JPH07232366A - 射出成形判定方法及び装置 - Google Patents

射出成形判定方法及び装置

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JPH07232366A
JPH07232366A JP2691694A JP2691694A JPH07232366A JP H07232366 A JPH07232366 A JP H07232366A JP 2691694 A JP2691694 A JP 2691694A JP 2691694 A JP2691694 A JP 2691694A JP H07232366 A JPH07232366 A JP H07232366A
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pressure
injection molding
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deviation
actual
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JP2691694A
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English (en)
Inventor
Kenichi Owada
賢一 大和田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビティ内の樹脂圧力を検出して射出成形
の良否を判定することを目的とする。 【構成】 ある時点tにおける実際の圧力P(t)とそ
の時点tに対応する基準圧力R(t)との間の圧力偏差
ΔPを求め、その時点tにおける実際の圧力P(t)に
等しい基準圧力R(t’)に対応する時点t’とその時
点tとの間の時間偏差ΔTを求め、圧力偏差ΔPが所定
の値を超えた場合だけ、この時間偏差ΔTが所定の値を
超えているか否かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば射出成形に適用し
て好適な射出成形判定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5を参照して特公平4−2420号に
開示された従来の射出成形判定方法の例を説明する。こ
の例によると、射出成形品の良否を判定するために、キ
ャビティに供給される溶融樹脂の圧力(型内圧力)を監
視する。各ショット毎に樹脂の供給開始から終了まで型
内圧力を検出して、その圧力変化パターンを求め、これ
を基準圧力変化パターンと比較する。
【0003】図5のグラフの縦軸は型内圧力、横軸は時
間である。実線の曲線Rは1ショットにおける溶融樹脂
の充填開始から保圧終了までの型内圧力の基準値のパタ
ーンであり、破線は型内圧力の基準値の上限値Rmax
及び下限値Rminであり、上限値Rmaxと下限値R
minの間が許容範囲を表す。
【0004】例えば、1ショット内で、実際の型内圧力
が許容範囲を越えた回数が所定回数以上となった場合に
は、その成形品は不良であると判定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、各時
点tにおける実際の型内圧力の許容範囲、即ち、上限値
Rmax曲線と下限値Rmin曲線は、基準型内圧力の
曲線Rを所定の幅tP だけ上方及び下方に移動させるこ
とによって求められた。
【0006】従って、図示のように、許容範囲の横方向
の幅、即ち、上限値Rmax曲線と下限値Rmin曲線
の間の横方向の幅dは、基準型内圧力曲線Rの勾配が大
きい部分Iでは狭く、勾配が小さい部分IIでは大き
い。
【0007】しかしながら、例えば、実際の型内圧力の
パターンが基準型内圧力のパターンと同様な形状を有す
る場合、即ち、実際の型内圧力曲線が基準型内圧力曲線
を単に所定の範囲で平行移動したものである場合には、
良好な射出成形であると判定してよい。
【0008】従来の例では、実際の型内圧力のパターン
が基準型内圧力曲線を上方又は下方に(圧力方向に)移
動させたものである場合には、許容範囲は大きいが、実
