JPH0470699A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0470699A
JPH0470699A JP2179048A JP17904890A JPH0470699A JP H0470699 A JPH0470699 A JP H0470699A JP 2179048 A JP2179048 A JP 2179048A JP 17904890 A JP17904890 A JP 17904890A JP H0470699 A JPH0470699 A JP H0470699A
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signal
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満 福井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、管楽器または弦楽器などの自然楽器の楽音
合成に用いて好適な電子楽器に関する。
「従来の技術」 従来より、管楽器や弦楽器などの自然楽器が発生する楽
音を、電気的に合成する電子楽器がある。
このような電子楽器は、楽音を合成するために何等かの
音源を有している。音源には、予め楽音のもとになる波
形信号を記憶する記憶手段を用いて、発音の際には記憶
手段から読出した波形信号にさまざまな処理を行って楽
音として発音する装置や、自然楽器の発音メカニズムを
電子回路でノミュレートすることにより、自然楽器の楽
音を合成する装置などが知られている。
特に、後述した発音メカニズムをノミュレートする音衿
は、遅延回路、フィルタおよび非線形回路などからなる
閉ループ回路により発音機構を7ミユレー・トする。こ
の音源によれば、楽音合成のパラメータ、例えば遅延回
路の遅延時間を調整することにより、自然楽器の音に、
ある程度近い楽音か合成できる。なお、この種の技術は
、例えば特開昭63−40199号公報あるいは特公昭
58−58679公報に開示されている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上述した従来の電子楽器では、楽音のピッチ
は遅延回路の遅延総量で決定されるとしていた。しかし
、実際には、フィルタ特性などの他のパラメータにより
、例えば高周波の信号はど伝達速度か速いなと、合成し
ようとする楽音のピッチに応じて伝達速度が変わってく
る。しにかつて、一義的に遅延回路の遅延時間(デイレ
イ長)を設定すると、所望するビ・ノチの楽音が得られ
な(Aという問題を生じる。
また、従来の電子楽器では、演奏者が楽音の音色などを
設定する1ニめに、楽音合成回路の各種)くラメータ(
遅延回路の遅延時間やフィルタ特性など)を操作すると
、楽音のピッチに狂いが生じるという問題を生じる。
この発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、正
確なピッチを有する楽音を合成できる電子楽器を提供す
ることを目的としている。
「課題を解決するための手段」 上記問題を解決するために、請求項1記載の発明では、
入力信号に対して少なくとも1つのノくラメータに基づ
く所定の処理を施して、該ノくラメータの値に応じたピ
ッチの楽音を合成して出力する楽音合成手段を有する電
子楽器において、生成すべき楽音の目標ピッチと前記楽
音合成手段が出力する楽音のピッチとの差分を検出し、
該差分をなくすべく前記パラメータの値を求めて前記楽
音合成手段へ出力するピッチ制御手段とを具備すること
を特徴とする 請求項2記載の発明では、請求項1記載の電子楽器にお
いて、前記目標ピンチの楽音を生成すべきパラメータの
初期値か記憶される記憶手段と、前記ピッチ制御手段に
より新たに求められたパラメータの値で前記初期値を書
き換える制御手段とを備えるとともに、 前記楽音合成手段は、前記記憶手段に記憶され1こパラ
メータの値に応じたピッチの楽音を合成して出力するこ
とを特徴とする 請求項3記載の発明では、請求項1記載の電子楽器にお
いで、前記楽音合成手段は、入力信号に対して少なくと
も1つのパラメータに基づく所定の処理を施すループ状
の信号路であって、該入力信号を該ループを巡回させる
ことにより前記パラメータの値に応じ1こピッチの楽音
を合成して出力することを特徴とする。
1作用 」 請求項1記載の発明によれば、ピッチ制御手段が楽音合
成手段の信号路によって生成すべき楽音の目標ピッチと
前記楽音合成手段か実際に出力する楽音のピッチとの差
を検出し、該差をなくすべく楽音合成手段のパラメータ
の値を求める。楽音合成手段では、ピッチ制御手段によ
って新たに求められたパラメータの値に応じて楽音が合
成される。
請求項2記載の発明によれば、楽音合成手段において生
成すべき目標ピッチの楽音のパラメータの初期値が予め
記憶手段に記憶される。制御手段は、ピッチ制御手段が
新たに求めfこパラメータの値で記憶手段の上記初期値
を書き換える。楽音合成手段では、記憶手段に記憶され
たパラメータの値に応じて楽音が合成される。
請求項3記載の発明によれば、ピッチ制御手段によって
新たに求められたパラメータの値を、ループ状の信号路
を有する楽音合成手段に供給し、該楽音合成手段によっ
て上記パラメータの値に応じたピッチの楽音を合成して
出力する。
「実施例」 次に図面を参照してこの発明の実施例について説明する
[第1の実施例] 第1図はこの発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図である。この図において、lは鍵盤であり、白鍵およ
び黒鍵から構成されている。2は操作パネルであり、後
述する楽音合成回路内の非線形回路やフィルタ等の特性
に関するパラメータか設定できるようになっており、該
パラメータに応じて出力楽音の音色を変化させる。CP
U(中央処理装置)3は、所定のプログラムを実行し、
電子楽器の各部を制御する。テーブルROM 4には、
何種類かの音階(平均率音階、純正調音階、ピタゴラス
音階など)について、全キーコードKCに対して、所定
のピッチの楽音か発音されるようデイレイ長diがテー
ブルとして記憶されている。これらの音階は、操作パネ
ル2により選択的に設定される。また、デイレイ長cl
lは、後述する遅延フィードバック回路における遅延時
間(楽音のピッチを決定するパラメータの1つ)のおお
よその初期値である。また、RAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)5には、各種データなどが記憶されるとと
もに、各楽音のピッチを調整(調律)する際に上記デイ
レイ長diのテーブルが転送される。このデイレイ長d
iは、後述するピッチ調整による処理において、新1こ
に確定されるデイレイ長DLに書き換えられる。詳細は
