JPH0468513A - 電気二重層コンデンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、大きな静電容量が得られる電気二重層コンデ
ンサの製造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

電気二重層コンデンサにおいては１例えば活性炭、カー
ボンおよびバインダーとしてのポリテトラフルオロエチ
レン（ＰＴＦＥ）を混練してシート状とした分極性電極
を備えている。従来ではこのシート状分極性電極を板状
もしくは網状の金属からなる集電体に貼り合せて電極体
とし、同電極体の一対をそれらの分極性電極間にセパレ
ータを介在させて積層することにより高容量化を図って
いる。

【発明が解決しようとする課題〕

静電容量をさらに増大させるには１分極性電極の電極面
（＋、−の対向面）を大きくするか、同電極の厚みを増
やす方法の２通りがある。しかしながら電極面を大きく
することは、それを収納する外装ケースも大型のものが
必要とされ、小型化に逆行するので好ましくない、これ
に対して、電極の厚みを増やすことは、さほど外装ケー
スの大型化を招くことなく比較的簡単に行なうことがで
きるが、これには次のような欠点がある。すなわち。

厚みを増やすと電極内部の導電性が低下するため。

コンデンサにした場合の内部抵抗が大きくなり。

却ってエネルギー効率が悪くなってしまうという欠点が
生ずる。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記従来の欠点を解決するためになされたもの
で、その構成上の特徴は、集電体の一方の面にシート状
の分極性電極を取付けて電極体とし、同電極体の一対を
それらの分極性電極間にセパレータを介在させて積層し
てなる電気二重層コンデンサにおいて、分極性電極内に
少なくとも一つの金属製の網体を同分極性電極の電極面
と平行に埋設したことにある。この場合、金属製の網体
は一対の分極性電極片間に挟持されるようにして埋設さ
れる。また、金属製の外装ケース内に収納する場合には
、このケースによっていずれか一方の集電体を兼ねるこ
とが可能である。

〔作　　　用〕

分極性電極内に金属製の網体が埋設されていることによ
り、同分極性電極がある程度の大きな厚みを有していた
としても、電子が移動し易くなる。

したがって、内部抵抗の増大を招くことなく、より高容
量のものが得られる。

〔実　施　例〕

以下、本発明の実施例を添付図面を参照しながら詳細に
説明する。

第１図の実施例によると、この電気二重層コンデンサ１
は、一対の電極体２，２を備えている。

この場合、電極体２，２は同一構成であるため、その一
方について第２図の分解斜視図を併せて参照しながら説
明すると、同電極体２は先に説明したのと同様に、例え
ば活性度、カーボンおよびバインダーとしてのポリテト
ラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）などを混練してシート
状とした分極性電極３を金属板製の集電体４に貼り合せ
たものからなるが、この場合、分極性電極３内にはメツ
シュメタルもしくはエキスバンドメタルなどと呼称され
ている金属製の網体５がＪｌ設されている。

同網体５の材質としては、ステンレス、アルミニウム、
チタン、タンタル、ニッケルなど電解液に対して耐蝕性
のあるものが用いられる。

分極性電極３内に金属製の網体５を埋設するにあたって
、この実施例では一対のシート状分極性電極片３ａ、３
ａを用意し、それらの間に網体５を配置して、圧着ロー
ラーにて適度に加圧しながら分極性電極片３ａ、３ａお
よび網体５を一体的に接合するようにしている。このよ
うにして、網体５は分極性電極３内にその電極面と平行
となるように埋設される。この例とは異なり、カーボン
を主剤とする導電性接着剤により、分極性電極片３ａ、
３ａおよび網体５を一体的に接合するようにしてもよい
、また、分極性電極３の混線物を金属製の網体５上にお
いてシート状にプレス成形してもよい、さらには１分極
性電極３内に複数枚の金属製網体５を入れてもよい。

この例において、集電体４は金属板として示されている
が、上記網体５と同様な網体であってもよい、そして、
加圧ローラーによる圧着もしくは導電性接着剤などにて
分極性電極３と一体的に接合される。

第１図の例では、電極体２，２をそれらの分極性電極３
，３間に所定の電解液が含浸されたセパレータ６を介在
させて積層しているが、第３図には金属ケース１０内に
収納した状態が例示されている。この場合には、同金属
ケース１０が一方の例えば下側電極体２の集電体として
兼用されており、他方の例えば上側電極体２の集電体４
には外部引出し用のリード端子４ａが設けられている。

なお、上側電極体２の集電体４と金属ケース１０は電気
絶縁体１１にて互いに絶縁されており、また、この金属
ケース１０内には適当な電解液が注入される。

次に、縦５０■、横２０■、厚み３■の分極性電極内に
金属製網体を１牧人れた本発明品１．２牧人れた本発明
品２，３枚入れた本発明品３をそれぞれ試作し、これら
と金属製網体を入れない従来品について、その内部抵抗
とコンデンサ容量を測定した結果を次表に示す、なお電
解液としては、プロピレンカーボネイトを溶媒とし、そ
の中に溶質としてテトラエチルホスホニウム４フツ化ホ
ウ酸を１　ｖｓｏ（１／を混入したものを用いた。

の分解斜視図、第３図は金属ケース内に収納した別の実
施例としての電気二重層コンデンサを示す断面図である
。

図中、１は電気二重層コンデンサ、２は電極体、３は分
極性電極、３ａは分極性電極片、４は集電体、４ａは外
部引出しリード、５は金属製網体、６はセパレータ、１
０は金属ケース、１１は電気絶縁体である。

製網体を入れることにより、内部抵抗が大幅に低下する
ことが実証された。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、分極性電極内
に金属製の網体を埋設したことにより、高容量でしかも
低抵抗の電気二重層コンデンサが提供される。

【図面の簡単な説明】

図はいずれも本発明の実施例に係るもので、第１図は一
実施例に係る電気二重層コンデンサの断面図、第２図は
同実施例に用いられている電極体時　許　出　願　人　
エルナー株式会社特許　出願人　旭硝子株式会社 代理人　弁理士　大　原　　拓　也

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）集電体の一方の面にシート状の分極性電極を取付
   けて電極体とし、同電極体の一対をそれらの分極性電極
   間にセパレータを介在させて積層してなる電気二重層コ
   ンデンサにおいて、上記分極性電極内には、少なくとも
   一つの金属製の網体が同分極性電極の電極面と平行に埋
   設されていることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
2. （２）上記金属製の網体は、一対の分極性電極片間に挟
   持されるようにして、上記分極性電極内に埋設されてい
   る請求項１に記載の電気二重層コンデンサ。
3. （３）上記一方の集電体は、金属製の外装ケースによっ
   て兼ねられる請求項１に記載の電気二重層コンデンサ。