JPH0470821A - 非線形光学材料 - Google Patents

非線形光学材料

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JPH0470821A
JPH0470821A JP18459390A JP18459390A JPH0470821A JP H0470821 A JPH0470821 A JP H0470821A JP 18459390 A JP18459390 A JP 18459390A JP 18459390 A JP18459390 A JP 18459390A JP H0470821 A JPH0470821 A JP H0470821A
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JP
Japan
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nonlinear optical
deuterium
isopropyl
substd
crystal
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Application number
JP18459390A
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English (en)
Inventor
Seizo Miyata
清蔵 宮田
Takeshi Hozumi
猛 八月朔日
Toshio Suzuki
敏夫 鈴木
Hironobu Yamamoto
弘信 山本
Shigeki Katogi
茂樹 加藤木
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Japan Science and Technology Agency
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Research Development Corp of Japan
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication of JPH0470821A publication Critical patent/JPH0470821A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超分子分極率βが大で、反転対称中心のない
結晶を形成することができる有機質の非線形光学材料に
関する。
〔従来の技術〕
非線形光学効果とは、非常に強い光が物体を透過すると
き、光の電場によって物質が分極し、この誘起分極によ
る光高調波の発生や、入射した光自身が変化する現象を
いう。
この現象は、レーザーの発明以前から知られていたもの
であるが、多くはレーザー光の出現によって注目される
ようになった。特に最近、光機能素子への応用が注目さ
れている光高調波発生、光パラメトリンク発振・増幅、
光位相共役、光双安定などの現象解明はレーザーの発明
に負うところが大きい。これらの非線形光学効果は赤外
光の可視光、紫外光への変換、光増幅、光スィッチ、光
変調、光信号などの無歪伝送などへの応用が可能である
。非線形光学効果素子は、今後ますます需要が増す光情
報処理、光通信の分野で鍵を握る機能材料として位置づ
けられている。
従来、非線形光学効果を示す物質として、例えば、リン
酸2水素カリウム(KDP)、ニオブ酸リチウム(Li
NbO2)、β−ホウ酸バリウム(BBO)などが研究
され、一部は素子材料として実用化されている。しかし
、非線形光学効果を示す物質は無機誘電体化合物に限ら
れるものでなく、有機化合物の中にも見いだされている
。しかも有機化合物の非線形光学作用は、分子内に非局
在化しているπ電子の移動によって生しるため、原子核
に強く束縛され格子振動に制約がある無機誘電体のび電
子に比べて、誘起分極は迩かに速く大きい。実際、2−
メチル−4−ニトロアニリン(MNA)は、ニオブ酸リ
チウムの2000倍以上の性能指数を示すCB、F、L
EVINE et al、J、Apply、Phys、
、Vol、50.2523(1979) ) 。
このようなことから、非線形光学効果の中でも光機能素
子としての応用が最も早く期待されている二次の非線形
光学効果、特に光第二高調波発生(SHO)の実用化研
究が有機化合物を対象に精力的に進められており、例え
ば、MNA (特開昭55−500960号公報)、ニ
トロピリジン−1−オキシド誘導体(特開昭56−92
870号公報、同56−94333号公報)等の物質が
非線形光学材料として既に提案されている。
〔発明が解決しようとする課題] 有機化合物において、二次の非線形光学効果を高めるに
