JPH0469433A - 歯付ベルト用継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は歯付ベルト用継手に係り、特に直線状の歯付ベ
ルトの両端を連結して、ループ状の歯付ベルトとする歯
付ベルト用継手に関する。

〔従来の技術〕

従来、工作機械等においては、テーブルを水平方向に往
復移動させるために、歯付プーリと歯付ベルトからなる
動力伝達機構が用いられている。

このような動力伝達機構は、例えば一対の歯付プーリ間
に歯付ベルトが巻掛けられ、歯付プーリを交互に逆方向
へ回転させることによって歯付ベルトに往復運動を与え
、これによりテーブルを水平方向に往復移動させるよう
になっている。

上記歯状ベルトはループ状をなしているが、般には直線
状の歯付ベルトの両端を互いに連結することによって形
成される。そして、その連結部はクランプ部材で挾持さ
れ、クランプ部材の一部を歯付ベルトに食い込ませて連
結強度の向上が図られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来技術では、ベルト連結部に引張
荷重が加わったとき、クランプ部材の歯付ベルトに食い
込んだ部分にだけ大きな力が作用するため、クランプ部
材が変形する恐れがある。

また、クランプ部材の一部を歯付ベルトに食い込ませた
ときに、ベルトに穴が生じてしまうので、この穴から亀
裂が発生して、歯付ベルトが弛んだり、歯付ベルトが破
断したりする恐れもある。

本発明の目的は、ベルト連結部に加わる力を分散させ、
かつベルトの強度低下を防止して、ベルト端部を強固に
連結することができる歯付ベルト用継手を提供すること
である。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、直線上の歯付ベ
ルトをループ状にしたとき該歯付ベルトの両端を連結し
、その連結部が歯付プーリ間で往復運動する歯付ベルト
用継手において、前記言付ベルトと同一な歯形を有し歯
付ベルトの両端に噛み合った歯付ベルト片と、前記噛み
合った歯付ベルトと歯付ベルト片を背面側から挾持する
挾持手段と、を舖えたことを特徴としている。

〔作用〕

上記構成によれば、歯付ベルトと歯付ベルト片を複数の
歯で噛み合せることができるので、歯付ベルトに引張荷
重が加力っだとき、各々の歯に作用する力が分散され、
しかもその力を均等にすることができる。さらに、歯付
ベルトと歯付ベルト片を背面側から挾持手段で挾持して
いるので、歯付ベルトに大きな引張荷重が加わっても、
歯付ベルトと歯付ベルト片との噛み合いが外れることは
なく、歯付ベルトを強固に連結することが可能となる。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を図面に従って説明する。

第１図は本発明の歯付ベルト用継手の構成を示し、第２
図は第１図の■−■線に沿った断面を示している。第１
図において、直線状の歯付ベルト１はループ状に曲げら
れて、その両端部が所定の間隔をあけて対向配置されて
いる。また歯付ベルト１と同一の歯形を有する歯付ベル
ト片２が歯付ベルト１の両端部配置され、歯付ベルト１
と複数の歯で噛み合っている。歯付ベルト１と歯付ベル
ト片２は弾性材料（例えばゴム）で構成されている。歯
付ベルト１の背面側（図の上側）にはテーブル５が、歯
付ベルト片２の背面側（図の下側）にはクランププレー
ト４がそれぞれ設けられ、これらはクランプボルト６で
固定されている（第２図参照）。またクランププレート
４の内面（歯付ベルト片２側）には、歯付ベルト片２の
長手方向と直角な溝（又は長孔）４Ａが形成され、この
溝４Ａの位置は、所定の間隔をあけて対向配置された歯
付ベルト１の両端部の位置と略一致している。

溝４Ａ内には上面が湾曲したクランプピース３が嵌合さ
れている。すなわち、溝４Ａ内に嵌合されたクランクピ
ース３により、歯付ベルト変２の中央は上側に湾曲し、
その歯先がテーブル５に接触している。

歯付ベルト１は、第３図に示すように、駆動プーリ７と
テンションプーリ８に巻掛けられている。

駆動プーリ７とテンションプーリ８の外周面には歯が形
成されており、歯付ベルト１の歯は両プーリ７．８の歯
と噛み合っている。駆動プーリ７は動力源（図示せず）
に接続され、交互に逆方向に回転することにより、歯付
ベルト１を往復運動させ、さらにテーブル５を矢印Ａ方
向に往復移動させる。またテンションプーリ８は歯付ベ
ルト］、に所定の張力を与えるものである。