動作の説明において述べる。
6はピッチ制御回路であり、本願発明において付加され
た回路である。ピッチ制御回路6は、データバスを介し
てCPU3から供給される発音すべき楽音のピッチに関
する情報などを取り込み、上記デイレイ長DLを求め、
後述する楽音合成回路7へ供給する。次に、ピッチ制御
回路6の構成の一例について、第2図に示すブロック図
を参照して説明する。このピッチ制御回路6は、発振回
路6a、バンドパスフィルタ6b、クリッパ6C。
位相比較器6dSo−パスフィルタ6e、同調検出回路
6f、変換回路6gおよび加算器6hから構成されてい
る。発振回路6aは、キーコードKCに対応する発振周
波数を有する発振信号OFに基づいて、比較の基準とな
る矩形波SCIを発振して位相比較器6dに供給する。
バンドパスフィルタ6bは、後述する楽音合成回路7に
よって合成された波形信号WSを帯域制限してクリッパ
6Cへ出力する。クリッパ6cは波形信号WSを矩形波
SC2に整形して前述した位相比較器6dに供給する。
位相比較器6dは、矩形波SCIとS02とを比較して
、その位相差をローパスフィルタ6eへ供給する。ロー
パスフィルタ6eは、位相差を平滑化した後、同調検出
回路6fおよび変換回路6gへ出力する。同調検出回路
6fは、位相差を監視し、該位相差が所定の範囲内に収
まっている場合には、その楽音に対するピッチ調整(調
律)が終了したことを知らせるEND信号として「1」
をデータバスへ出力する。変換回路6gは、データテー
ブルまたは演算回路からなり、上記位相差をデイレイ長
に応じた値に変換する。この値は加算器6hへ供給され
る。加算器6hは、位相差に応じた値と予め初期値とし
て記憶されていたデイレイ長diとを加算して、補正さ
れたデイレイ長DLを算出し、これを楽音合成回路7お
よびデータバスへ出力する。
楽音合成回路7は、クラリネットなどの管楽器をシミュ
レートした閉ループ回路から構成されている。ここで、
楽音合成回路7の構成の一例について、第3図に示すブ
ロック図を参照して説明する。この図において、楽音合
成回路7は、管楽器のマウスピース部をシミュレートし
た励振回路IO1管楽器の共鳴管をシミュレートした共
振回路30と、マウスピース部と共鳴管との接続部にお
ける空気圧力波の散乱をシミュレートしたジャンクショ
ン20から構成されている。
励振回路lOは、減算器11、フィルタI2、加算器1
4、非線形回路15、乗算器16.17およびINVと
で構成されている。減算器11には、共振回路30から
ジャンクション2oを介して入力される信号と、吹奏圧
に相当する吹奏圧信号PRESが供給される。この減算
器11は、リードに加わる空気圧に相当する信号を算出
し、フィルタ12および乗算器INvを介して乗算器1
6へ出力する。フィルタ12は一次のローパスフィルタ
によって構成されており、励振回路10と共振回路30
との間を循環する信号の振幅か特定周波数において著し
く大きくならないようにするために介挿されている。フ
ィルタ12の出力信号P1は加算器14に供給される。
加算器14は、フィルタ12の出力信号PLに唇の締め
、構えに相当するエンブシュアE M B Sを加算し
、リードに実際に加えられる圧力に相当する信号P2を
求める。
15は非線形回路であり、非線形関数のテーブルまたは
演算回路から構成されている。演算回路により構成され
ている場合には、所定の演算を行うための非線形定数N
 、L 、COE F”  がデータバスを介して供給
される。また、非線形関数のテーブルにより構成されて
いる場合には、リードとマウスピース部との間隙の断面
積、すなわち、空気流に対するアドミッタンスに相当す
る値が記憶されている。この非線形回路15は、上述し
1こ信号P2により参照され、上記アドミッタンスに相
当する値を信号Yとして出力する。乗算器16は、信号
Yと乗算器INVを介した信号−PAとを乗算して、リ
ートとマウスピース部との間隙を通過する空気の流速に
相当する信号PLを得る。乗算器17は、信号PLに乗
算係数Gを乗する。この乗算係数Gは、共鳴管における
マウスピース部の取り付は部付近の管径に応じて決めら
れる定数であり、空気流の通りにくさ、すなわち空気流
に対するインピーダンスに相当するものである。乗算器
17は、共鳴管のマウスピース側の入口において発生す
る空気の圧力変化に相当する信号を得る。
ジャンクション20では、共振回路30の出力信号と励
振回路lOの出力信号が加算器18によって加算された
後に共振回路30に供給され、また、加算器18の出力
信号と共振回路30の出力信号が加算器19によって加
算されて励振回路10に供給される。
共振回路30は、遅延回路21、フィルタ22および乗
算器Ivから構成されている。遅延回路2Iは、リード
から発せられた空気圧力波(進行波)がトーンホーン(
管楽器における音程を決める孔)に達するまでの遅延を
シミュレートするにめに、ノヤンクンヨン20の出力信
号をピッチ制御回路6またはデータバスを介して供給さ
れるデイレイ長DLに応じて遅延した後、乗算器IVへ
出力する。乗算器■Vは、共鳴管の終端における音波の
反射をシミュレートするために、共振回路30の出力信
号に「−1」を乗算し、フィルタ22へ出力する。フィ
ルタ22は、乗算器IVの出力信号を帯域制限した後、
ジャンクション20へ出力する。
このように構成された楽音合成回路7では、励振信号(
以下、波形信号WSという)がジャンクション20を介
して、励振回路10と共振回路30とを循環する。この
波形信号WSは、この例の場合には、遅延回路21の出
力から取り出されており、第1図に示すサウンドシステ
ム8に供給される。サウンドシステム8は、波形信号W
Sをスピーカ9によって楽音として発音するための処理
を行う。
次に、上述した構成の動作について、第4図に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。電源が投入されるか、
ユーザがパラメータを変更すると、CPU3は、鍵盤1
の全てのキーに対応する楽音のピッチを調整(調律)す
るために第4図に示すフローチャートを実行する。まず
、ステップSAlにおいて、楽音合成回路7の各種パラ
メータの初期設定を行う。これらパラメータには、例え
ば、ユーザによる非線形定数N、L、C0EF、、フィ
ルタ定数F I L、C0EF、およびFIL2.C0
EP、などがある。次に、ステップSA2に進み、テー
ブルROM4に記憶された各キーコードKCに対応する
デイレイ長diのテーブルを読出してRAM5にコピー
する。そして、ステップSA3において、キーコードK
Cを「0」(第1番目のキーに対応するキーコードKC
)にする。ステップSA4では、エンブシュアEMBS
および吹奏圧信号PRESを楽音合成回路7へ出力する
。これによって、楽音合成回路7は動作準備が整う。
次に、ステップSA5において、RAM5にコビ−され
