JPH0470645A - 放射線画像の分割パターン認識方法および装置 - Google Patents

放射線画像の分割パターン認識方法および装置

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JPH0470645A
JPH0470645A JP2178690A JP17869090A JPH0470645A JP H0470645 A JPH0470645 A JP H0470645A JP 2178690 A JP2178690 A JP 2178690A JP 17869090 A JP17869090 A JP 17869090A JP H0470645 A JPH0470645 A JP H0470645A
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JP
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image
imaging
pattern recognition
division pattern
radiation
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JP2178690A
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English (en)
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Hideya Takeo
英哉 武尾
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被写体の放射線画像が記録された記録シート
上の画像データに基づいて該記録シート上に形成された
放射線画像の分割パターンを認識する放射線画像の分割
パターン認識方法および装置に関するものである。
(従来の技術) 記録された放射線画像を読み取って画像データを得、こ
の画像データに適切な画像処理を施した後、画像を再生
記録することは種々の分野で行なわれている。たとえば
、後の画像処理に適合するように設計されたガンマ値の
低いX線フィルムを用いてX線画像を記録し、このX線
画像が記録されたフィルムからX線画像を読み取って電
気信号に変換し、この電気信号(画像データ)に画像処
理を施した後コピー写真等に可視像として再生すること
により、コントラスト、シャープネス、粒状性等の画質
性能の良好な再生画像を得ることのできるシステムが開
発されている(特公昭61−5193号公報逼照)0 また本願出願人により、放射線(X線、α線β線、γ線
、電子線、紫外線等)を照射するとこの放射線エネルギ
ーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射す
ると蓄積されたエネルギーに応して輝尽発光を示す蓄積
性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体
の放射線画像を一部シート状の蓄積性蛍光体に撮影記録
し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光で
走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を
充電的に読み取って画像データを得、この画像データに
基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料
、CRT等に可視像として出力させる放射線画像記録再
生システムがすでに提案されている(特開昭55−12
429号、同5B−11395号、同55−16347
2号、同56−104645号、同55−116340
号等)。
このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真シ
ステムと比較して極めて広い放射線露出域にわたって画
像を記録しうるという実用的な利点を有している。すな
わち、蓄積性蛍光体においては、放射線露光量に対して
蓄積後に励起によって輝尽発光する発光光の光量が極め
て広い範囲にわたって比例することが認められており、
従って種々の撮影条件により放射線露光量かかなり大幅
に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放射される輝尽
発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設定して光電変
換手段により読み取って電気信号に変換し、この電気信
号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示
装置に放射線画像を可視像として出力させることによっ
て、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像を得
ることができる。
上記システムにおいて、蓄積性蛍光体シートに照射され
た放射線の線量等に応じて最適な読取条件で読み取って
画像データを得る前に、予め低レベルの光ビームにより
蓄積性蛍光体シートを走査してこのシートに記録された
放射線画像の概略を読み取る先読みを行ない、この先読
みにより得られた先読画像データを分析し、その後上記
シートに上記先読みの際の光ビームよりも高レベルの先
ビームを照射して走査し、この放射線画像に最適な読取
条件で読み取って画像データを得る本読みを行なうよう
に構成されたシステムもある(特開昭58−67240
号、同58−67241号、同5g−67242号等)
ここで読取条件とは、読取りにおける輝尽発光光の光量
と読取装置の出力との関係に影響を与える各種の条件を
総称するものであり、例えば入出力の関係を定める読取
ゲイン、スケールファクタあるいは、読取りにおける励
起光のパワー等を意味するものである。
また、先ビームの高レベル/低レベルとは、それぞれ、
上記シートの単位面積当りに照射される光ビームの強度
の大/小、もしくは上記シートがら発せられる輝尽発光
光の強度が上記光ビームの波長に依存する(波長感度分
布を有する)場合は、上記シートの単位面積当りに照射
される先ビームの強度を上記波長感度で重みづけした後
の重みづけ強度の大/小をいい、光ビームのレベルを変