は分子の双極子モーメントを大きくすればよく、そのた
めには分子内−に電子供与性基と電子吸引性基を導入す
ることが有効であることは良く知られている。
しかし、この点には重要な未解決の課題が残されている
。即ち、反転対称中心のない結晶でなければならないこ
とである。ところが、分子内に大きな双極子モーメント
を持つ有機化合物は結晶化する場合に互いの双極子モー
メントを打ち消し合うように配置する結果、分子として
は大きな二次の超分子分極率βを持ちながら結晶あるい
は分子集合体としては反転対称中心があるため二次の非
線形光学効果を示さないことがある。実際にこのような
有機化合物は非常に多い。
従って、二次の非線形光学効果を主眼とする有機非線形
光学材料を開発するに当たっては、分子として大きな超
分子分極率βを持ち、反転対称中心のない良質な結晶が
容易に得られるような化合物を合成することが重要な課
題である。
4−ニトロアニリンは最も単純な電子供与性基と電子吸
引性基を持つ芳香族化合物であり、有機化合物の中では
大きな超分子分極率βを存する化合物の一つであるが、
その結晶は互いの双極子モーメントを打ち消し合うよう
に分子が配列するため反転対称中心を有し、二次の非線
形光学効果を示さない。
また、ニトロ基とアミノ基による分子内電荷移動のため
、近紫外から可視域に大きな電子遷移吸収が存在する。
このため4−ニトロアニリンは著しく着色している。
本発明者らは、この4−ニトロアニリンのようなベンゼ
ン環のパラ位に電子吸引性基と電子供与性基を配する芳
香族化合物の対称性と透明性の改質について鋭意検討し
た結果、ある種の安息香酸誘導体は結晶や分子集合体を
形成した際に反転対称中心を持たない事と、近紫外から
可視域に於ける透明性を著しく改良しうる事実を確認し
て本発明の開発に至ったものである。
すなわち本発明の目的は、分子内電荷移動構造を有する
アミノ安息香酸エステルから誘導された大きな超分子分
極率βを持ち、反転対称中心のない結晶形成が可能で、
かつ、使用波長域を拡大するためカットオフ波長を短波
長化した非線形光学材料を提供するところにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本発明による非線形光学材
料は、下記の化学式で表されるN、N’ビス−(アルコ
キシカルボニルフェニル)−メタンジアミン誘導体から
なることを構成上の特徴とする。
但し、上式において、Xは水素または重水素、Rはイソ
プロピル基、重水素置換されたイソプロピル基、イソブ
チル基または重水素置換されたイソブチル基を指すもの
とする。
置換基の位置は、エステル基がフェニル基の4位に置換
されていることが好ましい。Rを構成するアルキル基と
しては、メチル基、エチル基、イソプロピル基またはイ
ソブチル基を挙げることができる。
上記化学式のN、 N’−ビス−(アルコキシカルボニ
ルフェニル)−メタンジアミン誘導体は、例えば相当す
るアミノ安息香酸エステル誘導体を、反応溶媒および反
応溶液のPHを選択したうえで、ホルムアルデヒドと反
応させることによって得ることができる。
アミノ安息香酸エステル誘導体は、4−アミノ安息香酸
メチル、4−アミノ安息香酸エチル、4−アミノ安息香
酸イソプロピル、4−アミノ安息香酸イソブチルなどで
ある。これらは溶解度の大きなメタノール、エタノール
、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、テト
ラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドなと゛を1容媒
としてホルムアルデヒドと反応させる。
得られたN  N’−ビス−(アルコキシカルボニルフ
ェニル)−メタンジアミン誘導体は、粉末状態でNd 
: YAGレーザ(λ−1064nm)を照射すると、
著しく強い緑色の第二高調波を発生する。更に単結晶状
態では、広範囲に及んで位相整合可能であり、粉末を温
かに越える強度の第二高調波を発生する。
一般に、結晶中の基本波と高調波の伝搬定数は一致しな
いため結晶状態での高調波発生は難しい。
これが一致することを位相整合といい、この位相整合が
とれないと高調波の発生を観測することはできない。
また、粉末状態で白色、単結晶状態で無色透明であり、
カットオフ波長は大幅に短波長シフトしている。
基本波が1〜1.2nの赤外光の場合、C−Hの伸縮振
動の倍音吸収と重なって基本波が吸収され、熱振動に転
化することがある。従って、基本波の強度が強いときは
結晶の温度が上がり位相整合条件が変わったり、出射光
の角度が変わってしまう。
しかし、本発明において特に倍音吸収が大きいアルキル
基の水素を重水素で置換した化合物形態を採ると、吸収
の領域が長波長側にずれてこの現象を有効に防止するこ
とができる。
〔作 用] 本発明によれば、大きな双極子モーメントのため反転対