たキーコードKC(=0)に対応するデイレイ長dlと
該キーコードKCの周波数に対応する発振信号OFをピ
ッチ制御回路6へ出力する。
一方の楽音合成回路7は、上記デイレイ長dIを遅延回
路21に設定して波形信号WSを合成する。他方、ピッ
チ制御回路6は、楽音合成回路7が出力する波形信号W
Sと発振信号OFとの位相差を検出し、変換回路6gに
よって、この位相差をデイレイ長の情報に関する値に変
換して、加算器6hへ出力する。加算器6hは、上記位
相差に応じた値と初期値として用いるデイレイ長dlと
を加算して、補正した新たなデイレイ長DLを求める。
例えば、波形信号WSと発振信号OFとの位相差がある
符号の場合にはデイレイ長diは正の方に補正され、デ
イレイ長DLは大きくなり、上記位相差の符号か反対の
場合にはデイレイ長dlは負の方に補正され、デイレイ
長DLは小さくなる。このデイレイ長DLは、楽音合成
回路7へ出力されるとともに、データバスへ出力される
このデイレイ長DLは、楽音合成回路7における遅延回
路21の遅延量として設定される。 したかって、楽音
合成回路7では、上記遅延量に応し1こピッチの波形信
号WSか生成される。この波形信号WSはピッチ制御回
路6ヘフイートバツクされる。
次に、ステップSA6では、ピッチ制御回路6の同調検
出回路6fが出力するEND信号が1″1」になったか
否かを判断する。ここで、また、上述し1こ新たな波形
信号WSと発振信号OFとの位相差が所定の範囲に入っ
ていないとすると、同調検出回路6fが出力するEND
信号は「1」にならない。したがって、ステップSA6
の判断結果はrNOJとなり、ステップSA4に戻る。
そして、ステップSA6における判断結果がrYEsj
になるまで、ステップSA4.SA5およびSA6を繰
り返し実行する。
この結果、ピッチ制御回路6は、さらに、前述した楽音
合成回路7からフィードバックされた波形信号W Sを
新たな信号として発振信号OFとの位相差を検出し、こ
の位相差に応じた新1こなデイレイ長DLを求め、かつ
楽音合成回路7は、新たなデイレイ長DLに基づいて補
正されたピッチの波形信号WSを生成する。そして、こ
の波形信号WSはピッチ制御回路6に供給され、ピッチ
制御回路6では、さらに補正されたデイレイ長DLが求
められる。このようにして、楽音合成回路7において生
成される楽音のピッチが次第に調整される。
そして、発振信号OFと波形信号WSとの位相差が所定
の範囲に入ると、同調検出回路6fがEND信号をrl
Jにする。END信号か「l」になると、ステップSA
6における判断結果が「YESJになり゛、ステップS
A7に進む。ステップSA7では、RAM5内のキーコ
ードKC(=0)に対応するデイレイ長diを、調整が
完了したデイレイ長DLによって書き換える。そして、
ステップSA8へ進み、キーコードKCをインクリメン
トする。次に、ステップSA9において、キーコードK
Cがr128Jに達したか否かを判断する。
これは127音すべての音を調整したか否かを判断する
ためのステップである。この場合、キーコードKCは「
2」であるため、ステップSA9の判断結果は「NO」
となり、ステップSA4に戻る。そして、ステップSA
9における判断結果がrYEsJになるまで、ステップ
SA4〜SA9を繰り返し実行し、全てのキーに対して
調整を行つ。
一方、全てのキーに対してのピッチ調整が終了して、キ
ーコードKCがr128Jになると、ステップSA9に
おける判断結果がrYESJになり、該フローチャート
を終了する。
上述し1こ処理が終了することによって、RAM5にコ
ピーされた各デイレイ長diは、所望するピッチで波形
信号WSが生成されるように調整されたデイレイ長DL
に書き換えられる。
また、全てのキーに対する調律が終了した後、通常の演
奏を行う場合には、ピッチ制御回路6に供給する発振信
号OFを「0」としておけば、変換回路6gの出力も「
0」となりRA M 5に記憶されたキーコードKCに
対応するデイレイ値diかそのまま出力される。このデ
イレイ長d1は、前述したように、ピッチの調整か終了
したデイレイ長DL(最終値)に書き換えられているた
め、サラントノステム8およびスピーカ9においては正
確なピッチの楽音か発音される。
[第2の実施例] 次に、この発明の第2の実施例について第5図〜第7図
を参照して説明する。この実施例の特徴は、第1図に示
すピッチ制御回路6の構成を変え、波形信号WSのピッ
チを計測し、このピッチに応じてデイレイ長を補正し1
こことにある。第5図は第1図に示すピッチ制御回路6
の別実施例による構成を示すブロック図である。この図
において、40はバントパスフィルタであり、発音すべ
き楽音の周波数を有する発振信号OFに応じて遮断周波
数を変化させ、波形信号W Sをフィルタリングする。
これは波形信号WSに高周波が重畳し1こままでは、後
述するゼロクロスポイントが過剰に検出される1こめて
あり、また、低周波が重畳したままではゼロクロスポイ
ントが全く検出されなくなる可能性かあるためである。
このフィルタリングされた信号は、波形信号WS’とし
てゼロクロス検出回路41に供給される。
ゼロクロス検出回路41は、波形信号WS°の最上位ビ
ットMSHの状態を検知することによってゼロクロスポ
イントを検出すると、アキュムレート42へ検出信号Z
Cを出力するとともに、ゼロクロスポイントから次のゼ
ロクロスポイントまでの間、クロック信号CLをカウン
トし、そのカウント数を出力信号OUTとしてアキュム
レート42へ出力する。なお、このゼロクロス検出回路
41の構成の詳細については後述する。
アキュムレート42は、検出信号ZCをカウントし、1
6ゼロクロス分(波形で言えば8周期分)のカウント数
OUTを累算して減算器43へ出力する。カウント数O
UTを累算するのは、1周期毎の波形信号WS°のばら
つきを平滑化するためである。
次に、減算器43は、乗算器を介して供給されるキーコ
ートKCの周波数に対応する発振信号OFを、累算され
たカウント数から上記信号OFを減算して、発振信号O
F’に対する波形信号WSの周波数のズレを求める。こ
のズレに関する情報は、同調検出回路44および変換回
路45に供給される。同調検出回路44は、減算器43
の出力データを監視し、ズレか所定の範囲内に収まって
いる場合には、その楽音に対する調律を終わらせるE 
N D信号として「l」をデータバスへ出力する。変換
回路45は、上記ズレをデイレイ長の情報に関するパラ
メータに変換する。このパラメータは加算器46へ供給
される。加算器′46は、該パラメータと予め初期値と
して記憶されていたデイレイ長d1どを加算して、補正
されたデイレイ長DLを出力する。このデイレイ長DL
は、楽音合成回路7およびデータバスへ出力される。
次に、前述したゼロクロス検出回路41の構成の一例に
ついて、第6図に示すブロック図を参照して説明する。
