JPH046716B2 - - Google Patents

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JPH046716B2
JPH046716B2 JP25192990A JP25192990A JPH046716B2 JP H046716 B2 JPH046716 B2 JP H046716B2 JP 25192990 A JP25192990 A JP 25192990A JP 25192990 A JP25192990 A JP 25192990A JP H046716 B2 JPH046716 B2 JP H046716B2
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bleomycin
compound
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group
general formula
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Akio Fujii
Yasuhiko Muraoka
Tokuji Nakatani
Keizo Ishikawa
Hamao Umezawa
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はブレオマイシンの蛋白又はポリペプチ
ド結合体の合成に有用なブレオマイシン誘導体に
関する。 〔従来の技術〕 ブレオマイシンは1966年本発明者の一人である
梅沢らにより発見された制癌性抗生物質で、梅沢
ら:ジヤーナル・オブ・アンチビオチクス、200
頁、1966年)放線菌ストレプトミス・バーチシラ
スにより生産される1原子の2価の銅を容易にキ
レートする塩基性水溶性糖ペプチドで、通常の培
養法では16種の含銅体が生産され、単離されてい
る。(例えば、梅沢ら:ジヤーナル・オブ・アン
チビオチクス19A、210頁、1966年)。これらブレ
オマイシンのうち、A1,A2,A5,B2,デメチ
ルA2等は、その混合物の脱銅体(以下「ブレオ
マイシン・コンプレツクス」という。)が現在す
でに癌治療の臨床面で広く使用されており、とく
に偏平上皮癌を中心に、皮膚癌、頭頚部癌、肺
癌、悪性リンパ腫などの優れた成績をあげてい
る。 また、米国特許第3922262号及び米国特許第
Re30451号には種々のブレオマイシン類が開示さ
れている。 本発明者らはブレオマイシン類およびその誘導
体のラジオイムノアツセイ(以下RIA)及びエン
ザイムイムノアツセイ(以下EIA)の必要から、
ブレオマイシンを蛋白質またはポリペプチドと結
する方法を検討した。 ブレオマイシン類を蛋白質と結合させた例は過
去3例文献に見出される。A.Brouton及びJ.E.
Strongは脱銅ブレオマイシン・コンプレツクス
を牛血清アルブミン(以下BSA)をリン酸緩衝
液中で水溶性カルボジイミドを用いて反応させブ
レオマイシン−BSA結合体を得て、これをブレ
オマイシンのRIAに用いている(Canser
Research 36 1419〜1421.1976年)。またK.
Fujiwara,M.Yasuno,K.KitagawaらはGMBS
(N−γ−(maleimido−butloxy)−
Succinimide)でペプロマイシンをアシル化し、
マレイミド基を導入し、これをSH基を導入した
BSAと反応させ、ペプロマイシン−BSA結合体
を合成している。また同時にMBS(N−m−
(male−imidobenzoyloxy succinimide)で脱銅
ペプロマイシンをアシル化することにより、マレ
イミド基を導入し、これを、β−ガラクトシダー
ゼのSH基と反応させることにより、ペプロマイ
シン−β−ガラクトシダーゼ結合体を合成してい
る。(Canser Research 41 4121−4126,1981
