JPH0467805B2 - - Google Patents

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JPH0467805B2
JPH0467805B2 JP61280073A JP28007386A JPH0467805B2 JP H0467805 B2 JPH0467805 B2 JP H0467805B2 JP 61280073 A JP61280073 A JP 61280073A JP 28007386 A JP28007386 A JP 28007386A JP H0467805 B2 JPH0467805 B2 JP H0467805B2
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Japan
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antenna
plate
directivity
vehicle
casing
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JP61280073A
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JPS63133703A (ja
Inventor
Tooru Iwai
Yoshizo Shibano
Haruo Suzuki
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP28007386A priority Critical patent/JPS63133703A/ja
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Publication of JPH0467805B2 publication Critical patent/JPH0467805B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明はデユアルビームアンテナに関し、さ
らに詳細にいえば、道路交通網の予め設定された
所定箇所に設けられた路側装置と車両に搭載され
た車載装置との間におけるデータの授受を行なわ
せるようにした路側ビーコン方式において特に好
適に使用されるデユアルビームアンテナに関す
る。
<従来の技術> 従来から、車両に小型のコンピユータとデイス
プレイ装置とを搭載し、コンパクトデイスク等か
らなる記憶装置に記憶させられている道路地図デ
ータを読出してデイスプレイ装置に表示させると
ともに、車速センサからの車速データ、および方
位センサからの方位データを入力として、各時点
における車両の位置の算出、および走行方向の判
定を行い、これら算出結果、および判定結果に基
いて、デイスプレイ装置に表示されている道路地
図に該当部分に車両を示す表示を付加するように
した、いわゆるナビゲーシヨンシステムが提供さ
れるようになつてきている。
このようなナビゲーシヨンシステムを使用すれ
ば、車両の現在位置、および走行方向とを視覚に
より簡単に識別することができ、道に迷うことな
く、確実に目的地まで到達することができる。
しかし、上記の構成のナビゲーシヨンシステム
においては、車速センサ、方位センサが必然的に
有している誤差が、走行距離の増加とともに累積
され、走行距離が所定距離以上になると(但し、
この所定距離は各車両における車速センサ、方位
センサの誤差の程度、各センサの配設位置におけ
る雰囲気条件の変動等により定まるものであり、
必ずしも一定の距離ではない)、デイスプレイ装
置における車両表示位置が実際の車両位置から大
幅にずれ、本来の機能を発揮させることができな
くなつて、道に迷つてしまうという状態が発生す
ることになる。
このような問題点を解決する目的で、道路交通
網に、上記累積誤差が所定値以上になる距離より
も短い所定距離毎に路側アンテナを配設し、この
路側アンテナから位置データ、および道路方向デ
ータを含む信号を、比較的狭い範囲にのみ放射す
るとともに、車両に取付けられたアンテナにより
上記信号を受信してコンピユータに取込み、受信
信号に基いて車両の位置、および走行方向を正し
いデータに較正する、いわゆる路側ビーコン方式
の採用が提案されている。
このような路側ビーコン方式を採用すれば、常
に誤差の累積が所定値以下である状態で正確な位
置データ、および方位データに基く表示を行なわ
せることができるので、ナビゲーシヨンシステム
の本来の性能を発揮させることができ、特に、鉄