称中心の結晶を形成する傾向の強いアミノ安息香酸エス
テル誘導体をメチレン結合で結ぶことによって対称性を
低下させ、広波長域において二次の非線形光学効果に対
して活性な材質に転化した新規物性の非線形光学材料が
提供される。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1 4−アミノ安息香酸メチル7.56g(50m5of)
をメタノール100 dに溶解し、この溶液中にホルム
アルデヒド(37%)水溶液10gをメタノール2(l
dで希釈して加え、室温で3時間攪拌反応させた。
反応終了後、!縮析出した反応物を1戸別し、メタノー
ル20dにて3回洗浄後、減圧下50°Cで乾燥してN
、N’−ビス−(4−メトキシカルボニルフェニル)−
メタンジアミンを得た。
このN、  N’−ビス−(4−メトキシカルボニルフ
ェニル)−メタンジアミンのカットオフ波長を測定した
ところ330nmであった。また、尿素粉末を1とした
場合の相対SHG強度は30倍と極めて高いものであっ
た。
実施例2〜4 上記の製法に従い、Xが水素でRが相違する各種のN、
N’−ビス−(アルコキシカルボニルフェニル)−メタ
ンジアミン誘導体を合成した。
上記の各誘導体を粒径60〜100−に調製した試料を
スライドガラスに挟み、これにQスイッチ付きNd :
 YAGレーザ−(λ−1064n+m)による10n
secのパルスを照射し、試料から発生した第二高調波
の強度を測定した。SHG強度は、尿素を1とした相対
強度比(倍)で表した。その結果を第1表に示す。
実施例5〜8 実施例1において、ホルムアルデヒドに代わって重ホル
ムアルデヒドを、またメタノールに代えて重メタノール
を使用して重水素置換N、N’ビス−(アルコキシカル
ボニルフェニル)−メタンジアミン誘導体を合成した。
これら各誘導体につき、実施例1と同様にカントオフ波
長およびSHGを測定した。その結果を、用いた試料の
化合物形態(X、Y、Zの置換成分)と対比して第2表
に示した。
〔発明の効果〕
以上のとおり、N、N’−ビス−(アルコキシカルボニ
ルフェニル)−メタンジアミン誘導体からなる本発明の
非線形光学材料は、出発原料がその反転対称性のためS
HG活性がない、あるいは極めて弱いものにもかかわら
ず、尿素に比べ高いSHG効率を示す。
さらに、MNAをはじめとする既存の大きな非線形光学
効果を有する非線形物質では、一般にカットオフ波長が
長波長域(MNA:480nm)にまで及び、非線形光
学材料、特に波長変換材料としての使用域を狭めている
。本発明によるN、N’ −ビス−(アルコキシカルボ
ニルフェニル)−メタンジアミン誘導体は、カットオフ
波長が330〜340nmであり広波長域での使用が可
能となった。
従って、波長変換素子、光制御素子などの非線形光学効
果および電気光学効果を利用した各種の光機能素子材料
として多様の用途が広波長域で期待することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の化学式で表されるN,N′−ビス−(アルコ
    キシカルボニルフェニル)−メタンジアミン誘導体から
    なることを特徴とする非線形光学材料。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 但し、上記において、Xは水素または重水素、Rはイソ
    プロピル基、重水素置換されたイソプロピル基、イソブ
    チル基または重水素置換されたイソブチル基を指す。
JP18459390A 1990-07-12 1990-07-12 非線形光学材料 Pending JPH0470821A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5347394A (en) * 1992-06-05 1994-09-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Nonlinear optical materials, method of manufacturing the same, and optical wavelength converter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5347394A (en) * 1992-06-05 1994-09-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Nonlinear optical materials, method of manufacturing the same, and optical wavelength converter

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