える方法としては、異なる波長の光ビームを用いる方法
、レーザ光源等から発せられる光ビームの強度そのもの
を変える方法、光ビームの光路上にNDフィルター等を
挿入、除去することにより光ビームの強度を変える方法
、光ビームのビーム径を変えて走査密度を変える方法、
走査速度を変える方法等、公知の種々の方法を用いるこ
とができる。
また、この先読みを行なうシステムか先読みを行なわな
いシステムかによらず、得られた画像データ(先読画像
データを含む)を分析し、画像データに画像処理を施す
際の最適な画像処理条件を決定するようにしたシステム
もある。この画像データに基づいて最適な画像処理条件
を決定する方法は、蓄積性蛍光体シートを用いるシステ
ムに限られず、たとえば従来のX線フィルム等の記録シ
ートに記録された放射線画像から画像データを得るシス
テムにも適用されている。
上記画像データ(先読画像データを含む)を分析して最
適な読取条件、画像処理条件を求める方法は種々提案さ
れているが、その方法のひとつとして、画像データのヒ
ストグラムを作成する方法が知られている(たとえば、
特開昭60−156055号)。画像データのヒストグ
ラムを求めることにより、たとえば画像データの最大値
、最小値や、頻度が最大となる点の画像データの値等を
知ることができ、これらの各値から蓄積性蛍光体シート
X線フィルム等の記録シートに記録された放射線画像の
特徴を把握することかできる。そこでこのヒストグラム
に基づいて最適な読取条件1画像処理条件を求めること
により、観察適正のすぐれた放射線画像を再生出力する
ことが可能となる。
一方、記録シートに放射線画像を撮影記録するに際して
は、被写体の観察に必要の無い部分に放射線を照射しな
いようにするため、あるいは観察に不要な部分に放射線
を照射するとその部分から観察に必要な部分に散乱線が
入り画質性能が低下するため、放射線が被写体の必要な
部分および記録シートの一部にのみ照射されるように放
射線の照射域を制限する照射野絞りを使用して撮影を行
なうことも多い。
ところが、前述のようにして画像データを分析して読取
条件1画像処理条件を求めるにあたって、分析に用いた
画像データが、照射野絞りを用いて撮影した記録シート
から得られた画像データである場合、この照射野の存在
を無視して画像データを分析しても撮影記録された放射
線画像が正しく把握されず、誤った読取条件、画像処理
条件が求められ観察適正の優れた放射線画像が再生記録
されない場合が生ずる。
これを解決するためには、読取条件1画像処理条件を求
める前に、照射野を認識し、照射野内の画像データに基
づいて読取条件1画像処理条件を求める必要がある。
本出願人は既に、上記のような放射線照射野を認識する
方法をいくつか提案しており(例えば特開昭81−39
039号)、このような方法によって照射野を自動認識
し、その認識領域のみについて先読みを行なうようにす
れば、上述の不具合は解消可能である。
ところで、以上述べた記録シートに放射線画像情報を蓄
積記録(撮影)する場合、いわゆる分割撮影がなされる
ことも多い。この分割撮影とは、記録シートの記録領域
を予め定められた所定の複数区画に分割し、各区画毎に
前記蓄積記録のための放射線を照射するようにした撮影
法である。この分割撮影によれば、例えば大きな記録シ
ートに小さな部位を撮影するような場合、1枚の記録シ
ートに複数部位の記録が可能となって経済的であるし、
また放射線画像情報記録および読取りの処理速度も向上
する。
ところが上記のような分割撮影を行なう際に前述の照射
野絞りも実行されると、各照射野は互いに分離した状態
となる。第2図は、1枚の記録シート103を2分割し
て撮影を行ない、それぞれの撮影において照射野絞りを
実行した場合の記録シート103の記録状態を示してい
る。図中、Bl+82が各放射線照射野である。従来の
照射認識方法は、1枚の記録シート上に1つだけ照射野
が存在するという前提の下に照射野認識を行なうものが
多く、このような方法では第2図のような照射野は誤っ
て認識されてしまう。1枚の記録シート上の複数の照射
野をそれぞれ自動認識しうる方法も提案されているが、
その場合は照射野認識のアルゴリズムが極めて複雑にな
り、その方法を実施するために非常に高価な装置が必要
になるという問題が有る。
照射野を認識する際に、記録シート上の分割パターンを
示す情報を照射野認識装置にマニュアル入力して各分割
区画の位置情報を与えれば、各区画について1つの照射
野を求める処理を行なえばよいことになるから、照射野
認識のアルゴリズムが非常に複雑化するという問題は回
避できる。しかし、記録シートからの放射線画像情報読
取りを行なう際に、上記分割パターンを逐一マニュアル
操作で入力するのは大変面倒である。
そこで、記録シートに記録されている放射線画像の分割
パターンを自動的に認識する方法が必要になる。
このための分割パターンの自動認識方法としては、各種
の方法が、本出願人によって提案されている。(特開昭
63−257879号、特開平1−212065号、特
開平1−238854号、特願平1−89483号、特
願平l−94904号、特願平1−94906号、特願
平1−96663号、特願平1−97802号、特願平
1−97805号、特願平1−116946号等) 例えば、特開昭63−257879号の方法は、放射線
撮影により被写体の放射線画像情報が蓄積記録された蓄
積性蛍光体シートから放射線画像を前記シート上の所定
の複数区画毎に放射線を照射して分割撮影を行なった場
合に分割区画の境界部となるシート領域に関する前記画
像信号から、前記区画の分割線のエツジ部分と考えられ
るエツジ候補点を求め、これらのエツジ候補点が直線状
に並んでいるか否かを判別し、このエツジ候補点が直線
状に並んでいる場合は分割線が存在し、そうでない場合
は分割線が存在しないものと判断して、前記シート上の
画像分割パターンを認識することを特徴とするものであ
る。
また、特開平1−212065号の方法は、シートに記
録される放射線画像の1種類または複数種類の配置パタ
ーンの各々に対応して、この配置パターンを2値化信号
で表わした2値化マスクを準備しておき、画像の読取り
により画像信号を得た後、この画像信号を2値化して2
値化画像信号を求め、この2値化画像信号と前記2値化
