JP3733005B2 - コグドベルト - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コグ部を設けて形成されるコグドベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
動力伝動用ベルトとして、圧縮ゴム層と伸張ゴム層のうち少なくとも圧縮ゴム層にベルト長手方向に沿ってコグ山とコグ谷とを交互に多数配したコグ部を設けて形成した、ローエッジシングルコグドベルトあるいはローエッジダブルコグドベルトとして知られているコグドベルトがある。
【0003】
図1はこのようなローエッジシングルコグドベルトとして知られているコグドベルトAの一例を示すものであり、内周側の圧縮ゴム層1と、外周側の伸張ゴム層10と、両ゴム層1,10間の接着ゴム層11と、接着ゴム層11に埋入された心線12から構成され、断面形状をV字形(逆台形)に形成してある。そして圧縮ゴム層1にベルト長手方向に沿ってコグ山2とコグ谷3を交互に多数配置して形成されるコグ部4が設けてある。このようにコグ山2とコグ谷3からなるコグ部4を設けることによって、コグドベルトAはコグ谷3の部分で容易に屈曲することができるものであり、小径のプーリにも使用することが可能になるのである。
【0004】
従ってコグドベルトAが屈曲する際には、コグ部4のコグ谷3の底部に応力が集中する。そのため、コグドベルトAの運転時にはコグ谷3への繰り返し応力によって、コグ谷3の底部に亀裂が生じてベルト破損に至るおそれがある。またこのようにコグ谷3の底部に応力が集中するために、コグドベルトAが屈曲する際に発熱し易く、この発熱による温度上昇によって亀裂が一層生じ易くなる。
【0005】
そこで、例えば特開2000-2300号公報にみられるように、短繊維をベルト長手方向に配向して含有する亀裂防止ゴムを少なくともコグ谷3に積層して設けることによって、コグドベルトAのコグ谷3を補強して亀裂を防ぐ工夫などが従来から行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにコグ谷3を補強することによって、コグ谷3の亀裂を防ぐことができるが、補強のために亀裂防止ゴムのような別途の材料を用いる必要があると共に、亀裂防止ゴムを積層するための工程を必要とする。このために、コグドベルトAの形状の工夫によって、コグ谷3の亀裂を防止できるようすることが望まれているものであった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、コグ谷の底部の形状の工夫によって、コグ谷に亀裂が発生することを防ぐことができるコグドベルトを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコグドベルトは、少なくとも圧縮ゴム層1にベルト長手方向に沿ってコグ山2とコグ谷3を交互に多数配して形成されるコグ部4を設けたコグドベルトAにおいて、コグドベルトAをベルト長手方向に沿ってその厚み方向に切断した断面に表われるコグ谷3の底部の曲線が、複数の曲率の円弧が連続する曲線で形成されている。
【0009】
求項の発明は、上記の複数の曲率の円弧のうちコグ谷3の底部の最深部の曲線を形成する円弧の曲率が最も小さく(曲率ゼロを除く)形成されていると共に、コグ山2の側面に近い曲線を形成する円弧の曲率が大きく形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
また請求項の発明は、上記の複数の曲率の円弧が連続する曲線は、コグ谷3の底部の最深部からコグ山2の側面へと曲率が順次大きくなるように連続的に変化する円弧の連なりの曲線で形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
コグドベルトAは既述の図1に示すように、内周側の圧縮ゴム層1と、外周側の伸張ゴム層10と、両ゴム層1,10間の接着ゴム層11を積層一体化した構造に形成してあり、接着ゴム層11にはベルト長手方向に心線12が埋入してある。そして圧縮ゴム層1と伸張ゴム層10のうち少なくとも圧縮ゴム層1に、ベルト長手方向に沿ってコグ山2とコグ谷3を交互に配置して形成されるコグ部4が設けてある。
【0013】