この図において、41aは遅延回路であり、波形信号W
S′の最上位ビットMSB(符号ビット)を所定の時間
(lデータ分)遅らせで排他的論理和回路41bの一方
の入力端に供給する。排他的論理和回路41bの他方の
入力端には、波形信号W S ’の最上位ビットMSB
が時間遅れなしに、そのまま供給される。排他的論理和
回路41bは、波形信号WS’の最上位ビットMSBと
その1データ前の最上位ビットMSBとの排他的論理和
をとり、その結果を出力する。すなわち、排他的論理和
回路41bの出力は上記最上位ビットMSBが反転した
か否かを示す。すなわち、排他的論理和回路41bの出
力は、波形信号WS″が正から負、あるいは負から正へ
変わる点のゼロクロスポイントを示す。この排他的論理
和回路41bの出力信号は、検出信号ZCとしてアキュ
ムレート42に供給されるとともに、ラッチ信号りとし
てラッチ回路41cへ供給される。
また、上記検出信号ZCは、遅延回路41dを介して、
■デイレイ後、CTR(カウンタ)41eのリセット端
子CLHに供給される。CTR41eは、検出信号ZC
が供給されてから次の検出信号ZCが供給されるまで、
クロック信号CLをカラントし、このカウント数CN 
Tをラッチ回路41cへ出力する。ラッチ回路41cは
、ラッチ信号としての検出信号ZCが供給された時点に
おけるカウント数CNTをラッチし、出力信号OUTと
してアキュムレート42へ出力する。
次に、前述したアキュムレート42の構成の一例につい
て、第7図に示すブロック図を参照して説明する。この
図において、42aは遅延回路であり、検出信号ZCを
所定のデイレイ長遅延させた後、CTR42bへ出力す
るとともに、ラッチ信号として後述するラッチ回路42
dへ出力する。
CTR42bは、16ステージのカウンタであり、上記
検出信号′ZCをカウントして、オーバーフローすると
出力信号COを「1」にする。すなわち、検出信号ZC
をカウントして、17回目毎に出力信号COをrlJに
する。この出力信号C○は、NOT回路42fを介して
AND回路42eの一方の入力端に供給される。AND
回路42eは、出力信号COが「0」の場合のみ、ラッ
チ回路42dにラッチされたデータ(Iタイミング前の
全加算器42cの演算結果)を全加算器42cの一方の
入力端へ入力する。全加算器42cは、カウント数OU
Tと上記アンド回路42eの出力データとを加算して、
その演算結果をランチ回路42dへ出力する。ラッチ回
路42dは、上記検出信号ZCが供給された時点での上
記演算結果をラッチして上記アンド回路42fの他方の
入力端に人力するとともに、第5図に示す減算器43へ
出力する。なお、出力信号が「1」になると、全加算器
42cとラッチ回路42dとによって記憶されているデ
ータはクリアされる。
上述した構成によれば、波形信号WSを現在の発音ピッ
チに応じてバンドパスフィルタ40を通した後、ゼロク
ロス検出回路41において、ゼロクロスポイントを検出
し、ゼロクロスポイントを示す検出信号ZCを出力する
とともに、ゼロクロスポイント間を、クロック信号CL
に基づいてカウントし、波形信号WSのピッチを示すカ
ウント数OUTを出力する。次に、アキュムレート42
は、検出信号ZCをカウントし、16回分のカウント数
OUTを累算する。これによって、アキュムレート42
は、ゼロクロスポイント間のクロック数、すなわち波形
信号WSの周期を得る。
その後、減算器43において、上記波形信号WSの周期
に相当するアキュムレート42の累算結果から発振信号
OFの周波数(上記、累算結果と同次元の量に変換され
た値)を減算し、正確なピッチからのズレに関する値を
算出する。そして、同調検出回路44は、減算器43の
出力データを監視し、ズレが所定の範囲内に収まってい
る場合には、その楽音に対する調律を終わらせるEND
信号としてrlJをデータバスへ出力する。また、変換
回路45゛は、上記ズレをデイレイ長の情報に関するパ
ラメータに変換する。加算器46は、このパラメータの
値と予め初期値として記憶されていたデイレイ長dlと
を加算して、補正されたデイレイ長DLを出力する。以
下、この実施例においては、前述した位相比較による実
施例と同様に、全てのキーに対するRAM5にコピーさ
れたデイレイ長dlを、補正されたデイレイ長DLにょ
って書き換える。
この結果、通常の演奏を行う場合には、ピッチ制御回路
6に供給する発振信号OFを「0」としておけば、ピッ
チの調整が終了したデイレイ長DL(最終値)が楽音合
成回路7に供給されるため、正確なピッチの波形信号W
Sが生成され、この波形信号WSがサウンドシステム8
およびスピーカ9において発音される。
「第3の実施例」 次に第8図を参照してこの発明の第3の実施例について
説明する。なお、この図において、第1図に示す実施例
の各部に対応する部分については同一の符号を付けて説
明を省略する。
この図において、50は操作子であり、ピッチベンドホ
イール50ユからなる。なお、実際の電子楽器では、操
作パネル2に第9図に示すように設けられている。この
操作パネル2にはT ONEキー54、テンキー55お
よび上記ピッチベントホイール50aなどが設けられて
いる。また、RAM5は、調律処理によって得られた正
しい遅延情報の記憶や、CPU3による演算時の一時記
憶領域として用いられる。
52はピッチ制御回路であり、その詳細な構成を第10
図に示す。このピッチ制御回路52は、発振信号OFお
よび波形信号WSに基づき、楽音合成回路53の遅延回
路のデイレイ長DLに対する補正量ddを求め(詳細は
後述する)、データバスを介してCPU3へ供給するか
、あるいは直接、楽音合成回路53へ供給する。
楽音合成回路53は、前述した実施例と同様にクラリネ
ットなどの管楽器をシミュレートした閉ループ回路から
構成されている。ここで、楽音合成回路53ばついて、
第11図に示すブロック図を参照して説明する。この図
において、楽音合成回路53は、前述した楽音合成回路
7と基本的には同様の構成であるが、さらに管体をリア
ルにシミュレートするために、ジャンクションと遅延回
路とを多段構成とした管体形成回路57を備えている。
次に、第12図は管体形成回路57の一構成を示すブロ
ック図である。この図において、管体形成回路57は、
共鳴管における空気圧力波の伝播遅延をシミュレートし
た遅延回路58,58.・・および59と、これら遅延
回路間に介挿されたノヤンクション60,60.・・・
・・・と、共鳴管の終端部において空気圧力波の反射を
シミュレートしたインバータ61からなる。上記遅延回
路58,58.・・および59には、各々、後述する遅
延時間DI。
D2.・・・・・D n −+およびDnが供給される
。また、上記ノヤンクション64)、60.・・−・に
は、各々、後述する乗算係数Kl、に2・・・・・K、
が供給されており、これらジャンクション60,60.