道線路の近く、踏切等のように方位センサに大き
な誤差を発生させ易い箇所に路側アンテナを設置
することにより、外的要因に起因する誤差の発生
をも効果的に較正することができという利点を有
している。
<発明が解決しようとする問題点> 上記の構成の路側ビーコン方式においては、か
なり指向性が高い路側アンテナにより常時位置デ
ータ、および道路方向データを含む信号を放射し
ているのであり、車両が上記放射信号によりカバ
ーされている領域を通過する場合にのみ信号を受
信し、受信した信号に基いて必要な較正を行なう
ことができるようにしているのであるから、送信
信号によりカバーされる領域を広くすれば、路側
アンテナに対する信号受信位置のずれが大きくな
り、充分な較正効果を達成することができないと
いう問題点がある。
さらに詳細に説明すると、路側ビーコン方式の
基本機能はあくまで位置データ、および道路方向
データを含む信号をナビゲーシヨンシステムを搭
載した車両に与えることであるが、以下の如き機
能をも追加することが、路側ビーコン方式の有効
活用の上で要求される。即ち、 路側アンテナが設置されている箇所の周辺に
おける道路の混雑情況、工事、その他の道路使
用状況等の交通情報を追加してナビゲーシヨン
システムに与えることにより、車両のスムーズ
な運行を補助すること、 路側アンテナが設置されている箇所の周辺に
おける住宅配置、個人名をも含む詳細な地図情
報を追加して、最終目的地への到達を容易化す
ること、 路側アンテナが設置されている箇所を含む、
ある程度広い範囲にわたる道路地図情報を追加
してナビゲーシヨンシステムに与えることによ
り、デイスプレイ装置により表示される道路地
図を更新し、遠隔地までの運行をスムーズに行
なわせること 等の追加サービスをも行なわせることが考えられ
ており、このような追加サービスをも行なわせよ
うとすれば、路側アンテナから放射される信号に
よる伝送帯域の拡大、送信信号によりカバーされ
る領域の拡大が必須となる。
そして、以上のように伝送領域の拡大、および
送信信号によりカバーされる領域の拡大が行なわ
れた場合には、路側アンテナの設置位置に対する
信号受信位置のずれが大きくなり、本来の目的で
ある車両位置の較正が、上記ずれの影響を受けて
正確には行なえないことになるという問題が発生
するのである。
また、路側アンテナが設置されている位置の近
傍の建築物等の配置状態、他の車両の走行状態
が、時間とともに、或いは路側アンテナの設置位
置毎に大幅に変化し、路側アンテナから放射され
る信号が、第15図に示すように、直接車載アン
テナにより受信される他に、建物、路面、他の車
両等により反射された後、車載アンテナにより受
信されることになり、しかも、上記各経路を通つ
て受信された信号は、それぞれ振幅、位相が異な
るのであるから、和動的、或いは差動的に重畳さ
れ、第18図に示すように、路側アンテナからの
送信信号の強度分布とは大幅に異なる強度分布の
信号となる(マルチパスによるフエーデイング現
象が発生する)ので、受信信号に基く車両位置の
較正等を行なう場合に、予期せぬ誤差が発生す
る、即ち、上記重畳信号が、路側アンテナから大
幅に離れた箇所においてレベルが高い部分を有す
ることになり、この部分を検出した時点で車両位
置、および走行方向の較正を行なつてしまうとい
う問題が発生することになる。
そして、このような問題を解消させるために、
本件特許出願人は、接地板に対して共通の短絡板
を介して、接地板と平行に、かつ互に逆方向に延
びる同一形状のアンテナ板を取付け、短絡板を中
心として対称位置においてアンテナ板の接地板と
の間に給電点を設けてなるデユアルビームアンテ
ナについて特許出願を行なつている。(昭和61年
10月7日付特許出願、発明の名称「空中線」(特
開昭63−092104号公報)参照)。
第19図から第21図は上記デユアルビームア
ンテナの構成を示す図であり、接地板31の所定
位置に短絡板32を立設し、短絡板32の上面に
支承された状態で互に逆方向に延びるアンテナ板
33を設けている。そして、上記短絡板32を中
心として互に対称位置において、接地板31に同
軸コネクタ34を取付け、同軸コネクタ34の中
心導体34aを上記アンテナ板33の端部に連結
している。しかも、上記接地板31に対する短絡
板32、およびアンテナ板33の取付けは、ボル
ト35a、およびナツト35bにより達成されて
いた。
そして、上記の構成のデユアルビームアンテナ
において、上記1対の同軸コネクタ34を通して
互に所定の位相関係を保持させた状態で変調信号
を供給することにより、上記位相関係に基いて定