年) 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら上記のいずれの方法で作られたブ
レオマイシン(またはその誘導体)−蛋白の結合
体はブレオマイシン類のもつ生物活性をもつこと
は記載されておらず、脱銅体をアシル化するか、
アミド結合を生成する反応条件にさらしているの
で、当然得れた結合体は、ブレオマイシンの活性
発現に必須であるジアミノプロピオン酸アミド部
分の一級アミノ基が結合反応に使われブレオマイ
シンの生物活性を失つていると考えられる。 また、上記結合方法で得られた結合体はブレオ
マイシン、ペプロマイシンの末端アミン部分が遊
離であるので、これらを用いて作られた抗血清は
ブレオマイシン、ペプロマイシンの末端アミンを
も認識し、両者を区別すると考えられる。したが
つて、上記方法ではブレオマイシン、ペプロマイ
シンの夫々について、別の抗血清を調製しなけれ
ばならないと考えられる。 〔課題を解決するための手段〕 そこで本発明者らブレオマイシンの活性を保持
し、かつ種々のブレオマイシン類を認識する抗血
清を作りうるブレオマイシンの蛋白またはペプチ
ド結合体の製法について種々検討した結果、末端
に遊離一級又は二級アミノ基を有するブレオマイ
シン誘導体の活性部位を銅錯体として保護したの
ち、末端アミノ基にカルボン酸又はその反応性誘
導体を有する基を導入して得られるブレオマイシ
ンを蛋白またはペプチドと縮合させることによ
り、ブレオマイシン−蛋白またはペプチド結合体
が得られることを見い出した。 即ち本発明はブレオマイシンの蛋白またはペプ
チド結合体の合成に有用な下記一般式〔〕 〔BX〕NH−A−NR2-o(CH2Y)o 〔〕 〔式中〔BX〕は次式 で表わせる(含銅体の場合はキレート銅を省略)
ブレオマイシン酸のカルボキシル基から水酸基を
除いた残基を示し、Aはアミノ基をつなぐ低級ア
ルキレン、又はN原子を介して結合したアルキレ
ン、たとえば −(CH2n−NCH3−(CH2n′−,−(CH2n
NH− (CH2n′−,
【式】 (m、及びm′は2〜6好ましくは、3または
4の整数)を示し、Rは水素、又はアルキル基、
又はフエニルで置換されたアルキル基、例えば −CH3,−(CH23CH3
【式】を示し、nは1又は2 であり、Yは−COOH、
【式】(ここでR1はニトロ基 mは1又は2の整数である)、
【式】(ここでR2はハロゲ ン、lは3又は4の整数である)、 を示す。〕で表わされる新規ブレオマイシン誘導
体に関するものである。 上記一般的〔〕で表わされる化合物のうち、
製造上の容易なことから好ましいものとしてはA
が−(CH23−,−(CH23−NCH3−(CH23−, −(CH23−NH−(CH23−,−(CH23−NH−
(CH24−, Rが水素又は、−フエニルエチルである化合物
があげられる。上記一般式〔〕のYにおける
【式】としては例えばp−ニ トロフエニルオキシカルボニル、o,p−ジニト
ロフエニルオキシカルボニルなどがあげられ、
【式】としては、例えばペン タクロロフエニルオキシカルボニル、2,4,5
−トリクロロフエニルオキシカルボニル、ペンタ
フルオロフエニルオキシカルボニルなどがあげら
れる。 一般式〔〕の化合物のうち代表的なものとし
ては第一表の化合物が挙げられる。なお表中Xは
Yからカルボニルを除いた基を示す。
【表】
【表】 上記一般式〔〕で示される化合物は次のよう
に製造することが出来る。 一般式〔〕 〔BX〕−NH−A−NH−R 〔〕 〔式中〔BX〕,A,Rは前記に同じ。〕で示さ
れるブレオマイシン誘導体に、カルボル化合物と
して、OHC−COOH又はその塩を還元的に縮合
することにより、前記一般式〔〕においてYが
カルボキシル基である化合物を得ることが出来
る。 縮合に用いる還元剤としては、シアノ水素化ホ
ウ素ナトリウムなどの水素化ホウ素化合物などが