際の型内圧力のパターンが基準型内圧力パターンを右方
向又は左方向に(時間方向に)移動させたものである場
合には、許容範囲は小さい。従って、本来なら良品であ
るにもかかわらず不良品と判定される場合が多い欠点が
あった。
【0009】本発明は斯かる点に鑑み、実際の型内圧力
パターンが基準型内圧力パターンに類似している場合に
は不良品と判定しないように構成された射出成形判定方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0010】本発明によると、射出成形方法又は装置に
おいて、実際の型内圧力の許容範囲を適切に設定するこ
とを目的とする。
【0011】本発明によると、射出成形方法又は装置に
おいて、実際の型内圧力の許容範囲を適切に設定するこ
とによって、射出成形の良否を適切に判定することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によると、キャビ
ティ内の樹脂の圧力を監視することによって射出成形の
状態の良否を判定する射出成形判定方法において、キャ
ビティ内の樹脂の圧力の時間に関する変化の基準パター
ンを設定する基準パターン設定工程と、キャビティ内の
樹脂の圧力の時間に関する変化の実際の圧力パターンを
検出する圧力パターン検出工程と、上記圧力パターン検
出工程によって求められた実際の圧力パターンと上記基
準パターン設定工程によって設定された基準パターンと
を比較する比較工程と、を含み、該比較工程は、ある時
点tにおける実際の圧力P(t)とその時点tに対応す
る基準圧力R(t)との間の圧力偏差ΔPを求めること
と、ある時点tにおける実際の圧力P(t)に等しい基
準圧力R(t’)に対応する時点t’とその時点tとの
間の時間偏差ΔTを求めることを含む。
【0013】本発明によると、射出成形判定方法におい
て、上記比較工程において、上記圧力偏差ΔPが所定の
値を超えた場合だけ、上記時間偏差ΔTを求め、上記時
間偏差ΔTが所定の値を超えているか否かを判定する。
【0014】本発明によると、射出成形判定方法におい
て、1回の射出成形中に上記圧力偏差ΔPが所定の値を
超え且つ上記時間偏差ΔTが所定の値を超えた回数が所
定回数以上の場合に成形不良と判定する。
【0015】本発明によると、射出成形判定方法におい
て、成形不良が連続して所定の回数以上に発生した場合
に、成形作業を停止するべく停止命令を発生する。
【0016】本発明によると、キャビティ内の樹脂の圧
力を検出するセンサ27と、上記キャビティ内の樹脂の
圧力の時間変化のパターンの圧力基準値を記憶する記憶
装置56と、上記センサ27によって得られた樹脂の圧
力と上記記憶装置56によって記憶された圧力基準値と
を比較するための比較器57と、を有する。
【0017】本発明によると、射出成形判定装置におい
て、上記比較器57はある時点tにおける実際の圧力P
(t)とその時点tに対応する基準圧力R(t)とを比
較してその圧力偏差ΔPを求め、ある時点tにおける実
際の圧力P(t)に等しい基準圧力R(t’)に対応す
る時点t’とその時点tとを比較してその時間偏差ΔT
を求めるように構成されている。
【0018】本発明によると、射出成形判定装置におい
て、上記センサからのアナログ圧力信号を入力し、それ
をディジタル圧力信号に変換するためのA/D変換器5
4を有する。
【0019】
【作用】本発明によると、ある時点tにおけるキャビテ
ィ25内の樹脂の圧力P(t)とその時点tにおける基
準圧力R(t)とを比較してその圧力偏差ΔPを求め、
その時点tにおける実際の圧力P(t)に等しい基準圧
力R(t’)に対応する時点t’とその時点tとを比較
してその時間偏差ΔTを求める。
【0020】圧力偏差ΔPが所定の値より小さいか否か
を判定し、時間偏差ΔTが所定の値より小さいか否かを
判定する。それによって、次の(1)〜(3)のいずれ
かの結果が得られる。
【0021】(1)圧力偏差ΔPが所定の値より小さ
い。 (2)圧力偏差ΔPが所定の値より大きいか又は等しい
が、時間偏差ΔTが所定の値より小さい。 (3)圧力偏差ΔPが所定の値より大きいか又は等しい
が、時間偏差ΔTが所定の値より大きい。
【0022】本発明によると、(1)及び(2)の場合