マスクとのパターンマツチングの度合を表わす評価値を
前記2値化マスクの各々と前記2値化画像信号との組合
せについてそれぞれ求め、求められた前記評価値のうち
前記パターンマツチングの度合の最も高い最大評価値を
求め、この最大評価値を前記パターンマツチングの所定
の度合を表わす所定値と比較することにより前記配置パ
ターンを認識するものである。
さらに、特開平1−238854号の方法は、分割撮影
を行なった場合に分割区画の境界部となるシート領域に
関する前記画像信号から、それらの値の分散度を示す特
性値を求め、この特性値が比較的小さい場合はその領域
で分割がなされ、比較的大きい場合はその領域で分割が
なされていないものと判断して、前記シート上の画像分
割パターンを認識するものである。
また、前述のように、この他にも多数の方法が提案され
ており、採用可能である。
(発明の解決しようとする課題) しかし、これらの分割パターンを認識する多数の方法の
うち、どの方法を適用するかは、例えば撮影方法(通常
撮影、拡大撮影、断層撮影等)や撮影部位(頭部、頚部
、胸部5腹部等)によっても決められるが、このために
は、従来、装置を操作する医師や放射線技術者等がマニ
ュアルや経験に基づいて選択をしなければならず、操作
が面倒であるとともに、誤りも起きやすいという問題が
あった。
例えば、前記特開昭63−257879号の方法による
場合には、頭部のように散乱線が多い部位の場合、分割
線エツジが出にくいので、認識が困難になる。
そのため、分割エツジ候補を検出するためにエツジ検出
のしきい値を低くする必要がある。しかし、しきい値を
常に低くすると、その他の部位の場合には誤認が増えて
正し認識ができなくなる。分割パターンが正確に認識で
きないと、誤った読取信号が得られ、再撮影を行なう必
要が生しる場合もある。
本発明は、上記事情に鑑み、多数の分割パターン認識方
法の中から最適なものを自動的に選択することのできる
放射線画像の分割パターン検出方法を提供することを目
的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明による放射線分割パターン認識方法は、被写体の
放射線画像が記録された記録シート上の前記放射線画像
の画像データに基づいて、前記記録シート上に形成され
た放射線画像の分割パターンを認識する各種異なる方法
を多数用意し、撮影方法あるいは撮影部位に基づいて、
前記多数の分割パターン認識方法の中から、その撮影方
法、撮影部位および/または撮影装置に最適の分割パタ
ーン認識方法を選択し、実行することを特徴とする放射
線画像の分割パターン認識方法を特徴とするものである
また、本発明による放射線画像の分割パターン認識装置
は、被写体の放射線画像が記録された記録シート上の画
像データに基づいて、互いに異なる演算方法により前記
記録シート上に形成された放射線画像の分割パターンを
認識する、複数種の放射線分割パターン認識方法を実行
する分割パターン認識手段を内蔵したメモリと、 前記放射線画像の撮影方法、撮影部位および/または撮
影装置についての情報を入力する入力手段と、 該入力手段により入力される前記放射線画像の撮影方法
、撮影部位および/または撮影装置についての情報と、
該撮影方法、撮影部位および/または撮影装置に適する
、前記メモリに記憶された分割パターン認識手段とを対
応づける対照データを記憶したテーブルと、 前記入力手段により入力された前記放射線画像の撮影方
法、撮影部位および/または撮影装置についての情報に
応じて、前記テーブルに記憶された対照データを参照し
て、該撮影方法、撮影部位および/または撮影装置に最
適な分割パターン認識手段を選択し、この選択された分
割パターン認−手段に前記画像データを供給して分割パ
ターンを認識する分割パターン認識手段とからなること
を特徴とするものである。
(作用および効果) 本発明によれば、種類の異なる分割パターン認識方法を
多数用意し、これら多種の方法の中から。
最適な分割パターン認識方法を選択し、実行するように
したため、従来より正確な分割パターン検出を行うこと
ができる。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の基本的概念を示すブロック図である。
本発明の放射線画像分割パターン認識方法は、被写体の
放射線画像が記録された記録シート上の画像を読み取っ
て得た画像データ2に基づいて、分割パターン認識ステ
ップ3において前記記録シート上に形成された放射線画
像の分割パターンを認識する放射線画像分割パターン認
識方法であって、多数の分割パターン認識ステップの中
から、この分割パターン認識ステップ3で実行する放射
線画像分割パターン認識方法として最適な方法を選択す
るものである。この最適な分割パターン認識方法を選択
するため、前述のように互いに種類の異なる複数の分割
パターン認識方法(1)、(′2J、 (31゜1.を
メモリ4内に多数用意し、撮影方法、撮影部位および/
または撮影装置の種類に基づいて前記多数の分割パター
ン認識方法(1)、(2)、(3)、 、 。
の中から最適な分割パターン認識方法を選択する。
このため、被写体の放射線画像が記録された記録シート
上の画像データに基づいて、互いに異なる演算方法によ
り前記記録シート上に形成された放射線画像の分割パタ
ーンを認識する、複数種の放射線分割パターン認識方法
(1)、(2、(3)、 、 、を実行する分割パター
ン認識手段を内蔵したメモリ4と、放射線画像の撮影方
法、撮影部位および/または撮影装置についての情報を
IDターミナル6および必要に応じてこれに加えて撮影
装置7がら入力されるメニュー入力手段8と、該メニュ
ー入力手段8により入力される前記放射線画像の撮影方
法、撮影部位および/または撮影装置についての情報と
、該撮影方法、撮影部位および/または撮影装置に適す
る、前記メモリに記憶された分割パターン認識手段とを
対応づける対照データを記憶したテーブル5とが設けら
れ、前記メニュー入力手段8により入力された前記放射
線画像の撮影方法、撮影部位および/または撮影装置に
ついての情報に応じて、前記テーブル5に記憶された対
照データを参照して、該撮影方法、撮影部位および/ま
たは撮影装置に最適な分割パターン認識手段を選択し、
この選択された分割パターン認識手段に前記画像データ