ここで、圧縮ゴム層1、伸張ゴム層10、接着ゴム層11を形成するゴムとしては、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレン、水素化ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属塩との混合ポリマー等のゴム材の単独あるいはこれらの混合物の組成物を用いることができる。そして圧縮ゴム層1や伸張ゴム層10には繊維を配合して用いるのが好ましい。繊維としては、アラミド繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、綿等の繊維を用いることができる。繊維長は繊維の種類によって異なるが、1〜10mmの短繊維が用いられ、例えばアラミド繊維であると3〜5mm、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、綿であると5〜10mm程度のものが用いられる。また接着ゴム層11には繊維を含有してもよいが、含有しないほうが好ましい。
【0014】
また、心線12としてはポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等のコードをRFL液で処理したものを用いることができる。さらに、圧縮ゴム層1の表面や伸張ゴム層10の表面に補強布を積層するようにしてもよい。このような補強布としては、綿、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等を平織、綾織、朱子織等に製織した帆布を用いることができるものであり、RFL液で処理した後、ゴム組成物をフィリクション・コーチングしたゴム付き帆布として用いるものである。RFL液はレゾルシンとホルマリンとの初期縮合物を、クロロプレン、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、NBRなどのラテックスに混合したものである。
【0015】
上記のように形成されるコグドベルトAにおいて、コグ部4のコグ山2とコグ谷3はそれぞれ、側面視で丸形に形成されるものであり、コグドベルトAをベルト長手方向に沿ってその厚み方向(内外周方向)に切断すると、その切断面にコグ谷2の頂部は凸曲線として表われ、またコグ谷3の底部は凹曲線として表われる。そしてコグ谷3の底部のこの凹曲線は、従来のものでは一般に、図3に示すように単一の曲率をもつ一つの円弧で形成されており、この単一の円弧の両端はコグ山2の側面へと滑らかに繋がっている。しかしコグ谷3の底部の凹曲線がこのように単一の曲率の円弧で形成されていると、コグドベルトAの厚みが最も薄くなる部分であるコグ谷3の底部の最深部に屈曲時の応力が集中し易くなり、応力の集中による屈曲疲労によって、コグ谷3の底部の最深部に亀裂が発生し易くなる。
【0016】
そこで本発明では、このコグ谷3の底部の凹曲線を、複数の曲率の円弧が連続する曲線として形成するようにしたものであり、コグ谷3の底部の最深部に屈曲時の応力が集中することを防ぎ、応力の分散によって屈曲疲労を低減し、コグ谷3に亀裂が発生することを防止するようにしてある。
【0017】
ここで、コグ谷3の底部の凹曲線を形成するこの複数の曲率の円弧のうち、コグ谷3の底部の最深部の曲線を形成する円弧の曲率が最も小さくなるように形成するのが好ましい。そして図2(a)の実施の形態では、このようにコグ谷3の底部の最深部の曲線を形成する円弧の曲率を最も小さく形成すると共に、コグ山2の側面に近付くに従って曲率が段階的に大きくなるように各円弧を形成し、この複数の円弧を滑らかに接続して連続した曲線に形成するようにしてあり、この曲線の両端をコグ山2の側面へと滑らかに繋げてある。
【0018】
また図2(b)の実施の形態では、上記のようにコグ谷3の底部の最深部の曲線を形成する円弧の曲率を最も小さく形成すると共に、コグ谷3の底部の最深部からコグ山2の側面へと曲率が順次大きくなるように連続的に変化する円弧の連なりの曲線、すなわちスプライン曲線で形成してある。
【0019】
このように、コグ谷3の底部の凹曲線を形成する複数の曲率の円弧のうち、コグ谷3の底部の最深部の曲線を形成する円弧の曲率を最も小さく形成することによって、コグドベルトAが屈曲する際にコグ谷3の最深部に応力が集中することを防いでその周辺部へ応力を分散させることができるものあり、コグ谷3の屈曲疲労を低減して亀裂の発生を防ぐことができるものである。またこのように屈曲応力を分散することができるために、コグドベルトAが屈曲する際の発熱を緩和することができ、発熱による温度上昇によって亀裂が発生し易くなることも防止できるものである。複数の曲率の円弧の曲率の変化は、図2(a)(b)のように、コグ谷3の最深部からコグ山2の側面へと向かって順次大きくなるようにするのが好ましく、このようすれば、応力の分散効果を高く得ることができるものである。
【0020】