に射出成形は正常であると判定され、(3)の場合には
射出成形は不良であると判定される。(2)の場合に射
出成形は正常であると判定することによって、特に、基
準圧力R(t)曲線の勾配が大きい領域では、適正な判
定をなすことができる。
【0023】
【実施例】以下に図1〜図4を参照して本発明の実施例
について説明する。尚図1〜図4において図5の対応す
る部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0024】図1を参照して本発明による射出成形判定
方法を説明する。図1は図5と同様な圧力−時間曲線で
ある。本例によると、溶融樹脂の充填開始から保圧終了
までの基準型内圧力曲線Rに対して、実際の型内圧力の
許容範囲、即ち、上限値Rmax及び下限値Rminを
設定する方法に特徴がある。
【0025】例えば、基準型内圧力曲線R上の点R1
て垂直上方に長さP1 の線分をとり垂直下方に長さP2
の線分をとる。即ち、点R1 にて基準型内圧力曲線Rに
交わる長さP1 +P2 の垂直な線分をとる。同様に、基
準型内圧力曲線R上の点R1にて水平左方向に長さT1
の線分をとり水平右方向に長さT2 の線分をとる。即
ち、点R1 にて基準型内圧力曲線Rに交わる長さT1
2 の水平な線分をとる。尚、簡単化のため、2つの垂
直な線分の長さは等しく(P1 =P2 )、2つの水平な
線分の長さは等しい(T1 =T2 )としてよい。
【0026】ここに、線分P1 、P2 はそれぞれ上側及
び下側の許容圧力偏差値であり、線分T1 、T2 はそれ
ぞれ左側及び右側の許容時間偏差値である。
【0027】こうして得られた互いに直交する2つの線
分を基準型内圧力曲線Rに沿って移動させたとき、4つ
の端部(4つの矢印の先端)によって描かれる4つの曲
線のうち最も外側の線が上限値Rmax及び下限値Rm
inの曲線である。
【0028】図1に示す上限値Rmax及び下限値Rm
inの曲線を図5に示す従来技術による上限値Rmax
及び下限値Rminの曲線と比較すると、本例による場
合では、基準型内圧力曲線Rの勾配が大きい領域Iで
は、上限値Rmaxと下限値Rminの間は幅がより大
きい。
【0029】本例によると、時点tにおける実際の型内
圧力P(t)の測定値を表す点が図1の破線にて示す上
限値Rmax曲線と下限値Rmin曲線の間にあるか否
かを判定する。もし、実際の型内圧力P(t)の測定値
が2つの曲線の間にあれば良好な成形であるものと判定
される。しかしながら、例えば、実際の型内圧力P
(t)の測定値が2つの曲線の外側になった時点が所定
の回数より多い場合には成形不良であると判定される。
【0030】図2を参照して実際の射出成形判定方法を
説明する。図2は図1の圧力−時間曲線の一部を拡大し
たものである。ある時点tにおける実際の型内圧力P
(t)が検出されたものとし、それを図2にて点A1
て示す。先ずこの型内圧力P(t)と基準型内圧力曲線
Rとを比較してその偏差を求める。斯かる偏差は圧力偏
差ΔPと時間偏差ΔTとを含む。点A1 より下ろした垂
線が基準型内圧力曲線Rと交わる点をA2 とし、点A1
より水平に延長した線が基準型内圧力曲線Rと交わる点
をA3 とすると、圧力偏差ΔPは線分A1 2 に相当
し、時間偏差ΔTは線分A1 3 に相当する。
【0031】
【数1】ΔP=R(t)−P(t) ΔT=t’−t
【0032】ここに、t’は点A3 における時点であ
る。
【0033】次にこの圧力偏差ΔP及び時間偏差ΔTが
所定の範囲にあるか否かを判定する。これらは次の式に
よって表わされる。
【0034】
【数2】P1 >|ΔP|:ΔP<0 P2 >|ΔP|:ΔP>0
【0035】
【数3】T1 >|ΔT|:ΔT>0 T2 >|ΔT|:ΔT<0
【0036】ここに、P1 、P2 は上側及び下側の許容
圧力偏差値、T1 、T2 は左側及び右側の許容時間偏差
値である。
【0037】数2の式に示すように、ΔP<0のとき
は、圧力偏差ΔPは上側の許容圧力偏差値P1 と比較さ
れ、ΔP>0のときは、圧力偏差ΔPは下側の許容圧力
偏差値P2 と比較される。また、数3の式に示すよう
に、ΔT>0のときは、時間偏差ΔTは左側の許容時間
偏差値P1 と比較され、ΔT<0のときは、時間偏差Δ