を供給して分割パターンを認識するようになっている。
以下、本発明の分割パターンの認識方法について詳細に
説明する。
第11図は本発明の方法によって放射線画像分割パター
ンを認識するようにした放射線画像情報記録再生システ
ムを示すものである。この放射線画像情報記録再生シス
テムは基本的に、放射線画像撮影部20、先読み用読取
部30、本読み用読取部40、および画像再生部50か
ら構成されている。放射線画像撮影部20においては、
例えばX線管球等の放射線源100から被写体(被検者
)101に向けて、放射線102が照射される。この被
写体101を透過した放射線102が照射される位置に
は、先に述べたように放射線エネルギーを蓄積する蓄積
性蛍光体シート103が配置され、この蓄積性蛍光体シ
ート103に被写体101の透過放射線画像情報が蓄積
記録される。なお放射線源100と被写体101との間
には、放射線102の照射野を絞る絞り104が配され
ている。
このようにして被写体101の放射線画像情報が記録さ
れた蓄積性蛍光体シート103は、移送ローラ等のシー
ト移送手段110により、先読み用読取部30に送られ
る。先読み用読取部30において先読み用レーザ光源2
01から発せられたレーザ光202は、このレーザ光2
02の励起によって蓄積性蛍光体シート103から発せ
られる輝尽発光光の波長領域をカットするフィルター2
03を通過した後、ガルバノメータミラー等の光偏向器
204により直線的に偏向され、平面反射鏡205を介
して蓄積性蛍光体シート103上に入射する。ここでレ
ーザ光源201は、励起光としてのレーザ光202の波
長域が、蓄積性蛍光体シート103が発する輝尽発光光
の波長域と重複しないように選択されている。他方、蛍
光体シート103は移送ローラ等のシート移送手段21
0により矢印206の方向に移送されて副走査がなされ
、その結果、蛍光体シート103の全面にわたってレー
ザ光202が照射される。ここで、レーザ光源201の
発光強度、レーザ光202のビーム径、レーザ光202
の走査速度、蓄積性蛍光体シート103の移送速度は、
先読みの励起光(レーザ光202)のエネルギーが、後
述する本読み用読取部40で行なわれる本読みのそれよ
りも小さくなるように選択されている。
上述のようにレーザ光202が照射されると、蓄積性蛍
光体シート103は、それに蓄積記録されている放射線
エネルギーに対応した光量の輝尽発光光を発し、この発
光光は先読み用光ガイド207に入射する。輝尽発光光
はこの光ガイド207内を導かれ、射出面から射出して
フォトマルチプライヤ−等の光検出器208によって受
光される。該光検出器208の受光面には、輝尽発光光
の波長域の光のみを透過し、励起光の波長域の光をカッ
トするフィルターが貼着されており、輝尽発光光のみを
検出し得るようになっている。検出された輝尽発光光は
蓄積記録情報を担持する電気信号に変換され、増幅器2
09により増幅される。増幅器209から出力された信
号はA/D変換器211によりディジタル化され、先読
み画像信号Spとして本読み用読取部40の本読み制御
回路314に入力される。
この本読み制御回路314は、先読み画像信号Spが示
す蓄積記録情報に基づいて、読取ゲイン設定値a1収録
スケールファクター設定値b1再生画像処理条件設定値
Cを決定する。また上記先読み画像信号Spは、後に詳
述する、照射野認識回路220および分割パターン認識
回路250にも入力される。
以上のようにして先読みを完了した蓄積性蛍光体シート
103は本読み用読取部40へ移送される。
本読み用読取部40において本読み用レーザ光源301
から発せられたレーザ光302は、このレーザ光302
の励起によって蓄積性蛍光体シー1−103から発せら
れる輝尽発光光の波長領域をカットするフィルター30
3を通過した後、ビームエクスパンダ−304によりビ
ーム径の大きさが厳密に調整され、ガルバノメータミラ
ー等の光偏向器305によって直線的に偏向され、平面
反射鏡306を介して蓄積性蛍光体シート103上に入
射する。光偏向器305と平面反射鏡306との間には
fθレンズ307が配され、蓄積性蛍光体シート103
上を走査するレーザ光302のビーム径が均一となるよ
うにされている。他方、蓄積性蛍光体シート103は移
送ローラなどのシート移送手段320により矢印308
の方向に移送されて副走査がなされ、その結果、蓄積性
蛍光体シート103の全面にわたってレーザ光が照射さ
れる。このようにレーザ光302が照射されると、蓄積
性蛍光体シート103はそれに蓄積記録されている放射
線エネルギーに対応した光量の輝尽発光光を発し、この
発光光は本読み月光ガイド309に入射する。本読み用
光ガイド309の中を全反射を繰返しつつ導かれた輝尽
発光光はその射出面から射出され、フォトマルチプライ
ヤ−等の光検出器310によって受光される。光検出器
310の受光面には、輝尽発光光の波長域のみを選択的
に透過するフィルターが貼着され、光検出器310か輝
尽発光光のみを検出するようになっている。
蓄積性蛍光体シート103に記録されている放射線画像
を示す輝尽発光光を光電的に検出した光検出器310の
出力は、前記制御回路314が決定した読取ゲイン設定
値aに基づいて読取ゲインが設定された増幅器311に
より、適正レベルの電気信号に増幅される。増幅された
電気信号はA/D変換器312に入力され、収録スケー
ルファクター設定値すに基づいて、信号変動幅に適した
収録スケールファクターでディジタル信号に変換されて
信号処理回路313に入力される。上記ディジタル信号
は、この信号処理回路313において、観察読影適性の
優れた放射線画像が得られるように再生画像処理条件設
定値Cに基づいて信号処理(画像処理)され、出力され
る。
信号処理回路313から出力された読取画像信号(本読
み画像信号)Soは、画像再生部50の光変調器401
に入力される。この画像再生部50においては、記録用
レーザ光源402からのレーザ光403が光変調器40
1により、上記信号処理回路313から入力される本読
み画像信号SOに基づいて変調され、走査ミラー404
によって偏向されて写真フィルム等の感光材料405上
を走査する。そして感光材料405は上記走査の方向と
直交する方向(矢印406方向)に走査と同期して移送
され、感光材料405上に、上記本読み画像信号SOに