また、コグ谷3の底部の最深部の曲線を形成する曲率の小さい円弧のみでコグ谷3を形成するようにすると、コグ谷3の側面の幅が広くなってコグ谷3の側面積が大きくなり、コグ山2は側面の厚みが薄くなってコグ山2が小さくなってしまうが、上記のように、円弧の曲率をコグ谷3の最深部からコグ山2の側面へと向かって順次大きくなるようにしてあるために、コグ谷3の側面積の増加を最小限に抑えてコグ山2が小さくなることがないようにすることができるものである。
【0021】
【実施例】
次に、本発明を実施例及び比較例によって具体的に説明する。
【0022】
(比較例)
図3はコグドベルトAをベルト長手方向に沿ってその厚み方向に切断したときの切断端面を示すものであり、比較例では、コグ部4のコグ谷3の底部を図3のようにCADで設計した。すなわち、この切断端面に表われるコグ谷3の底部の曲線を、θ1=163°の範囲で曲率半径1.6mmの曲率の円弧として形成してあり、この円弧の両端はコグ山2の側面に繋がっている。また、上記の切断端面に表われるコグ山2の頂部の曲線を曲率半径3.2mmの円弧で形成し、コグ山2の高さ(コグ谷3の最深部からコグ山2の頂点までの高さ)を6.8mm、コグ山2の半ピッチを5.15mmに形成した。そして図3においてLは心線12の中心を示すものであり、心線12の中心Lからコグ谷3の最深部までの厚みを3.1mm、心線12の中心Lから伸張ゴム層10の表面までの厚みを3.3mmに形成した。
【0023】
(実施例1)
図2(a)はコグドベルトAをベルト長手方向に沿ってその厚み方向に切断したときのコグ谷3の部分の切断端面を示すものであり、実施例1では、コグ部4のコグ谷3の底部を図2(a)のようにCADで設計した。すなわち、この切断端面に表われるコグ谷3の底部の曲線を、コグ谷3の最深部においてθ2=34.6°の範囲で曲率半径2.8mmの曲率で形成される円弧と、この円弧の両側においてθ3=64.2°の範囲で曲率半径1.0mmの曲率で形成される円弧とが連続する曲線として形成してあり、この両側の円弧はコグ山2の側面に繋がっている。その他の寸法は上記の図3のものと同様に設計した。尚、図2(a)の鎖線は、比較例のコグ谷3の底部の曲線を示す。
【0024】
(実施例2)
図2(b)はコグドベルトAをベルト長手方向に沿ってその厚み方向に切断したときのコグ谷3の部分の切断端面を示すものであり、実施例2では、コグ部4のコグ谷3の底部を図2(b)のようにCADで設計した。すなわち、この切断端面に表われるコグ谷3の底部の曲線を、黒点で示される点をスプライン曲線によってなめらかに接続する曲線で形成してあり、この曲線はコグ谷3の最深部からコグ山2の側面にへと曲率が順次大きくなるように連続的に変化する円弧の連なりの曲線となっている。その他の寸法は上記の図3のものと同様に設計した。尚、図2(b)の鎖線は、比較例のコグ谷3の底部の曲線を示す。
【0025】
上記の比較例及び実施例1,2のようにコグ部4のコグ谷3の底部を設計したコグドベルトAについて、コグドベルトAを屈曲したときにコグ谷3に生じる応力を有限要素法解析によって検証した。図4(a)は有限要素法解析モデルを示すものであり、8節点2次平面ひずみ要素からなるゴム1,10,11の部分と、2節点トラス要素からなる心線12の部分にて構成される。心線12の部分のトラスはゴム1,10,11の部分に比べて大きなヤング率であり、コグドベルトAは心線12の部分を中心にして屈曲する。このモデルはコグ山2からコグ山2までの2ピッチ分並べたものであって、その両端を対称面として面内に拘束されるようにしてあり、図4(b)に鎖線から実線へと示すように、右側の面を時計回りに回転させてコグドベルトAを屈曲させた。ここで、ゴム1,10,11の部分のヤング率39N/mm2(4kgf/mm2)、ポアソン比0.499(非圧縮)、心線12のヤング率29420N/mm2(3000kgf/mm2)、ポアソン比0.3、断面積0.785mm2に設定し、コグドベルトAをθ4=30°の角度で屈曲させた。心線12の中央位置での平均の曲率半径は39.3mmとなる。
【0026】
このようにコグドベルトAを屈曲したときの、図4(a)のモデルの二つのコグ谷3のうち、左側のコグ谷3に加わる応力を非線形解析による有限要素法解析で求めた。このとき、屈曲時にコグ谷3は圧縮されるので、コグ谷3に加わる応力を最小主応力として求め、結果を図5〜図7に示す。図5は図3の比較例、図6は図2(a)の実施例1、図7は図2(b)の実施例2についての解析結果であり、色が濃いほど最小主応力の絶対値が大きいことを示し、各図に矢印で示す部分で最小主応力の絶対値が最も大きくなっている。また比較例、実施例1,2における最小主応力の絶対値を比較して図8のグラフに示す。