本実施例では、クランププレート４．テーブル５および
クランプボルト６が挟持手段を構成している。また溝４
Ａ内に嵌合されたクランプピース３が係止部材を構成し
ている。

なお、歯付ベルト１および歯付ベルト片２の歯形として
は、平歯、はす歯、出歯等が適用可能であり、特に限定
されない。

次に上述した歯付ベルト用継手の歯付ベルトへの取付は
方について説明する。

まず、歯付ベルト１の両端を所定間隔あけて配置し、こ
の歯付ベルト１に歯付ベルト片２を噛み合わせ、クラン
クプレート４の溝４Ａ内にクランプピース３を嵌合させ
てから、クランプボルト６を仮締付する。次にテンショ
ンブーυ８で歯付ベルト１に張力を与える。そうすると
、第１図に示すように、歯付ベルト１の一方端（図の右
側端部）は右側へ寄って各々の歯の右側面が歯付ベルト
片２の歯の左側面に接触するとともに、歯付ベルト１の
他方端（図の左側端部）は左側へ寄って各々の歯の左側
面が歯付ベルト片２の歯の右側面に接触する。そして、
最後にクランプボルト６を本締付する。

本実施例によれば、歯付ベルト片２の歯の全てが歯付ベ
ルト１に接触しているので、歯付ベルト１に引張荷重が
加わったとき、その引張荷重を歯付ベルト片２の全ての
歯で均等に受けることができ、力の分散を図ることがで
きる。

また、クランクピース３を設けたので、クランクプレー
ト４とテーブル５で歯付ベルト１と歯付ベルト片２を挾
み込んだとき、歯付ベルト片２を確実に保持して、歯付
ベルト片２の位置ずれを防ぐとともに、歯付ベルト１の
位置ずれも防止できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、歯付ベルトに加
わる引張荷重を複数の歯に均等に分散させて受けること
ができるので、変形を起こすことがない強固な歯付ベル
ト用継手を得ることができる。

また、歯付ベルトに穴等の傷を生じさせることがないの
で、ベルトの強度低下を防止でき、歯付ベルトの信頼性
を向上させることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の歯付ベルト用継手の構成図、第２図は
第１図のｎ−ｎ、ｍに沿った断面図、第３図は本発明の
歯付ベルト用継手で連結された歯付ベルトとその歯付ベ
ルトが巻掛けられたプーリの全体構成図である。 １・・歯付ベルト、２・・・歯付ベルト片、３・・・ク
ランプピース、４・・クランププレート、４Ａ・・溝、
５・・・テーブル、６・・・クランプボルト、７・・・
開動プーリ、８・・・テンションプーリ。 第 図 １　　歯イ↑ヘルＬ ２　歯付ベルト汚 ３　クランフロビーズ ４　クラ゛／フ６フ’Ｌ−Ｆ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、直線状の歯付ベルトをループ状にしたとき該歯付ベ
   ルトの両端を連結し、その連結部が歯付プーリ間で往復
   運動する歯付ベルト用継手において、 前記歯付ベルトと同一な歯形を有し歯付ベルトの両端に
   噛み合った歯付ベルト片と、前記噛み合った歯付ベルト
   と歯付ベルト片を背面側から挾持する挾持手段と、を備
   えたことを特徴とする歯付ベルト用継手。 ２、請求項１記載の歯付ベルト用継手において、前記歯
   付ベルトと歯付ベルト片は複数の歯で互いに噛み合って
   いることを特徴とする歯付ベルト用継手。 ３、請求項１記載の歯付ベルト用継手において、前記挾
   持手段は、前記歯付ベルトの背面側に配設されたテーブ
   ルと、前記歯付ベルト片の背面側に配設されたクランプ
   プレートと、該クランププレートを前記テーブルに固定
   するクランプボルトと、からなることを特徴とする歯付
   ベルト用継手。 ４、請求項３記載の歯付ベルト用継手において、前記ク
   ランププレートには、前記歯付ベルト片を係止するため
   の係止部材が取付けられていることを特徴とする歯付ベ
   ルト用継手。