基づく放射線画像が出力される。放射線画像を再生する
方法としては、このような方法の他、前述したCRTに
よる表示等、種々の方法を採用することができる。
次に、前記第2図に示されるように蓄積性蛍光体シート
103に分割撮影で画像が記録され、さらに各分割区画
において放射線照射野Bが絞られている場合にも、前記
読取ゲイン設定値a、収録スケールファクター設定値b
、画像処理条件設定値Cが適正に決定される仕組みにつ
いて、第5図を参照して説明する。この第5図に示され
るように前記制御回路314は、フレームメモリ349
、信号抽出部350、ヒストグラム解析部351、読出
部352、メモリ353 、354および設定値出力切
換部355からなる。先読み画像信号Spは−たんフレ
ームメモリ349に記憶されてから上記信号抽出部35
0に入力され、該信号抽出部350において、後述する
ようにして指定される領域のみについての先読み画像信
号Sp’が抽出される。この信号抽出部350から出力
される先読み画像信号Sp’ はヒストグラム解析部3
51に入力される。ヒストグラム解析部351は先読み
画像信号Sp’ のヒストグラムを作成し、例えばその
最大値、最小値、最大頻度値等を求め、それらの値を示
す情報Srを読出部352に送る。メモリ353にはこ
れら最大値、最小値等に対応する最適の読取ゲイン設定
値a、収録スケールファクター設定値すおよび画像処理
条件設定値Cが記憶されており、読出部352は上記情
報Srに対応する設定値aSb、cをメモリ353から
読み出して、メモリ354に記憶させる。
これらの設定値は、後述するようにそれぞれが2通りず
つ、あるいは4通りずつ求められることがあり、この場
合設定値出力切換部355は本読み用レーザ光302の
走査と同期してそれらの設定値を切換え、前述のように
それぞれ増幅器311 、A/D変換器312および信
号処理回路313に送る。2通りあるいは4通りの設定
値a、bScの切換え出力については、後に詳述する。
次に信号抽出部350における信号抽出について説明す
る。本例においては、1枚の蓄積性蛍光体シート103
に1つの放射線画像を記録(撮影)する以外に、第2図
に示すような2分割撮影、さらには第3図に示すような
4分割撮影が行なわれることがある。そして1枚の蓄積
性蛍光体シート103に1つの画像を撮影する場合も、
また分割撮影をする場合も、必要に応じて適宜、前述の
絞り104を用いて照射野絞りをかけて放射線画像撮影
が行なわれることがある。なお分割撮影を行なう場合は
第4図に示すように、蓄積性蛍光体シート103の撮影
領域(この例では2分割頭域)以外を鉛板等からなる遮
蔽板150で覆って撮影がなされる。
前述のように、このときの遮蔽板150の配置状態によ
って、各分割区画の境界部に白線あるいは黒線として再
現される分割線が記録される。分割パターン認識回路2
50はどのような分割パターンで(つまり4分割か2分
割かあるいは分割なし)撮影がなされているかを認識し
、認識した分割パターンを示す情報Skを照射野認識回
路220と本読み制御回路314に送る。
以下、分割パターン認識回路250による分割パターン
の認識について詳しく説明する。
この分割パターン認識回路250には、IDターミナル
6に接続された、前記放射線画像の撮影方法、撮影部位
および/または撮影装置についての情報を入力する入力
手段8が、テーブル5とメモリ4を介して接続されてい
る。このメモリ4には、前記シート上の画像データに基
づいて、互いに異なる演算方法により前記シート上に形
成された分割パターンを認識する、複数種の放射線分割
パターン認識方法(1)、(2)、(3)、 、 、を
実行するための放射線分割パターン認識手段(認識ソフ
ト)が記憶されている。また、前記テーブル5には、前
記メニュー入力手段8により入力される前記放射線画像
の撮影方法、撮影部位および/または撮影装置について
の情報と、該撮影方法、撮影部位および/または撮影装
置に適する前記メモリ4に記憶された放射線分割パター
ン認識手段とを対応づける対照データが記憶されている
分11パターンの認識に際しては、前記メニュー入力手
段8により入力された前記放射線画像の撮影方法、撮影
部位および/または撮影装置についての情報に応じて、
前記テーブル5に記憶された対照データが参照され、該
撮影方法、撮影部位および/または撮影装置に最適な分
割パターン認識手段が選択された後、この選択された分
割パターン認識手段が前記分割パターン認識回路250
で採用され、ここに前記画像データが供給されて分割パ
ターンの認識が実行される。
前記メニュー入力手段8により入力される放射線画像の
撮影方法、撮影部位および/または撮影装置と、これに
応じて選択される前記テーブル5に記憶される該撮影方
法、撮影部位および/または撮影装置に最適な分割パタ
ーン認識手段との関係としては、例えば次のような組み
合せが考えられる。
胸部や腹部の場合には、特開昭63−257879号に
開示された方法において、しきい値Thを標準の大きさ
とした方法が選択され、頭部の場合には、これと同じ方
法で、しきい値Thを胸部や腹部の場合より低くした方
法が選択され、また断層撮影の場合には、エツジが流れ
像のために消えるのでエツジがな(でも検出ができる特
願平1−94908号の方法が選択される。
以下、特開昭63−257879号に開示された方法が
選択された場合について、詳細に説明する。
先読み画像信号Spは、この分割パターン認識回路25
0のフレームメモリ251に記憶される。信号抽出部2
52はこの記憶された先読み画像信号Spから、まずシ
ート上下方向中央部を左右に延びる領域Fx(第6図参
照)に関する画像信号Spxを抽出して、該信号Spx
を微分処理部253とエツジ候補点信号検出部254と
に入力する。第6図から明らかなように上記の領域Fx
は、もし4分割撮影がなされている場合には分割区画の
境界部となるシート領域である。微分処理部253はデ
ィジタル化されているこの画像信号Spxを、第6図の
X方向に微分処理する。微分の方法は、−次元の一次微
分でも高次の微分でもよいし、また二次元の一次微分や
高次の微分でもよい。また離散的に標本化された画像の
場合、微分するとは、近傍に存在する画像信号どうしの
差分を求めることと等価である。また、微分処理以外の