まる指向性で電波を放射し、或は電波を受信する
ことができる。例えば、両同軸コネクタ34を通
して互に逆相の給電を行なうことにより、理論的
には、第23図に示すように一方向において高い
電界強度を有するシヤープな指向性を得ることが
できる。尚、第23図A,Bはいずれもアンテナ
板33に垂直な面内における指向性を示してお
り、第23図Aには同軸コネクタ34の中心導体
34a接続された1対の給電点を含む面内におけ
る指向性が示されており、第23図Bには短絡板
32を含む面内における指向性が示されている。
しかし、上記の構成のデユアルビームアンテナ
を構成する接地板31を直径1mの金属円板中央
に取付けた状態(車両に屋根に直接接地板31を
取付けた状態とほぼ等価な状態)においては、第
22図に示すようにほぼフラツトに近い指向性し
か得られなかつた。尚、第22図A,Bはいずれ
もアンテナ板33に垂直な面内における指向性を
示しており、第22図Aには同軸コネクタ34の
中心導体34aが接続された1対の給電点を含む
面内における指向性が示されており、第22図B
には短絡板32を含む面内における指向性が示さ
れている。
したがつて、上記のようなほぼフラツトな指向
性を有するデユアルビームアンテナにより路側ア
ンテナからの放射電波を受信し、受信信号強度の
ピークに基いてポジシヨニングを行なわせる場合
において、上記ピークを高精度に検出することが
殆ど不可能になつてしまい、車両位置の較正精度
が低下してしまうという問題がある。
また、デユアルビームアンテナに対する給電回
路を別個に取付け、同軸ケーブルにより接続する
必要があるので、給電回路をも含む全体構成が大
型化するのみならず、複雑化するという問題もあ
る。
この問題を解決するために、第1図に示された
後述の参考例のように、給電回路を内蔵したケー
シング1の上面を接地板2として用いることが考
えられる。これにより、給電回路とデユアルビー
ムアンテナとが一体化されるから、ケーブル接続
の必要も無くなり、全体の構成を小型化すること
ができる。
この構成では、第22図などと同様に図示され
た第3図の指向性から判るように、1対の給電点
6,7に互に逆相の信号を給電したときの放射指
向性が第23図に示された理想的な指向性に幾分
近づく。
しかし、この第3図に示された指向性でもな
お、路側アンテナからの放射電波の受信強度に基
づいてポジシヨニングを行なわせる際には、充分
な精度を得ることができず、指向性のさらなる改
善が必要である。
<発明の目的> この発明は上記の問題点に鑑みてなされたもの
であり、給電回路をも含んだ状態で全体として小
形化、および構成の簡素化を達成することがで
き、しかも所期の指向性パターンを達成すること
ができるデユアルビームアンテナを提供すること
を目的としている。
<問題を解決するための手段> 上記の目的を達成するための本発明のデユアル
ビームアンテナは、車両に屋根等の金属板上に設
置されて用いられ、 接地板に対して共通の短絡板を介して、接地板
と平行に、かつ、互に逆方向に延びる同一形状の
1対のアンテナ板を取付け、短絡板を中心とした
対称位置においてアンテナ板と接地板との間に1
対の給電点を設けてなるデユアルビームアンテナ
であつて、 給電回路を内蔵し、上記金属板上に設置される
ケーシングの上面を接地板としているとともに、 ケーシングの上面の周縁部の少なくとも一部
に、この周縁部からケーシングの上面に平行な方
向または垂直な方向に突出させた導体板が設けら
れていることを特徴とする。
但し、ケーシングの上面の周縁部の一部に、上
面と同一平面を構成すべく突出させられた第1の
導体板が設けられているとともに、上面の周縁部
の一部に上面に対して垂直な第2の導体板が立設
されている構成としてもよい。
<作用> 以上の構成のデユアルビームアンテナであれ
ば、両給電点に対して互に所定の位相関係を保持
させた状態で信号を給電することにより、上記位
相関係に基いて定まる放射指向性で電波を受信す
ることができる。
特に、車両の屋根等の金属板と接地板との間に
給電回路を内蔵したケーシングが介在させられ、
しかもケーシングの上面を接地板としているので
あるから、上記金属板による影響を排除して、初
期の指向性パターンを得ることができる。
さらに詳細に説明すると、上記両給電点に互に
同相の信号が給電された場合には、アンテナ板と
垂直な平面内において、アンテナ板とほぼ平行な
方向が主放射方向となり、アンテナ板と平行な面
内においてほぼ無指向性となる放射指向性を得る
ことができる。
逆に、上記両給電点に互に逆相の信号が給電さ
れた場合には、アンテナ板の法線方向においてビ