・・・−・−は、共鳴管において管の径が変化している
箇所で発生する空気圧力波の散乱をシミュレートする。
次に、第13図にジャンクション60の一構成のブロッ
ク図を示す。この図において、ジャンクション60は、
乗算器Ml−M4および加算器AI  A2からなる4
乗数格子を構成している。ここで、各乗算器Ml−M4
に付された「l十k」r−kl、rl−kJ、rkJは
乗算係数であり、実際の共鳴管に近い伝送特性が得られ
るように数値kが決められている。
次に、第12図に示す最終段の遅延回路59について、
第14図を参照して説明する。最終段の遅延回路59は
、小数点以下の係数を授受し、この係数に基づき微細な
遅延を実現する。これは、より細かな遅延を実現するこ
とにより、自然楽器を忠実にシミュレートするのに必要
なピッチ精度を得るためである。第14図において、遅
延回路59は、整数値■をデイレイ値とする遅延部62
、小数値Fをデイレイ値とする遅延部63、乗算器M5
およびM6、加算器A3から構成されている。
上記遅延部6′2には、遅延時間Dnの整数部が供給さ
れ、遅延部63には、遅延時間り。の小数部が供給され
る。
次に、上述した構成の動作について、第15図ないし第
19図に示すフローチャートを参照して説明する。電源
が投入されると、CPU3は、第15図に示すメインル
ーチンを実行する。まず、ステップSB+において、各
種レジスタ、変数等のイニシャライズを行う。次に、ス
テップSB2に進み、第16図に示すパネル処理を行う
。このパネル処理では、操作パネルの操作に応して、マ
スターチューニングの変更またはそのキャンセルおよび
調律処理が行われる。
まず、ステップSCIにおいて、操作パネル2の各種キ
ーをスキャンする。そして、ステップSC2において、
パネルイベントがあったか否か、すなわち何らかの操作
があったか否かを判断する。
ここで、操作パネルが操作されなかった場合には、ステ
ップSC2の判断結果はrNOjとなり、当該ルーチン
を終了し、第15図に示すメインルーチンへ戻る。
一方、何らかのパネルイベントがあった場合には、ステ
ップSC2における判断結果がrYESJとなり、ステ
ップSC3へ進む。ステップSC3ては、そのパネルイ
ベントがTUNEキーであるか、すなわちTUNEキー
が押されているのか否かを判断する。そして、このステ
ップSC3における判断結果か「NO」の場合、すなわ
ちTUNEキーは押されておらず、他のパネルイベント
であった場合には、ステップSC4に進む。このステッ
プSC4では、該当するパネルイベントに応じたパネル
処理を行う。パネル処理には、音色の切換や、各音色中
の各種パラメータのエデイツトを行う処理がある。そし
て、ステップSC4の処理が終了すると、第15図のメ
インルーチンに戻る。
一方、ステップSC3における判断結果が「YESJの
場合、すなわちTUNEキーが押され1こことによるパ
ネルイベントの場合には、ステップSC5へ進む。ステ
ップSE5では、さらに「+」および「−丁キーが同時
に押されているか否かを判断する。これは、マスターチ
ューニング(後述する調律によって設定されたチューニ
ング状態)の変更を4−?ンセルするか否かを判断する
ステップである。そして、このステップSC5における
判断結果がrYEsJの場合、すなわち「→」および「
−」キーがTUNEキー54と同時に押下されて、マス
ターチューニング変更のキャンセルが指示されている場
合には、ステップSC6へ進む。ステップSC6では、
後述するレジスタTUNEを「0」にした後(キャンセ
ルして)、第15図のメインルーチンへ戻る。
一方、ステップSC5における判断結果が「NO」の場
合、すなわち「+」および「−」キーが同時に押されて
いない場合には、ステップSC7へ進む。このステップ
SC7では、さらに「−」キーが押されているか否かを
判断する。これは、マスターチューニングを上げるか否
かを判断するステップである。ここで、「+」キーが(
TUNEキー54と同時に)押されていると、ステップ
SC7における判断結果はr Y E S 、Jとなり
、ステップSC8へ進む。ステップSC8では、レジス
タTUNEに「1」を加算(インクリメント)した後、
第15図のメインルーチンへ戻る。
一方、ステップSC7における判断結果が「NO」の場
合、すなわち「+」キーが同時に押されていない場合に
は、ステップSC9へ進む。ステップSC9では、さら
に「−」キーが押されているか否かを判断する。これは
、マスターチューニングを下げるか否かを判断するステ
ップである。ここで、[−Jキーが(TUNEキー54
と同時に)押されていると、ステップSC9における判
断結果はrYEsJとなり、ステップ5CIOへ進む。
ステップ5CIOでは、レジスタTUNEから「l」を
減算(デクリメント)した後、第15図のメインルーチ
ンへ戻る。
一方、ステップSC9における判断結果が「NO」の場
合、すなわち「−」キーが押されていない場合には、ス
テップ5CIIへ進む。ステップ5CIIでは、さらに
「0」キーが押されているか否かを判断する。これは、
前述したように、本願の特徴である調律処理を行うか否
かを判断するステップである。ここで、「OJキーが(
T UNEキーと同特に)押されていないと、ステップ
5C1lにおける判断結果はrNOJとなり、第15図
のメインルーチンへ戻る。
一方、TUNEキー54と同時に「0」キーが押されて
いると、ステップSCI+における判断結果はrYEs
Jとなり、ステップ5CI2へ進む。ステップ5CI2
では、第17図に示す調律処理を実行する。次に、第1
7図に示すフローチャートに従って調律処理について説
明する。
まず、ステップSDIにおいて、所定の演算またはマニ
ュアル操作により0セント(cent)に対応するデイ
レイ値DLを得る。次に、ステップSD2へ進み、レジ
スタCを「0」にする。このレジスタCは調律を行う際
のセント値を示すレジスタである。そして、ステップS
D3に進み、レジスタCの値に対応する周波数FREQ