Tは右側の許容時間偏差値P2 と比較される。簡単化の
ためP1 =P2 、T1 =T 2 としてよい。
【0038】射出成形状態の良否を判定するとき、実際
の型内圧力P(t)を表す点A1 が図1の領域IIにあ
る場合には、数2の式の判定だけでよい。即ち圧力偏差
ΔPだけを調べればよい。しかしながら、実際の型内圧
力P(t)を表す点A1 が図1の領域Iにある場合に
は、数2の式の判定と数3の式の判定の両者が必要とな
る場合がある。例えば、数2の式の判定において、否定
的な結果が得られても、数3の式の判定が肯定的である
場合には、射出成形状態は正常であると判断される。
【0039】次に、図3を参照して本発明による射出成
形判定方法の他の例を説明する。図3はその流れ図であ
る。先ずステップ101にて判定が開始される。ステッ
プ102では、時点tにおいて、実際の型内圧力P
(t)と基準型内圧力R(t)との偏差を求め、斯かる
偏差が所定の値e1 より小さいか否かを比較する。斯か
る比較は数4の式によってなされる。
【0040】
【数4】e1 >|R(t)−P(t)|
【0041】偏差が所定の値e1 より小さい場合にはス
テップ103に進んで次の時点t+1にて、数4の式に
よる比較がなされる。
【0042】実際の型内圧力P(t)と基準型内圧力R
(t)との偏差が所定の値e1 より大きいか又は等しい
ときにはステップ105に進む。ステップ105では、
所定の時間Tだけ前の時点i=t−Tに戻る。即ち、ス
テップ106では、時点tにおける型内圧力P(t)と
時点i=t−Tにおける基準型内圧力R(i)との偏差
を求め、斯かる偏差が所定の値e2 より小さいか否かを
比較する。斯かる比較は数5の式によってなされる。
【0043】
【数5】e2 >|R(i)−P(t)|
【0044】尚、数4の式の左辺の値e1 と数5の式の
左辺の値e2 は異なる値であってもよいが、同一(e1
=e2 )であってもよい。
【0045】偏差が所定の値e2 より大きいか又は等し
い場合にはステップ107を経由してステップ109に
進む。ステップ109では、次の時点i+1に進み、再
びステップ106にて、数5の式の比較がなされる。こ
の作業を繰り返すことによって、偏差が所定の値e2
り小さくなった場合にはステップ103に進んで次の時
点t+1にて、ステップ102に進み、数4の式の比較
がなされる。
【0046】一方、ステップ106による数5の式の判
定結果が否定的である場合には、斯かる判定は時点t+
Tまで行われる。しかしながら、ステップ107にて、
時点がt+Tより大きくなっても、依然として数5の式
が満たされないときは、ステップ108に進み、成形不
良と判定され、成形品は不良品となる。
【0047】本例によると、ステップ102にて数4の
式が満たされない場合でも、ステップ106にて数5の
式による判定がなされ、数5の式が満たされる場合に
は、ステップ103に進み、成形は正常と判定されるこ
とがある。
【0048】本例によると、例えば、基準型内圧力曲線
Rの勾配が大きい領域Iでは、数4の式が満たされない
場合でも、数5の式が満たされる場合には、実際の型内
圧力は許容範囲にあることとなる。
【0049】次に基準型内圧力曲線Rを求める方法を説
明する。作業者が所定の成形条件にて射出成形装置を作
動し、製品として良品が得られた時より実際の型内圧力
を検出して記録する。各ショット毎に溶融樹脂の充填開
始後から保圧終了までの各時点tにおける実際の型内圧
力を求める。
【0050】最初のn個の良品のデータより、各時点t
における実際の型内圧力の平均値を求める。第i番目の
ショットの射出成形において、時点tの実際の型内圧力
をP i (t)とし、基準型内圧力をR(t)とすると、
基準型内圧力R(t)は実際の型内圧力Pi (t)の平
均値として得られる。
【0051】
【数6】R(t)=(1/n)Σi=n i (t)
【0052】nはショット回数であるが例えばn=10
であってよい。
【0053】nショットの射出成形において、不良品が
出現した場合には改めてnショットの射出成形について
数6の計算を行う。
【0054】次に図4を参照して本例による射出成形判
定装置の例を説明する。射出成形判定装置は射出成形装