ーム状となる放射指向性を得ることができる。
したがつて、互に異なる方式の変調が施された
信号を、それぞれ所定の位相関係で両給電点に対
して給電することにより、互に異なる指向性で放
射することができる。
上記デユアルビームアンテナを受信用として使
用した場合にも、同様の指向性を得ることができ
る。
本発明では、ケーシングの上面の周縁部の少な
くとも一部に、この周縁部からケーシングの上面
に平行な方向または垂直な方向に突出させた導体
板が設けられているから、この導体板の働きによ
つて接地板と金属板との段差の影響を低減するこ
とができる。
これにより、車両の屋根等の金属板上に単にケ
ーシングだけを設置した場合よりも、指向性が一
層改善され、所期の指向性を確実に得ることがで
きるようになる。これにより、1対の給電点への
給電位相を制御することで、種々の指向性を良好
に実現することができる。
また、ケーシングの上面の周縁部の一部に、上
面と同一平面を構成すべく突出させられた第1の
導体板を設け、上面の周縁部の一部に上面に対し
て垂直な第2の導体板を立設した場合にも、同様
な作用を達成することができる。
<実施例> 以下、実施例を示す添付図面によつて詳細に説
明する。
第1図は参考例のデユアルビームアンテナの斜
視図、第2図は両給電点を含む面に沿う縦断面図
であり、図示しないハイブリツド回路等からなる
給電回路を内蔵したケーシング1の上面を接地板
2としているとともに、接地板2に対して共通の
短絡板3を介して、接地板2と平行に、かつ互に
逆方向に延びる同一形状の1対のアンテナ板4,
5を取付け、短絡板3を中心として対称位置にお
いてアンテナ板4,5と接地板2との間に1対の
給電点6,7を設けている。
尚、上記各アンテナ板の形状は、一辺がほぼ1/
4波長に等しい正方形であり、しかも、アンテナ
板と接地板2との間隔は、波長に比して小さい値
に設定されている。また、上記ケーシング1は、
上面を除いて非導電性の板により構成されてい
る。
第3図は上記の構成のデユアルビームアンテナ
により得られる指向性を示す図であり、両給電点
5,6に互に逆相の信号を給電した場合を示して
いる。
尚、上記指向性は、アンテナ板の一辺を31.9
mm、アンテナ板と接地板2との間隔を11mm、接地
板2の短辺を50mm、長辺を90mm、ケーシング1の
高さを14mmとして、車両の屋根に近似できる金属
板上に設置した状態における測定データである。
第3図Aは、1対の給電点6,7を含み、アン
テナ板4,5に垂直な面内における指向性を示す
図である。また、第3図Bは短絡板3を含む面内
における指向性を示す図である。
この第3図と上述の第22図との比較から、ケ
ーシング1の上面を接地板2としたことで、指向
性が幾分改善されることが理解される。
尚、第3図は受信指向性についての測定データ
であるが、送信用のアンテナとして使用した場合
における指向性も受信指向性と同様になる。
第4図は本発明の一実施例のデユアルビームア
ンテナの構成を示す斜視図であり、第5図は両給
電点6,7を含む面に沿う縦断面図である。本実
施例では、接地板2としてのケーシング1の上面
の周縁部から、所定幅の金属板28が取り付けら
れており、この金属板28の上面と接地板2の上
面とが面一にされている。
第6図Aから第6図Fは、上記実施例におい
て、それぞれ金属板8の幅を30mm、25mm、20mm、
15mm、10mm、5mmとした場合における、両給電点
6,7を含み、アンテナ板4,5に垂直な面(第
4図内X−X線参照)内における受信感度曲線を
示し、第7図Aから第7図Fは、それぞれ金属板
8の幅を30mm、25mm、20mm、15mm、10mm、5mmと
した場合における、短絡板3を含む面(第4図内
Y−Y線参照)内における受信感度曲線を示して
いる。
上記第6図A〜F、および第7図A〜Fの受信
指向性を第3図A,Bの指向性と比較すると、第
6図A〜F、および第7図A〜Fの受信指向性の
方がシヤープになつており、路側ビーコン方式に
おけるポジシヨニング用のアンテナとして使用す
ることにより、車受信信号のピークを簡単に検出
することができる。
第6図A〜F、および第7図A〜Fの受信指向
性の方がシヤープになつている理由は、金属板8
により、接地板2とケーシング1が設置される金
属板との段差の影響を排除することができるから
であると思われる。
尚、第6図、および第7図は受信指向性につい
ての測定データであるが、送信用のアンテナとし
て使用した場合における指向性も受信指向性と同
様になるのであるから、シヤープな指向性で電波
を放射することができる。