およびキーコードKCを得る。ここで、キーコードKC
を必要とする理由は次の通りである。すなわち、各パラ
メータをキーコードKC毎に記憶しようとすると、多く
のメモリ容量を必要とする。そこで、本実施例では、メ
モリ容量を節約するために、各パラメータを通常の楽音
合成時と同じ値としている。
しかし、通常と同一のパラメータでは、ピッチの精度を
保証することが難しくなる。そこで、本実施例では、上
述したパラメータをキーコードKCに応してスケーリン
グしている。このキーコートKCは、演算やテーブル参
照などによって得られる。次に、ステップSD4へ進み
、上記キーコードKCに応じて音源パラメータ(フィル
タ係数、非線形の形状など)をキースケーリングする。
なお、スケーリングに用いる係数がキーコートKC単位
でなく、さらに細かいセント単位で指定できる場合は、
そのようにしてさらに正確なスケーリングを行ってもよ
い。
次に、ステップSD5へ進み、デイレイ長DL(この例
の場合には、総遅延量となる)から第12図に示す各遅
延回路58,58.・・・・・・、59の遅延時間D 
、、D’2.・・・・・、Dy+演算し、それぞれの遅
延回路へ出力する。各遅延回路58,58.−・・・・
の段数は、近似すべき管の形状と、近似する場合の管の
分割数によって決定される。ここで、最終段め遅延回路
59たけは、小数点以下の係数に体する遅延が実現でき
る回路構成となっているので、該回路に対する遅延時間
DNは、後述するピ・ソチ調整で得られる補正量ddに
よって補正した後に与えられる。さらに、ステップSD
6において、キーコードKCに応したエンブンユアEM
BSおよび圧力pRESを楽音合成回路53へ出力する
楽音合成回路53は、与えられた各パラメータに従って
実際に波形信号WSを発生する。このように、本願では
、実際に楽音を発生させてみないと、どのようなピッチ
の楽音かがわからないところに特徴がある。次に、ステ
ップSD7へ進み、楽音合成回路53が出力する波形信
号WSの周波数(ピッチ)が発振信号OFの周波数にロ
ック(LOCK)したか否かを判断する。この判断は、
ピッチ制御回路52が出力するEND信号によって行わ
れる。このステップSD7における判断結果は、波形信
号WSの周波数が発振信号OFの周波数にロック−して
、ピッチ制御回路52がEND信号を出力するまでrN
OJとなる。したがって、該判断結果かrYEsJにな
るまで繰り返し実行する。
そして、波形信号WSの周波数がOFの周波数にロック
すると、上記ステップSD7における判断結果は「YE
S」となり、ステップSDRへ進む。
ステップSD8では、ピンチ制御回路52が出力するデ
イレイ値の補正量ddを取り込む。次に、ステップSD
9へ進み、補正量ddか「0」以上であるか否かを判断
する。そして、この補正量が「0」より小さい場合には
、ステップSD9における判断結果は「NO」となり、
ステップ5DIOへ進む。ステップ5DIOでは、補正
1ddの絶対値の整数部1+1をデイレイ値DLから減
算する。例えば、補正量ddが[−3,4jであれば、
デイレイ値DLから「4コを減算する。この減算により
、次にロック動作を行ったときに、正の小数だけの補正
量か得られることが期待される。
そして、ステップSD5へ戻り、補正量ddか減算され
たデイレイ値DLに基づいて各遅延回路5858、・・
・・・ 59の遅延時間pl、I)!、・・・・DNが
演算される。以下、上述した処理と同様に、ステップS
D6〜SD8において、楽音合成回路53によって新f
こな楽音信号WSが生成される。そして、再びステップ
SD9において、補正量ddの値が「0」以上であるか
を判断する。補正量delが[0Jより小さい場合には
、さらにステップ5DIOへ進み、新たなデイレイ値D
Lを算出した後、ステップSD5〜SD9を繰り返し実
行する。
一方、補正@ddが「0」以上の場合か、あるいは上述
しlこステップSD5〜5DIOによる処理により補正
tddが「0」以上になると、ステップSD9における
判断結果が「YES」となり、ステップ5DIIへ進む
。ステップ5DIIでは、補正量delがrlJ以上で
あるか否かを判断する。
そして、この補正量かrlJ以上の場合には、ステップ
5D11における判断結果はrYEsJとなり、ステッ
プ5DI2へ進む。ステップ5DI2では、補正add
の整数部■をデイレイ値DLに加算する。そして、ステ
ップSD5へ戻り、演算結果のデイレイ値DLに基づい
て各遅延回路58.58.・・・・・・、59の遅延時
間D1.Dt、・・・・・・、DNが演算される。以下
、上述した処理と同様Iこ、ステップSD6〜SD8に
おいて、楽音合成回路53によって補正量ddに応じた
新たな波形信号WSが生成される。そして、再びステッ
プSDIIにおいて、補正量ddの値か「1」以上であ
るかを判断する。補正@dclが「1」以上の場合には
、さらにステップ5DI2へ進み、新たなデイレイ値D
Lを得た後、ステップSD5〜SD9を繰り返し実行す
る。
そして、補正addが「1」より小さくなると、ステッ
プ5D11における判断結果か「No、3となり、ステ
ップ5D13へ進む。この時点て、補正量ddは、ステ
ップSD9および5DIIにおける判断によって、1>
dd≧0の範囲に入っている。ただし、近似する管体の
形状や非線形の挙動によっては、補正量ddが1以下に
ならないこともあると考えられる。そのような状況が頻
繁におこるとは考えられないが、それに対処する手段と
しては、ステップ5DIIにおける補正量ddを「2」
以上にするなどしてもよい。または、ある程度の回数(
例えば、3回)を経過した後に、強制的に補正1idd
を決定し、無限ループになるのを防いでもよい。次に、
ステップ5DI3では、レジスタCのセント値に応じて
デイレイ値DLと補正ff1ddの小数部Fとをテーブ
ルに書き込む。
この例の場合、補正量ddに関しては、小数部Fのみを
書き込むようにしであるので、データの削減にら貢献す