あげられる。またパラジウム炭素などの触媒をも
ちいて接触還元をおこなつてもよい。カルボニル
化合物は、RがHの場合、1〜1.5モルを用いれ
ば主としてn=1の誘導体、3モル以上用いれば
n=2の誘導体が主として得られる。RがH以外
の場合は、1モル以上用いれば良い。 反応は溶媒として、メタノール、水、ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル、それらの混合液
が用いられる。又、これらに、例えば酢酸ナトリ
ウム、酢酸カリウム、リン酸ナトリウムなどの塩
及び、酢酸を単独に、又は適当な割合で混合して
用いても良い。 温度は、0〜50℃が良い。 以上のようにして得られた誘導体を単離するに
は、水素化ホウ素化合物を用いた場合には、塩酸
で反応液のPHを1に合わせ室温で5〜10分撹拌し
過剰の還元剤を分解したのち中和し、メタノール
を減圧で溜去した後、過剰のアルデヒド、ケトン
をエーテル又はブタノールで抽出除去し、続いて
次の脱塩操作を行なつた。即ち吸着樹脂たとえば
アンバーライト XAD−2(ローム・アンド・ハ
ース社製)を蒸留水を用いて充填したカラムに注
入して、目的物を吸着する。蒸留水で塩類を洗い
流した後、酸性の含水メタノール、たとえば1/
50規定塩酸水溶液−メタノール(1:4v/v)
で溶出し、青色のブレオマイシン誘導体の分画を
集め必要ならば、陰イオン交換樹脂、ダウエツク
ス 44(OH型;ザ・ダウ・ケミカル社製)で中
和したのち減圧下で濃縮して凍結乾燥すると、誘
導体の青色粗粉末がえられる。 さらに純度をあげるためつぎの操作を行なう。 上記の粉末を蒸留水に溶解し、あらかじめPH
6.8,1/20も10リン酸−リン酸ナトリウム緩衝
液で平衡化したCMセフアデツクス C−25(Na
+型:フアルマシア、フアインケミカル社製)を
充填したカラムに注入し吸着する。上記の緩衝液
に連続的に塩化ナトリウムを加えることによりナ
トリウム濃度を1.0モルまで徐々に上昇させる直
線濃度勾配法により溶出する。Yがカルボキシル
基の場合は、このクロマトグラフイーで、n=2
の誘導体が最も速く、ついでn=1の誘導体が溶
出し、末反応の原料が最後に溶出する性質がある
ので、紫外線吸収モニターをを用いることにより
分離することが可能である。もし目的物の分画が
不純物の混入が認められれば、上記クロマトグラ
フイーを再度行なうか、PH6.8の緩衝液のかわり
にPH4.5の1/20モル酢酸−酢酸ナトリリウム緩
衝液を用いてクロマトグラフイーを再度行ない、
完全除去をはかればよい。 このようにして得られる目的物の分画を、先に
用いたアンバーライト XAD−2脱塩法で脱塩
したのち、凍結乾燥すると、ブレオマイシン誘導
体の含銅体が青色の無定形粉末で得られる。 以上に説明した方法により製造されるブレオマ
イシン誘導体を6規定塩酸水中で、105℃、20時
間加水分解にかけると、BLM類に共通する分解
生成物〔L−トレオニン、β−アミノ−β−(4
−アミノ−6−カルボキシ−5−メチル−ピリミ
ジン−2−イル)プロピオン酸、4−アミノ−3
−オキシ−2−メチル−n−ペンタン酸、β−オ
キシ−L−ヒスチジン、β−アミノ−L−アラニ
ン、2′−(2−アミノエチル)−2,4′−ビチアゾ
ール−4−カルボン酸〕及び一般式〔〕の原料
ブレオマイシンに対応したカルボキシル基を含む
一般式〔〕 で表わされるアミン NH2−A−NR2-o(CH2COOH)o 〔〕 〔式中A,Rは前記に同じ。〕 が検出された。又アンバーリスト 15を用いたメ
タノリシスでは、ブレオマイシンと同じL−グロ
ース、3−0−カルバモイル−D−マンノースの
メチルグリコシドがガスクロマトグラフイーで検
出された。 以上の事実は本発明の方法によつて製造された
ブレオマイシン誘導体が前記式〔〕で表わされ
る化学構造を有することを裏づけている。 また、一般式〔〕においてYがカルボキシル
