は、合成樹脂フィルム6の滑面が転写され
た結果、略鏡面状となる。従って、この除去面7に加飾
皮膜3を形成すれば、該加飾皮膜3の表面も容易に滑面
とすることができる。また、この除去面7には新鮮なウ
レタン樹脂が現われ、従来のように離型剤が付くことは
ないため、加飾皮膜3を強固に付着させることができる
。
た結果、略鏡面状となる。従って、この除去面7に加飾
皮膜3を形成すれば、該加飾皮膜3の表面も容易に滑面
とすることができる。また、この除去面7には新鮮なウ
レタン樹脂が現われ、従来のように離型剤が付くことは
ないため、加飾皮膜3を強固に付着させることができる
。
以上のようにして製造されたウレタン樹脂成形品1は、
その裏面に付着した離型剤15を除去した後、該裏面に
接着剤を塗布して鋼板製ホイール2に接着する。この裏
面については、前記離型剤15の除去により荒れたとし
ても外観に影響はなく、むしろ少し荒れた方が接着力が
高まる。
その裏面に付着した離型剤15を除去した後、該裏面に
接着剤を塗布して鋼板製ホイール2に接着する。この裏
面については、前記離型剤15の除去により荒れたとし
ても外観に影響はなく、むしろ少し荒れた方が接着力が
高まる。
(第二実施例)
第7図及び第8図に工程の一部を示す第二実施例の製造
方法は、ウレタン樹脂成形品1の発泡成形と同時に加飾
皮膜3を形成する態様である。すなわち、第一実施例と
同様の成形型を用い、次の工程によりウレタン樹脂成形
品1を成形する。
方法は、ウレタン樹脂成形品1の発泡成形と同時に加飾
皮膜3を形成する態様である。すなわち、第一実施例と
同様の成形型を用い、次の工程によりウレタン樹脂成形
品1を成形する。
(1)第一実施例の工程(1)と同様に合成樹脂フィル
ム6をセットする。
ム6をセットする。
(2)第二実施例の工程(2)と同様に構成樹脂フィル
ム6を真空吸引する。
ム6を真空吸引する。
(3)第7図に示すように、合成樹脂フィルム6の表面
に塗料3aを付着させる。本実施例では、スプレガンで
金属色塗料をスプレ塗布した。
に塗料3aを付着させる。本実施例では、スプレガンで
金属色塗料をスプレ塗布した。
(4)上記塗料3aが乾燥する前に第一実施例の工程(
3)と同様の発泡成形を行い、そのウレタン樹脂成形品
1に前記塗料3aよりなる加飾皮膜3を付着させる。本
実施例においても、ウレタン樹脂成形品1の表面側に離
型剤が付くことはないため、加飾皮膜3を強固に付着さ
せることができる。
3)と同様の発泡成形を行い、そのウレタン樹脂成形品
1に前記塗料3aよりなる加飾皮膜3を付着させる。本
実施例においても、ウレタン樹脂成形品1の表面側に離
型剤が付くことはないため、加飾皮膜3を強固に付着さ
せることができる。
(5)第一実施例の工程(4)と同様にウレタン樹脂成
形品1を離型させる。
形品1を離型させる。
(6)第8図に示すように、ウレタン樹脂成形品1から
合成樹脂フィルム6を除去すれば、その除去面7に加飾
皮膜3が残る。この加飾皮膜3は、合成樹脂フィルム6
の滑面が転写された結果、略鏡面状となる。
合成樹脂フィルム6を除去すれば、その除去面7に加飾
皮膜3が残る。この加飾皮膜3は、合成樹脂フィルム6
の滑面が転写された結果、略鏡面状となる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。
なく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。
(1)通気性多孔質のポーラス型は、前記電鋳によるポ
ーラス金型6に限定されず、例えば錐やレーザー等によ
り通気孔を形成したポーラス金型、多孔質のセラミック
型や合成樹脂型等を用いることもできる。もっとも、前
記電鋳によるポーラス金型6は製造納期の短縮、製造コ
ストの低減、労力の軽減、小さい孔径も可能、孔径の統
一、拡径による流動抵抗の減少等という多くの利点があ
るため、種々の点で極めて有利である。
ーラス金型6に限定されず、例えば錐やレーザー等によ
り通気孔を形成したポーラス金型、多孔質のセラミック
型や合成樹脂型等を用いることもできる。もっとも、前
記電鋳によるポーラス金型6は製造納期の短縮、製造コ
ストの低減、労力の軽減、小さい孔径も可能、孔径の統
一、拡径による流動抵抗の減少等という多くの利点があ
るため、種々の点で極めて有利である。
(2)本発明は、鋼板製ホイール2に接着するウレタン
樹脂成形品1以外にも、加飾皮膜を必要とするあらゆる
用途のウレタン樹脂成形品に具体化することができる。
樹脂成形品1以外にも、加飾皮膜を必要とするあらゆる
用途のウレタン樹脂成形品に具体化することができる。
[発明の効果]
以上詳述した通り、請求項1記載の加飾皮膜付ウレタン
樹脂成形品の製造方法によれば、ウレタン樹脂成形品の
表面に離型剤が付かないようにして、該表面に対する加
飾皮膜の付着性を確保するとともに、成形型の成形面の
鏡面度が高くなくてもウレタン樹脂成形品の表面を略鏡
面状に成形することができ、もって表面が滑面である加
飾皮膜の形成を容易にする効果を奏する。
樹脂成形品の製造方法によれば、ウレタン樹脂成形品の
表面に離型剤が付かないようにして、該表面に対する加
飾皮膜の付着性を確保するとともに、成形型の成形面の
鏡面度が高くなくてもウレタン樹脂成形品の表面を略鏡
面状に成形することができ、もって表面が滑面である加
飾皮膜の形成を容易にする効果を奏する。
また、請求項2記載の加飾皮膜付ウレタン樹脂成形品の
製造方法によれば、ウレタン樹脂成形品の表面に離型剤
が付かないようにして、該表面に対する加飾皮膜の付着
性を確保するとともに、成形型の成形面の鏡面度が高く
なくても、ウレタン樹脂成形品の発泡成形と同時に表面
が滑面である加飾皮膜を形成することができる効果を奏
する。
製造方法によれば、ウレタン樹脂成形品の表面に離型剤
が付かないようにして、該表面に対する加飾皮膜の付着
性を確保するとともに、成形型の成形面の鏡面度が高く
なくても、ウレタン樹脂成形品の発泡成形と同時に表面
が滑面である加飾皮膜を形成することができる効果を奏
する。
第1図〜第6図は本発明を具体化した第一実施例を示し