置に付属して設けられている。射出成形装置は固定金型
13と可動金型23とを有し、可動金型23が固定金型
13方向に移動し、両金型13、23が係合してその間
にキャビティ25が形成され、斯かるキャビティ25に
樹脂が射出されて製品が成形されるように構成されてい
る。
【0055】射出成形装置には樹脂供給装置が設けられ
ており、斯かる樹脂供給装置は、樹脂溜め45に貯蔵さ
れた樹脂を通路45Aを経由してキャビティ25に供給
する。
【0056】射出成形判定装置はセンサ27を有し、斯
かるセンサ27は可動金型23に設けられている。斯か
るセンサ27はキャビティ25内の樹脂圧力(型内圧
力)を検出するように構成されている。
【0057】射出成形判定装置は更に、センサ27の出
力を入力する信号増幅回路53とアナログ信号をディジ
タル信号に変換するA/D変換器54と設定値を記憶す
る記憶装置56とA/D変換器54の出力と記憶装置5
6より出力された設定値とを比較する比較器57と比較
器57の出力を表示する表示装置58と比較器57の出
力を外部装置60(成形機、取り出し機、整列機)に供
給するための信号出力装置59とを有する。
【0058】記憶装置56には樹脂圧力の基準圧力パタ
ーンが記憶されている。斯かる基準圧力パターンは手動
によって入力してもよいが、上述のように数6の式によ
って基準型内圧力R(t)を求め、それによって得られ
た基準型内圧力曲線Rを入力してもよい。
【0059】図示の例では、1つのキャビティ25が設
けられているが複数のキャビティ25が設けられてもよ
い。また図示の例では、1つのキャビティ25に1つの
センサ27が設けられているが、1つのキャビティ25
に複数のセンサ27を設けてもよい。本例では複数のセ
ンサ27の出力を処理することができるように複数の信
号入力チャンネルを有するように構成されている。
【0060】本例の射出成形判定方法によると、上述の
ように、1ショット内にて実際の型内圧力が所定の許容
範囲を超えた回数が所定回数より多い場合には、その射
出成形は不良であると判定される。しかしながら、1つ
のキャビティにおいて、成形不良品が連続して又は累積
して所定の回数以上形成された場合には、そのキャビテ
ィに対する樹脂の供給は停止されてよい。
【0061】本例の射出成形判定方法によると、射出成
形に関する種々のデータが得られる。各ショットにおけ
る圧力偏差及び時間偏差の最大値及び平均値、n回のシ
ョットにおけるこれらの値の偏差及び平均等である。こ
れらのデータは記憶装置56に記憶されて随時使用され
る。
【0062】本例によると、1つのトリガー信号によっ
て全チャンネルにおけるデータの取得が開始されるよう
に構成することもできる。従って、各センサ27によっ
て検出される樹脂の供給状態の差を検出することができ
る。例えば、各キャビティ25に樹脂が到達する時間を
比較することもできる。それによって、樹脂の供給状態
の良否を判定することができる。
【0063】外部装置60としては射出成形機、製品取
り出し機、整列機、樹脂供給装置等がある。射出成形が
不良であると判定された場合には、信号出力装置59よ
り製品取り出し機に命令信号が供給され、不良品が除去
される。射出成形が正常であると判定された場合には、
信号出力装置59より整列機に命令信号が供給され、製
品は所定の位置に整列される。成形作業を停止する場合
には、信号出力装置59より射出成形機に停止命令信号
が供給される。
【0064】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0065】
【発明の効果】本発明によると、射出成形方法又は装置
において、実際の型内圧力の許容範囲を適切に設定する
ことができる利点がある。
【0066】本発明によると、射出成形方法又は装置に
おいて、実際の型内圧力の許容範囲が適切に設定される
から、射出成形作業を効率的になすことができる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射出成形判定方法の例を説明する
ための図である。
【図2】本発明による射出成形判定方法の例を説明する
ための図である。
【図3】本発明による射出成形判定方法の流れを説明す