る。次に、ステップ5D14へ進み、レジスタCに「2
」を加算し、次のセント値とする。次に、ステップ5D
I5へ進む。このステップ5D15では、レジスタCの
値がr12000jを越したか否かを判断する。これは
、0セントから12000までの10オクターブの範囲
についての調律を行うためである。そして、ステップ5
D15における判断結果が[NO」の場合には、ステッ
プSD3へ戻り、以下、ステップSD3〜5D14を繰
り返し実行する。
一方、レジスタCの値がr12000Jを越すと、ステ
ップ5D15における判断結果が「YES」となり、第
16図のパネル処理に戻り、さらに、第15図のメイン
ルーチンに戻る。
このように、メインルーチンのステップSB2における
パネル処理が終了すると、次にステップSB3へ進む。
ステップSB3では、第18図に示す操作子処理を行う
ます、CPU3は、ステップSEIにおいて、操作子と
してのピッチベントホイール50aをスキャンする。−
船釣に、ピッチベンドホイール50aの操作状態は、A
/D (アナログ・デジタル)変換器を介して得られる
。次に、ステップSE2へ進み、上記スキャンの結果を
もとに操作子50&にイベントがあったか否かを判断す
る。ここで、操作子50にイベントかあった場合には、
ステップSB2における判断結果はrYEsJとなり、
ステップSE3へ進む。ステップSE3では、現在の操
作子の状態に応じて、セント単位のデータに変換されだ
ピッチベント情報をレジスタBENDに記憶する。
そして、上記ステップSE3を終了するか、上記ステッ
プSE2における判断結果がrNOJの場合、すなわち
操作子(ピッチベンドホイール)にイベントがなかった
場合には、第15図のメインルーチンに戻り、ステップ
SB4へ進む。
ステップSB4では第19図に示す発音処理が行われる
。まず、ステップSFIにおいて、鍵盤1の鍵をスキャ
ンする。次に、ステップSF2において、鍵イベントが
生じたか否かを判断する。
ここで、鍵イベント(押鍵)が存在すると、ステップS
P2における判断結果はrYEsJとなり、ステップS
F3へ進む。ステップSF3では、キーコートKCに応
じて各種パラメータをスケーリングした後、楽音合成回
路53へ出力する。
一方、ステップSF2における判断結果が「NO」の場
合、すなわち鍵イベントか存在しない場合には、ステッ
プSF4へ進む。ステップSF4では、現在発音中であ
るか否かを判断する。そして、ステップSF4における
判断結果がrNOJの場合には、そのまま当該ルーチン
を終了しメインルーチンへ戻る。一方、ステップSF4
における判断結果がrYBsJの場合にはピッチベント
ホイール50aなどの操作子によってさまざまな変調を
付与できるとういことなのでステップSP5へ進む。ま
た、上述したステップSF3が終了した場合にもステッ
プSF5へ進む。
ステップSF5ては、キーコー1’ K C、レジスタ
TL、’NEおよびレジスタBENTの各情報に応して
セント値を得る。ところで、前述したパネル処理におい
て、マスターチューニングを変更していれば、当然、上
記レジスタTUNEの値はその変更に応じ1こ値になっ
ている。また、前述し几操作子処理において、ピッチベ
ンドホイールを操作していれば、上記レジスタBENT
の値はその操作に応した値になっている。これらレジス
タTUNEとレジスタBENTはセントの単位で与えら
れているのに対して、キーコードKCの単位はセントで
はないので、該キーコートKCをテーブル参照または湧
算などの手段によってセントに変換した後、各情報のセ
ント値を加算することによって所望するセント値Cを得
る。
次に、ステップSF6へ進み、上記セント値Cに基づい
てテーブルを参照して前述しfこ調律処理において書き
込んだデイレイ長DLおよび補正量dd(小数部F)を
読出す。次に、ステップSF7へ進み、デイレイ長DL
に基づき各遅延時間D1、D 2.・ ・および最終段
の遅延時間DNを求めるととしに、最終段の遅延時間D
Nを補正量ddて補正して楽音合成回路53へ出力する
。次に、ステップSF8へ進み、楽音発生時にフィード
バックによるピッチ調整が動作してしまわないように、
発振信号OFを「0」として、ピッチ制御回路52へ出
力する。そして、ステップSF9へ進ム。
ステップSP9では、イニノヤルタッチ(IT)および
アフタータッチ(AT)に応じてエンブノユアEMBS
および吹奏圧信号PRESを楽音合成回路53へ出力す
る。楽音合成回路53は、上記エンブシュアEMBS、
吹奏圧信号PRESおよび遅延時間D 、、D 、、・
・・・・・、 D sに基づいて、正確なピッチの波形
信号WSを発生する。そして、この波形信号WSは、サ
ウンドシステム8およびスピーカにおいて楽音として発
音される。そして、ステップSB2に戻り、パネル処理
を行い、さらに上述した処理と同様に、ステップSB3
において操作子処理を行い、引き続きステップSB4に
おいて発音処理を行う。そして、ステップSB2に戻り
、再びステップSB2〜SB4のループを繰り返し実行
する。
なお、上述した第1の実施例では、RAM5に記憶され
たデイレイ長d]を直接、楽音合成回路7の遅延回路に
供給してもよい。
また、上述した第1および第2の実施例において、初期
値として予め記憶されているデイレイ長dlはユーザが
入力してもよい。
また、上述した第1ないし第3の実施例では、各種パラ
メータを演奏者が変更した直後に、全鍵を調律すべくピ
ッチ制御回路と楽音合成回路とによる波形信号WSのフ
ィードバックによる制御を行い、通常め楽音合成時にお
いては非動作としたが、楽音合成時においても自動的に
動作するようにしてもよい。
また、上述した第1ないし第3の実施例において、PL
Lによって正確なピッチを与えるべく調節するパラメー
タは、デイレイ長だけに限らず、フィルタ係数でもよい
また、上述した第1ないし第3の実施例では、遅延フィ
ードバック型の音源に拘わらず、楽音のピッチを指定し
にくい他の楽音合成装置に用いてもよい。