第8図はデユアルビームアンテナの他の実施例
を示す斜視図、第9図は両給電点を含む面に沿う
縦断面図であり、上記実施例と異なる点は、接地
板2としてのケーシング1の上面の周囲に所定高
さの金属板9を立設した点のみである。
第10図Aから第10図Eは、上記実施例にお
いて、それぞれ金属板9の高さを30mm、25mm、20
mm、15mm、11mmとした場合における、両給電点
6,7を含み、アンテナ板4,5に垂直な面(第
8図内X−X線参照)内における受信感度曲線を
示し、第11図Aから第11図Eは、それぞれ金
属板9の高さを30mm、25mm、20mm、15mm、11mmと
した場合における、短絡板3を含む面(第8図内
Y−Y線参照)内における受信感度曲線を示して
いる。
上記第10図A〜E、および第11図A〜Eの
受信指向性を第3図A,Bの指向性と比較する
と、第10図A〜E、および第11図A〜Eの受
信指向性の方がシヤープになつており、路側ビー
コン方式におけるポジシヨニング用のアンテナと
して使用することにより、車受信信号のピークを
簡単に検出することができる。
第10図A〜E、および第11図A〜Eの受信
指向性の方がシヤープになつている理由は、金属
板9により、接地板2とケーシング1が設置され
る金属板との段差の影響を排除することができる
からであると思われる。
尚、第10図、および第11図は受信指向性に
ついての測定データであるが、送信用のアンテナ
として使用した場合における指向性も受信指向性
と同様になるのであるから、シヤープな指向性で
電波を放射することができる。
また、上記何れの実施例においても、 2500MHzの電波を使用している。
第12図は給電回路を内蔵したケーシングの上
面を接地板として使用したデユアルビームアンテ
ナの他の参考例を示す斜視図である。
上記の第1図および第2図に示された参考例と
異なる点は、各アンテナ板の形状を半円状とし、
短絡板3に連絡された状態で両アンテナ板が全体
として円形になるようにした点のみである。尚、
各アンテナ板の弧状外周面の長さは約1/2波長に
設定されている。
そして、この参考例の場合にも、両給電点に対
して互に逆相の信号を給電することにより、アン
テナ板の法線方向においてビーム状となる放射指
向性を得ることができる。
この、第12図に示す構成に加えて、接地板2
と面一状に金属板8を取付けること、接地板2と
直角に金属板9を取付けることが可能であり、何
れの場合にも、第12図の参考例の構成よりも一
層シヤープな指向性を達成することができる。
尚、上記何れの実施例においても、両給電点
6,7に対して互に逆相の給電を行なうことによ
り、シヤープな指向性を達成する場合についての
み説明したが、両給電点6,7に対して同相の給
電を行なうことによりフラツトな指向性を達成す
ることができる。
第17図はデイスプレイ装置に表示される道路
地図の一例を概略的に示す図であり、矢印Aによ
り車両の現在位置、および走行方向が表示されて
いる。そして、路側アンテナP1,P2,…Pn
が実際の設置位置に対応して表示されている(但
し、この路側アンテナP1,P2,…Pnについ
ては、表示されていなくても特に不都合はない)。
そして、図には表示されていないが、目印となる
建物等が表示されている。
第16図は路側ビーコン方式を説明する概略図
であり、予め設定された地点において、道路18
に近接させて位置データ、および道路方向データ
等を含む信号を放射する路側アンテナ19が配置
されているとともに、上記道路18を走行する車
両20の所定位置に、上記信号を受信するための
車載アンテナ17が搭載され、受信信号を図示し
ないナビゲーシヨン装置に給電するようにしてい
る。そして、「上記車載アンテナ17として、上
記何れかの実施例のデユアルビームアンテナが使
用されている。
そして、上記路側アンテナ19は、比較的広い
範囲(図中領域R参照)をカバーするよう、指向
性が余り高くないアンテナで構成されている。
第15図は路側アンテナ19と車載アンテナ1
7との関係を詳細に示す図であり、道路18に近
接させて、支柱19aにより路側アンテナ19を
高所(トラツク、バス等の大型車両よりも充分に
高い位置)に支持しているとともに、車両20の
屋根に、上記何れかの構成の車載アンテナ17が
搭載されている。
そして、上記路側アンテナ19は、図中Bで示
すように余り高くない指向性を有し、垂直下方を
含む全方向に信号を送信するように支柱19aに
取付けられている。
したがつて、一部の信号は、図中C,Dで示す
ように、他の車両20の屋根により反射されてそ
のまま車載アンテナ17に導かれ、或は路面によ
