JPH0467377B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はタイマー予約装置に関し、特にTV番
組の予約録画に用いて最適なものである。

背景技術とその問題点 一般に、VTR等に使われているタイマーは、
開始時間設定釦、終了時間設定釦、時間入力釦、
曜日入力釦、複数プログラムを予約するためのメ
モリー選択釦、誤訂正釦、予約内容確認釦などを
備え、液晶や螢光表示管による表示（時刻や曜
日）を見ながら番組の録画予約を行うように構成
されている。タイマー予約を行う場合には、上記
の釦類の他にチヤンネル釦の操作も加わり、従つ
て予約操作は極めて複雑であり、誤操作し易い。
更に、予約内容が主として数字及びランプで表示
されるため、予約内容の確認がしずらい上、希望
通り作動するか否かの不安感が残り、またオーバ
ーラツプして複数の時間帯を予約してしまうよう
な誤設定も生じ易い。

また通常は予約内容を確認するための確認釦が
設けられていて、確認釦を一度押すと開始時間を
表示がされ、更にもう一度押すと終了時間が表示
され、更にもう一度押すと次の予約時間帯の開始
時間が表示され、この操作を繰り返すことによつ
て確認作業が行われるようになつている。この操
作は非常に煩雑であり、しかも表示内容の変化を
注視していないと確認ができない欠点がある。ま
た確認釦を押し、更に開始時間釦を押して開始時
間を表示させ、次に終了時間釦を押して終了時間
を表示させ、次にメモリー選択釦を押して次の予
約時間帯について同様な確認作業を行うように構
成されているものも知られているが、この確認作
業も極めて複雑であつて、確認作業の誤りで録画
ミスが生ずることも多い。

確認作業を簡略にするために、確認釦を一度押
すと、タイマー回路内でサーチが行われて、複数
の予約時間帯についての開始及び終了時間が次々
と一度時間間隔で表示されるように構成すること
も可能であるが、この場合も表示を注視していな
いと開始時間、終了時間の区別がつかず、従つ
て、明瞭に確認することが困難である。

発明の目的 本発明は、このような従来の問題点にかんが
み、タイマー予約内容を極めて明確に且つ簡単な
操作で確認することができるようにし、これによ
つて操作者の不安感を除き、また誤設定を極力防
止し得るようにすることを目的とする。

発明の概要 本発明によるタイマー予約装置は、開始時間及
び終了時間で夫々定められる動作時間帯を予約設
定することができるタイマー回路と、このタイマ
ー回路の動作時間記憶内容を音声情報に変換して
スピーカに出力する音声合成回路と、上記開始時
間及び終了時間を表示する表示装置と、音声モニ
ター時に上記音声合成回路に導出する開始時間及
び終了時間情報に同期させて上記表示装置におけ
る表示を開始時間から終了時間に切換える同期制
御手段とを具備し、これによつて極めて簡単かつ
明瞭に予約内容の確認ができるようにしている。

実施例 以下本発明を実施例に基いて説明する。

第１図は本発明によるタイマー予約装置のブロ
ツク図であつて、この実施例ではタイマー回路１
はマイクロコンピユータで制御され、その記録部
及び時計部によつてVTRのシステムコントロー
ラ２及びチユーナーの選局IC８が制御され、予
約内容に基く録画が行われる。録画するTV番組
の時間予約及びチヤンネル予約は、操作部３にお
けるタイマーセツトキー及びチヤンネル釦７を用
いて行われる。予約時間（開始及び終了時間）は
タイマー表示部４において数字表示されると共
に、音声合成回路５によつて音声情報としてスピ
ーカ６からアナウンスされるように構成されてい
る。また予約されたチヤンネルは選局IC８の出
力に基づいてチヤンネル表示部９において表示さ
れる。

第２図は第１図の操作部３の略平面図で、第３
図はタイマー表示部４の略平面図である。タイマ
ー録画するときにはタイマー録画釦１０を操作し
てVTRをタイマー録画モードにする。予約時間
設定は、開始時刻キー１１（または終了時刻キー
１２）を押しながら、タイマー表示部４の曜日表
示１７及び時間表示１８が希望する日時になるよ
うに、曜日キー１３、時キー１４、10分キー１５
及び分キー１６を夫々操作することによつて行わ
れる。なおプログラムキー１９を操作することに
より、複数個（例えば４イベント）の予約を行う
ことができ、各イベントは第３図のＡ、Ｂ、Ｃ、
Ｄのイベント表示２０によつて表示される。また
操作部３の時刻合せキー２１を押しながら、キー
１４〜１６を操作することにより、タイマー回路
１に現在時間を入力することができる。

操作部３の音声モニター釦２２を操作すると、
既述のようにタイマー予約内容が音声でアナウン
スされる。第４図はこの場合のタイマー回路１
（マイクロコンピユータ）の動作を示すフローチ
ヤートで第５図はタイムチヤートである。