方法、例えばパターンマツチングによる手法や直線あて
ほめを行ない、その傾きからエツジと判別する方法によ
りエツジ候補点を検出してもよい。本例において微分処
理部253は、上記の差分を求める。そしてエツジ候補
点信号検出部254はこの差分が所定値を超える点につ
いての画像信号Spxを抽出し、その抽出された各画像
信号Spxに対応する画素位置を求め、その画素位置を
示す情報Sgを演算部255に送る。上述のようにして
抽出された画像信号SpXは、大部分か前述の分割線(
この場合は第6図にDxで示されるもの)のエツジ部分
を担う画像信号である。なお以上説明した微分処理、差
分の検出については、特開昭61−39039号等に詳
しい説明がなされている。
演算部255は、上記情報Sgが示す位置の画素(エツ
ジ候補点)を第6図のX方向に、つまり同一のy座標の
画素毎に足し合わせ、その合計値を求める。この画素合
計値の最大値は、もし上記情報Sgが示すエツジ候補点
Eが第7A図に示すように横一線に並んでいれば非常に
大きな値をとり、第7B図に示すようにエツジ候補点E
が離散的に存在する場合は上記に比べて極めて小さい値
をとる。この合計値の最大値を示す情報shは比較部2
56に送られる。この比較部256は上記情報shが示
す最大値と所定値(しきい値)Thとを比較し、該最大
値が所定値を上回っている場合はエツジ候補点が一線に
並んでいる、つまり第6図の分割線Dxが存在すると判
別して、その旨を示す信号Sdxを判別部257に送る
処理が終了した後に、前記信号抽出部252は、シート
左右方向中央部を上下に延びる領域Fy(第6図参照)
に関する画像信号spyを抽出して、該信号spyを微
分処理部253およびエツジ候補点信号検出部254に
送る。第6図から明らかなように、上記の領域Fyは、
もし2分割または4分割撮影がなされている場合には分
割区画の境界部となるシート領域である。以下、先に述
べたのと同様の処理がなされ、比較部25Bが、上記領
域FVにおいて分割線Dyが存在すると判別した場合は
、その旨を示す信号Sdyが判別部257に入力される
判別部257は、信号SdxおよびSdyの双方が入力
された場合は4分割、信号Sdxのみが入力された場合
は2分割、そしてどちらの信号も入力されない場合は0
分割(つまり分割なし)で画像が記録されていると判別
して、この分割パターンを示す情報Skを前述のように
照射野認識回路220と本読み制御回路314に送る。
照射野認識回路220は上記情報Skか示す各区画内で
1つの照射野を認識する処理を行ない、各区画内の照射
野を示す情報Stを本読み制御回路314の信号抽出部
350に送る。ある1つのシート区画内で1つの照射野
を認識する処理は、シート全域内で複数の照射野を認識
する場合に比べれば比較的簡単なアルゴリズムで実行可
能であり、そのような照射野認識処理は、例えば前記特
開昭61−39039号等に示される方法で行ない得る
が、本例では特にHough変換を利用して、照射野が
不規則な多角形の場合でも正確に照射野を認識できる方
法を実施している。以下、このような方法を実施する照
射野認識回路220について詳しく説明する。
まず、情報Skが示す分割パターンが0分割(つまり分
割なし)である場合について説明する。この場合、該情
報Skを受ける照射野認識回路220の信号抽出部21
9は、フレームメモリ218に記憶されている先読み画
像信号Spをすべて微分処理部221とエツジ候補点信
号検出部222とに入力する。これらの微分処理部22
1とエツジ候補点信号検出部222は、先に述べた分割
パターン認識回路250の微分処理部253とエツジ候
補点信号検出部254とそれぞれ同様のものである。微
分処理部221はディジタル化されているこの先読み画
像信号Spを、所定の画素並びに方向に微分処理して、
前述のような差分を求める。そしてエツジ候補点信号検
出部222は、この差分が所定値を超える点についての
先読み画像信号Spを抽出し、その抽出された各先読み
画像信号Spに対応する画素位置を求め、その画素位置
を示す情報Seを演算部223に送る。上述のようにし
て抽出された先読み画像信号Spは、この場合は大部分
が蓄積性蛍光体シート103上の放射線照射野B(第8
図参照)のエツジ部分を担う画像信号となる。なお画像
のエツジ部分の検出はその他、本出願人による特願昭6
0−155845号に記載されている方法等によって行
なうこともできる。上記画素位置は第8図に示すように
、蓄積性蛍光体シート103上のx−y直交座標系で表
わされる。
演算部223は上記情報Seが示す画素位置(エツジ候
補点)の座標を(Xo、Vo)としたとき、これらのX
o−、’laを定数として ρ”xo   cosθ+y□   sf口θで表わさ
れる曲線を、すべてのエツジ候補点座標(Xo、yo)
について求める。この曲線は第9図に示すようなものと
なり、エツジ候補点座標(xo 1 3’o )の数だ
け存在する。
次いで演算部223は、上述の複数の曲線のうちの所定
数0以上の曲線が互いに交わる交点(ρ0゜θ0)を求
める。なおエツジ候補点座標(Xo。
yo)の誤差等のため、多数の曲線が厳密に一点で交わ
ることは少ないので、実際には例えば2本の曲線の交点
が互いに微小所定値以下の間隔で存在するとき、それら
の交点群の中心を上記交点(ρ0.θ0)とする。次に
演算部223は、交点(ρ0.θ0)から前記x−y直
交座標系において次式 %式% で規定される直線を求める。この直線は、複数のエツジ
候補点座標(Xo、yo)に沿って延びる直線となる。
なお放射線照射野B内において急激に濃度が変化する前
辺縁部等も、上記エツジ候補点として検出されることが
ある。したがって第8図にも示すように、このようなエ
ツジ候補点と照射野輪郭部のエツジ候補点とを結ぶ直線
りが求められる可能性があるが、前述の所定数Qを十分
に大きく(例えば20本以上等)設定しておけば、上記
のような直線りは求められない。つまり多数のエツジ候
補点に沿う、照射野輪郭を示す直線のみが求められる。
上記直線は、エツジ候補点が第8図図示のように分布し
ている場合、第10図図示のようなものとなる。演算部
223は次に、こうして求めた複数の直線L1、L2、
L、・・・Lnによって囲まれる領域を求め、この領域
を放射線照射野Bとして認識する。この領域は、詳しく
は例えば以下のようにして認識される。演算部223は