り反射されてそのまま車載アンテナ17に導か
れ、他の一部の信号は、図中Eで示すように、直
接車載アンテナ17に向けて送信され、残余の信
号は、図中F,Gで示すように、建物21により
反射されてそのまま車載アンテナ17に導かれ、
或は建物21、および路肩18aより順次反射さ
れてそのまま車載アンテナ17に導かれる。
即ち、上記信号Eが上方から車載アンテナ17
に導かれ、上記信号C,Fがほぼ水平に車載アン
テナ17に導かれ、上記信号D,Gが下方から車
載アンテナ17に導かれる。
以上の説明から明らかなように、車載アンテナ
17は、上記各信号C,D,E,F,Gをそれぞ
れ受信するのであるが、上記信号C,D,F,G
については、車載アンテナ17の両給電点6,7
に互に逆相の信号を給電しておくことにより上向
きのビーム状の指向性を持たせておき、上記信号
C,D,F,Gの放射方向に対する感度を大幅に
低下させることにより、殆ど車載装置(図示せ
ず)に対して供給されない状態とすることができ
る。そして、上記信号Eについては、上記ビーム
状の指向性を有している関係上、高い感度で受信
され、有効に車載装置に対して供給することがで
きる。
したがつて、路側アンテナ19から放射された
信号は上記のように種々の経路を通つて車載アン
テナ17により受信されるのであるが、信号Eの
みが高い感度で受信され、他の信号C,D,F,
Gについては著しく低い感度でのみ受信されるの
であるから、実際に車載装置に供給されるのは信
号Eのみとなる。そして、この信号Eについて
も、上記ビーム状の指向性とほぼ一致する方向に
放射される場合(車両20が路側アンテナ19と
ほぼ正対する状態)においてのみ高い感度で受信
されるのであるから、上記信号Eに対する受信信
号レベルが所定の基準レベルを越えた場合に、路
側アンテナ19と正対する状態であると判定する
ことができる。
また、上記車載アンテナ17の両給電点6,7
に互に同相の信号を給電しておくことにより、ア
ンテナ板と垂直な面内において、アンテナ板とほ
ぼ平行な方向が主放射方向となり、アンテナ板と
平行な面内においてほぼ無指向性となる放射指向
性を持たせておき、上記信号C,D,Gの放射方
向に対する感度を大幅に低下させることにより、
殆ど車載装置(図示せず)に対して供給されない
状態とすることができる。また、上記信号Fの放
射方向に対する感度はかなり高いのであるが、路
側アンテナ19から放射される信号Fのレベル自
体がある程度低く、しかもかなり長い伝播距離を
有しているのであるから、車載アンテナ17によ
る受信レベルがかなり低くなる。そして、上記信
号Eについては、上記路側アンテナ自体がかなり
高い指向性を有しているとともに、伝播距離が短
い関係上、高い感度で受信され、有効に車載装置
に対して供給することができる。
したがつて、路側アンテナ19から放射された
信号は上記のように種々の経路を通つて車載アン
テナ17により受信されるのであるが、信号Eの
みが高い感度で受信され、他の信号C,D,F,
Gについては著しく低い感度でのみ受信されるの
であるから、実際に車載装置に供給されるのは信
号Eのみとなる。そして、この信号Eについて
は、車載アンテナ17が水平方向にほぼ無指向性
である関係上、車両20が路側アンテナ19を中
心とする所定範囲内に存在する状態において高い
感度で受信されるのであるから、上記信号Eに対
する受信信号レベルが所定の基準レベルを越えた
場合に、路側アンテナ19から放射される信号を
受信して、広い範囲にわたつてデータの受信を行
なうことができる。
この結果、車載アンテナ17は、かなり強い強
度で送信される上記信号Eのみを高い感度で受信
することができ、他の信号は殆ど無視し得るレベ
ルで受信するのみであるから、マルチパスによる
フエーデイング現象を効果的に抑制して誤差が発
生する可能性が著しく低い状態でのデータ受信、
および位置判定を行なうことができる。
そして、位置判定が行なわれた時点で、受信信
号に含まれている位置データ、および道路方向デ
ータに基いてナビゲーシヨン装置(図示せず)に
おける車両表示位置、および走行方向の較正を行
なうことができ、以後のナビゲーシヨンを上記構
成されたデータに基いて行なわせることができ
る。
尚、この発明は上記の実施例に限定されるもの
ではなく、例えば路側ビーコン方式以外の分野に
おいて受信アンテナの指向性を変化させる必要が
ある場合に適用することにより、簡単に所望の指
向性を達成することが可能である他、接地板2に
対して金属板8と金属板9とを組合せて取付ける
ことが可能であり(第13図参照、但し指向性に