また、上述した第1ないし第3の実施例において、遅延
回路21は、ノットレジスタに限らず、他の遅延手段で
もよい。
また、上述した第1ないし第3の実施例において、楽音
合成回路7および53は、管楽器をシミュレートする構
成に限らず、他のアルゴリズム(擦弦、打弦など)で実
現されてもよい。
また、上述した第1ないし第3の実施例は、ハードウェ
アによる実現に限らず、マイクロプログラムやソフトウ
ェアによって実現されてもよい。
また、上述した第1ないし第3の実施例における各部の
処理は、ディジタルに限らずアナログによって実現され
てもよい。
また、上述した第1ないし第3の実施例では、単音の発
音についてのみ説明したが、これに限らず、複数の音を
同時に発音するような時分割複音処理を行ってもよい。
また、上述した第1ないし第3の実施例において、波形
信号WSは、遅延フィードバックループのどの点からと
ってもよい。
また、第3の実施例において、操作子としてピッチベン
トホイールを用いたが、これに限らずプレス・コントロ
ーラでもよい。
また、第3の実施例において、楽音の変調は手動操作に
よる操作子に限らず、LPO(低周波発振器)などによ
り自動的に付与するようにしてもよい。この場合も、L
FOの出力をセント値に変換することにより、処理を複
雑にすることなく実現できる。
また、第3゛の実施例において、全てのセント値につい
てデイレイ値DLを持つようにしたが、例えば、100
セントごとにデイレイ値DLを持ち、それらの藺のデイ
レイ値DLは、すべて補正値で補正するようにしてもよ
い。この場合、シミュレートする管体の形状が相似形か
ら異なってくるが、小さな範囲であるので実質的な影響
は少ない。
また、第3の実施例において、例えば、lOセント程度
の分解能でテーブルを構成しておき、それらの間の補正
1dclは、補間によって求めるようにしてもよい。こ
れによりデータ量を削減できる。
また、第3の実施例において、テーブルに記憶したデイ
レイ長DLと補正量ddの小数部Fを50個おきに読み
込めば、半音階が実現できる。例えば、+10セントな
らば、基準位置から5個上側にずらして50個おきにと
ればよいし、−20セントならば、10個下側の位置か
ら始めればよい。
また、上述した第1ないし第3の実施例では、遅延フィ
ードバック型の音源について説明したが、これに限らず
、他の音源で実現されてもよい。
「発明の効果」 以上、説明したように、この発明によれば、ピッチ制御
手段を備えることにより、楽音合成手段によって生成す
べき楽音の目標ピッチと楽音合成手段が実際に出力する
楽音のピッチとの差を検出し、該差をなくすべく楽音合
成手段の少なくともlっのパラメータの値を補正し、こ
の補正されたパラメータの値に基づいて楽音合成手段が
楽音を合成するため、正確なピッチを有する楽音を発音
できるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
、第2図は同実施例のピッチ制御回路の構成を示すブロ
ック図、第3図は同実施例の楽音合成回路の構成を示す
ブロック図、第4図は同実施例の動作を説明するための
フローチャート、第5図は本発明の第2の実施例による
ピッチ制御回路の構成を示すブロック図、第6図は同実
施例によるゼロクdス検出回路の構成を示すブロック図
、第7図は同実施例によるアキュムレートの構成を示す
ブロック図、第8図は本発明の第3の実施例の構成を示
すブロック図、第9図は同実施例による操作パネルの外
観を示す正面図、第1θ図は同実施例によるピッチ制御
回路の構成を示すブロック図、第11図は同実施例の楽
音合成回路の構成/ を示すブロック図、第12は同実施例の管体形成回路の
構成を示すブロック図、第13図は同管体形成回路のジ
ャンク7ョンの構成を示すブロック図、第14図は同実
施例における最終段の遅延回路の構成を示すブロック図
、第15図は同実施例の動作を説明するためのメインル
ーチンのフローチャート、第16図は第3の実施例によ
るパネル処理の動作を説明するためのフローチャート、
第17図は同実施例の調律処理の動作を説明するための
フローチャート、第18図は同実施例の操作子処理の動
作を説明するためのフローチャート、第19図は同実施
例の発音処理の動作を説明するためのフローチャートで
ある。 3・・・・・・CPU (制御手段)、6.52・・・
・・・ピッチ制御回路(ピッチ制御手段)、7.53・
・・・・・楽音合成回路(楽音合成手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)入力信号に対して少なくとも1つのパラメータに
    基づく所定の処理を施して、該パラメータの値に応じた
    ピッチの楽音を合成して出力する楽音合成手段を有する
    電子楽器において、 生成すべき楽音の目標ピッチと前記楽音合成手段が出力
    する楽音のピッチとの差分を検出し、該差分をなくすべ
    く前記パラメータの値を求めて前記楽音合成手段へ出力
    するピッチ制御手段とを具備することを特徴とする電子
    楽器。
  2. (2)前記目標ピッチの楽音を生成すべきパラメータの
    初期値が記憶される記憶手段と、前記ピッチ制御手段に
    よって新たに求められたパラメータの値で前記初期値を
    書き換える制御手段とを備えるとともに、 前記楽音合成手段は、前記記憶手段に記憶されたパラメ
    ータの値に応じたピッチの楽音を合成して出力すること
    を特徴とする請求項1記載の電子楽器。
  3. (3)前記楽音合成手段は、入力信号に対して少なくと
    も1つのパラメータに基づく所定の処理を施すループ状
    の信号路であって、前記入力信号が該ループを巡回する
    ことにより前記パラメータの値に応じたピッチの楽音を
    合成して出力することを特徴とする請求項1記載の電子
    楽器。
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