【0027】
最小主応力の絶対値が大きい程、屈曲疲労のダメージが大きく、亀裂が発生し易いと考えられる。そして比較例の図5では最小主応力は1箇所であるが、実施例1の図6や実施例2の図7では最小主応力は2箇所に分散しており、この2箇所の応力はほぼ同じ値になっている。また図8のグラフの結果から、比較例の最小主応力の絶対値に対して、実施例1の最小主応力は14.3%、実施例2の最小主応力は17.6%、それぞれ小さくなっていることがわかる。従って、実施例1,2のものでは、屈曲の際の応力をコグ谷3の底部において分散して、大きな応力が集中して作用することを防ぐことができ、コグ谷3に亀裂が発生することを防止できることが確認されるものである。
【0028】
【発明の効果】
上記のように本発明は、少なくとも圧縮ゴム層にベルト長手方向に沿ってコグ山とコグ谷を交互に多数配して形成されるコグ部を設けたコグドベルトにおいて、コグドベルトをベルト長手方向に沿ってその厚み方向に切断した断面に表われるコグ谷の底部の曲線が、複数の曲率の円弧が連続する曲線で形成されていることを特徴とするものであり、コグドベルトが屈曲するときの応力がコグ谷の底部の一箇所に集中することを防ぐことができ、応力の分散によって屈曲疲労を低減して、コグ谷に亀裂が発生することを防止することができるものである。
【0029】
また請求項の発明は、複数の曲率の円弧のうちコグ谷の底部の最深部の曲線を形成する円弧の曲率が最も小さく(曲率ゼロを除く)形成されていると共に、コグ山の側面に近い曲線を形成する円弧の曲率が大きく形成されているので、コグドベルトが屈曲する際にコグ谷の最深部に応力が集中することを防いでその周辺部へ応力を分散させることができるものあり、コグ谷の屈曲疲労を低減して亀裂の発生を防ぐことができるものである。
【0030】
また請求項の発明は、複数の曲率の円弧が連続する曲線は、コグ谷の底部の最深部からコグ山の側面へと曲率が順次大きくなるように連続的に変化する円弧の連なりの曲線で形成されているので、コグドベルトが屈曲する際にコグ谷の最深部に応力が集中することを防いでその周辺部へ応力を分散させることができるものあり、コグ谷の屈曲疲労を低減して亀裂の発生を防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コグドベルトの実施の形態の一例を示す一部破断斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例におけるコグ谷の部分の切断端面を示す図であり、(a)は実施例1を、(b)は実施例2をそれぞれ示し、図2(a)において寸法の数字の単位はmmである。
【図3】従来の一例におけるコグドベルトの切断端面を示す図であり、寸法の数字の単位はmmである。
【図4】(a)は有限要素法解析のモデルを示す図、(b)はこのモデルを屈曲した状態を示す図である。
【図5】比較例のコグベルトを屈曲したときにコグ谷に加わる応力を有限要素法解析した結果を示す図である。
【図6】実施例1のコグベルトを屈曲したときにコグ谷に加わる応力を有限要素法解析した結果を示す図である。
【図7】実施例2のコグベルトを屈曲したときにコグ谷に加わる応力を有限要素法解析した結果を示す図である。
【図8】実施例1,2及び比較例の最小主応力の絶対値を比較するグラフである。
【符号の説明】
1 圧縮ゴム層
2 コグ山
3 コグ谷
4 コグ部

Claims (2)

  1. 少なくとも圧縮ゴム層にベルト長手方向に沿ってコグ山とコグ谷を交互に多数配して形成されるコグ部を設けたコグドベルトにおいて、コグドベルトをベルト長手方向に沿ってその厚み方向に切断した断面に表われるコグ谷の底部の曲線が、複数の曲率の円弧が連続する曲線で形成され、複数の曲率の円弧のうちコグ谷の底部の最深部の曲線を形成する円弧の曲率が最も小さく(曲率ゼロを除く)形成されていると共に、コグ山の側面に近い曲線を形成する円弧の曲率が大きく形成されていることを特徴とするコグドベルト。
  2. 少なくとも圧縮ゴム層にベルト長手方向に沿ってコグ山とコグ谷を交互に多数配して形成されるコグ部を設けたコグドベルトにおいて、コグドベルトをベルト長手方向に沿ってその厚み方向に切断した断面に表われるコグ谷の底部の曲線が、複数の曲率の円弧が連続する曲線で形成され、複数の曲率の円弧が連続する曲線は、コグ谷の底部の最深部からコグ山の側面へと曲率が順次大きくなるように連続的に変化する円弧の連なりの曲線で形成されていることを特徴とするコグドベルト。
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