基以外の基である化合物は例えば次の様にして製
造することが出来る。 一般式〔〕においてYがカルボキシル基であ
る化合物と一般式〔〕 HX 〔〕 〔式中Xは前記に同じ〕で示される化合物を縮
合剤で縮合することにより製造できる。 縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド、1−シクロヘキシル−
3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミド、
ジイソプロピルカルボジイミド、ジフエニルホス
ホルアジデイト(DPPA)、ジエチルホスホロシ
アニデイト(DEPC)などがあげられる。 一般式〔〕で示される化合物としては、p−
ニトロフエノール、o.p−ジニトロフエノール、
ペンタクロロフエノール、2,4,5−トリクロ
ロフエノール、ベンタフルオロフエノール、N−
ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシ−5
−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド等
があげられる。 この縮合に用いられる溶媒は、反応に影響をあ
たえないものであれば何でも良いが、通常一般式
〔〕及び〔〕で示される原料化合物と溶解す
る極性溶媒がよく、水、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、それら
の混合溶媒である。一般式〔〕の化合物に対し
て、一般式〔〕の化合物及び縮合剤の割合は
0.5〜20当量、好ましくは1〜10当量である。 このようにして得られた縮合物が望む活性エス
テルであることは、IR吸収スペクトルで
1780.1740cm-1付近に吸収帯を示すこと後にのべ
るように蛋白と結合物を作ること、冷アルカリ水
で加水分解すると容易にもとのカルボキシル基を
もつ化合物にもどることから明らかである。 このようにして得られた一般式〔〕の化合物
は、Yがカルボキシル基以外の基である場合に
は、単に中性又は微アルカリ性の緩衝液中で蛋白
又はポリペプチド反応させることにより、Yがカ
ルボキシル基である化合物の場合には、通常使用
しうる縮合剤たとえば前記縮合剤、好ましくは1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩を用いて、蛋白又はポリペ
プチドと反応させることによりブレオマイシン−
蛋白又はポリペプチド結合体を得ることができ
る。反応温度は通常−5℃〜60℃このましくは0
〜30℃である。 次に本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例 一般式〔〕で表わされる化合物の合成 イ) 3−((S)−1−フエニルエチルアミノ)
プロピルアミノブレオマイシン2塩酸塩(含銅
体)500mgを50mlのメタノールに溶解しグリオ
キシル酸ナトリウム・水和物66mg添加し、つい
で20mgのシアノ水素化ホウ素ナトリウムを添加
した。40℃、20時間反応した後、6規定塩酸水
溶液で反応液のPHを1.0に下げ、10分間放置し
て反応を止めた。1規定水酸化ナトリウムで中
和したのち、減圧下でメタノールを溜去し、残
渣に蒸留水を加えて10mlとした。これをあらか
じめPH6.8,1/20モルリン酸緩衝液で平衡化
したCMセフアデツクス C−25(Na+型:フ
アルマシア、フアインケミカル社製)を充填し
たカラム(100ml容)に注入し吸着した。上記
の緩衝液に連続的に塩化ナトリウムを加えるこ
とによりナトリウム濃度を1.0モルまで徐々に
上昇させる直線濃度勾配法により溶出し0.1〜
0.15モル前後で溶出する青色の分画50mlを集
め、予め蒸留水で充填したアンバーライト
XAD−2−(ローム・アンド・ハース社製)の
カラム(100ml容)に注入して、目的物を吸着