第４図のフローチヤートに示すように、音声モ
ニター釦２２の操作入力があるとタイマー回路１
においてタイマー予約されているか否かの判断が
行われ、予約されていないと「タイマー予約され
ていません」というアナウンスが音声合成回路５
で形成されスピーカ６から出力される。

タイマー予約されている場合には、予約イベン
トＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄの整理が行われ、時間の早い順
（例えばＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ）に並べられてから一番
早いイベントについて予約チヤンネル（例えば
“４”チヤンネル）の表示がチヤンネル表示部９
において第５図Ａの如く表示されている。次に第
５図Ｂ，Ｃの如くにタイマー表示部４において現
在時間の表示が開始時間の表示に切換えられる。
これと共にタイマー回路１（マイクロコンピユー
タ）において、音声合成回路５（音声合成LSI）
に与えるアドレスが確立される。このアドレスは
音声LSIに記憶されている音声用語“予約は”、
“○”、“○分”、“から”などを順次呼出すための
情報である。

音声合成LSIに与えるアドレスが決まると、ア
ナウンス出力指令が出され、音声合成回路５から
１つの単語についての音声終了信号がタイマー回
路１に送られるまでアナウンス出力（音声パラメ
ータデータの出力）が実行される。そして次々と
アドレスの確立が行われ、開始時間についての一
連のアナウンス「ピンポン、予約は○○時○○分
から」が全部終了するまでこの作業が行われる。
開始時間アナウンスの終了は例えばタイマー回路
１から出力されている“から”のアドレスと音声
合成回路５から得られる“から”の音声終了信号
とによつてタイマー回路１において認知される。

開始時間についてのアナウンスが終了すると、
第５図Ｂ，Ｃに示すように時間表示が予約時間帯
の終了時間の表示に切換えられる。これと共に第
４図の一連の処理Ａと同様な終了時間についての
アナウンス「○○時○○分まで、表示のチヤンネ
ルです。」が行われる。そして約１秒間経過した
後にチヤンネル表示が消燈されると共に、時間表
示が第５図Ｂ，Ｃの如くに現在時間に切換えられ
る。

このようにして最初のイベントの予約内容につ
いてのアナウンスが時間表示及びチヤンネル表示
と同期して行われる。なお音声モニター釦２２を
更にもう一度操作すると、次に早いイベントにつ
いてのアナウンス「２番目の予約は……から……
まで、表示のチヤンネルです。」が行われ、同時
にこのアナウンス内容と合致する時間表示及びチ
ヤンネル表示が行われる。そして音声モニター釦
２２を１回操作するごとに各イベントの予約内容
のアナウンス及び表示が次々と行われる。

このようにして予約内容の確認釦に相当する音
声モニター釦２２を操作することにより、予約の
開始時間及び終了時間が続けてアナウンスされ、
これに同期して時間表示内容が開始時間から終了
時間に切換えられる。従つて非常に簡単な操作
（音声モニター釦の操作のみ）でもつて予約内容
を耳と目で確認することができ、しかもアナウン
ス内容と表示内容とが一致して変化するので極め
て明瞭に確認することができる。この結果、タイ
マーが設定した通りに動作するか否かの不安感を
完全に解消することができ、また誤設定または予
約内容の誤確認による録画ミスを非常に少なくす
ることができる。

発明の効果 本発明は上述の如く、タイマー予約内容の開始
時間及び終了時間を音声合成回路によつて音声情
報としてアナウンスするようにし、このアナウン
スに同期させてタイマーの時間変更を開始期間か
ら終了時間に切換えるようにしたので、予約内容
の確認を目と耳で同時に行うことができ、従つて
確認のためにタイマーから発生される時間情報を
極めて明瞭に認知することができる。これによつ
てタイマーが設定通りに働くか否かの不安感を一
掃することができ、また誤設定を極めて少なくす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のタイマー予約装置の
ブロツク図、第２図は第１図の操作部３の略平面
図、第３図はタイマー表示部４の略平面図、第４
図はタイマー回路の動作を示すフローチヤートで
第５図はタイムチヤートである。 なお図面に用いた符号において、１……タイマ
ー回路、２……VTRシステムコントローラ、３
……操作部、４……タイマー表示部、５……音声
合成回路、６……スピーカ、７……チヤンネル
釦、８……選局IC、２２……音声モニター釦で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 開始時間及び終了時間で夫々定められる動作
   時間帯を予約設定することができるタイマー回路
   と、このタイマー回路の動作時間記憶内容を音声
   情報に変換してスピーカに出力する音声合成回路
   と、上記開始時間及び終了時間を表示する表示装
   置と、音声モニター時に上記音声合成回路に導出
   する開始時間及び終了時間情報に同期させて上記
   表示装置における表示を開始時間から終了時間に
   切換える同期制御手段とを具備するタイマー予約
   装置。