JPH046887Y2 - - Google Patents

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JPH046887Y2
JPH046887Y2 JP16087986U JP16087986U JPH046887Y2 JP H046887 Y2 JPH046887 Y2 JP H046887Y2 JP 16087986 U JP16087986 U JP 16087986U JP 16087986 U JP16087986 U JP 16087986U JP H046887 Y2 JPH046887 Y2 JP H046887Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、射出成形機における成形品の落下確
認および良否判定装置に関する。
[従来技術] 従来の射出成形機における成形品の落下を確認
する落下確認装置としては、光電管式、電気接点
式、あるいは重量計式のものがあり、更に金型の
雄金型すなわち可動型の映像を結像媒体上に結像
し、この映像上に複数個の輝度センサを配し輝度
の比較によつて可動型の成形品が全て存在するこ
とおよび突き出されて全て存在しないことを監視
する金型監視方法(特公昭60−60573号公報)、あ
るいは可動型のみをテレビカメラ等で光学的に監
視する装置(特公昭58−4616号公報)、または実
公昭52−42148号公報に示された成形機の製品落
下確認装置などが知られている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、これらの装置は、構造が複雑で
故障が多く能率が悪いため、射出成形機の成形サ
イクルを必要以上に長くして生産性を低下させ、
また、金型を交換する毎に調整を要するなどの問
題がある。
また、これらの装置は、可動型の監視、または
一方向の監視のみに使用され、可動型の監視のみ
によつて製品が可動型に存在することが確認され
れば、固定(雌型)には何も残つていないことが
確認できるという前提に基づいている。しかし、
金型の構造によつては、ノズルやゲートからの樹
脂漏れによる糸引き不良、ホツトランナ金型にお
いてヒータの断線によつて発生するノズルやゲー
トでの残留溶融樹脂の固化による詰り等によつて
固定型が破損するという問題があり、更に、成形
品の良否の判別を行うことができないという問題
がある。
[問題を解決するための手段] 本考案によれば、少なくとも1組の少なくとも
雄金型の外面を監視するテレビカメラおよび雌金
型の内面を監視するテレビカメラと、これらテレ
ビカメラからの画像情報をあらかじめ入力された
複数の基準画像情報を対応する画像情報と比較し
て成形品の落下確認および良否の判定を行う判定
回路を備えた制御装置とを設けている。
[考案の作用効果] 従つて、雄金型の外面の画像情報を基準画像情
報の1つと比較して成形品の良否を判定するとと
もに、別の基準画像情報と比較して成形品の離型
および落下を確認し、雌金型の内面の画像情報を
他の基準画像情報と比較して樹脂残りを確認する
ことができる。
本考案は複数台のテレビカメラと1台の制御装
置とを設けるだけなので、構造簡単で故障が極め
て少なく、かつ低コストで落下の確認と良否の判
定を行うとともに、雌金型内の樹脂残りを確実に
監視して金型の破損を防止することができる。そ
の結果、成形サイクルを短縮して生産性を向上す
ることができる。
[好ましい実施の態様] 本考案の実施に際し、制御装置をスイツチの切
換操作により複数組の雄、雌型型用テレビカメラ
へ切換接続するように構成するのが好ましい。こ
のようにすると、複数台の射出成形機を1つの制
御装置で制御し、成形品の落下確認と良否判定を
行うことができる。
本考案の実施に際し、制御装置への基準画像情
報の入力は、金型面の複数の所定箇所の輝度を最
新の数シヨツトの平均値としてラム(RAM)に
読み込むようにするのが好ましい。このようにす
ると、金型交換時の調整作業を容易に行い、生産
性を向上することができる。
本考案の実施に際し、制御装置の判定回路に、
離型不良、落下不良確認時および金型内樹脂残り
確認時の異常時に射出成形機の作動を停止する装
置および警報装置を起動する手段を設けるのが好
ましい。このようにすると、異常の処理を迅速に
行い、成形サイクルの延引と金型の破損とを防止
することができる。
本考案の実施に際し、制御装置の判定回路に、
成形品の不良判定時に反転シユーター等の不良品
を排除する装置を起動する手段を設けるのが好ま
しい。このようにすると、不良品を確実に排除す
ることができる。
[実施例] 以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
第1図において、ベツド1には固定盤4が固着
され、その固定盤4には加熱筒2で加熱された溶
融プラスチツク材料を図示しない加熱筒内の射出
スクリユーで射出するノズル3が取付けられてい
る。可動盤6はベツド1に型締シリンダ5のラム
7に固着され、ダイバー8にガイドされて往復動
されるようになつている。
この可動盤6には雄金型すなわち可動側金型9
が取付けられ、前記固定盤4には雌金型すなわち
固定側金型10が取付けられている。
他方、固定盤4には可動側金型9の外面を監視
する第1のテレビカメラ11が取付けられ、ベツ
ド1には固定側金型10の内面を監視する第2の
テレビカメラ12が取付けられている。なお、図
中13は成形品を離型、落下させる突出装置であ
り、14はカメラ取付用のマグネツトスタンドで
ある。そして、第1、第2のテレビカメラ11,
12はそれぞれ制御装置20に接続されている。
第2図において、制御装置20は公知技術によ
るものであつて、制御装置20には、全体を制御
する制御回路21と成形品の良否の判定および落
下確認を行う判定回路22と、テレビカメラ1
1,12からのアナログ画像情報をデジタル情報
に変換するA/D変換器23と、A/D変換器2
3からの成形品のある場合のデジタル情報を一時
記憶するラム(RAM)である第1の基準メモリ
24と、成形品のない場合のデジタル情報を記憶
するラムである第2の基準メモリ25と、成形サ
イクル中に金型9,10廻りの状態のデジタル情
報を記憶するラムであるワークメモリ26と、第