、第1図は成形型に合成樹脂フィルムをセットする工程
を示す断面図、第2図は該合成樹脂フィルムの真空吸引
工程を示す断面図、第3図はウレタン樹脂成形品の発泡
成形の工程を示す断面図、第4図は該ウレタン樹脂成形
品を離型する工程を示す断面図、第5図は加飾皮膜を形
成する工程を示す断面図、第6図は本実施例で形成した
ウレタン樹脂成形品を装着した自動車用ホイールを示す
断面図である。第7図は第二実施例において合成樹脂フ
ィルムに塗料を付着させる工程を示す断面図、第8図は
該合成樹脂フィルムを除去したウレタン樹脂成形品を示
す断面図である。 1・・・ウレタン樹脂成形品、3・・・加飾皮膜、6・
・・合成樹脂フィルム、 7・・・除去面、11・・・
上型、 22・・・ポーラス金型、27・・
・成形面、 30・・・キャビティ。 特許出願人 江南特殊産業株式会社
、第1図は成形型に合成樹脂フィルムをセットする工程
を示す断面図、第2図は該合成樹脂フィルムの真空吸引
工程を示す断面図、第3図はウレタン樹脂成形品の発泡
成形の工程を示す断面図、第4図は該ウレタン樹脂成形
品を離型する工程を示す断面図、第5図は加飾皮膜を形
成する工程を示す断面図、第6図は本実施例で形成した
ウレタン樹脂成形品を装着した自動車用ホイールを示す
断面図である。第7図は第二実施例において合成樹脂フ
ィルムに塗料を付着させる工程を示す断面図、第8図は
該合成樹脂フィルムを除去したウレタン樹脂成形品を示
す断面図である。 1・・・ウレタン樹脂成形品、3・・・加飾皮膜、6・
・・合成樹脂フィルム、 7・・・除去面、11・・・
上型、 22・・・ポーラス金型、27・・
・成形面、 30・・・キャビティ。 特許出願人 江南特殊産業株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、通気性多孔質のポーラス型(22)の成形面(27
)に表面が滑面である合成樹脂フィルム(6)を真空吸
引する工程と、前記ポーラス型(22)と他の型(11
)との間に形成されるキャビティ(30)にウレタン樹
脂を注入してウレタン樹脂成形品(1)を発泡成形する
工程と、前記ウレタン樹脂成形品(1)から合成樹脂フ
ィルム(6)を除去した後、その除去面(7)に表面が
滑面である加飾皮膜(3)を形成する工程とを含む加飾
皮膜付ウレタン樹脂成形品の製造方法。 2、通気性多孔質のポーラス型(22)の成形面(27
)に表面が滑面である合成樹脂フィルム(6)を真空吸
引する工程と、前記合成樹脂フィルム(6)に塗料(3
a)を付着させる工程と、前記ポーラス型(22)と他
の型(11)との間に形成されるキャビティ(30)に
ウレタン樹脂を注入してウレタン樹脂成形品(1)を発
泡成形する工程と、前記ウレタン樹脂成形品(1)から
合成樹脂フィルム(6)を除去して、その除去面(7)
に前記塗料(3a)よりなり表面が滑面である加飾皮膜
(3)を残す工程とを含む加飾皮膜付ウレタン樹脂成形
品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2109090A JPH047107A (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 加飾皮膜付ウレタン樹脂成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2109090A JPH047107A (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 加飾皮膜付ウレタン樹脂成形品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH047107A true JPH047107A (ja) | 1992-01-10 |
Family
ID=14501337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2109090A Pending JPH047107A (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 加飾皮膜付ウレタン樹脂成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH047107A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007117738A (ja) * | 2005-10-24 | 2007-05-17 | Alsa Gmbh | 合成物質製で模様付の靴、その製造方法と金型 |
JP2009178968A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Tokai Rubber Ind Ltd | ウレタン発泡成形体およびその製造方法 |
JP2017007100A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-12 | 株式会社春日井化成工業所 | ウレタン系成形体の生産方法 |
-
1990
- 1990-04-25 JP JP2109090A patent/JPH047107A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007117738A (ja) * | 2005-10-24 | 2007-05-17 | Alsa Gmbh | 合成物質製で模様付の靴、その製造方法と金型 |
JP2009178968A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Tokai Rubber Ind Ltd | ウレタン発泡成形体およびその製造方法 |
JP2017007100A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-12 | 株式会社春日井化成工業所 | ウレタン系成形体の生産方法 |
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