るための流れ図である。
【図4】本発明による射出成形判定装置の例を説明する
ための説明図である。
【図5】従来の射出成形判定方法を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
13、23 金型 25 キャビティ 27 センサ 45 樹脂溜め 45a 通路 53 信号増幅器 54 A/D変換器 56 記憶装置 57 比較装置 58 表示装置 59 信号出力装置 60 外部装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ内の樹脂の圧力を監視するこ
    とによって射出成形の状態の良否を判定する射出成形判
    定方法において、 キャビティ内の樹脂の圧力の時間に関する変化の基準パ
    ターンを設定する基準パターン設定工程と、 キャビティ内の樹脂の圧力の時間に関する変化の実際の
    圧力パターンを検出する圧力パターン検出工程と、 上記圧力パターン検出工程によって求められた実際の圧
    力パターンと上記基準パターン設定工程によって設定さ
    れた基準パターンとを比較する比較工程と、を含み、該
    比較工程は、ある時点tにおける実際の圧力P(t)と
    その時点tに対応する基準圧力R(t)との間の圧力偏
    差ΔPを求めることと、ある時点tにおける実際の圧力
    P(t)に等しい基準圧力R(t’)に対応する時点
    t’とその時点tとの間の時間偏差ΔTを求めることを
    含むことを特徴とする射出成形判定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形判定方法におい
    て、上記比較工程において、上記圧力偏差ΔPが所定の
    値を超えた場合だけ、上記時間偏差ΔTを求め、上記時
    間偏差ΔTが所定の値を超えているか否かを判定するこ
    とを特徴とする射出成形判定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の射出成形判定方法
    において、1回の射出成形中に上記圧力偏差ΔPが所定
    の値を超え且つ上記時間偏差ΔTが所定の値を超えた回
    数が所定回数以上の場合に成形不良と判定することを特
    徴とする射出成形判定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の射出成形判定
    方法において、成形不良が連続して所定の回数以上に発
    生した場合に、成形作業を停止するべく停止命令を発生
    することを特徴とする射出成形判定方法。
  5. 【請求項5】 キャビティ内の樹脂の圧力を検出するセ
    ンサと、 上記キャビティ内の樹脂の圧力の時間変化のパターンの
    圧力基準値を記憶する記憶装置と、 上記センサによって得られた樹脂の圧力と上記記憶装置
    によって記憶された圧力基準値とを比較するための比較
    器と、 を有する射出成形判定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の射出成形判定装置におい
    て、上記比較器はある時点tにおける実際の圧力P
    (t)とその時点tに対応する基準圧力R(t)とを比
    較してその圧力偏差ΔPを求め、ある時点tにおける実
    際の圧力P(t)に等しい基準圧力R(t’)に対応す
    る時点t’とその時点tとを比較してその時間偏差ΔT
    を求めるように構成されていることを特徴とする射出成
    形判定装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の射出成形判定装置
    において、上記センサからのアナログ圧力信号を入力
    し、それをディジタル圧力信号に変換するためのA/D
    変換器を有することを特徴とする射出成形判定装置。
JP2691694A 1994-02-24 1994-02-24 射出成形判定方法及び装置 Pending JPH07232366A (ja)

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