した。蒸留水150mlでカムをあらつた後、1/
50M塩酸水溶液−メタノール(1:4v/v)
で溶出した。青色の分画を集め、陰イオン交換
樹脂、ダウエツクス 44(OH型;ザ・ダウ・
ケミカル社製)で中和したのち、減圧下で濃縮
して凍結乾燥することにより化合物番号1の化
合物の青色粉末270mgを得た。 本品の融点は210〜212℃(分解)で、蒸留水
で測定した紫外吸収極大は292mμ,E1%/1
cmは118.7であつた。臭化カリ錠剤法で測定し
た赤外吸収極大波数(cm-1)は3400,1720,
1640,1550,1460,1370,1330,1130,1100,
1060,1010,980,920,760であつた。 その他の理化学的性状は第2表に示した通り
である。 ロ) 3−〔N−メチル−N−(3−アミノプロピ
ル)アミノ〕プロピルアミノブレオマイシン3
塩酸塩(含銅体)1gを100mlの0.1N酢酸カリ
メタノール溶液−0.1N酢酸メタノール溶液
(2:1v/v)に溶解し、グリオキシル酸57mg
を添加し、ついで26mgシアノ水素化ホウ素ナト
リウムを添加した。40℃24時間反応した後、6
規定塩酸水溶液で反応液のPHを1.0に下げ、10
分間放置して反応を止めた。1規定水酸化ナト
リウムで中和したのち、減圧下でメタノールを
溜去し、残渣に蒸留水を加えて20mlとした。こ
れをあらかじめPH6.8,1/20モルリン酸緩衝
液で平衡化したCMセフアデツクス C−25
(Na+型:フアルマシア、フアインケミカル社
製)を充填したカラム(100ml容)に注入し吸
着した。上記の緩衝液に連続的に塩化ナトリウ
ムム加えることによりナトリウム濃度を1.0モ
ルまで徐々に上昇させる直線濃度勾配法により
溶出し0.3モル前後で溶出する青色の分画120ml
を集め、予め蒸留水で充填したアンバーライト
XAD−2(ローム・アンド・ハース社)のカ
ラム(100ml容)に注入して、目的物を吸着し
た。蒸留水150mlでカラムをあらつた後、1/
50M塩酸水溶液−メタノール(1:4v/v)
で溶出した。青色の分画を集め、陰イオン交換
樹脂、ダウエツクス 44(OH型;ザ・ダウ・
ケミカル社製)で中和したのち、減圧下で濃縮
して凍結乾燥することにより化合物No.5の化合
物の青色粉末630mgを得た。 本品の融点は207℃(分解)で、蒸留水で測
定した紫外吸収極大は292mμ,E1%/1cmは
100であつた。臭化カリ錠剤法で測定した赤外
吸収極大波数(cm-1)は3400,2950,1730,
1640,1580,1560,1460,1400,1380,1330,
1140,1100,1070,1020,990,930であつた。 その他の理化学的性状は第2表に示した通り
である。 上記の反応で3−〔N−メチル−N−(3−ア
ミノプロピル)アミノ〕プロピルアミノブレオ
マイシン3塩酸塩(含銅体)1gグリオキシル
酸140mg、シアノ水素化ホウ素ナトリウム52mg
用いた結果、510mgの化合物No.6の化合物(表
1)が得られた。 本品の融点は202〜204℃(分解)、蒸留水で
測定した紫外吸収極大は292mμ、E1%/1cm
で107.3であつた。臭化カリ錠剤法で測定した
赤外吸収極大波数(cm-1)は3430,2950,
1720,1640,1550,1460,1390,1370,1320,
1250,1090,1130,1050,1010,990であつた。 その他の理化学的性状は第2表に示した通り
である。
【表】 ハ) イ)で得られた化合物1の化合物50mgを1
mlのジメチルホルムアミドに溶解し、N−ヒド
ロキシコハク酸イミド36mg添加し、ついでジシ
クロヘキシルカルボジイミド31mgを添加した。
室温20時間撹拌し反応した後、20mlのアセトン
を加え生じた沈澱を濾取した。沈澱をアセトン
で洗つた後乾燥し、水に溶解、不溶物をろ別
後、ろ液を凍結乾燥することにより、化合物No.