1、第2の基準メモリ24,25を選択するセレ
クタ27とワークメモリ26と基準メモリと情報
との比較を行つて結果を零または1に数値化する
差分2値化器28とからなつている。なお、制御
回路21には、メモリ24,25,26の情報取
り込みを切換えるスイツチS1,S2,S3が設
けられている。
作動に先だつてあらかじめ、制御回路21のス
イツチS3を閉じて金型9,10の表面の複数所
定箇所の輝度をテレビカメラ11,12の画像情
報から第2の基準メモリ25にデジタル情報とし
て記憶する。次いで、型締シリンダ5内に圧液を
供給してラム7を図において右行させ、金型9,
10を合せて圧縮し、金型9,10内に形成され
たキヤビテイ内にノズル3から溶融プラスチツク
材料を射出する。そして、成形品が冷却固化した
後、型締シリンダ5内に前回とは逆方向から圧液
を供給してラム7を左行させて型開きを行い、成
形品Aが良品であることを確認したのち、制御回
路21のスイツチS2を閉じて成形品Aの表面の
複数所定箇所の輝度をテレビカメラ11の画像情
報から第1の基準メモリ24にデジタル情報とし
て記憶する。この第1の基準メモリ24の情報の
記憶は、数シヨツトの平均値を採ることが好まし
い。次いで、成形品Aを突出装置13により突き
出して離型、落下させる。
作動に際し、制御回路21のスイツチS1を閉
じて、型締、射出を行い、型開き後に成形品Aの
表面の複数所定箇所の輝度を第1のテレビカメラ
11の画像情報からワークメモリ26にデジタル
情報として取り込む。次いで、差分2値化器28
で、このワークメモリ26の情報をセレクタ27
で選ばれた第1の基準メモリ24の情報と比較
し、ワークメモリ26の第1の輝度が基準メモリ
24の輝度の許容範囲内にあれば零、許容範囲外
のときは1と2値化する。判定回路22は2値化
された結果値から製品の良否を判定し、不良の場
合は、反転シユーター等の装置を起動して不良品
を排除する。良品の場合は、突出装置13が成形
品Aを離型、落下する。
突出し動作が完了すると、第1のテレビカメラ
11からの画像情報によつて可動側金型9の外面
の複数所定箇所の輝度をワークメモリ26に取り
込む。そして、セレクタ27で選ばれた第2の基
準メモリ25の金型9の輝度とを差分2値化器2
8で比較し、判定回路22で離型不良、落下不良
を判定する。更に、第2のテレビカメラ12から
の画像情報から固定側金型10の内面の複数所定
箇所の輝度をワークメモリ26に取り込み、セレ
クタ27で選ばれた第2の基準メモリ25の金型
10の輝度とを差分2値化器28で比較し、判定
回路22で金型10内の樹脂残りを判定する。そ
して、前述した離型不良、落下不良および樹脂残
りを判定した際は、判定回路22は図示しない装
置を起動して射出成形機の作動を停止するととも
に、ブザー等によつて警報する。
この実施例では第1、第2のテレビカメラ1
1,12を制御装置20に接続し、制御装置20
内に第1、第2の基準メモリ24,25を設けて
前述の3つの判定を行つているが、これに限られ
るものではなく、第3のテレビカメラ13、第2
の基準メモリ29を設けて判定精度を更に向上す
ることができる。また、第1、第2のテレビカメ
ラ11,12の組を複数組設けてそれぞれ制御装
置20に接続し、これらテレビカメラを切換えて
複数台の射出成形機を制御することができる。
[まとめ] 以上説明したように本考案によれば、落下確認
と良否の判定を行うとともに、樹脂残りを監視し
て金型の破損を防止することができる。その結
果、成形サイクルを短縮して生産性を向上するこ
とができる。本考案は複数台のテレビカメラと1
台の制御装置を設けるだけなので、構造簡単で故
障が極めて少なく、かつ低コストである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す全体構成図、
第2図は制御装置のブロツク図である。 9……雄金型、10……雌金型、11……第1
のテレビカメラ、12……第2のテレビカメラ、
20……制御装置、21……制御回路、22……
判定回路、24……第1の基準メモリ、25……
第2の基準メモリ、26……ワークメモリ、28
……差分2値化器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも1組の少なくとも雄金型の外面を監
    視するテレビカメラおよび雌金型の内面を監視す
    るテレビカメラと、これらテレビカメラからの画
    像情報をあらかじめ入力された複数の基準画像情
    報を対応する画像情報と比較して成形品の落下確
    認および良否の判定を行う判定回路を備えた制御
    装置とを設けたことを特徴とする射出成形機にお
    ける成形品の落下確認および良否判定装置。
JP16087986U 1986-10-22 1986-10-22 Expired JPH046887Y2 (ja)

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JP16087986U JPH046887Y2 (ja) 1986-10-22 1986-10-22

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JP16087986U JPH046887Y2 (ja) 1986-10-22 1986-10-22

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JPS6366216U JPS6366216U (ja) 1988-05-02
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ID=31086675

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JP2728143B2 (ja) * 1990-03-16 1998-03-18 東洋機械金属株式会社 射出成形機
JP2013184460A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Sharp Corp 転写装置

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