蓄積性蛍光体シート103の隅部と中心Gとを結ぶ線分
M1 、M2、M3・・・Mi(蓄積性蛍光体シート1
03が矩形の場合は4本)を記憶しており、この各線分
M1〜M1と上記各直線L工〜Lnとの交点の有無を調
べる。この交点が存在した場合、演算部223は上記直
線によって2分される平面のうち、シート隅部を含む側
の平面を切り捨てる。この操作をすべての直線Ll−L
n、線分M1〜Mmに関して行なうことにより、直線L
1〜Lnによって囲まれる領域が残される。この残され
た領域は、すなわち放射線照射野Bである。
演算部223は以上のようにして認識した放射線照射野
Bを示す情報Stを、制御回路314の信号抽出部35
0に送る。信号抽出部350はフレームメモリ349に
記憶されている先読み画像信号Spから、この情報St
が示す領域についての信号のみを抽出してヒストグラム
解析部351に送る。したがって該ヒストグラム解析部
351におけるヒストグラム解析は、蓄積性蛍光体シー
ト103上の実際に放射線が照射された領域のみに関し
て行なわれることになるので、前述の設定値a、bおよ
びCは、実際の蓄積記録情報に対して最適のものとなる
なお1枚の蓄積性蛍光体シート103において放射線照
射野が絞られていない場合は、当然ながら蓄積性蛍光体
シート103の全領域についての先読み画像信号Spに
基づいて各設定値aSb、cが求められる。これは、各
分割区画において照射野が絞られていない場合において
も同様であり、各分割区画の全域についての先読み画像
信号Spに基づいて各設定値a、bScが求められる。
蓄積性蛍光体シート103に分割撮影がなされていない
場合は、上記設定値a、bおよびCは当然1通りずつ求
められる。それらの設定値a、b。
、Cはメモリ354に記憶され、設定値出力切換部35
5を通して各々増幅器311 、A/D変換器312、
信号処理回路313に送られる。前述したように上記設
定値出力切換部355には分割パターン認識回路250
から分割パターン情報Skが入力され、該設定値出力切
換部355はこの情報Skが「分割なし」を示している
場合は、1枚の蓄積性蛍光体シート103からの放射線
画像情報読取り(本読み)が行なわれている間、それぞ
れ一定の設定値a1b、cを出力させる。つまりこの場
合、設定値の出力切換えは行なわれない(各設定Ha、
b、cもそれぞれ−通りずつしかメモリ354に記憶さ
れていない)。
照射野認識回路220の信号抽出部219は分割パター
ン認識回路250から「4分割」を示す情報Skが入力
された場合、フレームメモリ21Bに記憶されている先
読み画像信号Spのうちがら、1つの4分割区画につい
ての先読み画像信号Spを抽出し、それを微分処理部2
21とエツジ候補点信号検出部222とに送る。この微
分処理部221とエツジ候補点信号検出部222および
演算部223においては、上記1つの区画についての先
読み画像信号Spに対して、「分割なし」の場合と同様
の処理が行なわれ、この区画における照射野が認識され
る。以下所定の順序に従って、残りの3つの4分割区画
に関する先読み画像信号Spが順次抽出され、それぞれ
の区画における照射野が認識される。
したがってこの場合は本読み制御回路314に4通りの
照射野情報Stが送られ、該制御回路314は各照射野
情報Stに対応した4通りずつの設定値a1〜a4、b
L−blおよびC1〜C4を求める。これらの設定値a
1〜a4 、k)l ””t)A、C1〜C1はメモリ
354に記憶される。そして分割パターン認識回路25
0から「4分割」を示す情報Skを受けた設定値出力切
換部355は、本読み用読取部30において本読みがな
されるとき、例えば光偏向器305とシート移送手段3
20の作動と同期した同期信号Ssを受ける等して、本
読みがなされている領域がどの区画に含まれるかを認識
し、その区画に対応した読取ゲイン設定値al 、C2
、C3またはC4と、収録スケールファクター設定値b
1、bl、b3またはb番と、画像処理条件設定値C1
、CB、C3またはC4とをメモリ354から選択的に
読み出して、それぞれ増幅器311とA/D変換器31
2と信号処理回路313とに送る。
したがって本読みにおける読取条件としての読取ゲイン
と収録スケールファクターおよび画像処理条件は、各分
割区画毎に蓄積記録情報が異なっていても、また照射野
絞りの状態が異なっていても、各区画の蓄積記録情報そ
れぞれにとって最適に設定されるようになる。
照射野認識回路220の信号抽出部219に分割パター
ン認識回路250から「2分割」を示す情報Skが入力
された場合は、以上述べたのと同様にしてそれぞれ2通
りずつの設定値a1とC2、blとbl、clと02が
求められ、それらは本読み時に設定値出力切換部355
によって選択的に切り換えて出力される。
なおシート領域Fx%FVにおけるエツジ候補点が直線
状に並んでいるか否かを判別するためには、以上述べた
実施例におけるように所定方向のエツジ候補点画素合計
値を調べる他、求められた上記エツジ候補点に対して最
小二乗法等によって回帰直線を求め、エツジ候補点が所
定数以上存在して、かつ上記直線と各エツジ候補点との
二乗誤差合計値が所定値よりも低くなる場合にはエツジ
候補点が直線状に並んでいると判断する方法も適用可能
である。また、以上の実施例においてHough変換を
利用して照射野輪郭部の直線L1〜Lnを求める方法も
、上記エツジ候補点が直線状に並んでいるか否かを検出
するために利用可能である。
さらには、シート領域Fx、Fyにおけるエツジ候補点
のうち−(マイナス)のエツジと+(プラス)のエツジ
との間の画素には1値を与え、その値の画素に対しては
0値を与えて2値化を行ない、この値を第6図のX方向
、Y方向に集計した値の大小に基づいてエツジ候補点が
直線状に並んでいるか否かを判別することもできる。
さらに第11図に示される装置は、本読み用読取部と先
読み用読取部とを個別に有しているが、例えば特開昭5
8−67242号に示されるように本読み用読取系と先
読み用読取系とを兼用し、先読みが終了したならばシー
ト移送手段により蓄積性蛍光体シートを読取系に戻して
本読みを行ない、先読み時には励起光エネルギー調整手
段により、励起光エネルギーが本読み時のそれよりも小
さくなるように調整してもよく、本発明方法はそのよう