2の化合物(表1)の青色粉末46mgを得た。臭
化カリ錠剤法で測定した本品の赤外吸収極大波
数(cm-1)は3400,2950,1820,1780,1730,
1640,1550,1460,1370,1240,1210,1100,
1060,1010,920,880,810であつた。 その他の理化学的性状は第3表に示した通り
である。 上記の方法でN−ヒドロキシコハク酸イミド
のかわりに、p−ニトロフエノール又はN−ヒ
ドロキシ5−ノルボルネン−2,3−ジカルボ
キシイミドを用いて反応することにより、夫々
化合物No.3の化合物、化合物No.4の化合物を合
成した。 これらの理化学的性状は第3表に示した通り
である。 ニ) ロ)で得られた化合物No.5の化合物30mgを
1mlのジメチルホルムアミドと0.05mlの蒸留水
の混合液に溶解し、N−ヒドロキシ−5−ノル
ボルネン−2,3−ジカルボキシイミド33mgを
添加し、ついでジシクロヘキシルカルボジイミ
ド19mgを添加した。室温15時間撹拌し反応した
後、20mlのアセトンを加え生じた沈澱を濾取し
た。沈澱をアセトンで洗つた後乾燥し、水に溶
解、不溶物をろ別後ろ液を凍結乾燥することに
より化合物No.9の化合物の青色粉末30mgを得
た。臭化カリ錠剤法で測定した本品の赤外吸収
極大波数(cm-1)は3430,2950,1780,1740,
1720,1650,1580,1560,1460,1380,1320,
1240,1140,1100,1060,1010、であつた。 その他の理化学的性状は第3表に示した通りで
ある。 上記の方法で、N−ヒドロキシ5−ノルボルネ
ン−2,3−ジカルボキシイミドのかわりに、N
−ヒドロキシコハク酸イミドを用いて反応するこ
とにより、化合物No.7の化合物を合成した。 これらの理化学的性状は第3表に示した通りで
ある。 又、さらに、上記の方法において、化合物No.5
の化合物のかわりに化合物No.6の化合物を用い
て、N−ヒドロキシコハク酸イミド、N−ヒドロ
キシ5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイ
ミドの夫々反応させることにより夫々化合物No.
8,10の化合物を得た。 これらの理化学的性状は第3表に示した通りで
ある。
【表】 参考例 ブレオマイシン蛋白結合体の合成 イ) 牛血清アルブミン(BSA)53mgを2.5mlの
0.05Mリン酸緩衝液(PH7.5)に溶解し前記1)
−ロ)で得た化合物2を198mg(ブレオマイシ
ン/BSAモル比=1:175)添加した。室温一
夜反応後、あらかじめ上記の緩衝液で平衡化し
た150ml容のセフアデツクス G−50を充填し
たカラムに注入し、同じ緩衝液でクロマトグラ
フイーを行ない、溶出液を2.5mlづつ分画した。
ブレオマイシン銅による青色バンドが、分画18
〜24と分画48〜65に夫々に溶出された。分画18
〜24は同時に蛋白に由来する280nmの吸収を示
したことから、結合体の生成が認められた。分
画18〜24を水に対して一夜透析後凍結乾燥し、
43mgのブレオマイシン−BSA結合体の青色粉
末を得た。 このものの280nmにおけるE1%/1cmは23.9
であつた。BSA,及びブレオマイシンの
280nmにおける夫々のE1%値、6.6,105.6を用
いて結合数を計算すると、BSA1分子当りブレ
オマイシン8.4分子が結合していた。 又、BSA53mgに対して、化合物2を32mg
(ブレオマイシン/BSAモル比=1:25)用い
て反応を行なわせ40mgの結合体を得た。このも
のの280nmにおけるE1%/1cmは12.61でああ
り、BSA1分子あたり、2.6分子のブレオマイシ
ンを結合していた。 ロ) イ)と同様にして、BSA23mg化合物を9
を23mg反応させ、精製した結果、21mgの結合体
を得た。このものの280nmにおけるE1%/1
cmは33.1を示し、イ)と同様な計算により、
BSA1分子あたり15.1分子のブレオマイシンを
結合していた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔BX〕−NH−A−NR2-o(CH2Y)o 〔式中〔BX〕はブレオマイシン酸のカルボキ
    シル基から水酸基を除いた残基を示し、Aは低級
    アルキレン又は窒素を介して結合したアルキレン
    を、Rは水素又はアルキル又はフエニルで置換さ
    れたアルキルを、Yは−COOH、
    【式】(ここでR1はニトロ基 mは1又は2の整数である)、
    【式】(ここでR2はハロゲ ン、lは3又は4の整数である) を示し、nは1または2である〕 で表わされるブレオマイシン誘導体及びその塩。
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