ついては第14図(両給電点6,7を含み、アン
テナ板4,5に垂直な面内での指向性)、同図B
(短絡板3を含む面内での指向性)参照)、その
他、この発明の要旨を変更しない範囲内において
種々の設計変更を施すことが可能である。
<発明の効果> 以上のように本発明によれば、給電回路を内蔵
したケーシングの上面を接地板としているので、
給電回路の取付け部を別個に設ける必要がなく、
全体を小型化することができ、また構成を簡素化
することができる。
のみならず、ケーシングの上面の周縁部におい
て、ケーシングの上面に対して平行または垂直な
方向に突出させて設けた導体板により、車両の屋
根等のようなケーシングが設置される金属板とケ
ーシングの上面との間の段差の影響を抑制して、
所期の指向性を確実に得ることができる。
これにより、1対の給電点への給電位相を制御
することにより、所望の指向性を確実に得ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は給電回路を内蔵したケーシングの上面
を接地板として用いたデユアルビームアンテナの
参考例の構成を示す斜視図、第2図は両給電点を
含む面に沿う縦断面図、第3図は指向性を示す
図、第4図は本発明の一実施例のデユアルビーム
アンテナの構成を示す斜視図、第5図は両給電点
を含む面に沿う縦断面図、第6図、および第7図
は第4図、および第5図に示す実施例の指向性を
示す図、第8図はさらに他の実施例を示す斜視
図、第9図は両給電点を含む面に沿う縦断面図、
第10図、および第11図は第8図、および第9
図に示す実施例の指向性を示す図、第12図は給
電回路を内蔵したケーシングの上面を接地板とし
て用いたデユアルビームアンテナの他の参考例の
構成を示す斜視図、第13図はさらに他の実施例
を示す斜視図、第14図は第13図に示す実施例
の指向性を示す図、第15図は路側アンテナと車
載アンテナとの関係を示す概略図、第16図は路
側ビーコン方式を説明する概略図、第17図はデ
イスプレイ装置に表示される道路地図の一例を概
略的に示す図、第18図は従来例による受信波形
を示す図、第19図は先行例のデユアルビームア
ンテナの構成を示す斜視図、第20図は両給電点
を含む面に沿う縦断面図、第21図は短絡板を含
む面に沿う縦断面図、第22図は先行例における
指向性を示す図、第23図は指向性の理論値を示
す図。 1……ケーシング、2……接地板、3……短絡
板、4,5……アンテナ板、6,7……給電点、
8,9……金属板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車両の屋根等の金属板上に設置されて用いら
    れ、 接地板に対して共通の短絡板を介して、接地板
    と平行に、かつ、互に逆方向に延びる同一形状の
    1対のアンテナ板を取付け、短絡板を中心とした
    対称位置においてアンテナ板と接地板との間に1
    対の給電点を設けてなるデユアルビームアンテナ
    であつて、 給電回路を内蔵し、上記金属板上に設置される
    ケーシングの上面を接地板としているとともに、 ケーシングの上面の周縁部の少なくとも一部
    に、この周縁部からケーシングの上面に平行な方
    向または垂直な方向に突出させた導体板が設けら
    れていることを特徴とするデユアルビームアンテ
    ナ。 2 ケーシングの上面の周縁部の一部に、上面と
    同一平面を構成すべく突出させられた第1の導体
    板が設けられているとともに、上面の周縁部の一
    部に上面に対して垂直な第2の導体板が立設され
    ていることを特徴とする上記特許請求の範囲第1
    項記載のデユアルビームアンテナ。
JP28007386A 1986-11-25 1986-11-25 デユアルビ−ムアンテナ Granted JPS63133703A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5331938A (en) * 1976-09-04 1978-03-25 Sumitomo Electric Ind Ltd Non-directional flat antenna
JPS5498553A (en) * 1978-01-20 1979-08-03 Hitachi Cable Ltd Antenna
JPS6031364A (ja) * 1983-07-30 1985-02-18 Sony Corp ミキシング装置

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