な装置によって放射線画像情報読取りを行なう場合にお
いても適用可能である。
さらに、以上述べた実施例においては、先読み画像信号
から分割パターンを認識するようにしているが、本読み
画像信号を利用して本発明方法により分割パターンを認
識することも勿論可能である。このような場合は、認識
した分割パターンの情報を、例えば画像処理条件設定値
Cを各分割区画毎に適正に設定するために利用すること
ができる。
また、以上の実施例においては、エツジ候補をしきい値
との比較によって求める方法(特開昭63−25787
9号に開示された方法)を、選択されたひとつの方法と
して説明したが、この方法の中でも、このしきい値Th
は、さらに細かく撮影部位等の種類によって変えられる
ものであり、これを標準の大きさとした方法と、例えば
頭部の撮影の場合に選択される方法として、前述の理由
でこれを低くした方法とは、前記具なった種類の分割パ
ターン認識方法に属するものとする。すなわち、これら
は、本発明の方法において撮影方法、撮影部位および/
または撮影装置に応じた選択の対象となる別の種類の方
法となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の分割パターン認識方法の基本的構
成を示す概略図である、 第2図と第3図は蓄積性蛍光体シートへの放射線画像情
報記録状態を示す説明図、 第4図は分割撮影を示す斜視図、 第5図は第11図の装置の一部を詳しく示すブロック図
、 第6図は本発明に係る蓄積性蛍光体シートの分割線と分
割区画の境界部領域を示す説明図、第7A図と第7B図
は分割区画境界部のエツジ候補点と存在状態を説明する
説明図、 第8.9および10図は照射野認識方法を説明する説明
図、 m11図は本発明方法により分割パターンを認識して放
射線画像情報読取りを行なう装置の概略構成図である。 3・・・分割パターン認識手段 4・・・メモリ6・・
・IDターミナル 8・・・メニュー入力手段 20・・・放射線画像撮影部 40・・・本読み用読取部 101・・・被写体 103・・・蓄積性蛍光体シート 201・・・先読み用レーザ光源 202・・・先読み用レーザ光 204・・・先読み用光偏向器 208・・・先読み用光検出器 210・・・先読み用シート移送手段 220・・・照射野認識回路 250・・・分割パターン認識回路 301・・・本読み用レーザ光源 302・・・本読み用レーザ光 305・・・本読み用光偏向器 310・・・本読み用光検出器 312・・・A/D変換器 314・・・制御回路 311・・・増幅器 313・・・信号処理回路 30・・・先読み用読取部 100・・・放射線源 102・・・放射線 104・・・絞り 320・・・本読み用シート移送手段 B・・・放射線照射野 a・・・読取ゲイン設定値 b・・・収録スケールファクター設定値C・・・再生画
像処理条件設定値 Dx、Dy・・・分割線  E・・・工・ソジ候補点F
x、Fy・・・分割区画の境界部領域So・・・本読み
画像信号 Sp・・・先読み画像信号Sg・・・エツジ
候補点を示す情報 Sk・・・分割パターンを示す情報 Spx、Spy・・・境界部領域の画像信号筒 図 第 図 第4 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被写体の放射線画像が記録された記録シート上の
    前記放射線画像の画像データに基づいて、前記記録シー
    ト上に形成された放射線画像の分割パターンを認識する
    方法において、 前記画像データに基づいて分割パターンを認識する、互
    いに種類の異なる分割パターン認識方法を多数用意し、
    撮影方法あるいは撮影部位に基づいて、前記多数の分割
    パターン認識方法の中から、その撮影方法、撮影部位お
    よび/または撮影装置に最適の分割パターン認識方法を
    選択し、実行することを特徴とする放射線画像の分割パ
    ターン認識方法。
  2. (2)被写体の放射線画像が記録された記録シート上の
    画像データに基づいて、互いに異なる演算方法により前
    記記録シート上に形成された放射線画像の分割パターン
    を認識する、複数種の放射線分割パターン認識方法を実
    行する分割パターン認識手段を内蔵したメモリと、 前記放射線画像の撮影方法、撮影部位および/または撮
    影装置についての情報を入力する入力手段と、 該入力手段により入力される前記放射線画像の撮影方法
    、撮影部位および/または撮影装置についての情報と、
    該撮影方法、撮影部位および/または撮影装置に適する
    、前記メモリに記憶された分割パターン認識手段とを対
    応づける対照データを記憶したテーブルと、前記入力手
    段により入力された前記放射線画像の撮影方法、撮影部
    位および/または撮影装置についての情報に応じて、前
    記テーブルに記憶された対照データを参照して、該撮影
    方法、撮影部位および/または撮影装置に最適な分割パ
    ターン認識手段を選択し、この選択された分割パターン
    認識手段に前記画像データを供給して分割パターンを認
    識する分割パターン認識手段とからなる放射線画像の分
    割パターン認識装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5699131A (en) * 1995-07-03 1997-12-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Light transmission type screen assembly
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JP2001305655A (ja) * 2000-04-25 2001-11-02 Mitsubishi Electric Corp 背面投写型映像表示装置
US7403333B2 (en) 2003-07-22 2008-07-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Projection television

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